JP2003010483A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003010483A
JP2003010483A JP2001201064A JP2001201064A JP2003010483A JP 2003010483 A JP2003010483 A JP 2003010483A JP 2001201064 A JP2001201064 A JP 2001201064A JP 2001201064 A JP2001201064 A JP 2001201064A JP 2003010483 A JP2003010483 A JP 2003010483A
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Japan
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ball
prize ball
game
gaming machine
tank
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Masatoshi Imura
正利 井村
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技球に帯電する静電気を除去し電子制御装置
への悪影響を防止し、また、裏機構体のハウジングの成
形性が良好な遊技機を提供すること。 【解決手段】島設備1に設置され、遊技領域22内に遊
技球を発射する発射装置18を備えるとともに機枠体4
4裏側に遊技球を処理する賞球タンク60、タンクレー
ル62、賞球払出装置66等の裏機構体を備えたパチン
コ遊技機10において、賞球タンク60及びタンクレー
ル62を導電性金属により成形し、島設備1に設けられ
たアース線に電気的に導通させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、金属製の遊技球
などを使用して遊技を行う、パチンコ遊技機などの遊技
機に関し、特に、金属製の遊技球同士の摩擦などにより
発生する静電気を除去することのできる遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の遊技球などを使用して遊
技を行う遊技機の代表的なものとしてパチンコ遊技機が
よく知られている。この従来のパチンコ遊技機に関して
図1から図4を参照して、以下説明する。なお、便宜
上、本発明にかかるパチンコ遊技機10の図1〜図4を
用いて以下の従来例について説明する。パチンコ遊技機
10は、図1に示すように島設備1に複数台並べて設置
されており、図2に示すように、このパチンコ遊技機1
0において、発射された遊技球は遊技盤表側の遊技領域
22内を落下し、各入賞口28,30,32に入賞した
入賞球、又は、はずれ球として回収され、パチンコ遊技
機10外に排出される。より詳しくは、入賞球は各入賞
口28…から、図3に示す入賞球集合カバー体50に各
々設けられた誘導通路52,54により遊技盤16裏側
に送られ、次いで、セット板46の前面下方部に設けら
れた遊技球集合部69に至り、排出通路72からパチン
コ遊技機10外に排出される。また、同様にはずれ球
は、アウト口56から遊技球集合部69に至り排出通路
72からパチンコ遊技機10外に排出される。
【0003】パチンコ遊技機10外に排出された遊技球
は、島設備1の内部下方の球回収樋2により球揚送装置
3に集められ、この球揚送装置3において研磨剤と共に
研磨されながら、島設備1上部の球タンク4に揚送さ
れ、この球タンク4から球補給樋5を介して各パチンコ
遊技機10の賞球タンク60に補給される。そして、遊
技球が入賞した場合には賞球払出装置66が作動し、賞
球タンク60から導出された遊技球がタンクレール62
を経て賞球としてパチンコ遊技機10前面の上皿38に
排出される。また、硬貨投入やプリベイドカードによる
球貸し操作が行われた場合にも、同様に、賞球タンク6
0から遊技球が上皿38に排出される。上皿38に排出
された遊技球は、発射装置18によって再び遊技領域2
2内に向けて発射され、遊技領域22内を落下して島設
備1の球回収樋2に集められることになる。
【0004】ここで、遊技球には、島設備1内で揚送研
磨される際や、球補給樋5内を流下して互いに擦れ合う
際に静電気が帯電する。また、各パチンコ遊技機10内
の賞球タンク60内に流下される際や、さらに、賞球タ
ンク60からタンクレール62に流下される際などにも
静電気が帯電する。そして、この帯電した遊技球が賞球
払出装置66などを通過する際に、静電気によって、ソ
レノイドや、検出器、配線などの電気部品から電子制御
装置にノイズが入り込み、例えば、賞球払出装置66が
所定数の遊技球を排出できなくなるなどの悪影響を及ぼ
される。特に、近年のパチンコ遊技機は電子化が進み、
役物の制御を始め、打球の発射や賞球の排出及び補給な
どの多くを電子制御装置により行っているため、その及
ぼされる悪影響は大きい。
【0005】そこで、従来、パチンコ遊技機10の機枠
体44の裏側に遊技球を処理するために備えられ、遊技
球が直接流通する種々の「裏機構体」60,62,6
4,66,68,70を、金属微細粉や炭素微細粉を混
入した「導電性樹脂」により成形しこの裏機構体60〜
70のいずれかを島設備1のアース線6に電気的に導通
させたり、さらには裏機構体60〜70が取り付けられ
るセット板46も導電性樹脂により成形したパチンコ遊
技機10を用いて、遊技球に帯電した静電気をパチンコ
遊技機10から除去することとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のパチンコ遊技機10では、以下の問題が生じて
いた。導電性樹脂材に混入される金属微細粉等の含有量
は成形性の点から一定以上にすることができず(通常
は、「導電性樹脂」における金属製微細粉等の混入割合
は約6重量%程度である)、このために導電性樹脂によ
り成形された各裏機構体60等では充分な静電容量を備
えておらず、上記したような遊技球に帯電する静電気を
充分には除去できなかった。また、ABS樹脂等の通常
の合成樹脂材と異なり、金属微細粉や炭素微細粉を混入
した導電性樹脂では、その成形に用いられる成型機が目
詰まりを生じたりするなど成形性が良好でなかった。
【0007】本各発明は上記した従来の遊技機の問題点
を解消するものであり、遊技球に帯電する静電気を除去
し電子制御装置への悪影響を防止し、また、裏機構体の
ハウジングの成形性が良好な遊技機を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明の採った手段を以下に説明する。本発明
の請求項1に記載の遊技機は、「島設備に設置され、遊
技領域内に遊技球を発射する発射装置を備えるとともに
機枠体裏側に該遊技球を処理する賞球タンク、タンクレ
ール、賞球払出装置等の裏機構体を備えたパチンコ遊技
機等の遊技機であって、該裏機構体のうちの少なくとも
一つのハウジングが導電性金属により成形されるととも
に前記島設備に設けられたアース線に電気的に導通され
たことを特徴とする遊技機」である。
【0009】「導電性金属」とは、導電性に優れた金属
を言い、具体的には例えば、アルミ、ステンレススチー
ル、銅などをいう。また「裏機構体」とは、上記した例
示のほか、機枠体裏側に配設されるとともに遊技球が直
接流通する総ての部材をいう。遊技球の流通する裏機構
体のうちの少なくとも一つのハウジングを導電性金属に
より成形し、これにアース線を導通することにより、遊
技球に帯電する静電気を有効に除去することができる。
特に、導電性樹脂よりも優れた導電性を有する導電性金
属により成形するとともにこの裏機構体がアース線に直
接導通されているので、静電気除去を極めて有効に為し
得る。また、金属製とすることにより、導電性樹脂を射
出成形する際の目詰まり等の問題は生じなく、成形性を
向上させることもできる。なお、静電気のより確実な除
去のためには、総ての裏機構体が導電性金属により成形
されることが好ましい。
【0010】また、少なくとも一部の裏機構体が、裏機
構体が設置されるセット板とは別体に設けられている場
合においては、このような裏機構体を取り外して導電性
金属により成形された裏機構体に取り替えることもでき
る。よって、既存のパチンコ遊技機のセット板などを利
用しながら静電気除去を確実に行うことができるので、
既存のセット板などのパチンコ遊技機部品の有効利用を
図りつつ静電気除去をより確実に行うように設けること
もできる。
【0011】本発明の請求項2に記載の遊技機は、「前
記裏機構体のうち、賞球タンク又はタンクレールのうち
少なくとも一方のハウジングが導電性金属により成形さ
れたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。」であ
る。
【0012】遊技機から排出され球揚送装置により研磨
等されて静電気が帯電した遊技球は、再び遊技機に補給
される。遊技球は、まず、遊技機内の「賞球タンク」に
補給され、次いで賞球タンクから「タンクレール」へ導
出され、さらには賞球払出装置等を経て上皿に排出され
る。ここで、遊技球に帯電した静電気による遊技機内の
電子制御装置に対する悪影響を防止するためには、遊技
球が遊技機内に補給された段階のできるだけ早い時期
に、この静電気を取り除いてしまうことが望ましい。本
発明では、遊技機外から遊技球が導入される部位の裏機
構体である「賞球タンク」、又はこの賞球タンクから遊
技球が導出される「タンクレール」の少なくとも一方の
ハウジングを導電性金属により成型しているので、遊技
球が遊技機内に導入された極めて早い段階で帯電する静
電気を有効に除去できる。
【0013】本発明の請求項3に記載の遊技機は、「前
記裏機構体のうち、賞球タンク及びタンクレールのそれ
ぞれのハウジングが導電性金属により成形されたことを
特徴とする請求項1に記載の遊技機」である。
【0014】遊技機に遊技球が導入される「賞球タン
ク」、この賞球タンクから遊技球が導出される「タンク
レール」の双方を導電性金属により成型することによ
り、遊技球に帯電する静電気が遊技機に対して引き起こ
す悪影響をより減少させることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載の遊技機は、「前
記導電性金属により成形された裏機構体以外の裏機構体
が、導電性樹脂により成形されるとともに、前記導電性
金属により成形された裏機構体と電気的に導通されたこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技
機」
【0016】上記したように裏機構体のハウジングを導
電性金属により成形することにより遊技球に帯電する静
電気を有効に除去できるのであるが、このような導電性
金属により成形した裏機構体以外の裏機構体について導
電性樹脂により成形することによって、より一層静電気
の除去を有効に行うことができる。特に、導電性金属に
より成形された裏機構体によって静電気が除去されたと
しても、その下流側において、遊技球の摩擦等により再
び帯電した静電気や、導電性金属により成形された裏機
構体においても除去することができなかった静電気を、
導電性樹脂により成形された裏機構体によって除去する
ことができ、静電気除去をより確実に行うことができ
る。
【0017】なお、本発明においては、静電気除去をよ
り確実に行うためには導電性金属により成形された裏機
構体に直接接触される裏機構体を上記したように導電性
樹脂により成形することが好ましく、さらには、導電性
金属により成形された裏機構体以外の総ての裏機構体を
導電性樹脂により成形することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
から図5を参考にして詳細に説明する。図1はパチンコ
遊技機10が複数台設置される島設備1全体の正面図、
図2はパチンコ遊技機10の正面図、図3はセット板4
6を開放した状態のパチンコ遊技機10内部背面図、図
4はセット板46を閉めた状態のパチンコ遊技機10の
内部背面図、図5はセット板46に取り付けられた賞球
タンク60及びタンクレール62の斜視図である。
【0019】図1に示すように、本発明の遊技機の一例
であるパチンコ遊技機10は、島設備1に複数台が並べ
られて設置されている。これらのパチンコ遊技機10か
ら排出された遊技球は、島設備1の内部下方の球回収樋
2により搬送され球揚送装置3に集められる。次いで、
球搬送装置3において研磨剤と共に研磨されながら島設
備1上部の球タンク4に揚送される。そして、この球タ
ンク4から球補給樋5を介して各パチンコ遊技機10に
補給される。
【0020】次いでパチンコ遊技機10について説明す
る。図2に示すように、パチンコ遊技機10には、その
前面側に取り付けられた略矩形の枠状の前面枠12と、
前面枠12の上部前面に開閉自在に装着されたガラス扉
枠14と、このガラス扉枠14の裏面側に配設されると
ともに前面枠12の後面に着脱可能に装着された遊技盤
16とが設けられている。
【0021】遊技盤16の外縁寄りには、後述する発射
装置18から発射された遊技球を誘導するガイドレール
20が設けられている。該ガイドレール20によって囲
まれる遊技領域22のほぼ中央には特別図柄表示装置2
4が設けられている。この特別図柄表示装置24の左側
には通過チャッカー34が設けられており、この通過チ
ャッカー34を遊技球が通過すると特別図柄表示装置2
4上方に設けられた普通図柄表示装置25の表示図柄が
ランダムに変動し、所定時間経過後その変動を停止し、
その停止時の表示態様があらかじめ定められた図柄であ
るときに、特別図柄表示装置24下方の始動入賞口30
が所定時間開放されるように設けられている。そして、
この始動入賞口30に遊技球が入賞すると、特別図柄表
示装置24の特別図柄表示部24aがランダムに変動を
開始し、所定時間経過後その変動を停止し、その停止時
の表示態様があらかじめ定められた組み合せであるとき
に、上記した大入賞口装置28の開閉扉26が一定時間
あるいは遊技球が所定個数入賞するまで開放状態を続け
るとともに、開閉扉26内に設けられたV入賞口(図示
省略)に入賞すると再度上記した開放状態を繰り返すよ
うに設けられている。さらにまた、始動入賞口30の左
右には、遊技球が入賞する毎に所定数の賞球を排出させ
る入賞口32も配設されている。また、遊技盤16下部
には外れ球が排出されるアウト口56が開口されてい
る。
【0022】また、前面枠12の前面には、後述する賞
球払出装置66から排出された遊技球を貯留し、発射位
置に打球を誘導する上皿38と、上皿38の余剰球を貯
留する下皿40と、発射装置18から遊技球の発射の弾
発力を調節する操作ハンドル42等が設けられている。
【0023】パチンコ遊技機10の裏面側には、図3に
示すように、機枠体44にセット板46が開閉自在に軸
着されている。セット板46の略中央には、遊技盤16
の遊技領域22に対応する位置に配設される開口部48
が開口されている。また、遊技盤16の遊技領域22の
裏面側には入賞球集合カバー体50が取付けられてい
る。
【0024】この入賞球集合カバー体50には、大入賞
口装置28又は入賞口32に入賞した入賞球を下方へ誘
導する誘導通路52、及び始動入賞口30に入賞した入
賞球を下方に誘導する誘導通路54が配設されている。
また、セット板46の下方寄りには入賞球集合カバー体
50から落下するこれらの入賞球及び外れ球を一列に整
列して流下させる遊技球集合部69が形成されている。
また、各入賞口28,30,32には、図示は省略する
が入賞球検出器が配設されており、これらの入賞検出器
が遊技球の通過を検知すると、制御装置から送られる球
排出信号により、賞球払出装置66から、予め定められ
た所定数の遊技球が排出されるように構成されている。
また、図示は省略するが、遊技盤16の裏側面には、特
別図柄表示装置24や賞球払出装置66などを制御する
制御装置が取り付けられている。
【0025】上記したセット板46の背面側には、図4
に示すように、各種の裏機構体60〜70が設けられて
いる。次いでこれらの各裏機構体60〜70について説
明する。セット板46の上部には裏機構体の一つであ
り、パチンコ遊技機10上方に配設された球補給樋5か
ら遊技球が供給される賞球タンク60が設けられてい
る。この賞球タンク60の下方には、賞球タンク60か
ら導出される遊技球を整列させ後述する賞球払出装置6
6に流下させるタンクレール62が設けられている。さ
らに、タンクレール62からは下方に向けて上部案内路
64が設けられており、その流下端には賞球払出装置6
6が接続されている。
【0026】この賞球払出装置66は、制御装置からの
球排出信号に従って所定数の遊技球を落下させるもので
ある。具体的には、図示は省略するが、賞球払出装置6
6のハウジング内には球流路が設けられており、この球
流路の途中には、制御装置からの信号により駆動される
ソレノイドによって球流路内に出没自在に設けられる球
制御部材が備えられるている。また、球流路内には球流
路内の遊技球の流下数を検知する検知装置が備えられて
いる。そして、遊技球が各入賞口28,30,32に入
賞した場合に制御装置から送られる球排出信号により球
制御部材が球流路を開放するようにソレノイドが駆動さ
れ、さらに検知装置が所定数の遊技球の流下を検知する
と球制御部材が球流路を閉止するようにソレノイドが駆
動される。賞球払出装置66の下方には排出された遊技
球を上皿38に導く下部案内路68が設けられており、
賞球払出装置66から排出された遊技球は上皿38に供
給されることになる。また、硬貨やプリベイドカードが
投入されて球貸し操作が行われた場合にも、賞球払出装
置66から所定数の遊技球が同様に排出され、上皿38
に遊技球が供給されることになる。
【0027】また、賞球払出装置66から下方に向けて
セット板46の側方に沿って球抜樋70が形成されてい
る。この球抜樋70は、賞球払出装置66より上流側に
貯留された遊技球を抜き出すように設けられており、営
業時間終了時などにパチンコ遊技機10内の遊技球を排
出させるために設けられているものである。
【0028】また、セット板46の下方には上述したよ
うに遊技球集合部69が設けられているが、この遊技球
集合部69の下部には、出口である排出通路72が設け
られている。そして、この排出通路72は、上記した島
設備1の内部下方の球回収樋2に連通されており、排出
通路72から排出された遊技球は、球回収樋2から球揚
送装置3へと搬送される。また、前記した球抜樋70が
この排出通路72に連通されており球抜樋70から抜き
出された遊技球も排出通路72から排出されるように設
けられている。そして、機枠体44の裏面下方には、上
皿38から供給される遊技球を遊技領域22に弾発する
発射装置18が設けられている。
【0029】ここで、上部案内路64、賞球払出装置6
6、下部案内路68、遊技球集合部69及び球抜樋70
のハウジングは、炭素微細粉や金属微細粉などの電気導
通性素材を混入した合成樹脂である導電性樹脂により成
形されており、これらの各裏機構体が取り付けられるセ
ット板46も、同様に導電性樹脂により成形されてい
る。
【0030】そして一方、賞球タンク60及びタンクレ
ール62は、導電性金属であるステンレススチールを屈
曲成形して形成されている。賞球タンク60は、上方に
開口された略矩形状の箱形形状に設けられており、その
底面の一端側に、タンクレール62へ遊技球を導出する
ための導出口58が設けられている。具体的には、横約
23cm、奥行き約6.5cm、高さ約4.3cmに設
けられている。タンクレール62はその長さがパチンコ
遊技機10の幅の約68%の長さを有しており、具体的
には本例では約37cmの長さに設けられている。また
高さは最高部位で約7cm奥行きは約3cmに設けられ
ている。また、賞球タンク60及びタンクレール62は
セット板46に金属ネジ74により取り付けられてい
る。また、タンクレール62には、遊技球を賞球払出装
置66へ導出する上部案内路64が取り付けられるてい
る。
【0031】そして、金属ネジ74は、島設備1内に配
設されたアース線6にコネクタ76を介して接続され、
賞球タンク60及びタンクレール62はコネクタ76を
介してアース線6に導通されている。なお、賞球タンク
60及びタンクレール62を構成する導電性金属はステ
ンレススチールに限られず、アルミ、銅などの他の良好
な導電性を有する金属でも良い。
【0032】上記したように、パチンコ遊技機10には
上述した球補給樋5から賞球タンク60に遊技球が補給
される。賞球タンク60に供給された遊技球は、次いで
タンクレール62に流下される。次いで上部案内路64
を経て賞球払出装置66に流下される。賞球払出装置6
6に貯留された遊技球は、上述したように、制御装置か
らの信号により所定数が上皿38に排出される。そし
て、発射装置18により遊技領域22内に発射され、各
入賞口28…またはアウト口56から遊技球集合部69
を経て排出通路72からパチンコ遊技機10外へ排出さ
れる。
【0033】このように構成されたパチンコ遊技機10
においては、遊技球は、球回収樋2により搬送され球揚
送装置3において研磨剤と共に研磨されながら島設備1
上部の球タンク4に揚送され球補給樋5を介して各パチ
ンコ遊技機10に再び補給される過程において、遊技球
同士の摩擦などにより発生した静電気が帯電している。
また、賞球タンク60からタンクレール62へ流下され
る際などにも遊技球同士の摩擦により静電気が帯電す
る。しかしながら、導電性金属により成形された賞球タ
ンク60及びタンクレール62によって、遊技球に帯電
された静電気がコネクタ76及びアース線6を介してパ
チンコ遊技機10外へ放電される。したがって、ソレノ
イド、検出器、配線などの電気部品から制御装置に進入
するノイズを抑えることができ、賞球払出装置66から
所定数とは異なる個数の遊技球が排出されたりするなど
の静電気に起因するトラブルを未然に防止することがで
きる。
【0034】具体的には、賞球タンク60及びタンクレ
ール62はアース線6に導通されているので、遊技球に
帯電する静電気をアース線6を介して十分に除去するこ
とができる。また、多数の遊技球が貯留される賞球タン
ク60内では賞球タンク60の内壁面に直接接触するこ
とがない遊技球もありるため、賞球タンク60内では静
電気が除去されなかった遊技球も発生する可能性があ
る。一方、賞球タンク60から導出された遊技球は、タ
ンクレール62内において整列された状態とされるた
め、静電気が帯電した遊技球をまんべんなくタンクレー
ル62内壁面に当接させることができ、遊技球に帯電す
る静電気を充分にアース線6に逃すことができる。ま
た、賞球タンク60及びタンクレール62は、上記した
ように十分な大きさに成形されており静電容量が大き
く、また、静電気を効率よく空中放電させることもでき
る。さらに、賞球タンク60やタンクレール62は、制
御装置に接続された賞球払出装置66の上流側の極めて
近傍位置に設けられている裏機構体であるので、賞球払
出装置66に流下される直前において遊技球の静電気を
除去することができるため賞球払出装置66内には静電
気がほぼ除去された遊技球を貯留させることができ、賞
球払出装置66内の電機部品から制御装置へのノイズの
進入を確実に除去することができる。また、遊技球は、
パチンコ遊技機10外に排出され球揚送装置3などを通
過して再びパチンコ遊技機10に供給される搬送途中に
おいて激しく摩擦を生じ、特に静電気も帯電しやすいた
め、これらのパチンコ遊技機10外の搬送路からパチン
コ遊技機10内に遊技球が供給される上流側の部位にお
ける裏機構体を導電性金属製とし、本例のようにパチン
コ遊技機10内の上流側の部位において可能な限り静電
気を除去するように構成することが好ましい。また、さ
らには賞球タンク60やタンクレール62のように、制
御装置に接続される電気部品の上流側の流路を構成する
裏機構体を導電性金属製として、かかる電気部品の上流
側で予め静電気を極力除去することとしておくことによ
り、制御装置へのノイズの進入を防止することが望まし
い。
【0035】また、タンクレール62以外の各裏機構体
64〜70及びセット板46は導電性樹脂により成形さ
れるとともに、賞球タンク60やタンクレール62に直
接に、又はこれらの各裏機構体やセット板46を介して
間接的に導通されているので、導電性樹脂により成形さ
れた各裏機構体64〜70内の遊技球からも、賞球タン
ク60やタンクレール62を経て静電気の除去を行うこ
ともでき、より一層確実に遊技球に帯電する静電気を除
去することができる。具体的には、例えば、タンクレー
ル62よりも下流側の上部案内路64や賞球払出装置6
6等においても、タンクレール62において除去されな
かった静電気や、タンクレール62よりも下流側におい
て遊技球同士の摩擦などにより再度帯電した静電気を除
去することもできる。
【0036】なお、本実施の形態は、一例であり本発明
の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、パ
チンコ遊技機に限られず、金属製の遊技球を使用する雀
球式遊技機など他の種類の遊技機でも良い。
【0037】
【発明の効果】本各発明は上記のように構成されている
ので、遊技機に取り付けられ遊技球が直接流通する裏機
構体を導電性金属に成形しアース線に接続したので、遊
技球に帯電する静電気を除去し電子制御装置への静電気
の悪影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機が複数台設置される島設備全体
の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の正面図である。
【図3】セット板を開放した状態のパチンコ遊技機内部
背面図である。
【図4】セット板を閉めた状態のパチンコ遊技機の内部
背面図である。
【図5】セット板に取り付けられる賞球タンク及びタン
クレールの斜視図である。
【図6】図5の賞球タンク及びタンクレールの要部拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1;島設備、2;球回収樋、3;球揚送装置、4;球タ
ンク、5;球補給樋、6;アース線、10;パチンコ遊
技機、12;前面枠、14;ガラス扉枠、16;遊技
盤、18;発射装置、20;ガイドレール、22;遊技
領域、24;特別図柄表示装置、24a;特別図柄表示
部、25;普通図柄表示装置、26;開閉扉、28;大
入賞口装置、30;始動入賞口、32;入賞口、34;
通過チャッカー、38;上皿、40;下皿、42;操作
ハンドル、44;機枠体、46;セット板、48;開口
部、50;入賞球集合カバー体、52;誘導通路、5
4;誘導通路、56;アウト口、58;導出口、60;
賞球タンク、62;タンクレール、64;上部案内路、
66;賞球払出装置、68;下部案内路、69;遊技球
集合部、70;球抜樋、72;排出通路、74;金属ネ
ジ、76;コネクタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】島設備に設置され、遊技領域内に遊技球を
    発射する発射装置を備えるとともに機枠体裏側に該遊技
    球を処理する賞球タンク、タンクレール、賞球払出装置
    等の裏機構体を備えたパチンコ遊技機等の遊技機であっ
    て、該裏機構体のうちの少なくとも一つのハウジングが
    導電性金属により成形されるとともに前記島設備に設け
    られたアース線に電気的に導通されたことを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】前記裏機構体のうち、賞球タンク又はタン
    クレールのうち少なくとも一方のハウジングが導電性金
    属により成形されたことを特徴とする請求項1に記載の
    遊技機。
  3. 【請求項3】前記裏機構体のうち、賞球タンク及びタン
    クレールのそれぞれのハウジングが導電性金属により成
    形されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記導電性金属により成形された裏機構体
    以外の裏機構体が、導電性樹脂により成形されるととも
    に、前記導電性金属により成形された裏機構体と電気的
    に導通されたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011078665A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013135885A (ja) * 2007-12-12 2013-07-11 Universal Entertainment Corp 遊技機

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