JP6119480B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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像担持体は、静電潜像担持体、電子写真感光体、感光体とも呼ばれている。
トナーにより形成された可視像は、最終的に紙などの記録媒体に転写後、熱、圧力、溶剤気体などによって記録媒体に定着され、出力画像となる。
電子写真方式による画像形成の方式は、可視像化のためのトナー粒子を帯電させる方法により以下のように分けられる。
すなわち、トナー粒子とキャリア粒子の攪拌乃至混合による摩擦帯電を用いる、いわゆる二成分現像方式と、キャリア粒子を用いずにトナー粒子への電荷付与を行う、いわゆる一成分現像方式とに大別される。
電子写真方式による画像形成装置においては、現像方式の違いによらず、一般的にドラム形状やベルト形状などの像担持体を回転させつつ一様に帯電する。
レーザー光などにより帯電された像担持体上に潜像パターンを形成し、これを現像装置により可視像化し、更に記録媒体上に転写するようになっている。
残留トナー成分がそのまま帯電工程に搬送されると、像担持体の均等な帯電を阻害することがある。
このため、一般的には、転写工程を経た後に、像担持体上に残留するトナー成分などをクリーニング工程にて除去し、像担持体表面を十分に清浄な状態とした上で、帯電が行われる。
しかしながら、帯電部材と像担持体表面との微少な接触ムラ、帯電部材と像担持体表面とのギャップ変動などにより、像担持体表面を均一に帯電させることが困難である。
このため、直流DC成分に交流AC成分を重畳した、AC重畳帯電方式が用いられるようになってきた。
AC重畳帯電による近接帯電方式は、装置の小型化及び高画質化を実現できると同時に、帯電均一性を保ちながら帯電部材と像担持体とを非接触にできることから、帯電部材の劣化を抑制することができる。
また、AC重畳帯電は像担持体表面を活性化させるため、像担持体表面とトナーとの間の付着力が増加し、像担持体に対するクリーニング性が低下するという問題がある。
一方で、昨今、出力画像のカラー化が進み、画像の高画質化、及び画像品質の安定化のため、トナーの小粒径化、円形化の方向に開発が進んでいる。
このことから、電子写真方式の画像形成方法において、クリーニングに対する課題が大きくなってきている。
このようなトナーをクリーニングするためには、クリーニング部材の像担持体に対する摺擦力を従来よりも大きくする必要があるため、像担持体、クリーニング部材などの摩耗が著しく進むという問題がある。
これらのストレスを受けた像担持体は、使用時間を経るに伴って表面状態が変化する。
このような問題に対して、像担持体上に保護剤を塗布することが有効であることが知られている。
例えば、特許文献1には、ステアリン酸亜鉛を主成分とするブロック状の保護剤を削り取って像担持体上に塗布する提案がなされている。
特許文献2には、ステアリン酸亜鉛を主成分とする保護剤に、窒化ホウ素を添加したブロック状の保護剤を削り取って像担持体上に塗布する提案がなされている。
その結果、経時のクリーニング不良やフィルミングの発生を抑止することができる。
保護剤の供給量を安定させるために、保護剤はブラシ状回転部材に対して加圧されるようになっている。
しかしながら、特許文献3、4に記載の方式では、削り取られた保護剤の粉が大量に飛翔してしまい、大量の保護剤が無駄になるという問題がある。
また、経時でブラシ繊維の毛倒れや劣化が生じ、保護剤の消費量が安定せず、長期に亘り一定の量で保護剤を供給できないという問題がある。
しかしながら、発泡体層が独立気泡で構成されているために、保護剤や像担持体との擦り合いにより、経時で発泡体層が劣化、破壊してしまう。
その結果、保護剤を長期に亘り像担持体へ十分に供給できず、像担持体のフィルミング等を発生させてしまう問題がある。
しかしながら、発泡体ローラはブロック状の保護剤から削り取った保護剤の粉を保持する能力が高い反面、クリーニングブレードからすり抜けて発泡体ローラに回り込んだトナーも保持してしまう。
発泡体ローラが保護剤を削り取るときに、すり抜けトナーが介在していると削り取り機能が高まり、保護剤消費量が急激に上昇してしまう。
これによって保護剤の消費率が変動し、帯電ローラが汚染されるという問題が発生していた。
このため、帯電部材の汚染等の問題を解消することは十分にできていなかった。
具体的には、本発明は、画像情報に基づいて像担持体に形成された静電潜像を現像手段によりトナー像として可視像化し、前記トナー像を最終的に記録媒体に転写する画像形成装置であって、前記像担持体の表面に保護剤を塗布する保護剤塗布手段を有する画像形成装置において、装置の外部温度を検知する外部温度検知手段を有し、新規ジョブが入力された際の外部温度と、直前のジョブ終了時の外部温度との温度差に応じて、画像形成を行わない状態で前記像担持体に前記保護剤を塗布しながら前記像担持体の表面をクリーニングするリフレッシュモードを実施することを特徴とする。
図3は本実施形態に係る保護剤塗布手段としての保護層形成装置2の概略構成図である。
像担持体としての感光体ドラム1に対向して配設された保護層形成装置2は、バー状ないしブロック状に形成された像担持体保護剤(以下、単に「保護剤」ともいう)21、保護剤供給部材としての発泡体ローラ22、押圧力付与機構23、保護層形成機構24等から主に構成されている。
保護層形成機構24は、ブレード支持体24bと、感光体ドラム1の表面に当接する保護層形成部材としてのブレード24aと、ブレード24aを感光体ドラム1の表面に押圧する押圧手段としてのバネ24dを有している。
ブレード支持体24bは回転軸24cに固定され、バネ24dは回転軸24cを時計回り方向に回転させるように設定されている。
保護剤21は、押圧力付与機構23からの押圧力により、発泡体ローラ22へ接する。発泡体ローラ22は、像担持体1と線速差をもって回転して摺擦し、この際に、発泡体ローラ22の表面に保持された保護剤を、像担持体表面に供給する。
像担持体表面に供給された保護剤は、物質種の選択によっては供給時に十分な保護層にならない場合があるため、より均一な保護層を形成するために、保護層形成機構24により薄層化(皮膜化)される。
この際、保護層の一部は電気的ストレスにより分解や酸化が生じ、また、保護層表面への気中放電生成物の付着が生じる。
劣化した像担持体保護剤は、通常のクリーニング手段により、像担持体に残存したトナー等の他成分と共に除去される。
クリーニング手段は、保護層形成装置2と兼用にしても良いが、像担持体表面残存物を除去する機能と、保護層を形成する機能とは、適切な部材の摺擦状態が異なることがあるため、本実施形態では機能を分離している。
クリーニング装置4は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード41と、クリーニング押圧機構42などから成る。
クリーニングブレード41は、ブレード本体41aと、ブレード支持体41bと、回転軸41cとから構成されている。
ここでは、クリーニング押圧機構42としてコイルバネを例示しているが、これに限定される趣旨ではなく、例えばゴム弾性を有する部材や板バネ、その他の弾性部材でもよい。
例えばクリーニングブレード用材料として一般に公知の、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性体を、単独またはブレンドして使用することができる。
また、これらのゴムブレードは、像担持体との接点部部分を低摩擦係数材料で、コーティングや含浸処理しても良い。また、弾性体の硬度を調整するために、他の有機フィラーや無機フィラーに代表される充填材を分散しても良い。
これらのブレードは、ブレード支持体24bに、先端部が像担持体表面へ押圧当接できるように、接着や融着等の任意の方法によって固定される。
ブレード24aの厚みについては、押圧で加える力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね0.5〜5mm程度であれば好ましく使用でき、1〜3mm程度であれば更に好ましく使用できる。
2〜10mm程度であれば更に好ましく使用できる。
保護層形成用ブレード部材の他の構成としては、バネ板等の弾性金属ブレード表面に、必要によりカップリング剤やプライマー成分等を介して、樹脂、ゴム、エラストマー等の層をコーティング、ディッピング等の方法で形成する。
必要により熱硬化等を行い、更に必要であれば表面研摩等を施して用いても良い。
弾性金属ブレードの厚みは、0.05〜3mm程度であれば好ましく使用でき、0.1〜1mm程度であればより好ましく使用できる。
表面層を形成する材料としては、PFA、PTFE、FEP、PVdF等のフッ素樹脂や、フッ素系ゴム、メチルフェニルシリコーンエラストマー等のシリコーン系エラストマー等を、必要により充填剤と共に用いることができる。
しかし、これに限定されるものではない。
また、保護層形成機構24で像担持体を押圧する力は、像担持体保護剤21が延展し保護層や保護膜の状態になる力で十分であり、線圧として5gf/cm以上80gf/cm以下であることが好ましい。
10gf/cm以上60gf/cm以下であることがより好ましい。
感光体ドラム1に対する帯電ローラ3aの配置は、感光体ドラム1の表面に対して微小な間隙をもって配設される近接方式又は感光体ドラム1の表面に接触させる方式のどちらでも可能である。
帯電ローラ3aは、上記電源に接続されており、所定の電圧が印加される。その電圧は、DC電圧にAC電圧を重畳させた電圧である。AC電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面をより均一に帯電することができる。
プロセスカートリッジ12には、感光体ドラム1、保護層形成装置2、帯電装置3、現像手段としての現像装置5、クリーニング装置4等が一体に収容されている。
現像装置5は、現像ローラ51、現像剤を攪拌・搬送しながら循環させる搬送スクリュー52、53、トナーを収容するプリセットケース54等を有している。
感光体ドラム1は、転写工程後に部分的に劣化した保護剤やトナー成分等が残存した表面となっているが、クリーニングブレード41により表面残存物が清掃され、クリーニングされる。
保護層形成装置2により表面に保護層が形成された感光体ドラム1は、帯電後、画像情報に基づいてレーザーなどの露光光Lによって静電潜像を形成される。
この潜像は現像装置5によりトナー像として可視像化され、プロセスカートリッジ12外の1次転写手段としての転写ローラ6などにより、中間転写ベルト105へ転写される。
直接転写方式の場合には、転写媒体はシート状記録媒体である。
本実施形態ではプロセスカートリッジ12を装着することにより保護層形成装置2を有する構成としているが、保護層形成装置2を直接備える構成としてもよい。
カラー複写機100は、装置本体101と、装置本体101の上面に設けられたスキャナ102と、該スキャナ102の上部に設けられた原稿自動搬送装置(ADF)103を有している。
装置本体101の下部には、複数の給紙カセット104a、104b、104c、104dを備えた給紙部104が設けられている。
装置本体101の略中央部には、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト105が配置されている。
支持ローラ108の近傍には、2次転写後に中間転写ベルト105上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置109が設けられている。
支持ローラ106と支持ローラ107間に張り渡された中間転写ベルト105上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成手段としてのプロセスカートリッジ12Y、12M、12C、12Kが横に並べられて配置され、タンデム画像形成部10が構成されている。
但し、これら4つの色順は一例であり、これに限定される趣旨ではない。
中間転写ベルト105を挟んで支持ローラ108と反対の側には、2次転写手段としての二次転写ローラ110が配置されている。
二次転写ローラ110により中間転写ベルト105上の画像が、給紙部104から給紙されるシート(用紙)に最終的に転写される。
二次転写ローラ110の左側には、シート上の転写画像を定着する定着装置111が設けられている。定着装置111は、無端ベルト状の定着ベルト111aに加圧ローラ111bを押し当てる構成を有している。
定着装置111の下方には、上述したタンデム画像形成部10と略平行に、シートの両面に画像を記録する場合にシートを反転するシート反転装置112が備えられている。
給紙部104から給紙され、あるいは手差しトレイ113から給紙された紙などの転写媒体(シート)上に二次転写ローラ110により重ねトナー像(カラー画像)が一括転写される。
転写ローラ6には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。
感光体ドラム1上に残存するトナー粒子は、クリーニングブレード41によって清掃され、クリーニング装置4内のトナー回収室へ回収される。
画像転写後のシートは、定着装置111へと送り込まれ、ここで熱と圧力を加えられて転写画像を定着された後、排紙ローラ対115により排紙トレイ116上にスタックされる。
画像転写後の中間転写ベルト105は、中間転写体クリーニング装置109により残留トナーを除去され、タンデム画像形成部10による再度の画像形成に備える。
画像形成装置としては、上述のタンデム型中間転写方式のものに限定される趣旨ではなく、複数のトナー像を順次転写媒体上に重ねて転写した後定着するタンデム型直接転写方式等であってもよい。
図6は保護剤の製造に用いる型の全体図である。下型30を横型31、32と端型33、34で挟みこんだ場所(領域)35に、圧縮する前の原材料36を入れる。
さらに両端部領域に少量かつ同量の原材料を投入し、上型37でプレスして圧縮成型する。
原材料は、脂肪酸金属塩と、無機潤滑剤とを含む粒状又は顆粒状である。
図7は型の長手方向から見た概要断面図である。圧縮した後、下型30を押し出して、像担持体保護剤として用いられるブロック38(保護剤21)を取り出す。
図8はブロック38の斜視図である。
図9は、保護剤21の支持構成を示している。保護剤21はその削り面と反対の裏面側をホルダ40によって保持されている。
ホルダ40を介して押圧力付与機構23による押圧力が付与される。
ポリウレタンフォーム原料から予め弾性層となるポリウレタンフォームをブロック状に形成し、必要な形状に切り出して表面を研磨して、芯材を挿入する。
その後発泡ポリウレタンを回転させながら、研磨刃を当てて軸方向に平行に刃を移動させ、所定のスポンジ厚まで切削する(トラバース研削方法)。
他には、芯金を収納したローラ成形型にポリウレタンフォーム原料を注入し、発泡硬化させる方法がある。しかし、これらに限るものではない。
ポリウレタンフォーム原料としては、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒及び発泡剤、整泡剤等の助剤を加えたものが用いられる。
通常、ポリイソシアネート以外の成分は予め混合し、成形の直前にポリイソシアネート成分と混合して用いられる。
本発明においては、ポリオール成分としては、加工性、ポリウレタンフォーム層の硬度等の調整が容易なことから、ポリエーテルポリオールといわれるポリオールが好ましいが、これに限るものではない。
一般に軟質ポリウレタンフォームの製造に用いられているポリエーテルポリオールとして知られるポリエーテルポリエーテルポリオール、ポリエステルポリエーテルポリオール、ポリマーポリエーテルポリオール等から適宜選択すればよい。
一種又は二種以上を組み合せて用いても良い。
また、エチレンオキシドを5モル%以上端末に結合したポリエーテルポリエーテルポリオールを使用すると、成形性が良いとされている。
ポリウレタンフォーム層製造に用いるポリイソシアネートとしては、従来公知の各種ポリイソシアネートの中から適宜選択して使用することができる。
これらは単独で、又は二種以上を組み合せて用いても良い。
例えば、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミン、ビス(ジメチルアミノ)エチルエーテル等のアミン系触媒、例えば、ジオクチルスズ、ジステアリルスズジブチレート等の有機金属系触媒、これらの変性触媒等があげられるが、これに限るものではない。
なお、自身に活性水素を有するジメチルアミノエタノール等の反応性触媒であってもよい。
触媒を適宜選択し、その使用量をコントロールすることで、ポリウレタンフォーム層のセル壁幅、開口セル径、硬度や通気量等を調整することができる。
ポリウレタンフォーム層製造に用いる整泡剤としては、ポリウレタンフォーム製造に使用されるものであればいずれでも使用できるが、シリコーン系界面活性剤が好ましく用いられる。
発泡剤の使用量や条件を変えることにより、ポリウレタンフォーム層のセル壁幅、セル径、硬度や通気量等をコントロールすることができる。
また、所望の導電性を付与するための導電剤、帯電防止剤等が添加されていてもよい。
架橋剤としてはトリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の従来公知のものが挙げられる。
その他添加剤として、導電剤、難燃剤、減粘剤、顔料、安定剤、着色剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、酸化防止剤等については、公知の物を必要に応じて配合することができる。
図10に示すように、発泡体層の表面において軸方向の両端部と中央部とで測定箇所を任意に3点選択する。
ここでは、図10(a)中、22bが端部の測定箇所、22aが中央部の測定箇所である。
次いで、各測定箇所において周方向にさらに2点ずつ選択して、合計9点の測定箇所を決定する。
次に、マイクロスコープを用い、それぞれの測定箇所の写真画面を観察する。
例え僅かでも25mmの線に接触したセルは1つとしてカウントする。例えば、図8(b)に示すようなケースではセル数pは12個である。
一方、発泡体層の硬度は発泡体層表面における任意の数点においてJIS K 6400に基づいて測定された値の平均値である。
硬度は本発明の目的が達成される限り特に制限されず、比較的小粒径で、保護剤ブロックを削りとり保護剤粒子を像担持体へ供給する観点から、40〜430N、特に40〜300Nが好ましい。
あらかじめ芯金上に接着層を設けておくこともできる。
上述した芯金を収納したローラの成形型を用いる製造方法では、成形型内表面には、フッ素樹脂コーティング剤、離型剤等の離型層を設けておくことが好ましい。
このようにすれば、複雑な加工を必要とせず、好適な開口性を有するポリウレタンフォーム層を容易に形成することができる。
そして、必要な形状に切り出して発泡ポリウレタンの内部に前記芯材を挿入する。
前記芯材には、発泡体層との接着性を高めるために、接着材を塗布しておいてもよい。
このとき、前記芯材を挿入した発泡ポリウレタンを回転させながら、研磨刃を当てて軸方向に平行に刃を移動させ、所定のスポンジ厚まで切削する(トラバース研削)。
さらには、回転速度や移動させる速度を変化させることで、表面に不規則な凹凸を形成することができる。
図1に示すように、画像形成装置には、装置の外部温度(装置使用の環境温度)を検知する外部温度検知手段としての温度センサ62が備えられている。
温度センサ62による検知データは制御手段60に入力され、制御手段60は温度差に応じてリフレッシュモードを実行する。
「リフレッシュモード」とは、画像形成動作をせずに、感光体ドラム1と発泡体ローラ22を駆動することをいう。
リフレッシュモードは、像担持体駆動モータ64、発泡体ローラ駆動モータ66を制御することにより行われる。
そして、直前のジョブ終了時の温度センサ出力値と、次に実施される新規ジョブ開始時の温度センサ出力値との間に、所定の温度差が発生したとき、リフレッシュモードが実行される。
所定の温度差については、例えば10℃であり、各マシン(画像形成装置)に応じて設定可能である。リフレッシュモードの実行条件である所定の温度差と実施時間は、ROM68に記憶されている。
温度差を大きく設定しすぎるとリフレッシュモードが実施される機会が減り、特に急激に温度低下したときに、保護剤消費量が増えて、帯電ローラが汚れてしまう。
これは、低線速であるほどトナーのクリーニング性が向上するためであり、すり抜けたトナーが発泡体ローラ22に回り込むのを防ぐためである。
実際の線速は各マシンに応じて設定可能であるが、各マシンの通常線速の半分程度が望ましい。
リフレッシュモード時には、帯電印加を実施しない方がクリーニングエッジ部の挙動が安定し、トナーのクリーニング性が向上するため、すり抜けトナーが低減される。
また、現像工程の実施の有無についても、各マシンに応じて設定可能であるが、リフレッシュモード時には現像をしない方がトナー入力がなくなるため、クリーニング部にトナーが回り込まず、短時間でリフレッシュモードが終了する。
図2に、発泡弾性層を有する発泡体ローラ22により、リフレッシュモードを実行した場合の実施例を示す。
使用した画像形成装置は、リコー製 imagio MP C5000で、押圧力付与機構23には、特許文献4の技術が採用されており、加圧力は経時でほぼ一定である。
前ジョブ環境:23℃で作像した後、新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:30s
作像速度:115mm/s(半速モード)
前ジョブ環境:23℃で作像した後、新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:15s
作像速度:115mm/s(半速モード)
前ジョブ環境:23℃で作像した後、新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:5s
作像速度:115mm/s(半速モード)
前ジョブ環境:23℃で作像した後,新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:15s
作像速度:230mm/s(全速モード:通常モード)
前ジョブ環境:23℃で作像した後,新規ジョブ環境:35℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:15s
作像速度:115mm/s(半速モード)
前ジョブ環境:27℃で作像した後,新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを以下の条件で実施した。
実施時間:15s
作像速度:115mm/s(半速モード)
前ジョブ環境:23℃で作像した後、新規ジョブ環境:10℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを実施せず、作像した。
(比較例2)
前ジョブ環境:23℃で作像した後、新規ジョブ環境:35℃の環境でマシンを設置し、リフレッシュモードを実施せず、作像した。
保護剤は、配合比「ステアリン酸亜鉛9:窒化ホウ素1」となる保護剤を使用した。
全ての実施例及び比較例において、脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を、実施例1〜6、及び比較例1〜2においては、無機潤滑剤には窒化ホウ素(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)を使用した。
実施例7においては、無機潤滑剤:マイカ(トピー工業製 PDM-5L)を使用した。
実施例8では、無機潤滑剤:タルク(日本タルク製P-3)を使用した。
このときの保護剤の消費量と像担持体の走行距離を求め、以下の式より保護剤の消費率を求めた。
保護剤消費率(g/km)=消費量g/像担持体の走行距離km
保護剤消費率が、0.14g/kmを下回ると、像担持体がフィルミングしてしまう。
実施例及び比較例の条件・結果については、図2に表示した。
通常の環境(たとえば23℃)で作像した場合、ジョブ終了後、クリーニングブレードのエッジ部では、転写残トナーが堆積している。
その後、冬場の早朝(始業時)環境(たとえば10℃等)に外気の環境が変化したときに、次の新規ジョブが入力された場合、クリーニングブレードは低温で硬度上昇するために、ブレードエッジが不安定となる。
これにより、トナーのクリーニング性が低下する。そのため、新規のジョブをそのまま作像してしまうと、作像初期に前ジョブで堆積したトナーが、一気にクリーニングブレードをすり抜けてしまい、保護剤供給部材まで回り込んでしまう。
トナーが保護剤供給部材まで回り込むと、その研磨作用で保護剤を過剰に削ってしまい、像担持体に供給されてしまう。
上記のように、外気温度の急激な変化が起きた場合、リフレッシュモードを実施することで、作像が実行される前に堆積したトナーをクリーニングすることができる。
その後作像の実施を行うために、保護剤供給部材にトナーが回り込むことがなく、消費量が大幅に増加することは無い。
さらに、像担持体の線速が遅い半速モードで実施することで、トナーのクリーニング性は向上するために、保護剤供給部材へのトナーすり抜けを格段に抑制することができる。
実施例5と比較例2との対比から明らかなように、常温環境から、高温環境にマシン環境が変化した場合でも、リフレッシュモードにより、保護剤が供給されて像担持体に残トナーがまったく無い状態が作り出される。
このため、像担持体が保護剤により保護され、像担持体フィルミングの発生を抑制することができる。
このため、リフレッシュモードにおける効果をさらに向上させることができる。
実施例1〜3及び、実施例7のように、トナー入力しながらリフレッシュモードを実施した場合、クリーニングブレードにトナーが進入してしまうため、効果が低減する。
したがって、リフレッシュモードは、感光体と塗布ローラ(発泡体ローラ)の回転のみが望ましい。
脂肪酸金属塩にステアリン酸亜鉛を使用することで、比較的安価にでき、かつ、像担持体をフィルミングから保護することができる。
従って、塊状の像担持体保護剤成分を直接像担持体表面へ押し付け保護層を形成させようとした場合、供給が過剰になり保護層形成効率が良くない。
そればかりでなく、保護層が多層化し静電潜像を形成する際等の露光工程で光の透過を阻害する要因となることがあるため、使用できる像担持体保護剤の種類が制限されることとなる。
また、保護剤塗布手段に像担持体保護剤を押圧し皮膜化する保護層形成機構を設ける場合、保護層形成機構はクリーニング部材を兼ねても良い。
しかしながら、より確実に保護層を形成するには、予めクリーニング部材にて像担持体上のトナーを主成分とする残存物を除去し、残存物が保護層内に混入しないようにした方が好ましい。
特に、像担持体が少なくとも最表面に生成された層に熱硬化性樹脂を含む場合には、電気的ストレスによる像担持体の劣化を像担持体保護剤で防止することができる。
これにより、熱硬化性樹脂を含む像担持体の機械的ストレスに対する耐久性を長期間に亘り持続的に発現させることが可能となる。
また、像担持体表面に接触または近接して配設された帯電装置では、放電領域が像担持体のごく近傍に存在するため電気的ストレスが大きくなりがちである。
しかしながら、像担持体保護層を形成した本発明の画像形成装置であれば、像担持体を電気的ストレスに曝すことなく使用できる。
このため、クリーニングの良否が像担持体の状態変化に対して敏感に変動してしまうような、円形度が大きなトナーや平均粒径が小さなトナーであっても、長期間に渉り安定したクリーニングを行うことができる。
さらに、像担持体表面の水接触角を向上させ、像担持体表面を撥水に保つことができるため、像担持体表面への水分吸収を防止し、画像ボケを抑制することができる。
2 保護剤塗布手段としての保護剤塗布装置
4 クリーニング手段
21 保護剤
24a 保護層形成部材としてのブレード
62 外部温度検知手段としての温度センサ
Claims (9)
- 画像情報に基づいて像担持体に形成された静電潜像を現像手段によりトナー像として可視像化し、前記トナー像を最終的に記録媒体に転写する画像形成装置であって、前記像担持体の表面に保護剤を塗布する保護剤塗布手段を有する画像形成装置において、
装置の外部温度を検知する外部温度検知手段を有し、
新規ジョブが入力された際の外部温度と、直前のジョブ終了時の外部温度との温度差に応じて、画像形成を行わない状態で前記像担持体に前記保護剤を塗布しながら前記像担持体の表面をクリーニングするリフレッシュモードを実施することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
複数の線速を有し、前記リフレッシュモードは通常の線速よりも遅い線速で実施することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記リフレッシュモードの実施時には、前記像担持体と前記保護剤塗布手段のみが駆動されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記保護剤塗布手段は、ブロック状の保護剤と、該保護剤を削り取って前記像担持体の表面に供給する保護剤供給部材とを有していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記保護剤は、脂肪酸金属塩と無機潤滑剤を含む粒状または顆粒状の原料を型内で圧縮成型された保護剤であり、
前記保護剤供給部材は芯金の外周に発泡ポリウレタンを有するローラであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載の画像形成装置において、
前記無機潤滑剤が、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1種以上を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記脂肪酸金属塩がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記保護剤塗布手段が、前記像担持体の回転方向における前記保護剤の供給部位よりも下流側に、前記像担持体の表面に供給された保護剤を押圧して皮膜化する保護層形成部材を有していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8に記載の画像形成装置において、
前記保護剤の供給部位よりも上流側に、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
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