JP5755987B2 - 発泡体及びその製造方法並びにその用途 - Google Patents
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Description
本発明の発泡体は、熱可塑性樹脂を押出発泡成形することにより得られ、高発泡倍率であるにも拘わらず、高い表面平滑性を有している。特に、表面では、気泡径が小さく、平滑なスキン層を形成するためか、表面が高い平滑性を有しているのに対して、内部では、従来の熱可塑性樹脂発泡体と同様に、大きい気泡径が形成されており、発泡体全体としての発泡倍率は低下していない。
本発明の発泡体の製造方法は、熱可塑性樹脂を押出発泡する成形工程、押出発泡された発泡体を冷却する冷却工程を含み、冷却工程において金型の近傍で発泡体を冷却する。以下に必要に応じて添付図面を参照しつつ、本発明の製造方法を説明する。
発泡体表面の最大粗さ(断面曲線の最大深さ)、平均粗さを、三次元表面構造解析顕微鏡(Zygo社製「New View 5000」)を用いて、倍率20倍で面積(0.36mm(X方向)×0.27mm(Y方向))について測定し、n=5の平均値で表した。
断面曲線の最大深さ及び平均粗さと同様の方法で、表面に位置する気泡の気泡径(φ1)と、厚み方向の中央線を横切る気泡の気泡径(φ2)とを測定し、n=5の平均値で表した。
電子比重計(ミラージュ貿易(株)製「MD−200S」)を使用して測定した。
両面テープ(日東電工(株)製「ND−250」、巾12mm)を用いて、JIS Z0237の粘着テープ試験に準拠して、粘着力を引張試験機(安田精機製作所(株)製「LR10K」)で測定した。
グロスチェッカー((株)堀場製作所製「IG−200」)を用いて測定した。
得られた発泡体について、表面の平滑性と外観とを触った感触及び目視で観察し、評価した結果を以下の基準で評価した。
△:触った感触がややざらつき、皺状の筋は見られないものの、光沢がない
×:触った感触がざらつき、皺状の筋が見られる。
タンデム押出機(1段目:スクリュー径φ50mm、2段目:スクリュー径φ65mm)に下記処方の樹脂組成物を投入し、1段目の押出機の途中からブタンガス8重量部をポンプで加圧注入し、2段目の押出機内で発泡領域まで冷却し、口金温度105℃の温度でL型のリップ形状を有する口金から発泡性樹脂組成物を押出発泡した。なお、金型と冷却器との距離L1を50mmとして、圧縮エアーを噴射するための冷却装置を配設した。この冷却装置からは、冷却量として、圧力0.5MPa、噴射量300リットル/分の冷却量で、圧縮エアーを押出発泡して得られる発泡体の表面に対して噴射し、発泡体を冷却し、幅50mm(L字の一辺の幅)及び厚み11mmで、見掛密度0.0329g/cm3の発泡体を得た。
LDPE(東ソー(株)製「ペトロセン173R」)100重量部
収縮防止剤(ステアリン酸モノグリセライド、ベーリンガーインゲルハイムケミカルズ(株)製「アクティベックス325」)3重量部
核剤(永和化成(株)製「ポリスレンEE275」)1.2重量部。
金型の厚みを変える以外は実施例1と同様にして、幅50mm及び厚み20mmで、見掛密度0.0325g/cm3の発泡体を得た。
金型と冷却器との距離L1を100mmに変える以外は実施例1と同様にして、幅50mm及び厚み11mmで、見掛密度0.0318g/cm3の発泡体を得た。
金型と冷却器との距離L1を150mmに変える以外は実施例1と同様にして、幅50mm及び厚み11mmで、見掛密度0.0320g/cm3の発泡体を得た。
金型と冷却器との距離L1を200mmに変える以外は実施例1と同様にして、幅50mm及び厚み11mmで、見掛密度0.0327g/cm3の発泡体を得た。
金型と冷却器との距離L1を200mmに変える以外は実施例2と同様にして、幅50mm及び厚み20mmで、見掛密度0.0320g/cm3の発泡体を得た。
2,22…金型
3,23…発泡体
3a,23a…気泡
4,24…冷却器
Claims (12)
- オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、熱可塑性エラストマーから選択された少なくとも一種の熱可塑性樹脂を押出発泡成形した発泡体であって、見掛密度が0.1g/cm3以下であり、かつ表面の平均粗さが5μm以下であり;独立気泡率が85〜100%であり;表面に位置する気泡の平均気泡径をφ1、厚み方向の中央線を横切る気泡の平均気泡径をφ2としたとき、φ2が1.5〜3mm、φ1/φ2が1/3〜1/100である発泡体。
- φ2が1.5〜2.5mmであり、φ1/φ2が1/3〜1/50である請求項1記載の発泡体。
- 表面における断面曲線の最大深さが50μm以下である請求項1又は2記載の発泡体。
- 表面の平均粗さが0.1〜5μmである請求項1〜3のいずれかに記載の発泡体。
- 表面に位置する気泡の平均気泡径(φ1)が0.1〜0.4mmであり、かつ厚み方向の中央線を横切る気泡の平均気泡径(φ2)が1.5〜2.5mmであり、φ1/φ2が1/5〜1/20である請求項1〜4のいずれかに記載の発泡体。
- 見掛密度が0.01〜0.05g/cm3である請求項1〜5のいずれかに記載の発泡体。
- 光沢度が10%以上であり、かつJIS Z0237に準拠した粘着力が7N/10mm以上である請求項1〜6のいずれかに記載の発泡体。
- 熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂である請求項1〜7のいずれかに記載の発泡体。
- 他の層が積層されていない単層構造である請求項1〜8のいずれかに記載の発泡体。
- 被保護材における硬質の凸部又は角部をカバーするための保護材である請求項1〜9のいずれかに記載の発泡体。
- 熱可塑性樹脂を押出発泡する成形工程、押出発泡された発泡体を冷却する冷却工程を含む請求項1〜10のいずれかに記載の発泡体の製造方法であって、冷却工程において、金型の先端部と冷却器の噴出口との距離0〜120mmで、圧力0.2〜5MPa、噴射量100〜1000リットル/分の圧縮エアーを噴射して発泡体を冷却する方法。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の発泡体で形成された保護材であって、被保護材における硬質の凸部又は角部をカバーするための保護材。
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