JP5751437B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、樹脂と磁性粉とを含むトナー粒子を含有する現像剤において、トナー粒子の内部および/または表面にフッ素樹脂粉末を含有させた静電荷像用現像剤が記載されている。特許文献2には、ポリエステル系結着樹脂と着色剤から構成されるトナーにおいて、フッ素樹脂微粉末による表面処理を施した構成が記載されている。特許文献3には、画像形成装置の初期動作時に、現像剤のシリカ等の遊離外添剤の微粉末を帯電部材に予め付着蓄積させた構成が記載されている。特許文献4には、帯電手段近傍の絶対湿度を検知し、設定している絶対湿度区分が変わったときに制御を行う構成が記載されている。
特開昭60−166957号公報 特開平6−332231号公報 特開2002−49231号公報 特開2006−184837号公報
本発明は、潤滑剤が供給される回転可能な画像保持体を備えた画像形成装置における画像保持体に接触する部材の環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生を抑える技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、温度と湿度を検出する温度湿度検出手段と、回転可能な画像保持体を備え、記憶媒体に前記画像保持体に保持された画像を形成する画像形成手段と、前記回転可能な画像保持体に接触し、回転する前記画像保持体上に残存した残存物を除去する除去部材と、前記画像保持体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、前記温度湿度検出手段が検出した前回の動作時における温度および湿度並びに前回の動作時の時刻の情報を記憶した記憶手段と、前記温度湿度検出手段が検出した現時点の温度および湿度と前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時における温度および湿度とが特定の条件を満たし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時の時刻の情報に基づいて前回の動作時の時刻から現時点までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に、前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行う判定手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段は、画像が最後に形成された時刻または前記画像保持体が最後に回転した時刻の情報を記憶し、前記判定は、前記画像が最後に形成された際における温度、湿度と前記画像が最後に形成されてから現在までの経過時間、または前記画像保持体が最後に回転した際における温度、湿度と前記画像保持体が最後に回転を止めてから現在までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記除去部材が上向きであり、前記除去部材の上方の端部が前記画像保持体に接触しており、前記画像保持体の回転は、前記画像保持体の表面が前記除去部材の前記上方の端部に向かって上方から移動する向きで行われることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、回転可能な画像保持体に接触し、回転する前記画像保持体上に残存した残存物を除去する部材および前記画像保持体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を備えた画像形成装置の動作を制御するコンピュータで実行させるプログラムであって、当該コンピュータに、前記画像保持体に保持された画像を記録媒体上に形成する処理と、温度と湿度を検出する温度湿度検出処理と、前記温度湿度検出手段が検出した前回の動作時における温度および湿度並びに前回の動作時の時刻の情報を記憶する記憶処理と、前記温度湿度検出手段が検出した現時点の温度および湿度と前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時における温度および湿度とが特定の条件を満たし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時の時刻の情報に基づいて前回の動作時の時刻から現時点までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に、前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行う判定処理とを行わせることを特徴とするプログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明を採用しない場合に比較して、潤滑剤が供給される回転可能な画像保持体を備えた画像形成装置における画像保持体に接触する部材の環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生を抑えることができる画像形成装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明を採用しない場合に比較して、画像保持体に接触する部材の環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生が抑えられる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明を採用しない場合に比較して、画像保持体に接触する部材の環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生を抑えつつ、潤滑剤の有効利用と潤滑剤を感光体の表面に行き渡らせる効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明を採用しない場合に比較して、潤滑剤が供給される回転可能な画像保持体を備えた画像形成装置における画像保持体に接触する部材の環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生を抑えることができるプログラムが提供される。
実施形態の画像形成装置の概念図である。 実施形態の感光体ユニットの概念図である。 実施形態の制御ユニットのブロック図である。 実施形態の環境状況判定テーブルである。 実施形態の動作の手順を示すフローチャートである。
(構成)
以下、発明を利用した一例を説明する。図1には、実施形態の画像形成装置100が示されている。画像形成装置100は、4つの感光体ユニット200、300、400、500を備えている。これら4つの感光体ユニット200〜500は、YMCKの各トナー像を転写ベルト101上に転写する。これら各トナー像が転写ベルト101上で重ねられることで、カラーのトナー像が転写ベルト101上で形成される。
4つの感光体ユニット200〜500は、用いるトナーが異なるだけで同じ構成を有している。以下、代表して感光体ユニット200について説明する。図2には、感光体ユニット200が示されている。感光体ユニット200は、円筒形状で図の反時計回り方向に回転が可能な感光体210を備えている。感光体210は、回転可能な画像保持体の一例である。感光体210の周囲には、クリーニング装置220、帯電装置230、現像装置240が配置されている。
クリーニング装置220は、ブレード221、オーガ装置222、トナーこぼれ防止部材223、除電装置224を備えている。ブレード221は、ウレタン系の材料によって構成された板状の部材であり、感光体210に接触している。感光体210が図の反時計回り方向に回転することで、ブレード221の縁の部分で感光体210上の残存物が取り除かれる。すなわち、図示するように、感光体210は、図の反時計回り方向に回転し、ブレード221の先端が上方から移動してくる感光体210の表面部分に下から接触する。この際、感光体210の表面の残存物(現像剤の残存物)が、ブレード221によってそぎ落とされる。また、ブレード221は、感光体210の表面を擦ることで、現像剤に含ませて供給される潤滑剤を感光体210に均一に付着させる機能を有している。
除電装置224は、転写後の感光体を除電する。オーガ装置222は、回転する螺旋構造体によって軸方向に粉体を搬送する機能を有し、ブレード221が感光体210からそぎ落とした残存物を図示省略した排出容器に向けて搬送する。
帯電装置230は、放電により電荷を生成し、クリーニング装置220によってクリーニングされ、且つ、除電された感光体210の表面部分に電荷を与え、そこを帯電させる。
帯電装置230と現像装置240との間の部分から、図示省略した露光装置からの走査光が回転する感光体210に対して照射される。帯電装置230によって帯電させられた感光体210の表面にこの露光装置から光が照射されることで、感光体210が部分的に感光し、感光体210の表面に静電潜像が形成される。
この露光が行われる部分の下流側に現像装置240が配置されている。現像装置240は、オーガ装置241および242、現像ロール243を備えている。オーガ装置241および242は、現像剤を収納した収納容器からトナーおよび潤滑剤を含んだ現像剤を現像ロール243に搬送する。現像ロール243は、感光体210の静電潜像が形成された部分にトナーを供給し、静電潜像を現像する。この現像により、感光体210上にトナー像が形成される。
現像剤には感光体210の表面に供給する潤滑剤が含まれており、現像装置240は、潤滑剤の供給手段としても機能する。具体的には、トナーの粒子に潤滑助剤の粉末を付着させたものを用いることで、潤滑剤をトナーと共に感光体210の表面に供給する。潤滑助剤としては、フッ素系樹脂粉末が好ましく、特にその中でポリテトラフルオロエチレン粉末がトナーからの遊離がし難く、更に均一性よく感光体210に潤滑剤が供給できるので好ましい。潤滑助剤は、トナーに対して0.05〜1重量%の割合で含有させることが好ましい。
現像装置240によって現像されたトナー像は、感光体210の図の反時計回り方向の回転に従い、転写位置201の部分に到達する。転写位置の部分では、感光体210に対向して転写ロール202が配置されており、感光体210と転写ロール202との間に転写ベルト101が挟まれている。感光体210と転写ロール202との間には、バイアス電圧が加えられており、上記挟まれることによる圧力と上記バイアス電圧の作用により、感光体210上のトナー像が転写ベルト101上に1次転写される。
図1に戻り、画像形成装置100は、シート状の記録媒体である用紙を収納する用紙収納装置102を備えている。用紙収納装置102に収められた用紙は、搬送経路103を2次転写部104に向けて搬送される。2次転写部104は、加圧ロール105と対向ロール106を備え、両ロール間に転写ベルト101が挟まれている。加圧ロール105と対向ロール106との間には、バイアス電圧が加わる構成とされている。転写ベルト101と加圧ロール105との間に搬送経路103を搬送されてきた用紙が挟まれることで、圧力とバイアス電圧の作用により、転写ベルト101上に形成されたトナー像が用紙に2次転写される。
用紙の搬送経路103で考えた2次転写部104の下流側には、定着部107が配置されている。定着部107は、加熱ロール108と加圧ロール109を備えている。加熱ロール108と加圧ロール109との間にトナー像が形成された用紙が挟まれ、その際に用紙に熱と圧力が加わることで、トナー像が用紙上に定着する。こうして画像の形成された用紙は、用紙排出面110に排出される。
画像形成装置100は、制御ユニット111を備えている。制御ユニット111は、画像形成装置100の動作を制御する。制御ユニット111の構成については後述する。
画像形成装置100は、温度・湿度センサ112を備えている。温度・湿度センサ112は、画像形成装置100内部の温度と湿度を検出する。温度・湿度センサ112は、各感光体ユニットにおけるブレード付近の温度環境と湿度環境を検出できる位置に配置されている。温度・湿度センサ112が検出した温度情報および湿度情報は、制御ユニット111に送られる。
(制御ユニット)
図3には、制御ユニット111のブロック図が示されている。制御ユニット111は、コンピュータとしての機能を有し、CPU、メモリ、各種インターフェース回路、その他電子回路を備えている。制御ユニット111は、温度・湿度検出部301、環境条件判定部302、環境状態取得部303、時刻検出部304、時間判定部305、装置動作制御部306、環境状態記憶部307、画像データ受け付け部308を備えている。これらの機能部は、ハードウェア的またはソフトウェアー的に構成された機能部として把握される。
温度・湿度検出部301は、後述する図5のステップS502の処理を行う機能部であり、図1の温度・湿度センサ112が検出した温度情報と湿度情報を受け付ける。環境条件判定部302は、後述する図5のステップS503、S505の処理を行う機能部であり、予め用意された図4の環境条件判定テーブルに基づいた判定処理を行う。図4の環境条件判定テーブルは、制御ユニット111内の適当なメモリ領域に記憶されている。
以下、図4の環境条件判定テーブルについて説明する。図4における温度は、温度・湿度センサ112が検出した温度であり、図4における湿度は、温度・湿度センサ112が検出した湿度である。LMHは、温度および湿度の低中高の区分を示している。温度および湿度の区分は、予備実験により求めたものが採用されている。
図4には、以下の意味がある。まず前提となる現象を説明する。ブレード221が正常に動作する状態では、ブレード221の先端のエッジ部分が変形し、感光体210表面の進行方向に巻き込まれた状態にある。この状態において感光体210が回転すると、クリーニング動作が行われるのと同時に、現像剤に含有された潤滑剤が感光体210表面に供給され、感光体210表面の磨耗が抑制される作用が得られる。
ところで、図2に示すブレード221は、柔軟性のあるウレタン系の材料により構成されているが、温度・湿度環境の影響を受けてその物性が影響を受ける。具体的にいうと、ブレード221は、低温・低湿の環境では、柔軟性が低下する傾向を示し、高温・高湿の環境では、柔軟性が高まる傾向を示す。
上述したブレード221が正常に動作する状態が常に維持されていればよいが、低温・低湿の環境では、上述した理由により、ブレード221の柔軟性が低下するので、低温・低湿の環境で感光体210を停止させた状態を維持すると、ブレード221が上述した正常に動作する状態である適正な変形状態から、相対的に変形の程度が小さくなった適性でない状態へと変化する。つまり、低温・低湿の環境が維持されると、ブレード221は、その柔軟性の低下が顕在化し、変形の程度が足りない状態(適正でない状態)となる。
このブレード221の適正でない状態において、画像形成装置を稼動させ、画像の形成を開始すると、感光体210の回転が始まるので、再びブレード221が感光体210の回転方向に引き込まれて変形した状態(つまり適正な変形状態)に変化する。この際、適正な変形状態よりもブレード221の変形がより過剰になる状態にまでブレード221が引き込まれる。また、このブレード221の過剰な変形状態は継続せず、ブレード221の弾性により、適正でない状態近くまで戻り、その後再度適正な変形状態(あるいは更に変形が進んだ過剰な変形状態)が生じ、といったブレード221の変形状態の過渡的な変化が繰り返し発生する。
ここで、ブレード221の感光体210と接触している部分には、潤滑剤が供給されているため、上述したブレード221の変形状態の過渡的な変化が繰り返し発生すると、感光体210表面に付着する潤滑剤の量が、感光体210の回転に伴って変動する。つまり、感光体210表面のある角度位置では潤滑剤の量が多く、他の角度位置では潤滑剤の量が少ないといった状態が生じ、感光体210の表面に軸方向に延長した帯状の潤滑剤の大小部分が生じる。この感光体210上における帯状の潤滑剤の大小部分は、上記繰り返し生じるブレード221の変形状態の過渡的な変化に応じたものとなる。
またこのブレード221の変形状態の過渡的な変化を繰り返す現象は、図2に示すようにブレード221が上向きであり、その上部の縁で感光体210に接触しており、更に感光体210の回転方向がそのブレード221の上部の縁に上方から向かう向きである場合に顕著になる。これは、ブレード221と感光体210の接触部分に潤滑剤が溜まり易いからである。ただしこの潤滑剤がブレード221と感光体210との接触部分に溜まり易い現象は、潤滑剤の有効利用および潤滑剤を効果的に感光体210表面に行き渡らせる作用の点で有効となる。
上記感光体210上における潤滑剤の帯状のむらがあると、この帯状のむらに応じて感光体210の表面の摩擦抵抗にむらがある状態となる。よって、感光体210の回転に従って、感光体210とブレード221との間の接触抵抗が変動する。この接触抵抗の変動は、感光体210の負荷変動となり、感光体210の回転速度の変動の要因となる。この回転速度の変動は、感光体210への光照射による潜像の書き込みや転写位置での画像欠陥を引き起こし、得られる画像に感光体210の軸方向に延長した筋状の模様が発生する。
上述の説明から分かるように、この筋状の模様が生じる要因は、ブレード221の柔軟性が失われるような環境で、感光体210の回転を停止させ、その状態が維持されることで、ブレード221が適正な変形状態を維持できなくなることにある。
図4の環境条件判定テーブルには、上述したブレード221が適正な変形状態を維持できなくなる環境条件の程度を判定するための判定表としての機能がある。図4には、環境状況1〜9が示されている。ここで、環境状況1は、最も低温低湿な環境であることを示し、上述したブレード221が適正な変形状態を維持できなくなる可能性が最も高い環境条件であることを示す。環境状況2および3は、環境状況1に比較すれば、上述したブレード221が適正な変形状態を維持できなくなる可能性は相対的に低いことを示す。以下、環境状況4、5、6→環境状況7、8→環境状況9となるのに従って、上述したブレード221が適正な変形状態を維持できなくなる可能性は更に相対的に低くなることを示す。
見方を変えると、環境状況9→環境状況7、8→環境状況4、5、6→環境状況2、3→環境状況1の順で、上述した筋状の模様が生じる可能性が高くなる環境であることが図4の環境条件判定テーブルに示されている。
図3に戻り、環境状態取得部303は、後述する図5のステップS504の処理を行う機能部であり、後述する環境状態記憶部307から、過去の温度・湿度状態を読み出し、取得する。時刻検出部304は、時計機能を有し、画像形成動作が行われた時刻を検出する。時間判定部305は、後述する図5のステップS506、S507の処理を実行する。
装置動作制御部306は、画像形成装置100における動作の制御、具体的には、感光体ユニット200〜500の動作制御、転写ベルト101の動作制御、用紙の搬送制御等を行う。環境状態記憶部307は、過去の動作履歴、温度・湿度センサが検出した過去の温度情報および湿度情報、時刻検出部305検出した時刻の情報を互いに関連付けて記憶する。例えば、前回の画像形成動作が行われた時刻、その時の温度情報および湿度情報が関連付けされて環境状態記憶部307に記憶される。この環境状態記憶部307に記憶された内容が、環境状態取得部303によって取得される。
画像データ受付部308は、例えば画像形成装置100にLAN等の通信回線を介して接続されたパーソナルコンピュータやプリンタサーバから画像データを受け付ける。この画像データに基づいて、画像形成装置100における画像の形成が行われる。
(動作の一例)
図5には、制御ユニット111によって実行される動作の手順の一例が示されている。図5の処理を実行するプログラムは、制御ユニット111のメモリ領域に格納されており、適当なメモリ領域に読み出されて実行される。なお、図5の処理を実行するプログラムは、適当な記憶媒体に記憶され、そこから提供されるものであってもよい。
画像形成装置100が外部から画像データを受け、この画像データに基づく用紙への画像の形成が指示されると、図5の処理が開始される(ステップS501)。処理が開始されると、まず温度・湿度センサ112が検出している温度情報と湿度情報とを取得し(ステップS502)、それが図5の環境条件判定テーブルにおける環境条件1、2、3に相当するか否か、が判定される(ステップS503)。ここで、環境条件1、2、3でなければ、上記受け取った画像データに基づく画像形成動作を行い(ステップS509)、処理を終了する(ステップS510)。また、環境条件1、2、3でなければ、ステップS504に進む。
ステップS504では、前回の動作時において温度・湿度センサ112が検出した温度情報および湿度情報が取得される。例えば、今回の画像形成動作の一つ前の画像形成動作が1時間前に行われていた場合、その際における温度情報および湿度情報が取得される。
次いでステップS504で得た温度情報および湿度情報が、図4の環境条件判定テーブルの中の環境条件1、2、3に相当するか否か、が判定される(ステップS505)。ここで、環境条件1、2、3に相当する場合、ステップS506に進み、そうでない場合、ステップS507に進む。
ステップS506では、前回の動作がその時点から2時間以上前に行われたか否か、が判定され、前回の動作が2時間以上前でなければ、画像形成動作を行い(ステップS509)、処理を終了する(ステップS510)。また、前回の動作がその時点から2時間以上前の動作であれば、画像形成動作を行う前に空回転動作を行い(ステップS508)、空回転動作の終了後に、画像形成動作を行い(ステップS509)、処理を終了する(ステップS510)。
ステップS508の空回転動作は、用紙への画像の形成を行わずに感光体ユニット200〜500を動かす動作であり、この動作において、各感光体ユニットの感光体(例えば、図2の感光体210)は、回転する。この際、感光体210の表面に面状のトナー像(トナーバンド)を形成し、現像剤中の潤滑剤が、感光体表面に一様に行き渡るようにしている。
ステップS505からステップS507に進んだ場合、前回の動作がその時点から4時間以上前か否か、が判定され、4時間以上前でなければ、画像形成動作を行い(ステップS509)、処理を終了する(ステップS510)。この際、前回の動作が4時間以上前であれば、空回転動作を行い(ステップS508)、その後に画像形成動作を行う(ステップS509)。
(優位性)
以下、図2の感光体ユニット200を例に挙げ、本実施形態の優位性を説明する。図5の処理では、温度と湿度の情報に基づいて、感光体210に接触するブレード221の温度湿度環境に対する物性の変化に起因する画像欠陥の発生の可能性を図5に示すフローに従って予測し、画像欠陥の発生が予測される場合に用紙への画像の形成を行わずに感光体210の回転を行う制御を実行する。これにより、感光体210における潤滑剤の均一性を高め、画像欠陥の発生が抑えられる。
すなわち、図5の処理によれば、ブレード221が縞模様の発生の要因となる状態(柔軟性の低下が顕在化し、変形の程度が足りない状態)にある可能性が、温度・湿度情報と前回動作時からの経過時間とに基づいて調べられる。
そして、ブレード221が縞模様の発生の要因となる状態にある可能性が高い場合に、空回転動作を行い、潤滑剤の感光体表面におけるムラを是正させる。空回転動作を行うと、感光体が回転するので、初期に上述したブレード221の変形の程度が足りない状態に起因する感光体の回転速度の変動があっても、回転が行われるにつれて潤滑剤の均一性が高まり、上記変形の程度が足りない状態に起因する感光体の回転速度の変動が収まる。そのため、ステップS508の空回転動作を行った後に画像データに基づく用紙への画像の形成を行うことで、ブレード221の状態に起因する形成画像における縞模様の発生が抑えられる。
また、図5の処理では、画像形成動作の前に必ず空回転動作が行われるわけではない。そのため、空回転動作の必要がない場合に空回転動作が行われ、画像形成処理の開始が遅れる問題が発生しない。また、無駄に装置を動かすことによる電力消費やトナーの消費が抑えられる。
(実例)
例えば、画像形成を行う時点における温度・湿度環境が苛酷(環境条件1、2、3)でない場合、ブレードが縞模様の発生の要因となる状態にある可能性が低いと判定され、ステップS503→ステップS509と進み、空回転動作は行われずに画像の形成が開始される。
また例えば、現時点の温度・湿度環境が苛酷(環境条件1、2、3)であり、更に前回の画像形成動作時の温度・湿度環境も苛酷であるが、前回の動作からの経過時間が2時間未満である場合、前記動作終了時からの経過時間が短いので、ブレードが縞模様の発生の要因となる状態に移行している可能性が低い旨の判定が行われ、ステップS506→ステップS509と進んで画像の形成が開始される。
また例えば、現時点の温度・湿度環境が苛酷であるが、前回の画像形成動作時は、温度・湿度環境が苛酷でなく、前回の動作がそれ程前でない場合(この場合は4時間未満)、前記の苛酷でない環境での動作終了時からの経過時間が短いので、ブレードが縞模様の発生の要因となる状態に移行している可能性が低い旨の判定が行われ、ステップS505→ステップS507→ステップS509と進み、やはり空回転動作は行われずに画像の形成が開始される。
なお、現時点の温度・湿度環境が苛酷であり、前回の画像形成動作時は、温度・湿度環境が苛酷でない場合であっても、前回の動作からの経過時間が長い場合(この場合は4時間以上)、長い時間が経過しているのでブレードが縞模様の発生の要因となる状態に移行している可能性が高いと判定され、空回転動作が行われる。
(その他)
図5の処理の判定条件の閾値は、一例であり、実験により求めた最適値を採用することができる。図5の処理が開始される契機としては、一定時間が経過した際、決まった時刻になった際、画像形成装置100の電源がONとされた際、画像形成装置100が何らかの操作や何らかの信号を受け付けた際等を採用することができる。
ステップS504で取得する温度・湿度情報は、前回の画像形成動作時における値に限定されず、画像形成動作が終了した後のある時間が経過した時点における値であってもよい。また、温度・湿度の時間変化に関する情報を取得し、それに基づいて環境条件の判定を行ってもよい。例えば、継続して温度と湿度とを検出し、この検出の結果に基づき、特定の条件を満たす低温低湿な状態が規定の時間以上継続した場合に空回転動作を行う制御も可能である。
図5における前回の動作を画像形成動作に限定せず、前回の動作の中に画像形成は行われなかったが感光体の回転が行われた場合を含めてもよい。この場合、ステップS504において、感光体が最後に回転した際における温度・湿度が取得され。ステップS506では、感光体が最後に回転してからの経過時間が2時間以上であるか否かが判定され、ステップS507では、感光体が最後に回転してからの経過時間が4時間以上であるか否かが判定される。
本発明は、記録媒体上に画像を形成する技術に利用することができる。
100…画像形成装置、101…転写ベルト、102…用紙収納装置、103…搬送経路、104…2次転写部、105…加圧ロール、106…対向ロール、107…定着部、108…加熱ロール、109…加圧ロール、110…用紙排出面、111…制御ユニット、112…温度・湿度センサ、200…感光体ユニット、201…転写位置、202…転写ロール、210…感光体、220…クリーニング装置、221…ブレード、222…オーガ装置、223…トナーこぼれ防止部材、224…除電装置、230…帯電装置、240…現像装置、241…オーガ装置、242…オーガ装置、243…現像ロール、300…感光体ユニット、400…感光体ユニット、500…感光体ユニット。

Claims (4)

  1. 温度と湿度を検出する温度湿度検出手段と、
    回転可能な画像保持体を備え、記憶媒体に前記画像保持体に保持された画像を形成する画像形成手段と、
    前記回転可能な画像保持体に接触し、回転する前記画像保持体上に残存した残存物を除去する除去部材と、
    前記画像保持体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、
    前記温度湿度検出手段が検出した前回の動作時における温度および湿度並びに前回の動作時の時刻の情報を記憶した記憶手段と、
    前記温度湿度検出手段が検出した現時点の温度および湿度と前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時における温度および湿度とが特定の条件を満たし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時の時刻の情報に基づいて前回の動作時の時刻から現時点までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に、前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行う判定手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段は、画像が最後に形成された時刻または前記画像保持体が最後に回転した時刻の情報を記憶し、
    前記判定は、前記画像が最後に形成された際における温度、湿度と前記画像が最後に形成されてから現在までの経過時間、または前記画像保持体が最後に回転した際における温度、湿度と前記画像保持体が最後に回転を止めてから現在までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記除去部材が上向きであり、
    前記除去部材の上方の端部が前記画像保持体に接触しており、
    前記画像保持体の回転は、前記画像保持体の表面が前記除去部材の前記上方の端部に向かって上方から移動する向きで行われることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 回転可能な画像保持体に接触し、回転する前記画像保持体上に残存した残存物を除去する部材および前記画像保持体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を備えた画像形成装置の動作を制御するコンピュータで実行させるプログラムであって、
    当該コンピュータに、
    前記画像保持体に保持された画像を記録媒体上に形成する処理と、
    温度と湿度を検出する温度湿度検出処理と、
    前記温度湿度検出手段が検出した前回の動作時における温度および湿度並びに前回の動作時の時刻の情報を記憶する記憶処理と、
    前記温度湿度検出手段が検出した現時点の温度および湿度と前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時における温度および湿度とが特定の条件を満たし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記前回の動作時の時刻の情報に基づいて前回の動作時の時刻から現時点までの経過時間が特定の期間を過ぎている場合に、前記画像形成手段における前記記録媒体への画像の形成を行わずに前記画像保持体を回転させる判定を行う判定処理と
    を行わせることを特徴とするプログラム。
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