JP2005116471A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ロック解除時におけるリテーナの変形を阻止する。
【解決手段】 リテーナ30の両側板34における自由端側の内面には凹部35が設けられ、雌ハウジング11の両側面には切り欠き溝11Gが設けられている。切り欠き溝11Gにはロック片36と第1のロック突部41との係合を解除するための冶具60が案内可能とされている。冶具60を切り欠き溝11Gから凹部35の奥端に位置する冶具挿入規制面39へ向けて挿入するにともないロック片36と第1のロック突部41との係合が解除されるようになっている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、端子金具を抜け止めするリテーナを装着したコネクタに関する。
従来、この種のコネクタとしては、以下の特許文献1に開示のものが知られている。このものは、図10に示すように、端子金具(図示せず)が挿入されるキャビティ1を設けたコネクタハウジング2と、このコネクタハウジング2の下面を跨ぐようにして装着される略コの字状のリテーナ3とを備えている。リテーナ3は、キャビティ1への端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、端子金具の挿入後にキャビティ1内へ進入することで端子金具を係止する本係止位置との間を移動可能とされている。
また、リテーナ3の両端に設けられた両側板4がコネクタハウジング2の両側面に摺接するようになっており、リテーナ3の両側板4にはロック孔5が設けられ、コネクタハウジング2の両側面にはロック孔5に嵌入可能なロック突起6が設けられている。リテーナ3は、これらロック孔5とロック突起6とが係合することで仮係止位置と本係止位置の各位置に保持されるようになっており、仮係止位置から本係止位置へ至る間、外側に撓み変形しつつロック突起6を乗り越えるよう構成されている。
特開2002−203630公報
また、リテーナ3の両端に設けられた両側板4がコネクタハウジング2の両側面に摺接するようになっており、リテーナ3の両側板4にはロック孔5が設けられ、コネクタハウジング2の両側面にはロック孔5に嵌入可能なロック突起6が設けられている。リテーナ3は、これらロック孔5とロック突起6とが係合することで仮係止位置と本係止位置の各位置に保持されるようになっており、仮係止位置から本係止位置へ至る間、外側に撓み変形しつつロック突起6を乗り越えるよう構成されている。
上記の場合、コネクタハウジング2の外壁にはロック突起6の上方を被覆する形態の保護壁8が設けられ、この保護壁8とリテーナ3の両側板4の自由端との間には僅かな隙間しか空いてなかった。したがって、リテーナ3のロックを解除には、両側板4の自由端と保護壁8との間の僅かな隙間に冶具9を横向きの姿勢で差し込み、その後に冶具9をこじって縦向きの姿勢に変える必要があった。そうすると、冶具9のこじり動作が大きくなるから、かかる冶具8によって撓み変形される両側板4の撓み量も多くなり、もって両側板4が過度撓みしてリテーナ3が塑性変形する懸念があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロック解除時におけるリテーナの変形を阻止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可能なキャビティを設けたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに装着されて前記キャビティに進入することで前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナとを備え、前記リテーナは、基部とその基部から互いに平行に突出する一対の側板とを備え、このリテーナの両側板の内面は、前記コネクタハウジングにおいて前記リテーナの押し込み方向に対向する面とは直交した両側面に摺接可能とされ、この両側面と前記リテーナの両側板の内面のいずれか一方にはロック突部が設けられ、他方には前記ロック突部と係合可能なロック受け部が設けられ、前記リテーナは、前記ロック受け部と前記ロック突部との係合によって前記コネクタハウジングに正規の装着位置で保持可能とされ、この係合動作の間には前記リテーナの両側板が外側に撓み変形することで前記ロック受け部が前記ロック突部を乗り越えるようになっているコネクタであって、前記リテーナの側板における自由端側の内面とそこに対向する前記コネクタハウジングの側面との間には前記ロック受け部と前記ロック突部との係合を解除するための冶具の差し込みを許容する冶具挿入空間が設けられ、前記リテーナの側板において前記冶具挿入空間を構成する内面には前記冶具の差し込み方向に対向することで前記冶具の先端を突き当て可能とした冶具挿入規制面が設けられ、この冶具挿入規制面へ向けて前記冶具を差し込むことにより、その差し込み動作にともなって前記リテーナがロック解除方向へ開くようになっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングの側面には前記リテーナの側板における自由端の先方を被覆する保護壁が設けられ、この保護壁を切り欠くことで前記冶具挿入空間と連通可能とした冶具案内部が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記冶具挿入空間における前記冶具の挿入領域は、前記ロック受け部と前記ロック突部とによるロック領域の隣りに並んで設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
冶具を冶具挿入空間に挿入して冶具挿入規制面へ向けて差し込むことにより、その差し込み動作にともなって前記リテーナがロック解除方向へ開くようになっているから、リテーナの側板の撓み変形を抑えた状態でリテーナのロックを解除でき、もって過度撓みに起因するリテーナの変形を回避できる。
冶具を冶具挿入空間に挿入して冶具挿入規制面へ向けて差し込むことにより、その差し込み動作にともなって前記リテーナがロック解除方向へ開くようになっているから、リテーナの側板の撓み変形を抑えた状態でリテーナのロックを解除でき、もって過度撓みに起因するリテーナの変形を回避できる。
<請求項2の発明>
コネクタハウジングの側面には保護壁を切り欠くことで冶具挿入空間と連通可能とした冶具案内部が設けられているから、この冶具案内部に沿って冶具を差し入れると、冶具を冶具挿入空間へ確実に誘導できる。
コネクタハウジングの側面には保護壁を切り欠くことで冶具挿入空間と連通可能とした冶具案内部が設けられているから、この冶具案内部に沿って冶具を差し入れると、冶具を冶具挿入空間へ確実に誘導できる。
<請求項3の発明>
冶具挿入空間における冶具の挿入領域がロック受け部とロック突部とによるロック領域の隣りに並んで設けられているから、冶具の差し込み動作にリテーナのロック解除動作が直接的に連動することとなり、ロック解除操作の迅速確実性が担保される。
冶具挿入空間における冶具の挿入領域がロック受け部とロック突部とによるロック領域の隣りに並んで設けられているから、冶具の差し込み動作にリテーナのロック解除動作が直接的に連動することとなり、ロック解除操作の迅速確実性が担保される。
本発明の実施形態を図1ないし図9によって説明する。
本実施形態では、雌コネクタ10に適用した例を示している。雌コネクタ10の雌ハウジング11には複数の雌端子金具20が収容保持されており、相手側の雄コネクタ(図示せず)と嵌合することで各雌端子金具20が雄コネクタに収容された雄端子金具(図示せず)と電気的に接続可能となっている。以下、前後方向については、雄コネクタとの嵌合面側を前方として説明する。
本実施形態では、雌コネクタ10に適用した例を示している。雌コネクタ10の雌ハウジング11には複数の雌端子金具20が収容保持されており、相手側の雄コネクタ(図示せず)と嵌合することで各雌端子金具20が雄コネクタに収容された雄端子金具(図示せず)と電気的に接続可能となっている。以下、前後方向については、雄コネクタとの嵌合面側を前方として説明する。
雌ハウジング11は、合成樹脂製で方形ブロック状をなし、内部には複数のキャビティ12が前後に貫通して形成されている。各キャビティ12は、同形、同大に形成され、雌ハウジング11の内部において縦横方向に整列されている。雌ハウジング11におけるキャビティ12の内壁には前方へ向けて片持ち状に突出するランス13が撓み可能に設けられている。ランス13は、後方からキャビティ12内へ挿入される雌端子金具20と係合して下方へ弾性撓みし、雌端子金具20が正規の挿入深さに達するや弾性復元してその雌端子金具20を抜け止め状態で係止するようになっている。
雌ハウジング11の上面には前端から後方へ向けて片持ち状に延出されたロックアーム14が撓み可能に設けられており、このロックアーム14の上面に突設された係止突起15が相手側の雄コネクタの被係止部(図示せず)と弾性的に係合することで両コネクタが正規の嵌合状態で保持されるようになっている。雌ハウジング11の上面においてロックアーム14を間に挟んだ両側2位置にはロックアーム14の撓み空間に電線等が入り込んで絡まるのを阻止するための規制壁16が立てられている(図3参照)。また、雌ハウジング11の後端部にはつば部17が外向きに張り出して設けられ、このつば部17の後端面が両コネクタの嵌合時において押圧面17Aとして機能し得る。
また、雌ハウジング11の奥行き方向のほぼ中央部には、各キャビティ12に連通するとともに雌ハウジング11の下面から左右の両側面にかけた3方に開口するリテーナ装着孔18が形成されている(図1参照)。リテーナ装着孔18にはリテーナ30が押し込まれるようになっており、リテーナ30に備わる係止部31がキャビティ12の一部を捕捉するようになっている。
また、雌ハウジング11の奥行き方向のほぼ中央部には、各キャビティ12に連通するとともに雌ハウジング11の下面から左右の両側面にかけた3方に開口するリテーナ装着孔18が形成されている(図1参照)。リテーナ装着孔18にはリテーナ30が押し込まれるようになっており、リテーナ30に備わる係止部31がキャビティ12の一部を捕捉するようになっている。
雌ハウジング11の両側面においてリテーナ装着孔18より後方領域は、リテーナ30の逃し用に凹み形成された凹所19となっている。そして、雌ハウジング11の凹所19における後端寄りの上方には第1及び第2のロック突部41,42がリテーナ30の押し込み方向に沿ってそれぞれ上下2位置に設けられている(図6参照)。両ロック突部41,42は、前後方向に長手の突条をなして互いにほぼ平行に配され、その下面が下側へ行くにつれ雌ハウジング11側に近づくテーパ面とされ、その上面が雌ハウジング11から離れるにつれ僅かに昇り勾配となるテーパ面とされている。
また、雌ハウジング11の両側面における凹所19の上方には両ロック突部41,42のロック状態を保護する保護壁11Eが設けられている。保護壁11Eは、雌ハウジング11に装着されたリテーナ30の両側板34(後述する)における自由端の先方を横切る形態で被覆可能に配されるとともに、その長さ方向の途中位置にて切り欠き溝11Gにより分断されている(図6参照)。切り欠き溝11Gは、凹所19と連通しており、その左右の内側縁が互いに平行で且つ垂直に切り立っている。図示する場合には、切り欠き溝11Gの右側の内側縁を下方に降ろした垂線上に両ロック突部41,42の左端縁が位置している。なお、切り欠き溝11Gは、本発明の冶具案内部を構成する。
リテーナ30は、雌ハウジング11と同様、合成樹脂材によって形成されており、平板状の基部33と基部33の左右の両端部から互いに平行に突出されて雌ハウジング11の両側面における凹所19に摺接される一対の側板34と、これら両側板34及び基部33の前方にあって雌ハウジング11に開口されたリテーナ装着孔18を閉鎖するとともに雌ハウジング11の内部に進入する略ブロック状の係止部31とを備えている。基部33と両側板34とは、正面視すると全体として略コの字形に形成され、基部33を撓み支点として両側板34の弾性的な撓み変形が可能としてある。また、係止部31は、リテーナ30が本係止位置に至ると、雌ハウジング11のキャビティ12の一部を構成するとともに雌端子金具20の後端あご部21に係合して雌端子金具20を抜け止め状態で保持するようになっている(図2参照)。
リテーナ30の両側板34における自由端側の内面上方には方形状に凹んでなる凹部35が設けられ、この凹部35によって対向する雌ハウジング11の両側面との間に本発明の冶具挿入空間が構成されている。凹部35は、両側板34の後端面に開口しており、この凹部35の後方領域にはさらなる薄肉化により雌ハウジング11の両ロック突部41,42と対応可能なロック凹部32が形成されている。両側板34においてロック凹部32を内側に配したロック片36(本発明のロック受け部に相当)は、薄肉化により撓み容易となっており、リテーナ30が仮係止位置と本係止位置とを変位する間、その先端爪部37が両ロック突部41,42に乗り上げ可能な構成とされる。ロック片36の先端爪部37の下面は両ロック突部41,42の上面に対応した形態で雌ハウジング11側へ行くにつれ僅かに下り勾配となるテーパ面となっている(図3参照)。これらロック片36の下面と両ロック突部41,42の上面とはリテーナ30の解除方向に抗する形態のテーパ面となっているから、仮係止位置と本係止位置の各位置におけるリテーナ30の保持が強固なものとなる。一方、ロック片36の先端爪部37の上面は両ロック突部41,42の下面に対応した形態で雌ハウジング11側へ下り勾配となるテーパ面となっている。これらロック片36の上面と両ロック突部41,42の下面とはリテーナ30の押し込み方向に沿った形態のテーパ面となっているから、仮係止位置から本係止位置へリテーナ30の押し込み動作の円滑性が保障される。なお、本係止位置とは本発明の正規の装着位置に相当する。
凹部35のうちロック凹部32の隣りの前方領域38は、リテーナ30が雌ハウジング11に組付けられたときに、雌ハウジング11の切り欠き溝11Gと対応する位置に配されるようになっている。そして、切り欠き溝11Gから凹部35の前方領域38に向けてリテーナ30のロック解除用の冶具60の挿入が許容されており(後述する)、挿入された冶具60が凹部35の奥端にて冶具60の進行方向に対向する冶具挿入規制面39に当て止め可能とされている(図5参照)。つまり、凹部35の前方領域38は、冶具60の挿入領域となっている。なお、両側板34の上端縁の全縁は、雌ハウジング11側へ下り勾配となるテーパ面30Aとなっており、このテーパ面30Aに沿って冶具60が凹部35に案内されるようにしてある。
次に、本実施形態の組付け手順を説明する。まず、リテーナ30を仮係止位置に組付ける。その場合は、両側板34を雌ハウジング11の凹所19に位置合わせし、リテーナ30を雌ハウジング11の下面に跨がせるようにして差し込む。すると、両側板34のロック片36の先端爪部37が第2のロック突部42に乗り上げられ、両側板34が外側へ開いて弾性的に撓み変形する。さらにリテーナ30を押し込むと、ロック片36が元の姿勢に弾性復元するとともにロック片36の先端爪部37が第1及び第2の両ロック突部41,42の離間スペースに嵌り込み、且つ、ロック片36が第2のロック突部42に係止される(図3参照)。この仮係止位置では、リテーナ30の係止部31が雌ハウジング11のキャビティ12から退避している。この状態で、後方から電線Wに固着された雌端子金具20をキャビティ12に正規の挿入深さで挿入し、その雌端子金具20をランス13によって一次係止する。
全ての雌端子金具20の挿入が完了したら、さらにリテーナ30を押し込む。すると、両側板34のロック片36の先端爪部37が第1のロック突部41に乗り上げられ、両側板34が外側へ開いて弾性的に撓み変形する。ロック片36の先端爪部37が第1のロック突部41を乗り越えると、ロック片36が元の姿勢に弾性復元するとともに第1のロック突部41に係止される(図4参照)。この本係止位置では、リテーナ30の係止部31が対応するキャビティ12に進入して雌端子金具20の後端あご部21に係合し、雌端子金具20が抜け止め状態で二次係止される(図2参照)。なお、雌端子金具20が正規の挿入深さで収容されていない半挿入状態にあるときには、係止部31が雌端子金具20と干渉してリテーナ30の押し込み動作を規制するから、それをもって雌端子金具20の半挿入検知としている。
続いて、本係止位置におけるリテーナ30のロックを解除する手順を説明する。まず、ロック解除用の冶具60を雌ハウジング11の両側面のうちいずれか一方の面側(図示する場合は左側)の切り欠き溝11Gに滑り込ませ、その先細りとなった先端部を両側板34の凹部35の上方に臨ませる。それから冶具60を切り欠き溝11Gに沿って真っ直ぐ下降させ、リテーナ30の側板34における自由端側の内面と雌ハウジング11の一方の面とに摺動させつつ凹部35の奥端に位置する冶具挿入規制面39へ向けて差し込む。すると、リテーナ30の両側板34が冶具60に押されて外側へ拡開変形する。
ここで、冶具60の両側板34に対する摺動面は差し込み方向に傾斜しているから、差し込み深さが増すにつれ、リテーナ30の拡開量も増大する。冶具60の先端部が冶具挿入規制面39に当て止めされると、ロック片36と第1のロック突部41との係合が完全に解かれて、リテーナ30が本係止位置から仮係止位置へ移動可能となる。雌ハウジング11の一方の面側においてリテーナ30を仮係止位置に落とし込んだら、冶具60を引き抜き、続いて雌ハウジング11の他方の面側に対して上記同様の操作を行うことにより、雌ハウジング11の両側面においてリテーナ30のロックを解除する。
ここで、冶具60の両側板34に対する摺動面は差し込み方向に傾斜しているから、差し込み深さが増すにつれ、リテーナ30の拡開量も増大する。冶具60の先端部が冶具挿入規制面39に当て止めされると、ロック片36と第1のロック突部41との係合が完全に解かれて、リテーナ30が本係止位置から仮係止位置へ移動可能となる。雌ハウジング11の一方の面側においてリテーナ30を仮係止位置に落とし込んだら、冶具60を引き抜き、続いて雌ハウジング11の他方の面側に対して上記同様の操作を行うことにより、雌ハウジング11の両側面においてリテーナ30のロックを解除する。
このように本実施形態によれば、冶具60を雌ハウジング11の切り欠き溝11Gから凹部35に挿入したあと凹部35の奥端に位置する冶具挿入規制面39へ向けて差し込むことにより、その差し込み動作にともなってロック片36とロック突部41との係合を解除可能なようにしてあるから、冶具60を全くこじることなくリテーナ30のロックを解除できる。したがって、リテーナ30の両側板34の撓み変形が小さくて済むから、過度撓みに起因するリテーナ30の変形を回避できる。また、リテーナ30を真っ直ぐ差し込むだけでその差し込み動作に連動してリテーナ30のロックを解除できるから、作業負担を軽減できる。
さらに、凹部35における前方領域38に冶具60の挿入領域が設けられ、それと隣り合う後方領域にロック片36と両ロック突部41,42とによるロック領域が設けられているから、冶具60の差し込み動作にリテーナ30のロック解除動作が直接的に連動することとなり、ロック解除操作の迅速性が確保される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明においては、ロック受け部を雌ハウジング側に設け、ロック突部をリテーナ側に設けても構わない。
(2)本発明においては、リテーナのロックを解除する際に両側板が過度撓みしない範囲で冶具を多少こじっても構わない。
(3)本発明においては、凹部における後方領域に冶具の挿入領域が設けられ、それと隣り合う前方領域にロック受け部とロック突部とによるロック領域が設けられても構わない。
(4)本発明においては、両側板のうち片方の側板にのみ凹部が設けられていても構わない。
(5)本発明は、雄コネクタにリテーナを組付ける場合にも適用できる。
(2)本発明においては、リテーナのロックを解除する際に両側板が過度撓みしない範囲で冶具を多少こじっても構わない。
(3)本発明においては、凹部における後方領域に冶具の挿入領域が設けられ、それと隣り合う前方領域にロック受け部とロック突部とによるロック領域が設けられても構わない。
(4)本発明においては、両側板のうち片方の側板にのみ凹部が設けられていても構わない。
(5)本発明は、雄コネクタにリテーナを組付ける場合にも適用できる。
10…雌コネクタ
11…雌ハウジング
11G…切り欠き溝
12…キャビティ
30…リテーナ
33…基部
34…両側板
35…凹部
36…ロック片
39…冶具挿入規制面
41…第1のロック突部
42…第2のロック突部
60…冶具
11…雌ハウジング
11G…切り欠き溝
12…キャビティ
30…リテーナ
33…基部
34…両側板
35…凹部
36…ロック片
39…冶具挿入規制面
41…第1のロック突部
42…第2のロック突部
60…冶具
Claims (3)
- 端子金具を収容可能なキャビティを設けたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに装着されて前記キャビティに進入することで前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナとを備え、前記リテーナは、基部とその基部から互いに平行に突出する一対の側板とを備え、このリテーナの両側板の内面は、前記コネクタハウジングにおいて前記リテーナの押し込み方向に対向する面とは直交した両側面に摺接可能とされ、この両側面と前記リテーナの両側板の内面のいずれか一方にはロック突部が設けられ、他方には前記ロック突部と係合可能なロック受け部が設けられ、前記リテーナは、前記ロック受け部と前記ロック突部との係合によって前記コネクタハウジングに正規の装着位置で保持可能とされ、この係合動作の間には前記リテーナの両側板が外側に撓み変形することで前記ロック受け部が前記ロック突部を乗り越えるようになっているコネクタであって、
前記リテーナの側板における自由端側の内面とそこに対向する前記コネクタハウジングの側面との間には前記ロック受け部と前記ロック突部との係合を解除するための冶具の差し込みを許容する冶具挿入空間が設けられ、前記リテーナの側板において前記冶具挿入空間を構成する内面には前記冶具の差し込み方向に対向することで前記冶具の先端を突き当て可能とした冶具挿入規制面が設けられ、この冶具挿入規制面へ向けて前記冶具を差し込むことにより、その差し込み動作にともなって前記リテーナがロック解除方向へ開くようになっていることを特徴とするコネクタ。 - 前記コネクタハウジングの側面には前記リテーナの側板における自由端の先方を被覆する保護壁が設けられ、この保護壁を切り欠くことで前記冶具挿入空間と連通可能とした冶具案内部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 前記冶具挿入空間における前記冶具の挿入領域は、前記ロック受け部と前記ロック突部とによるロック領域の隣りに並んで設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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