JP5756267B2 - エンコーダ用信号処理回路 - Google Patents

エンコーダ用信号処理回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5756267B2
JP5756267B2 JP2010198103A JP2010198103A JP5756267B2 JP 5756267 B2 JP5756267 B2 JP 5756267B2 JP 2010198103 A JP2010198103 A JP 2010198103A JP 2010198103 A JP2010198103 A JP 2010198103A JP 5756267 B2 JP5756267 B2 JP 5756267B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoder
signal
unit
head
heads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010198103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012053022A (ja
JP2012053022A5 (ja
Inventor
良 東條
良 東條
愛子 吉田
愛子 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2010198103A priority Critical patent/JP5756267B2/ja
Priority to PCT/JP2011/069605 priority patent/WO2012029778A1/ja
Publication of JP2012053022A publication Critical patent/JP2012053022A/ja
Priority to US13/781,987 priority patent/US9065468B2/en
Publication of JP2012053022A5 publication Critical patent/JP2012053022A5/ja
Priority to US14/714,882 priority patent/US9444484B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5756267B2 publication Critical patent/JP5756267B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/244Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains
    • G01D5/24457Failure detection
    • G01D5/24461Failure detection by redundancy or plausibility
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/22Analogue/digital converters pattern-reading type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/347Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells using displacement encoding scales

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、複数のエンコーダヘッドからの信号を処理するエンコーダ用信号処理回路に関する。
エンコーダは、互いに位相の異なる少なくとも2相のアナログ周期信号(エンコーダ信号)を移動体の変位に応じて発生するように構成されたものである。一般に、エンコーダは、固定体に取り付けられたスケールと、スケールと対向するようにして配置された移動体に設けられてスケールとの相対位置の変化に伴ったエンコーダ信号を出力するエンコーダヘッドと、を有している。このような構成のエンコーダは、エンコーダヘッドから出力されるエンコーダ信号をエンコーダ用信号処理回路において処理することにより、移動体の進行方向、位置、変位、速度等を測定することができる。
近年、複数のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を単一のエンコーダ用信号処理回路で処理するようにしたエンコーダ用信号処理回路が、例えば特許文献1において提案されている。
特開平7−139967号公報
ここで、特許文献1において提案されたエンコーダ用信号処理回路では、それぞれのエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の時間的同一性を保証するために、複数のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号をエンコーダ用信号処理回路に順次入力するようにして、それぞれのエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を同一のサンプルホールド間に全て取得するようにしている。この場合、エンコーダヘッドの数が増加すると、その分、全てのエンコーダ信号に対する処理が終了するまでの時間も増加してしまう。したがって、特許文献1の構成において複数のエンコーダ信号を短時間で処理するには、エンコーダヘッドの数の増加に応じて、エンコーダ用信号処理回路として使用するIC等をより高速処理が可能なものとする必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、複数のエンコーダヘッドからそれぞれ出力されるエンコーダ信号を効率良く単一の処理回路で処理可能としたエンコーダ用信号処理回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様のエンコーダ用信号処理回路は、
複数の移動体のそれぞれに対応した複数のスケールとの相対変位量に応じたエンコーダ信号をそれぞれ出力する複数のエンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号を処理するエンコーダ用信号処理回路であって、
前記複数のエンコーダヘッドがそれぞれ出力したエンコーダ信号の変化に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドに対するそれぞれの処理の内容と前記複数のエンコーダヘッドから出力されるそれぞれのエンコーダ信号に対する処理の内容との少なくとも何れかを決定可能である処理決定部と、
前記複数のエンコーダヘッドから、前記処理決定部による決定に対応した前記エンコーダ信号が入力される読み出し部と、
前記読み出し部から出力された前記エンコーダ信号から変位情報を生成する信号生成部と、
を具備し、
前記エンコーダヘッドに対する処理は、前記処理決定部が次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から選択又は変更し、
前記エンコーダ信号は周期信号であり、2つの連続する読み出し時刻において前記エンコーダ信号が一定周期を越えると、位置検出が不可能となるエンコーダヘッドにおいて、2つの連続する、前記エンコーダ信号の読み出し時刻の間で許容される前記相対変位量の限界量を示す最大許容変位量を前記エンコーダヘッド毎に保持する最大許容変位量保持部をさらに具備し、
前記処理決定部は、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した最大許容変位量を用いて、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれの信号処理を前記信号生成部にて維持しつつ最も遅い前記エンコーダ信号の読み出し時刻である最遅読み出し可能時刻を前記エンコーダヘッド毎に算出し、該エンコーダヘッド毎に算出した最遅読み出し可能時刻を比較することにより、次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から決定することを特徴とする
上記の目的を達成するために、本発明の一態様のエンコーダ用信号処理回路は、
複数の移動体のそれぞれに対応した複数のスケールとの相対変位量に応じたエンコーダ信号をそれぞれ出力する複数のエンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号を処理するエンコーダ用信号処理回路であって、
前記複数のエンコーダヘッドがそれぞれ出力したエンコーダ信号の変化に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドに対するそれぞれの処理の内容と前記複数のエンコーダヘッドから出力されるそれぞれのエンコーダ信号に対する処理の内容との少なくとも何れかを決定可能である処理決定部と、
前記複数のエンコーダヘッドから、前記処理決定部による決定に対応した前記エンコーダ信号が入力される読み出し部と、
前記読み出し部から出力された前記エンコーダ信号から変位情報を生成する信号生成部と、
を具備し、
前記エンコーダヘッドに対する処理は、前記処理決定部が次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から選択又は変更し、
前記複数のエンコーダヘッドのうち少なくとも1つは、2つの連続する前記エンコーダ信号を読み出す間隔の間で許容される前記相対変位量の限界量を示す最大許容変位量を保持する最大許容変位量保持部を具備し、
前記処理決定部は、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した最大許容変位量を用いて、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれの信号処理を前記信号生成部にて維持しつつ最も遅い前記エンコーダ信号の読み出し時刻である最遅読み出し可能時刻を前記エンコーダヘッド毎に算出し、該エンコーダヘッド毎に算出した最遅読み出し可能時刻を比較することにより、次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から決定することを特徴とする。
本発明によれば、複数のエンコーダヘッドからそれぞれ出力されるエンコーダ信号を効率良く単一の処理回路で処理可能としたエンコーダ用信号処理回路を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。 1つのエンコーダヘッドの内部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。 最遅読み出し可能時刻の算出手法について説明するための図である。 エンコーダヘッドの内部に最大許容変位量保持部を設けるようにした場合の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係るエンコーダ用信号処理回路について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるエンコーダ信号の処理の例を示すフローチャートである。 相対速度の変化に応じて優先して処理するエンコーダ信号の切り替えを行う場合の変形例を示すフローチャートである。 相対速度の変化に応じて優先して処理するエンコーダ信号の切り替えを行う場合の別の変形例を示すフローチャートである。 エンコーダ信号の処理の優先順位に従ってエンコーダ信号の処理順及び処理回数を決定する場合の変形例について説明するための図である。 エンコーダヘッドの組み合わせの設定や信号処理内容の設定を使用者が設定できるようにした場合の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるエンコーダシステムは、スケールとエンコーダヘッドとの組を複数有し、それぞれのエンコーダヘッドから出力されるエンコーダ信号を単一のエンコーダ用信号処理回路を用いて処理するようになされている。
図1に示すエンコーダシステムは、複数(図1の例では3つ)の固定体1a、1b、1cを有している。固定体1aにはスケール101aが取り付けられている。同様に、固定体1bにはスケール101bが、固定体1cにはスケール101cがそれぞれ取り付けられている。スケール101a、101b、101cには、それぞれ、所定の周期で配列された変位検出パターンが形成されている。
また、図1に示すエンコーダシステムは、固定体1a、1b、1cのそれぞれと対向するように配置された複数の移動体2a、2b、2cを有している。移動体2a、2b、2cは、対応する固定体に対して相対変位自在に構成されている。
駆動部3aは移動体2aに取り付けられている。同様に、駆動部3bは移動体2bに、駆動部3cは移動体2cにそれぞれ取り付けられている。駆動部3a、3b、3cは、それぞれ、モータ等の駆動機構を有して構成され、駆動制御部300からの駆動信号に従って、移動体2a、2b、2cを所定の変位方向に変位させる。
エンコーダヘッド102aは移動体2aに取り付けられている。同様に、エンコーダヘッド102bは移動体2bに、エンコーダヘッド102cは移動体2cにそれぞれ取り付けられている。エンコーダヘッド102a、102b、102cは、それぞれ、移動体2a、2b、2cの変位に伴って変位し、対応するスケールとの相対変位に応じたエンコーダ信号をエンコーダ用信号処理回路200に出力する。
ここで、図1の例ではスケール101a、101b、101cを固定体1a、1b、1cに取り付け、エンコーダヘッド102a、102b、102cを移動体2a、2b、2cに取り付けているが、逆にスケール101a、101b、101cを移動体2a、2b、2cに取り付け、エンコーダヘッド102a、102b、102cを固定体1a、1b、1cに取り付けるようにしても良い。また、移動体2a、2b、2cの変位方向は異なっていても良いし、同一であっても良い。
図2は、エンコーダヘッド102a、102b、102cのうちの1つのエンコーダヘッド102の内部の構成を示す図である。ここで、図2は、反射型の光学式エンコーダのエンコーダヘッドの例を示している。図2に示すエンコーダヘッド102は、光源1021と、検出部1022とを有している。光源1021は、干渉性を有する光線を、光源1021と対向するように設けられたスケール101に照射する。検出部1022は、位相が90度ずつ異なる4相のアナログ周期信号(エンコーダ信号)を発生する4相分のフォトダイオードを有している。このような構成の検出部1022は、光源1021から出射された光線によってスケール101から投影されたパターンを4相分のフォトダイオードのそれぞれで受光し、それぞれのフォトダイオードで受光されたパターンの光量に比例したエンコーダ信号を発生する。
図1に戻って説明を続ける。エンコーダ用信号処理回路200は、処理部201と、処理決定部202とを有している。エンコーダヘッド102a、102b、102cは、エンコーダ用信号処理回路200に配線を共有して接続されている。このような構成において、エンコーダヘッド102a、102b、102cから処理部201へは、適宜エンコーダ信号が入力されるように構成されている。
処理部201は、読み出し部2011と、信号生成部2012とを有している。
読み出し部2011は、処理決定部202の読み出し組み合わせ選択部2021からのヘッド選択信号に従った組み合わせのエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012に出力する。信号生成部2012は、読み出し部2011から入力されたエンコーダ信号を処理してスケールとエンコーダヘッドとの相対変位を算出し、算出した相対変位を変位情報として駆動制御部300に出力する。なお、相対変位の算出方式としては、抵抗分割方式、タンジェント方式、ROM参照方式等の各種の方式が知られている。本実施形態においては、相対変位の算出方式は特に限定されるものではなく、どの方式を用いても構わない。
処理決定部202は、読み出し組み合わせ選択部2021を有している。読み出し組み合わせ選択部2021は、駆動制御部300からの移動体情報に従ってヘッド選択信号を生成して読み出し部2011に入力する。本実施形態では、エンコーダシステムの動作時において、エンコーダシステムの使用者(以下、単に使用者と言う)等が、そのとき使用する移動体の組み合わせを選択、決定できる。この際、不使用の移動体が存在する場合には、その移動体に対応したエンコーダヘッドからはエンコーダ信号を読み出す必要がないため、その旨をヘッド選択信号として読み出し部2011に入力する。これを受けて読み出し部2011は、不使用の移動体に対応したエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を読み出さないようにする。
駆動制御部300は、エンコーダ用信号処理回路200の信号生成部2012から入力されてくる変位情報に従って駆動部3a、3b、3cの動作を制御する。即ち、駆動制御部300は、移動体2a、2b、2cの相対変位に伴ってエンコーダ用信号処理回路200から入力されてくる変位情報(又は変位情報の時間変化として算出される速度情報等)が目標値となるように、対応する駆動部に供給する駆動信号の大きさや極性を変化させる。駆動信号の大きさを変化させることにより、対応する駆動部によって駆動される移動体の変位速度の大きさが変化する。一方、駆動信号の極性を変化させることにより、対応する駆動部によって駆動される移動体の変位速度の向きが変化する。
以下、本実施形態におけるエンコーダシステムの動作について説明する。図3は、第1の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。
図3においてエンコーダシステムを動作させるのに先立って、使用する移動体の選択が行われる。移動体の選択は、使用者が手動で行うようにしても良いし、駆動制御部300が自動で行うようにしても良い。例えば、手動選択の場合、使用者は、図示しない操作部を操作して、使用する移動体の組み合わせを指定する。移動体の選択がなされると、選択された移動体の組み合わせ情報(移動体情報)が駆動制御部300に入力される。これを受けて駆動制御部300は、移動体情報によって特定された移動体に対応した駆動部に駆動信号を供給して駆動部の動作を開始させる。また、この際、駆動制御部300は、対応したエンコーダヘッドの電源もオンさせる(ステップS101)。
駆動部及びエンコーダヘッドの動作が開始された後、読み出し部2011は、読み出し組み合わせ選択部2021からのヘッド選択信号に従った組み合わせのエンコーダヘッドのうちの何れかのエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出す。そして、読み出し部2011は、読み出した信号をデジタル信号に変換して信号生成部2012に出力する(ステップS102)。ステップS102におけるエンコーダ信号の読み出し順は、例えば、エンコーダヘッド102a、102b、102cの順とするが、これに限るものではない。また、それぞれのエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を同時に読み出すようにしても良い。この場合には、それぞれ読み出したエンコーダ信号を読み出し部2011において保持しておく。
エンコーダ信号の入力を受けて、信号生成部2012は、入力されたエンコーダ信号を処理して変位情報の算出を開始する(ステップS103)。変位情報の算出に際し、信号生成部2012は、位相が90度ずつ異なる4相のエンコーダ信号のうち、位相が180度ずつ異なる信号同士の差を演算して検出部1022で検出されたエンコーダ信号におけるオフセット成分やノイズ成分を除去する。このような差演算の後、信号生成部2012は、差演算により得られた位相が90度異なる2相のエンコーダ信号を用いて変位情報を算出する。なお、変位情報の求め方としては、上述した、抵抗分割方式、タンジェント方式、ROM参照方式等の各種の方式を用いることが可能である。例えば、ROM参照方式では、2相のエンコーダ信号の振幅(AD変換値)によって特定されるそれぞれのエンコーダ信号の位相位置(角度情報)の時間変化、即ちあるエンコーダヘッドからのエンコーダ信号に基づく角度情報とそのエンコーダヘッドと同一のエンコーダヘッドから前回取得されたエンコーダ信号に基づく角度情報との差分として相対変位が算出される。なお、前回の角度情報は位相差情報が算出される度にエンコーダヘッド毎に更新されるものである。例えば、エンコーダヘッド102aに関する位相差情報が求められた場合には、エンコーダヘッド102aに係る前回の角度情報のみが更新され、その他のエンコーダヘッド102b、102cに係る前回の角度情報については更新されない。
信号処理の開始後、駆動制御部300は、信号処理が終了したか否か、即ち信号生成部2012から変位情報が入力されてきたか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104において信号処理が終了するまで、駆動制御部300は、ステップS104の判定を行いつつ待機する。ステップS104の判定において、信号処理が終了した場合に、駆動制御部300は、使用する移動体の組み合わせの変更がなされていたか否かを判定する(ステップS105)。例えば、信号処理中に使用者によって新たな移動体の組み合わせの指定がなされていた場合には、使用する移動体の組み合わせの変更がなされていたと判定する。ステップS105の判定において、使用する移動体の組み合わせの変更がなされていない場合に、駆動制御部300は、信号生成部2012から入力されてきた変位情報に基づいて、対応する移動体の変位量が目標値になるように駆動部に供給する駆動信号の大きさ又は極性を制御する。その後、処理がステップS102に戻る。この場合に、読み出し部2011は、次のエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012に出力する。また、ステップS105の判定において、使用する移動体の組み合わせの変更がなされていた場合に、駆動制御部300は、信号生成部2012から入力されてきた変位情報に基づいて、対応する移動体の変位量が目標値になるように駆動部に供給する駆動信号の大きさ又は極性を制御する。その後、処理がステップS101に戻る。この場合に、駆動制御部300は、駆動部の組み合わせを再度選択する。
以上説明したように、第1の実施形態においては、選択された移動体に対応したエンコーダヘッドのみからエンコーダ信号を読み出すようにしている。これにより、複数のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を単一のエンコーダ用信号処理回路200にて処理する場合において、エンコーダの動作中の状況に応じて、全てのエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出す場合よりも信号生成部2012における処理の負担を軽くすることが可能である。また、処理の必要なエンコーダ信号の数を減らすことができるため、個々のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の読み出し間隔を短くすることも可能である。これにより、短い変位毎に検出できるため、より高精度の変位検出が可能となる。
また、エンコーダシステムを構成するエンコーダの数を追加したり削除したりする場合であってもエンコーダ用信号処理回路200の構成を殆ど変える必要がない。このため、種々のエンコーダシステムに適用可能な汎用性の高いエンコーダ用信号処理回路を提供することが可能である。
ここで、図1においては、反射型の光学式エンコーダへの本実施形態の適用例を説明したが、透過型の光学式エンコーダに本実施形態の技術を適用するようにしても良いし、磁気式、容量式等の光学式以外の方式に本実施形態の技術を適用するようにしても良い。さらに、図1に示すスケールはリニアスケールの例を示しており、図1に示すエンコーダシステムはリニアスケールを用いて長さの変位検出を行うものである。これに対し、スケールを円形スケールとして角度の変化を検出するようにしても良い。
また、第1の実施形態ではエンコーダ信号を位相差が90度ずつ異なる4相の信号であるとしているが、エンコーダ信号は、必ずしも90度位相差が異なっている必要はなく、任意の位相差の信号を任意の数だけ出力させて良い。
さらに、第1の実施形態では、読み出し部2011においてエンコーダ信号をデジタル信号に変換するようにしているが、エンコーダヘッド内でエンコーダ信号をデジタル信号に変換するようにしても良い。この場合、エンコーダ信号をデジタル信号としてエンコーダヘッドから出力させることができるので、エンコーダ用信号処理回路200までの通信経路でエンコーダ信号がノイズの影響を受けにくくなる。したがって、変位情報の誤検出の可能性をより低減させることができる。
また、第1の実施形態においては、選択された移動体に対応したエンコーダヘッドのみからエンコーダ信号を読み出すようにしているが、全てのヘッドを動作させ、エンコーダ信号を読み出すようにしても良い。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。
本実施形態におけるエンコーダシステムは、第1の実施形態と同様に、スケールとエンコーダヘッドとの組を複数有し、それぞれのエンコーダヘッドから出力されるエンコーダ信号を単一のエンコーダ用信号処理回路を用いて処理するようになされている。本実施形態においては、エンコーダ信号は周期信号である。また、本実施形態においては、特に、エンコーダ用信号処理回路200内の構成が第1の実施形態と異なっている。また、本実施形態におけるエンコーダシステムは、警告部400を有している点も異なっている。
以下、第1の実施形態と異なる部分のみ説明する。本実施形態におけるエンコーダ用信号処理回路200は、第1の実施形態と同様に、処理部201と、処理決定部202とを有している。
処理決定部202は、図4に示すように、最大許容変位量保持部2022と、最遅読み出し可能時刻算出部2023と、最遅読み出し可能時刻比較部2024とを有している。なお、図4では、読み出し組み合わせ選択部2021を省略した例を示しているが、読み出し組み合わせ選択部2021を設けるようにしても良い。
ここで、本実施例のエンコーダ信号は周期信号であるため、連続する読み出し時刻の間で、エンコーダ信号が一定周期を越える場合、変位情報の誤検出が起きてしまう。最大許容変位量保持部2022は、エンコーダヘッド毎の最大許容変位量を保持しているメモリである。最大許容変位量とは、エンコーダヘッド毎のエンコーダ信号の、連続する読み出し時刻の間において、エンコーダヘッドによる相対変位検出を維持可能な(エンコーダ信号の読み飛ばしによる変位情報の誤検出が起きない)相対変位量の限界量である。例えば、最大許容変位量は、エンコーダヘッドがエンコーダ信号を保持しておくためのメモリを有している場合には大きくなる。また、最大許容変位量は、スケールに形成された変位検出パターンの周期が大きい場合にも大きくなる。このように、最大許容変位量は、各種の条件によって変動するものであって、使用するエンコーダヘッド及びスケールが異なると最大許容変位量が異なる場合がある。このため、最大許容変位量保持部2022に、エンコーダヘッド毎の最大許容変位量を保持させておく。
最遅読み出し可能時刻算出部2023は、最大許容変位量保持部2022に保持されているエンコーダヘッド毎の最大許容変位量を用いてエンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻を算出し、算出した最遅読み出し可能時刻を最遅読み出し可能時刻比較部2024と警告信号制御部2013とに出力する。ここで、最遅読み出し可能時刻とは、あるエンコーダヘッドに対応した相対変位量が最大許容変位量に達する時刻である。相対変位量が最大許容変位量に達した場合には、その時点で出力されるエンコーダ信号については正しい位相位置(角度情報)を算出できなくなり、その結果、変位情報にも誤りが発生してしまう。
最遅読み出し可能時刻比較部2024は、遅読み出し可能時刻算出部2023によって算出されたエンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻を比較してエンコーダヘッド102a、102b、102cからの次回のエンコーダ信号の読み出し順を選択、決定する。
本実施形態における処理部201は、図4に示すように、読み出し部2011と、信号生成部2012と、警告信号制御部2013とを有している。
読み出し部2011は、処理決定部202の最遅読み出し可能時刻比較部2024からのヘッド選択信号に従った順序でエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012に出力する。また、本実施形態における読み出し部2011は、時刻を計時する機能を有し、エンコーダ信号の読み出しを行う毎に、読み出しを行った時刻を最遅読み出し可能時刻算出部2023と警告信号制御部2013とに出力する。
信号生成部2012は、読み出し部2011から入力されたエンコーダ信号を処理してスケール101とエンコーダヘッド102との相対変位を算出し、算出した相対変位を変位情報として駆動制御部300に出力する。相対変位の算出方式は、第1の実施形態と同様である。また、本実施形態における信号生成部2012は、変位情報を最遅読み出し可能時刻算出部2023にも出力する。
警告信号制御部2013は、読み出し部2021からのエンコーダ信号の読み出し時刻と最遅読み出し可能時刻算出部2023からの受けた最遅読み出し可能時刻とを比較する。読み出し時刻が最遅読み出し可能時刻を過ぎている場合、相対変位量が最大許容変位量を超えていると考えられる。この場合には、変位情報の算出結果に誤りが発生している可能性が高いため、警告信号制御部2024は、警告信号を警告部400に出力する。
警告部400は、警告信号制御部2013からの警告信号を受けて、使用者にスケールとエンコーダヘッドとの相対変位量が最大許容変位量を超えた可能性がある旨を警告する。警告部400による警告の手法は特に限定されるものではない。例えば警告部400をモニタや警告ランプ等で構成した場合には表示による警告を行うことができる。また、警告部400をブザー等で構成した場合には音声による警告を行うことができる。
以下、本実施形態におけるエンコーダシステムの動作について説明する。図5は、第2の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。
図5において、駆動制御部300は、駆動部3a、3b、3cのそれぞれに駆動信号を供給して駆動部の動作を開始させる。また、この際、駆動制御部300は、エンコーダヘッドの電源もオンさせる(ステップS201)。駆動部及びエンコーダヘッドの動作が開始された後、読み出し部2011は、最遅読み出し可能時刻比較部2024からのヘッド選択信号に従った順序でエンコーダヘッドのうちの何れかのエンコーダヘッド102a、102b、102cの何れかからエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012に出力する(ステップS202)。
なお、初回は、最遅読み出し可能時刻比較部2024によって読み出し順が決定されていないため、エンコーダ信号の読み出し順を固定順とする。また、上述したように、エンコーダ信号の読み出しに伴って読み出し部2011は、エンコーダ信号の読み出し時刻を最遅読み出し可能時刻算出部2023と警告信号制御部2013とに出力する。最遅読み出し可能時刻算出部2023に入力された読み出し時刻は、最遅読み出し可能時刻算出部2023に逐次保持される。
信号生成部2012は、最遅読み出し可能時刻算出部2023において最遅読み出し可能時刻が算出されているか否かを判定している(ステップS203)。ステップS203の判定において、エンコーダ動作開始後の初回のように最遅読み出し可能時刻が算出されていない場合には、処理がステップS206に進む。また、ステップS203の判定において、最遅読み出し可能時刻が算出されている場合に、警告信号制御部2013は、読み出し部2011から入力された読み出し時刻と最遅読み出し可能時刻算出部2023で算出された最遅読み出し可能時刻とを比較し、読み出し時刻が最遅読み出し可能時刻を超えているか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の判定において、読み出し時刻が最遅読み出し可能時刻を超えている場合には、対応するエンコーダヘッドからのエンコーダ信号に基づいて算出された変位情報に誤りが発生していると考えられる。したがって、警告信号制御部2013は、警告部400に警告信号を入力して警告部400による警告を行う(ステップS205)。その後、駆動制御部300は、駆動部3a、3b、3cへの駆動信号の供給を停止させる。これにより、図5の処理が終了する。なお、図5の例では、読み出し時刻が最遅読み出し可能時刻を超えている場合に駆動部3a、3b、3cのその後の動作を停止させるようにしている。これに対し、警告のみを行うようにして駆動部3a、3b、3cの動作を停止させないようにしても良い。
また、ステップS204の判定において、読み出し時刻が最遅読み出し可能時刻を超えていないと警告信号制御部2013が判定した場合に、信号生成部2012は、入力されたエンコーダ信号を処理して変位情報の算出を開始する(ステップS206)。変位情報の算出手法については上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。信号処理の開始後、信号生成部2012は、信号処理が終了したか否かを判定する(ステップS207)。ステップS207において信号処理が終了するまで、信号生成部2012は、ステップS207の判定を行いつつ待機する。ステップS207の判定において、信号処理が終了した場合に、最遅読み出し可能時刻算出部2023は、エンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻を算出する(ステップS208)。そして、最遅読み出し可能時刻比較部2024は、エンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻を比較することにより、エンコーダ信号の読み出し順を決定する(ステップS209)。
ここで、最遅読み出し可能時刻の算出手法及びエンコーダ信号の読み出し順の決定手法について図6を参照して説明する。最遅読み出し可能時刻の算出に際し、最遅読み出し可能時刻算出部2023は、最大許容変位量保持部2022から、エンコーダヘッド毎の最大許容変位量を読み出し、この読み出した最大許容変位量と、読み出し部2011から入力された読み出し時刻と、信号生成部2012にから入力された変位情報とを用いて最遅読み出し可能時刻を算出する。まず、前回のエンコーダ信号の読み出し時刻をt、前回算出された相対変位をp、今回のエンコーダ信号の読み出し時刻をt、今回算出された相対変位をpから、以下の(式1)に従って相対速度v(図6に示す線分の傾きに相当する)を算出する。
v=(p−p)/(t−t) (式1)
この時、tからtの経過時間であるt−tがわかれば、読み出し時刻tとtがそれぞれわからなくてもかまわない。また、時刻とは電気的なクロックの回数などでもかまわない。
ここで、pから最大許容変位量を加算した変位量をpとする。このとき、例えばスケールとエンコーダヘッドとの相対速度が変わらないと仮定して変位量がpに達するまでの時刻tを求めると、tは以下の(式2)で表される。
=t+(p−p)/v (式2)
さらに、読み出し部2011がエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出すのにtの時間がかかるとすると、最遅読み出し可能時刻t4は、以下の(式3)で表される。
=t−t (式3)
(式2)、(式3)によって表される最遅読み出し可能時刻tまでにエンコーダ信号の読み出しを開始するようにすれば、エンコーダヘッドから出力されるエンコーダ信号の読み飛ばしが発生せずに正しく角度情報を正しく求めることができるため、変位情報に誤りは発生しない。したがって、最遅読み出し可能時刻が早い順にエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出すようにすれば、変位情報に誤りが発生してしまう可能性を低減できる。このような考えに基づいて、最遅読み出し可能時刻比較部2024は、エンコーダヘッド毎に算出された最遅読み出し可能時刻を比較して、最遅読み出し可能時刻が早い順にエンコーダ信号の読み出し順を決定する。
上記の最遅読み出し可能時刻の算出手法では、スケールとエンコーダヘッドとの相対速度が変わらないと仮定してtを求める例を示したが、その他に、駆動部の駆動速度の限界値vから、
=t+(p−p)/v
としてtを求める等、その他の方法を用いても良い。
最遅読み出し可能時刻の算出後、最遅読み出し可能時刻比較部2024は、エンコーダ信号の読み出し順を変更するべく、読み出し部2011にヘッド選択信号を出力する(ステップS209)。その後、処理がステップS202に戻る。この場合に、読み出し部2011は、次のエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012に出力する。
以上説明したように、第2の実施形態においては、エンコーダ信号の読み出し開始後に、エンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻を算出し、この最遅読み出し可能時刻に従ってエンコーダ信号の読み出し順を決定している。これにより、算出される変位情報に誤りが発生する可能性を、エンコーダの動作中の状況に応じて低減できる。また、最遅読み出し可能時刻をエンコーダ信号の読み出しにかかる時間tも含めて求めるようにしているので、正確な最遅読み出し可能時刻を算出することができる。さらに、信号生成部2012における信号処理中にエンコーダ信号の読み出し順を決定可能としたことにより、状況に応じた最適な処理が可能となる。
ここで、図5のステップS204においては、全てのエンコーダヘッドを対象としてエンコーダ信号の読み出し順を決定するようにしている。これに対し、次にエンコーダ信号を読み出すエンコーダヘッドのみを決定するようにしても良い。この場合には、最遅読み出し可能時刻が最も早いエンコーダヘッドを次にエンコーダ信号を読み出すエンコーダヘッドとする。
また、上述した図4の例では最大許容変位量保持部2022をエンコーダ用信号処理回路200内に設けるようにしている。上述したように、最大許容変位量は、使用するエンコーダヘッドによって異なる可能性があるため、図7に示すように、エンコーダヘッド102の内部に最大許容変位量保持部1023を設けるようにしても良い。このようにすればエンコーダ用信号処理回路200の構成を簡素化することが可能となる。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。この第2の実施形態の第1の変形例は、処理決定部202が最遅変位情報取得時刻保持部2025をさらに有している点が第2の実施形態と異なっている。
最遅変位情報取得時刻保持部2025は、最遅変位情報取得時刻をエンコーダヘッド毎に保持するためのメモリである。ここで、最遅変位情報取得時刻とは、駆動制御部300が駆動部3a、3b、3cをそれぞれ制御するために許容できる最も遅い変位情報の取得時刻である。即ち、エンコーダ信号の読み出し間隔(即ち変位情報の算出間隔)が最遅変位情報取得時刻を超えてしまうと、それに対応する移動体の制御に支障をきたすおそれが生じる。
本変形例におけるエンコーダシステムの動作は図5で説明したものに準じている。ただし、図5のステップS204において、最遅読み出し可能時刻比較部2024は、エンコーダヘッド毎の最遅読み出し可能時刻と、エンコーダヘッド毎の最遅変位情報取得時刻を比較し、この中で時刻が早い順にエンコーダ信号の読み出し順を決定する。勿論、最も時刻が早いもののみを判定するようにしても良い。
以上説明した第2の実施形態の第1の変形例においては、最遅読み出し可能時刻に加えて最遅変位情報取得時刻を考慮してエンコーダ信号の読み出し順を決定している。これにより、変位情報の誤りが出る可能性を低減できるのに加えて、駆動制御部300の制御に支障をきたす可能性も低減できる。
ここで、図8の例では最大変位情報取得時刻保持部2025をエンコーダ用信号処理回路200内に設けるようにしているが、例えば駆動制御部300に設ける等、エンコーダ用信号処理回路200以外に設けるようにしても良い。
次に、図9を参照して第2の実施形態の第2の変形例について説明する。なお、エンコーダシステムの構成について、図4に示したものが適用可能である。上述した第2の実施形態では、エンコーダ信号の読み出し順を決定している。これに対し、本変形例は、読み出し順に加えて読み出し間隔を変更するようにしたものである。それぞれの移動体の速度が変わらないとすると、最初に最遅読み出し可能時刻が最も早いと判定されたエンコーダヘッドは、その後も最遅読み出し可能時刻が最も早いと判定される可能性が高い。これを考慮して本変形例においては、最遅読み出し可能時刻が早いエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の読み出し間隔を短くし、最遅読み出し可能時刻が遅いエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の読み出し間隔を長くする。
例えば、図9(a)は、エンコーダヘッド102a、102b、102cに対応した最遅読み出し可能時刻が同じ場合で、エンコーダヘッド102a、102b、102cの順でエンコーダ信号を読み出す場合のタイミングチャートである。この場合には、エンコーダヘッド102a、102b、102cのそれぞれのエンコーダ信号の読み出し間隔を等しくする。一方、図9(b)は、エンコーダヘッド102aの最遅読み出し可能時刻が最も早い場合のタイミングチャートである。この場合には、エンコーダヘッド102aのエンコーダ信号の読み出し間隔を、エンコーダヘッド102b、102cのそれぞれのエンコーダ信号の読み出し間隔に比べて短くする。
以上説明した第2の実施形態の第2の変形例においては、最遅読み出し可能時刻に応じてエンコーダ信号の読み出し間隔を変更している。これにより、最遅読み出し可能時刻を1回だけ算出して読み出し間隔を決定するだけで、その後は、移動体の速度が読み出し間隔を決定した時点の速度より早くならない限りにおいては、変位情報の誤りが発生する可能性を低減できる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係るエンコーダ用信号処理回路を含むエンコーダシステムの構成を示す図である。上述の第1及び第2の実施形態は、エンコーダヘッドからのエンコーダ信号の読み出しに関する処理の内容を変更するものである。これに対し、第3の実施形態は、読み出し部2011で読み出されたエンコーダ信号に対する処理の内容を変更するものである。このため、第3の実施形態においては、図10に示すように、処理内容選択部2026が設けられている。なお、図10において第1の実施形態で示した読み出し組み合わせ選択部2021や第2の実施形態で示した最大許容変位量保持部2022、最遅読み出し可能時刻算出部2023、最遅読み出し可能時刻比較部2024を設けるようにしても良い。
以下、第1の実施形態と異なる部分のみ説明する。本実施形態における読み出し部2011は、予め定められた順序に従ってエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出して信号生成部2012と処理内容選択部2026とに出力する。処理内容選択部2026は、読み出し部2011からのエンコーダ信号に従って処理選択信号を生成して信号生成部2012に入力する。処理内容選択部2026の詳細については後述する。
以下、本実施形態におけるエンコーダシステムの動作について説明する。図11は、第3の実施形態におけるエンコーダシステムの動作の流れを示すフローチャートである。
図11において、駆動制御部300は、駆動部3a、3b、3cのそれぞれに駆動信号を供給して駆動部の動作を開始させる。また、この際、駆動制御部300は、エンコーダヘッドの電源もオンさせる(ステップS301)。駆動部及びエンコーダヘッドの動作が開始された後、読み出し部2011は、所定の順序でエンコーダヘッド102a、102b、102cのうちの何れかのエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出してデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換したエンコーダ信号を信号生成部2012と処理内容選択部2026とに出力する(ステップS302)。ステップS302におけるエンコーダ信号の読み出し順は、例えば、エンコーダヘッド102a、102b、102cの順とする。なお、それぞれのエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を同時に読み出すようにしても良い。この場合には、それぞれ読み出したエンコーダ信号を読み出し部2011において保持しておく。
エンコーダ信号の入力を受けて、信号生成部2012は、入力されたエンコーダ信号を処理して変位情報の算出を開始する(ステップS303)。この際、信号生成部2012は、処理内容選択部2026からの処理選択信号に応じた処理を行う。ステップS303の後、処理がステップS302に移行する。
図12は、第3の実施形態におけるエンコーダ信号の処理の例を示すフローチャートである。図12は、読み出し部2011で読み出されたエンコーダ信号の値の変化が発生しているものを優先して信号処理する例である。図12において、処理内容選択部2026は、読み出し部2011から入力されてきたエンコーダ信号を一旦保持する。エンコーダ信号を保持した後、処理内容選択部2026は、今回保持したエンコーダ信号の値(実際には振幅に対応したAD変換値)が、そのエンコーダ信号を読み出したエンコーダヘッドと同一のエンコーダヘッドから前回読み出して保持しておいたエンコーダ信号の値に対して所定以上変化しているか否かを判定する(ステップS401)。ステップS401の判定において、今回のエンコーダ信号の値が前回のエンコーダ信号の値に対して所定以上変化している場合にはそのエンコーダ信号に対する信号処理を継続する。この場合に、処理内容選択部2026は、読み出し部2011において今回保持されたエンコーダ信号に対する信号処理(変位情報の算出)を行うように指示するための処理選択信号を信号生成部2012に入力する(ステップS402)。
信号処理の開始後、駆動制御部300は、信号処理が終了したか否か、即ち信号生成部2012から変位情報が入力されてきたか否かを判定する(ステップS403)。ステップS403の判定において信号処理が終了するまで、駆動制御部300は、ステップS403の判定を行いつつ待機する。また、ステップS401の判定において今回のエンコーダ信号の値が前回のエンコーダ信号の値に対して所定以上変化していない場合、又はステップS403の判定において信号処理が終了した場合には、図12の処理を抜けて図11の処理に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、値が変化したエンコーダ信号を優先的に処理するようにしているので、エンコーダの動作中の状況に応じて、複数のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を効率良く処理することが可能となる。
ここで、図12の例では、複数のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号のうちで振幅の変化のあるエンコーダ信号を優先して処理するようにしている。これに対し、それぞれのエンコーダヘッドから読み出したエンコーダ信号の前回からの振幅の変動幅、即ち相対速度の変化に応じて優先して処理するエンコーダ信号の切り替えを行うようにしても良い。
また、エンコーダ信号の値が所定以上変化していない場合でも、各種信号処理を随時行うようにしても良い。
本実施形態においては、複数のエンコーダヘッドそれぞれの持つ特性を、内外部から把握することで、検出精度を変更することが可能である。図13は、相対速度の変化に応じて優先して処理するエンコーダ信号の処理を行う場合の変形例を示すフローチャートである。図13の処理は、図12の処理に代えて行われる。図13において、処理内容選択部2026は、読み出し部2011から入力されてきたエンコーダ信号を一旦保持する。エンコーダ信号を保持した後、処理内容選択部2026は、エンコーダ信号の振幅(AD変換値)の時間変化を移動体(エンコーダヘッド)の相対速度として算出する(ステップS501)。続いて、処理内容選択部2026は、算出した相対速度が所定速度よりも高速であるか否かを判定する(ステップS502)。ステップS502の判定において、例えば、相対速度が所定速度よりも高速である場合に、高精度(高分解能処理)が必要とされなければ、処理内容選択部2026は、その所定速度よりも高速な移動体(エンコーダヘッド)に対応したエンコーダ信号に対して低精度(低分解能処理)の信号処理を行うように信号生成部2012に処理選択信号を入力する(ステップS503)。ここでの低精度の信号処理とは、例えば相対変位が高速であると判定されたエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の信号処理の回数を、他のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の信号処理の回数に比して減少させることを言うものとする。一方、ステップS502の判定において、相対速度が所定速度よりも高速でない場合に、高精度が必要とされれば、処理内容選択部2026は、エンコーダ信号に対して高精度の信号処理を行うように信号生成部2012に処理選択信号を入力する(ステップS504)。ここでの高精度の信号処理とは、例えば相対変位が低速であると判定されたエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の信号処理の回数を、他のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号の信号処理の回数に比して増加させることを言うものとする。なお、ここでは相対速度に応じた処理の精度(分解能)選択が行われていれば良く、上述は一つの例であり、精度固定の場合などは、変更しなくても良い。
信号処理の開始後、駆動制御部300は、信号処理が終了したか否か、即ち信号生成部2012から変位情報が入力されてきたか否かを判定する(ステップS505)。ステップS505の判定において信号処理が終了するまで、駆動制御部300は、ステップS505の判定を行いつつ待機する。ステップS505の判定において信号処理が終了した場合には、図13の処理を抜けて図11の処理に戻る。
図14は、相対速度の変化に応じて信号処理を行う場合の別の変形例の動作を示すフローチャートである。図14の処理は図11の処理に代えて行われる。図14において、駆動制御部300は、駆動部3a、3b、3cのそれぞれに駆動信号を供給して駆動部の動作を開始させる。また、この際、駆動制御部300は、エンコーダヘッドの電源もオンさせる(ステップS601)。
駆動部及びエンコーダヘッドの動作が開始された後、読み出し部2011は、所定の順序でエンコーダヘッド102a、102b、102cのうちの何れかのエンコーダヘッドからエンコーダ信号を読み出してデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換したエンコーダ信号を信号生成部2012と処理内容選択部2026とに出力する(ステップS602)。処理内容選択部2026は、読み出し部2011から入力されたエンコーダ信号を一旦保持する。エンコーダ信号を保持した後、処理内容選択部2026は、移動体(エンコーダヘッド)の相対速度を算出する(ステップS603)。続いて、処理内容選択部2026は、算出した相対速度を他のエンコーダヘッドからのエンコーダ信号に基づいて算出された相対速度と比較することにより信号処理順を決定する(ステップS604)。この処理においては、相対速度の大きい順に信号処理を行うように順位付けをする。信号処理順の決定後、処理内容選択部2026は、信号処理順に従って信号処理を行うように信号生成部2012に処理選択信号を入力する。この入力された信号処理順に従って、信号生成部2012はエンコーダ信号に対する信号処理(変位情報の算出)を行う(ステップS605)。
上述した変形例で示したようにして相対変位の大きいエンコーダヘッドからのエンコーダ信号を優先的に処理するようにすることで、単一のエンコーダ信号用信号処理回路200による信号処理の効率を向上させつつ、変位情報の精度の向上を図ることが可能である。
ここで、エンコーダ信号の処理の優先順位が予め設定されている場合にはその優先順位に従ってエンコーダ信号の処理順及び処理回数を決定するようにしても良い。図15は、そのような変形例を示す図である。図15の例は、2つのエンコーダ信号A、Bを同時処理する場合であってエンコーダ信号Aのほうがエンコーダ信号Bよりも優先順位が高い場合の例を示している。図15の例において、優先順位とエンコーダ信号の処理回数とが対応付けられており、それぞれのエンコーダ信号の信号処理を優先順位に対応付けられた処理回数ずつ行う。例えば、図15の例は、エンコーダ信号Aとエンコーダ信号Bの処理回数の比が2:1となっている例を示している。
ここで、優先順位が予め決定されている場合において、あるエンコーダ信号の処理中にそのエンコーダ信号よりも優先順位の高いエンコーダ信号の入力があった場合には、現在のエンコーダ信号の処理を一旦中断して優先度の高いエンコーダ信号に対する処理を行うようにすることが望ましい。この場合には、当該優先度の高いエンコーダ信号に対する処理が終了した後で、処理を中断していたエンコーダ信号の処理を再開する。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、上述した第1〜第3の実施形態で示したエンコーダヘッドの組み合わせの設定や信号処理内容の設定を使用者が手動で設定できるようにしても良い。この場合の変形例を図16に示す。図16においては、処理決定信号入力部500が設けられている。この処理決定信号入力部500を操作することにより、使用者は、処理決定部202に対してエンコーダヘッドの組み合わせの設定の内容や信号処理内容の設定の内容を指示可能である。
また、例えば処理決定部202に、使用するエンコーダヘッドの情報や信号処理の優先順位の情報等を保持しておく処理内容情報保持部を設けるようにすれば、エンコーダ用信号処理回路200の電源投入直後の初期設定時にエンコーダヘッドの組み合わせの設定や信号処理内容の設定等を行うことも可能となる。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1a,1b,1c…固定部、2a,2b,2c…移動部、3a,3b,3c…駆動部、101a,101b,101c…スケール、102a,102b,102c…エンコーダヘッド、200…エンコーダ用信号処理回路、201…処理部、202…処理決定部、2011…読み出し部、2012…信号生成部、2013…警告信号制御部、2021…読み出し組み合わせ選択部、2022…最大許容変位量保持部、2023…最遅読み出し可能時刻算出部、2024…最遅読み出し可能時刻比較部、2025…最遅変位情報取得時刻保持部、2026…処理内容選択部、300…駆動制御部、400…警告部、500…処理決定信号入力部

Claims (5)

  1. 複数の移動体のそれぞれに対応した複数のスケールとの相対変位量に応じたエンコーダ信号をそれぞれ出力する複数のエンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号を処理するエンコーダ用信号処理回路であって、
    前記複数のエンコーダヘッドがそれぞれ出力したエンコーダ信号の変化に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドに対するそれぞれの処理の内容と前記複数のエンコーダヘッドから出力されるそれぞれのエンコーダ信号に対する処理の内容との少なくとも何れかを決定可能である処理決定部と、
    前記複数のエンコーダヘッドから、前記処理決定部による決定に対応した前記エンコーダ信号が入力される読み出し部と、
    前記読み出し部から出力された前記エンコーダ信号から変位情報を生成する信号生成部と、
    を具備し、
    前記エンコーダヘッドに対する処理は、前記処理決定部が次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から選択又は変更し、
    前記エンコーダ信号は周期信号であり、2つの連続する読み出し時刻において前記エンコーダ信号が一定周期を越えると、位置検出が不可能となるエンコーダヘッドにおいて、2つの連続する、前記エンコーダ信号の読み出し時刻の間で許容される前記相対変位量の限界量を示す最大許容変位量を前記エンコーダヘッド毎に保持する最大許容変位量保持部をさらに具備し、
    前記処理決定部は、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した最大許容変位量を用いて、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれの信号処理を前記信号生成部にて維持しつつ最も遅い前記エンコーダ信号の読み出し時刻である最遅読み出し可能時刻を前記エンコーダヘッド毎に算出し、該エンコーダヘッド毎に算出した最遅読み出し可能時刻を比較することにより、次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から決定することを特徴とするエンコーダ用信号処理回路
  2. 複数の移動体のそれぞれに対応した複数のスケールとの相対変位量に応じたエンコーダ信号をそれぞれ出力する複数のエンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号を処理するエンコーダ用信号処理回路であって、
    前記複数のエンコーダヘッドがそれぞれ出力したエンコーダ信号の変化に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドに対するそれぞれの処理の内容と前記複数のエンコーダヘッドから出力されるそれぞれのエンコーダ信号に対する処理の内容との少なくとも何れかを決定可能である処理決定部と、
    前記複数のエンコーダヘッドから、前記処理決定部による決定に対応した前記エンコーダ信号が入力される読み出し部と、
    前記読み出し部から出力された前記エンコーダ信号から変位情報を生成する信号生成部と、
    を具備し、
    前記エンコーダヘッドに対する処理は、前記処理決定部が次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から選択又は変更し、
    前記複数のエンコーダヘッドのうち少なくとも1つは、2つの連続する前記エンコーダ信号を読み出す間隔の間で許容される前記相対変位量の限界量を示す最大許容変位量を保持する最大許容変位量保持部を具備し、
    前記処理決定部は、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した最大許容変位量を用いて、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれの信号処理を前記信号生成部にて維持しつつ最も遅い前記エンコーダ信号の読み出し時刻である最遅読み出し可能時刻を前記エンコーダヘッド毎に算出し、該エンコーダヘッド毎に算出した最遅読み出し可能時刻を比較することにより、次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から決定することを特徴とするエンコーダ用信号処理回路。
  3. 前記処理決定部は、それぞれの前記スケールと前記エンコーダヘッドとを相対変位させる複数の駆動部の制御において許容される最も遅い前記エンコーダ信号の読み出し時刻である最遅変位情報取得時刻と前記最遅読み出し可能時刻とを比較することにより、次に前記エンコーダ信号を読み出す前記エンコーダヘッドを前記複数のエンコーダヘッドの中から決定することを特徴とする請求項又はに記載のエンコーダ用信号処理回路。
  4. 前記処理決定部は、複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した読み出し時刻の異なる複数の相対変位量と、前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれに対応した前記エンコーダ信号の読み出し時刻を含めて前記最遅読み出し可能時刻を算出することを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のエンコーダ用信号処理回路。
  5. 前記処理決定部は、前記最遅読み出し可能時刻が最も早い前記エンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号の読み出し間隔を他の前記エンコーダヘッドからの前記エンコーダ信号の読み出し間隔に比べて短くすることを特徴とする請求項乃至の何れかに記載のエンコーダ用信号処理回路。
JP2010198103A 2010-09-03 2010-09-03 エンコーダ用信号処理回路 Active JP5756267B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198103A JP5756267B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 エンコーダ用信号処理回路
PCT/JP2011/069605 WO2012029778A1 (ja) 2010-09-03 2011-08-30 エンコーダ用信号処理回路
US13/781,987 US9065468B2 (en) 2010-09-03 2013-03-01 Encoder signal processing circuit
US14/714,882 US9444484B2 (en) 2010-09-03 2015-05-18 Encoder signal processing circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198103A JP5756267B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 エンコーダ用信号処理回路

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015109870A Division JP6300756B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 エンコーダ用信号処理回路

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012053022A JP2012053022A (ja) 2012-03-15
JP2012053022A5 JP2012053022A5 (ja) 2013-09-12
JP5756267B2 true JP5756267B2 (ja) 2015-07-29

Family

ID=45772860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010198103A Active JP5756267B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 エンコーダ用信号処理回路

Country Status (3)

Country Link
US (2) US9065468B2 (ja)
JP (1) JP5756267B2 (ja)
WO (1) WO2012029778A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6126392B2 (ja) * 2013-01-30 2017-05-10 キヤノン株式会社 位置制御装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5892012A (ja) * 1981-11-26 1983-06-01 Telmec Co Ltd 位置決め装置
JPS60218027A (ja) * 1984-04-14 1985-10-31 Fanuc Ltd エンコ−ダ
JPH05272988A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ
JPH06207837A (ja) 1993-01-12 1994-07-26 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ
JPH07139967A (ja) 1993-11-17 1995-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd エンコーダの信号処理回路
US5742136A (en) * 1994-09-20 1998-04-21 Yokogawa Electric Corporation Linear motor drive system
JP3186490B2 (ja) * 1995-02-28 2001-07-11 松下電器産業株式会社 多重伝送方式エンコーダ
JP3364088B2 (ja) * 1996-08-01 2003-01-08 三菱重工業株式会社 回転状態検出装置
EP0872714B1 (de) * 1997-04-16 2005-08-17 Dr. Johannes Heidenhain GmbH Positionsmesseinrichtung und Verfahren zu deren Betrieb
JPH10333826A (ja) * 1997-05-27 1998-12-18 Mitsubishi Electric Corp マウス座標検出入力におけるノイズ除去方法
JP2000148225A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Hitachi Ltd 可変サンプリング制御方法とその装置
JP3674381B2 (ja) 1999-03-26 2005-07-20 日本精工株式会社 分解能切換装置
US6271777B1 (en) * 1999-11-12 2001-08-07 Lucent Technologies Inc. Data transmission system employing clock-enriched data coding and sub-harmonic de-multiplexing
JP2002024979A (ja) * 2000-07-11 2002-01-25 Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd 多機能型アブソリュートコンバータ
JP4655625B2 (ja) * 2004-12-24 2011-03-23 株式会社デンソー 位置検出装置
JP2007064755A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Samutaku Kk エンコーダの信号処理回路
JP4682968B2 (ja) * 2006-11-14 2011-05-11 パナソニック株式会社 エンコーダの位置情報補間回路
US8493547B2 (en) * 2009-08-25 2013-07-23 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposure method, and device manufacturing method
JP2011058891A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Olympus Corp 光学式エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012053022A (ja) 2012-03-15
US9065468B2 (en) 2015-06-23
WO2012029778A1 (ja) 2012-03-08
US9444484B2 (en) 2016-09-13
US20130176149A1 (en) 2013-07-11
US20150249465A1 (en) 2015-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6124588A (en) Process and measuring system for locating a movable object by monitoring the absolute position of the object
US20100315075A1 (en) Resolver of phase difference type
JP2014240790A (ja) 計測装置、計測方法、および処理装置
US20110248707A1 (en) Position Detector and Position Detection Method
JP5088313B2 (ja) リニアエンコーダ信号処理装置および信号処理方法
JP6300756B2 (ja) エンコーダ用信号処理回路
JP5756267B2 (ja) エンコーダ用信号処理回路
JP4665507B2 (ja) ペンレコーダ
JP6289192B2 (ja) 位置検出装置及びそれを有するレンズ装置及び光学操作装置
US8706269B2 (en) Controller and machining apparatus with position encoder compensation
JP2009244115A (ja) 位置検出誤差補正装置および位置検出誤差補正方法
KR20190053101A (ko) 반도체 장치, 각도값 보정 회로 및 방법
JP2015179051A5 (ja)
JP2013079915A (ja) 絶対測長型エンコーダ
EP2559970B1 (en) Displacement sensor and method for detecting displacement
JP2003319682A (ja) 永久磁石型同期電動機の制御装置
JPWO2019123594A1 (ja) モータ制御装置
JP5736968B2 (ja) エンコーダ装置、駆動装置、及びロボットシステム
JP2691052B2 (ja) エンコーダ分解能変換方法及びその装置並びに画像検出装置
JP6245808B2 (ja) 位置制御装置及び位置制御方法
JP2010044449A (ja) 位置制御装置
JP2013063710A (ja) 車両制御システム
KR20130008097A (ko) 산업용 전기 차량의 저 분해능 자기식 엔코더를 사용한 속도 측정 방법
JPWO2011132411A1 (ja) モータ制御装置、モータ制御方法、モータシステム及びプログラム
JP5664895B2 (ja) 電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5756267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250