JP5756264B2 - キサンチンオキシダーゼ阻害剤、キサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼ阻害剤、並びに該阻害剤を含有する医薬組成物 - Google Patents

キサンチンオキシダーゼ阻害剤、キサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼ阻害剤、並びに該阻害剤を含有する医薬組成物 Download PDF

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本発明はキサンチンオキシダーゼ阻害剤、キサンチンオキシダーゼ阻害活性及び5α−レダクターゼ阻害活性を有する酵素阻害剤、並びに該酵素阻害剤を含有する化粧料組成物、医薬組成物に関し、より詳しくは、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末を有効成分とするキサンチンオキシダーゼ阻害剤、キサンチンオキシダーゼ阻害活性と5α−レダクターゼ阻害活性を併せ持つ酵素阻害剤、並びに該酵素阻害剤を含有する化粧料組成物、医薬組成物に関する。
ショウガ科(Zingiberaceae)ケンプフェリア(Kaempferia)属の植物の一種である黒ウコン(Kaempferia parviflora)は別名黒ショウガ又はクラチャイダムとも呼ばれており、東南アジアに分布している。
黒ウコンにはクルクミンやポリフェノールが含まれており、これらが抗ガン作用や活性酸素除去作用を有するため、動脈硬化等を抑制する効果があると言われている。
また、アントシアニジンも豊富に含まれており、疲れ目、視力低下、眼精疲労等の低減に効果があることが報告されている。加えて、黒ウコンの抽出物が冷え性を改善することも報告されている。
黒ウコンの更なる作用について探索が行われているが、痛風や高尿酸血症の原因となる尿酸産生に関与するキサンチンオキシダーゼの阻害作用については報告されていない。
更に、黒ウコンの抽出物がキサンチンオキシダーゼ阻害作用と男性型脱毛症、前立腺肥大症等の原因となる5α−レダクターゼの阻害作用を併せ持つことについても報告されていない。
キサンチンオキシダーゼは痛風や高尿酸血症を引き起こす尿酸を産生する酵素である。
キサンチンオキシダーゼが触媒する反応は、核酸であるプリンヌクレオチドが代謝されてできるヒポキサンチンをキサンチンへと変化させる反応、及びキサンチンを尿酸へ変化させる反応である。
プリンヌクレオチドの代謝産物である尿酸は尿中に排出される物質であり、尿酸自体には毒性はない。しかし、尿酸は水への溶解度が低く尿細管で再吸収されるため、過剰になると結晶化して関節や関節周囲に沈積する。これにより、痛風結節、関節機能障害、関節の変形、激痛を伴う痛風が生じる。更に、腎障害や尿路結石、動脈硬化等の合併症も引き起こす危険性もある。従って、日頃から体内での尿酸の産生を妨げて尿酸値の上昇を抑制することが好ましい。
従来、高尿酸血症の治療には、尿酸排泄剤であるベンズプロマロン、プロベネシド、スルフィンピラゾンや、尿酸合成阻害剤であるアロプリノール等が用いられている。しかし、これらの化合物は、効果が一過性であることや、劇症肝炎、再生不良貧血、皮膚炎等の副作用がある等の問題があった。
これらの問題を解決するために、天然物由来の尿酸合成阻害剤が検討されてきた。
天然物由来のキサチンオキシダーゼ阻害剤としては、サルスベリ属に属する植物の抽出物(特許文献1)や地衣類培養物の抽出物(特許文献2)等が挙げられる。
しかしながら、これらのキサンチンオキシダーゼ阻害剤は安全に日常的にヒトが摂取できるものではなかったり、尿酸値の上昇を充分に抑制できるものではなかった。
一方、5α−レダクターゼは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと結合し、5α−ジヒドロテストステロンを生成する。5α−ジヒドロテストステロンはアンドロゲンとして作用し、男性型脱毛症、前立腺肥大症を引き起こすと考えられている。
従って、5α−レダクターゼの作用を阻害することは、前立腺肥大症や男性型脱毛症に有効とされており、例えば、5α−レダクターゼ阻害剤であるフィナステリドは、前立腺肥大症に対する薬剤として開発され、男性型脱毛症の治療にも用いられている。しかしながら、フィナステリドは精力減退等の副作用があることが報告されている。
これらの問題から、安全性の高い5α−レダクターゼ阻害剤が探索されており、ウコン抽出物から分画して得られるクルクミン等に5α−レダクターゼ阻害作用があることが報告されている(特許文献3)。しかしながら、ウコン抽出物が5α−レダクターゼを阻害するとともに、キサンチンオキシダーゼも阻害することは報告されていない。
過剰な尿酸により引き起こされる痛風や高尿酸血症、5α−ジヒドロテストステロンにより引き起こされる男性型脱毛症や前立腺肥大症は、著しく生活の質(QOL)の低下を招くが、これらの症状を予防あるいは改善するために、安全に日々摂取又は使用できる化粧品類、医薬品類は報告されていない。
特開2000−290188号公報 特開平5−244963号公報 特開平9−268115号公報
本発明は上記問題を解決すべくなされたものであって、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末がキサンチンオキシダーゼ阻害作用を有し、更に5α−レダクターゼ阻害作用を併せ持つことを見出し、黒ウコンの抽出物及び/又は乾燥粉末を日常的に摂取できる医薬品類に配合したり、化粧品類に配合して使用することにより、痛風及び高尿酸血症を予防又は改善するとともに、前立腺肥大及び男性型脱毛症を予防してQOLを向上させることを目的としてなされたものである。
請求項1に係る発明は、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末から得られた有効成分を含有し、該有効成分が、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン及び3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とするキサンチンオキシダーゼ阻害剤に関する。
請求項2に係る発明は、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末から得られた有効成分を含有し、該有効成分が、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン及び3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とするキサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼ阻害剤に関する。
請求項1に係る発明によれば、キサンチンオキシダーゼ阻害剤が黒ウコンの抽出物及び/又は乾燥粉末を含有しているため、安全に毎日摂取することができるので、日常的に体内での尿酸の生成を抑制し、痛風及び高尿酸血症を予防又は改善することができる。
請求項に係る発明によれば、痛風、高尿酸血症及び男性型脱毛症、前立腺肥大症の症状を一度に予防又は改善することができるためQOLの向上を望むことができる。
実施例のクロマトグラムを示す図である。 図1ピークAの化合物の分析結果であって、(a)はIRスペクトル、(b)はUVスペクトルである。 図1ピークBの化合物の分析結果であって、(a)はIRスペクトル、(b)はUVスペクトルである。 図1ピークCの化合物の分析結果であって、(a)はIRスペクトル、(b)はUVスペクトルである。 図1ピークGの化合物の分析結果であって、(a)はIRスペクトル、(b)はUVスペクトルである。 図1ピークHの化合物の分析結果であって、(a)はIRスペクトル、(b)はUVスペクトルである。 図1ピークAの化合物のH−NMRスペクトルである。 図1ピークBの化合物のH−NMRスペクトルである。 図1ピークAの化合物の分析結果であって、(a)はトータルイオンクロマト、(b)はマススペクトルである。 図1ピークBの化合物の分析結果であって、(a)はトータルイオンクロマトグラム、(b)はマススペクトルである。
本発明は、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び乾燥粉末にキサンチンオキシダーゼ阻害作用と、更に5α−レダクターゼ阻害作用を併せ持つことを見出し、この黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末を含有するキサンチンオキシダーゼ阻害剤あるいは酵素阻害剤を化粧品類、医薬品類に配合することで安全に摂取又は使用でき、尿酸生成を抑制して痛風や高尿酸血症、及び男性型脱毛症、前立腺肥大症を予防又は改善することができる。
本発明に係るキサンチンオキシダーゼ阻害剤には、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末が含有されている。
また、本発明に係る酵素阻害剤には黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末が含有されており、該酵素阻害剤は、キサンチンオキシダーゼと5α−レダクターゼの2つの酵素に対して阻害活性を有するものである。
本発明に係るキサンチンオキシダーゼ阻害剤、あるいは酵素阻害剤には、黒ウコン(Kaempferia parviflora)が用いられる。
本発明に用いられる黒ウコンは学名をケンフェリアバルビフローラ(Kaempferia parviflora)といい、黒ショウガやクラチャイダムの別名を有する。東南アジアに分布し、ショウガ科(Zingiberaceae)ケンプフェリア(Kaempferia)属の植物の一種である。タイやラオス等の伝承医学においては健康食品として知られており、精力増進、滋養強壮等の効果があると言われている。
本発明において、使用部位は特に限定されず、上記した黒ウコン(Kaempferia parviflora)の地上部位、地下部位の全ての部位を使用することができ、花、花弁、葉、茎、根、根茎の各部位を単独で、あるいは混合して使用することができる。上記した各部位の中では根茎が好適であり、未熟根茎、完熟根茎のいずれを使用してもよい。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)は抽出物又は乾燥粉末として使用され、上記した部位から得られる。
また、黒ウコン(Kaempferia parviflora)は生のまま(非乾燥状態)でも乾燥したものでも使用することができるが、乾燥したものを用いるのが好ましい。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物を使用する場合の抽出方法について説明する。
抽出物を得る際に、黒ウコン(Kaempferia parviflora)は粉砕せずに用いることもできるが、粉砕機等で粉砕しておくことが好ましい。予め粉砕しておくことで抽出効率を高めることができる。
抽出方法としては、温浸法や冷浸法の溶媒抽出、超臨界抽出を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
抽出に使用する溶媒や温度条件については特に限定されるものではなく、任意に選択、設定することができる。
抽出溶媒としては、水、親水性有機溶媒、又はこれらを混合して混合溶媒としたものを好適に用いることができる。
親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコールを挙げることができ、メタノール又はエタノールが好適に使用される。
親水性有機溶媒の濃度は特に限定されないが、30重量%〜100重量%が好ましく、70重量%〜100重量%であることがより好ましい。30重量%未満であるとキサンチンオキシダーゼ阻害活性及び5α−レダクターゼ阻害活性が認められないからである。
抽出操作は、抽出残渣に対して1回又はそれ以上繰り返すことが好ましい。これにより抽出効率を向上させることができるからである。尚、抽出に用いる溶媒は同じ溶媒を用いてもよいし、異なる溶媒を用いてもよい。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物(抽出液)はそのままでも使用することができるが、濾過、遠心分離、分留等の処理を行い、不溶性物質を取り除くことがより好ましい。
抽出物(抽出液)は乾燥物として用いることもできる。乾燥方法として、減圧下で濃縮後乾燥する、あるいは凍結乾燥等の処理が例示される。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の乾燥粉末を使用する場合、その作製方法は公知の方法を利用することができる。上述の黒ウコン(Kaempferia parviflora)の部位、例えば根茎を凍結乾燥した後に粉砕して乾燥粉末を得る方法が挙げられるが、これに限定されない。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物、乾燥粉末は、キサンチンオキシダーゼと5α−レダクターゼの2つの酵素に対して阻害活性を有するものである。
抽出物あるいは乾燥粉末中のメトキシフラボンが、キサンチンオキシダーゼ阻害及び5α−レダクターゼ阻害の有効成分として作用する。
キサンチンオキシダーゼ阻害及び5α−レダクターゼ阻害に有効な成分は、5,7−ジ
ヒドロキシフラボン(化1)、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン(化2)、
3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボン(化3)等のメトキシフラボンである。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物や乾燥粉末は、化粧料組成物あるいは医薬組成物として化粧品類、医薬品類に調製することができる。更に、化粧品類、医薬品類の添加剤もしくは配合剤として使用してもよく、通常用いられる添加剤又は配合剤に混合して用いてもよい。
配合比率は化粧品類、医薬品類によって適宜変更することができるが、0.1〜100重量%で配合することが好ましく、1〜50重量%で配合することがより好ましい。0.1重量%未満であると、キサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼを十分に阻害することができず、また50重量%を超えて配合した場合、製品の形態が限定されるとともに、黒ウコン(Kaempferia parviflora)特有の臭いや味がして食感が悪くなり好ましくないからである。
粧品類、医薬品類に配合する黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物の形態は特に限定されず、上記夫々に配合可能で最適な形態を任意に選択することができ、液状、固形状、粉末状、ペースト状、ゲル状等のいずれの形態でもよい。
また、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の乾燥粉末を配合する場合もその形態は特に限定されず、粉末のまま使用したり、粉末を液体(例えば水)に分散させて液状として使用してもよい。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物あるいは乾燥粉末を化粧料組成物とし、その化粧料組成物を配合させる化粧品類としては、化粧水、乳液、美容液、一般クリーム、クレンジングクリーム等の洗顔料、パック、髭剃り用クリーム、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、日焼けローション、日焼け止めローション、化粧石鹸、ファンデーション、おしろい、パウダー、口紅、リップクリーム、アイライナー、アイクリーム、アイシャドウ、マスカラ、浴用化粧品、シャンプー、リンス、染毛料、頭髪用化粧品等の各種化粧品類、歯磨き類、洗口液、うがい薬、口腔香料等の口腔化粧品類が挙げられ、これらの化粧品類に該抽出物及び/又は乾燥粉末を適量含有させて提供することができる。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物や乾燥粉末配合の上記化粧品類は、常法により製造することができる。
上記した化粧品類には、美白剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、紫外線防止剤等、通常使用されている添加剤を適宜配合することができる。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物あるいは乾燥粉末を医薬組成物とし、その医薬組成物を配合させる医薬品としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、エキス剤等の経口医薬品、軟膏、眼軟膏、ローション、クリーム、貼付剤、坐剤、点眼薬、点鼻薬、注射剤等の非経口医薬品が挙げられ、これらの医薬品類に該抽出物及び/又は乾燥粉末を適量含有させて提供することができる。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物や乾燥粉末配合の上記医薬品類は、常法により製造することができる。
上記した医薬品類には、各種添加剤を適宜配合することができる。
使用する添加剤には特に制限はなく、通常用いられているものを使用することができ、その例としてはデンプン、乳糖、白糖、マンニトール、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩等の固形担体、蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール等のアルコール、又はプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の液体担体、各種の動植物油、白色ワセリン、パラフィン、ロウ類等の油性担体等が挙げられる。
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
ショウガ科(Zingiberaceae)の植物から得られる抽出物について、キサンチンオキシダーゼ阻害活性、5α−レダクターゼ阻害活性の有無を試験した。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物を実施例とし、抽出部位として根茎を用いた。比較例1としてウコン(Curcuma longa)、比較例2としてショウガ(Zingiber officinale)を使用し、実施例と同様に抽出部位として根茎を用いた。
先ず、キサンチンオキシダーゼ阻害試験について以下に示す。尚、キサンチンオキシダーゼ阻害試験は、Changらの方法(Anticancer Res., 13, (2)165−2170 (1993))に準じて行った。
<抽出及び被検体液の調製>
(実施例1)
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の根茎を粉砕した粉砕物1000gを70%メタノール(7000mL)により2時間加熱抽出を行った。この抽出操作は2回行った。
得られた全ろ液を減圧濃縮して抽出物89gを得た。
抽出物を、1%ジメチルスルホキシド(DMSO)含有の0.1Mリン酸緩衝液に溶解した。尚、被検体液として抽出物濃度20μg/mL、50μg/mL、200μg/mL、500μg/mLの4種を調製した。
(比較例1)
上記実施例の被検体液と同様の方法により、ウコン(Curcuma longa)根茎の抽出物96gを得た。被検体液においても実施例と同様に調製した。
(比較例2)
上記実施例の被検体液と同様の方法により、ショウガ(Zingiber officinale)根茎の抽出物75gを得た。被検体液においても実施例と同様に調製した。
<キサンチンオキシダーゼ阻害試験方法>
0.1MのNaHPO水溶液に0.1MのNaHPO水溶液を加え、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.8)(以下PBSと称する)を調製した。
PBSに、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(ICI社、Tween80(登録商標)に相当)(以下Twと称する)を溶解し、0.1%Tw−PBSを調製した。
0.1%Tw−PBSにキサンチンを溶解し、245μMキサンチン/0.1%Tw−PBS液を得た。
この245μMキサンチン/0.1%Tw−PBS液、800μLに、上記した実施例1又は比較例1,2の被検体液100μLを添加し、25℃にて10分間プレインキュベーションを行った。2units/mLのキサンチンオキシダーゼ/Tw−PBSを10μL加え、25℃で3分間反応させた。更に、1NのHCl(100μL)を加えて反応を停止させた。得られた反応液をろ過し(0.45μmクロマトディスク,ジーエルサイエンス(株)社製)、ろ液を得た。
得られたろ液を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供し、クロマトグラムのピーク面積を算出した。
<陰性対照及び陽性対照>
1%DMSO含有の0.1Mリン酸緩衝液を陰性対照とした。
1%DMSO含有の0.1Mリン酸緩衝液にアロプリノールを溶解させたものを陽性対照とした。尚、陽性対照として、10μM、20μM、30μMの3種の濃度を調製し試験に供した。
キサンチンオキシダーゼ阻害活性(阻害率)は、次式(式1)により算出した。
HPLC(島津製作所製、SCL−10Avp)の測定条件を表1に示す。尚、検出器として吸光光度検出器(UV−Vis検出器)を使用した。
実施例1、比較例1、2のキサンチンオキシダーゼ阻害試験結果を表2に示す。尚、表2中、ピークエリア面積の値は3回の測定の平均値±標準誤差であり、*は陰性対照と比較してp<0.05、**はp<0.01を示している。
表2より、実施例1において20μg/mLや50μg/mLの低濃度でもキサンチンオキシダーゼ阻害活性が認められ、200μg/mLにおいて有意な差が確認された。また、濃度依存的に阻害率が向上することがわかった。
一方、比較例1においては低濃度ではキサンチンオキシダーゼに対する阻害活性は認められず、500μg/mLではじめて有意な差(p<0.01)が確認された。また、比較例2においてはキサンチンオキシダーゼ阻害活性が認められなかった。
次に、5α−レダクターゼ阻害試験について以下に示す。
<5α−レダクターゼ粗酵素液の調製>
10週齢のWistar系雄性ラットから麻酔下にて精巣上体を摘出した。
精巣上体に3倍量の氷冷0.25Mスクロース及びプロテアーゼ阻害剤含有生理食塩水を加えてホモジナイズし、ろ過した。ろ過後、4℃、3,000×gで10分間遠心分離を施した。遠心分離操作は2回行い、上清を得て5α−レダクターゼ粗酵素液とした。
5α−レダクターゼ溶液をMcllvaine緩衝液により希釈し、タンパク濃度を10mg/mLに調整した。尚、5α−レダクターゼ溶液は−80℃で凍結保存し、使用時に溶解して用いた。
<抽出及び被検体液の調製>
(実施例2)
上記実施例1と同様の方法により抽出物89gを得た。尚、抽出溶媒量は5000mLとした。
得られた抽出物を、Mcllvaine緩衝液(610μL)、0.4mMテストステロン(20μL)、50%エタノール(20μL)に溶解した。尚、抽出物濃度50μg/mL、200μg/mL、500μg/mL、1000μg/mLの4種を調製した。
上記抽出物含有溶液に34mMニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)20μLを加え、直ちに5α−レダクターゼ粗酵素液100μLを加えて反応させた。37℃にて30分間インキュベーションした後、ジクロロメタン1000μLを加えて反応を停止させた。
反応を停止させた後に、内部標準物質(以下I.S.と称する)を20μL加えて攪拌し、900×gにて10分間遠心分離を行った。上層を除去した後にジクロロメタン層を風乾し、メタノール(HPLC用)200μLを加え被検体液とした。
<5α−レダクターゼ阻害試験方法>
得られた被検体液はHPLCに供した。尚、HPLCの測定条件は上記表1に示す通りである。
5α−レダクターゼによって変換されずに残ったテストステロン量とI.S.から阻害率(阻害活性)(%)を算出した。
<陰性対照及び陽性対照>
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物の代わりに50%エタノールを使用したものを陰性対照とした。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物の代わりに250nMフィナステリドを使用したものを陽性対照とした。
結果を表3に示す。尚、表3中、変換率は3回の測定の平均値±標準誤差で、**は陰性対照と比較してp<0.01を示している。
ある。
図1に示すクロマトグラムにおいて、有効成分と考えられる化合物に由来する10本のピークが確認された。保持時間の短いもの(時間軸左側)からAとし、最も長いもの(時間軸右側)をJとする。
尚、既知の化合物はピークC,G、Hであり、夫々5,7−ジメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボンである。
表3より、実施例2において、抽出物濃度が200μg/mLで陽性対照と略同じ5α−レダクターゼ阻害活性を示すことがわかった。また、500μg/mL及び1000μg/mLの濃度においては更に高い阻害活性を有することが確認され、濃度依存的に5α−レダクターゼを阻害することがわかった。
黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物が、キサンチンオキシダーゼ阻害活性及び5α−レダクターゼ阻害活性を有することが上記試験より明らかとなった。
更に、キサンチンオキシダーゼと5α−レダクターゼの両酵素を阻害する有効成分を特定するために、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物に対して以下の試験を行った。
図1に示すクロマトグラムにおいて、有効成分と考えられる化合物に由来する10本のピークが確認された。保持時間の短いもの(時間軸左側)からAとし、最も長いもの(時間軸右側)をJとする。
尚、既知の化合物はピークC,D,Gであり、夫々5,7−ジメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボンである。
<溶出画分のキサンチンオキシダーゼ阻害活性>
実施例1で得られた抽出物をカラム(合成吸着樹脂、ダイアイオン(登録商標)HP−20、三菱化学社製)に通し、水溶出画分(画分1)、50%メタノール溶出画分(画分2)、80%メタノール溶出画分(画分3)の夫々の画分を得た。
画分1は0.2%DMSO含有の0.1Mリン酸緩衝液に溶解し、画分2,3は夫々1%DMSOに溶解した。
上記夫々の溶媒溶解画分について、キサンチンオキシダーゼ阻害試験を行った。試験は前述の方法と同様に行った。
尚、陰性対照及び陽性対照は前述の試験と同様とした。更に、陰性対照2として、0.2%DMSO含有の0.1Mリン酸緩衝液を使用した。
結果を表4に示す。尚、表4中、ピークエリア面積の値は3回の測定の平均値±標準誤差であり、*は陰性対照(1%DMSO含有0.1Mリン酸緩衝液)と比較してp<0.05、**はp<0.01を示している。
表4より、画分1の50μg/mLにおいてのみキサンチンオキシダーゼ阻害活性が認められなかったが、画分1の200μg/mLと画分2,3のいずれにおいてもキサンチンオキシダーゼ阻害活性が認められた。その中で、画分3のキサンチンオキシダーゼ阻害率が高いことがわかった。
上記画分3について、図1のピークA〜Jの夫々の成分を単離した。
<ピークC,G,H成分の単離>
図1のピークC,G,H、つまり、5,7−ジメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボンをカラムクロマトグラフィーにより単離した。
シリカゲル(MERCK社製)を充填したカラムに上記画分3を供し、n−ヘキサンとアセトンの混合溶媒(混合比10:2)により溶出させ、溶出画分を得た。オクタデシルシリル(ODS)(LC−SORB,ケムコ社製)を充填したカラムに溶出画分を供し、60%及び80%メタノールで溶出させた。80%メタノールの溶出画分から5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボン56mgを単離した。
また、画分3を同様のカラムに供し、n−ヘキサンとアセトンの混合溶媒(混合比10:5)により溶出させ、溶出画分を得た。この溶出画分を同じカラムに再度供し、n−ヘキサンとアセトンの混合溶媒(混合比6:1)により溶出させた。この操作により、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン100mgを単離した。
5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボンを単離した同じカラムにおいて、n−ヘキサンとアセトンの混合溶媒(混合比3:1)により、5,7−ジメトキシフラボン760mgを単離した。
<ピークA、B、D〜F、I、J成分の単離>
図1のピークA、B、D〜F、I、Jに相当する夫々の成分を逆相系HPLCにより単離した。溶出はステップグラジエントにより行なった。尚、測定条件は表5、ステップグラジエントの条件は表6に示す通りである。
図1のピークA〜C、G、Hの化合物の構造式を下記(化4)〜(化8)に示す。ピークAは、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、ピークBは、3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボン、ピークCは、5,7−ジヒドロキシフラボン、ピークGは、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、ピークHは、5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボンである。
尚、ピークA、Bに相当する化合物の構造は、上記した1H−NMRスペクトル及びマススペクトルに基づいて決定した。
図2〜6は、図1のピークA〜C、G、Hの化合物のIRスペクトル及びUVスペクトルである。
ピークA〜Cの化合物では、いずれも1600〜1620cm−1の間にスプリットしたピークが見られる。また、ピークD〜Fの化合物においても、ピークA〜Cの化合物と同じ波数付近に上記のピークが確認された。
一方、ピークG、Hの化合物のスペクトルはピークA〜Cの化合物のスペクトルと異なり、1600〜1640cm−1の間に数本のピークが見られる。また、ピークI、Jの化合物においてもピークA〜Cの化合物のスペクトルと異なることがわかった。
図7,8は、図1のピークA、Bの化合物のH−NMRスペクトル、トータルイオンクロマト、マススペクトルである。
ピークAの化合物のケミカルシフトは、δ3.842、3.861、3.876、3.893、6.286、6.292、6.866、6.887、7.204、7.228、7.234、7.408、7.412、7.429、7.434である。
また、ピークAの化合物のマススペクトル(図9(b)参照)より、m/z 343.0(M+1)にフラグメントピークが確認された。
ピークBの化合物のケミカルシフトは、δ3.841、3.866、3.898、3.924、6.292、6.297、6.302、6.453、6.458、6.463、7.240、7.652、7.658、7.674である。
また、ピークBの化合物のマススペクトル(図10(b)参照)より、m/z373.0(M+1)にフラグメントピークが確認され、m/z343.0にも強いフラグメントピークが確認された。
図1のピークA〜C、G、Hの化合物の構造式を下記(化4)〜(化8)に示す。ピークAは、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、ピークBは、3,5,7,6,4−ペンタメトキシフラボン、ピークCは、5,7−ジヒドロキシフラボン、ピークGは、5−ヒドロキシ−3,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、ピークHは、5−ヒドロキシ−7−メトキシフラボンである。
尚、ピークA、Bに相当する化合物の構造は、上記したH−NMRスペクトル及びマススペクトルに基づいて決定した。
図1のピークA〜C,G,H(上記(化4)〜(化8))、及び図1のピークD〜F、I、Jの化合物について、単離した夫々の化合物を含む各画分に対してキサンチンオキシダーゼ阻害試験を行った。
試験方法は前述の実施例と同様とし、また、陰性対照及び陽性対照も前述のキサンチンオキシダーゼ阻害試験と同様とした。尚、ピークC、G、H(上記(化6)〜(化8))の化合物を含む画分については、画分濃度を37.5μM、75μM、150μM、300μMとした。
ピークC、G、Hの化合物についての結果を表7、ピークA、B、D〜F、I、Jの化合物についての結果を表8に示す。尚、表7、8中、ピークエリア面積の値は3回の測定の平均値±標準誤差であり、*は陰性対照(1%DMSO含有0.1Mリン酸緩衝液)と比較してp<0.05、**はp<0.01を示している。
表7より、図1のピークC、つまり5,7−ジメトキシフラボンに高いキサンチンオキシダーゼ阻害活性が確認された。
表8より、図1のピークA、B、つまり5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンに高いキサンチンオキシダーゼ阻害活性が確認された。
以上の結果より、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシ
フラボン、3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンがキサンチンオキシダーゼ阻害作用の有効成分であることが示唆された。従って、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物において、キサンチンオキシダーゼ阻害活性を有する化合物、即ち、有効成分はメトキシフラボンであることが示唆された。
表7より、図1のピークC、つまり5,7−ジメトキシフラボンに高いキサンチンオキシダーゼ阻害活性が確認された。
表8より、図1のピークA、B、つまり5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、3,5,7,6,4−ペンタメトキシフラボンに高いキサンチンオキシダーゼ阻害活性が確認された。
以上の結果より、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン、3,5,7,6,4−ペンタメトキシフラボンがキサンチンオキシダーゼ阻害作用の有効成分であることが示唆された。従って、黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物において、キサンチンオキシダーゼ阻害活性を有する化合物、即ち、有効成分はメトキシフラボンであることが示唆された。
本発明に係るキサンチンオキシダーゼ阻害剤、キサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼの両酵素を阻害する酵素阻害剤は、尿酸の生成を抑制して痛風や高尿酸血症、前立腺肥大や男性型脱毛症を予防又は改善可能な化粧品類、医薬品類に好適に利用される。



Claims (2)

  1. 黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末から得られた有効成分を含有し、該有効成分が、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン及び3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とするキサンチンオキシダーゼ阻害剤。
  2. 黒ウコン(Kaempferia parviflora)の抽出物及び/又は乾燥粉末から得られた有効成分を含有し、該有効成分が、5,7−ジメトキシフラボン、5,7,3’,4’−テトラメトキシフラボン及び3,5,7,3’,4’−ペンタメトキシフラボンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とするキサンチンオキシダーゼ及び5α−レダクターゼ阻害剤。
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