JP5747866B2 - 治具 - Google Patents

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Description

本発明は、治具に関するものである。
特許文献1には、ハウジングの端子収容室に挿入した端子金具を、ランスの係止作用によって抜止めし、端子金具を端子収容室から抜き取る際には、治具によってランスを撓ませることで係止解除するコネクタが開示されている。治具は、ランスに対しその撓み方向と交差する方向に移動させ、ランスの撓み方向に対して傾斜した係止解除面でランスを押圧することにより、ランスを撓ませるようになっている。
特開2008−270026号公報
上記のコネクタでは、係止解除に必要な治具の移動ストロークは、係止解除に必要なランスの撓み量に概ね比例するため、ランスの係止解除に必要な撓み量が大きいと、その分、治具の移動ストロークが長くなり、作業性の低下を来すことが懸念される。また、治具を係止解除方向へ移動させている過程で、治具が移動方向と交差する方向に位置ずれすると、係止解除面がランスを押すタイミングに狂いが生じ、ランスの撓みが不十分となる虞がある。この場合、治具を再び移動させる必要があるため、作業性が低下することになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、治具によってランスを係止解除方向へ撓ませる際の作業性向上を図ることを目的とする。
第1の発明は、
端子収容室に対する端子金具の挿入方向と交差する方向に弾性撓み可能なランスを備え、前記端子収容室に挿入した前記端子金具を前記ランスの係止作用により抜止めするコネクタに用いられ、
前記ランスによる係止を解除する作業を行う際には、前記ランスの撓み方向と交差する方向に移動させることで前記ランスを係止解除方向へ撓ませる治具であって、
前記ランスの撓み方向と前記治具の移動方向の両方向に対して傾斜した形態であり、係止解除作業時の移動過程において、前記ランスを押圧して係止解除方向へ撓ませる係止解除面と、
係止解除作業時の移動過程において、前記端子金具を、前記ランスの撓み方向に関して前記ランスから遠ざかる方向へ押圧して変位させる端子押圧部とを備えており、
前記端子押圧部が、前記端子金具に形成されて前記ランスの係止対象となる角筒部の角縁部を、対角方向に押圧する形態であるところに特徴を有する。
第1の発明の治具は、ランスによる係止を解除する際に、ランスの撓み方向と治具の移動方向の両方向に対して傾斜した係止解除面でランスを押すため、係止解除に必要な治具の移動ストロークは、係止解除に必要なランスの撓み量に概ね比例する。そこで、治具に形成した端子押圧部により、端子金具をランスの撓み方向に関してランスから遠ざかる方向へ変位させるようにした。これにより、係止解除に必要とされるランスの撓み量が少なくなり、その分、係止解除に必要な治具の移動ストロークが短くなるので、作業性に優れている。
また、端子押圧部が端子金具を押圧するときの接触面積は、端子押圧部が角筒部の平面部を押圧する場合に比べて小さく、その分、端子押圧部と角筒部との間の摺動抵抗が小さくなる。したがって、作業性に優れている。
実施例1においてハウジングに治具を差し込んだ状態をあらわす正面図 ハウジングにおいて本体からフロントリテーナを外した状態をあらわす正面図 治具による係止解除作業の過程をあらわす図1のA−A線断面図 治具による係止解除作業の過程をあらわす図1のB−B線断面図 治具による係止解除作業が完了した状態をあらわす図1のA−A線断面図 治具による係止解除作業が完了した状態をあらわす図1のB−B線断面図 図3のC−C線断面図 図3のD−D線断面図 治具を上下反転させた状態の斜視図
第1の発明の治具は、
係止解除作業時の移動過程において、前記ランスによる係止が解除された後に、前記端子金具を前記端子収容室から離脱させる方向へ押し戻す押し戻し部を備えていてもよい。
この構成によれば、係止解除作業が完了すると、端子金具が押し戻し部によって押し戻されるので、端子金具とランスが干渉し、ランスは、治具で撓ませておかなくても係止解除状態に保持される。この後は、治具による係止解除作業を行わなくても、端子金具を抜き取ることができる。したがって、治具による係止解除作業を継続したままで端子金具を抜き取る場合に比べると、作業性が良い。
第1の発明の治具は、
係止解除作業が完了する位置まで移動したときに、前記ハウジングに突き当たるストッパを備えていてもよい。
この構成によれば、ストッパがハウジングに突き当たるまで治具を移動させることを、作業マニュアルとして定めておけば、治具による係止解除作業を確実に完了させることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図9を参照して説明する。図3〜6に示すように、コネクタ10は、ハウジング11と端子金具30とを備えて構成されている。ハウジング11は、合成樹脂製の本体12と、本体12に対し前方(図3〜6における左方)から組み付けられるフロントリテーナ18との2部材から構成されている。本体12の内部には、前後方向に貫通する端子収容室13が形成されている。端子収容室13の前端部には、前止まり部14が形成されている。端子収容室13内には後方から端子金具30が挿入され、端子金具30は、前止まり部14に突き当たることで、正規の挿入位置において前止まりされる。端子金具30の挿入方向は、後述する治具40の係止解除作業時の移動方向と平行な方向である。
端子金具30は、全体として前後方向に細長い。端子金具30の前端部には、図1,7,8に示すように、正面形状が縦長の長方形をなす角筒部31が形成されている。角筒部31の上面は、前端側が後端側に比べて段差状に高くなっていて、この高低差により、角筒部31の上面には係止部32が形成されている。また、端子収容室13の内壁面と角筒部31の外面との間には、端子収容室13に対する端子金具30の挿入動作を円滑にするために僅かな隙間(図示省略)が確保されている。この隙間により、角筒部31は、端子収容室13内において上下方向及び左右方向へ僅かに変位し得るようになっている。上下方向と左右方向は、いずれも、端子金具30の挿入方向と交差する方向である。
図3〜6に示すように、本体12には、端子収容室13の上側の内壁面に沿って前方へ片持ち状に延出した形態のランス15が形成されている。図5,6に示すように、ランス15は、角筒部31の上面から離間するように上方(係止解除方向)へ弾性撓みし得るようになっている。端子金具30が端子収容室13に挿入する過程では、角筒部31がランス15を上方へ退避させるように弾性撓みさせる。端子金具30が正規の挿入位置に到達すると、ランス15が弾性復帰し、ランス15の前端の係止面16が係止部32に対して後方から係止し、この係止作用によって端子金具30が抜止め状態に保持される。また、治具40を用いてランス15を上方(つまり、係止解除方向)へ撓ませると、ランス15による端子金具30の係止が解除され、端子金具30を後方へ抜き取ることができるようになる。
図1,2,4,6に示すように、ランス15の前端面には、左右方向(つまり、ランス15の撓み方向と交差する方向)において係止面16と隣接するように配された受け面17が形成されている。受け面17は、左右方向において角筒部31から外れた位置に配されている。受け面17は、ランス15の撓み方向及び治具40の移動方向と両方向に対して傾斜している。受け面17には、治具40の係止解除面46が前方から押圧されるようになっている。
フロントリテーナ18は、前方から本体12に外嵌するように組み付けられ、図3〜6に示す仮係止位置と、仮係止位置よりも後方の本係止位置(図示省略)とに保持されるようになっている。フロントリテーナ18は、本体12の前端面と対応する前面壁19と、前面壁19の外周から後方へ片持ち状に延出して本体12を全周に亘って包囲する筒状部20とを有する。前面壁19には、端子収容室13と対応する貫通孔21が形成されている。
筒状部20を構成する上壁部22には、その下面(ランス15との対向面)を部分的に凹ませた形態の撓み空間23が形成されている。前後方向における撓み空間23の形成範囲は、上壁部22の後端側領域である。撓み空間23は、上壁部22(筒状部20)の後方へ開放されている。上壁部22の下面のうち、前後方向における略中央部であって撓み空間23の前端よりも前方の領域は、撓み規制部24となっている。撓み規制部24の後端部と撓み空間23の前端部は、段差状に繋がっている。
図5,6に示すように、フロントリテーナ18が仮係止位置に保持されている状態では、上壁部22のうち撓み空間23が形成されている領域が、ランス15の上方に位置するので、ランス15は、撓み空間23内に進入しながら上方(係止解除方向)へ撓むことができる。したがって、端子収容室13に端子金具30を挿入する作業と端子収容室13から端子金具30を抜き取る作業が可能となっている。また、フロントリテーナ18を本係止位置へ移動させると、上壁部22のうち撓み規制部24がランス15の上面に対して当接又は接近して対向する状態となるので、ランス15は上方への撓みを規制される。これにより、ランス15が端子金具30の係止部32から外れることが確実に阻止されるので、端子金具30は確実に抜止めされる。
フロントリテーナ18には、治具40を係止解除のために移動させる際に、治具40が上下方向及び左右方向へ位置ずれするのを規制するためのガイド機能部25が形成されている。ガイド機能部25は、前面壁19に形成したガイド孔26と、上壁部22の下面に形成したガイド溝27とから構成されている。図1,7に示すように、ガイド孔26は、上下寸法に比べて左右寸法が長い長方形をなし、前面壁19を前後方向に貫通している。ガイド溝27は、上壁部22の下面のうち撓み空間23よりも前方の領域を構成し、前後方向に延びている。ガイド溝27の上面とガイド孔26の上面は面一状に連続し、ガイド溝27の左右両側面とガイド孔26の左右両側面は面一状に連続している。
治具40は、端子金具30を端子収容室13から抜き取る際に、ランス15による端子金具30への係止を解除するために使用されるものである。図9に示すように、治具40は、全体として前後方向に細長い。ランス15の係止を解除するための作業を行う際には、図3〜6に示すように、ハウジング11に対しその前方から治具40を差し込むようになっている。
尚、以下の説明において、治具40に関する前後の方向は、ハウジング11に差し込む方向を前方とする。したがって、ハウジング11における前後の方向と、治具40における前後の方向と、正反対の向きとなる。また、上下左右の方向については、係止解除作業の際に治具40をハウジング11に差し込んだ状態を基準とする。したがって、図9に示す斜視図は上下左右の向きが逆になる。
治具40は、金属製であり、解除機能部41と把持部42とから構成されている。解除機能部41は、全体として前後方向に細長く、前後方向において治具40の前端部に配されている。治具40のうち解除機能部41よりも後方の細長い部分が、把持部42となっている。係止解除の際には、作業者は把持部42を掴んで作業を行う。把持部42の左右寸法は解除機能部41よりも大きく、この寸法差により、把持部42の前端面のうち解除機能部41が形成されていない領域に、ストッパ43が形成されている。
解除機能部41は、被ガイド部44、係止解除部45、係止解除面46、支持部47、誘導面48、端子押圧部50、及び押し戻し部51を備えて構成されている。解除機能部41のうち前後方向における後端側部分は、前後方向に細長い被ガイド部44となっている。被ガイド部44の長さ方向(前後方向)と直角な断面形状は、左右寸法が上下寸法に比べて大きい長方形をなしている。図3〜7に示すように、被ガイド部44は、フロントリテーナ18のガイド孔26に対し、上下方向及び左右方向へのガタ付きなく貫通されるようになっている。
被ガイド部44の前端からは、前後方向に長い係止解除部45が、前方へ片持ち状に延出している。係止解除部45の左右寸法は被ガイド部44のほぼ半分の寸法であり、係止解除部45の上下寸法は被ガイド部44と同じ寸法である。係止解除部45の上面と下面は、夫々、被ガイド部44の上面と下面に対して面一状に連続している。また、係止解除部45の両側面のうちハウジング11に向かって右側の側面は、被ガイド部44の右側の側面に対して面一状に連続している。係止解除部45の前端面は、治具40(係止解除部45)の長さ方向に対して傾斜した係止解除面46となっている。係止解除面46は、係止解除作業の際に前方に向かって下り勾配となる向きに傾斜している。
被ガイド部44の前端のうち、左右方向において係止解除部45から外れた領域からは、前後方向に長い板状をなす支持部47が、前方へ片持ち状に延出している。支持部47の左右寸法は被ガイド部44のほぼ半分の寸法であり、支持部47の上下寸法は、被ガイド部44及び係止解除部45のほぼ半分の寸法である。支持部47の上面は、被ガイド部44及び係止解除部45の上面に対して面一状に連続している。支持部47の左側の側面は、被ガイド部44の左側の側面に対して面一状に連続している。また、支持部47の右側の側縁と係止解除部45の左側の側縁とは、直接的に繋がっている。
支持部47の前端は、前後方向において係止解除部45(係止解除面46)の前端よりも後方に位置する。支持部47の前端面は、治具40(係止解除部45)の長さ方向に対して傾斜した誘導面48となっている。誘導面48は、係止解除面46とは上下逆に、係止解除作業の際に前方に向かって上り勾配となる向きに傾斜している。
支持部47の厚さ(上下寸法)は係止解除部45に比べて薄いため、支持部47の下面と係止解除部45の下面との間で高低差が生じている。この高低差により、解除機能部41には、支持部47の下面と係止解除部45の左側面とに臨む略L字形断面の凹部49が形成されている。凹部49は、治具40の前方へ開放されている。図8に示すように、治具40による係止解除作業の際には、凹部49内に角筒部31の角縁部33が収容されるようになっている。
凹部49の角隅部(つまり、支持部47の下面と係止解除部45の左側面とが略直角に繋がる部分)には、支持部47の下面と係止解除部45の左側面の両面に対して斜めをなす端子押圧部50が形成されている。端子押圧部50は、前後方向において支持部47の前端から後端に亘って連続して形成されている。
また、支持部47の厚さは被ガイド部44に比べて薄いため、支持部47の下面と被ガイド部44の下面前端部との間で高低差が生じている。この高低差により、被ガイド部44の前端部が段差状の押し戻し部51となっている。押し戻し部51の前端面は、凹部49に臨んでいる。
次に、本実施例の作用を説明する。端子金具30を端子収容室13から抜き取るために、治具40による係止を解除する際には、予め、フロントリテーナ18を仮係止位置へ移動させておき、その後、解除機能部41を先に向けて治具40をガイド孔26内に差し込む。治具40を係止解除作業のために移動させる過程では、作業開始から作業完了に至るまで、解除機能部41が、ガイド孔26とガイド溝27に摺接することにより、上下方向及び左右方向に位置決めされた状態が維持される。
治具40の移動が進む過程では、図8に示すように、端子押圧部50が、角筒部31の外面のうち上面と側面が略直角に繋がる角縁部33に当接し、角筒部31を斜め下方向(つまり、対角方向)へ押圧して変位させる。これにより、角筒部31は、端子収容室13の下面と側面とが繋がる角隅部に押し付けられ、姿勢が上下左右方向において傾くことなく、安定した姿勢に保たれる。この端子押圧部50による押圧方向は、ランス15の弾性撓み方向に関して、角筒部31をランス15から遠ざける方向であるから、係止部32とランス15との係止代は、角筒部31の変位寸法分だけ小さくなる。端子押圧部50は、治具40の移動方向と平行に連続して延びているので、端子押圧部50による角筒部31への押圧作用は、治具40の移動が進む間、維持される。
治具40の移動が進むと、図4に示すように、押し戻し部51が角筒部31の前端に到達するより先に、治具40の係止解除面46がランス15の受け面17に当接する状態となる。この時点でも、端子押圧部50による角筒部31の押圧は継続している。この状態から、治具40の移動が更に進むと、図6に示すように、係止解除面46と受け面17とが摺接し、両面46,17の傾斜により、ランス15が係止解除方向(上方)へ弾性撓みさせられる。このランス15の撓みに伴い、係止面16と係止部32との係止代が減少し、最終的には、図5に示すように、係止面16が係止部32から完全に外れる。これにより、ランス15による端子金具30への係止が解除されるので、端子金具30は、後方への変位が許容される。
この状態から、ストッパ43がフロントリテーナ18の前端面に突き当たるまで、治具40の移動を進める。すると、図5に示すように、押し戻し部51が、角筒部31をその前方から押圧することにより、端子金具30が端子収容室13の後方へ押し戻される。この間、係止解除面46によるランス15の弾性撓みは続く。端子金具30が押し戻されると、係止部32がランス15の下に潜り込むので、ランス15は、係止部32への係止位置へ弾性復帰できなくなる。そして、ストッパ43がフロントリテーナ18の前端面に突き当たると、治具40による係止解除作業が完了する。この後は、治具40から手を離して、端子金具30を後方へ引き抜けばよい。
本実施例のコネクタ10は、ランス15による係止を解除する際に、ランス15の撓み方向と治具40の移動方向の両方向に対して傾斜した係止解除面46でランス15を押すため、係止解除に必要な治具40の移動ストロークが、係止解除に必要なランス15の撓み量に概ね比例する。そのため、ランス15の係止解除に必要な撓み量が大きいと、その分、治具40の移動ストロークが長くなり、作業性の低下を来すことが懸念される。
そこで、治具40には、係止解除面46の他に、係止解除作業時の移動過程において、端子金具30を、ランス15の撓み方向に関してランス15から遠ざかる方向へ押圧して変位させる端子押圧部50を形成した。この端子押圧部50により、係止解除に必要とされるランス15の撓み量が少なくなるので、その分、係止解除に必要な治具40の移動ストロークが短くなる。したがって、作業性に優れている。
また、治具40には、係止解除作業時の移動過程において、ランス15による係止が解除された後に、端子金具30を端子収容室13から離脱させる方向へ押し戻す押し戻し部51を形成した。この構成によれば、係止解除作業が完了した時に、端子金具30が押し戻し部51によって押し戻されるので、端子金具30とランス15が干渉し、ランス15は、治具40で撓ませておかなくても係止解除状態に保持される。この後は、治具40による係止解除作業を行わなくても、端子金具30を抜き取ることができる。したがって、治具40による係止解除作業を継続したままで端子金具30を抜き取る場合に比べると、作業性が良い。
また、端子押圧部50は、角筒部31の角縁部33を、対角方向(つまり、角筒部31の角縁部33に繋がる略直角な2つの外面に対して斜めの方向)に押圧するようになっている。これにより、端子押圧部50で押された角筒部31は、端子収容室13の角隅部に押し付けられる。端子押圧部50が角筒部31の角縁部33を押圧する構成としたことにより、端子押圧部50が端子金具30を押圧するときの接触面積は、端子押圧部50が角筒部31の平面部(上面)を面当たり状態で押圧する場合に比べると小さくなる。その分、端子押圧部50と角筒部31との間の摺動抵抗が小さくなるので、作業性に優れている。
また、治具40には、係止解除作業が完了する位置まで移動したときに、ハウジング11に突き当たるストッパ43を形成している。したがって、ストッパ43がハウジング11に突き当たるまで治具40を移動させることを、作業マニュアルとして定めておけば、治具40による係止解除作業を確実に完了させることができる。
また、治具40を係止解除方向へ移動させている過程では、治具40が移動方向と交差する方向に位置ずれすると、係止解除面46がランス15を押すタイミングに狂いが生じ、ランス15の撓みが不十分となる虞がある。この場合、治具40を再び移動させる必要があるため、作業性が低下することになる。そこで、ハウジング11には、治具40の係止解除作業時の移動方向に沿って延びるようにガイド機能部25を形成し、このガイド機能部25により、治具40が移動方向と交差する方向へ不正に変位するのを規制した。このガイド機能部25によれば、治具40の位置ずれが原因となって、係止解除面46でランス15を押すタイミングに狂いが生じる、という虞がなくなる。これにより、ランス15を必要寸法だけ確実に撓ませることができるので、作業性に優れている。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、係止解除作業時の移動過程において、端子押圧部が端子金具を変位させた後に、係止解除面がランスを押圧したが、係止解除面がランスを押圧した後に、端子押圧部が端子金具を変位させてもよい。
(2)上記実施例では、治具に押し戻し部を形成したが、治具は、押し戻し部を形成しない形態であってもよい。
(3)上記実施例では、治具にストッパを形成したが、治具は、ストッパを形成しない形態であってもよい。
(4)上記実施例では、ランスの係止を解除する際の治具の移動方向を端子金具の挿入方向と略平行としたが、治具の移動方向は端子金具の挿入方向と交差する方向であってもよい。
(5)上記実施例では、ハウジングが、端子収容室が形成された本体と、フロントリテーナとの2つの部材を組み付けて構成されているが、ハウジングは単一部材からなるものであってもよい。
<参考例>
(1)上記実施例では、端子押圧部が、端子金具の角筒部の角縁部をランスの撓み方向に対して斜め方向(対角方向)に押圧したが、端子押圧部は、角筒部をランスの撓み方向と略平行な方向に押圧する構成が考えられる。
10…コネクタ
11…ハウジング
13…端子収容室
15…ランス
25…ガイド機能部
30…端子金具
31…角筒部
33…角縁部
40…治具
43…ストッパ
46…係止解除面
50…端子押圧部
51…押し戻し部

Claims (3)

  1. 端子収容室に対する端子金具の挿入方向と交差する方向に弾性撓み可能なランスを備え、前記端子収容室に挿入した前記端子金具を前記ランスの係止作用により抜止めするコネクタに用いられ、
    前記ランスによる係止を解除する作業を行う際には、前記ランスの撓み方向と交差する方向に移動させることで前記ランスを係止解除方向へ撓ませる治具であって、
    前記ランスの撓み方向と前記治具の移動方向の両方向に対して傾斜した形態であり、係止解除作業時の移動過程において、前記ランスを押圧して係止解除方向へ撓ませる係止解除面と、
    係止解除作業時の移動過程において、前記端子金具を、前記ランスの撓み方向に関して前記ランスから遠ざかる方向へ押圧して変位させる端子押圧部とを備えており、
    前記端子押圧部が、前記端子金具に形成されて前記ランスの係止対象となる角筒部の角縁部を、対角方向に押圧する形態であることを特徴とする治具。
  2. 係止解除作業時の移動過程において、前記ランスによる係止が解除された後に、前記端子金具を前記端子収容室から離脱させる方向へ押し戻す押し戻し部を備えていることを特徴とする請求項1記載の治具。
  3. 係止解除作業が完了する位置まで移動したときに、前記ハウジングに突き当たるストッパを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の治具。
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