JP2006154561A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体と像担持体との当接動作或いは離間動作によってクリーニング不良を起こさない画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体1と現像剤担持体11との当接動作は、転写材搬送手段8の移動方向の上流から順に行い、現像剤担持体11が像担持体1に当接したタイミングでのクリーニング手段6と像担持体1の当接位置に対応する転写材搬送手段8の位置がすべて、所定の範囲内に入る。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電子写真式、静電記録式などにより像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置が収容した現像剤にて可視化して現像剤像(トナー像)とする、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
例えば、電子写真方式を用いた画像形成装置における画像形成部は、静電潜像が形成される像担持体、この像担持体の表面を一様に所定の電位に帯電させる帯電装置、帯電装置で帯電された像担持体に画像データに沿ったレーザ光を照射して静電潜像を形成する露光装置、像担持体に形成された静電潜像を顕像化して現像剤像(トナー像)を形成する現像剤担持体である現像ローラ、更には、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体や中間転写体に転写する転写手段としての転写ローラなどにより構成されている。
このような画像形成装置では、像担持体上の静電潜像を顕像化する現像方式としては、非磁性一成分接触現像方式が広く用いられている。そして、像担持体と現像ローラとが一体に構成されたカートリッジタイプのタンデム方式の画像形成装置において、像担持体と現像ローラは常に当接された状態で画像形成が行われている。
しかしながら、このような従来の構成では、画像形成(印字)動作を開始する場合、帯電開始位置から像担持体と現像ローラとの当接位置までの間(未帯電部)における地かぶりの発生、像担持体と現像ローラとの常時当接による像担持体の汚染、及び、像担持体からの当接圧力による現像ローラのクリープの発生という問題点を有していた。
そのため、現像ローラと像担持体の離間及び当接を行う離間装置を備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、表面にトナー像を形成した像担持体に、記録媒体としての紙などのシート状の転写材を当接して、前記トナー像を転写材に転写する工程を繰り返す画像形成装置においては、転写の際、像担持体側のトナーがすべて転写材に転移するわけではないので、転写の都度、像担持体の表面の残留トナーを除去することが必要である。
このためのクリーニング手段として、従来からゴムなどの弾性部材からなるクリーニングブレードを転写後の位置で像担持体に圧接して残留トナーを掻き落とすものが提案されている。
クリーニングを良好に保つには、通常使用される温度範囲で充分なゴム弾性を有する必要がある。しかし、ウレタンエラストマーは、低い温度では、高い温度の時よりも硬度が著しく増大し、弾力性が失われる傾向がある。
その場合でも感光ドラム上の残留トナーを除去するクリーニング機能を保つことが可能なウレタンエラストマーも又提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−345101号公報 特開平7−97427号公報
しかしながら、現像ローラと像担持体の表面への当接動作又は離間動作を行うと、衝撃によりクリーニング手段による像担持体への接触圧等が変化する。
現像ローラと像担持体を回転駆動している状態で当接及び離間動作を行う構成とした場合には、クリーニング手段による像担持体への接触圧の変化によりクリーニングブレード当接部に残留するトナーがクリーニングブレードをすり抜けてしまい転写材搬送ベルト(転写材搬送手段)或いは中間転写ベルト(中間転写体)を汚してしまっていた。
例えば、転写材が転写材搬送ベルトに吸着される際に、すり抜けたトナーが付着している部分に転写材が吸着された場合、転写材をトナーで汚してしまう問題があった。中間転写体の場合には、画像品質を直接低下させることとなる。
特に、上記問題はクリーニングブレードの弾力性が失われる低温環境や、クリーニングブレードの弾力性が失われ、トナーの帯電性が高く像担持体の表面への鏡影力が大きい低温低湿環境で発生しやすい傾向にある。
また、タンデム方式の画像形成装置においては転写材搬送ベルト方向に複数色カートリッジが配置されているため、全カートリッジの現像ローラと潜像担持体の当接動作又は離間動作を同時に行うと広範囲にわたって転写材搬送ベルト或いは中間転写ベルトが汚れてしまうおそれがあった。
そのため、転写材を吸着できる領域或いはトナー像を転写し得る領域が制限されてしまいスループットが著しく低下してしまうおそれがあった。
本発明の目的は、現像剤担持体と像担持体との当接動作或いは離間動作によってクリーニング不良を起こすことがなく、スループットの低下を回避した画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、画像形成が行われる環境情報を検知し、検知した環境情報に基づき、画像形成モードを変更することで、クリーニング不良を起こすことがなく、スループットの低下を回避した画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の第1の態様によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を転写材搬送手段に担持搬送される転写材或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作は、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に当接したタイミングでの前記クリーニング手段と前記像担持体の当接位置に対応する前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の位置がすべて、所定の範囲内に入ることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、環境検知手段と、を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、非画像形成時に前記現像剤担持体を前記像担持体から離間させ、画像形成時に前記現像剤担持体と前記像担持体とを当接させ、
前記環境検知手段による環境情報に応じて、
(1)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を全色同時に行う画像形成モードか、
(2)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に当接したタイミングにおいて、前記像担持体が前記クリーニング手段と当接している部分が最初に前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体に到達する部分が、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体上の所定の範囲内に全色入るように前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を制御する画像形成モードか、
のいずれかを選択することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、環境検知手段と、を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、非画像形成時に前記現像剤担持体を前記像担持体から離間させ、画像形成時に前記現像剤担持体と前記像担持体とを当接させ、
前記環境検知手段による環境情報に応じて、
(1)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との離間動作を全色同時に行う画像形成モードか、
(2)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に離間したタイミングにおいて、前記像担持体が前記クリーニング手段と当接している部分が最初に前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体に到達する部分が、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体上の所定の範囲内に全色入るように前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を制御する画像形成モードか、
のいずれかを選択することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像剤担持体と像担持体との当接動作或いは離間動作によってクリーニング不良を起こすことがなく、また、スループットの低下を起こさず、常に、高品質の画像を形成することができる。
また、他の本発明によれば、使用環境に対応した画像形成を行い、像担持体と現像剤担持体の当接動作及び離間動作時のクリーニング不良を起こすことがなく、また、スループットの低下を起こさず、常に、高品質の画像を形成することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明の画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例にて、画像形成装置100は、プロセスカートリッジが縦型に配置されたインラインフルカラーLBPとされる。又、本実施例の画像形成装置100は、パーソナルコンピュータなどのホスト200に接続されて用いられる。画像形成装置本体100Aに設けられた制御部201が、ホスト200からのプリント要求信号及び画像データ信号に応じて画像形成装置本体100A内の露光装置3(3a、3b、3c、3d)、現像装置4(4a、4b、4c、4d)などの各プロセス手段を制御し、画像形成を行う。
つまり、本実施例の画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のそれぞれ独立の4個の第1、第2、第3、第4のプロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)を、転写ベルト(転写材搬送手段)8の移動方向(矢印R4方向)の上流側から下流側にかけて(同図では下から上にかけて)縦1列に配設し、転写ベルト8の表面に吸着させた転写材Pに各プロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)で形成した異なる色のトナー像を順次に転写して4色フルカラーの画像を形成する、所謂、インライン方式の画像形成装置である。
第1〜第4のプロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)には、各色の画像形成手段である、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)1(1a、1b、1c、1d)、帯電装置2(2a、2b、2c、2d)、現像装置4(4a、4b、4c、4d)及びクリーニング装置12(12a、12b、12c、12d)がそれぞれ一体化して構成されたプロセスカートリッジ20(20a、20b、20c、20d)が配置され、画像形成装置本体100Aに装着手段(図示せず)により着脱自在に収容されている。
感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)は、本実施例においては、直径30mmの負帯電特性のOPC(有機光半導体)感光体が使用されており、それぞれ矢印R1方向に100mm/secの周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
各感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電装置としての一次帯電器2(2a、2b、2c、2d)、露光手段としての露光装置3(3a、3b、3c、3d)、現像装置4に設けられた現像手段としての現像剤担持体である現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)、転写手段としての転写ローラ5(5a、5b、5c、5d)、クリーニング装置12に設けられた像担持体クリーニング手段としてのクリーニングブレード6(6a、6b、6c、6d)が配設されている。
感光ドラム11(1a、1b、1c、1d)は回転過程で、一次帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで露光装置3(3a、3b、3c、3d)による画像露光を受けることによりそれぞれ目的のカラー画像の第1〜第4の色成分像(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック成分像)に対応した静電潜像が形成される。
本実施例にて、一次帯電器2(2a、2b、2c、2d)は、−1.2kVのDC電圧が印加された実抵抗1×106Ωのローラであり、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に総圧9.8N(ニュートン)で当接させていて感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)の回転に伴って従動回転する。この電圧の印加により、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)表面は、−650Vに帯電される。
また、本実施例で用いた露光装置3(3a、3b、3c、3d)は、レーザダイオード、ポリゴンスキャナ、レンズ群等によって構成されるレーザービームスキャナユニットであり、制御部201からの制御によって、画像信号により変調されたレーザビームを感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に結像し、静電潜像を形成する。
レーザ露光の書き出しは、主走査方向(転写材の進行方向と直角な方向)では各走査ラインごとにBDと呼ばれるポリゴンスキャナ内の位置信号から、副走査方向(転写材の進行方向)は転写材搬送路内のスイッチ(不図示)を起点とするTOP信号から、所定の時間だけ遅延させて行うことによって、第1〜第4のプロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)では常に感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上の同じ位置に露光を行える構成となっている。
次いで、静電潜像は、第1〜第4のプロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)の現像装置4(4a、4b、4c、4d)により現像される。現像装置4(4a、4b、4c、4d)は、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に対向配置された弾性ローラである現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)を有し、この現像ローラ11を介して感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上の静電潜像にそれぞれの色のトナーを付着させてトナー像として現像する。
現像ローラ11の図中右下方には、現像ローラ11への現像剤を供給し、また、未現像トナーを現像ローラ11から剥ぎ取る手段として、弾性ローラ13(13a、13b、13c、13d)が当接されている。弾性ローラ13は、回転可能に現像装置4に支持されている。又、弾性ローラ13は、現像ローラ11へのトナー供給及び未現像トナーの剥ぎ取り性の点からゴムスポンジローラとし、現像ローラ11と同一方向である図中矢印R3方向に回転駆動する。
また、現像装置4は、現像ローラ11に担持させるトナー量を規制する現像剤層厚規制部材として、現像ブレード18(18a、18b、18c、18d)を備えている。現像ブレード18は、弾性を有するリン青銅製の金属薄板で構成され、自由端側の先端近傍を現像ローラ11の外周面に面接触にて当接するように設けられている。弾性ローラ13との摺擦により現像ローラ11上に担持されたトナーは、現像ブレード18との当接部を通過する際に摩擦帯電により電荷付与され、且つ、薄層に規制される。
本実施例にて、各現像装置4(4a、4b、4c、4d)内のトナーは、磁性体を含まない、所謂、ノンマグトナーであり、静電潜像の現像は、接触一成分接触現像方式によって行われる。このとき、各現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)は、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に対して順方向(図1にてR2方向)に170%の周速で回転し、制御部201の信号によって変更可能な現像バイアスが印加され、これにより現像を行う。
ここで、本実施例のトナーについて説明する。
本実施例においては、トナーの形状係数SF−1を100〜180に、SF−2を100〜140に容易にコントロールでき、比較的容易に粒度分布がシャープで4〜8μm粒径の微粒子トナーが得られる常圧下での、または加圧下での懸濁重合方法を用い、モノマーとしてスチレンとn−ブチルアクリレート、荷電制御剤としてサリチル酸金属化合物、極性レジンとして飽和ポリエステル、さらに着色剤を加え、重量平均粒径7μmの着色懸濁粒子を製造した。そして、これに疎水性シリカを1.5wt%外添することによって、前述したような転写性に優れた負極性のトナーを製造した。
具体的には、前記球形トナーの形状係数として、このSF−1、SF−2は、日立製作所FEーSEM(S−800)を用いトナー像を無作為に100個サンプリングし、その
画像情報をインターフェイスを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入し
解析を行い下式より算出し得られた値を定義している。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(π/4)×100
SF−2={(PERI)2/AREA}×(1/4π)×100
(AREA:トナー投影面積、MXLNG:絶対最大長、PERI:周長)
このトナーの形状係数SF−1は球形度合を示し、100から大きくなるにつれて球形から徐々に不定形となる。
球形トナーは、粉砕トナーに比べ転写性は優れているがクリーニング性が悪いことが特徴である。
クリーニングブレード6は、図3を参照して後述するが、先端位置の感光ドラム1への侵入量(δ)と設定角(θ)で規定される。感光ドラム1上のトナーをクリーニングブレード6で良好にクリーニングできる領域は、侵入量(δ)、設定角(θ)、環境(温度、湿度)等で条件が限定されてしまう。
次に、本実施例における感光ドラム1から転写材Pへのトナー像の転写作用について説明する。
図1を参照すると、本実施例にて、転写ベルト8は、駆動ローラ7と従動ローラ9に掛け渡されており、駆動ローラ7の反時計回りの回転により、矢印方向(R4方向)に感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)と同じ周速度をもって回転駆動されている。
転写ベルト8は1×1010Ω・cmに抵抗調整された厚み100μmのPVDFの単層樹脂ベルトを無端状に構成したものであり、背面側の両端部には、図示してはいないが、ベルトの蛇行や偏りを防止するためのリブが設けられている。
本実施例にて、転写手段としての転写部材5(5a、5b、5c、5d)としては、体積抵抗率1×105Ω・cmに調整された高圧印加可能なウレタン樹脂製の転写ローラを用いており、転写ベルト8をその背面から押圧して感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)表面に押し付けている。
これら転写ローラ5(5a、5b、5c、5d)に転写バイアス電源(不図示)によってプラスの転写バイアスを印加することで、各感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上のトナー像を転写材表面に順次に転写していく。
クリーニングブレード6(6a、6b、6c、6d)は、転写材Pに転写されないで感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)表面に残った現像剤(トナー)、即ち、転写残トナーを除去する。
更に、クリーニングブレード6(6a、6b、6c、6d)は、ジャムによって感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に付着したトナーや、転写ベルト8上に形成されたレジスト検知、濃度検知用のトナーや、ジャム時に転写ベルト8上に付着したトナーであって感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に逆転写されたトナー等を除去するものである。本実施例によるクリーニングブレード6は、ウレタンエラストマーで形成されたものであり、このウレタンエラストマーが、
1)トリメチロールプロパン濃度が0.10ミリモル/g以上、
2)ウレタン基濃度が2.2ミリモル/g以上、かつ
3)動的粘弾性特性のtanδのピーク値が12℃以下である、
ことを特徴とする。
上記構成の画像形成装置において、転写材Pは、給紙カセット21から給紙ローラ22により給紙されて、レジストローラ23を通過した後、転写入口ガイド24を通過して転写ベルト8と接触する。
上記構成の画像形成装置においては、転写材Pが転写ベルト8に十分に吸着されていることが必要である。
転写材Pは、転写入口ガイド24を通過して転写ベルト8に接触することになるが、このとき接触点近傍には、吸着部材としての吸着ローラ10が配設されている。この吸着ローラ10は、転写ベルト8が掛け渡されるローラのうちの1個である従動ローラ9との間に転写ベルト8を挟持するようにして配設されており、画像形成動作中には+1kVの電圧が印加されていて、転写材Pに電荷を与えることにより吸着力を発生させている。この吸着力により、転写材Pは、転写ベルト8表面に吸着される。
給紙カセット21から給紙され、転写入口ガイド24、吸着ローラ10を通過して転写ベルト8との間の吸着力を付与された転写材Pは、第1のプロセスステーションSaに入る。
この転写材Pは、転写部においては、転写ベルト8の背面に設けた転写部材(転写ローラ)5aによって第1色目のイエローのトナー像が感光ドラム1aから転写される。転写ローラ5aには、+2kVのDCバイアスが高圧電源から印加されている。
以下、転写ベルト8の矢印R4方向の回転に伴って各プロセスステーションを通過するごとに、感光ドラム1b、1c、1dから異なる色のトナー像が転写されて、転写ベルト8上で4色のトナー像が重ねられる。
本実施例では、第1〜第4のプロセスステーションS(Sa、Sb、Sc、Sd)において転写ベルト8上の転写材Pに与えられた転写電荷が、転写コントラストに及ぼす影響を吸収するために、転写バイアスを下流側のプロセスステーションにいくに従って300Vずつ増大させ、第4のプロセスステーションSdでは、2.9kVとなるように設定し、これにより転写不良を防止するようにしている。
転写材Pに対する4色のトナー像の転写が終了し、転写ベルト8の最下流側(後端)から曲率によって分離された転写材Pは、その後、定着器11によって表面の4色のトナー像が加熱、加圧されて定着される。これにより、4色フルカラー画像の形成が終了し、転写材Pは、画像形成装置本体外部に排出される。
次に、図4に示すタイミングチャートにより、画像形成装置における各印加電圧、露光等の画像形成タイミングについて説明する。
ホストコンピュータ200からのコード情報の受信と共にマイクロプロセッサを含む本体制御部200は、温度センサー30から画像形成装置本体100Aの温度を検知する。
1ページ目のコード情報の画像展開が開始され、そして、1ページ目のコード情報の受信が終わると、制御部201により同時のタイミングで装置本体の駆動モータ202が回転される。
先ず、駆動モータ202が立ち上がり、4つのプロセスカートリッジ20(20a、20b、20c、20d)の感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)と現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)が各々離間した状態で回転を開始する。
次に、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)は帯電バイアスの印加された一次帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)によって一様に帯電され、現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)には現像バイアスが印加される。
次に、現像ローラ11を感光ドラム1に当接するが、本実施例では
(1)全色同時に当接を行う第1の画像形成モードと、
(2)イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に当接を行う第2の画像形成モードと、
の2つの画像形成モード、即ち、当接モードを環境によって変更している。
次に、環境に応じて当接モードを変更する理由を説明する。
本実施例でのクリーニングブレード6の先端位置を、図3のように設定角(θ)と侵入量(δ)で規定する。
低温(0℃)におけるクリーニング可能領域を図5に示す。
クリーニングブレード6の設定角(θ)と侵入量(δ)は、組み立てによるばらつきや固体差を持っているが、その領域を図5に示す。
動的粘弾性特性のtanδのピーク値よりも小さい0℃では、クリーニングブレード6の弾性が失われクリーニング可能領域が狭くなる。
本実施例では、当接動作時は、クリーニングブレード6の当接圧が上がり、クリーニングブレード6が感光ドラム1に対し腹当たりになる。具体的には、設定角(θ)として0.5°、侵入量(δ)として0.1mm値が大きくなる。
離間動作時には、クリーニングブレード6の感光ドラム1への当接圧が下がり、クリーニングブレード6が感光ドラム1に対し逃げる方向に移動し、設定角(θ)が0.5°、侵入量(δ)が0.1mm小さくなる。
また、クリーニングブレードの設定角(θ)及び侵入量(δ)は、組み立てによるばらつきや固体差を持っているが離間動作においてはクリーニング可能だが、当接動作の衝撃ではクリーニング不良領域になってしまう場合がでてくる。そのため、当接動作により、クリーニングブレード6が感光ドラム1に当接している部分に残留するトナーがクリーニングブレード6をすり抜けてしまうケースがでてしまう。
次に、環境センサー30が、0℃以下を検知した際の現像ローラ11の当接動作を説明する。
第1のプロセスステーションSaについて説明すると、感光ドラム1aと現像ローラ11aが離間状態にて、感光ドラム1a及び現像ローラ11aが回転駆動している状態でガイドカム14aが図1に示す矢印方向に回転する。
そして、ガイドカム14aの回転とともにガイド部材15aが図中下方向に所定のストロークだけ移動する。それにより、バネ部材15aの復元力によって現像装置4aが支持軸17aの周りに回転し、現像ローラ11aが感光体ドラム1aに当接する。
同様に、第2、第3、第4のプロセスステーションSb、Sc、Sdにおいても、ガイドカム14b、14c、14dを順次回転することで現像ローラ11b、11c、11dが感光ドラム1a、1b、1cと当接する。
このようにして、感光体ドラム1a、1b、1c、1dと現像ローラ11a、11b、11c、11dが当接した状態で画像形成が開始される。
なお、図1は、全ての現像ローラ11a、11b、11c、11dが、感光ドラム1a、1b、1c、1dに当接した状態を示している。
現像ローラ11が感光ドラム1に接触したタイミングにおいて各感光ドラム1がクリーニングブレード6と当接している部分が最初に転写材搬送手段、即ち、転写ベルト8に接触する部分が、全色にて一致するようにガイドカム14b、14c、14dを回転させる。
具体的には、第2、第3及び第4のステーションSb、Sc、Sdと、第1ステーションSaとの距離を転写ベルト8が移動するのに要する時間だけ、現像ローラ11と感光ドラム1との当接のタイミングを第1ステーションSaよりも遅延させてガイドカム14b、14c、14dを駆動させている。
帯電手段2(2a、2b、2c、2d)によって一様に帯電された感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に、露光手段3(3a、3b、3c、3d)により各々静電潜像が形成される。そして、形成された静電潜像は、現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)上に供給されたトナーにより現像される。感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に現像されたトナー像は転写ベルト8に吸着された用紙等の転写材Pに転写される。
連続通紙では、当接による転写ベルト8の現像ローラ11とトナー汚れ部が紙間になるように給紙を行う。
本実施例において、現像ローラ当接動作によってトナーが付着した部分が紙間になるように転写ベルト8の位置検知を行っている。
次に、転写ベルト8の位置検知について説明する。
転写ベルト8は、その移動方向と直交するベルトの幅方向端部に、反射部からなる位置合せ用のマーキングを施し、そのマーキングを光学センサ40(図1)によって検出し、転写ベルト8の位置をモニターしている。反射部の材料として、アルミナ(Al23)を用いている。
それにより、現像ローラ11の当接動作による汚れ部分の位置と現在の転写ベルト8の位置が分かる。
転写材Sは、カセット21からピックアップローラ22により1枚ずつ送り出され、レジストローラ23でタイミングを合わされる。
そのとき、レジストローラ23でタイミングを合わせる際、現像ローラ11の当接動作による汚れ部分に転写材が接触する場合には、給紙のタイミングを遅らせる。
現像工程が終了すると、ガイドカム14aが図1にて矢印と反対方向に回転し、ガイド部材15aが上昇する。支持軸17aの位置を支点にして現像装置4aは、図1にて反時計方向に回転し、現像ローラ11と感光ドラム1が離間状態になる。
その後、現像バイアスが切断される。
再度、0℃以下の状態でプリントを行う場合、前回のプリントで現像ローラ11の当接動作による転写ベルト8の汚れ位置が、今回の現像ローラ11の当接動作による転写ベルト8の汚れ位置となるように、現像ローラ11が感光ドラム1に再び当接されるように現像ローラ11の当接動作を行う。
0℃以下でプリント動作を行った後に、0℃以上の環境でプリント動作を行う場合、画像形成動作前に転写ベルトのクリーニングを行う。
次に、転写ベルトクリーニングについて説明する。
駆動モータ202が回転される。
先ず、駆動モータ202が立ち上がり、4つのプロセスカートリッジ20(20a、20b、20c、20d)の感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)が各々離間した状態で回転を開始する。次に、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)は帯電バイアスの印加された一次帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)によって一様に帯電される。
次に、第1の転写ローラ5aにおいて、転写実行時の電界とは逆極性の電界が発生するように、転写バイアス、感光ドラム1表面電位を調節する。以後、これを転写逆電界と呼ぶ。例えば、感光ドラム1表面をVd電位とし、転写バイアスとして、絶対値がVdより大きな負極性のバイアスを印加する。なお、以後、負極性の転写バイアスを転写逆バイアスという。
画像濃度制御やレジスト制御時に、転写ベルト8上に転移されたトナーは、トナー規制ブレード18により負極性に帯電されたトナーであるため、第1の転写ローラ5aに転写逆電界が形成されることにより、そのほとんどのトナーは感光ドラム1aに再転移し、クリーニングブレード6aにより、廃トナー回収部に回収される。
単純に考えると、転写逆電界の強度が強ければ、それだけトナーは感光ドラム1aに再転移しやすくなるわけであるが、逆に転写逆電界の強度が強すぎると、感光ドラム1aと転写ベルト8の間に放電現象が発生する。放電現象が発生すると、転写ベルト8上のトナーには、正電荷が付与されることになり、転写ベルト8上のトナーの帯電量の低下、さらには、極性の反転が起こる。
この状態では、転写逆電界を形成しても、放電の影響を受けたトナーは感光ドラム1a上に再転移されなくなる。従って、転写逆電界の強度は最適値を選択する必要がある。機内雰囲気温湿度などの影響で多少変動はするものの、本実施例における構成では、感光ドラム1表面をVd電位(−650V)としたときに、本実施例における構成では、転写逆バイアスとして、−1.5kV程度印加した状態が最も再転移性能が高いことが分かった。
さらに、第2の転写ローラ5bに転写実行時の電界と同極性の電界が発生するように、転写バイアス、感光ドラム1表面電位を調節する。以後、これを転写正電界という。これを実現するには、感光ドラム表面をVd電位とし、転写バイアスとして、絶対値が正極性のバイアスを印加するという方式が一般的である。ただし、転写正電界が形成されるものであれば、この方法に固執する必要はない。
第1の転写ローラ5aに印加する転写逆バイアスを調整することにより、できるだけ感光ドラム1aと転写ベルト8の間での放電を抑えるような構成とした。
しかしながら、完全に回避するのは難しく、一定量のトナーは帯電量の低下や極性の反転が起こっている。第2の転写ローラ5bでは、転写正電界を形成することにより、極性が反転した(正電荷)トナーを感光ドラム1bへ再転移させるとともに、感光ドラム1bと転写ベルト8の間で放電を引き起こすことにより、トナーを負極性に再帯電することを行っている。
すなわち、第1の転写ローラ5aとは異なり、積極的に放電を発生させるような構成とするため、第1の転写ローラ5aでの転写逆電界の絶対値に比べて、第2の転写ローラ5bでの転写正電界は大きくなるという特徴がある。例えば、本実施例では、感光ドラム1表面をVd電位(−650V)とし、第2の転写バイアスとして、+1.0kV印加した。
さらに、第3の転写ローラ5c、すなわち、イエロートナー像の転写部位において、第1の転写ローラ5aと同様の転写逆電界を形成した。その目的および効果は第1の転写ローラ5aによるものと同じである。
さらに、第4の転写ローラ5d、すなわちブラックトナー像の転写部位において、第2の転写ローラ5bと同様の転写正電界を形成した。第4の転写ローラ5dでは、正極性に帯電したトナーを完全に感光ドラム1に転移させることにより、転写ベルト8上のすべてのトナーの除去を終了させる。
上記工程を転写ベルト1周分実行する。
転写ベルトクリーニング終了後同様に画像形成動作を行う。
一方、温度が0℃よりも大きい場合、現像ローラ11の当接動作として第1の画像形成モードを採用する。すなわち、第1〜4ステーションを同時に、現像ローラ11を感光ドラム1に当接する。
現像工程が終了すると、ガイドカム14aが図1にて矢印と反対方向に回転し、ガイド部材15aが上昇する。支持軸17aの位置を支点にして現像装置4aは、図1にて反時計方向に回転し、現像ローラ11と感光ドラム1が離間状態になる。
その後、現像バイアス及び帯電バイアスがoffされる。
上述のように、本実施例によれば、感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作は、転写材搬送ベルト8の移動方向の上流から順に行い、現像ローラ11が感光ドラム1に当接したタイミングでのクリーニングブレード6と感光ドラム1の当接位置に対応する転写材搬送ベルト8の位置がすべて、所定の範囲内に入る構成とされる。
又、環境センサ30を設け、環境センサー30の検知結果によって、
(1)画像形成時における、感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作を全色同時に行う第1の画像形成モードか、
(2)画像形成時における、感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作を、転写材搬送ベルト8の移動方向の上流から順に行い、現像ローラ11が感光ドラム1に当接したタイミングにおいて、感光ドラム1がクリーニングブレード6と当接している部分が最初に転写材搬送ベルト8に到達する部分が、転写材搬送ベルト8上の所定の範囲内に全色入るように感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作を制御する第2の画像形成モードか、
のいずれかを選択する構成とされる。
斯かる構成の本実施例により、転写材Pの汚れを軽減し、且つ現像ローラ11及び感光ドラム1の回転駆動時間を軽減することが可能である。
本実施例において、各ステーション共にすり抜けによる転写ベルト8のトナー汚れが同一部分にくるようにガイドカム14(14a、14b、14c、14d)を回転駆動したが、転写ベルト8の所定の範囲内にすり抜けトナーが転移するようにしても構わない。
また本実施例では、環境として温度を用いているが、これに限定されるものでなくトナーのすり抜け現象が湿度や絶対水分量に影響される場合それらを用いても良い。
実施例2
実施例1において、各現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)が感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)に当接したタイミングにおいて、感光ドラム1がクリーニング手段6と当接している部分が最初に転写ベルト8に到達する部分が、転写ベルト8の所定の範囲内に全色入るように各現像ローラ11の当接を制御した。
本実施例では、各現像ローラ11が感光ドラム1からの離間タイミングにおいて、感光ドラム1がクリーニング手段6と当接している部分が最初に転写ベルト8に到達する部分が、転写ベルト8の所定の範囲内に全色入るように各現像ローラ11の離間を制御する。
その他の動作については、実施例1とほぼ同じなので省略する。
実施例2における低温(0℃)におけるクリーニング可能領域を図6に示す。
クリーニングブレード6の設定角(θ)及び侵入量(δ)は、組み立てによるばらつきや固体差を持っているが、その領域を図6に示す。
本実施例では、上述したように、当接動作時は、クリーニングブレードの当接圧が上がり、クリーニングブレード6が感光ドラム1に対し腹当たりになる。設定角(θ)として0.5°、侵入量(δ)として0.1mm値が大きくなる。
離間動作時には、クリーニングブレード6の感光ドラム1への当接圧が下がり、クリーニングブレード6が感光ドラム1に対し逃げる方向に移動し、設定角(θ)が0.5°、侵入量(δ)が0.1mm小さくなる。
その結果、クリーニングブレード6の設定角(θ)及び侵入量(δ)は、組み立てによるばらつきや固体差を持っているが、当接動作においてはクリーニング可能だが、離間動作の衝撃ではクリーニングNG領域になってしまう。
そのため、当接動作により、クリーニングブレード6が感光ドラム1に当接している部分に残留するトナーがクリーニングブレード6をすり抜けてしまう。
そこで、本実施例では、離間動作のみ各現像ローラ11が感光ドラム1からの離間タイミングにおいて、感光ドラム1がクリーニングブレード6と当接している部分が最初に転写ベルト8に到達する部分が、転写ベルト8の所定の範囲内に全色入るように各現像ローラ11の離間を制御する。
次に、実施例2の画像形成装置における各印加電圧、露光等の画像形成タイミング、感光ドラムの回転速度の変更について説明する。
ホストコンピュータ200からのコード情報の受信と共にマイクロプロセッサを含む本体制御部200は、温度センサー30から画像形成装置本体100Aの温度を検知する。1ページ目のコード情報の画像展開が開始される。1ページ目のコード情報の受信が終わると、同時のタイミングで駆動モータ202が回転される。
先ず、駆動モータ202が立ち上がり、4つのプロセスカートリッジ20(20a、20b、20c、20d)の感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)と現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)が各々離間した状態で回転を開始する。次に、感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)は帯電バイアスの印加された一次帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)によって一様に帯電され、現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)には現像バイアスが印加される。
現像バイアス印加後、ガイドカム14(14a、14b、14c、14d)が同時に図1に示す矢印方向に回転する。
そして、先ず、ガイドカム14aの回転とともにガイド部材15aが図中の下方向に所定のストロークだけ移動する。それによりバネ部材15aの復元力によって現像ローラ11aが感光体ドラム1aに当接する。
帯電手段2(2a、2b、2c、2d)によって一様に帯電された感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に、露光手段3(3a、3b、3c、3d)により各々静電潜像が形成される。そして、形成された静電潜像は、現像ローラ11(11a、11b、11c、11d)上に供給されたトナーにより現像される。感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)上に現像されたトナー像は転写ベルト8に吸着された用紙等の転写材Pに転写される。
画像形成終了後、現像ローラ11と感光ドラム1を離間し、現像バイアス及び帯電バイアスをoffして、現像ローラ11及び感光ドラム1の駆動を停止する。
本実施例によると、離間工程において、
(1)全色同時に離間を行う第1の画像形成モードと、
(2)イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に離間を行う第2の画像形成モードと、
の2つの画像形成モード、即ち、離間モードを環境によって変更している。
上記第2の離間モードについて具体的に説明すると、現像ローラ11が感光ドラム1から離間したタイミングにおいて、各感光ドラム1がクリーニングブレード6と当接している部分が最初に転写材搬送手段に接触する部分が全色一致するようにガイドカム14b、14c、14dを回転させる。
具体的には、第2、第3、第4のステーションSb、Sc、Sdと、第1ステーションSaとの距離を転写ベルト8が移動するのに要する時間だけ、当接のタイミングを第1ステーションSaよりも遅延させてガイドカム14b、14c、14dを駆動させている。
それにより、離間による、転写ベルト8のトナー汚れを全色一致させることができる。
転写ベルト8の汚れ部分に転写材Pが触れないように給紙を行う点や、転写ベルト8のクリーニングのタイミング等は実施例1と同様なので、説明は省略する。
つまり、本実施例によると、環境センサー30の検知結果により、
(1)画像形成時における、感光ドラム1と現像ローラ11との離間動作を全色同時に行う第1の画像形成モードか、
(2)画像形成時における、感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作を、転写材搬送ベルト8の移動方向の上流から順に行い、現像ローラ11が感光ドラム1に離間したタイミングにおいて、感光ドラム1がクリーニングブレード6と当接している部分が最初に転写材搬送ベルト8に到達する部分が、転写材搬送ベルト8上の所定の範囲内に全色入るように感光ドラム1と現像ローラ11との当接動作を制御する第2の画像形成モードか、
のいずれかを選択する構成とされる。
本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を達成し得る。
また、上記各実施例では、感光ドラム1上の形成された現像剤像(トナー像)を直接転写材6に転写する画像形成装置について説明したが、感光ドラム1上の形成された現像剤像(トナー像)を一旦中間転写体に転写し、中間転写体から転写材6に転写する、所謂、中間転写方式の画像形成装置においても、本発明の上記構成は同様に適用して、同様の作用効果を達成することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 プロセスカートリッジの一部を拡大した概略構成図である。 クリーニングブレードの拡大模式図である。 本発明に係る画像形成装置における、温度0℃以下での当接離間動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例における、クリーニング可能領域の侵入量及び設定角依存性を説明する図である。 本発明の第2の実施例における、クリーニング可能領域の侵入量及び設定角依存性を説明する図である。
符号の説明
1(1a〜1d) 感光ドラム(像担持体)
2(2a〜2d) 帯電ローラ(帯電手段)
3(3a〜3d) 露光装置(露光手段)
4(4a〜4d) 現像装置(現像手段)
5(5a〜5d) 転写ローラ(転写手段)
6(6a〜6d) クリーニングブレード
8 転写材搬送ベルト(転写材搬送手段)
11(11a〜11d) 現像ローラ(現像剤担持体)
12 クリーニング装置
14(14a〜14d) ガイドカム(当接、離間制御手段)
15(15a〜15d) ガイド部材(当接、接離制御手段)
20(20a〜20d) プロセスカートリッジ
30 環境センサ(環境検知手段)
P 転写紙(転写材)
100 画像形成装置
100A 画像形成装置本体
201 本体制御部

Claims (5)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を転写材搬送手段に担持搬送される転写材或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作は、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に当接したタイミングでの前記クリーニング手段と前記像担持体の当接位置に対応する前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の位置がすべて、所定の範囲内に入ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、環境検知手段と、を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、非画像形成時に前記現像剤担持体を前記像担持体から離間させ、画像形成時に前記現像剤担持体と前記像担持体とを当接させ、
    前記環境検知手段による環境情報に応じて、
    (1)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を全色同時に行う画像形成モードか、
    (2)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に当接したタイミングにおいて、前記像担持体が前記クリーニング手段と当接している部分が最初に前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体に到達する部分が、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体上の所定の範囲内に全色入るように前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を制御する画像形成モードか、
    のいずれかを選択することを特徴とする画像形成装置。
  3. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に当接して前記像担持体上の静電潜像を現像し現像剤像とする、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記像担持体上の現像剤像を記録媒体或いは中間転写体に転写した残りの現像剤を、前記像担持体に当接してクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体を当接及び離間させる制御手段と、環境検知手段と、を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、非画像形成時に前記現像剤担持体を前記像担持体から離間させ、画像形成時に前記現像剤担持体と前記像担持体とを当接させ、
    前記環境検知手段による環境情報に応じて、
    (1)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との離間動作を全色同時に行う画像形成モードか、
    (2)画像形成時における、前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体の移動方向の上流から順に行い、前記現像剤担持体が前記像担持体に離間したタイミングにおいて、前記像担持体が前記クリーニング手段と当接している部分が最初に前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体に到達する部分が、前記転写材搬送手段或いは前記中間転写体上の所定の範囲内に全色入るように前記像担持体と前記現像剤担持体との当接動作を制御する画像形成モードか、
    のいずれかを選択することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記環境検知手段による環境情報は、少なくとも温度情報を含むことを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 前記像担持体と、前記クリーニング手段と、前記現像剤担持体と、は一体的に構成され、画像形成装置本体に着脱自在とされるプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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JP2016166985A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 キヤノン株式会社 画像形成装置およびカートリッジ
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