JP5740853B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5740853B2 JP5740853B2 JP2010146305A JP2010146305A JP5740853B2 JP 5740853 B2 JP5740853 B2 JP 5740853B2 JP 2010146305 A JP2010146305 A JP 2010146305A JP 2010146305 A JP2010146305 A JP 2010146305A JP 5740853 B2 JP5740853 B2 JP 5740853B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image carrier
- image
- toner
- forming apparatus
- charging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
これらの画像形成の方式は、可視像化のためのトナー粒子を帯電させる方法により、トナー粒子とキャリア粒子の攪拌・混合による摩擦帯電を用いる、いわゆる二成分現像方式と、キャリア粒子を用いずにトナー粒子への電荷付与を行う、いわゆる一成分現像方式とに大別される。
また、一成分現像方式では、現像ローラへのトナー粒子の保持に磁気力を使用するか否かにより、磁性一成分現像方式、非磁性一成分現像方式に分類される。
特に昨今、出力画像のカラー化が進み、画像の高画質化や画像品質の安定化に対する要求は、これまでにも増して強くなっている。
高画質化のためには、トナーの平均粒径は小さくなり、またその粒子形状は角張った部分がなくなり、より丸い形状になってきている。
転写媒体へトナー像を転写した後の像担持体上へは、転写されなかったトナー成分が残存する。これらの残存物が、そのまま帯電工程に搬送されると、像担持体の均等な帯電を阻害することがしばしばあるため、一般的には、転写工程を経た後に、像担持体上に残存するトナー成分等を、クリーニング工程にて除去し、像担持体表面を十分に清浄な状態とした上で帯電が行われる。
これらのストレスのうちクリーニング工程での摩擦によるストレスは、像担持体を磨耗させ、また、擦過傷を発生させることが知られている。
この課題を解消すべく、これまでにも像担持体とクリーニング部材間の摩擦力を低減させるために各種潤滑剤や、潤滑成分の供給・膜形成方法について、多くの提案がなされている。
たとえば、特許文献1では、像担持体やクリーニングブレードの寿命を延ばすため、像担持体表面にステアリン酸亜鉛を主成分とする固体潤滑剤を供給し、像担持体表面に潤滑皮膜を形成することが提案されている。これによって像担持体表面の磨耗を抑え、像担持体の寿命を伸ばすことが可能となっている。
像担持体表面の帯電処理をより均一に行うために、直流(DC)電圧に交流(AC)電圧を重畳させた帯電バイアスを印加する方式が採られている。この方式を用いた画像形成装置は、DCのみの帯電方式に比べ、所望の帯電電位を得るために多量のAC電流を流す必要があり、このときのAC周波数は像担持体線速のn倍(nは整数)以上にすることが必要である。
例えば、n=7のときは、像担持体線速を100mm/secとすると、100×7として700Hz以上が必要になる。n倍以下にすると、ハーフトーン画像等の均一な中間電位画像にAC周波数周期のジターが見えてしまう。従って、1台の画像形成装置内に複数の像担持体線速を備えている場合、各々の線速に合わせたAC周波数にすることで同様な帯電能力を得ることができる。
その結果、クリーニングブレードと像担持体との潤滑性が損なわれ、トナーがすり抜けてしまい、不良画像となる。
また、トナーのクリーニング性が飛躍的に向上しており、近年の小粒経かつ円形度の高いトナーをクリーニングすることが可能である。さらにクリーニング性が向上したことで帯電部材への汚染が軽減され、帯電部材の長寿命化が可能となった。
トナーのすり抜けが無いためにブレード磨耗が少なく、クリーニングブレードの長寿命化も可能となっている。
また、像担持体表面の帯電処理をより均一に行うために、直流(DC)電圧に交流(AC)電圧を重畳させた帯電バイアスを印加する方式を用いた画像形成装置では、像担持体表面に過大な電気的ストレスを与える。
前述したように,像担持体保護剤にステアリン酸亜鉛をはじめとした脂肪酸の亜鉛塩のみを使用した場合、帯電工程において像担持体近傍で行われる放電の影響により、クリーニングブレードと像担持体との潤滑性が損なわれ、トナーがすり抜けてしまうばかりでなく、過剰な放電により、オゾン成分の付着等が原因で像担持体表面にフィルミングが発生する。
フィルミングが像担持体表面に形成されると光照射による露光によっても表面電位が減衰(低下)しにくくなり、フィルミング物質の積層量(厚み)が多くなるに伴って減衰量も減少することとなる。その結果、フィルミング物質の増加に伴って露光後の像担持体上の電位上昇、即ち、残留電位が顕著に現れ、地汚れ等の不良画像が発生する原因となる。
像担持体保護剤にステアリン酸亜鉛をはじめとした脂肪酸の亜鉛塩のみを使用した画像形成装置において、特許文献3、4では、帯電工程で劣化したステアリン酸亜鉛の除去を目的として様々なセンサを搭載させて制御を行っている。
また、特許文献5では、フィルミング除去モードとして、実行時には直流電圧に重畳させた交流帯電電流を下げ、像担持体へトナー入力し、クリーニング部材でトナーと共に削り取る方法が開示されている。
この電気的ストレスは、像担持体表面近傍で放電現象を伴う、接触帯電方式や近接帯電方式で顕著である。これらの帯電方式では、像担持体表面で多くの活性種や反応生成物が発生し、また、放電領域の大気中で発生した活性種や反応性生物の像担持体表面への吸着が多く生じる。
上述の特許文献1のようなステアリン酸亜鉛を用いた潤滑剤は、像担持体表面を比較的均等に覆い良好な潤滑性及び保護性を与える。そのため、像担持体を帯電させる際に交流電圧を印加する作像プロセスで問題になっている像担持体磨耗を防止するためにはステアリン酸亜鉛を使用することで容易に解決できる。
このトナーすり抜けは、昨今の小粒経で球形のトナーであるほど顕著に表れる。また、ステアリン酸亜鉛を用いたものはトナーなどのすり抜けが多いため、クリーニングブレードを磨耗させてしまい、作像装置が短寿命になってしまう。
また、このクリーニング工程でのトナーすり抜けは、トナーと同時に大量のステアリン酸亜鉛をもすり抜けさせてしまい、これが帯電部材を汚染するという問題がある。
特に帯電ローラを像担持体に接触又は近接配置して帯電させる方式の場合、帯電部材の汚染は増大する。帯電部材が汚染された場合、濃度ムラ等の異常画像が発生してしまう。
しかしながら、無機潤滑剤を含有した保護剤は、無機潤滑剤自体の像担持体への付着力が高く、低い画像面積率や非画像部の多い画像出力が経時で連続して使用して通紙された場合や、高温高湿環境下及び低線速モードで実施された場合、像担持体上に保護剤が堆積して、汚染されてしまう。その結果、帯電不足が原因での不良画像や画像ボケが発生する。
また、像担持体保護剤にステアリン酸亜鉛のみを使用しているため、前述したように、クリーニング部材の摩耗が激しく、経時に亘り保護剤の除去が実施できない。
前述したように、帯電部材の汚染が激しく帯電不良による異常画像が発生する。そのため、特許文献3では、保護剤を除去するために、DC成分のみで帯電を行っているが、制御が複雑となる。
特許文献5に記載されているフィルミングの除去モードにおいても、像担持体保護剤にステアリン酸亜鉛のみを使用しているため、前述したように、クリーニング部材の摩耗が激しく、経時に亘りフィルミングの除去が実施できない。
像担持体のフィルミングを除去するためには、より多くのトナーを入力し、除去しなければならず、トナーによるサプライコストが増加し、モード実施に対する時間を費やすことになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記像担持体保護剤の脂肪酸の亜鉛塩が、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記像担持体保護剤の無機潤滑剤が、窒化ホウ素であることを特徴とする。
本実施形態に係る画像形成装置において、像担持体保護剤は、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤とを含むことを必須としている。代表的な脂肪酸の亜鉛塩には、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、リノレン酸亜鉛、カプリル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、エナント酸亜鉛、モンタン酸亜鉛 及びそれらの混合物があるが、これに限るものではない。また、これらを複数混合して使用してもよい。
無機潤滑剤とは、その物質自身がへき開して潤滑する、または内部滑りを起こすものを指す。この例としては、マイカ、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、タルク、カオリン、モンモリロナイト、フッ化カルシウム、グラファイト、などがあるがこれに限るものではない。例えば窒化ホウ素は、原子がしっかりと組み合った六角網面が、広い間隔で重なり、層と層とをつなげるのは、弱いファンデルワールス力のみであるため、その層間は容易にへき開し、潤滑する。
脂肪酸の亜鉛塩、及び無機潤滑剤を含む像担持体保護剤は、脂肪酸の亜鉛塩および無機潤滑剤を含む粉体を混合し、型に流し込み、プレス機にて圧縮し、ブロック状に固形化する方法と、もしくは、粉体を溶融し、型に流し込むことでブロック状に固形化する方法があるが、これに限るものではない。
図1は本実施形態に係る保護層形成装置2の概略構成図である。像担持体としての感光体ドラム1に対向して配設された保護層形成装置2は、バー状ないしブロック状に形成された像担持体保護剤(以下、単に「保護剤」ともいう)21、保護剤供給部材としてのブラシローラ22、押圧力付与機構23、保護層形成機構24等から主に構成されている。
保護層形成機構24は、軸24cを中心に回動可能に設けられたブレード支持体24bと、該ブレード支持体24bに一端部(感光体ドラム側と反対側端部)を支持され、感光体ドラム1の表面にトレーリング方向で当接する層形成部材としてのブレード24aと、ブレード支持体24bを矢印方向(時計回り方向)に付勢してブレード24aを感光体ドラム1の表面に押圧する押圧手段としてのバネ24dを有している。
ここでは、押圧力付与機構23及び保護層形成機構24の付勢手段としてコイルバネを例示しているが、これに限定される趣旨ではなく、例えばゴム弾性を有する部材や板バネ、その他の弾性部材でもよい。
像担持体保護剤21は、押圧力付与機構23からの押圧力により、ブラシローラ22へ接する。ブラシローラ22は、像担持体1と線速差をもって回転して摺擦し、この際に、ブラシローラ22の表面に保持された像担持体保護剤を、像担持体表面に供給する。
保護層が形成された像担持体は、例えば、図示しない高電圧電源により直流電圧もしくはこれに交流電圧を重畳させた電圧を印加した帯電ローラ3aを、接触または近接させ、微小空隙での放電による像担持体の帯電が行われる。この際、保護層の一部は電気的ストレスにより分解や酸化が生じ、また、保護層表面への気中放電生成物の付着が生じる。
クリーニング装置4は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード41と、クリーニング押圧機構42などから成る。ここでは、クリーニング押圧機構42としてコイルバネを例示しているが、これに限定される趣旨ではなく、例えばゴム弾性を有する部材や板バネ、その他の弾性部材でもよい。
これらのブレードは、ブレード支持体24bに、先端部が像担持体表面へ押圧当接できるように、接着や融着等の任意の方法によって固定される。
ブレード24aの厚みについては、押圧で加える力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね0.5〜5mm程度であれば好ましく使用でき、1〜3mm程度であれば更に好ましく使用できる。
また、支持体から突き出し、たわみを持たせることができるブレードの長さ、いわゆる自由長についても同様に押圧で加える力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね1〜15mm程度であれば好ましく使用でき、2〜10mm程度であれば更に好ましく使用できる。
弾性金属ブレードの厚みは、0.05〜3mm程度であれば好ましく使用でき、0.1〜1mm程度であればより好ましく使用できる。
また、弾性金属ブレードでは、ブレードのねじれを抑止するために、取り付け後に支軸と略平行となる方向に、曲げ加工等の処理を施しても良い。
表面層を形成する材料としては、PFA、PTFE、FEP、PVdF等のフッ素樹脂や、フッ素系ゴム、メチルフェニルシリコーンエラストマー等のシリコーン系エラストマー等を、必要により充填剤と共に、用いることができるが、これに限定されるものではない。
また、保護層形成機構24で像担持体を押圧する力は、像担持体保護剤21が延展し保護層や保護膜の状態になる力で十分であり、線圧として5gf/cm以上80gf/cm以下であることが好ましく、10gf/cm以上60gf/cm以下であることがより好ましい。
可撓性のブラシ繊維の具体的な材料としては、一般的に公知の材料から1種乃至2種以上を選択して使用することができる。具体的には、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン);ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂(例えばポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン);塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;スチレン−ブタジエン樹脂;フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン);ポリエステル;ナイロン;アクリル;レーヨン;ポリウレタン;ポリカーボネート;フェノール樹脂;アミノ樹脂(例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂);などの内、可撓性を持つ樹脂を使用することができる。
また、撓みの程度を調整するために、ジエン系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ヒドリンゴム、ノルボルネンゴム等を複合して用いても良い。
保護剤供給部材は、供給の均一性やその安定性の面から、極カブラシ密度の高い物を使用することが好ましく、1本の繊維を数本〜数百本の微細な繊維から作ることも好ましい。例えば、333デシテックス=6.7デシテックス×50フィラメント(300デニール=6デニール×50フィラメント)のように6.7デシテックス(6デニール)の微細な繊維を50本束ねて1本の繊維として植毛することも可能である。
また、ブラシ表面には必要に応じてブラシの表面形状や環境安定性などを安定化することなどを目的として、被覆層を設けても良い。被覆層を構成する成分としては、ブラシ繊維の撓みに応じて変形することが可能な被覆層成分を用いることが好ましく、これらは、可撓性を保持し得る材料であれば、何ら限定される事無く使用でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリル(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂またはその変成品(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変成品);パーフルオロアルキルエーテル,ポリフルオロビニル、ポリフルオロビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の弗素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂や、これらの複合樹脂等が挙げられる。
感光体ドラム1に対する帯電ローラ3aの配置は、感光体ドラム1の表面に対して微小な間隙をもって配設される近接方式又は感光体ドラム1の表面に接触させる方式のどちらでも可能である。
帯電ローラ3aは、上記電源に接続されており、所定の電圧が印加される。その電圧は、DC電圧にAC電圧を重畳させた電圧である。AC電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面をより均一に帯電することができる。
また、無機潤滑剤を含有した保護剤は、無機潤滑剤自体の像担持体への付着力が高く、低い画像面積率や、非画像部の多い画像出力が、経時で連続して使用して通紙された場合や、高温高湿環境下及び低線速モードで通紙された場合では、像担持体上に保護剤が堆積して、汚染されてしまう。その結果、帯電不足が原因での不良画像や、画像ボケが発生する。
制御手段60は、非作像時、枚数カウンタ61からのカウント情報に基づいて所定の枚数毎に像担持体リフレッシュモードを実行する。その場合、後述するように像担持体駆動モータ62の回転速度を制御し、帯電ローラ3aを介した電圧印加をオフしたりする。
像担持体リフレッシュモードにおける像担持体の回転数は、画像形成装置各々のトナーや像担持体条件及びブレードの当接条件等に応じて適宜設定され、その最適条件が予めROM63等の記憶媒体に記憶されており、テーブル制御が行われる。
プロセスカートリッジ12には、感光体ドラム1、保護層形成装置2、帯電装置3、現像装置5、クリーニング装置4等が一体に収容されている。現像装置5は、現像ローラ51、現像剤を攪拌・搬送しながら循環させる搬送スクリュー52、53、トナーを収容するプリセットケース54等を有している。
感光体ドラム1は、転写工程後に部分的に劣化した像担持体保護剤やトナー成分等が残存した表面となっているが、クリーニングブレード41により表面残存物が清掃され、クリーニングされる。
クリーニングブレード41は、いわゆるカウンタータイプ(リーディングタイプ)に類する角度で当接されている。
保護層形成装置2により表面に保護層が形成された感光体ドラム1は、帯電後、レーザーなどの露光光Lによって静電潜像を形成される。この潜像は現像装置5によりトナー像として可視像化され、プロセスカートリッジ12外の転写装置としての転写ローラ6などにより、転写媒体としての中間転写ベルト105へ転写される。直接転写方式の場合には、転写媒体はシート状記録媒体である。
カラー複写機100は、装置本体101と、装置本体101の上面に設けられたスキャナ102と、該スキャナ102の上部に設けられた原稿自動搬送装置(ADF)103を有している。
装置本体101の下部には、複数の給紙カセット104a、104b、104c、104dを備えた給紙部104が設けられている。
装置本体101の略中央部には、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト105が配置されている。中間転写ベルト105は、複数の支持ローラ106、107、108等に掛け回されて支持されており、図示しない駆動源により図中時計回りに方向に回転駆動される。
支持ローラ108の近傍には、2次転写後に中間転写ベルト105上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置109が設けられている。
支持ローラ106と支持ローラ107間に張り渡された中間転写ベルト105上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成手段としてのプロセスカートリッジ12Y、12M、12C、12Kが横に並べられて配置され、タンデム画像形成部10が構成されている。但し、これら4つの色順は一例であり、これに限定される趣旨ではない。
二次転写ローラ110の左側には、シート上の転写画像を定着する定着装置111が設けられている。定着装置111は、無端ベルト状の定着ベルト111aに加圧ローラ111bを押し当てる構成を有している。
定着装置111の下方には、上述したタンデム画像形成部10と略平行に、シートの両面に画像を記録する場合にシートを反転するシート反転装置112が備えられている。
有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される感光体ドラム1は、除電ランプ(図示せず)等で除電され、帯電装置3(図1参照)で均一にマイナスに帯電される。
帯電された感光体ドラム1は、レーザー光学系等の露光装置8によって照射されるレーザー光で潜像形成(露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行われる。
レーザー光は半導体レーザーから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴン)等により感光体ドラム1の表面を、感光体ドラム1の回転軸方向に走査する。
潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブに、感光体ドラム1の露光部と非露光部の間にある、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
各色に対応した感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ローラ6にて中間転写ベルト105上に重ねて転写され、給紙部104から給紙され、あるいは手差しトレイ113から給紙された紙などの転写媒体(シート)上に二次転写ローラ110により重ねトナー像(カラー画像)が一括転写される。
転写ローラ6には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。
画像転写後のシートは、定着装置111へと送り込まれ、ここで熱と圧力を加えられて転写画像を定着された後、排紙ローラ対115により排紙トレイ116上にスタックされる。
あるいは、図示しない切換爪で搬送路を切り換えられてシート反転装置112に入れられ、そこで反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像を記録された後、排紙ローラ対115により排紙トレイ116上に排出される。
画像転写後の中間転写ベルト105は、中間転写体クリーニング装置109により残留トナーを除去され、タンデム画像形成部10による再度の画像形成に備える。
上記リフレッシュモードとは、所定の枚数を通紙した後、非作像時に画像面積率50%未満のハーフトーンの均一画像を像担持体上に1周分作像する。
このとき、リフレッシュモードの実施間隔となる通紙枚数や、トナー入力の画像面積率は、画像形成装置各々のトナーや像担持体条件及びブレードの当接条件等に応じて適宜設定可能であり、これに限るものではない。
また、前記、リフレッシュモード時での像担持体上の作像時、その電圧は、DC電圧にAC電圧を重畳させた電圧で実施されるが、DC電圧のみを印加して作像してもよい。
このときの像担持体線速は、トナーの研磨力を十分に発揮し、回転時間が短縮できるため、最高線速にて実施されることで望ましいが、画像形成装置各々のトナーの研磨性や像担持体条件及びブレードの当接条件等に応じて適宜設定可能であり、これに限るものではない。
さらに、保護剤の供給部材であるブラシの線速も上昇するため、保護剤が多く削られ像担持体が早期に保護される。
また、像担持体の回転数は、画像形成装置各々のトナーや像担持体条件及びブレードの当接条件等に応じて適宜設定可能であり、これに限るものではない。
無機潤滑剤特有に発生する保護剤付着に対して、リフレッシュモードを定期的に実行することで、長期に亘って像担持体の汚染を防ぐことができる。
しかしながら、脂肪酸の亜鉛塩に無機潤滑剤を含有した保護剤を使用することで、クリーニングブレードが摩耗しないため、長期に亘り像担持体リフレッシュモードの実施の効果を得ることができる。
表1に、本発明における画像形成装置の実施例を、比較例と共に示す。
(装置等の条件)
リコー製imagioMPC5000の作像部において、クリーニング部材上流に図1の保護層形成装置2に相当する滑剤塗布機構を設置し、像担持体保護剤を塗布した。
A4版、画像面積率100%の帯部を含む原稿を、20000枚連続通紙試験を行い、5000枚ごとに、像担持体汚染及び帯電部材の汚染状況を目視で観察した。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
像担持体に画像面積率10%のハーフトーン均一画像を像担持体上に1周分作像した。
そして、帯電印加OFF後、像担持体を20回転させた。
実施例及び比較例の条件を表1に示す。
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤を重量比8対2で混合して圧縮成型したものを使用した。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を、無機潤滑剤には窒化ホウ素(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
像担持体の回転速度は、C5000での最高線速である230mm/secで実施した。
(実施例2)
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤を重量比8対2で混合して圧縮成型したものを使用した場合。脂肪酸の亜鉛塩にはミリスチン酸亜鉛(和光純薬製)を、無機潤滑剤には窒化ホウ素(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)を使用した。
また、像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
また、像担持体の回転速度は、C5000での最高線速である230mm/secで実施した。
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤を重量比8対2で混合して圧縮成型したものを使用した場合。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を、無機潤滑剤にはマイカ(資生堂製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
像担持体の回転速度は、C5000での最高線速である230mm/secで実施した。
(実施例4)
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤を重量比8対2で混合して圧縮成型して成型したものを使用した。
脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を、無機潤滑剤には窒化ホウ素(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
像担持体の回転速度は、C5000の厚紙半速モードに相当する115mm/secで実施した。
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩のみを圧縮成型して成型したものを使用した。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは実行しなかった。
(比較例2)
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩のみを圧縮成型して成型したものを使用した。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
リフレッシュモードの像担持体の回転速度は、C5000での最高線速である230mm/secで実施した。
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩のみを溶融し、型に流し込んで冷却して成型したものを使用した。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を使用した。
現在画像形成装置で使用されている像担持体保護剤は、全てこの方法で製造されている。
像担持体リフレッシュモードは100枚作像後ごとに実施した。
リフレッシュモードの像担持体の回転速度は、C5000での最高線速である230mm/secで実施した。
(比較例4)
像担持体保護剤として、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤を重量比8対2で混合して圧縮成型して成型したものを使用した。脂肪酸の亜鉛塩にはステアリン酸亜鉛(日本油脂製)を、無機潤滑剤には窒化ホウ素(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)を使用した。
像担持体リフレッシュモードは実行しなかった。
実施例及び比較例の結果を表2に示す。
電子写真方式の像担持体には、帯電及びクリーニングのハザードから像担持体を保護するために像担持体保護剤が塗付される。しかし、保護剤としての脂肪酸の亜鉛塩は帯電の影響により潤滑性が低下していしまい、クリーニング部材において、トナーや保護剤がすり抜けて、帯電部材に飛翔して付着し、帯電部材汚染を引き起こしてしまう。
そこで、無機潤滑剤を添加することにより、潤滑性を補助し、トナーや保護剤のすり抜けを防止し、脂肪酸の亜鉛塩が帯電部材に飛翔する量を減らすことができる。また、すり抜けを防止できるため、クリーニングブレードの摩耗が少ない。
しかしながら、脂肪酸亜鉛塩のみを主成分とした固形潤滑剤を使用した場合に比べて、無機潤滑剤を含有した保護剤は、無機潤滑剤自体の像担持体への付着力が高く、低い画像面積率や帯画像のような非画像部の多い画像出力が、経時で連続して使用して通紙された場合や、高温高湿環境下及び低線速モードで実施された場合、像担持体上に保護剤が堆積して汚染されてしまう。その結果、帯電不足が原因での不良画像や画像ボケが発生する。
また、前述のように、脂肪酸亜鉛塩と無機潤滑剤とを含む像担持体保護剤を使用した場合、像担持体とクリーニングブレードとの潤滑性が向上し、クリーニングブレードの摩耗が少なくなるために、経時に亘り、像担持体リフレッシュモードの効果が継続して得られる。
これに対し、比較例1、4のように、像担持体リフレッシュモードを実行しない場合、像担持体表面に保護剤が付着し、経時で像担持体が汚染さる。
比較例2、3のように、脂肪酸の亜鉛塩としてステアリン酸のみを含有した像担持体保護剤を使用した場合は、経時でクリーニングブレードが摩耗し、像担持体リフレッシュモードの効果が維持できない。
そのため、比較例2、3では、20000枚通紙後に、急激に像担持体が汚染されている。
これに対し、実施例1のように、脂肪酸の亜鉛塩に無機潤滑剤を含有した像担持体保護剤を使用した場合は、高い潤滑性が維持できるため、トナーすり抜けがなく、帯電ローラを汚染しない。
しかしながら、比較例2、3のように、脂肪酸の亜鉛塩としてステアリン酸のみを含有した像担持体保護剤を使用した場合は、トナーすり抜けが激しく、帯電ローラ部材も汚染される。
実施例1と実施例2の比較から明らかなように、脂肪酸の亜鉛塩としてステアリン酸を用いたほうが、より良い像担持体保護効果が得られる。また、高級脂肪酸のなかではステアリン酸はもっとも安価であり、その中でも亜鉛の塩は疎水性に優れた非常に安定な物質である。
実施例1と実施例3の比較から明らかなように、無機潤滑剤として窒化ホウ素を用いたほうが、潤滑性がより向上し、高いクリーニング性を確保でき、帯電部材の汚染防止効果が得られる。
また、像担持体の表面は形成された保護層の効果により、表面状態の変化を極めて小さくできるため、クリーニングの良否が像担持体の状態変化に対して敏感に変動してしまうような、円形度が大きなトナーや平均粒径が小さなトナーであっても、長期間に亘り安定したクリーニングを行うことができる。
特に、前記像担持体が少なくとも最表面に生成された層に熱硬化性樹脂を含む場合には、電気的ストレスによる像担持体の劣化を像担持体保護剤で防止することにより、熱硬化性樹脂を含む像担持体の機械的ストレスに対する耐久性を長期間に亘り持続的に発現させることが可能となる。
また、前述のように、本発明の像担持体保護成分は金属成分を実質的に含んでいないため、接触または近接して配設された帯電部材を、金属酸化物等で汚染することなく、帯電装置の経時変化を小さくできる。
このため、像担持体や帯電部材等のプロセスカートリッジ構成部品の再使用も容易となり、更なる廃棄物量削減も可能となる。
本発明の画像形成装置に用いる像担持体は、導電性支持体の上に感光層が設けられている。感光層の構成は電荷発生材と電荷輸送材を混在させた単層型、あるいは電荷発生層の上に電荷輸送層を設けた順層型、あるいは電荷輸送層の上に電荷発生層を設けた逆層型がある。また、像担持体の機械的強度、耐磨耗性、耐ガス性、クリーニング性等の向上のため、感光層の上に保護層を設けることもできる。感光層と導電性支持体の間には下引き層が設けられていてもよい。また各層には必要により可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等を適量添加することもできる。
像担持体の導電性支持体としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板及びそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法でドラム状に素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した管などを使用することができる。
上記電荷発生層、電荷輸送層の感光層を形成するのに使用する結着樹脂としては、電気絶縁性であり、それ自体公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂及び光導電性樹脂等を使用することができ、適当な結着樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネ−ト、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の光導電性樹脂など一種の結着樹脂あるいは多種と結着樹脂の混合物を挙げることができるが、特にこれらのものに限定されるものではない。
(モノフェノール系化合物)
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−t−ブチル−4−ヒドロキシニソールなど。
(ビスフェノール系化合物)
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)など。
(高分子フェノール系化合物)
1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェノール類など。
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−tーブチル−p−フェニレンジアミンなど。
(ハイドロキノン類)
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
(有機硫黄化合物類)
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
(有機燐化合物類)
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
電荷輸送層中にレベリング剤を添加してもかまわない。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、測鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量は、バインダー樹脂100重量部に対して、0〜1重量部が適当である。
前述のように、表面層には電荷輸送能力を有していることが好ましく、表面層に電荷輸送能力を持たせるためには、表面層に用いる高分子と前述の電荷輸送物質を混合して用いる方法、電荷輸送能力を有する高分子を表面層に用いる方法が考えられ、後者の方法が、高感度で露光後電位上昇、残留電位上昇が少ない像担持体を得ることができ好ましい。
中間転写媒体としては、体積抵抗105〜1011Ω・cmの導電性を示すものが好ましい。表面抵抗が105Ω/□を下回る場合には、像担持体から中間転写媒体上へトナー像の転写が行われる際に、放電を伴いトナー像が乱れるいわゆる転写チリが生じることがあり、1011Ω/□を上回る場合には、中間転写媒体から紙などの転写媒体へトナー像を転写した後に、中間転写媒体上へトナー像の対抗電荷が残留し、次の画像上に残像として現れることがある。
中間転写媒体に表面層を設ける際には、上述の像担持体表面層に使用した表面層材料の内、電荷輸送材料を除く組成物に、適宜、導電性物質を併用して抵抗調整を行い、使用することができる。
まず、本発明のトナーは、平均円形度が0.93〜1.00であることが好ましい。本発明では、下記式(1)より得られた値を円形度と定義する。この円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど円形度は小さな値となる。
円形度SR=粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長/粒子投影像の周囲長 (式1)
平均円形度が0.93〜1.00の範囲では、トナー粒子の表面は滑らかであり、トナー粒子同士、トナー粒子と像担持体との接触面積が小さいために転写性に優れる。
トナー粒子に角がないため、現像装置内での 現像剤の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像が発生しない。
ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で転写媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じにくい。
トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、像担持体の表面を傷つけたり、磨耗させたりしない。
円形度は、東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて測定することができる。
具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜10000個/μlとして前記装置によりトナーの形状、粒度を測定する。
また本発明では、トナーの重量平均径D4が3〜10μmであることが好ましい。
この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。
重量平均径D4が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすい。
重量平均径D4が10μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しい。
また本発明のトナーは、重量平均径D4と個数平均径D1の比(D4/D1)が1.00〜1.40であることが好ましい。(D4/D1)の値が1に近づくほど、そのトナーの粒度分布がシャープであることを意味する。
よって、(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲では、トナー粒径による選択現像が起きないため、画質の安定性に優れる。
トナーの粒度分布がシャープであることから、摩擦帯電量分布もシャープとなり、カブリの発生が抑えられる。
トナー粒径が揃っていると、潜像ドットに対して、緻密に かつ整然と並ぶように現像されるので、ドット再現性に優れる。
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均径D4、個数平均径D1を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
トナー作成に使用できる変性ポリエステル系樹脂から成るプレポリマーとしては、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)が挙げられ、また、該プレポリマーと伸長または架橋する化合物としては、アミン類(B)が挙げられる。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)としては、ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネート(3)と反応させた物などが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基である。
ポリイソシアネート(3)としては、脂肪族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。
アミン類(B)としては、ジアミン(B1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。ジアミン(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上のポリアミン(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
アミン類(B)の比率は、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)中のイソシアネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]の当量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/[NHx]が2を超えたり1/2未満では、ウレア変性ポリエステル(i)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。本発明においては、ウレア結合で変性されたポリエステル(i)中に、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
本発明に用いる水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。
トナー粒子は、水系媒体中でイソシアネート基を有するプレポリマー(A)からなる分散体を、(B)と反応させて形成しても良いし、あらかじめ製造したウレア変性ポリエステル(i)を用いても良い。水系媒体中でウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)からなる分散体を安定して形成させる方法としては、水系媒体中にウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)からなるトナー原料の組成物を加えて、せん断力により分散させる方法などが挙げられる。プレポリマー(A)と他のトナー組成物である(以下トナー原料と呼ぶ)着色剤、着色剤マスターバッチ、離型剤、荷電制御剤、未変性ポリエステル樹脂などは、水系媒体中で分散体を形成させる際に混合してもよいが、あらかじめトナー原料を混合した後、水系媒体中にその混合物を加えて分散させたほうがより好ましい。また、本発明においては、着色剤、離型剤、荷電制御剤などの他のトナー原料は、必ずしも、水系媒体中で粒子を形成させる時に混合しておく必要はなく、粒子を形成せしめた後、添加してもよい。たとえば、着色剤を含まない粒子を形成させた後、公知の染着の方法で着色剤を添加することもできる。
ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)を含むトナー組成物100部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。また、必要に応じて、分散剤を用いることもできる。分散剤を用いたほうが、粒度分布がシャープになるとともに分散が安定である点で好ましい。
トナー組成物が分散された油性相を水が含まれる液体に乳化、分散するための分散剤としてアルキルベンゼンスルフォン酸塩、αーオレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性荊、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやNーアルキルーN,Nージメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
また、カチオン界面活性剤としては、フルオロアルキル基を右する脂肪族一級、二級もしくは二級アミン酸、パーフルオロアルキル(C6一C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、商品名としてはサーフロンSーl21(旭硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダインDSー202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップEFーl32(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF一300(ネオス社製)などが挙げられる。
また、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、αーシアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β一ヒドロキシエチル、メタクリル酸β一ヒドロキシエチル、アクリル酸βーヒドロキシプロビル、メタクリル酸β一ヒドロキシプロピル、アクリル酸γーヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ一ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3ークロロー2一ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、Nーメチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエ一テル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ピニル、プロピオン酸ピニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ピニルビリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
分散剤を使用した場合には、該分散剤がトナー粒子表面に残存したままとすることもできるが、伸長および/または架橋反応後、洗浄除去するほうがトナーの帯電面から好ましい。
さらに、トナー組成物の粘度を低くするために、ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)が可溶の溶剤を使用することもできる。溶剤を用いたほうが粒度分布がシャープになる点で好ましい。該溶剤は揮発性であることが除去が容易である点から好ましい。該溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましく、中でもトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒がより好ましい。プレポリマー(A)100部に対する溶剤の使用量は、通常0〜300部、好ましくは0〜100部、さらに好ましくは25〜70部である。溶剤を使用した場合は、伸長および/または架橋反応後、常圧または減圧下にて加温し除去する。
得られた乳化分散体から有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶媒を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。あるいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、液滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子を形成し、合せて水系分散剤を蒸発除去することも可能である。乳化分散体が噴霧される乾燥雰囲気としては、空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加熱した気体、特に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の温度に加熱された各種気流が一般に用いられる。スプレイドライアー、ベルトドライアー、ロータリーキルンなどの短時間の処理で十分目的とする品質が得られる。
乳化分散時の粒度分布が広く、その粒度分布を保って洗浄、乾燥処理が行われた場合、所望の粒度分布に分級して粒度分布を整えることができる。
用いた分散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましいが、先に述べた分級操作と同時に行うのが好ましい。
得られた乾燥後のトナーの粉体と離型剤微粒子、帯電制御性微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒子などの異種粒子とともに混合したり、混合粉体に機械的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化させ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を防止することができる。
また、該トナーに使用される着色剤としては、従来からトナー用着色剤として使用されてきた顔料及び染料が使用でき、具体的には、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドンレッド、ベンジジンイエロー、ローズベンガル等を単独あるいは混合して用いることができる。
また、本発明で用いられるトナー中の着色剤の個数平均径は0.5μm以下であることが望ましく、好ましくは0.4μm以下、より好ましくは0.3μm以下が望ましい。
トナー中の着色剤の個数平均径が0.5μmより大きいときには、顔料の分散性が充分なレベルには到らず、好ましい透明性が得られないことがある。
0.1μmより小さい微小粒径の着色剤は、可視光の半波長より十分小さいため、光の反射、吸収特性に悪影響を及ぼさないと考えられる。よって、0.1μm未満の着色剤の粒子は良好な色再現性と、定着画像を有するOHPシートの透明性に貢献する。一方、0.5μmより大きな粒径の着色剤が多く存在していると、入射光の透過が阻害されたり、散乱されたりして、OHPシートの投影画像の明るさ及び彩かさが低下する傾向がある。
また、着色剤を結着樹脂の一部もしくは全部と共に、予め湿潤液を加えた上で混練しておく事により、初期的に結着樹脂と着色剤が十分に付着した状態となって、その後のトナー製造工程でのトナー粒子中における着色剤分散がより効果的に行なわれ、着色剤の分散粒径が小さくなり、一層良好な透明性を得ることができる。
予め混錬に用いる結着樹脂としては、トナー用結着樹脂として例示した樹脂類をそのまま使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記の結着樹脂と着色剤の混合物を予め湿潤液と共に混練する具体的な方法としては、例えば、結着樹脂、着色剤及び湿潤液を、ヘンシェルミキサー等のブレンダーにて混合した後、得られた混合物を二本ロール、三本ロール等の混練機により、結着樹脂の溶融温度よりも低い温度で混練して、サンプルを得る。
中でも、水の使用は、環境への配慮及び、後のトナー製造工程における着色剤の分散安定性維持の点から、一層好ましい。
この製法によると、得られるトナーに含有される着色剤粒子の粒径が小さくなるばかりでなく、該粒子の分散状態の均一性が高くなるため、OHPによる投影像の色の再現性がより一層良くなる。
この他、本発明の構成をとる限り、トナー中に結着樹脂や着色剤とともにワックスに代表される離型剤を含有させることもできる。
離型剤としては公知のものが使用でき、例えばポリオレフィンワッックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど);長鎖炭化水素(パラフィンワッックス、サゾールワックスなど);カルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。
これらカルボニル基含有ワックスのうち好ましいものは、ポリアルカン酸エステルである。これら離型剤の融点は、通常40〜160℃であり、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60〜90℃である。融点が40℃未満のワックスは耐熱保存性に悪影響を与え、160℃を超えるワックスは低温での定着時にコールドオフセットを起こしやすい。また、ワックスの溶融粘度は、融点より20℃高い温度での測定値として、5〜1000cpsが好ましく、さらに好ましくは10〜100cpsである。1000cpsを超えるワックスは、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果に乏しい。トナー中のワックスの含有量は通常0〜40重量%であり、好ましくは3〜30重量%である。
帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的には第四級アンモニウム塩のボントロンPー51、オキシナフトエ酸系金属錯体のEー82、サリチル酸系金属錯体のEー84、フェノール系縮合物のEー89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTPー302、TP一415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRAー901、ホウ素錯体であるLRー147(日本カ一リット社製)、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
本発明において荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を越える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、主帯電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。これらの帯電制御剤はマスターバッチ、樹脂とともに溶融混練した後溶解分散させる事もできるし、有機溶剤に直接溶解、分散する際に加えても良いし、トナー表面にトナー粒子作成後固定化させてもよい。
使用される樹脂微粒子は、水性分散体を形成しうる樹脂であればいかなる樹脂も使用でき、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂微粒子としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。
ビニル系樹脂としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
この無機微粒子の一次粒子径は、5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ〜500mμであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい.無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。
この他 高分子系微粒子たとえばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
このような流動化剤は表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが好ましい表面処理剤として挙げられる。
これらのトナーを用いることにより、上述の如く、現像の安定性に優れる、高画質なトナー像を形成することができる。しかしながら、転写装置にて転写媒体もしくは中間転写媒体に転写されず、像担持体上に残存してしまったトナーは、その微細さや転動性の良さのために、クリーニング装置による除去が困難で通過してしまうことがある。トナーを像担持体から完全に除去するには、例えばクリーニングブレードのようなトナー除去部材を像担持体に対して強力に押しつける必要がある。この様な負荷は、像担持体やクリーニング装置の寿命を短くするだけでなく、余計なエネルギーを使用してしまうことになる。
像担持体に対する負荷を軽減した場合には、像担持体上のトナーや小径のキャリアの除去が不十分となり、これらはクリーニング装置を通過する際に、像担持体表面を傷つけ、画像形成装置の性能を変動させる要因となる。
また、本発明の画像形成装置は、上述のような、高品質な画像を得るに適した構成のトナーとの併用ばかりでなく、粉砕法による不定形のトナーに対しても適用でき、装置寿命を大幅に延ばすことは言うまでもない。
該トナーに使用される一般的な結着剤樹脂の例としては、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン/p−クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルトルエン共重合体、スチレン/ビニルナフタレン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ビニルメチルケトン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体等のスチレン系共重合体;ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル系単重合体やその共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のポリビニル誘導体;ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、ポリアミド系重合体、ポリイミド系重合体、ポリオール系重合体、エポキシ系重合体、テルペン系重合体、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられ、単独あるいは混合して使用できるが特にこれらに限定するものではない。中でも、スチレン−アクリル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオール系樹脂より選ばれる少なくとも1種以上であることが、電気特性、コスト面等から、より好ましいものである。更には、良好な定着特性を有するものとして、ポリエステル系樹脂および/またはポリオール系樹脂の使用が、一層好ましい。
粉砕法のトナーでは、これらの樹脂成分と共に、前述のような着色剤成分、ワックス成分、電荷制御成分等を、必要により前混合後、樹脂成分の溶融温度近傍以下で混練して、これを冷却後、粉砕分級工程を経て、トナーを作成すれば良く、また、必要により前述の外添成分を、適宜、添加混合すれば良い。
2 保護層形成装置
3 帯電装置
4 クリーニング装置
3a 帯電部材としての帯電ローラ
5 現像装置
6 転写装置としての転写ローラ
8 露光装置
12 プロセスカートリッジ
21 保護剤
Claims (4)
- ブラシ状のローラにより像担持体保護剤を削りとって像担持体表面に像担持体保護剤を塗布または付着させる保護層形成装置と、
像担持体表面に近接又は接触して配置されるローラ状の帯電部材により、帯電バイアス電圧として直流バイアス電圧に交流バイアス電圧を重畳して像担持体表面に帯電を施す帯電装置と、
帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光装置と、
像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像装置と、
像担持体表面の可視像を転写媒体に転写する転写装置と、
転写後の像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置と、
を有する画像形成装置において、
前記保護層形成装置で用いられる前記像担持体保護剤は、少なくとも、脂肪酸の亜鉛塩と無機潤滑剤とを含有した保護剤であって、且つ、非作像時に像担持体表面の保護剤を除去する像担持体リフレッシュモードを実行する手段を備え、
前記像担持体リフレッシュモードでは、像担持体へトナーを入力することにより、前記クリーニング装置によりトナーと共に像担持体表面の保護剤を除去し、
像担持体へトナーを入力後、帯電印加をオフすることを特徴とした画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
複数の像担持体線速を有し、前記像担持体リフレッシュモード実行時の像担持体回転速度は、作像時線速にかかわらず全て最高線速で実施されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記像担持体保護剤の脂肪酸の亜鉛塩が、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記像担持体保護剤の無機潤滑剤が、窒化ホウ素であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010146305A JP5740853B2 (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010146305A JP5740853B2 (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012008465A JP2012008465A (ja) | 2012-01-12 |
JP5740853B2 true JP5740853B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=45539055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010146305A Expired - Fee Related JP5740853B2 (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5740853B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5626641B2 (ja) * | 2010-10-25 | 2014-11-19 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP6119480B2 (ja) * | 2013-07-22 | 2017-04-26 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP6137157B2 (ja) * | 2014-12-18 | 2017-05-31 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006154412A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006259031A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Ricoh Co Ltd | プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 |
JP5146069B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2013-02-20 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 接触状態制御装置及び画像形成装置。 |
JP2010019888A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Ricoh Co Ltd | 保護層形成装置、並びにこれを備える画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
US20100054829A1 (en) * | 2008-09-03 | 2010-03-04 | Ricoh Company, Ltd. | Protective layer forming device, image forming apparatus and process cartridge |
-
2010
- 2010-06-28 JP JP2010146305A patent/JP5740853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012008465A (ja) | 2012-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5239531B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5107079B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5277782B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5369908B2 (ja) | 像担持体保護剤、像担持体保護剤の塗布方法、保護層形成装置、像担持体保護剤の製造方法、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5663908B2 (ja) | 像担持体保護剤ブロック、保護層形成装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP5338687B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP5573472B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護剤供給装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4801574B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5504746B2 (ja) | 保護剤供給装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2009282160A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2007286594A (ja) | 像担持体用保護剤及びその製造方法、並びに保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2012063516A (ja) | 像担持体保護剤、並びにこれを用いた保護層形成装置及び画像形成装置 | |
JP2012058469A (ja) | 保護剤供給装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5278070B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2010217593A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP5262462B2 (ja) | 像担持体保護剤の製造方法、像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP5740853B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5272522B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP4939090B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2010085459A (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4886329B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5272521B2 (ja) | 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP2012013885A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5617204B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4886325B2 (ja) | 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130404 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150316 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150413 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5740853 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |