JP5754629B2 - 車両の後部構造 - Google Patents
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Description
また、前記間隙54が設けられることによって、バックドア51を閉じた際にラッチ機構(図示せず)を確実に機能させ、バックドア51をロックすることができる。
このような課題に対し、従来は、ウェザーストリップ53に部分的にラテックスを付加し、コーナ部70におけるウェザーストリップ53の反力を高めることにより対応していた。
しかしながら、ウェザーストリップ53の反力が部分的に異なると、バックドア51の閉まり性能が低下するうえ、ラテックス付加に係るコストが嵩張るという課題があった。
尚、前記溝部が形成されるように該溝部の上側に形成された段差部は、前記バックドアを閉じた際、該バックドアに覆われる位置に形成されていることが望ましい。
また、前記立面部のコーナ部には、前記立面部が上方に延びてコーナ立面部が形成され、前記溝部は、前記立面部において横方向に形成された第一の溝部と、前記コーナ立面部において縦方向に形成された第二の溝部とを有し、前記第一の溝部と第二の溝部とが連結されて形成されていることが望ましい。
また、この構成によれば、従来のようにウェザーストリップの反力を向上するためにラテックスを付加する必要がないため、ウェザーストリップの反力が均一となり、バックドアの閉まり性能を向上することができる。また、ラテックス付加に係るコストを削減することができる。
このように構成することにより、コーナ部に流れ込んだ水を溝に溜めず、溝に沿って車幅中央側に流しやすくすることができる。
これにより、バックドアを閉じた状態において、間隙から立面部と溝部の凹部底面とが見えても、双方に対する外光の反射角度が同じとなり、溝部が車両の意匠面に影響しないようにすることができる。
尚、図1においては、車幅方向の一方側のみを示すが、他方の側は、図示する形状を左右対称に形成したものとする。
また、車幅方向のコーナ部5にあっては、図1に示すように横壁部3は上方に湾曲しながら立設され、それに伴い前記立面部4は上方に延びて、コーナ立面部6を形成している。
尚、前記コーナ立面部6の上部には、車両後部に設けられたロアバックパネル25(図2参照)に対しリアバンパ1を固定するためのボルト穴7が設けられている。
図示するように、アウタパネル20aとインナパネル20bとからなるバックドア20が閉じられると、バックドア20の裏面(インナパネル20b)にウェザーストリップ26が弾接し、車両室内と外気側とを遮断するようになっている。
その連結部、即ち屈曲部8cは、リアバンパ1において高圧水や雨水等の水が集中しやすい立面部4の車幅方向端部に設定されている。
また、この段差溝8においては、図2に示すように、その凹部底面8aの下端側には横壁部3が繋がり、凹部底面8aの上端側には最大段差(落差)寸法d1の段差部8bが形成されている。
即ち、雨水や高圧洗浄機による高圧水が集まりやすいコーナ部5において、最も大きい段差(d1を大きな寸法)に形成することにより、バックドア20の裏側に入り込んだ水が段差部8bを越えて上方へ流れないようにすることができる。
また、前記のように溝の両端側に向けて段差を次第に小さく形成することによって、コーナ部5に流れ込んだ水を溝に溜めず、溝に沿って車幅方向中央側に流しやすくすることができる。
尚、前記段差溝8の幅寸法h1と最大段差寸法d1とは、バックドア20を閉じた際の間隙30の高さ寸法h2、及び間隙30から凹部底面8aまでの奥行寸法d2等を考慮して設定することができる。
この構成により、間隙30からコーナ部5に高圧水が浸入しても、高圧水は段差溝8の段差部8bで跳ね返り、渦流を形成しながら段差溝8に沿って流れるため、バックドア20の外側に効率的に排水することができる。また、段差溝8によって水圧が分散されるため、ウェザーストリップ26に到達する水量及び水圧を大幅に低減することができ、車室内への水の浸入を防止することができる。
また、従来のようにウェザーストリップ26の反力を向上するためにラテックスを付加する必要がないため、ウェザーストリップ26の反力が均一となり、バックドア20の閉まり性能を向上することができる。また、ラテックス付加に係るコストを削減することができる。
例えば、段差溝8の長手方向における所定長さの溝領域が最大段差寸法を有し、そこに屈曲部8cが含まれるようにしてもよい。
また、屈曲部8cから溝の両端側に向けて段差が次第に小さくなるように形成するのではなく、例えば、溝の一端から他端まで略一定の溝深さを有する構成としても、段差溝8の段差部8bにより高圧水を跳ね返すことができる。
2 縦壁部
3 横壁部
4 立面部
5 コーナ部
6 コーナ立面部
8 段差溝
8A 第一の溝部
8B 第二の溝部
8a 凹部底面
8b 段差部
8c 屈曲部
20 バックドア
25 ロアバックパネル
26 ウェザーストリップ
30 間隙
Claims (5)
- 車両の後部開口に対しバックドアが下開き可能に設けられると共に、ロアバックパネルに対し固定されるリアバンパを備える車両の後部構造であって、
前記リアバンパは、縦壁部と、前記縦壁部の上部から車両中央側に向けて横方向に形成された横壁部と、前記横壁部の後端部から立設されて前記リアバンパの上端側を形成し前記ロアバックパネルの上部を覆うと共に、前記バックドアが閉じられた際に該バックドアに覆われる立面部とを有し、
前記リアバンパの立面部において、その車幅方向のコーナ部には、
前記バックドアを閉じた際に、該バックドアと前記リアバンパとの間に生じる間隙に沿って、所定長さに延設された溝部が形成され、
前記立面部に形成された前記溝部は、凹部底面を有し、前記凹部底面の下端側に前記横壁部が繋がり、前記凹部底面の上端側に段差部が形成されていることを特徴とする車両の後部構造。 - 前記溝部が形成されるように該溝部の上側に形成された段差部は、
前記バックドアを閉じた際、該バックドアに覆われる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載された車両の後部構造。 - 前記立面部のコーナ部には、前記立面部が上方に延びてコーナ立面部が形成され、
前記溝部は、前記立面部において横方向に形成された第一の溝部と、前記コーナ立面部において縦方向に形成された第二の溝部とを有し、前記第一の溝部と第二の溝部とが連結されて形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された車両の後部構造。 - 前記第一の溝部と第二の溝部とは、それらが連結された一端側から他端側に向けて、それぞれ溝の深さが次第に小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載された車両の後部構造。
- 前記立面部の表面の傾斜角と、前記溝部の凹部底面の傾斜角は同じ角度に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された車両の後部構造。
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- 2011-05-16 JP JP2011109104A patent/JP5754629B2/ja not_active Expired - Fee Related
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