JP6570271B2 - 画像形成装置およびカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびカートリッジに関するものである。
画像形成装置は、感光ドラムに対し、帯電、露光、現像剤による現像を行い、感光ドラム上へ形成された像を、転写、定着のプロセスによって記録材へプリントする。それら各種プロセスを行うにあたって、現像剤の物性を最適化するために、現像剤の表面にはSi等の微粒子を外添する技術が一般的に用いられている。この現像剤表面の外添剤が大きく関わるクリーニングと、現像剤の劣化に関して説明する。
<クリーニング>
感光ドラムについては、現像剤によって形成された像を転写した後に、その表面に残ってしまった現像剤(所謂現像残)を、クリーニング部材で清掃することで、良好な画像形成を連続的に行うことができる。クリーニング部材としては、ゴム製のクリーニングブレードを用いる方式が知られている。
接触現像において感光ドラムは現像の際に現像剤担持体と接触するが、感光ドラム表面へ付着した現像剤は、現像に用いられるだけでなく、感光ドラムとクリーニングブレード間に潤滑性を与え、クリーニング性を安定化する働きもある。安定したクリーニング性が得られないと、現像剤がクリーニングブレードをすり抜け、次の画像形成で使われることで所謂かぶりになる他、すり抜けた現像剤が帯電部材に付着してスジの画像弊害として現れる場合もある。
<現像剤の劣化>
画像形成装置の現像方式としては、非磁性一成分現像剤を現像剤担持体上にコートさせ、像担持体へ接触現像することで顕像化させる方式が広く知られている。この現像方式において、現像剤担持体は、その表面にコートする現像剤量を規制する規制部材と圧接されており、この圧接部において現像剤を摺擦することで現像剤を帯電させる。現像剤担持体の表面へコートする現像剤は、コート層が厚くなると現像剤担持体や規制部材と接触できずに帯電不良の現像剤が発生しカブリ等の原因となるため、薄層コートされなければならない。
それ故、薄層コートになるよう現像剤担持体と規制部材は十分な圧力をもって当接されており、現像剤はこの圧接部を通過するときに受ける力によって、その表面に有する外添剤が剥離や埋没してしまう(以後現像剤劣化と呼ぶ)。
また、接触現像方式においては現像剤担持体と感光ドラムが当接するが、現像剤担持体上での薄層コートを感光ドラム上でより厚くコートするために、現像剤担持体と感光ドラムに周速差をつけることがある。この場合には、現像剤担持体と感光ドラムとの当接部においても現像剤は摺擦され、現像剤劣化を進める一つの要因となっている。この様に耐久を通して現像剤劣化が進むと、現像剤が現像剤担持体や規制部材へ融着することで画像にスジが発生してしまう場合がある。
そこで、現像剤劣化を抑制する方法として、以下の様な例がある。例えば、複数画像の連続プリント中の非画像形成時間(所謂紙間)が長い場合には、現像ローラの駆動速度を変化させることで現像剤劣化を抑制する方法が特許文献1に記載されている。
また、例えば小サイズ紙を印刷した時などには、定着器の非通紙部の温度上昇を抑制するために紙間を長くする場合がある。その場合、紙間を長くした間は感光ドラムに当接していた現像装置を一旦離間・駆動停止し、画像形成を再開するタイミングで現像装置を駆動再開・感光ドラムへ当接させる方法が特許文献2に記載されている。これによって、画像形成に寄与しない時間は、現像剤担持体、感光ドラム、現像剤劣化を抑制することが可能である。
特開2004−272172号公報 特開2010−140016号公報
しかしながら、上記従来技術においては、耐久を通して、紙間が長い場合に現像離間を行うものであった。そのため、特に耐久初期や耐久末期においては、クリーニンブブレードの先端部に溜まる外添物(いわゆる阻止層)が不安定になる場合がある他、感光ドラム表面の滑り性を保つ外添剤が少ないことで、クリーニング不良を生じる場合があった。
本発明の目的は、現像剤劣化を抑制しつつ、耐久前半や耐久末期におけるクリーニング性能を安定化し、クリーニング不良による画像弊害を抑制する画像形成装置およびカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、前記カートリッジの使用量に関する情報をカウントするカウント手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、前記カートリッジの使用量に関する情報をカウントするカウント手段と、環境温度を測定する温度測定手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が前記第1の値より大きく第2の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、前記カウント手段の出力が前記第2の値より大きく、かつ前記環境温度が所定温度より高い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、前記カウント手段の出力が前記第2の値より大きく、かつ前記環境温度が所定温度より低い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、環境温度を測定する温度測定手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットを有する画像形成装置であって、環境温度を測定する温度測定手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、環境温度を測定する温度測定手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カートリッジの使用量が第1の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カートリッジの使用量が前記第1の値より多く第2の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、前記カートリッジの使用量が前記第2の値より多く、かつ前記環境温度が所定温度より高い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、前記カートリッジの使用量が前記第2の値より多く、かつ前記環境温度が所定温度より低い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行するとを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に当接する清掃部材と、を含む第1のユニットと、前記像担持体に当接可能な現像剤担持体を含む第2のユニットと、を有するカートリッジと、第1の画像形成動作と、第2の画像形成動作とが含まれる連続プリントであって、前記第1の画像形成動作と前記第2の画像形成動作の間に所定時間を超える非画像形成時間が含まれた連続プリントを実行可能な制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記カートリッジの使用量が第1の所定量以上の場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体から前記現像剤担持体を離間させる第1のモードで前記連続プリントを実行可能であり、かつ、前記使用量が前記第1の所定量より少ない場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した状態が維持される第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に当接する清掃部材と、を含む第1のユニットと、前記像担持体に当接可能な現像剤担持体を含む第2のユニットと、温度を測定する温度測定手段と、第1の画像形成動作と、第2の画像形成動作とを含む連続プリントであって、前記第1の画像形成動作と前記第2の画像形成動作の間に所定時間を超える非画像形成時間が含まれた連続プリントを実行可能な制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記温度測定手段が第1の温度以上の温度を検知した場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体から前記現像剤担持体を離間させる第1のモードで前記連続プリントを実行可能であり、かつ、前記温度測定手段が前記第1の温度未満の温度を検知した場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した状態が維持される第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする。
また、本発明に係るカートリッジは、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方を装置本体に対し着脱可能とするカートリッジであって、前記カートリッジの使用量に関する情報を記憶する記憶手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記記憶手段に記憶された前記カートリッジの使用量が第1の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記記憶手段に記憶された前記カートリッジの使用量が前記第1の値より多い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別のカートリッジは、像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方を装置本体に対し着脱可能とするカートリッジであって、環境温度を測定する温度測定手段と、制御手段と、を有し、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、現像剤劣化を抑制しつつ、耐久前半や耐久末期におけるクリーニング性能を安定化し、クリーニング不良による画像弊害を抑制する画像形成装置およびカートリッジを提供することにある。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の主断面図である。 本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの主断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成間の動作を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成間の動作を表す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、本実施形態においては、画像形成装置の一例であるモノクロレーザープリンタを用いて、現像剤劣化を抑制しつつ、耐久前半におけるクリーニング性能を安定化する画像形成装置(装置本体に対し着脱可能なプロセスカートリッジを備える)を説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置、定める閾値等は、発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定するものではない。
(画像形成装置の全体構成およびプロセスカートリッジの構成)
図1及び図2を参照して、画像形成装置全体の構成について説明する。図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を断面的に示したものである。なお、図1においては、各構成については簡略的に示している。また、図2は本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの模式的断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、装置本体に対して着脱自在に構成されるプロセスカートリッジ10を備えている。プロセスカートリッジ10は、像担持体としての感光ドラム11(図2)を備えている。図2において、感光ドラム11の周囲には、感光ドラム11の表面を帯電するための帯電ローラ12、及び感光ドラム11の表面をクリーニングするための清掃部材であるクリーニングブレード14が設けられている。
また、感光ドラム11の表面に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置20も設けられている。なお、感光ドラム11の表面に照射されるレーザー光109の通り道を確保するために開口部13も設けられている。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成のプロセスについて説明する。画像形成が始まると、感光ドラム11は図2中矢印A方向に回転し、帯電ローラ12は感光ドラム11の回転に従動して、矢印B方向に回転する。そして、感光ドラム11の表面は帯電ローラ12により一様に帯電される。その後、感光ドラム11の表面には、露光装置108からレーザー光109(図1)が照射されて、静電潜像が形成される。
一方、現像装置20においては、感光ドラム11の回転開始後に、感光ドラム11から離間していた現像剤担持体としての現像ローラ23が感光ドラム11と当接する方向に移動する。続いて、現像ローラ23は図2中矢印C方向に、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ24は矢印D方向にそれぞれ回転を始める。そして、感光ドラム11上に形成された静電潜像は現像装置20で現像される。
現像された現像剤像は、図1に示すように、転写ローラ112との電位差により記録媒体としてのシート101に転写される。現像剤像が転写されたシート101は、定着装置114に搬送されて、加熱かつ加圧される。これにより、シート101上に現像剤像が定着される。その後、シート101は画像形成装置100の外部に排出される。シート101に転写されずに感光ドラム11上に残った現像剤は、クリーニングブレード14(図2)によって掻き取られる。その後、再び上記プロセスが繰り返される。
(現像装置)
ここで、図2を参照して、現像装置20について詳細に説明する。現像装置20は、感光ドラム11との対向位置に開口部を有する現像容器21を備えている。この現像容器21には、現像剤としてのトナー22が収納されている。また、現像装置20は、現像剤担持体としての現像ローラ23と、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ24とを備えている。
現像ローラ23は、感光ドラム11上の静電潜像までトナーを担持しながら搬送する役割を担っている。トナー供給ローラ24は、現像ローラ23の表面に摺動する発泡層を有しており、現像ローラ23に現像容器21内のトナーを供給する役割を担っている。また、現像装置20は、現像ローラ23に付着したトナー22を、現像前に規制して付着量を安定させるトナー規制部材25も備えている。
トナー規制部材25は、厚さ100μmのSUS板の先端が、25〜35g/cmの圧力で現像ローラ23と当接しており、当接の方向は、当接部に対して自由端側の先端が現像ローラ23の回転方向上流側に位置するカウンター方向となっている。勿論、材質、形状、当接圧はこれに限るものではない。
また、トナー22は、非磁性一成分の重合トナーであり、表面に外添剤として粒径30nmの疎水性Si(シリコン)を1.5wt%外添している。外添量や外添する物質は、これに限るものではない。トナー22表面を外添剤22aで被膜することで負帯電性能を向上し、かつトナー22間に微小な間隙を設けることができ、流動性の向上を達成している。
この現像装置20に対し、画像形成時には画像形成装置100の有する現像駆動モーター(不図示)からの駆動がかかる。その際、画像形成装置100は現像駆動の回転時間を現像回転カウント手段(図2のカウント手段V)によってカウントする。そして、その出力であるカウント値とその時の回転スピードとを乗算することで、プロセスカートリッジの使用量に関する情報として現像ローラの回転量としての総回転距離が算出できる。
算出された現像ローラ総回転距離は、一定時間ごとに、プロセスカートリッジ10に備わるカートリッジ情報記憶装置(情報を記憶する記憶手段)に記録手段(不図示)により記録される。これにより、カウント手段の出力が積算値として記録されることとなる。
(クリーニングブレード)
図2で、クリーニングブレード14は、厚さ2mm、23℃におけるMD−1硬度が60〜80°のウレタンゴム14aが、クリーニング支持板金14bによって支持されて一体となり形成される。クリーニングブレード14は、プロセスカートリッジ10の枠体に固定され、ウレタンゴム14aの先端が70gf/cm程度の圧力で感光ドラム11に当接するよう設置されている。
クリーニングブレード14はウレタンゴム14aの自由端先端にて、転写されずに感光ドラム11の表面に残った転写残を掻き取る役割がある。掻き取られた転写残はウレタンゴム14aの自由端先端に滞留(いわゆる阻止層を形成)し、感光ドラム11とウレタンゴム14aとの間に潤滑性を与え、クリーニング性を安定化する。
(耐久前半のクリーニング性)
プロセスカートリッジ10の使用開始時には、ウレタンゴム14aの先端およびドラム表面には、当然ながらトナー22や外添剤22aは存在しない。プロセスカートリッジ10の使用を進めるにつれて、転写残によってウレタンゴム14aの先端にトナー22や外添剤22aが滞留するとともに、ドラム表面に定常的に付着する外添剤22aが増加し、一定以上となると安定する(いわゆる阻止層を形成)。
クリーニング性はウレタンゴム14aの挙動に依るため、ウレタンゴム14aの先端に滞留するトナー22や外添剤22a、および感光ドラム11の表面状態が安定すると、クリーニング性も安定する。逆に、クリーニング性が安定する前に、感光ドラム11に対してトナー22や外添剤22aの供給がない状態で長時間の駆動が続くと、ウレタンゴム14aの先端および感光ドラム11の表面状態を崩すこととなり、クリーニング性が不安定となる。
本実施形態においては、クリーニング性が安定するまでのプロセスカートリッジ10の使用量として、現像ローラ23の総回転距離にして200メートルと設定した。そして、この200と言う数値をカートリッジ使用量閾値Mとしてカートリッジ情報記憶装置(プロセスカートリッジ10に備わる)に記憶しておき、後述する動作において参照する。
ここで、本実施形態においては、カートリッジの使用量として現像ローラの総回転距離を用いたが、当然ながらこれに限るものではない。現像ローラの回転数や現像剤使用量(あるいは現像剤残量)、総印刷枚数等を用いてカートリッジの使用量閾値Mを定めても良い。また、カートリッジの使用量閾値Mの値は、クリーニング性が安定したと判断できる値であれば、いくつであっても良い。
(現像当接離間機構)
前述した現像装置20は、印刷ジョブが無い状態では、感光ドラム11に対して現像ローラ23が離間した状態(以後、現像離間状態と呼ぶ)である。そして、印刷ジョブが入り画像形成を行う際には、現像ローラ23と感光ドラム11が当接した状態(以後、現像当接状態と呼ぶ)に移動する。また、連続プリント中(連続プリントのジョブ最中)であっても、非画像形成時間が長い場合は一旦現像離間状態に移行した後、現像駆動を停止し、次の画像形成が始まる前に現像当接状態へ復帰することで、非画像形成中のトナー劣化を抑制することができる。ここで現像離間動作および当接動作に要する時間について述べる。
現像ローラ23を感光ドラム11から離間する信号を発してから、実際に離間し、その後現像ローラ23の回転を停止するまでは0.7秒かかる。また、画像形成再開に向けて現像ローラ23の回転開始の信号を発してから現像ローラ23が回転し、感光ドラム11と当接して画像形成を行うことができる安定状態になるまでは0.7秒かかる。つまり、非画像形成時間として、これらを合計した1.4秒より長い時間があれば、現像ローラ23の動きを一旦停止し、再び画像形成中の動作まで復帰させることができる。この1.4秒を離間閾値Kと設定し、後述する画像形成時の動作の判断に用いる。
(画像形成動作間の時間)
本実施形態で説明する画像形成動作間の時間とは、複数イメージを連続プリントする場合に、あるイメージの画像形成後、即ち像担持体上の潜像をトナーで可視化し現像した後、次のイメージ画像形成を開始するまでの時間である(以後、紙間と呼ぶ)。ここでは、特に画像形成動作間の時間が長い例として、本実施形態における画像形成装置100が備える自動両面印刷モードについて説明する。
図1で、画像形成装置100が両面印刷ジョブを受信すると、シート101は給紙ピックアップ103によって引き出されて給紙経路に導入され、搬送ローラ104によってレジストローラ106まで搬送される。レジセンサ105は紙の先端位置と後端位置が分かるものであり、レジセンサ105がシ一ト101の先端を検知した時点を基準として、前述した画像形成プロセスが行われる。
そして、転写ローラ112によってトナー像がシート101へ転写された後、定着装置114によってトナー像は定着される。表面に画像形成されたシートは定着装置114を通過してから、正転逆転が可能な正逆転ローラ対119へ搬送される。ここでは、後レジセンサ117が紙の後端を検知してから搬送路の長さに応じた分だけ正回転による搬送を行うことで、レジストローラ106から排紙ローラ118までの第一搬送路を紙後端までが抜けるようにする。
その後、正逆転ローラ対119を逆回転することで紙を逆搬送する(所謂スイッチバック)。逆搬送された紙は、切り替えフラッパ121によって、排紙ローラ118から再給紙搬送ローラ122、再給紙搬送ローラ123へと続く、裏面印字のための第二搬送路へ給送される。第二搬送路へ搬送されたシート101は表面の印刷と同様に、転写ローラ112でトナー像を転写され、再度定着装置114にてトナー像を定着される。表面の印刷終了から裏面の印刷開始までは数百mmの搬送路を進む必要があるため、ダウンタイムが生じる。
画像形成装置100においては、例えばA4サイズの用紙1枚を両面印刷した場合、表面の画像形成が終了してから裏面の画像形成が始まるまでの時間(以後、両面1枚待機紙間)は、およそ5.0秒間である。この両面1枚待機紙間によるダウンタイムを小さくするため、予め両面印刷が複数続くことが分かっている場合、1枚目の表面の印刷の後に2枚目の表面を印刷し、その後1枚目の裏面、2枚目の裏面の順番で印刷を進める、所謂交互給紙を行うこともできる。そうすることで紙間を1.4秒に縮めることができる(以後、両面2枚待機紙間)。
但し、交互給紙を行ったとしても、奇数枚目の印刷時は交互給紙を行うことができず紙間が5.0秒空いてしまう。その他、両面2枚待機紙間であっても、厚紙印刷時は定着装置において十分に熱量を加えるためにプロセススピードを下げる必要があり、例えば1/3のスピードモードで印刷を行った場合、両面2枚待機紙間が4.2秒と長くなってしまう。
(連続画像形成中の現像離間、当接の判断に係る動作)
以下、図3を用いて、画像形成装置100が、制御部W(図2)によって、画像形成動作間に行う判断と動作について説明する。画像形成装置100はステップS301として印刷ジョブを受信すると、ステップS302でモーターの駆動や現像ローラを感光ドラムへと当接させる動きを含む前回転動作を行う。その後、ステップS303で、前述した画像形成プロセスにて画像形成が行われる。
次に、ステップS304で、次の画像形成があるかを判断する。ここで、次の画像形成動作があると判断された場合、ステップS305にて画像形成動作間の時間Jを算出する。時間Jは、両面印刷であるかどうか、どの紙種に応じたプロセススピードであるか、紙サイズは何であるか、等の条件で決まるものである。時間Jは予め各種印刷モードにおける時間テーブルを作成して、画像形成装置有する記憶手段130(不図示)に記憶しておくことでいつでも参照可能である。
なお、時間Jの算出にあたっては、不定型紙の場合は紙サイズとしてレジセンサで実測した値を用いることもできる。また、小サイズ紙の場合に定着装置114の温度上昇でスループットをダウンさせる場合、温度センサ120における検知温度を用いて時間Jを算出しても良い。
次のステップS306では、時間Jと離間閾値K(本実施形態においては1.4秒)を比較する。ここで、例えば前述したように、2ページの画像をA4サイズの普通紙1枚に両面印刷する場合、時間Jは5秒であり、時間Jの方が長く、現像離間、当接動作を行う時間的余裕があるため、ステップS307へ進む。
ステップS307では、カートリッジの使用量Lをカートリッジ情報記憶手段15から参照する。ここで、カートリッジ使用量Lがカートリッジ使用量閾値M(本実施形態においては現像ローラ23の総回転距離200)より小さい場合は、前述した阻止層が安定していないと判断する。そして、ステップS310へ進み、画像形成終了の検知後に画像形成動作間(非画像形成時)の時間Jの間、現像ローラを感光ドラムに当接させたまま駆動する。
ここで、画像形成終了の検知とは、紙サイズが既知であれば、レジセンサ105を紙が通過してから紙の長さに応じた時間経過後としても良いし、定着装置114の後ろに後レジセンサ117を設けて画像形成終了後の紙の通過を直接検知することで行っても良い。そして、ステップS313へ進んで次の画像形成を開始する。
ステップS308において、使用量Lがカートリッジ使用量閾値Mより大きい場合は、既に前述した阻止層が安定していると判断し、ステップS309へ進む。ステップS309では、画像形成終了を検知後に現像一時休止へと移行する。現像一時休止とは、現像ローラ23を感光ドラム11から離間させる(離間を実行)。そして、現像ローラ23の回転を停止させ、(時間J−離間閾値K)の時間だけ現像ローラ23の停止状態を維持し、現像ローラ23の駆動を再開するとともに感光ドラム11へと当接させるものである。
そして、現像一時休止を経た後、ステップS303へと戻り、画像形成を開始する。続いてステップS304にて、再び次の画像形成があるかを再び判断する。画像形成が続く間はステップS303からステップS310を繰り返し、次の画像形成が無くなった時、つまりジョブの最終ページになった時にステップS311へ進み、画像形成終了を検知した後、後回転動作を行う。
後回転動作は、現像ローラ23を感光ドラム11から離間し、感光ドラム11のみを駆動させ、所定時間の間感光ドラム上に残った現像剤のクリーニングをするものである。後回転動作が終わるとステップS312へ進み、印刷ジョブの終了となる。
本実施形態では、画像形成時に上記動作を行うことで、耐久前半では現像当接機会を必要なだけ得ることで阻止層を安定して形成し、クリーニング性能を安定化することが可能となる。また、耐久後半では紙間が長い場合に現像一時休止によりトナー22の劣化を抑制し、スジなどの画像弊害を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態においては非画像形成時間が長い例として紙間での制御を用いたが、本発明の適用はこれに限るものではなく、前回転時間や後回転時間が所定値を超える場合に、現像装置の使用量に関する情報を用いて現像当接離間を制御しても良い。
《第2の実施形態》
本実施形態で用いる画像形成装置は、第1の実施形態で述べた画像形成装置100に加え、画像形成装置100が使用される環境温度を検知する温度測定手段として環境温度センサ131を有している点が異なり、その他の構成で同様な部分は省略する。
本実施形態において、環境温度センサ131を備えている目的は、耐久末期におけるクリーニング不良を抑制する制御に用いるためである。環境温度センサ131の設置箇所は、熱を発する定着装置114から離れた位置が望ましい。
(耐久末期のクリーニング不良)
ここで、耐久末期のクリーニング不良について説明する。耐久末期においてはトナー23の劣化が進んでおり、ドラム表面に定常的に付着する外添剤22aは減少する傾向にある。さらに、画像形成装置の使用温度が所定温度より低い低温環境である場合においては、クリーニングブレード14のゴム硬度が上昇し、より強い圧力で感光ドラム11と当接するため、感光ドラム11上に付着している外添剤を強く削り取ってしまう。
そのような状態でクリーニング性を保っていても、さらに感光ドラム11への外添剤の移行量が減少してしまうと、感光ドラム11とクリーニングブレード14間の摩擦力が上昇し、クリーニングブレード11のビビリによるクリーニング不良が生じ得る。そのため、この状態において紙間が長く空いてしまう場合には、現像当接状態を保つことが望ましい。そうすることで、かぶりなどによる微量のトナー22aと外添剤22aが感光ドラム11へ移行し、クリーニングブレード14と感光ドラム11間の摩擦力低減、つまりクリーニング性を保つ効果がある。
ここで、低温であると判断する温度であるが、種々の温度による画像形成の結果から、10℃より低い温度においてクリーニング不良が発生することが分かった。そこで、温度閾値Pを10℃と設定し、前述したプロセスカートリッジに備わるカートリッジ情報記憶装置(情報を記憶する記憶手段)に記憶させておく。
(耐久前半、末期の判断)
ここで、耐久前半、末期の判断についてであるが、第1の実施形態では、耐久前半の阻止層が安定する切り替わりポイントとして、現像ローラ23の総回転距離で200と閾値を設定した。本実施形態においては、同様の値を第一のカートリッジ使用量閾値Mと定める。また、本実施形態では、耐久末期を判別して制御を行うが、耐久末期の判断基準として、以下のプリント試験を行った。即ち、両面印刷モードで、現像ローラ23の回転距離寿命として定めた3000メートルに達するまで連続プリントを行った。
これは、A4サイズの通常片面印刷に換算すると約7500枚のプリントに相当し、公称寿命の5000枚を超えてカートリッジの寿命到達まで行っている。その時のクリーニング不良の発生有無を、表1に示した。このプリント試験において、2800以降において画像不良が発生した。このことから、画像不良が無いことが確認できた2600を境に耐久末期と判断し、この2600という数値を第二のカートリッジ使用量閾値Nとして、カートリッジ情報記憶装置15に記憶しておき、後述する動作においてこれを参照する。
(連続画像形成中の現像離間、当接の判断に係る動作)
図4を用いて、画像形成装置100が画像形成動作間に行う判断と動作について説明する。ステップS401からステップS407までは、第1の実施形態のステップS301からステップS307までと同様なので説明を省略する。
ステップS408では、カートリッジの使用量Lと、前述した第一のカートリッジ使用量閾値Mを比較し、使用量Lの方が大きければステップS409に、使用量Lの方が小さければステップS413へ進む。ステップS409では、カートリッジの使用量Lを、第二のカートリッジ使用量閾値Nと比較する。ここで、カートリッジの使用量Lの方が大きい場合、耐久末期であると判断し、ステップS410へと進む。もしカートリッジの使用量Lの方が小さい場合は、ステップS412へと進む。
ステップS410では、環境温度センサ131によって画像形成装置が使用されている周囲の環境温度Tを測定する。そして、次のステップであるS411で、環境温度Tと温度閾値Pを比較する。環境温度Tが温度閾値Pよりも小さい場合は、低温環境でありクリーニングが不安定になる可能性があると判断し、ステップS413へと進む。環境温度Tが温度閾値Pよりも大きい場合は、クリーニング不良の懸念が無くステップS412へ進む。ステップS412では、第1の実施形態のステップS309と同様の現像一時休止の動作を行い、ステップS403へと戻る。
ステップS412ではなくステップS413へと進んでいた場合は、画像形成の終了を検知後に画像形成動作間の時間Jの間、現像ローラを感光ドラムに当接させたまま駆動し、ステップS403へ戻る。ステップS403に戻ると画像形成を開始し、次のステップS404にて次の画像形成があるかを再び判断する。画像形成が続く間はステップS403からステップS413を繰り返し、次の画像形成が無くなった時、つまりジョブの最終ページになった時にステップS414へ進み、画像形成終了を検知した後、後回転動作を行う。後回転動作が終わるとステップS415へ進み、印刷ジョブの終了となる。
本実施形態では、画像形成時に上記動作を行うことで、耐久前半と、耐久末期かつ低温環境下において、画像形成動作間の時間が長い時でも感光ドラム11へと外添剤23aを送ることができ、耐久を通してクリーニング不良とトナー劣化を抑制することができる。
(変形例)
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、カートリッジとして、像担持体を含む第1ユニットおよび現像剤担持体を含む第2ユニットを有するプロセスカートリッジについて説明した。しかしながら、像担持体を含む第1ユニットまたは現像剤担持体を含む第2ユニットを有するカートリッジであっても良い。即ち、本発明は、像担持体を含む第1ユニットおよび現像剤担持体を含む第2ユニットの少なくとも一方を有するカートリッジに適用できる。そして、このカートリッジが、図2に示すカウント手段Vおよび制御部Wを備えるようにすることができる。
一方、本発明は、カートリッジを備える画像形成装置に限定されず、装置本体から着脱可能なカートリッジを備えない(各プロセス部材が基本的に装置本体に留まる)画像形成装置に対しても適用できるものである。
(変形例2)
図4で第2の実施形態を説明したが、図4におけるステップS411,S412,S413だけを用いることもできる。即ち、連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超える場合に、温度測定手段の出力が第1の値より大きくないとき、像担持体と現像剤担持体との離間を抑制し、第1の値より大きいとき、像担持体と現像剤担持体との離間を実行するようにしても良い。
(変形例3)
また、上述した実施形態では、画像形成装置の一態様としてプリンタを示したが、これに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置にも適用することができる。
11・・感光ドラム、23・・現像ローラ、V・・カウント手段、W・・制御部

Claims (21)

  1. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、
    前記カートリッジの使用量に関する情報をカウントするカウント手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、
    前記カートリッジの使用量に関する情報をカウントするカウント手段と、
    環境温度を測定する温度測定手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、かつ前記カウント手段の出力が前記第1の値より大きく第2の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、
    前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、前記カウント手段の出力が前記第2の値より大きく、かつ前記環境温度が所定温度より高い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、
    前記非画像形成時間が前記所定時間を超え、前記カウント手段の出力が前記第2の値より大きく、かつ前記環境温度が所定温度より低い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行する
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、連続プリント中の非画像形成時間が前記所定時間を超えない場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記カートリッジの使用量に関する情報は、前記現像剤担持体の回転量であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記カートリッジの使用量に関する情報は、現像剤使用量もしくは印刷枚数であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記カートリッジは情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記記憶手段に前記カウント手段の出力を積算値として記録する記録手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、
    環境温度を測定する温度測定手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットを有する画像形成装置であって、
    環境温度を測定する温度測定手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、
    とを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方を装置本体に対し着脱可能とするカートリッジであって、
    前記カートリッジの使用量に関する情報を記憶する記憶手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記記憶手段に記憶された前記カートリッジの使用量が第1の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記記憶手段に記憶された前記カートリッジの使用量が前記第1の値より多い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、
    とを特徴とするカートリッジ。
  10. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方を装置本体に対し着脱可能とするカートリッジであって、
    環境温度を測定する温度測定手段と、
    制御手段と、を有し、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が第1の値より大きくない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記温度測定手段の出力が前記第1の値より大きい場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行する、
    とを特徴とするカートリッジ。
  11. 像担持体と前記像担持体に当接する清掃部材とを含む第1のユニットおよび画像形成に際し前記像担持体に当接する現像剤担持体を含む第2のユニットの少なくとも一方をカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とする画像形成装置であって、
    環境温度を測定する温度測定手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カートリッジの使用量が第1の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行し
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、かつ前記カートリッジの使用量が前記第1の値より多く第2の値より少ない場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、前記カートリッジの使用量が前記第2の値より多く、かつ前記環境温度が所定温度より高い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体との離間を実行し、
    連続プリント中の非画像形成時間が所定時間を超え、前記カートリッジの使用量が前記第2の値より多く、かつ前記環境温度が所定温度より低い場合に前記非画像形成時間中に前記像担持体と前記現像剤担持体の当接が維持された状態で前記連続プリントを実行する
    とを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記カートリッジは前記カートリッジの使用量に関する情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 像担持体と、前記像担持体に当接する清掃部材と、を含む第1のユニットと、前記像担持体に当接可能な現像剤担持体を含む第2のユニットと、を有するカートリッジと、
    第1の画像形成動作と、第2の画像形成動作とが含まれる連続プリントであって、前記第1の画像形成動作と前記第2の画像形成動作の間に所定時間を超える非画像形成時間が含まれた連続プリントを実行可能な制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記カートリッジの使用量が第1の所定量以上の場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体から前記現像剤担持体を離間させる第1のモードで前記連続プリントを実行可能であり、かつ、前記使用量が前記第1の所定量より少ない場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した状態が維持される第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記使用量が前記第1の所定量よりも多い第2の所定量以上の場合に、前記第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記カートリッジは前記使用量に関する情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段から前記使用量に関する情報を取得するように構成されることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成装置。
  16. 前記使用量に関する情報は、前記現像剤担持体の回転量に関する情報を含むことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記使用量に関する情報は、前記第2のユニットの現像剤の量に関する情報を含むことを特徴とする請求項15または16に記載の画像形成装置。
  18. 前記使用量に関する情報は、印刷枚数に関する情報を含むことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  19. 温度を測定する温度測定手段を有し、
    前記制御手段は、前記温度測定手段が第1の温度以上の温度を検知した場合に、前記第1のモードで前記連続プリントを実行可能であり、かつ、前記温度測定手段が前記第1の温度未満の温度を検知した場合に、前記第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする請求項15乃至18のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  20. 像担持体と、前記像担持体に当接する清掃部材と、を含む第1のユニットと、
    前記像担持体に当接可能な現像剤担持体を含む第2のユニットと、
    温度を測定する温度測定手段と、
    第1の画像形成動作と、第2の画像形成動作とを含む連続プリントであって、前記第1の画像形成動作と前記第2の画像形成動作の間に所定時間を超える非画像形成時間が含まれた連続プリントを実行可能な制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記温度測定手段が第1の温度以上の温度を検知した場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体から前記現像剤担持体を離間させる第1のモードで前記連続プリントを実行可能であり、かつ、前記温度測定手段が前記第1の温度未満の温度を検知した場合に、前記非画像形成時間中に前記像担持体に前記現像剤担持体が当接した状態が維持される第2のモードで前記連続プリントを実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  21. 前記所定時間は、前記像担持体に当接している前記現像剤担持体が、前記像担持体から離れて停止するまでの時間と、前記像担持体から離れて停止している前記現像剤担持体が、回転して前記像担持体に接触するまでの時間と、の合計よりも長いことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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