JP4617144B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する像担持体にクリーニングブレードを当接させて像担持体上の現像剤(以下「トナー」という)を除去するクリーニング装置を有し、且つ画像濃度測定等のキャリブレーション機能を備えた電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来の電子写真方式による画像形成装置においては、電子写真感光体(以下、感光体ドラムという)表面を帯電装置によって一様に帯電し、帯電された感光体ドラム表面を露光装置によって露光して静電潜像を形成している。そして、この静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成し、このトナー像を転写装置によって用紙などの転写材に転写して、定着装置によりトナー像を転写材上に永久固着画像として定着して出力している。トナー像転写後に感光体ドラム表面に残留したトナーは、クリーニング装置によってクリーニングされ、次の画像形成動作に備えられる。
まず、このクリーニング装置について説明する。感光体ドラム表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置としては、装置の小型化、駆動源が不要、製造コストが比較的安価等の観点からブレードを用いる手法が広く利用されている。ブレードは支持体である金属板金とゴム部材とを接着もしくは一体で成形された構成が主であり、ゴム部材の先端部を感光体ドラム表面に押圧する構成とすることで感光体ドラム表面の残留したトナーを掻き落とし、ドラム表面から除去できる。
クリーニングブレードの物性や像担持体への当接の仕方は、転写残トナーの感光体ドラムへの付着度合いによるクリーニングのしやすさや像感光体ドラムの表面性等にも大きく左右される。またトナー形状,粒径,材質などの物性によってもクリーニング性は大きく影響を受けるため、それに適したブレードを選択し、像担持体に対して適正な角度,当接荷重に設定する必要がある。実際のクリーニングブレードの選定や設定では、試行錯誤を繰り返して最適条件を見出している。
さらに、画像形成装置に複数種のクリーニングブレードを使用する場合、例えば長期間生産時のクリーニングブレード製造ロット間バラつきや複数社での生産等であるが、各ブレードの物性を等しくそろえる事は難しく各々のクリーニングブレードに対して最適条件があり、その最適条件を満たすように各々のクリーニングブレードに対して画像形成装置を設計していた。
そして、クリーニング装置のゴム部材の材質としては感光体ドラム表面に傷を付けにくいという観点から主にウレタンゴム(ポリエステル系ウレタンエラストマー等)が広く用いられている。しかしながら、クリーニング装置のゴム部材の硬度が高まる比較的低温下においてトナー像転写後に感光体ドラム表面に残留したトナーをクリーニングする際、トナーがクリーニング装置をすり抜けてしまい、帯電装置や転写材を汚してしまう現象(クリーニング不良)が起きる場合があった。
クリーニング装置のゴム部材として主に用いられるポリエステル系ウレタンエラストマーは、比較的低温下では硬度が高まるため、感光体ドラムから受ける力が増大するとともに、ゴム弾性も低下する。このため感光体ドラムの回転に伴ってブレード先端の欠けが起きたり、感光体ドラム表面の摺刷時に感光体ドラム表面の表面性に依存する感光体ドラムから受ける微小な負荷変動に対しての追従性が悪化し、感光体ドラムから受ける力を定常的に得られなくなり、その結果、感光体ドラム表面とゴム部材先端との当接領域に残留トナーが挟みこまれ、その挟み込んだトナーの周囲から他の残留トナーがすり抜けてしまう現象(クリーニング不良)が発生する場合があった。
このような低温下でのクリーニングブレードに関わる不良問題に対し、以下のような種々の提案がなされている。クリーニング部材を温めるためのヒータを設けたものがある(特許文献1)。
また、クリーニングブレードを温めるヒータと主電源がオンされた以後の時間を計時する手段とを設け、主電源がオンされた時にヒータをオンし、その後、所定時間を計時した時点でヒータをオフするものがある(特許文献2参照)。
また、温度検知センサとクリーニングブレードの押し圧駆動手段とを設け、温度検知センサによりほぼ摂氏5度から10度程度であることを検知すると、押し圧駆動手段によりクリーニングブレードのたわみ量を増加させ、摂氏10度以上であることを検知すると、押し圧駆動手段によりクリーニングブレードのたわみ量を減少させることにより、温度の低下によるクリーニング不良の発生を防止するものがある。また、クリーニングブレード前段に設けられたLEDランプや帯電チャージャのオン・オフを温度検知センサの検知温度に応じて制御するものがある(特許文献3参照)。
また、クリーニングブレードと像担持体である感光体ドラムとの接触面とがなす当接角を変更可能にした角度調整手段と温度センサとを有し、環境温度の変化に応じて前記当接角を変更制御するものがある(特許文献4参照)。
また、像担持体周囲の環境温度、湿度を検知する温湿度検知手段の情報に基づいて、像担持体表面を暖めるヒータの通電を制御するものがある(特許文献5及び特許文献6参照)。
また、クリーニング部材を振動させる加振手段と温度検知手段とを設け、検知された温度情報により前記加振手段を制御するものがある(特許文献7及び特許文献8参照)。
また、反発弾性力の異なる材質のクリーニング手段を少なくとも2種類具備し、環境温度と環境湿度を検知する環境センサの情報により、前記クリーニング手段の材質を変更するものがある(特許文献9参照)。
特開平6−186885号公報 特許第03276464号公報 特開平7−28369号公報 特開平11−095634号公報 特開2000−132070号公報 特開2002−268465号公報 特開2003−043881号公報 特開2003−043882号公報 特開2003−323097号公報
しかしながら、上述の従来の画像形成装置においては、感光体ドラムやクリーニングブレード等にヒータを設けるためにヒータの制御回路や安全装置等も必要となり、またクリーニングブレードの振動手段や材質の変更切替えるために別途の追加装置を設ける必要があるため、装置が複雑となり、コスト的にも不利になってしまうという課題があった。
また、カラー画像形成装置では、画像濃度制御や色ずれ補正制御等のキャリブレーションが行われているため、転写ベルト上等に濃度検知や色ずれ検知用に転写された多量のトナー像のクリーニング回収を行う必要がある。
この場合、前述したように、トナー回収を行うクリーニングブレードは、比較的低温下では硬度が高まるため感光体ドラムから受ける力が増大するとともに、ゴム弾性も低下してしまうことにより、感光体ドラム表面とゴム部材先端との当接領域に残留トナーが挟みこんで、その挟み込んだトナーの周囲から他の残留トナーがすり抜けてしまう現象(クリーニング不良)が発生するという課題があった。
つまり、冬期の朝に電源オン直後に前記キャリブレーションが実行された場合には、回収しなければならないトナーが多量であること、及び低温下においてクリーニング能力が低下することの相乗効果により、クリーニング不良がより発生しやすくなってしまうという課題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、低温環境下におけるクリーニング不良の低減を低コストで実施可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、ゴム部材で構成されたクリーニング手段であって、前記像担持体に当接し前記像担持体上に残留するトナーを清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置であって
温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出された温度が所定の設定値より下であるか否かを判別する温度判別手段と、
前記温度判別手段により温度が前記所定の設定値より下であると判別したときに、前記画像形成手段により前記像担持体上に検知用のトナーを形成及び検出し画像濃度または画像の色ずれを補正するキャリブレーションの実行をスキップする制御手段と、を備え
前記制御手段により前記キャリブレーションの実行をスキップした状態で、前記画像形成手段はホストコンピュータから受信した印刷情報に基づきトナー像の形成動作を行うことを特徴とする。
さらに本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、ゴム部材で構成されたクリーニング手段であって、前記像担持体に当接し前記像担持体上に残留するトナーを清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置であって
温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出された温度が所定の設定値より下であるか否かを判別する温度判別手段と、
検知用のトナー像を形成及び検出し画像濃度または画像の色ずれを補正するキャリブレーションを実行する制御手段と備え
前記制御手段は、前記温度判別手段により温度が前記所定の設定値より下であると判別したときに、前記画像形成手段により、前記像担持体上に形成する検知用のトナーを前記所定の設定値の温度以上の形成時より大きさを小さくまたは数を少なく形成して前記キャリブレーションを実行し、画像形成に係るパラメータを求めることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、従来実施されていたキャリブレーションを低温環境下においては、スキップすることが可能となるので、低温環境下ではキャリブレーション時にクリーニング処理を非実施とすることが可能となる。その結果、キャリブレーション時に使用されたテスト用のトナーを回収処理するシーケンスをスキップすることが可能となり、クリーニングブレードが硬化する低温環境下において発生するクリーニング不良を低減することが可能となる。
さらに、なお本発明の画像形成装置装置によれば、装置の設置される環境温度に依らず、同じ大きさのテスト用のパターンを形成していた従来のキャリブレーションに対し、低温環境下においては通常温度時よりも小さい大きさまたは量の少ないテスト用のパターンを形成することが可能となる。その結果、キャリブレーション時に使用されたテスト用トナーに関して、回収しなければならない量を低減することが可能となり、クリーニングブレードが硬化する低温環境下において発生するクリーニング不良を低減することが可能となる。
なお、さらに本発明の画像形成装置装置によれば、装置の設置される環境温度に依らず従来実施されていたキャリブレーションを低温環境下においては、メモリ素子に記憶された情報に従って画像形成に関係するパラメータを算出し、且つキャリブレーションを保留またはスキップすることが可能となるので、キャリブレーション時に必須となるクリーニング処理を非実施とすることが可能となる。その結果、キャリブレーション時おいて使用されたテスト用のトナーを回収処理するシーケンスをスキップすることが可能となり、クリーニングブレードが硬化する低温環境下において発生するクリーニング不良を低減することが可能となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
以下、本発明の実施例1を、図面を参照して詳細に説明する。なお、詳細な説明は、画像形成装置の全体説明、クリーニング装置を備えたカートリッジ装置の説明、色ズレ補正装置の説明、画像濃度制御装置の説明、およびキャリブレーション装置の説明順で行う。
実施例1の画像形成装置は、環境センサを用いて画像形成装置の環境温度を検知し、所定の温度以下であった場合には、濃度検知または色ズレ検知を行うエンジンキャリブレーションを保留またはスキップし、温度上昇の変化が生じた場合には所定の処理に従いエンジンキャリブレーションを実行するように構成したものである。
(画像形成装置)
図4を用いて画像形成装置の全体構成の説明をする。電子写真方式のカラー画像形成装置には、多色画像の形成に要する時間を短縮するために、像露光を行う走査光学系や各色のカートリッジを複数備えたカラー画像形成部により、複数色のトナー像を形成するいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置がすでに提案されている。このカラー画像形成装置は、例えば転写材を静電吸着して搬送する搬送ベルトとその周囲に複数の感光体とを配置し、それぞれの感光体と対向して設けられた帯電器、走査光学系、現像装置によって形成された複数色のトナー像を順次転写材に転写するというものである。
タンデム型のカラー画像形成装置は、像担持体としての4色分の感光体ドラム(31C、31Y、31M、31Bk)と、可視像を転写材に転写する転写ローラ(32C、32Y、32M、32Bk)と、カートリッジ(8C、8Y、8M、8Bk)と、該カートリッジから現像剤を搬送する現像ローラ(33C、33Y、33M、33Bk)と、レーザ光を照射して当該感光体ドラム(31C、31Y、31M、31Bk)上に静電潜像を形成するレーザスキャナ装置(35C、35Y、35M、35Bk)とが各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ステーションごとに設けられている。
レジストローラ37を通過したシートSは、吸着ローラ36へ搬送され、吸着ローラ36により無端状に形成された静電吸着搬送ベルト29にシートSの静電吸着を行い、画像形成部への搬送を開始する。
各感光体ドラム31上に形成された静電潜像に、各現像ローラ33により各カートリッジ8から搬送された現像剤を用いて可視像を形成し、バイアスが印加された転写ローラ32により転写材上に転写される。前記転写ローラは、トナー像をシートSへ転写するためのものであり、回転する感光体ドラム31と転写ローラ32間とでシートを挟持搬送しつつ感光体ドラム上に現像されたトナー像がシートに転写される。なお、シートSは搬送方向最下流に位置する感光体ドラム31Bk、転写ローラ32Bkおよび静電吸着搬送ベルト29により搬送力を与えられ、搬送経路下流にある定着装置13へ送り込まれる。定着装置13はシートS上のトナー像を定着させるためのユニットであり、シートを加熱する定着従動ローラ14と、シートを搬送するとともに定着従動ローラ14に回転力を与えて加圧する定着加圧ローラ15とから構成される。この定着従動ローラ14と定着加圧ローラ15とに狭持されたニップ部により、4色分のカラー画像がシートSに定着される。その後、シートSは排出トレイに排出される。
(カートリッジ装置)
次に、プロセスカートリッジ8の説明を行う。図5は、4色分のプロセスカートリッジ8の拡大概略構成図を示したものである。プロセスカートリッジ8は、感光体ドラム31,帯電ローラ23,現像装置24,クリーニング装置25を一括してユニット化されており、これらの構成要素はカートリッジ内で所定の相互配置関係を持って組み付けられており、カートリッジ8は画像形成装置本体内の所定部に対して所定の要領で挿入装着され、また反対に装置本体から抜き外しできるようになっている。
プリント終了後に感光体ドラム31上に残留したトナーは、弾性ブレードからなるクリーニングブレード51とクリーニングされたトナーを回収する現像剤回収容器とから構成されるクリーニング装置25によって除去される。クリーニングブレード51は弾性ブレード先端が感光体ドラム31の回転方向に対しカウンタ方向となるように配置される。クリーニングブレード51の断面図を図6に示す。金属板金からなるホルダー51aにウレタンゴムからなるゴム弾性体からなる弾性ブレード51bを接着させてクリーニングブレード51が構成される。
現像装置について説明する。トナー容器内に収納されたトナー41と、トナー41を外周面に担持し感光体ドラム31と形成される現像領域に搬送する現像ローラ33と、トナー41を現像ローラ33に搬送及び塗布するトナー供給ローラ43と、トナー供給ローラ43により塗布されたトナー41を現像ローラ33上に適切な量で担持されるようトナー量を規制する現像ブレード44と、現像領域にて現像工程を行うために現像ローラ33に接続され画像形成装置本体内部に備えられた不図示の現像バイアス印加手段にて現像装置24は構成されている。
現像ローラ33は、アルミニウム,その合金,ステンレス等の金属の円筒体33aの周囲に、基層とその上の表層とからなる弾性層33bを設けて構成されている。弾性層33bの基層はシリコンゴム,ポリウレタンゴム,NBR等のゴムからなり、表層はエーテルウレタンやナイロン(登録商標)等からなっている。もちろんこれらに限定されるものではなく、基層にスポンジ等の発泡体を用い、表層にゴム弾性層を形成した構造も可能である。また、現像ローラ33は、画像形成装置本体内部に備えられた不図示の現像ローラ駆動手段で図5矢印B方向に回転駆動される。
現像ブレード44は、例えば、金属薄板としてのバネ弾性を有する厚さ0.1mmのリン青銅板に、厚さ1mmのポリアミドエラストマー弾性部材を接着し、もしくは射出成形しており、弾性部材面を現像ローラ33の表面に対して所定の線圧で当接している。金属薄板により現像ローラ33に対する現像ブレード44の圧接力を維持し、ポリアミドエラストマーにより負帯電性のトナー41に対する帯電性を持たせ、且つ現像ローラ33上に所定厚のトナー層を形成するものである。
トナー供給ローラ43は、スポンジ構造や芯金上にレーヨン,ナイロン(登録商標)などの繊維を植毛したファーブラシ構造のものが、現像ローラ33に対するトナーの搬送,塗布および現像残りのトナーの剥ぎ取りの点から好ましく、金属芯金43a上にウレタンフォーム43bを設け、例えば直径16mmの弾性ローラとされる。この弾性ローラからなるトナー供給ローラ43は、現像ローラ33に所定の侵入量で当接して、現像ローラ33の回転方向Bと同一方向(図5中矢印C方向)に回転駆動され、その駆動タイミングは現像ローラ33と同期しながら駆動及び停止される。
(色ズレ補正装置)
カラー画像形成装置における色ズレ要因と色ズレの補正方式について説明する。
タンデム方式のカラー画像形成装置では、装置製造時の組み付け誤差、部品公差、部品の熱膨張等で機械寸法が設計値からズレた場合には、主走査位置ズレや、副走査位置ズレ等の色毎のレジストズレが発生してしまう。
また、ポリゴンスキャナを用いた走査光学系では、感光体ドラムとスキャナとの位置関係で主走査倍率ズレが発生しやすい。LED等の固定光学素子では、露光素子から射出される露光ビームは、各発光点からある程度の広がりを持ちつつ感光体に結像されるものの、主走査全体倍率が大きく変動することは少ない。これに対して走査光学系であるポリゴンスキャナでは、露光ビームがスキャナから放射状に走査されるため、スキャナと感光体ドラムの距離関係が変化してしまった場合は、主走査方向の画像倍率が各色ステーション毎に顕著に異なってしまう。
また、水平同期信号からのレーザ書き出し位置を各ステーション毎に一定にした場合においても、同様の理由から各色毎に書き出し位置が変化する可能性は高く、主走査方向の位置ズレが発生する。
このようなレジストズレの主な項目である、主走査位置ズレ、副走査位置ズレ、主走査倍率に関しては、静電吸着搬送ベルト29上にレジストパターンを形成し、主走査方向に左右振り分けで2個配置されたレジスト検知センサ(不図示)でこれを検知し、主走査、副走査書き出し位置や画像クロックを各ステーション毎に微調整することにより、精度、再現性に優れた色ズレのレジスト合わせを行う。
(画像濃度制御装置)
カラー画像形成装置における濃度変化要因と濃度制御方法について説明する。
カラー画像形成装置では、印刷を長期間にわたって行ううちに、出力される画像の色味や濃度等が変化する場合があることが知られている。これはプリンタ等の印刷特性の経時変化に起因するものである。また、このような印刷特性の変化は、その原因となる上記経時変化等を含めてプリンタ等の装置間で個体差があるのが一般的であり、この場合には、例えば、複数のプリンタを接続した画像処理システムにおけるそれらのプリンタ相互で色味等が異なるという問題をも生じることになる。例えば、印刷の画像形成方式として電子写真方式を用いているプリンタ等の場合には、電子写真プロセスにおけるレーザ露光、感光体上の潜像形成、トナーによる現像、紙などの出力媒体へのトナー像の転写、熱による定着といった過程が、装置周囲の温度や湿度もしくは構成部品の経時変化などの影響を受けやすく、最終的に紙上に定着されるトナー量が変化することによって色味の変化等を生じる。
この変動を補正するために、画像濃度制御が行われる。ここで、この画像濃度制御について簡単に説明する。
画像濃度制御に関しては、中間転写体ベルトや静電吸着搬送ベルト上に各色の濃度パッチ画像を形成し、これを濃度検知センサで読み取って、高圧条件やレーザーパワーといったプロセス形成条件にフィードバックすることによって各色の最大濃度、ハーフトーン階調特性を合わせる手段が用いられる。
濃度検知センサは、濃度パッチを光源で照射し、反射光強度を受光センサで検知する。その反射光強度の信号は、制御手段であるCPUで処理され、プロセス形成条件にフィードバックされる。
画像濃度制御は、各色の最大濃度(以下Dmaxと称す)を一定に保つことと、ハーフトーンの階調特性を画像信号に対してリニアに保つことを目的とする。
Dmaxの制御は、各色のカラーバランスを一定に保つことと同時に、トナーの載り過ぎによる色重ねした文字の飛び散りや、定着不良を防止する意味も大きい。
一方、ハーフトーンの階調制御は、電子写真特有の非線形的な入出力特性(γ特性)によって、入力画像信号に対して出力濃度がズレて自然な画像が形成できないことを防止するため、γ特性を打ち消して入出力特性をリニアに保つような画像処理を行う。以上のように、画像形成特性を一定のものに維持すべく画像濃度制御が行なわれる。
本実施例では、以上に説明した色ズレ補正制御と画像濃度制御を合わせて、エンジンキャリブレーションと称することとする。
(エンジンキャリブレーション)
次に、本実施例における画像形成装置のキャリブレーション機能について図1〜3を用いて説明する。
図3は、本実施例のキャリブレーション機能に関わる各モジュールをブロック図で示したものである。1は、画像形成装置の例としてのプリンタである。プリンタ1は、プリンタコントローラ3、オペレーションパネル12、プリンタエンジン2とから構成される。プリンタコントローラ3は、不図示のホストコンピュータから印刷情報を受信し、プリンタエンジン2との通信、垂直同期信号や水平同期信号等の送受信、画像データの送信等の所定データの送受信を行うことにより、印刷を実行する。オペレーションパネル12は、ユーザとのインターフェイス機能を直接に有する部分であり、ユーザからのボタン操作により直接にプリンタの各種設定等を行うことができる。
プリンタエンジン2は、プリンタ1の印刷処理を制御するマイクロコントローラ9を備えたエンジンコントローラ4と、プリンタ1の設置されている環境温度を検知する環境センサ5と、エンジンコントーラ4やその他不図示の電気回路基板やアクチュエータ類等に電源を供給する低圧電源6と、定着装置に内蔵され定着ローラの温度検知を行う定着装置サーミスタ7と、帯電装置、現像装置、クリーニング装置を備えるカートリッジ8と、静電吸着搬送ベルト29上に転写されたテスト用トナーパターンの濃度や位置ズレを検知する濃検レジセンサ16とから構成される。
低圧電源6には電源スイッチ11が備えられており、ユーザにより電源スイッチをオンにされることにより電源がプリンタ1内に供給される。カートリッジ8は、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの4色分の画像ステーションを構成する各カートリッジ(8Bk、8M、8Y、8C)を備え、各カートリッジ(8Bk、8M、8Y、8C)にはカートリッジの情報を記憶する不揮発性記憶素子(26Bk、26M、26Y、26C)が構成される。エンジンコントローラ4内に構成されるマイクロコントローラ9にはタイマ10が内蔵されており、時間を計測することが可能である。
次にエンジンキャリブレーションについて、図3を用いて説明する。ユーザにより電源スイッチ11がオンされると、プリンタ1に構成されるエンジンコントローラ4、プリンタコントローラ3、オペレーションパネル12に電源が供給される。電源がエンジンコントローラ4に供給されると、マイクロコントローラ9は、所定の起動シーケンスに従い、所定のプリンタ起動動作を行う。例えば、機内残留紙の有無検知、各アクチュエータやセンサの故障検知、静電吸着搬送ベルト29のクリーニング動作等を行う。本実施例の画像形成装置では、環境センサ5を有しているので、周囲環境の温度と湿度の検知も行われる。その後、マイクロコントローラ9は、プリンタの機体差、カートリッジ差、経時変化、温度差、湿度差等により発生する画像濃度差、色ズレを補正するために、前述のエンジンキャリブレーションを実行する。
エンジンキャリブレーションは、電源オン時には基本的に必要とされる場合が多く、その他では、例えば、カートリッジが交換された場合や所定枚数のプリント実行後等にも必要とされる。これらのようなエンジンキャリブレーションが必要とされる要因が発生すると、プリンタエンジン2は、キャリブレーション要求コマンドをプリンタコントローラ3に送信する。プリンタコントローラ3は、エンジンコントローラ9により送信されたキャリブレーション要求を受信し、エンジンコントローラ4にキャリブレーション実行コマンドを返信することにより実際にエンジンキャリブレーションが実行される。
従って、例えば、電池等を内蔵したプリンタコントローラ3では、低圧電源のオフオン時間が所定時間よりも短く、前回のエンジンキャリブレーションから短サイクルでの電源オフオンであり、エンジンキャリブレーションが不要と判断された場合には、プリンタコントローラ3がキャリブレーション実行コマンドを送信しないことにより、エンジンキャリブレーションをスキップされる場合もある。
また、プリンタコントローラ3が電池を構成していない場合においても、定着装置サーミスタ7を用いて定着温度を検出することにより、電源オフからオンまでの時間が短サイクルであったかどうかが検知され、電源オン時の定着装置サーミスタ7の温度が所定値以上であれば、キャリブレーションをスキップする場合もある。その結果、エンジンキャリブレーションによるカラー画像形成装置の起動タイムが短縮される。
(環境温度によるキャリブレーションの保留)
実施例1の画像形成装置について、図1及び図2を用いてエンジンキャリブレーションの保留について詳細に説明する。
まず動作概要について説明する。実施例1の画像形成装置は、低温の環境下(例えば、摂氏7度未満)では、エンジンキャリブレーションを保留またはスキップさせるものである。また、その後に環境温度が上昇した場合には、所定の温度上昇以後の時間(例えば2時間)を計測し、所定時間経過後において、保留またはスキップしていたエンジンキャリブレーションを行うものである。この例示した2時間とは、画像形成装置が設置されている室温が上昇した場合においても、プリンタの内部温度が上昇するまでに要する時間を示す。
一方、画像形成装置はプリントする毎に電力を消費し、熱量の排気分を除いた損失分がプリンタの内部温度を上昇させている。このため、上述した例えば2時間の計測時間に関しては、プリントが1ページ実行される毎にその計測時間を所定の比率にて短縮することが可能である。
なお、本実施例で説明を行う環境センサは、画像形成装置の設置されている外部温度を測定するものとして説明を行うけれども、クリーニングブレードの温度を間接的に算出できるものであれば、画像形成装置の内部温度を測定しても構わない。
図2は、実施例1におけるエンジンキャリブレーションの状態遷移表を示したものである。縦軸に各イベントの行、横軸に各状態の列を示す。イベントには、温度変化(イベント0〜2)、キャリブレーション要求の発生(イベント3)、保留タイマのタイムアウト(イベント4)、1ページプリント(イベント5)、キャリブレーションの実行(イベント6)が存在する。
本実施例では「温度変化」のイベントを3つの区分に分けている。しかし、3つに限定されるものではなく、また温度も図1及び図2に表記のものに限定する必要はない。温度変化の1つ目の区分を摂氏7℃未満のイベント0、2つ目の区分を摂氏7度以上10度未満のイベント1、3つ目の区分を摂氏10度以上のイベント2とする。この温度変化は図3に示す環境センサ5とマイクロコントローラ9により検出される。
「キャリブレーション要求の発生」のイベント3は、エンジンコントローラ4に構成されるマイクロコントローラ9により検知され、プリンタコントローラ3に報知される。具体的には、低圧電源6がオンされた時、カートリッジが交換された時、スリープモードからの復帰動作を行う時等において、「キャリブレーション要求の発生」のイベント3が発生する。
「保留タイマのタイムアウト」のイベント4は、マイクロコントローラ9に内蔵されるタイマ10の計測が開始されてから、所定時間が経過した際に発生するイベントである。
「1ページプリント」のイベント5は、プリンタ1が1ページ分のプリントを実行した際に発生するイベントである。
「キャリブレーションの実行」のイベント6は、主にエンジンコントローラ4からプリンタコントローラ3に報知したキャリブレーション要求に対して、プリンタコントローラ3がエンジンコントローラ4にキャリブレーション実行のコマンドを送信した場合に発生するイベントである。また、ユーザによりオペレーションパネル12を介して、エンジンキャリブレーションの強制実行をプリンタコントローラ3に要求された場合においても、プリンタコントローラ3は、キャリブレーション実行のコマンドをエンジンコントローラ4に送信し、イベント6が発生する。
次に図1に示す状態遷移図を用いて説明する。状態Aは、プリンタの電源がオフされている初期状態である。低圧電源がオンされると、その環境温度に従い、状態0〜2の何れかの状態に遷移する。温度が摂氏7度未満の場合には、状態0に遷移する。温度が摂氏7度以上10度未満の場合には、状態1に遷移する。温度が摂氏10度以上の場合には、状態2に遷移する。状態0において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1が発生した場合には、アクションはなく状態1へ遷移する。状態1において、温度変化(Tc≧10℃)のイベント2が発生した場合には、アクションはなく状態2へ遷移する。逆に、状態1において、温度変化(Tc<7℃)のイベント0が発生した場合には、アクションはなく状態0へ遷移する。状態2において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1が発生した場合には、アクションはなく状態1へ移行する。
状態0において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1を介さずに温度変化(Tc≧10℃)のイベント2が発生した場合には、アクションはなく状態2へ遷移する。逆に、状態2において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1を介さずに温度変化(Tc<7℃)のイベント0が発生した場合には、アクションはなく状態0へ遷移する。
状態1と状態2では、「キャリブレーション要求」のイベント3が発生した場合に、キャリブレーション要求のコマンドをプリンタコントローラ3に送信し、従来と同等のキャリブレーション動作を行うこととなる。一方、状態0では、「キャリブレーション要求」のイベント3が発生した場合には、キャリブレーションは保留されるとともに、保留タイマに所定の初期値がセットされて状態3へと遷移する。
状態3では、「キャリブレーション要求」のイベント3が発生した場合でもキャリブレーション要求の保留は継続される。温度変化(摂氏7度以上10度未満)のイベント1が発生した場合には、アクションはなく状態4に遷移される。状態4において、温度変化(Tc<7℃)のイベント0が発生した場合には、保留タイマに所定の初期値がセットされて状態3へ遷移する。状態4においても、状態3と同様に、「キャリブレーション要求」のイベント3が発生した場合でもキャリブレーションの保留は継続される。状態4において、温度変化(Tc≧10℃)のイベント2が発生した場合には、保留タイマの計測がスタートされて状態5へと遷移する。状態5において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベントが発生した場合には、計測を開始している保留タイマを停止するとともに、状態4への遷移する。温度変化(摂氏10度以上)のイベント2が発生した場合には、保留タイマの計測をスタートするとともに状態5に遷移される。これは電源オン時に摂氏7度未満の温度を計測し、その後の環境温度の上昇が検知され、画像形成装置の内部温度が上昇し始める状態に達したことを意味する。
状態3において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1を介さずに温度変化(Tc≧10℃)のイベント2が発生した場合には、保留タイマの計測がスタートされて状態5へと遷移する。逆に、状態5において、温度変化(7℃≦Tc<10℃)のイベント1を介さずに温度変化(Tc<7℃)のイベント0が発生した場合には、保留タイマに所定の初期値がセットされて状態3へ遷移する。
状態5では、「キャリブレーション要求」のイベント3が発生した場合においても、キャリブレーション要求は保留されて状態も遷移せずに維持される。「1ページプリント」のイベント5が発生した場合には、保留タイマは早回しされて状態は遷移せずに維持される。
状態5において、「保留タイマのタイムアウト」のイベント4が発生した場合には、電源オン時に摂氏7度未満の温度を計測し、その後の環境温度の上昇に伴う画像形成装置の内部温度も所定温度以上に達したことを意味し、キャリブレーション要求コマンドがプリンタコントローラ3に送信される。
また、状態3、状態4、状態5において、オペレーションパネル12からキャリブレーションの強制実行を要求された場合には、プリンタコントローラ3は、エンジンコントローラ4に対し、キャリブレーションの実行コマンドを送信し、「キャリブレーション実行」のイベント6が発生する場合がある。この場合には、状態3、状態4、状態5は、保留タイマのクリアとキャリブレーション要求をクリアするとともに、それぞれ状態0、状態1、状態2へと遷移する。
状態0、状態1、状態2において「キャリブレーション実行」のイベント6が発生した場合には、状態0、状態1、状態2は、キャリブレーション要求をクリアするとともに、それぞれ状態0、状態1、状態2が維持される。
つまり、以上説明した図1の状態遷移図に基づいて、所定の低温環境以下の温度では、エンジンキャリブレーションを保留またはスキップすることが可能となり、また、その後の環境温度の上昇に伴い、画像形成装置の内部温度が所定以上に上昇した際には、保留またはスキップしていたエンジンキャリブレーションを適切に実行することが可能となる。これにより、画像形成装置が10度以下の環境下、特に室温が摂氏0度のような環境温度から空調機等により急激に室温が上昇された場合(例えば、室温摂氏10度)には、画像形成装置の内部温度が室温と同じ摂氏10度程度まで上昇するには数時間を要し、そのため室温が極低温下から常温に上昇した場合にもクリーニング不良が持続して発生することもなくなる。さらに、画像形成装置の設置される環境温度に依らず従来実施されていたキャリブレーションを低温環境下においては、保留またはスキップすることが可能となるので、その結果、エンジンキャリブレーション時に必要とされるテスト用トナーパターンの回収クリーニングを低温環境下で回避可能となり、クリーニングブレードが硬化する低温環境下で発生しやすいクリーニング不良が低減可能となる。
本発明の実施例2を図面を参照して詳細に説明する。
実施例2の画像形成装置は、環境センサを用いて画像形成装置の環境温度を検知し、所定の温度以下であった場合には、濃度検知または色ズレ検知を行うトナーパターンの大きさや数量を最低限に抑制させてエンジンキャリブレーションを行うものである。実施例1で説明を行った画像形成装置、色ズレ補正装置、画像濃度制御装置に関しては、同様の内容であるので説明を省略する。
本発明のカラー画像形成装置における静電吸着搬送ベルト29の素材は、例えば、カーボンを含むPVDF製樹脂で形成され、多少黒味かかった透明な状態である。この静電吸着搬送ベルト29表面に、各感光体ドラム上に形成された画像位置及び色ズレ検出を行うレジスト検知パターン像(以下、レジパターンと略す)、及び画像濃度の検出を行う濃度検知パターン像(以下、濃検パッチと略す)が直接転写される。ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の各画像形成部において、静電吸着搬送ベルト29の進行方向に沿って複数のレジパターン及び濃検パッチが、所定の間隔で静電吸着搬送ベルト29の全周にわたり形成される。実施例2における色ズレ補正装置のレジストパターンを図7に示す。
図7に示すパターン17H及び17Lは、色ズレ検出用に用いるレジパターンの1例を示している。図8に示すパッチ18H及び18Lは、濃度検出用に用いる濃検パッチの1例を示している。このようなレジパターン及び濃検パッチは、1つの基本パターンブロックをブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について、所定の間隔でそれぞれ静電吸着搬送ベルト29表面上に形成されていく。
レジパターン17H及び濃検パッチ18Hは、図3に示すエンジンコントローラ4と環境センサ5とにより検出された温度が所定温度以上(例えば、摂氏7度以上)であった場合に、静電吸着搬送ベルト29表面に描画されるテスト用パターンを示したものである。一方のレジパターン17L及び濃検パッチ18Lは、検出された温度が所定温度未満(例えば、摂氏7度未満)であった場合に、静電吸着搬送ベルト29表面に描画されるテスト用パターンを示したものである。
このレジパターン及び濃検パッチが表面に転写される静電吸着搬送ベルト29との対向位置には、発光素子と受光素子とからなるセンサ(以下、濃検レジセンサと略す)16が備えられており、レジパターン及び濃検パッチがサンプリング検出される。
検出されたレジパターンの位置信号は、図3に示すマイクロコントローラ9に入力され、各色のレジパターン同士の間隔が算出される。マイクロコントローラ9は、算出した各色間のレジパターン間隔が所定の基準値と等しくなるように各色の画像形成部や画像の形成タイミングを補正する。このようにして求められた各色画像の色ズレ補正値は、マイクロコントローラ9よりエンジンコントローラに構成される不図示の不揮発メモリに記憶される。
一方、検出された濃検パッチの濃度信号は、マイクロコントローラ9に入力され、各濃検パッチの濃度が検出される。濃検パッチの濃度は、濃検レジセンサ16の受光素子に入射する光の量で検出され、下地である静電吸着搬送ベルト29の反射率とテストパターン画像である濃検パッチのトナー量により決定される。
濃検レジセンサ16で検出された濃検パッチの濃度信号は、マイクロコントローラ9に入力され、各濃検パッチの濃度が検出される。
ここで、常温下と低温環境下において、選択的に変更されるレジパターンについて説明する。
図7のレジパターン17Hは、クリーニングブレードが硬化しにくい比較的暖かい温度領域にて使用されるパターンであり、検出補正精度を重視したパターンとしている。レジパターン17Lは、クリーニングブレードが比較的に硬化しやすい低温度領域にて使用されるパターンであり、エンジンキャリブレーション後に実施されるトナー回収時におけるクリーニング不良が発生しないように、テスト用パターンに使用するトナー量を極力低減させたものである。
静電吸着搬送ベルト29の搬送方向と直行する方向のレジパターン17Hの長さは、画像形成装置における静電吸着搬送ベルト29や濃検レジセンサ16の機械的な配置バラツキ等を考慮し、マージンを十分に考慮したパターン長としている。また、搬送方向には、同一色の同一レジパターンを繰り返して8個形成し、このレジパターンの検出平均値を算出することにより、その検知精度を高めている。検出値の平均化には、最大と最小値を除いた残6個の検出値を用いる等を行っている。また、レジパターンの濃度を十分に濃く確保することにより、静電吸着搬送ベルト29表面とレジパターン表面の光反射率の差を確実に確保し、測定精度を高めている。
一方、レジパターン17Lに関しては、静電吸着搬送ベルト29の搬送方向と直行する方向のレジパターンの長さを最低限のパターン長にまで短くし、テスト用のトナー量を低減している。また、搬送方向には、同一色の同一レジパターンの繰り返しを4個程の低減した数量で形成し、テスト用のトナー量を低減している。また、レジパターンの濃度を最低限にまで薄めることにより、テスト用のトナー量を低減している。このレジパターン17Lの検出には、検出失敗等による突飛な検出値を除く等のファームウエアによるフィルタ処理を行った後に、検出した値の平均値を算出している。
従って、上述のように、低温環境下では、使用するトナー量を極力低減させることを優先したレジパターンを選択可能な色ズレ補正制御を実行することが可能となる。
次に、常温下と低温環境下において、選択的に変更される濃検パッチについて説明する。
図8の濃検パッチ18Hは、クリーニングブレードが硬化しにくい比較的暖かい温度領域にて使用されるパターンであり、検出補正精度を重視したパターンとしている。濃検パッチ18Lは、クリーニングブレードが比較的に硬化しやすい低温度領域にて使用されるパターンであり、エンジンキャリブレーション後に実施されるトナー回収時においてクリーニング不良が発生しないように、テストパターンに使用するトナー量を極力低減させたものである。
静電吸着搬送ベルト29の搬送方向と直行する方向の濃検パターン18Hの長さは、画像形成装置における吸着搬送ベルト29や濃検レジセンサ16の機械的な配置バラツキ等を考慮し、マージンを十分に考慮したパターン長としている。また、搬送方向には、順次に現像バイアス値の切替を行いながら、同一色の濃検パターンを5個連続で繰り返し形成し、各現像バイアス値に対する濃検パッチが形成されている。なお、図中の矢印区間aにおいて、現像バイアス値は切替えられる。
図8Hbは、図8Haに記載の濃検パッチ18Hを拡大して表示したものであり、パッチ中央の黒丸8個は濃検レジセンサ16によりサンプリングされるポイントを示している。この各濃検パッチにおいて、それぞれの検出平均値を算出することにより、その検知精度を高めている。
一方、濃検パッチ18Lに関して、静電吸着搬送ベルト29の搬送方向と直行する方向の濃検パッチの長さは、最低限のパターン長にまで短くし、テスト用のトナー量を低減している。また、搬送方向においても、図8Lbに示すように、1個の濃検パッチ内でサンプリングされる回数を4個に低減した数量の大きさで形成し、テスト用のトナー量を低減している。この濃検パッチ8Lbの検出には、突飛な検出値を除く等のファームウエアによるフィルタ処理を行った後に、検出した値の平均値を算出している。また、図8Lcは、濃検パッチの面積をさらに縮小するために、パッチの不要なコーナ部分を削除したものである。
従って、上述のように、低温環境下では、使用するトナー量を極力低減させることを優先した濃検パッチを選択可能な画像濃度制御を実行することが可能となる。
以上説明したように、所定の低温環境下においては、エンジンキャリブレーションの際に使用されるテスト用のトナー量を低減したパターンを選択する構成としたので、エンジンキャリブレーション後に回収されるトナー量を低減することが可能となる。その結果、低温環境下において、簡易的なエンジンキャリブレーションを実行するとともに、クリーニングブレードが硬化することによるクリーニング不良の発生を低減することが可能となる。
本発明の実施例3を図面を参照して詳細に説明する。
実施例3の画像形成装置は、環境センサを用いて画像形成装置の環境温度を検知し、所定の温度以下であった場合には、画像濃度制御シーケンスをスキップするとともに、不揮発メモリに予め記録されている条件に従い、画像形成を行うものである。なお、実施例1及び実施例2で説明を行った画像形成装置、画像濃度制御装置、エンジンキャリブレーションの部分に関しては、同様の内容であるので説明を省略する。
まず、本実施例のカラー画像形成装置における多値画像形成を行う際の最大濃度制御とハーフトーン階調制御とによる画像濃度制御について説明する。
フルカラー等の多値画像形成を行う際には、入力される濃度レベル信号と実際に画像形成される濃度との関係が線形(濃度の線形性)になり、且つ同じ濃度レベルの信号に対して画像形成される濃度は、温湿度等の条件に関わらず常に一定である(濃度の一定性)必要がある。フルカラー画像形成装置の場合には、例えばマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色についてそれぞれ濃度の線形性と一定性が要求される。
しかしながら、電子写真方式による画像形成処理を行う画像形成装置においては、トナー特性や現像特性が、使用する環境やプリント枚数等の諸条件によって変動してしまうため、濃度の線形性や一定性を保つために、最大濃度制御やハーフトーン階調制御の画像濃度制御が行われている。
最大濃度制御は、最大濃度の濃度検知用トナー像(基準画像パターン。濃検パッチ。)を感光体ドラムまたは静電吸着搬送ベルト等のトナー像を担持する担持体上に各色トナーについて試験的に作成し、光学センサ等による濃度の検知結果を現像バイアス電位等のプロセス条件にフィードバックし、各トナーの最大濃度を所定の値に調整するものである。
ハーフトーン階調制御は、各色トナーごとに複数の中間調(ハーフトーン階調)のパッチを感光体または転写体等担持体上に作成し、それらの濃度を光学センサ等で検知して、その結果から入力画像信号と出力画像濃度とが直線関係になるようにコントローラ部でルックアップテーブル(以下、「LUT」ともいう)を補正(いわゆるγ補正)するものである。このように、最大濃度を所定の値に制御した上でγ補正を行うことにより、濃度の線形性と一定性が保たれる。
図9は、実施例3における画像濃度制御のフローチャートを示したものである。
本実施例の画像濃度制御は、プリンタコントローラ3による出力γ補正処理等における処理パラメータを更新する形態で行われる。具体的には、上記各処理はルックアップテーブルを用いて行われており、画像濃度制御は、そのテーブルデータを更新することによって行われる。そして、テーブルデータを更新するには、画像濃度制御の対象である画像形成装置で所定画像(例えば濃検パッチ)の出力を行い、これを光学的に読み取るなど、画像濃度制御を行うための一連の処理の後にプリンタコントローラ3に情報が送信される(図9のステップS209)。
一方、低温環境下では、クリーニングブレードの硬度が高まりクリーニング不良を生じる恐れがあるため、本実施例の画像形成装置では、画像濃度制御をスキップしトナー回収を発生させるシーケンスを回避させている。以下にその手順を説明する。
画像形成装置は、機体差、カートリッジ差、経時変化、温度差、湿度差等により発生する画像濃度差を補正するために、低圧電源がオンされた後において基本的にエンジンキャリブレーションが必要とされる場合が多い。
そこで、ステップS101では、電源オン等のイベント発生時において、エンジンキャリブレーションが要求されているか否かが判断される。例えば、電池等を内蔵した図3に示すプリンタコントローラ3を用いている場合には、低圧電源のオフオン時間が所定時間よりも短く、前回のエンジンキャリブレーションからの短サイクルでの電源オフオンである場合には、エンジンキャリブレーションは不要と判断される。また、定着装置サーミスタ7等を用いて定着器13の温度を検出することにより、電源オフからオンまでの時間が短サイクルであったと検知した場合には、エンジンキャリブレーションは不要と判断される。
一方、低圧電源のオン時において上記以外の状態であればエンジンキャリブレーションが必要と判断されてステップ102に進む。また、前回のエンジンキャリブレーションから所定時間又は所定枚数のプリントを経過したことを検知した場合にはエンジンキャリブレーションが必要と判断され、ステップS102に進む。
ステップS102では環境温度が検出されて、摂氏7度以上であれば、ステップS201に進み最大濃度制御(Dmax制御)を開始する。摂氏7度未満であればステップS301に進む。なお、本実施例ではクリーニング不良の発生する低温環境の閾値を摂氏7度の例として設定しているけれども、クリーニング不良に関連する温度であれば、この値に限られる必要はない。
次に最大濃度制御が開始されたステップS201からステップS210までを説明する。最大濃度制御が開始されると、まずステップS201でクリーニングシーケンスが実行され静電吸着搬送ベルト等上が清掃される。ステップS202では現像バイアス値を変化させながら、静電吸着搬送ベルト29の表面に最大濃度制御用の濃検パッチを濃度検知センサの下になるように形成する。ステップS203では濃度検知センサを用いて濃検パッチを検知する。ステップS204では濃度検知センサの出力に基づいて、濃度が適正となる現像バイアス値をマイクロコントローラにより算出する。ステップS205ではマイクロコントローラにより算出された現像バイアス値が設定される。ステップS206で最大濃度制御(Dmax制御)に用いた濃検パッチの回収クリーニングを行って最大濃度制御が終了する。次に最大濃度制御に続けてハーフトーン階調制御が開始される。
ステップS207では、ハーフトーンである中間調画像の画像信号を発生し、この信号に従って感光体ドラム上に濃検パッチを作成する。本実施の形態では、各色の画像信号は8ビットであり、00H〜FFH(Hは16進表示を意味する)の256レベルの画像信号を発生可能である。しかし、トナー消費や時間等の制限から00H、10H、‥・等といった10レベル程度の画像信号を発生してパッチの潜像を形成する。ハーフトーン階調制御用のハーフトーン画像を静電吸着搬送ベルトの表面に最大濃度制御時と同様に濃度検知センサの下にくるように形成する。ステップS208では、濃度検知センサを用いてハーフトーン画像の濃度を測定する。ステップS209では濃度検知センサの出力信号を濃度変換テーブルにより濃度情報に変換して、プリンタコントローラに送信する。ステップS210でハーフトーン階調制御に用いた濃検パッチの回収クリーニングを行いハーフトーン階調制御が終了する。以上のようにして環境温度が摂氏7度以上であった場合には画像濃度制御が実行される。
次にステップS102において環境温度が7度未満であり、ステップS301に進んだ場合を説明する。ステップS301ではエンジンコントローラ内に構成される不揮発メモリ等から予め記憶された低温環境下に適した現像バイアス値等の読み出しを行う。ステップS302では読み出した現像バイアス値を設定する。ステップS303では、低温環境下に適した濃度情報をプリンタコントローラに送信する。そして、プリンタコントローラはルックアップテーブルのデータを更新することにより、簡易的な低温環境下での設定が終了する。
従って、上述したように、低温環境下のステップS301乃至S303では、エンジンキャリブレーションを保留またはスキップさせるものの、予め記憶された情報に基づいて現像バイアスの設定とLUTの設定を行うことが可能となる。その結果、クリーニングブレードが硬化する低温環境下において、簡易的な現像バイアス値とルックアップテーブルの設定を行うとともに、エンジンキャリブレーション後に発生するクリーニング不良を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施例を示すエンジンキャリブレーションの状態遷移図 本発明の第1の実施例を示すエンジンキャリブレーションの状態遷移表 本発明の実施例における制御回路の概略ブロックを示す図 画像形成装置の全体構成についての概要を示す断面説明図 画像形成装置のプロセスカートリッジの概略構成を示す断面説明図 画像形成装置のクリーニングブレードの概略構成図 (a)(b)は、本発明の第2の実施例におけるレジパターンの通常環境下と、低温環境下のそれぞれの一例を示した図 (a)(b)は、本発明の第2の実施例における濃検パッチの通常環境下と、低温環境下のそれぞれの一例を示した図 本発明の第3の実施例における画像濃度制御のフローチャート
符号の説明
1 プリンタ(キャリブレーションに係る構成の一つに対応)
2 プリンタエンジン(キャリブレーションに係る構成の一つに対応)
3 プリンタコントローラ(キャリブレーションの実行コマンドをマイクロコントローラへ送信する機能に対応)
4 エンジンコントローラ(キャリブレーション要求コマンドをマイクロコントローラより送信する機能に対応)
5 環境センサ(温度検出手段に対応)
6 低圧電源
7 定着装置サーミスタ
8 カートリッジ
9 マイクロコントローラ(温度判別手段に対応)
10 タイマ
11 電源スイッチ
12 オペレーションパネル
13 定着装置
14 定着従動ローラ
15 定着加圧ローラ
16 濃検レジセンサ
17 レジパターン
18 濃検パッチ
23 帯電ローラ
24 現像装置(現像手段に対応)
25 クリーニング装置(クリーニング手段に対応)
26 不揮発性記憶素子
29 静電吸着搬送ベルト(搬送手段に対応)
31 感光体ドラム(像担持体に対応)
32 転写ローラ
33 現像ローラ
35 レーザスキャナ装置
36 吸着ローラ
37 レジストローラ
41 トナー
43 トナー供給ローラ
44 現像ブレード
51 クリーニングブレード

Claims (12)

  1. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、ゴム部材で構成されたクリーニング手段であって、前記像担持体に当接し前記像担持体上に残留するトナーを清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置であって
    温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度が所定の設定値より下であるか否かを判別する温度判別手段と、
    前記温度判別手段により温度が前記所定の設定値より下であると判別したときに、前記画像形成手段により前記像担持体上に検知用のトナーを形成及び検出し画像濃度または画像の色ずれを補正するキャリブレーションの実行をスキップする制御手段と、を備え
    前記制御手段により前記キャリブレーションの実行をスキップした状態で、前記画像形成手段はホストコンピュータから受信した印刷情報に基づきトナー像の形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、ゴム部材で構成されたクリーニング手段であって、前記像担持体に当接し前記像担持体上に残留するトナーを清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置であって
    温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度が所定の設定値より下であるか否かを判別する温度判別手段と、
    検知用のトナー像を形成及び検出し画像濃度または画像の色ずれを補正するキャリブレーションを実行する制御手段と備え
    前記制御手段は、前記温度判別手段により温度が前記所定の設定値より下であると判別したときに、前記画像形成手段により、前記像担持体上に形成する検知用のトナーを前記所定の設定値の温度以上の形成時より大きさを小さくまたは数を少なく形成して前記キャリブレーションを実行し、画像形成に係るパラメータを求めることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記温度判別手段により温度が前記所定の設定値以上であると判別したときに、前記キャリブレーションを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリブレーションの実行のスキップは、キャリブレーション要求に対してキャリブレーションの実行を保留にすることであり、前記キャリブレーションを実行することは、前記キャリブレーション要求に対してキャリブレーションを実行することであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記温度検出手段は、前記クリーニング手段の温度を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記温度検出手段は、画像形成装置の周囲環境温度または内部温度を検出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、複数色に対応した画像形成手段を含み、
    前記検知用のトナー像には、画像濃度制御時に検出されるトナー像、または前記複数色の画像形成手段における色ずれ補正時に検出されるトナー像が含まれることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 時間を計測する計測手段を備え、
    前記制御手段は、前記スキップした前記キャリブレーション、前記温度検出手段が前記所定の設定値の温度より上昇した温度を検出した後に所定の待機時間の計測を行うことに応じて実行することを特徴とする請求項1、3乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記待機時間は、前記温度検出手段により検出される温度が前記上昇した温度になってから前記クリーニング手段の温度が同じ温度に上昇するまでの時間であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記計測手段は、前記温度検出手段により検出された画像形成装置の周囲環境温度または内部温度が前記上昇した温度を下回ることに応じて前記待機時間の計測を止め、前記温度検出手段により前記上昇した温度を再度検出したことに応じて計測を再度開始することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記待機時間は、プリントの実行に応じて所定の比率で短縮されることを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 記温度判別手段により温度が前記所定の設定値より下であることを判別したときには、前記画像形成手段は、メモリ素子に記憶された情報に従い画像形成に係るパラメータを算出することを特徴とする請求項1、3乃至11の何れか1項に記載の画像形成装置。
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