JP5754982B2 - 超軽量ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
一般にヒンジキャップは、上蓋が閉じられた状態で、上蓋を上方から押圧することにより容器口部に嵌合固定することにより容器口部に適用される(以下、この操作を「打栓」という)ことから、上蓋は上方からの押圧に耐え得る機械的強度を有すること、及び打栓時の押圧力を有効にキャップ本体に伝達し得る機構であることが要求されている。また、ヒンジキャップにおいては、キャップ本体頂板部に形成された開口予定部から実際に開口が形成されると、上蓋によって液密性を確保する必要があることから、上蓋とキャップ本体との間には強固な係合機構が形成されることが必要である。
1.リブの間に対応する頂板部に、外周に行くに従って下方に傾斜する傾斜面が形成されていること、
2.リブが、キャップ中心を通り注出方向と直交する中心線よりも注出方向側に少なくとも2個形成されていること、
3.係合用突起が、注出方向側を除いた部分に対応する位置に形成されていること、
4.係合用突起が、少なくとも注出方向側に対応する位置に形成されていること、
が好適である。
この上蓋は、従来公知のヒンジキャップに比して小径であるが、内容物注出用開口を確実に覆うと共に、環状突起により液密性が確保されており、しかも上蓋の開閉自在性も確保されている。
また本発明のヒンジキャップにおいては、上蓋のヒンジ側にキャップ本体頂板部に形成された少なくとも2個のリブと同じ高さの平坦部が形成されているため、ヒンジキャップを容器口部に打栓する際に、リブ上面及び平坦部を押圧して打栓することにより、キャップ本体に均等に打栓のための荷重を伝達することができる。また上蓋の環状突起や環状側壁に押圧力をかけることなく打栓することができるため、上蓋と係合する注出用ノズルの変形が有効に防止されている。
更に本発明のヒンジキャップにおいては、内容物充填後シャワー洗浄を行った場合にも、洗浄水を効率よく排出することができ、衛生性にも優れている。
全体を1で示す本発明のヒンジキャップは、概略的に言って、容器口部(図示せず)に嵌合固定されるキャップ本体2、このキャップ本体2のスカート部を外側から覆う筒状側壁3、ヒンジ4によって筒状側壁3の上端32に連結された上蓋5とから成っている。
キャップ本体2は、頂板部21及び頂板部21の外周から垂下するスカート部22から成っており、頂板部21の中央には、スコア23で区画される開口予定部24が形成されており、スコア23を引き裂き、開口を形成するための把持部25が支柱26を介して開口予定部24に形成されている。
更にこの開口予定部24を取り囲むように注出用ノズル27が形成されている。この注出用ノズル27は、図4から明らかなように、注出方向の反対側において、上蓋5の開閉の妨げにならないように、注出方向側の部分27aよりも高さの低い部分27bが形成されている。また注出用ノズル27の先端27cは、後述する上蓋5の係合用突起と係合するために、外方に突出した形状を有している。
筒状側壁3は、スカート部22をタガ締めするように、スカート部を外側から覆うように位置している。また、筒状側壁3の下端はスカート部22の下端と連結部31で連結されており、この連結部31は、分別廃棄を可能にするために、ヒンジ部4側に破断可能な薄肉部31aを有している。また筒状側壁3の上端にはヒンジ部4を介して上蓋5が一体に形成されている。また筒状側壁のヒンジ形成部分32は、上端が他の部分に比して短く、切り欠かれた状態になっている。
環状側壁52は、図2から明らかなように、注出部側でヒンジ部側よりも短く形成されており、図2に示す具体例では、注出部側の環状側壁52aから、ヒンジ部方向に行くに従って側壁の軸方向長さが徐々に長くなるヒンジ部側の環状側壁52bが形成されている。またヒンジ部側の環状側壁52bは、前述した突起28と同じ高さを有する平坦部54に連続し、突起28,28及び平坦部54は同一平面を形成することが可能になり、打栓時に受ける下向きの押圧力を均一にキャップ本体に伝達することが可能になる。
また平坦部54の内面は、キャップ本体頂板部21に当接しており、上述した突起28と平坦部が同一平面を形成することと相俟って、打栓の際に上方から受ける荷重をキャップ本体に均一且つ効率よく伝達し、キャップ本体2を下方に移動させて容器口部に嵌合させることが可能になる。
更に平坦部54のヒンジ部側端部には、前述した筒状側壁3のヒンジ形成部分32の形状に対応した突出部分55が形成され、この突出部分55に筒状側壁3と連結するヒンジ4が形成されていることにより、上蓋5の開閉がスムーズに行われる。
また図7及び図8に示す本発明の他の一例のヒンジキャップは、注出用ノズル27及び上蓋5の環状突起53の係合が異なる以外は、図1乃至図6のヒンジキャップと基本的構造は同じである。
すなわち、図7及び図8に示すヒンジキャップにおいては、注出用ノズル27の注出方向とほぼ直交する位置に係合用先端27cが形成され、上蓋5の環状側壁52に対応する位置に係合用突起57が形成されている。この態様によれば、係合用突起と係合する注出用ノズルの位置が内容物の注出方向でないことから、係合が注出性に影響を与えることがなく、注出用ノズルに設ける係合用先端を大きくすることもできるため、確実な係合を実現することもできる。
例えば、図に示した具体例においては、突起(リブ)は平坦部が位置する部分を除いたキャップ本体頂板部全域に均等且つ注出方向線に対して対称に形成されているが、このように突起(リブ)が均等且つ対称的に形成されていることにより、打栓時の荷重を均等且つ確実にキャップ本体に伝達することが可能になる。しかしながら、使用樹脂量を軽減する見地からは、突起(リブ)はキャップ中心を通り注出方向と直交する中心線よりも注出方向側に少なくとも2個形成されていればよく、これにより平坦部と共に安定した同一平面を形成することが可能になり、打栓性を確保することが可能になる。
また突起(リブ)の形状は特に限定されず、図に示したように、上方に行くに従って横断面積が減少する角柱状のものの他、円柱状、或いは横断面が円弧状など種々の形態を採用することができる。
更にまた開口予定部は、スコアで区画されたもののみならず、既に形成された開口を密封シールで覆うものであってもよい。
本発明のヒンジキャップは、従来公知のヒンジキャップと同様、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の射出成形等によって一体的に成形することができる。
また注出用ノズルが上蓋を固定する機能を有するものであるため、特に図1乃至図6に示したように、注出用ノズルと上蓋の係合を注出方向で行う場合には、液ダレが少なく、粘度が比較的低い内容液に用いることが望ましい。
更に、洗浄水の排出効率がよいため、充填後洗浄を必要とする内容物に好適に用いることができる。
Claims (5)
- 頂板部及び該頂板部から垂下するスカート部から成り、該頂板部には開口予定部が形成され、該開口予定部を取り囲むように注出用ノズルが設けられているキャップ本体、及び天面及び該天面から垂下する環状側壁から成る上蓋から成り、該上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されて成るヒンジキャップにおいて、
前記上蓋の天面には、前記注出用ノズルの内面と密着する環状突起が形成され、前記環状側壁の内面には、前記注出用ノズル先端の外面部分と係合し、上蓋をキャップ本体に固定する係合用突起が形成されていると共に、ヒンジ部及び該ヒンジ部に対応する環状側壁は平坦部により連結されており、前記環状側壁の長さが注出方向側でヒンジ部側よりも短く形成されており、
前記キャップ本体頂板部の注出用ノズルの周囲には前記平坦部と同じ高さのリブが少なくとも2個形成されており、該リブは前記平坦部と共にキャップ打栓時の荷重を支持することを特徴とするヒンジキャップ。 - 前記リブの間に対応する頂板部に、外周に行くに従って下方に傾斜する傾斜面が形成されている請求項1記載のヒンジキャップ。
- 前記リブが、キャップ中心を通り注出方向と直交する中心線よりも注出方向側に少なくとも2個形成されている請求項1又は2に記載のヒンジキャップ。
- 前記係合用突起が、注出方向側を除いた部分に対応する位置に形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のヒンジキャップ。
- 前記係合用突起が、少なくとも注出方向側に対応する位置に形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のヒンジキャップ。
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JP2011042678A JP5754982B2 (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 超軽量ヒンジキャップ |
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JP2011042678A Active JP5754982B2 (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 超軽量ヒンジキャップ |
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- 2011-02-28 JP JP2011042678A patent/JP5754982B2/ja active Active
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