JP5748128B2 - 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム - Google Patents

練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5748128B2
JP5748128B2 JP2012206501A JP2012206501A JP5748128B2 JP 5748128 B2 JP5748128 B2 JP 5748128B2 JP 2012206501 A JP2012206501 A JP 2012206501A JP 2012206501 A JP2012206501 A JP 2012206501A JP 5748128 B2 JP5748128 B2 JP 5748128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
achievement
time
history
performance
practice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012206501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014062938A (ja
Inventor
孝浩 田中
孝浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2012206501A priority Critical patent/JP5748128B2/ja
Priority to CN201310429355.8A priority patent/CN103680253B/zh
Priority to US14/031,817 priority patent/US9018503B2/en
Publication of JP2014062938A publication Critical patent/JP2014062938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5748128B2 publication Critical patent/JP5748128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B5/00Electrically-operated educational appliances
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F10/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electric means
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B15/00Teaching music

Description

本発明は、電子楽器の演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間を予測する技術に関するものである。
従来、電子楽器の1つである電子ピアノ、或いは電子キーボード等の鍵盤楽器において、ユーザが予め用意されている練習曲を演奏(練習)した際に、各回の演奏時における演奏の内容を示すデータ(以下、演奏内容データという)に基づいて、練習曲毎に現在の演奏技術の上達度を判定し、ユーザに提示する技術が、例えば下記特許文献1に記載されている。また、下記特許文献1には、過去の練習時に判定した上達度の時間的な変化に基づいて、演奏技術が目標のレベルに達するまでに要する練習時間を、つまり残り練習時間を予測する技術が記載されている。
特開2004−184757号公報([0097]〜[0110]、図17、図18)
しかしながら、過去の練習時に判定した上達度の時間的な変化に基づいて残り練習時間を予測する場合には以下の問題があった。すなわち演奏技術の上達速度は常に一定ではなく、例えばある時点から急速に上昇する場合があるが、その場合には、直近の上達度が予測結果には直ちに反映されないため、予測結果が実際よりも長くなる。
無論、係る問題は、残り練習時間を直近の期間の上達度に基づいて予測すれば回避できるが、その場合にあっては新たな問題が生ずる。例えば上達度が同じ場合であっても、直近の期間に難易度が低い演奏箇所を演奏したときには上達度が高くなり、逆に難易度が高い演奏箇所を演奏したときには上達度が低くなる。したがって、直近の期間における演奏箇所の難易度によって、予測結果に大きなバラツキが生じるという問題がある。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間をより正確に予測することができる練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明にあっては、ユーザの操作指示に応じて選択された曲を、判別された演奏形態にて演奏する場合に演奏すべきノート数のうち、演奏操作子の操作によるユーザの演奏によって正しく演奏されたノート数に基づいた達成度を取得する達成度取得手段と、前記達成度取得手段により取得された達成度の履歴を記録する達成度履歴記録手段と、ユーザによる単位時間毎の前記演奏操作子の操作回数をカウントする操作回数計数手段と、前記操作回数計数手段によりカウントされた操作回数の履歴を記録する操作回数履歴記録手段と、前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、短期変化速度よりも相対的に長期の達成度の変化度合いを示す長期変化速度を予測する長期変化速度予測手段と、前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、前記長期変化速度よりも相対的に短期の達成度の変化度合いを示す前記短期変化速度を予測する短期変化速度予測手段と、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の履歴における最新の操作回数の変化傾向を示す変化傾向情報を取得する変化傾向取得手段と、前記長期変化速度に基づき予想される練習時間から前記短期変化速度に基づき予想される練習時間までの時間であって、前記変化傾向取得手段により取得された変化傾向情報により示される前記変化傾向に応じて調整した練習時間を、前記ユーザの演奏技術が所定の達成度に達するまでに要する練習時間として予測する練習時間予測手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間をより正確に予測することが可能となる。
本発明に係る楽器教習装置のブロック図である。 (a)は演奏履歴データを示す概念図、(b)はノート数履歴データを示す概念図である。 ユーザが電子楽器を練習している間における楽器教習装置の処理を示すフローチャートである。 演奏データ判定スレッド処理を示すフローチャートである。 ノート数データスレッド処理を示すフローチャートである。 単位時間当たりのノート数仕分け処理を示すフローチャートである。 モチベーション変動評価処理を示すフローチャートである。 演奏技術変動評価処理を示すフローチャートである。 残り練習時間計算処理を示すフローチャートである。 単位時間内に記録された複数の演奏データにおける各々の達成度と、直近達成速度との関係を例示した図である。 演奏技術の達成度と練習時間との関係を便宜的に示した図である。 上達見込み変数の状態数を「5」とした場合の図11に対応する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明における練習時間予測装置としての機能を備えた楽器教習装置1の概略構成を示すブロック図である。
図に示したように楽器教習装置1は、主として装置全体を制御するCPU11と、CPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access memory)13、補助記憶装置14、入力部15、表示部16、MIDI(Musical Instrument Digital Interface:登録商標)インターフェース(I/F)17から構成される。なお、図示しないがCPU11には、現在の日付と時刻とを得るためのカレンダー機能を有する内蔵時計が含まれる。
入力部15は、例えばボタン等により構成され、ユーザからの操作指示に応じて各種情報の入力を受け付け、指示情報をCPU11へ供給する。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置により構成され、CPU11の制御に従って各種の情報を表示する。
MIDIインターフェース17には電子楽器21が接続されている。本実施形態における電子楽器21は、演奏操作子として鍵盤を有する電子ピアノ、或いは電子キーボード等の鍵盤楽器である。
電子楽器21は、鍵盤の操作に応じた音の波形データを生成する音源部や、D/A変換器、増幅器、スピーカー等からなるサウンドシステム、鍵毎に設けられた複数のLED(Light Emitting Diode)、電子楽器21を制御する制御回路、MIDIインターフェース等から構成される。
電子楽器21には、楽器教習装置1からMIDIインターフェース17を介してMIDI形式のシーケンスデータである練習曲データが供給される。また、電子楽器21には、ユーザが練習曲を演奏する際、演奏の進行に合わせて、操作すべき鍵を示すLEDを順次点灯させるサポート機能が設けられている。
そして、ユーザが上記のサポート機能を用いて任意の練習曲を演奏した際には、押鍵情報等の演奏内容データ(シーケンスデータ)が楽器教習装置1に逐次入力される。
なお、楽器教習装置1と電子楽器21との接続は、MIDIインターフェースに限らず、USB(Universal Serial Bus)インターフェース等の他のインターフェースを使用する構成であっても構わない。
一方、楽器教習装置1が有する補助記憶装置14は、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である。補助記憶装置14には、電子楽器21へ供給される複数の練習曲データや、CPU11に楽器教習装置1を制御させるための各種のプログラム、各種の設定データ等が記憶されている。
また、補助記憶装置14には、図2(a)に示した演奏履歴データ101が記憶されている。演奏履歴データ101は1〜nまでのn個の演奏データにより構成される。各演奏データ1〜nは、ユーザが任意の練習曲を1回演奏(練習)する毎に、電子楽器21から楽器教習装置1に入力した演奏内容データに基づき生成された演奏(練習)内容を示すデータである。
ここで、1回の演奏(練習)とは、ユーザによる連続的な一連の押鍵操作であり、ある押鍵操作が終了してから、次の押鍵操作までの時間が所定時間経過した場合には、その直前の一連の押鍵操作が1回の演奏(練習)であり、その後の一連の押鍵操作が新たな演奏(練習)となる。なお、以下の説明においては、上記所定時間が3秒間であるものとする。
図2(a)に示したように演奏データ1〜nは、ユーザIDと、曲ID、演奏開始小節番号、演奏終了小節番号、演奏パート、達成度、記録時刻から構成されている。
ユーザIDは、電子楽器21を演奏するユーザを識別するための文字列であり、曲IDは、練習曲を識別するための文字列である。演奏開始小節番号は、曲IDで示される練習曲の楽譜において演奏が開始された小節の番号であり、演奏終了小節番号は、演奏が終了された小節の番号である。
演奏パートは、各回の演奏時における演奏開始小節番号から演奏終了小節番号で示される1又は複数の小節からなる演奏箇所の演奏形態を示す値である。具体的な演奏形態は、右手パート、又は左手パートからなる片手パートと、両手パートと、片手及び両手が混在する混在パートの3種類である。なお、係る3種類の演奏形態を示す値には1〜3の値が使用される。
達成度は、ユーザが練習曲を演奏したときの各回の演奏技術の上達度を数値化したものであって、「0」以上の値である。記録時刻は、各演奏データが演奏履歴データ101として記録された時刻である。
また、補助記憶装置14には、図2(b)に示したノート数履歴データ201が記憶されている。ノート数履歴データ201は1〜nまでのn個のノート数データにより構成される。各ノート数データ1〜nは、前述した演奏データの記憶と並行して、電子楽器21から楽器教習装置1に入力した演奏内容データに基づき所定の単位時間毎に生成されたユーザの押鍵操作の内容を示すデータである。なお、以下の説明においては、上記所定の単位時間が2分間であるものとする。
図2(b)に示したようにノート数データ1〜nは、ユーザIDと、曲ID、単位時間当たりのノート数、練習状態、記録時刻から構成されている。
ユーザIDは、電子楽器21を演奏するユーザを識別するための文字列であり、曲IDは、練習曲を識別するための文字列である。単位時間当たりのノート数は、所定の単位時間における練習曲のノート(音符)数に対応する押鍵回数である。
練習状態は、所定の単位時間におけるユーザの演奏形態を示す値である。練習状態は、所定の単位時間内におけるユーザの押鍵操作が、前述した片手パートと、両手パートと、混在パートの3種類の演奏形態のいずれに該当するか、さらに、単位時間内にユーザが行った押鍵操作が、練習曲の全体的な範囲(所定数以上の小節)と、練習曲の一部(所定数以下の小節)とのいずれに該当するかによって区別されたものである。具体的な練習状態は、片手部分練習と、両手部分練習、片手両手混在部分練習、片手全体練習、両手全体練習、片手両手混在全体練習の6種類である。なお、係る6種類の練習状態を示す値には1〜6の値が使用される。
記録時刻は、各ノート数データがノート数履歴データ201として記録された時刻である。
以上の構成からなる楽器教習装置1においては、ユーザが前述したサポート機能を用いて電子楽器21で練習曲を演奏(練習)している間に、前述した演奏履歴データ101、及びノート数履歴データ201を逐次更新する。すなわち、新たな演奏データ、及びノート数データを逐次取得して保存する。
そして、楽器教習装置1においては、練習曲を演奏(練習)している間に、演奏履歴データ101、及びノート数履歴データ201に基づいて、演奏技術のレベルが目標とする上達度(達成度)に達するまでに要する練習時間、つまり残り練習時間を逐次計算し、計算結果を表示部16にリアルタイムに表示する。なお、目標とする上達度は、演奏中の曲を無理なく弾けると判断できる上達度であり、練習曲毎に予め決められている上達度である。
ここで、楽器教習装置1の具体的な動作内容に先立ち、楽器教習装置1における残り練習時間の計算方法について概略を説明する。
通常、ユーザが任意の練習曲を繰り返し演奏するとき、その練習曲についての演奏技術は練習時間が長くなるほど上達する。図11は、演奏技術の上達度、つまり演奏履歴データに記述されている達成度と練習時間との関係を便宜的に示した図であって、目標の演奏技術レベルに相当する達成度が「100」、練習開始当初の達成度が「0」、現在の達成度が「60」である。
この場合、演奏技術が常に練習時間に比例して変化すると仮定すれば、達成度の変化は達成度「0」と「60」を結ぶ直線で表され、その直線の傾きが達成度の変化速度(以下、累計達成速度という)となる。また、破線で示した部分が今後の予測される達成度の変化となる。したがって、演奏技術が常に練習時間に比例して変化すれば、達成度が目標に達する時点は、練習時間が図に「C」で示した時間となる図に黒丸で示した時点と予測することができる。
一方、既説したように演奏技術の上達速度が常に一定でなく変動することを考慮して、達成度が目標に達する時点を直近の達成度の変化速度(以下、直近達成速度という)から予測する場合、予測結果は累計達成速度から予測される時点よりも早い場合と、遅い場合とのいずれかである。
すなわち直近達成速度が累計達成速度よりも速ければ、予測結果は累計達成速度による予測結果よりも早い時点となり、例えば練習時間が図に「A」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となる。逆に直近達成速度が累計達成速度よりも遅ければ、予測結果は累計達成速度による予測結果よりも遅い時点となり、例えば練習時間が図に「E」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となる。
係ることから、実際に達成度が目標に達する時点は、直近達成速度から予測される早い場合の時点(練習時間が「A」)から、遅い場合の時点までの間に位置する時点(練習時間が「E」)までのいずれかの時点と考えることができる。言い換えると、実際の練習では、達成度が目標に達するまでの練習時間が、直近達成速度による短い場合の予測結果から、累計達成速度による予測結果までの間の時間、又は累計達成速度による予測結果から、直近達成速度による長い場合の予測結果までの間の時間となる。
ここで、達成度が目標に達するまでの練習時間が、累計達成速度による予測結果と直近達成速度による予測結果(短い場合、又は長い場合の練習時間)のどちらに近いかは、演奏技術の今後の上達見込み、つまり今後予測される演奏技術の上達速度が、それ以前の上達速度と比較したとき、相対的にどの程度速くなるか、又はどの程度遅くなるかによって決まる。
そのため、楽器教習装置1においては、上記の上達見込みを考慮して、累計達成速度と直近達成速度とに基づき、今後の演奏技術の達成速度(後述する調整達成速度)を求め、求めた達成速度に従って最終的な残り練習時間を計算する。
また、演奏技術の今後の上達見込みは、最新の単位時間あたりのノート数、つまりユーザの押鍵回数を、それまでのノート数と比較することによって判断することができる。すなわち最新の単位時間あたりのノート数がそれまでのノート数よりも多ければ、今後の演奏技術の上達速度が速くなる傾向にあると判断することができ、逆に最新の単位時間あたりのノート数がそれまでのノート数よりも少なければ、今後の演奏技術の上達速度が遅くなる傾向にあると判断することができる。
係ることから楽器教習装置1では、残り練習時間の計算に際し上記の上達見込みを示す指数を、図2(b)に示したノート数履歴データ201、つまり単位時間毎のノート数の履歴に基づいて取得する。具体的には、上記の上達見込みを示す指数として後述するモチベーション状態変数と演奏技術状態変数の2種類を取得する。そして、楽器教習装置1は、係る2種類の変数を選択的に使用して今後の演奏技術の達成速度を求める。なお、2種類の変数のどちらを使用するかについては、予めユーザに選択させておくものとする。
以下、ユーザが前述したサポート機能を用いて電子楽器21で練習曲を演奏(練習)している間における楽器教習装置1の動作を具体的に説明する。図3は、ユーザが前述したサポート機能を用いて電子楽器21で練習曲を演奏(練習)している間、CPU11が補助記憶装置14に記憶されているプログラムに従い実行する処理を示したフローチャートである。
CPU11は、ユーザが入力部15のボタン操作によって任意の練習曲を選択して電子楽器21の練習開始を指示することにより処理を開始し、まず、現在時刻を練習開始時刻としてRAM13に保存する(ステップS1)。なお、ステップS1の処理に際してCPU11は、後述する各種のレジスタ、バッファ、カウンタとして使用する複数の記憶領域をRAM13内に確保する。以後、CPU11は以下の処理を繰り返し実行する。
すなわちCPU11は、現在時刻をノート数カウント開始時刻としてレジスタに保存した後(ステップS2)、ノート入力(押鍵操作)がある毎に、具体的には電子楽器21から新たなノートデータが入力する毎に(ステップS3:YES)、ノート入力バッファにノートデータを保存するとともに、ノート数(押鍵回数)のカウンタのカウント値をインクリメントとして更新する(ステップS4)。なお、ノート入力バッファには、入力したノートデータにおける、練習曲のシーケンスデータ内でのノート番号と当該ノートデータの入力時刻とが記憶される。
次に、CPU11は、パート練習が開始されたか否か、つまり演奏が開始されたか否かを判断する(ステップS5)。具体的に述べると、CPU11は、前述したノート入力バッファに記憶したノートデータのノート番号が特定できた時点でパート練習が開始されたと判断する。
ここで、CPU11は、パート練習が開始されたと判断できなければ(ステップS5:NO)、直ちにステップS7の処理へ進み、パート練習が開始されたと判断できれば(ステップS5:YES)、パート演奏開始フラグをONした後(ステップS6)、ステップS7の処理へ進む。なお、ステップS6の処理に際してCPU11は、現在時刻を演奏開始時刻としてノート入力バッファに保存する。
続く、ステップS7の処理においてCPU11は、ステップS2でレジスタに保存したノート数カウント開始時刻からの経過時間が、状態変数計算、すなわち後述するモチベーション状態変数と演奏技術状態変数の計算を行う間隔である所定の単位時間(本実施形態では2分)に達したか否かを確認する。
CPU11は、経過時間が単位時間に達していなければ(ステップS7:NO)、さらに、パート演奏が終了したか否かを判断する(ステップS12)。具体的に述べると、CPU11は、現在時刻が、ノート入力バッファに保存中の最新のノートデータの入力時刻から3秒経過していればパート演奏が終了していると判断し、3秒経過していなければパート演奏が終了していないと判断する。
そして、CPU11は、パート演奏が終了していないと判断したときには(ステップS12:NO)、ステップS3の処理へ戻って前述した処理を繰り返す。すなわちCPU11は、新たなノート入力がなければ(ステップS3:NO)、直ちにステップS7の処理へ進み、新たなノート入力があれば(ステップS3:YES)、ノート入力バッファにノートデータを保存し、ノート数のカウント値を更新する(ステップS4)。
なお、図では省略したが、CPU11は、ステップS4の処理後には、パート演奏開始フラグがON状態であればステップS5の処理をスキップする。
そして、CPU11は、上記の処理を繰り返し、新たなノートデータをノート入力バッファに順に保存している間、ノート数カウント開始時刻からの経過時間が単位時間(2分)に達すると(ステップS7:YES)、その時点でノート数のカウントを終了し、現在時刻をノート数カウント終了時刻としてレジスタに保存する(ステップS8)。次に、CPU11は、ノート数のカウンタのカウント値をRAM13の所定の作業領域にコピーし、カウンタを初期化する(ステップS9)。
しかる後、CPU11は、後述するノート数データスレッド処理を行い(ステップS10)、係るノート数データスレッド処理中において、新たなノート数データをノート数履歴データ201として補助記憶装置14に保存する。なお、後述するようにノート数データスレッド処理において残り練習時間が表示(更新)される。
そして、CPU11は、ノート数データスレッド処理を終了した段階で、練習終了か否かを判断する(ステップS11)。具体的に述べると、CPU11は、例えばユーザによる練習終了を指示する所定のボタン操作が確認できた場合や、練習開始時刻から所定時間(例えば、3分間)に新たなノート入力が無い場合に練習終了と判断する。
ここで、練習終了と判断できなければ(ステップS11:NO)、CPU11は、ステップS2の処理に戻り、現在時刻をノート数カウント開始時刻として新たにレジスタに保存した後、前述した処理を繰り返す。これにより、単位時間(2分)が経過する毎に、新たなノート数データがノート数履歴データ201として補助記憶装置14に順に記憶される。
一方、CPU11は、上記の処理と並行して、新たなノートデータをノート入力バッファに順に保存している間、パート演奏が終了したと判断したとき、つまりノート入力バッファに保存中の最新のノートデータ入力時刻から3秒が経過したときには(ステップS12:YES)、直ちにパート演奏開始フラグをOFFとする(ステップS13)。
次に、CPU11は、ノート入力バッファに保存してある一連のノートデータをRAM13の所定の作業領域にコピーして、ノート入力バッファを初期化する(ステップS14)。しかる後、CPU11は、RAM13の所定の作業領域にコピーした一連のノートデータ、つまり今回の演奏に関するノートデータを対象として、後述する演奏データ判定スレッド処理を実行することにより、補助記憶装置14に、図2(a)に示した演奏履歴データ101を構成する新たな演奏データを保存する(ステップS15)。
そして、CPU11は、以上の処理を繰り返す間、任意の時点で練習終了と判断すると(ステップS11:YES)、累計練習時間を保存する(ステップS15)。具体的に述べると、CPU11は、ステップS1の処理でRAM13に保存した練習開始時刻から現在時刻までの今回の練習時間を計算し、今回の練習時間を、補助記憶装置14に練習曲毎に記憶されている既存の累計練習時間に加算し、累計練習時間を更新する。これにより、CPU11は全ての処理を終了する。
なお、以上説明した処理においてCPU11は、ステップS10のノート数データスレッド処理、及びステップS15の演奏データ判定スレッド処理を、例えば割り込み等のタイムシェアリングを行うことにより他の処理と並行して実行する。
次に、前述したステップS15の演奏データ判定スレッド処理の詳細について説明する。先に述べたように演奏データ判定スレッド処理は、補助記憶装置14に、新たな演奏データを演奏履歴データ101として記憶する処理である。図4は、CPU11による演奏データ判定スレッド処理を示すフローチャートである。
図4に示したように演奏データ判定スレッド処理においてCPU11は、今回の演奏時のノートデータに基づいて、達成度等を含む、図2(a)に示した新たな演奏データを構成する各データを取得する演奏データ判定処理を行う(ステップS21)。
具体的には、演奏データ判定処理においてCPU11は、今回の演奏時のノートデータと練習曲全体のノートデータと比較して、今回の演奏箇所が練習曲全体のどの部分であるかを確認し、今回の演奏箇所を示す演奏開始小節の番号と、演奏終了小節の番号とを取得する。
また、CPU11は、演奏開始小節から当該演奏終了小節までの演奏パートを判別するすなわち今回の演奏箇所の演奏形態が片手パート、両手パート、混在パートの3種類演奏形態のいずれに該当するのか判別し、演奏形態を示す値(1〜3のいずれか)を取得する。
さらに、CPU11は、今回の演奏時のノートデータと練習曲全体のノートデータと比較して、今回の演奏時における達成度を取得する。達成度の取得に際してCPU11は、例えば練習曲における音符と休止符の総数を総ノート数とし、音階の誤りがあった場合や、余分な1音が存在する場合、逆に1音抜けている場合には、それぞれ総ノート数から1を引き得られる最終的なノート数、つまり正しく演奏されたノート数を達成度として取得する。なお、達成度の具体的な内容、及びその取得方法は任意であり、例えば正しく演奏されたノート数が総ノート数に占める割合(パーセンテージ)を達成度としてもよい。
しかる後、CPU11は、現在時刻を今回の演奏時刻として取得するとともに、上記の演奏データ判定処理により取得した演奏開始小節番号、演奏終了小節番号、演奏パート、達成度の各データを、現在のユーザを示すユーザIDと、今回の練習曲を示す曲IDと共に、新たな演奏データとして補助記憶装置14に保存する(ステップS22)。
そして、CPU11は、図3に示したように、以上の演奏データ判定スレッド処理を終了すると、ステップS2の処理に戻り、前述した処理を繰り返し実行する。
次に、上述した図3に示した一連の処理中において、CPU11が単位時間(2分)が経過する毎に実行するステップS10のノート数データスレッド処理について詳細を説明する。先に述べたようにノート数データスレッド処理は、補助記憶装置14に、新たなノート数データをノート数履歴データ201として記憶する処理である。図5は、CPU11によるノート数データスレッド処理を示すフローチャートである。
図5に示したようにノート数データスレッド処理においてCPU11は、後述する単位時間当たりのノート数仕分け処理(ステップS31)、モチベーション変動評価処理(ステップS32)、演奏技術変動評価処理(ステップS33)、残り練習時間算出処理(ステップS34)を順に行った後、前述した残り練習時間を表示部16に表示する(ステップS35)。
以下、ステップS31〜ステップS34の各処理を図6〜図11を参照して説明する。まず、ステップS31のノート数仕分け処理を、図6のフローチャートに従い具体的に説明する。
ノート数仕分け処理は、単位時間内におけるユーザの押鍵操作の内容である練習状態が、前述した6種類(片手部分練習、両手部分練習、片手両手混在部分練習、片手全体練習、両手全体練習、片手両手混在全体練習)のいずれの形態に該当するのかを決定するとともに、新たなノート数データをノート数履歴データ201として補助記憶装置14に保存する処理である。
図6に示したようにノート数仕分け処理に際してCPU11は、まず、演奏データから、開始時刻<記録時刻<終了時刻のデータをセレクトする(ステップS41)。具体的に述べると、CPU11は、演奏履歴データ101として記憶されている複数の演奏データの中から、記録時刻が、ノート数カウント開始時刻より後で、かつノート数カウント終了時刻より前である複数の演奏データを選択する。なお、ノート数カウント開始時刻は、図3に示したステップS2の処理においてレジスタに記憶されており、ノート数カウント終了時刻は、図3に示したステップS8の処理においてレジスタに記憶されている。
次に、CPU11は、単位時間内に行われた1又は複数回の演奏についての連続性を評価する(ステップS42)。具体的に述べると、CPU11は、まずステップS41で選択した複数の演奏データを対象として、練習曲における、各演奏データに記述されている演奏開始小節番号から演奏終了小節番号までの全ての小節番号をRAM13の所定領域に順に読み出す。例えば、先頭の演奏データに記述されている演奏開始小節番号が「1」、演奏終了小節番号が「4」である場合には、「1,2,3,4」が順に読み出される。
しかる後、CPU11は、RAM13の所定領域に読み出した一連の小節番号を昇順に並べて、小節番号の連続性を判断するための値を取得する。ここで、小節番号の連続性とは、今回の演奏箇所が練習曲の一部であるか、全体であるかを判断するための概念である。
より具体的に述べると、例えば読み出した一連の小節番号が「1,2,3,4,1,2,3,4,1,2,3,4」である場合(単位時間に1〜4小節を3回練習した場合)、昇順では「1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,4」となる。この場合、1から2へ上がるときに+1、2から3へ上がるときに+1、3から4へ上がるときに+1とカウントすることにより、最終的なカウント値である3によって連続性を表すことができる。CPU11は、係る値を連続性を判断するための値として取得する。
引き続き、CPU11は、単位時間に行われた1又は複数回の演奏について演奏パートを判定する(ステップS43)。具体的に述べると、CPU11は、まずステップS41で選択した複数の演奏データを対象として、各演奏データに演奏パートとして記述されている演奏形態を示す値をRAM13の所定領域に順に読み出す。
例えば、単位時間に片手パートを3回練習していた場合には、「1,1,1」からなる値が順に読み出され、単位時間に片手パート、両手パートをそれぞれ1回ずつ練習した場合には、「1,2」からなる値が順に読み出され、単位時間に片手両手混在パートを3回練習した場合には、「3,3,3」からなる値が順に読み出される。
そして、CPU11は、RAM13に読み出した全ての値が「1」であれば、単位時間に行われた演奏の演奏パートが片手パートであると判定し、全ての値が「2」であれば、単位時間に行われた演奏の演奏パートが両手パートであると判定する。また、CPU11は、RAM13に読み出した値に「3」が含まれているとき、及び読み出した値に「1」と「2」の双方が含まれているときには、単位時間に行われた演奏の演奏パートが片手両手混在パートであると判定する。
引き続き、CPU11は、ステップS42の処理で取得した連続性の値に基づいて、単位時間に行われた演奏の連続性の有無を判断する(ステップS44)。具体的に述べると、CPU11は、連続性の値が所定の閾値(例えば、練習曲の最大小節数、又は楽曲の最大小節数の8割)以上であれば、演奏に連続性が有ると判断し、所定の閾値未満であれば、演奏に連続性が無いと判断する。
そして、CPU11は、演奏に連続性が無いと判断した場合(ステップS44:NO)、さらにステップS43の処理で判定した演奏パート(演奏形態)を確認し(ステップS45)、その確認に応じて単位時間内に行われた演奏の練習状態を決定する。すなわち、CPU11は、演奏パートが片手パートであれば、練習状態は片手部分練習であると決定し(ステップS46)、演奏パートが片手両手混在パートであれば、練習状態は片手両手混在部分練習であると決定し(ステップS47)、演奏パートが両手パートであれば、練習状態は両手部分練習であると決定する(ステップS48)。
また、CPU11は、演奏に連続性が有ると判断した場合(ステップS44:YES)、さらにステップS43の処理で判定した演奏パート(演奏形態)を確認し(ステップS49)、その確認に応じて単位時間内に行われた演奏の練習状態を決定する。すなわち、CPU11は、演奏パートが片手パートであれば、練習状態は片手全体練習であると決定し(ステップS40)、演奏パートが片手両手混在パートであれば、練習状態は片手両手混在全体練習であると決定し(ステップS41)、演奏パートが両手パートであれば、練習状態は両手全体練習であると決定する(ステップS42)。
引き続き、CPU11は、新たなノート数データをノート数履歴データ201として補助記憶装置14に保存する(ステップS53)。すなわちCPU11は、現在のユーザを示すユーザIDと、今回の練習曲を示す曲ID、単位時間当たりのノート数、練習状態、記録時刻からなるノート数データを保存する。ここで、単位時間当たりのノート数は、図3のステップS9の処理でRAM13の所定の領域にコピーしたノート数である。また、練習状態は、ステップS46〜ステップS48、ステップS50〜ステップS52のいずれかの処理で決定した練習状態変数である。また、記録時刻は現在時刻である。
その後、CPU11は、練習状態変数の更新を行う(ステップS54)。具体的に述べると、CPU11は、前回行ったノート数仕分け処理に際してRAM13の所定領域に作業用として格納した練習状態変数を、今回のノート数仕分け処理により決定した練習状態変数に更新する。これによりCPU11はノート数仕分け処理を完了する。
次に、前述したモチベーション変動評価処理(図5でステップS32)の内容を、図7のフローチャートに従い具体的に説明する。
モチベーション変動評価処理は、最新の単位時間におけるノート数の変化傾向を示す情報であって、ユーザにおける現在のモチベーションの度合いを3段階で評価したときの度合いを表すモチベーション状態変数を取得する処理である。
図7に示したようにモチベーション変動評価処理に際してCPU11は、まず、ノート数データから、今回の練習状態変数に該当する直近のデータを引き出す(ステップS61)。具体的に述べると、CPU11は、ノート数履歴データ201から、図6のステップS54の処理で更新した今回の練習状態変数と同一の練習状態変数が記述されているノート数データを検索し、該当するノート数データの中で、最新のノート数データよりも先に記憶されている直近のノート数データを読み出す。
次に、CPU11は、最新のノート数データと、ステップS61の処理で読み出した直近のノート数データとを比較する(ステップS62)。
そして、CPU11は、最新のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(最新N)が、直近のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(直近N)よりも所定数x(例えば「5」)以上小さい場合には(ステップS63:YES)、モチベーションの状態が「低くなっている」と判断し、モチベーション状態変数を「1」とする(ステップS64)。
また、CPU11は、最新のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(最新N)と、直近のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(直近N)との差が所定数x以内であって、双方のノート数がほぼ同じである場合には(ステップS63:NO、ステップS65:YES)、モチベーションの状態が「変わっていない」と判断し、モチベーション状態変数を「2」とする(ステップS66)。
また、CPU11は、上記以外の場合、すなわち最新のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(最新N)が、直近のノート数データに記述されている単位時間当たりのノート数(直近N)よりも所定数xを超えて大きい場合には(ステップS65:NO)、モチベーションの状態が「高くなっている」と判断し、モチベーション状態変数を「3」とする(ステップS67)。
次に、前述した演奏技術変動評価処理(図5でステップS33)の内容を、図8のフローチャートに従い具体的に説明する。
演奏技術変動評価処理は、最新の単位時間におけるノート数の変化傾向を示す情報であって、ユーザにおける最新の演奏技術の上達速度が、以前と比較して相対的に速いか、又は遅いかの度合いを3段階で評価したときの度合いを表す演奏技術状態変数を取得する処理である。
図8に示したように、演奏技術変動評価処理に際してCPU11は、まず、ノート数履歴データ201から、図6のステップS54の処理で更新した今回の練習状態変数と同一の練習状態変数が記述されているノート数データを検索し、該当する全てのノート数データに記述されているノート数の平均値と標準偏差とを計算する(ステップS71)。
次に、CPU11は、ステップS71で計算した平均値と標準偏差と用いて、最新のノート数データに記述されているノート数の偏差値、を計算する(ステップS72)。つまり、ノート数履歴データ201に記録されている過去のノート数に対する最新のノート数の相対的な偏り度合いを計算する。
そして、CPU11は、計算した偏差値(D)が、基準となる偏差値を中心とした所定の値幅の下限値(DL)よりも低い場合には(ステップS73:YES)、演奏技術の上達速度が相対的に低くなっていると判断し、演奏技術状態変数に「1」を設定する(ステップS74)。なお、基準となる偏差値は、例えばノート数の平均値に対応する偏差値である。
また、CPU11は、計算した偏差値(D)が、上記の所定の値幅に含まれる場合には(ステップS73:NO、ステップS75:YES)、演奏技術の上達速度が相対的に変化しておらず、平常であると判断し、演奏技術状態変数に「2」を設定する(ステップS76)。
また、CPU11は、上記以外の場合、すなわち計算した偏差値(D)が、上記の所定の値幅の上限値(DH)よりも高い場合には(ステップS75:NO)、演奏技術の上達速度が相対的に高くなっていると判断し、演奏技術状態変数に「3」を設定する(ステップS77)。
次に、前述した残り時間算出処理(図5でステップS34)の内容を、図9のフローチャートに従い具体的に説明する。
残り時間算出処理は、ユーザの演奏技術が、演奏(練習)中の練習曲を無理なく弾けるレベルに達するまでに要する練習時間を算出する処理である。
図9に示したように残り時間算出処理に際してCPU11は、演奏技術の今後の上達見込みを示す指数として使用する変数の種類を確認し、それが演奏技術状態変数である場合には(ステップS81:YES)、上達見込み変数として演奏技術状態変数の値を設定する(ステップS82)。また、CPU11は、設定されている変数の種類がモチベーション状態変数である場合には(ステップS81:NO)、上達見込み変数としてモチベーション状態変数を設定する(ステップS83)。
次に、CPU11は、演奏技術の長期の上達度の変化度合いを示す累計達成速度を計算する(ステップS84)。具体的に述べると、CPU11は、演奏技術の上達度が練習時間に比例して変化する(直線的に変化する)ものと仮定し、下記の式1により累計達成速度を計算する。
累計達成速度=累計達成度÷累計練習時間 ・・・(式1)
ここで、累計達成度は、演奏履歴データ101として記憶されている最新の演奏データに記述されている達成度から、最古の演奏データに記述されている達成度を減算することにより得られる達成度である。また、累計練習時間は、ユーザがサポート機能を用いた電子楽器21の演奏(練習)を前回終了した時点で、図3にステップS15の処理で補助記憶装置14に保存された累計練習時間である。
次に、CPU11は、演奏技術の短期の上達度の変化度合いを示す直近達成速度を計算する(ステップS85)。具体的に述べると、CPU11は、直近達成速度も演奏技術の上達度が練習時間に比例して変化するものと仮定し、下記の式2により直近達成速度を計算する。
直近達成速度=(単位時間内での最新の達成度
−単位時間内での最古の達成度)÷単位時間 ・・・(式2)
ここで、単位時間内での最新の達成度は式1で使用した累計達成度である。また、単位時間内での最古の達成度は、演奏履歴データ101として記憶されている演奏データの中で、記録時刻が、図3に示したステップS2の処理においてレジスタに記憶されているノート数カウント開始時刻以降で、かつ最古の演奏データに記述されている達成度である。
図10は、単位時間内に記録された複数の演奏データにおける各々の達成度と、直近達成速度との関係を例示した図であり、図に示した直線の傾きが直近達成速度に相当する。
次に、CPU11は、調整達成速度を計算する(ステップS86)。具体的に述べると、CPU11は、前述した累計達成速度と直近達成速度との大小関係に応じた異なる式を用いて調整達成速度を計算する。
すなわち、CPU11は、(直近達成速度−累計達成速度)≧0である場合には、下記の式3により調整達成速度を計算する。
調整達成速度=
(直近達成速度−累計達成速度)÷(上達見込み変数の状態数−1)
×(上達見込み変数−1)+累計達成速度 ・・・(式3)
また、CPU11は、(直近達成速度−累計達成速度)<0である場合には、下記の式4により調整達成速度を計算する。
調整達成速度=
(直近達成速度−累計達成速度)÷(上達見込み変数の状態数−1)
×(上達見込み変数の状態数−上達見込み変数)+累計達成速度 ・・・(式4)
ここで、上達見込み変数の状態数は、モチベーション状態変数の取得に際してユーザにおける現在のモチベーションの度合いを評価したときの段階数、又は演奏技術状態変数の取得に際して最新の演奏技術の上達速度が、以前と比較して相対的に速いか、又は遅いかの度合いを評価したときの段階数であり、本実施形態では「3」である。
つまりステップS86の処理においては、計算結果として以下のような調整達成速度が得られる。
まず、直近達成速度が累計達成速度よりも速い場合においては、調整達成速度として、上達見込み変数が「1」であれば累計達成速度と同じ速度が得られ、上達見込み変数が「3」であれば直近達成速度と同じ速度が得られ、上達見込み変数が「2」であれば、直近達成速度と累計達成速度のちょうど中間の速度が得られる。
これは以下を意味する。すなわち先に示した図11に即して説明すると、直近達成速度が累計達成速度よりも速い場合においては、計算した調整達成速度から予測される、達成度が目標に達する時点は以下となる。上達見込み変数が「1」であれば、練習時間が図に「C」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となり、上達見込み変数が「3」であれば、練習時間が図に「A」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となり、上達見込み変数が「2」であれば、練習時間が図に「B」で示した時間となる図に白丸で示した時点となる。
逆に、直近達成速度が累計達成速度よりも遅い場合においては、調整達成速度として、上達見込み変数が「1」であれば直近達成速度と同じ速度が得られ、上達見込み変数が「3」であれば累計達成速度と同じ速度が得られ、上達見込み変数が「2」であれば、直近達成速度と累計達成速度のちょうど中間の速度が得られる。
これは以下を意味する。すなわち先に示した図11に即して説明すると、直近達成速度が累計達成速度よりも遅い場合においては、調整達成速度から予測される、達成度が目標に達する時点は以下となる。上達見込み変数が「1」であれば、練習時間が図に「E」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となり、上達見込み変数が「3」であれば、練習時間が図に「C」で示した時間となる図に黒丸で示した時点となり、上達見込み変数が「2」であれば、練習時間が図に「D」で示した時間となる図に白丸で示した時点となる。
そして、CPU11は、ステップS86の処理で上述した調整達成速度を計算した後、残り達成度を計算する(ステップS87)。具体的に述べると、CPU11は、下記の式5により残り達成度を計算する。
残り達成度=目標達成度−現在の達成度 ・・・(式5)
ここで、目標達成度は、ユーザの演奏技術が練習曲を無理なく弾けるレベルに達していると判断できる達成度である。また、現在の達成度は、前述した単位時間内での最新の達成度であり、かつ前述した累計達成度である。
しかる後、CPU11は、ステップS86の処理で計算された調整達成速度と、ステップS87で計算された残り達成度に基づいて、残り練習時間を計算する(ステップS88)。具体的に述べると、CPU11は、下記の式6により残り練習時間を計算する。
残り練習時間=残り達成度÷調整達成速度 ・・・(式6)
そして、係るステップS88の処理で取得された残り練習時間が、先に説明した図5のノート数データスレッド処理中におけるステップS35の処理によって表示部16に表示される。
以上のように、本実施形態の楽器教習装置1においては、図2(a)に示した演奏履歴データ101と、図2(b)に示したノート数履歴データ201とに基づいて残り練習時間を計算するようにした。よって、従来のように、単にユーザにおける過去の演奏技術の上達度の履歴のみに基づいて残り練習時間を計算する場合に比べ、より正確な残り練習時間を計算することができる。つまり、演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間をより正確に予測することができる。
しかも、本実施形態においては、ノート数履歴データ201として記憶されている単位時間毎のノート数の履歴における最新のノート数から判断される演奏技術の今後の上達見込みを考慮して、累計達成速度と直近達成速度とに基づき、残り練習時間を計算するようにした。よって、演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間を合理的に行うことにより、練習時間をより正確に予測することができる。
また、本実施形態においては、演奏技術の今後の上達見込みを示す指数である上達見込み変数として、モチベーション状態変数と演奏技術状態変数との2種類を取得し、係る2種類の変数を選択的に使用して残り練習時間を計算するようにした。
そのため、上達見込み変数として、モチベーション状態変数を用いる場合にあっては、現在のユーザのモチベーションが直ちに反映される残り練習時間であって、即応性を重視した残り練習時間を得ることができる。
また、上達見込み変数として、演奏技術状態変数を用いる場合にあっては、単位時間毎に残り練習時間を計算したとしても計算結果の変動が少なく、安定性を重視した残り練習時間を得ることができる。
さらに、本実施形態においては、上達見込み変数として使用するモチベーション状態変数と演奏技術状態変数を取得する際には、ノート数履歴データ201として記憶されている一連のノート数データのうちで、ユーザによる現在の演奏形態と同一の演奏形態で演奏していたときのノート数データのみを用いるようにした。よって、演奏技術が目標レベルに達するまでに要する練習時間を、より一層正確に予測することができる。
以下、本実施形態の変形例等について説明する。本実施形態においては、図7に示したモチベーション変動評価処理においてモチベーション状態変数を決定する際、最新のノート数データと、今回の練習状態変数と同一の練習状態変数が記述されているノート数データの中で、最新のノート数データよりも先に記憶されている直近のノート数データとを比較し、双方のノート数データに記述されているノート数の比較結果に基づいてモチベーション状態変数を決定した。しかし、上記の処理は、直近のノート数データのノート数を直近の複数(例えば10回分)のノート数データにおけるノート数の平均値に代えて行うようにしてもよい。
また、図9に示した残り時間算出処理は、以下のように変更してもよい。すなわち、実際の練習時においては、演奏履歴データ101として、所定時間以上、新たな演奏データが記憶されない場合があり、その場合には、ステップS85の処理で計算される直近達成速度が大きく変化し、その結果、練習中に相前後して計算される残り練習時間が大きく変化することとなる。
そのため、例えばステップS85の処理で計算した直近達成速度をRAM13の所定領域に保存し、それを毎回更新するものとする。そして、新たな直近達成速度を計算する際には、まず、演奏履歴データ101に直前の所定時間(例えば過去3分以内)に記録された演奏データが存在するか否かを確認する。その際、該当する演奏データが存在していれば、本実施形態と同様に直近達成速度を計算し、該当する演奏データが存在していなければ、RAM13の所定領域に保存した直近達成速度を今回の直近達成速度として取得する。しかる後、ステップS86以降の処理を行う。
係る、処理を行うことにより、所定時間以上、新たな演奏データが記憶されていなかった場合に、相前後して計算される残り練習時間が大きく変化する事態を未然に回避することができる。
また、本実施形態においては、上達見込み変数により示される状態数、つまりモチベーション状態、又は演奏技術状態の段階数が「3」である場合について説明した。しかし、本発明の実施に際しては、上達見込み変数により示される状態数(段階数)は任意の数とすることができ、状態数(段階数)が多いほど、練習時間をより正確に予測することができる。
図12は、図11に対応する図であって、状態数を「5」とした場合の演奏技術の達成度と練習時間との関係を便宜的に示した図である。なお、図11と同様、黒丸、及び白丸で示した時点が、図9の残り時間算出処理において計算される調整達成速度から予測される、達成度が目標に達する時点であって、上達見込み変数に応じた時点である。また、黒丸、及び白丸で示した時点に対応する練出時間は、「A,B−n,B,B+n,C,D−m,D,D+m,E」である。なお、「A,B−n,B,B+n,C」により示される各々の練習時間の間隔は均等であり、「D−m,D,D+m,E」により示される各々の練習時間の間隔も均等である。
また、本実施形態においては、上達見込み変数として、モチベーション状態変数と演奏技術状態変数の2種類の変数のどちらを使用するかを、予めユーザに選択させておくものについて説明した。しかし、上達見込み変数として使用する変数は、あらかじめ設定されるようにしても、あるいは、残り練習時間を計算する時点で、任意の方法により自動的に選択するようにしても良い。
また、残り練習時間を計算する際、上達見込み変数としてモチベーション状態変数を用いた場合の残り練習時間と、上達見込み変数として演奏技術状態変数を用いた場合の残り練習時間とを個別に計算し、各々の残り練習時間を表示部16に識別可能に表示させるようにしてもよい。その場合には、双方の残り練習時間を同時に表示させても良いし、ユーザによる所定のボタン操作に応じて、適宜切り替えて表示させてもよい。
また、本実施形態においては、本発明における練習時間予測装置としての機能を備えた楽器教習装置1を、電子楽器21とは別に単独の装置として構成した場合について説明した。しかし、本発明の実施に際しては、本実施形態において説明した楽器教習装置1が有する残り練習時間の計算機能を電子楽器21に設けてもよい。また、本実施形態においては、操作すべき鍵をLED等で点灯してユーザをサポートする機能を用いてユーザが練習を行っている場合を説明したが、この機能を用いずに練習を行った場合であっても本発明は適用可能である。例えば、単に任意の方法でユーザが練習を行っている曲が特定される状態で練習を行ったような場合であっても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態、及びその変形例について説明したが、これらは本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。
以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
演奏操作子の操作によるユーザの演奏の演奏技術の上達度を評価する上達度評価手段と、前記上達度評価手段により評価された上達度の履歴を記録する上達度履歴記録手段と、ユーザによる単位時間毎の演奏操作子の操作回数をカウントする操作回数計数手段と、前記操作回数計数手段によりカウントされた操作回数の履歴を記録する操作回数履歴記録手段と、前記上達度履歴記録手段に記録された前記上達度の履歴と、前記操作回数履歴記録手段に記録された前記操作回数の履歴とに基づき、前記ユーザの演奏技術が所定の上達度に達するまでに要する練習時間を予測する練習時間予測手段とを備えたことを特徴とする練習時間予測装置。
[請求項2]
前記上達度履歴記録手段に記録された上達度の履歴に基づいて、短期変化速度よりも相対的に長期の上達度の変化度合いを示す長期変化速度を予測する長期変化速度予測手段と、前記上達度履歴記録手段に記録された上達度の履歴に基づいて、前記長期変化速度よりも相対的に短期の上達度の変化度合いを示す前記短期変化速度を予測する短期変化速度予測手段と、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の履歴における最新の操作回数の変化傾向を示す変化傾向情報を取得する変化傾向取得手段とをさらに備え、前記練習時間予測手段は、前記長期変化速度に基づき予想される練習時間から前記短期変化速度に基づき予想される練習時間までの時間であって、前記変化傾向取得手段により取得された変化傾向情報により示される前記変化傾向に応じて調整した練習時間を、前記ユーザの演奏技術が所定の上達度に達するまでに要する練習時間として予測することを特徴とする請求項1に記載の練習時間予測装置。
[請求項3]
前記変化傾向取得手段は、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の直近の所定期間の履歴を対象として前記変化傾向情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の練習時間予測装置。
[請求項4]
前記変化傾向取得手段は、前記変化傾向情報として、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の直近の所定期間の履歴における最新の操作回数の相対的な変化度合を取得することを特徴とする請求項3に記載の練習時間予測装置。
[請求項5]
前記変化傾向取得手段は、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の全期間の履歴を対象として前記変化傾向情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の練習時間予測装置。
[請求項6]
前記変化傾向取得手段は、前記変化傾向情報として、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の全期間の履歴における最新の操作回数の偏り度合を取得することを特徴とする請求項5に記載の練習時間予測装置。
[請求項7]
ユーザによる前記単位時間における演奏形態を判別する演奏形態判別手段をさらに備え、前記操作回数履歴記録手段は、前記操作回数計数手段によりカウントされた操作回数の履歴を、前記演奏形態判別手段により判別された演奏形態と共に記録し、前記練習時間予測手段は、前記上達度履歴記録手段に記録された前記上達度の履歴と、前記操作回数履歴記録手段に記録された前記操作回数の履歴における前記演奏形態が同一のグループに属する操作回数の履歴とに基づき前記練習時間を予測することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の練習時間予測装置。
[請求項8]
演奏操作子の操作によるユーザの演奏の演奏技術の上達度を評価する工程と、評価した上達度の履歴を記録する工程と、ユーザによる単位時間毎の演奏操作子の操作回数をカウントする工程と、カウントした操作回数の履歴を記録する工程と、前記上達度の履歴と前記操作回数の履歴とに基づき、前記ユーザの演奏技術が所定の上達度に達するまでに要する練習時間を予測する工程とを備えたことを特徴とする練習時間予測方法。
[請求項9]
コンピュータを、演奏操作子の操作によるユーザの演奏の演奏技術の上達度を評価する上達度評価手段と、前記上達度評価手段により評価された上達度の履歴を上達度履歴記録手段に記録させる第1の記録制御手段と、ユーザによる単位時間毎の演奏操作子の操作回数をカウントする操作回数計数手段と、前記操作回数計数手段によりカウントされた操作回数の履歴を操作回数履歴記録手段に記録させる第2の記録制御手段と、前記上達度履歴記録手段に記録された前記上達度の履歴と、前記操作回数履歴記録手段に記録された前記操作回数の履歴とに基づき、前記ユーザの演奏技術が所定の上達度に達するまでに要する練習時間を予測する練習時間予測手段として機能させることを特徴とするプログラム。
1 楽器教習装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 補助記憶装置
15 入力部
16 表示部
17 MIDI I/F
21 電子楽器
101 演奏履歴データ
201 ノート数履歴データ

Claims (7)

  1. ユーザの操作指示に応じて選択された曲を、判別された演奏形態にて演奏する場合に演奏すべきノート数のうち、演奏操作子の操作によるユーザの演奏によって正しく演奏されたノート数に基づいた達成度を取得する達成度取得手段と、
    前記達成度取得手段により取得された達成度の履歴を記録する達成度履歴記録手段と、
    ユーザによる単位時間毎の前記演奏操作子の操作回数をカウントする操作回数計数手段と、
    前記操作回数計数手段によりカウントされた操作回数の履歴を記録する操作回数履歴記録手段と、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、短期変化速度よりも相対的に長期の達成度の変化度合いを示す長期変化速度を予測する長期変化速度予測手段と、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、前記長期変化速度よりも相対的に短期の達成度の変化度合いを示す前記短期変化速度を予測する短期変化速度予測手段と、
    前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の履歴における最新の操作回数の変化傾向を示す変化傾向情報を取得する変化傾向取得手段と、
    前記長期変化速度に基づき予想される練習時間から前記短期変化速度に基づき予想される練習時間までの時間であって、前記変化傾向取得手段により取得された変化傾向情報により示される前記変化傾向に応じて調整した練習時間を、前記ユーザの演奏技術が所定の達成度に達するまでに要する練習時間として予測する練習時間予測手段と、
    を備えたことを特徴とする練習時間予測装置。
  2. 前記変化傾向取得手段は、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の直近の所定期間の履歴を対象として前記変化傾向情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の練習時間予測装置。
  3. 前記変化傾向取得手段は、前記変化傾向情報として、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の直近の所定期間の履歴における最新の操作回数の相対的な変化度合を取得することを特徴とする請求項2に記載の練習時間予測装置。
  4. 前記変化傾向取得手段は、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の全期間の履歴を対象として前記変化傾向情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の練習時間予測装置。
  5. 前記変化傾向取得手段は、前記変化傾向情報として、前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の全期間の履歴における最新の操作回数の偏り度合を取得することを特徴とする請求項4に記載の練習時間予測装置。
  6. 達成度履歴記録手段及び操作回数履歴記録手段を有する練習時間予測装置に用いられる練習時間予測方法であって、前記練習時間予測装置が、
    ユーザの操作指示に応じて選択された曲を、判別された演奏形態にて演奏する場合に演奏すべきノート数のうち、演奏操作子の操作によるユーザの演奏によって正しく演奏されたノート数に基づいた達成度を取得し、
    前記取得された達成度の履歴を前記達成度履歴記録手段に記録し、
    ユーザによる単位時間毎の前記演奏操作子の操作回数をカウントし、
    前記カウントされた操作回数の履歴を前記操作回数履歴記録手段に記録し、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、短期変化速度よりも相対的に長期の達成度の変化度合いを示す長期変化速度を予測し、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、前記長期変化速度よりも相対的に短期の達成度の変化度合いを示す前記短期変化速度を予測し、
    前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の履歴における最新の操作回数の変化傾向を示す変化傾向情報を取得し、
    前記長期変化速度に基づき予想される練習時間から前記短期変化速度に基づき予想される練習時間までの時間であって、前記変化傾向情報により示される前記変化傾向に応じて調整した練習時間を、前記ユーザの演奏技術が所定の達成度に達するまでに要する練習時間として予測する、
    練習時間予測方法。
  7. 達成度履歴記録手段及び操作回数履歴記録手段を有する練習時間予測装置として用いられるコンピュータを、
    ユーザの操作指示に応じて選択された曲を、判別された演奏形態にて演奏する場合に演奏すべきノート数のうち、演奏操作子の操作によるユーザの演奏によって正しく演奏されたノート数に基づいた達成度を取得する達成度取得手段と、
    前記取得された達成度の履歴を前記達成度履歴記録手段に記録させる達成度履歴記録制御手段と、
    ユーザによる単位時間毎の前記演奏操作子の操作回数をカウントする操作回数計数手段
    と、
    前記カウントされた操作回数の履歴を操作回数履歴記録手段に記録する操作回数履歴記録制御手段と、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、短期変化速度よりも相対的に長期の達成度の変化度合いを示す長期変化速度を予測する長期変化速度予測手段と、
    前記達成度履歴記録手段に記録された達成度の履歴に基づいて、前記長期変化速度よりも相対的に短期の達成度の変化度合いを示す前記短期変化速度を予測する短期変化速度予測手段と、
    前記操作回数履歴記録手段に記録されている前記操作回数の履歴における最新の操作回数の変化傾向を示す変化傾向情報を取得する変化傾向取得手段と、
    前記長期変化速度に基づき予想される練習時間から前記短期変化速度に基づき予想される練習時間までの時間であって、前記変化傾向取得手段により取得された変化傾向情報により示される前記変化傾向に応じて調整した練習時間を、前記ユーザの演奏技術が所定の達成度に達するまでに要する練習時間として予測する練習時間予測手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
JP2012206501A 2012-09-20 2012-09-20 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム Active JP5748128B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012206501A JP5748128B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム
CN201310429355.8A CN103680253B (zh) 2012-09-20 2013-09-18 练习时间预测装置以及练习时间预测方法
US14/031,817 US9018503B2 (en) 2012-09-20 2013-09-19 Practice time calculating apparatus, a practice time calculating method, and a computer readable recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012206501A JP5748128B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014062938A JP2014062938A (ja) 2014-04-10
JP5748128B2 true JP5748128B2 (ja) 2015-07-15

Family

ID=50273082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012206501A Active JP5748128B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9018503B2 (ja)
JP (1) JP5748128B2 (ja)
CN (1) CN103680253B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5748128B2 (ja) * 2012-09-20 2015-07-15 カシオ計算機株式会社 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム
US20170124898A1 (en) * 2015-11-04 2017-05-04 Optek Music Systems, Inc. Music Synchronization System And Associated Methods
WO2017120043A1 (en) * 2016-01-04 2017-07-13 Percebe Music Inc. Music Training System and Method
CN109791740B (zh) * 2016-10-11 2021-05-07 森兰信息科技(上海)有限公司 用于智能钢琴的智能检测及反馈系统
US10002541B1 (en) * 2016-12-05 2018-06-19 Berggram Development Oy Musical modification method
CN108711337B (zh) * 2018-05-25 2021-08-10 京东方科技集团股份有限公司 键盘乐器辅助练习方法、装置
US20220398937A1 (en) * 2019-11-07 2022-12-15 Sony Group Corporation Information processing device, information processing method, and program
EP4345795A1 (en) * 2022-09-30 2024-04-03 Yousician Oy Repertoire

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5195061A (en) * 1991-04-12 1993-03-16 Curtis Erin M Practice timer
US5533903A (en) * 1994-06-06 1996-07-09 Kennedy; Stephen E. Method and system for music training
JP3842403B2 (ja) * 1996-10-18 2006-11-08 ヤマハ株式会社 音楽教習システム、音楽教習方法、及び同方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体
JP3407626B2 (ja) * 1997-12-02 2003-05-19 ヤマハ株式会社 演奏練習装置、演奏練習方法及び記録媒体
JP3678135B2 (ja) * 1999-12-24 2005-08-03 ヤマハ株式会社 演奏評価装置および演奏評価システム
US6751439B2 (en) * 2000-05-23 2004-06-15 Great West Music (1987) Ltd. Method and system for teaching music
JP3729037B2 (ja) * 2000-07-06 2005-12-21 ヤマハ株式会社 楽器の演奏練習システムにおけるサーバ装置、同サーバ装置に適用されるサーバ装置の制御方法およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6660922B1 (en) * 2001-02-15 2003-12-09 Steve Roeder System and method for creating, revising and providing a music lesson over a communications network
US7663044B2 (en) * 2002-09-04 2010-02-16 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Musical performance self-training apparatus
JP3988633B2 (ja) * 2002-12-04 2007-10-10 カシオ計算機株式会社 学習結果表示装置、及びプログラム
JP4111004B2 (ja) * 2003-02-28 2008-07-02 ヤマハ株式会社 演奏練習装置および演奏練習プログラム
US7538266B2 (en) * 2006-03-27 2009-05-26 Yamaha Corporation Electronic musical apparatus for training in timing correctly
JP5211435B2 (ja) * 2006-03-29 2013-06-12 ヤマハ株式会社 アクセサリ、電子楽器、教習装置およびプログラム
US7453036B1 (en) * 2007-06-05 2008-11-18 Beverly Henkel System and method for teaching piano
JP5083225B2 (ja) * 2009-01-13 2012-11-28 ヤマハ株式会社 演奏練習装置及びプログラム
US8629342B2 (en) * 2009-07-02 2014-01-14 The Way Of H, Inc. Music instruction system
US8338684B2 (en) * 2010-04-23 2012-12-25 Apple Inc. Musical instruction and assessment systems
US8735707B2 (en) * 2010-06-01 2014-05-27 Life Empowerment, Inc. System for monitoring the progress of a musical student
JP5440961B2 (ja) * 2011-09-29 2014-03-12 カシオ計算機株式会社 演奏教習装置、演奏教習方法およびプログラム
JP5447540B2 (ja) * 2012-01-20 2014-03-19 カシオ計算機株式会社 演奏教習装置及びそのプログラム
US8766077B2 (en) * 2012-02-06 2014-07-01 Casio Computer Co., Ltd. Music playing movement display control device, music playing movement control method and computer readable medium
US8697972B2 (en) * 2012-07-31 2014-04-15 Makemusic, Inc. Method and apparatus for computer-mediated timed sight reading with assessment
JP5748128B2 (ja) * 2012-09-20 2015-07-15 カシオ計算機株式会社 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN103680253A (zh) 2014-03-26
US20140076123A1 (en) 2014-03-20
JP2014062938A (ja) 2014-04-10
US9018503B2 (en) 2015-04-28
CN103680253B (zh) 2016-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5748128B2 (ja) 練習時間予測装置、及び練習時間予測方法、プログラム
US7663044B2 (en) Musical performance self-training apparatus
CN103165119B (zh) K歌方法及系统
US9767705B1 (en) System for estimating user's skill in playing a music instrument and determining virtual exercises thereof
JP5447540B2 (ja) 演奏教習装置及びそのプログラム
US20040123726A1 (en) Performance evaluation apparatus and a performance evaluation program
US8946533B2 (en) Musical performance training device, musical performance training method and storage medium
KR101931087B1 (ko) 사용자 허밍 멜로디 기반 멜로디 녹음을 제공하기 위한 방법 및 이를 위한 장치
JP2009282464A (ja) コード検出装置およびコード検出プログラム
JP4646140B2 (ja) 練習機能付き電子楽器
JP2007078724A (ja) 電子楽器
JP4136556B2 (ja) 演奏独習装置
CN112632401A (zh) 推荐装置、信息提供系统、推荐方法及存储介质
JP3395202B2 (ja) 演奏練習装置
JP5998488B2 (ja) 演奏評価装置、演奏評価方法及びそのプログラム
JPH10187020A (ja) 練習支援装置、練習支援方法および記憶媒体
JP4743615B2 (ja) 練習機能付き電子楽器
JP6077492B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6083400B2 (ja) 楽曲選択装置、及び楽曲選択用プログラム
JP5786624B2 (ja) 演奏評価装置、プログラム及び演奏評価方法
JP6867571B2 (ja) プログラム、ゲームの提供方法及びゲーム装置
JP2007003719A (ja) タイピングゲーム装置
JP2714557B2 (ja) 演奏練習装置
KR20230002142A (ko) 노래 틀린 부분 찾기 게임
JP5988082B2 (ja) サポート機能推薦装置、サポート機能推薦方法、サポート機能推薦システム、並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5748128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150