JP5744330B2 - ガルバノスキャナおよびレーザ加工機 - Google Patents

ガルバノスキャナおよびレーザ加工機 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ光の反射角度を変更してレーザ光の位置決めを行うガルバノスキャナおよびレーザ加工機に関する。
ガルバノスキャナは、駆動部(以下、モータ部)によってミラーが回転する構成を有し、ミラーを回転させることによって、ミラー面に照射されるレーザ光の反射角度を変更してレーザ光の位置決めを行なっている。
従来のガルバノスキャナは、モータ部と、モータ部によって回転させられるシャフトと、レーザ光を反射するミラーと、シャフトの端部にミラーを固定するミラーマウントと、を備えており、モータ部の回転に応じてミラーの角度を±15度程度の範囲で回転制御している。このようなガルバノスキャナにおいて、ミラーの重心とモータ部の回転軸とがわずかにずれていると、高速で回転した場合に、シャフトを回転自在に保持する軸受けを支点に回転軸に対して垂直な方向(ミラー面に対して垂直方向)に振動が発生する。このような振動(以下、ミラーの面倒れ振動という)が発生すると、レーザ光の反射角度が変更され、レーザ光の位置決め誤差が発生する。そして、レーザ光の位置決め誤差が発生すると、ワークにレーザ加工誤差を生じる。
そこで、ミラーの面倒れ振動を抑制するために、ガルバノスキャナのミラーの先端部にミラーマウント、シャフト、軸受け等を設ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。このガルバノスキャナでは、2つの軸受けでミラーの両端を支持するミラー両持ち構造となるので、ミラーの面倒れ振動が発生せず、レーザ光を正確に位置決めすることが可能となる。
特許第4126883号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ミラーよりも先端部に、ミラーマウント、シャフト、軸受け、軸受ホルダ、ベース等のミラー先端部構造部材が装着されるので、このようなガルバノスキャナを、少なくとも2台のガルバノスキャナでレーザ光を偏向してFθレンズのような対物レンズで集光して被加工物をレーザ加工するレーザ加工機に用いた場合、前記ミラー先端部構造部材がFθレンズと干渉するという問題があった。特にレーザ光の集光径を小さくして微細な加工を行う場合、焦点距離の短い集光性能が高いFθレンズを用いる必要がある。このような焦点距離の短いFθレンズを用いると、ミラーの先端部とFθレンズのギャップが小さくなるので、ミラー先端部構造部材を取り付けることが困難となり、ひいては、ミラーの面倒れ振動を防止することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、焦点距離の短いFθレンズを用いた場合であっても面倒れ振動を起こさないガルバノスキャナおよびレーザ加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レーザ光を所定方向に反射することによって前記レーザ光の位置決めを行うミラーと、前記ミラーに直接または間接的に固定されるとともに、同一の回転軸を中心に回転することによって前記ミラーの角度を変更する第1および第2のシャフトと、前記回転軸の先端部側で前記第1のシャフトに固定され、且つ前記回転軸の後端部側で前記第2のシャフトに固定され、且つ前記ミラーの裏面側と固定され、且つ回転トルクを発生させることによって前記ミラーおよび前記第1および第2のシャフトを前記回転軸を中心に回転させる磁石と、前記第1のシャフトを回転自在に支持する第1の軸受けと、前記磁石を挟んで前記第1の軸受けに対向するように配置されるとともに、前記第2のシャフトを回転自在に支持する第2の軸受けと、前記第2のシャフトの回転角度を計測するセンサ部と、を備え、前記第2の軸受けは、前記第1の軸受けよりもラジアル方向の定格荷重が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、面倒れ振動を防止できるガルバノスキャナを実現できるとともに、焦点距離の短いFθレンズを用いた場合であっても面倒れ振動を抑制したレーザ加工機を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るレーザ加工機の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す斜視図である。 図3は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。 図4は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す上面図である。 図5は、実施の形態2に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。 図6は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す上面図である。 図7は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す第1の断面図である。 図8は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す第2の断面図である。 図9は、実施の形態4に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。 図10は、実施の形態5に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るガルバノスキャナおよびレーザ加工機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るレーザ加工機の構成を示す図である。レーザ加工機1は、被加工物31へレーザ光7(パルスレーザ光)を照射することにより、被加工物31にレーザ加工を施す装置である。本実施の形態のレーザ加工機1は、面倒れ振動を起こさないミラー両持ち構造のガルバノスキャナ3X,3Yを備えている。
レーザ加工機1は、レーザ発振器2と、被加工物(基板などのワーク)31のレーザ加工を行うレーザ加工部40と、加工制御装置30と、を備えている。レーザ発振器2は、ビーム状のレーザ光7を発振してレーザ加工部40に送出する。レーザ加工部40は、ガルバノミラー5X,5Yと、ガルバノスキャナ3X,3Yと、Fθレンズ6と、XYテーブル32とを備えている。
ガルバノスキャナ3X,3Yは、レーザ光7の軌道を変化させて被加工物31への照射位置を移動させる機能を有しており、被加工物31に設定された各加工エリア(ガルバノエリア)内でレーザ光7を2次元的に走査する。ガルバノスキャナ3X,3Yは、レーザ光7をX−Y方向に走査するために、ガルバノミラー5X,5Yを所定の角度に回転させる。具体的には、ガルバノミラー5Xが回転すると、レーザ光7は被加工物31のX軸方向に走査され、ガルバノミラー5Yが回転すると、レーザ光7は被加工物31のY軸方向に走査される。これにより、ガルバノミラー5Xは、レーザ光7のX方向の照射位置を位置決めし、ガルバノミラー5Yは、レーザ光7のY方向の照射位置を位置決めする。
ガルバノミラー5X,5Yは、概略楕円形の主面(ミラー面)を有したミラーを用いて構成されており、レーザ光7を反射して所定の角度に偏向させる。ガルバノミラー5Xは、レーザ光7をX方向に偏向させ、ガルバノミラー5Yは、レーザ光7をY方向に偏向させる。
Fθレンズ6は、テレセントリック性を有した集光レンズである。Fθレンズ6は、レーザ光7を被加工物31の主面に対して垂直な方向に偏向させるとともに、レーザ光7を被加工物31の加工位置(穴位置)に集光(照射)させる。これにより、Fθレンズ6は、XY面に垂直なZ方向に、レーザ光7の主光線の向きを揃える。
XYテーブル32は、被加工物31が載置されるとともに、X軸モータおよびY軸モータ(いずれも図示省略)の駆動によってXY平面内を移動する。これにより、XYテーブル32は、被加工物31を面内方向(X方向およびY方向)へ移動させる。
被加工物31は、プリント配線板などの加工対象物であり、複数個所に穴あけ加工が行なわれる。被加工物31は、例えば、銅箔(導体層)、樹脂(絶縁層)、銅箔(導体層)の3層構造をなしている。
加工制御装置30は、レーザ発振器2およびレーザ加工部40に接続されており(図示せず)、レーザ発振器2およびレーザ加工部40を制御する。加工制御装置30は、被加工物31をレーザ加工する際には、加工プログラムに設定されたレーザ加工条件をレーザ発振器2とレーザ加工部40に指示する。ここでのレーザ加工条件は、レーザ光7のパルス出射タイミング、レーザ光照射位置(被加工物31上の座標値)などを含んでいる。
加工制御装置30は、コンピュータなどによって構成されており、レーザ発振器2やレーザ加工部40をNC(Numerical Control)制御等によって制御する。加工制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えて構成されている。加工制御装置30がレーザ発振器2やレーザ加工部40を制御する際には、CPUが、ユーザによる入力部(図示せず)からの入力によって、ROM内に格納されている加工プログラムを読み出してRAM内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。この処理に際して生じる各種データは、RAM内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶される。これにより、加工制御装置30は、レーザ発振器2およびレーザ加工部40を制御する。
XYテーブル32を移動させることなくガルバノ機構(ガルバノスキャナ3X,3Y、ガルバノミラー5X,5Y)の動作によってレーザ加工が可能な範囲(走査可能領域)がガルバノエリア(スキャンエリア)である。レーザ加工機1では、XYテーブル32をXY平面内で移動させた後、ガルバノスキャナ3X,3Yによってレーザ光7を2次元走査する。XYテーブル32は、各ガルバノエリアの中心がFθレンズ6の中心直下(ガルバノ原点)となるよう順番に移動していく。
ガルバノ機構は、ガルバノエリア内に設定されている各穴位置が順番にレーザ光7の照射位置となるよう動作する。レーザ加工機1が被加工物31へのレーザ加工を行う際には、ガルバノスキャナ3Xがガルバノミラー5Xを回動させ、ガルバノミラー5Xがレーザ発振器2から送られてくるレーザ光7を反射する。このとき、ガルバノミラー5Xは、回動することで、レーザ光7の進行方向を変化させる。
さらに、ガルバノスキャナ3Yは、ガルバノミラー5Yを回動させ、ガルバノミラー5Yは、ガルバノミラー5Xから送られてくるレーザ光7を反射する。このとき、ガルバノミラー5Yは、回動することで、レーザ光7の進行方向を変化させる。これにより、ガルバノミラー5X,5Yは、レーザ光7の照射領域を、被加工物31の面内方向(XY方向)に対して移動させる。
レーザ加工機1では、XYテーブル32によるガルバノエリア間の移動とガルバノ機構によるガルバノエリア内でのレーザ光7の2次元走査とが、被加工物31上で順番に行なわれていく。これにより、被加工物31内の全ての加工位置がレーザ加工される。
ガルバノミラー5Xの先端部のうちFθレンズ6側の先端部とFθレンズ6との間の距離D1は、焦点距離の短いFθレンズ6では狭くなる(例えば10mm以下)。本実施の形態のガルバノスキャナ3Xは、ガルバノミラー5Xの先端部側に軸受けなどの構造部材(面倒れ振動を防止する部材など)を配置することなくガルバノスキャナ3Xを構成しているので、軸受けなどの構造部材がFθレンズ6と干渉(衝突)することなくガルバノスキャナ3Xをレーザ加工機1に装着することができる。このように、焦点距離の短いFθレンズ6であっても、ガルバノミラー5Xの面倒れが起こらないガルバノスキャナ3X,3Yをレーザ加工機1に搭載することが可能となり、集光性の高いレーザ加工を高精度に行うことが可能となる。
つぎに、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成について説明する。なお、ガルバノスキャナ3X,3Yは、同様の構成を有しているので、ここではガルバノスキャナ3Xの構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す斜視図である。なお、図2では、ベース10のうちの底面のみを図示しており側面などの図示を省略している。また、図2では軸受けホルダ14を斜視図で示している。
ガルバノスキャナ3Xは、モータ部24と、センサ部25と、シャフト4とを有している。また、ガルバノスキャナ3Xは、ベース10と、ミラーマウント(固定部材)11,12と、軸受け13と、軸受けホルダ14と、ガルバノミラー5Xとを有している。
シャフト4は、軸状部材(回転部材)を用いて構成されており、ガルバノミラー5Xの裏面側に配置されている。シャフト4は、軸状部材を回転軸としてモータ部24によって軸回転させられることにより、ガルバノミラー5Xの角度を変更する。シャフト4は、モータ部24を貫通するよう配置されている。シャフト4の一方の端部側(図2の右側)にはセンサ部25が接続されており、他方の端部側(図2の左側)と中央部近傍には、ガルバノミラー5Xおよび軸受け13が接続されている。
シャフト4の他方の端部側(以下、先端軸受け側という)(図2の左側)は、軸受けホルダ14を介して軸受け13が接続されている。また、シャフト4の先端軸受け側は、ミラーマウント12を介してガルバノミラー5Xに接続され、中央部近傍はミラーマウント11を介してガルバノミラー5Xに接続されている。軸受けホルダ14は、ミラーマウント12よりもシャフト4の端部側(略先端部)に配置されている。本実施の形態のシャフト4は、ガルバノミラー5Xをミラー面(表面)側から見た場合に、先端軸受け側の先端部が、ガルバノミラー5Xからはみ出さないよう配置されている。
モータ部24は、シャフト4を回転駆動する。モータ部24の近傍にはセンサ部25が設けられている。モータ部24は、モータ部24の回転に応じてガルバノミラー5Xの角度を所定の角度範囲(例えば±15度程度)で回転制御できるよう構成されている。
センサ部25は、モータ部24に対するシャフト4の回転角度を計測する角度センサである。加工制御装置30は、センサ部25で計測された回転角度に基づいて、シャフト4の位置決め(回転角度の位置決め)を行なうことにより、ミラーマウント11,12によって固定されたガルバノミラー5Xの回転角度(ミラー面の位置)を制御する。
ミラーマウント11,12は、シャフト4およびガルバノミラー5Xに固定接合されている。ミラーマウント12は、先端軸受け側の端部近傍でシャフト4に固定接合されるとともに、ガルバノミラー5Xの先端軸受け側の端部近傍を裏面側から保持する。同様に、ミラーマウント11は、シャフト4の中央部近傍でシャフト4に固定接合されるとともに、ガルバノミラー5Xの先端軸受け側とは反対側の端部近傍を側面側から保持する。これにより、シャフト4は、軸方向の位置が異なる2箇所(本実施の形態ではミラーマウント11,12の2箇所)でガルバノミラー5Xに接合している。
軸受け13は、シャフト4を支持する軸受けのうち最もガルバノミラー5Xの先端部側に配置される軸受けである。軸受け13は、ガルバノミラー5Xが面倒れ振動を起こさないように、シャフト4の略先端部(図2では、シャフト4の左側)に配置されており、シャフト4を回転自在に保持する。軸受け13は、軸受けホルダ14によって保持されている。軸受け13は、概略円板状部材を用いて形成されており、シャフト4は、概略円板状部材の中心部を貫通するよう配置されている。
軸受けホルダ14は、軸受け13を格納するホルダであり、ベース10の端部(先端軸受け側)でベース10に固定接合されている。ベース10は、モータ部24の筐体(外壁面)に固定接合されている。これにより、ベース10は、シャフト4が面倒れ振動を起こさないよう、軸受けホルダ14および軸受け13を介してシャフト4を保持している。
本実施の形態では、ガルバノミラー5Xをミラー面(表面)側から見た場合に、軸受け13、軸受けホルダ14、シャフト4、ベース10などの構造部材が、ガルバノミラー5Xからはみ出さないようガルバノミラー5Xの裏面側に配置されている。なお、前記構造部材は、ガルバノミラー5Xの先端とFθレンズ6との距離D1より短い範囲なら、はみ出してもよい。
ガルバノミラー5Xは、側面と裏面側からミラーマウント11,12によって保持されている。シャフト4が回転することにより、ミラーマウント11,12が回転し、これにより、ガルバノミラー5Xが回転する。
図3は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。図3では、シャフト4の回転軸を含む平面であって且つミラー面に垂直な平面でガルバノスキャナ3Xを切断した場合の断面図を示している。
モータ部24は、ミラーマウント11の近傍に配置された軸受け23Aと、センサ部25の近傍に配置された軸受け23Bとを備えている。軸受け23Bは、モータ部24の一方の端部側に配置されてシャフト4を回転自在に保持する。また、軸受け23Aは、モータ部24の他方の端部側に配置されてシャフト4を回転自在に保持する。これにより、シャフト4は、シャフト4の軸方向の位置が異なる少なくとも2箇所(本実施の形態では、軸受け13,23A,23Bの3箇所)でガルバノミラー5Xを回転自在に支持している。また、シャフト4の軸方向の位置が異なる少なくとも2箇所の軸受け(本実施の形態では、軸受け13,23Aの2箇所)でガルバノミラー5Xの面倒れ振動を起こさないようにシャフト4を回転自在に保持している。軸受け23A,23Bは、概略円板状部材を用いて構成されており、シャフト4は、概略円板状部材の中心部を貫通するよう配置されている。
また、モータ部24は、磁石22N,22Sと、コイル21とを備えている。磁石22Nは、N極の磁石であり、磁石22Sは、S極の磁石である。磁石22N,22Sは、モータ部24のうち回転しない外周部である筐体(ステータ部)に固定されている。磁石22N,22Sは、磁石22Nと磁石22Sとがシャフト4を介して、対向するように配置されている。
磁石22N,22Sは、シャフト4に固定されているコイル21の周辺に磁場を発生させる。この状態でコイル21に電流を流すと、フレミング左手3指の法則によってシャフト4に回転トルクが発生し、回転軸51を中心に、シャフト4が回転する。
シャフト4には、センサ部25内に設置されたロータリエンコーダなどの角度センサのディスク26が固定接合されている。センサ部25は、図示していない光学センサによってシャフト4の回転角度を計測するとともに、図示していない制御装置によって角度制御を行う。センサ部25は、コイル21に流す電流を制御することで、シャフト4の回転角を正確に制御し位置決めする。
ガルバノミラー5Xのミラー面8は、レーザ光7を反射するようにその表面が研磨されるとともにコーティング等の表面処理が施されている。シャフト4の回転軸51とミラー面8に平行な面52は、距離D2だけ離れている。軸受け13の半径R1は、回転軸51と軸受け13の外周部との間の距離である。換言すると、軸受け13の半径R1は、軸受け13を構成する概略円板状部材の半径である。ガルバノミラー5Xの軸受け13近傍の厚みをT1とすると、R1が以下の式(1)の関係を満たす軸受け13をガルバノスキャナ3Xに用いる。
R1<D2−T1・・・(1)
このように、ガルバノスキャナ3Xは、R1が式(1)の関係を満たしており、軸受け13の円板状部材は、その半径が、ガルバノミラー5Xの裏面とシャフト4の回転軸との間の距離よりも小さくなるよう形成されている。R1が式(1)の関係を満たすような軸受け13を、シャフト4のミラー先端部側に適用することで、軸受け13の一部(上部側)をガルバノミラー5Xとシャフト4の間に挿入することができる。
これにより、ガルバノミラー5Xの先端部よりも外側に構造部材(ベース10、シャフト4、軸受け13、軸受けホルダ14など)を配置することなく、ガルバノスキャナ3Xをミラー両持ち構造とすることが可能となる。ミラー両持ち構造は、ミラーマウント11,12によってガルバノミラー5Xの両端部近傍を保持する構造である。このように、ガルバノスキャナ3Xは、ガルバノミラー5Xの面倒れ振動を抑制する2つ以上の軸受け(軸受け13,23A)を有し、この軸受けのうち、面倒れ振動を抑制するために配置された軸受けの1部あるいは全部がミラー面8とシャフト4の間に設置されている。
図4は、実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す上面図である。図4では、ミラー面側からガルバノスキャナを見た場合のガルバノスキャナの上面図を示している。図4に示すガルバノスキャナ3XをAA線で切断した断面図が図3に示した断面図に対応している。
図3〜図5に示すように、ガルバノスキャナ3Xを上面側から見た場合に、ベース10は、ガルバノミラー5Xの裏面側に配置されている。そして、図3および図4に示すように、ガルバノスキャナ3Xを上面側から見た場合に、軸受け13および軸受けホルダ14は、ガルバノミラー5Xの裏面側に配置されている。換言すると、ガルバノスキャナ3Xを上面側から見た場合に、ベース10、シャフト4、軸受け13および軸受けホルダ14は、ガルバノミラー5Xの先端部よりも内側(先端軸受け側とは反対側)(モータ部24側)に配置されている。
このような構造によれば、シャフト4が高速に回転し、これに伴ってガルバノミラー5Xが高速に回転した場合でも、シャフト4の面倒れ振動は、ガルバノミラー5Xの両端を回転自在に支持する軸受け13と軸受け23Bとによって防止できる。このため、ガルバノミラー5Xの面倒れ振動が発生しない。
また、回転軸51からミラー面8の裏面までの距離よりも小さい半径の軸受け13を用いることで、軸受け13、軸受けホルダ14等をガルバノミラー5Xとシャフト4との間に配置することができる。したがって、ガルバノミラー5Xの先端部よりも外側に構造部材を配置することなく、ガルバノミラー5Xの先端部よりも内側に軸受け13などの構造部材を配置することが可能となる。
ガルバノスキャナ3Xを上述したような構成とすることで、ガルバノミラー5Xの先端部よりも外側に構造部材を配置する必要がなくなる。これにより、Fθレンズ6とガルバノミラー5Xの構造部材が干渉しないので、焦点距離の短いFθレンズ6を用いた場合であっても、ガルバノスキャナ3Xをレーザ加工機1などのレーザ加工機に搭載することが可能となる。また、ミラー面倒れ振動の発生を防止できるので、レーザ光7の反射角度のずれを防止できる。このため、レーザ光7の位置決め誤差が発生することを防止できる。したがって、面倒れ振動のない高精度なレーザ加工を行うことができる。
なお、本実施の形態では、軸受け13が概略円板状部材である場合について説明したが、軸受け13は他の形状であってもよい。この場合であっても、軸受け13の中心と軸受け13の外周部(最先端部)との距離をR1’とすると、R1’<(D2−T1)を満たすようガルバノスキャナ3Xを構成しておく。
また、本実施の形態では、軸受け13、軸受けホルダ14などの構造部材は、全てがガルバノミラー5Xの先端部よりも内側に配置される構成に限らず、構造部材の一部がガルバノミラー5Xの先端部よりも内側に配置され、残りの一部は、図1のガルバノミラー5Xの先端とFθレンズ6との距離D1より短い範囲でガルバノミラー5Xの先端部よりも外側に配置されていてもよい。また、ガルバノスキャナ3Yは、ガルバノスキャナ3Xと同様の構成であってもよいし、ガルバノスキャナ3Xとは異なる構成であってもよい。また、シャフト4とガルバノミラー5Xとの接続構成は、上述した接続構成に限らず、何れの構成を用いて接続してもよい。また、モータ部24としては、ステータに磁石22N,22S、回転部にコイル21を用いたものを説明したが、ステータにコイル、回転部に磁石を用いた構造としてもよい。
このように、実施の形態1によれば、ミラー面8とシャフト4との間(ガルバノミラー5Xの裏面部側)に軸受け13やミラーマウント11,12などの面倒れ振動を防止する部材を配置しているので、焦点距離の短いFθレンズ6を用いた場合であってもFθレンズ6とガルバノスキャナ3Xとの間の衝突を防止しつつ面倒れ振動を防止できる。
実施の形態2.
つぎに、図5を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、ガルバノミラーの裏面に穴部(切り欠き部)を設けておき、この穴部に軸受け13の先端部を挿入させることにより、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離を短くする。
図5は、実施の形態2に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。図5では、シャフトの回転軸を含む平面であって且つミラー面に垂直な平面でガルバノスキャナ3X’を切断した場合の断面図を示している。なお、図5の各構成要素のうち図3に示す実施の形態1のガルバノスキャナ3Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
ガルバノスキャナ3X’は、ガルバノミラー5X’を備えている。実施の形態1のガルバノスキャナ3Xでは、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離はD2であるが、D2が大きくなるほど、ガルバノミラー5Xのイナーシャは大きくなり、モータ部24の発生トルクが大きくなる。また、D2が大きくなるほど、回転方向の固有振動周波数が低下するので、高速にガルバノミラー5Xを回転させることが困難になってくる。
そこで、本実施の形態では、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離をD2よりも短いD3にするため、ガルバノミラー5X’の裏面に切り欠き部35を設けておく。
切り欠き部(挿入部)35は、軸受け13の上端部が挿入される凹状の穴(空間)である。切り欠き部35は、軸受け13とガルバノミラー5X’が接触しないよう、軸受け13の上端部よりも大きな形状(内壁面)を有している。なお、切り欠き部35の深さは、ミラー面8を貫通しない深さとしておく。この切り欠き部35を設けることで軸受け13の上端部の一部はガルバノミラー5X’の裏面に挿入できるので、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離D3を短くすることが可能となる。なお、本実施形態の距離D3は、実施の形態1の距離D2よりも小さくなり、以下の式(2)の関係となる。また、軸受け13の半径R1は、以下の式(3)のような関係になる。
D3<D2・・・(2)
D3−T1<R1<D3・・・(3)
ガルバノスキャナ3X’を上述したような構成とすることで、ガルバノミラー5X’の先端部よりも外側に構造部材を配置することなく、ミラー面倒れが発生しないガルバノスキャナ3X’を実現できる。そして、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離を短くすることができるので、ガルバノミラー5X’のイナーシャを小さくできる。したがって、モータ部24の回転トルクを小さくできるとともに、回転方向の固有振動周波数を高くすることができるので、ガルバノミラー5X’を高速に回転させることが可能となる。さらに、Fθレンズ6とガルバノミラー5X’の構造部材が干渉しないので、焦点距離の短いFθレンズ6を用いた場合であっても、ガルバノスキャナ3X’をレーザ加工機1などのレーザ加工機に搭載することが可能となる。したがって、面倒れ振動のない高精度なレーザ加工を行うことができる。なお、切り欠き部35内に軸受けホルダ14の先端部を挿入してもよい。
このように、実施の形態2によれば、ガルバノミラー5X’の裏面部に切り欠き部35を設けているので、ミラー面8に平行な面52と回転軸51との間の距離D3を短くすることが可能となる。したがって、モータ部24の回転トルクを小さくできるとともに、回転方向の固有振動周波数を高くすることができるので、ガルバノミラー5X’を高速に回転させることが可能となる。
実施の形態3.
つぎに、図6〜図8を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、ガルバノミラーの裏面に磁石を配置することによって、シャフトの捻れ振動の周波数(固有振動周波数)を高くする。
まず、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成について説明する。図6は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す上面図である。また、図7は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す第1の断面図である。また、図8は、実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す第2の断面図である。
図6は、ガルバノミラー55Xのミラー面側からガルバノスキャナ53Xを見た場合のガルバノスキャナ53Xの上面図を示している。ガルバノスキャナ53XをBB線で切断した断面図が、図7に示した第1の断面図に対応している。また、図6に示すガルバノスキャナ53XをCC線で切断した断面図が、図8に示した第2の断面図に対応している。
なお、図6、図7、図8の各構成要素のうち図3に示す実施の形態1のガルバノスキャナ3Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
ガルバノスキャナ53Xは、ガルバノミラー55Xと、センサ部25と、シャフト54A,54Bと、軸受けホルダ59A,59Bと、磁石50と、ベース60と、コイル56とを備えている。そして、軸受けホルダ59A内に軸受け(第1の軸受け)58Aが配置され、軸受けホルダ59B内に軸受け(第2の軸受け)58Bが配置されている。
ガルバノミラー55Xは、ガルバノミラー5Xと同様のミラー面を有している。ガルバノスキャナ53Xでは、回転トルクを発生させる磁石50が、ガルバノミラー55Xの裏面でガルバノミラー55Xに固定されている。磁石50は、紙面左右方向に軸を持つ柱状形状をしている。
さらに、ガルバノスキャナ53Xでは、磁石50の軸方向の両端にシャフト54A,54Bおよび軸受け58A,58Bが配置されている。磁石50は、回転軸51の先端部側(図6,7の左側)でシャフト(第1のシャフト)54Aに固定され、且つ回転軸51の後端部側(ガルバノミラー55Xの右側)(図6,7の右側)でシャフト(第2のシャフト)54Bに固定されている。このように、軸受け58Bは、磁石50を挟んで軸受け58Aに対向するように配置される。シャフト54A,54Bは、それぞれ回転軸51の軸方向に延びる軸部と、ガルバノミラー55Xの裏面に固定接合される接合部(ミラーマウント)とを含んで構成されている。
軸受け58Aは、シャフト54Aを回転自在に支持し、軸受け58Bは、シャフト54Bを回転自在に支持する。この構成により、シャフト54A,54Bは、ガルバノミラー55Xおよび磁石50と一体で回転軸51を中心に回転する。
図8では、磁石50の断面を示している。磁石50は、N極とS極との2極を有している。コイル56は、磁石50を取り囲むように巻かれている。図8では、コイル56の断面をコイル56A,56Bで示している。コイル56は、磁石50のN極およびS極に対向して配置されており、コイル断面56Aとコイル断面56Bとでは電流の向きが逆になるようなコイル形状をしている。ガルバノスキャナ53Xは、回転軸51を中心に、シャフト54A,54B、磁石50およびガルバノミラー55Xを回転できるように構成されている。
軸受け58A,58Bは、例えば、概略円柱状をなしており、その中心部にシャフト54A,54Bが挿入される。軸受け58A,58Bは、軸受けホルダ59A,59B内に固定されており、軸受けホルダ59A,59Bは、ベース60に固定されている。なお、軸受け58A,58Bの形状は、円柱に限らず何れの形状であってもよい。
また、図8に示すように、コイル56は、ベース60に固定されている。磁石50の磁場はN極から出て、コイル断面56Aを通過してベース60を経由し、再びコイル断面56Bを通過して、磁石50のS極に戻るように磁気回路が構成されている。このため、ベース60は、磁気抵抗が小さくなるようにベース60の一部あるいは全部が透磁率の高い鉄などの材料で構成されている。コイル56に電流を流すと、磁石50の周方向に回転トルクが発生し、磁石50と、シャフト54A,54Bと、ガルバノミラー55Xとが、回転軸51を中心に回転する。
シャフト54Bには、センサ部25内に設置されたロータリエンコーダなどの角度センサとしてのディスク26が固定接合されている。センサ部25は、図示していない光学センサによってシャフト54Bの回転角度を計測するとともに、図示していない制御装置によってシャフト54Bの角度制御を行なう。センサ部25の制御装置は、コイル56に流す電流を制御することで、シャフト54Bの回転角、ひいてはガルバノミラー55Xの角度を正確に制御し、これにより、レーザ光7を位置決めする。
図7に示すように、ガルバノミラー55Xの先端部(図7の左側)には、ガルバノミラー55Xの裏面とシャフト54Aとの間に、軸受け58Aを挿入するための切り欠き部61が設けられている。実施の形態2の図5で説明した切り欠き部35が凹形状であるのに対し、切り欠き部61は、軸受け58Aの上部のガルバノミラー55Xの厚みを薄くした形状(断面がL状)である。なお、図7に示す切り欠き部61の構成は、一例であり、何れの形状であってもよい。
なお、ガルバノミラー55Xの先端(図7の左側)から、シャフト54A、軸受け58Aおよび軸受けホルダ59A等の部材の先端部(図7の左側)までの距離D4は、ガルバノスキャナ53XがFθレンズ6に衝突しない距離に設定しておく。すなわち、実施の形態1のレーザ加工機に対し、ガルバノスキャナ3Xの代わりにガルバノスキャナ53Xを装着した場合に、シャフト54A、軸受け58Aおよび軸受けホルダ59A等の部材がFθレンズ6に当たらないようにしておく。具体的には、ガルバノミラー55Xの先端部からFθレンズ6までの距離D1と、前記距離D4とが、以下の式(4)を満足するように、シャフト54A、軸受け58Aおよび軸受けホルダ59A等の部材を設置しておく。
D4<D1・・・(4)
ガルバノスキャナ53Xでは、磁石50の一方の端部にシャフト54Aおよび軸受け58Aが配置され、他方の端部にシャフト54Bおよび軸受け58Bが配置されている。さらに、ガルバノスキャナ53Xでは、ガルバノミラー55Xの裏面と、磁石50およびシャフト54A,54Bとが固定されている。このため、磁石50の全周にコイル56を配置することができず、トルク定数(コイル56に流す単位電流あたりの発生トルク)が実施の形態1のガルバノスキャナ3Xと比較すると小さくなる。
トルク定数を大きくするためには、磁石50の磁場を強くする方法または磁石50の体積を大きくする方法がある。ところが、これらの方法では、軸受け58A,58Bのラジアル方向の荷重が大きくなるという問題がある。また、磁石50を大きくするとベース60との磁気吸引力も大きくなるので、軸受け58A,58Bのラジアル方向の荷重が大きくなる。ここでのラジアル方向は、シャフト54A,54Bの、回転方向(周方向)に対して直角な方向である。
ラジアル方向の荷重が大きくなると、軸受けの寿命が短くなるという問題、またはラジアル方向の振動が抑えきれなくなるといった問題が発生する。このため、軸受け58A,58Bには、ラジアル方向の定格荷重が大きいものとして、外径(シャフト54A,54Bを保持する部分の径)または軸方向の幅が大きいものを使用すればよい。
ただし、軸受け58Aに定格荷重の大きいものとして、外径または軸方向の幅の大きいものを使用すると、軸受け58Aをガルバノミラー55Xの裏面に配置できなくなるといった問題、または式(4)を満足できなくなるといった問題が生じる場合がある。
そこで、本実施の形態では、ガルバノミラー55Xの先端部にある軸受け58Aに、実施の形態1のガルバノスキャナ3Xのような外径または軸方向の幅の小さいものを用いる。そして、軸受け58Aとして外径または軸方向の幅の小さいものを用いる代わりに、図7に示すように、センサ部25側の軸受け58Bに、軸受け5Aよりもラジアル方向の定格荷重の大きなもの(外径または軸方向の幅の大きいもの)を用いる。これに伴って、シャフト54Bに、軸受け58Bの内輪が接触する部分の径を大きくしたものを用いることができる。換言すると、シャフト54Aのうち軸受け58Aで支持される部分の幅あるいは径よりも、シャフト54Bのうち軸受け58Bで支持される部分の幅あるいは径を大きくしておく。
このような構成にすることで、ラジアル方向の荷重の大半を軸受け58Bで受けることができる。これにより、磁石50、ガルバノミラー55Xおよびシャフト54A,54Bからなる回転部のラジアル方向の振動を抑えることができるとともに、軸受け58A,58Bの寿命を長く保つことができる。
このように、実施の形態3によれば、ガルバノミラー55Xの両端部近傍に軸受け58A,58Bが配置されているので、面倒れ振動を防止することができる。また、ガルバノミラー55Xの裏面に磁石50を配置しているので、シャフト54A,54Bの捻れ振動の周波数を高くすることができる。また、磁石50を用いているのでシャフト長を短くできる。これにより、シャフト54A,54Bの捻れ振動の周波数(固有振動周波数)を高くすることができるので、シャフト54A,54Bの回転方向の振動の影響を小さくすることができる。
また、軸受け58Aは、ガルバノミラー55Xの裏面に配置されるので、ガルバノスキャナ53Xを、焦点距離の短いFθレンズ6を用いたレーザ加工機に装着した場合であっても、Fθレンズ6とガルバノスキャナ53Xとの間の干渉を防止しつつ振動の少ない高精度なレーザ加工を行うことができる。
実施の形態4.
つぎに、図9を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、実施の形態3のガルバノスキャナ53Xの軸受け58Bの代わりに少なくとも2個の軸受けを配置しておく。このように軸受けを複数個並べることで、軸受けのラジアル方向の荷重をさらに高めることができる。
図9は、実施の形態4に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。図9では、図7と同様に、回転軸51を含む平面であって且つガルバノミラー55Xのミラー面に対して垂直な平面でガルバノスキャナ63Xを切断した断面図を示している。図9の各構成要素のうち、図3に示す実施の形態1のガルバノスキャナ3Xまたは図7に示す実施の形態3のガルバノスキャナ53Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
ガルバノスキャナ63Xは、ガルバノミラー55Xと、センサ部25と、シャフト54A,64と、軸受けホルダ59A,69と、磁石50と、ベース60と、コイル56とを備えている。そして、軸受けホルダ59A内に軸受け(第1の軸受け)58Aが配置され、軸受けホルダ69内に軸受け(第2の軸受け)68が配置されている。
ガルバノミラー55Xは、ガルバノミラー5Xと同様のミラー面を有している。ガルバノスキャナ63Xでは、回転トルクを発生させる磁石50が、ガルバノミラー55Xの裏面でガルバノミラー55Xに固定されている。
さらに、ガルバノスキャナ63Xでは、磁石50の軸方向の両端にシャフト54A,64および軸受け58A,68が配置されている。磁石50は、回転軸51の先端部側(図9の左側)でシャフト(第1のシャフト)54Aに固定され、且つ回転軸51の後端部側(ガルバノミラー55Xの右側)(図9の右側)でシャフト(第2のシャフト)64に固定されている。このように、ガルバノスキャナ63Xでは、センサ部25を固定しているシャフト64が、シャフト54Bと同様に、磁石50の片側(軸方向の端部)(図9の右側)を固定している。シャフト64は、回転軸51の軸方向に延びる軸部と、ガルバノミラー55Xの裏面に固定接合される接合部(ミラーマウント)とを含んで構成されている。
軸受け68は、軸受け68A,68Bを備えている。軸受け68A,68Bは、それぞれシャフト64を回転自在に支持する。この構成により、シャフト54A,64は、ガルバノミラー55Xおよび磁石50と一体で回転軸51を中心に回転する。
また、軸受け68は、磁石50を挟んで軸受け58Aに対向するように配置される。このように、ガルバノスキャナ63Xでは、磁石50の一方の端部にシャフト54Aおよび軸受け58Aが配置され、他方の端部にシャフト64および軸受け68A,68Bが配置されている。
軸受け68A,68Bは、例えば、概略円柱状をなしており、その中心部にシャフト64が挿入される。軸受け68A,68Bは、軸受けホルダ69内に固定されており、軸受けホルダ69は、ベース60に固定されている。なお、軸受け68A,68Bの形状は、円柱に限らず何れの形状であってもよい。
コイル56に電流を流すと、磁石50の周方向に回転トルクが発生し、磁石50と、シャフト54A,64と、ガルバノミラー55Xとが、回転軸51を中心に回転する。このように、ガルバノスキャナ63Xは、回転軸51を中心に、シャフト54A,64、磁石50およびガルバノミラー55Xを回転できるように構成されている。
シャフト64には、センサ部25内に設置されたディスク26が固定接合されている。センサ部25は、シャフト64の回転角度を計測するとともに、シャフト64の角度制御を行なう。センサ部25の制御装置は、コイル56に流す電流を制御することで、シャフト64の回転角、ひいてはガルバノミラー55Xの角度を正確に制御し、これにより、レーザ光7を位置決めする。
本実施の形態では、センサ部25側の軸受け68を軸受け68Aと68Bとの2個で構成することによって、ラジアル方向の荷重の大半を軸受け68で受ける。これにより、磁石50、ガルバノミラー65Xおよびシャフト54A,64からなる回転部のラジアル方向の振動を抑えることができるとともに、軸受け58A,68の寿命を長く保つことができる。
なお、本実施の形態では、センサ部25側の軸受け68を軸受け68Aと68Bとの2個で構成する例を示したが、3個以上の軸受けで構成しても同様の働きをする。また、センサ部25側の軸受け68は、ミラー先端部の軸受け58Aよりも外径の大きいものを2個使用した例を示したが、軸受け58Aと同様の外径の軸受けを2個以上使用してもよい。
このように、実施の形態4によれば、ガルバノミラー55Xの両端部近傍に軸受け58A,68が配置されているので、面倒れ振動を防止することができる。また、ガルバノミラー55Xの裏面に磁石50を配置しているので、シャフト54A,64の捻れ振動の周波数を高くすることができる。したがって、シャフト54A,64の回転方向の振動の影響を小さくすることができる。また、ミラー先端部の軸受け58Aは、ガルバノミラー55Xのミラーの裏面に配置されるので、ガルバノスキャナ63Xを、焦点距離の短いFθレンズ6を用いたレーザ加工機に装着した場合であっても、Fθレンズ6とガルバノスキャナ63Xとの干渉を防止しつつ振動の少ないレーザ加工を行うことができる。
また、センサ部25側の軸受け68として少なくとも2つの軸受け68A,68Bが配置されるとともにシャフト64を回転自在に保持しているので、ラジアル方向の定格荷重を高くすることができる。これにより、ミラー先端部の軸受け58Aにラジアル荷重の大きなものを使用することなく、磁石50、ガルバノミラー55X、シャフト54A,64からなる回転部のラジアル方向の振動を抑えつつ、軸受け58A,68の寿命を長く保つことができる。
なお、ガルバノミラー55Xの裏面とシャフト54A,64との固定を省略し、ガルバノミラー55Xの裏面と磁石50とを固定してもよい。この場合であっても、ガルバノミラー55Xの裏面が、磁石50およびシャフト54A,64に固定されている場合と同様の効果を奏する。
実施の形態5.
つぎに、図10を用いてこの発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5では、ミラー先端部側の軸受けをガルバノミラーの裏面に配置せず、ガルバノミラーの先端部よりも先(図10では回転軸51に沿って紙面の左側)に配置しておく。このような構成とすることで、ガルバノミラーを切り欠き部のない単純な構造にできる。
図10は、実施の形態5に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。図10では、図9と同様に、回転軸51を含む平面であって且つガルバノミラー65Xのミラー面に対して垂直な平面でガルバノスキャナ73Xを切断した断面図を示している。図10の各構成要素のうち図9に示す実施の形態4のガルバノスキャナ63Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
ガルバノスキャナ73Xは、ガルバノミラー65Xと、センサ部25と、シャフト64,74と、軸受けホルダ69,79と、磁石50と、ベース60と、コイル56とを備えている。そして、軸受けホルダ79内に軸受け(第1の軸受け)78、軸受けホルダ69内に軸受け(第2の軸受け)68が配置されている。
ガルバノミラー65Xは、ガルバノミラー5Xと同様のミラー面を有している。ガルバノスキャナ73Xでは、回転トルクを発生させる磁石50が、ガルバノミラー65Xの裏面でガルバノミラー65Xに固定されている。
さらに、ガルバノスキャナ73Xでは、磁石50の軸方向の両端にシャフト64,74および軸受け68、78が配置されている。磁石50は、回転軸51の先端部側(図10の左側)でシャフト(第1のシャフト)74に固定され、且つ回転軸51のセンサ部25側である後端部側(ガルバノミラー65Xの根元側)(図10の右側)でシャフト(第2のシャフト)64に固定されている。シャフト74は、回転軸51の軸方向に延びる軸部と、ガルバノミラー65Xの裏面に固定接合される接合部(ミラーマウント)とを含んで構成されている。
軸受け78は、シャフト74を回転自在に支持する。この構成により、シャフト64,74は、ガルバノミラー65Xおよび磁石50と一体で回転軸51を中心に回転する。また、軸受け78は、磁石50を挟んで軸受け68に対向するように配置される。このように、ガルバノスキャナ73Xでは、磁石50の一方の端部にシャフト74および軸受け(第1の軸受け)78が配置され、他方の端部にシャフト64および軸受け(第2の軸受け)68が配置されている。
軸受け78は、例えば、概略円柱状をなしており、その中心部にシャフト74が挿入される。軸受け78は、軸受けホルダ79内に固定されており、軸受けホルダ79は、ベース60に固定されている。なお、軸受け78の形状は、円柱に限らず何れの形状であってもよい。
コイル56に電流を流すと、磁石50の周方向に回転トルクが発生し、磁石50と、シャフト64,74と、ガルバノミラー65Xとが、回転軸51を中心に回転する。このように、ガルバノスキャナ73Xは、回転軸51を中心に、シャフト64,74、磁石50およびガルバノミラー65Xを回転できるように構成されている。
ガルバノスキャナ73Xのガルバノミラー65Xは、実施の形態3,4のガルバノミラー55Xと同様に磁石50に固定されているが、ミラー先端部にガルバノミラー55X,65Xのような切り欠き部61は設けられていない。
軸受け68は、軸受け78よりもラジアル方向の定格荷重が大きなもの(外輪の径または軸方向の幅の少なくとも一方が所定値よりも大きいもの)が用いられる。さらに、軸受け68は、複数個の軸受け68A,68Bを用いて構成されている。したがって、軸受け68は、ガルバノミラー65X、磁石50およびシャフト64,74からなる回転部のラジアル方向の荷重の大半を保持している。このため、軸受け78のラジアル方向の荷重は、小さいものを使用することが可能となり、軸方向の幅の小さい軸受けを用いることができる。
このように、軸受け78に軸方向の幅の小さいものを使用できるので、軸受けホルダ79およびシャフト74の軸方向の幅を小さくすることができる。このため、図10に示すミラー先端から、シャフト74、軸受け78、軸受けホルダ79等の部材の先端部までの距離D5を短くすることができる。
なお、ガルバノミラー65Xの先端(図10の左側)から、シャフト74、軸受け78および軸受けホルダ79等の部材の先端部(図10の左側)までの距離D5は、ガルバノスキャナ73XがFθレンズ6に衝突しない距離に設定しておく。すなわち、実施の形態1のレーザ加工機に対し、ガルバノスキャナ3Xの代わりにガルバノスキャナ73Xを装着した場合に、シャフト74、軸受け78および軸受けホルダ79等の部材がFθレンズ6に当たらないようにしておく。具体的には、ガルバノミラー65Xの先端部からFθレンズ6までの距離D1と、前記距離D5とが、以下の式(5)を満足するように、シャフト74、軸受け78および軸受けホルダ79等の部材を設置しておく。
D5<D1・・・(5)
なお、本実施の形態では、センサ部25側の軸受け68が軸受け68Aと68Bの2個で構成されている例を示したが、ラジアル方向の定格荷重が高い軸受けであれば、軸受け68を1個あるいは3個以上からなる軸受けで構成しても同様の働きをする。また、センサ部25側の軸受け68には、軸受け78と同様の外径を有した軸受けを2個以上使用することによってラジアル方向の定格荷重を高くしたものを用いてもよい。
このように、実施の形態5によれば、ガルバノミラー65Xの両端部近傍に軸受け78,68が配置されているので、面倒れ振動を防止することができる。また、ガルバノミラー65Xの裏面に磁石50を配置しているので、シャフト64,74の捻れ振動の周波数を高くすることができる。したがって、シャフト64,74の回転方向の振動の影響を小さくすることができる。また、ミラー先端部の軸受け78は、軸方向の幅の小さいものを使用することで、ガルバノスキャナ73Xを焦点距離の短いFθレンズ6を用いたレーザ加工機に装着した場合であってもFθレンズ6とガルバノスキャナ73Xとの干渉を防止しつつ振動の少ない高精度なレーザ加工を行うことができる。
また、軸受け78をガルバノミラー65Xの裏面に配置せず、ガルバノミラー65Xの先端部よりも外側に配置しているので、ガルバノミラー65Xの構成を切り欠き部のない簡易な構成とすることができる。
なお、実施の形態4,5では、ガルバノミラー55X,65Xの裏面には磁石50が固定されている場合について説明したが、ガルバノミラー55Xは、シャフト54A,64に固定されていても同様の効果を奏する。またガルバノミラー65Xは、シャフト74,64に固定されていても同様の効果を奏する。
また、ガルバノミラー55Xの裏面と、磁石50およびシャフト54A,64と、が固定されている構成であっても同様の効果を奏する。また、ガルバノミラー65Xの裏面と、磁石50およびシャフト74,64と、が固定されている構成であっても同様の効果を奏する。
なお、ガルバノミラー55Xの裏面と、磁石50およびシャフト54A,64との固定には、接着剤を用いてもよいし、ネジ止めを用いてもよい。また、ガルバノミラー65Xの裏面と、磁石50およびシャフト74,64との固定には、接着剤を用いてもよいし、ネジ止めを用いてもよい。
また、実施の形態4,5の軸受け68で用いる複数個の軸受け68A,68Bは、例えばアンギュラ玉軸受けを用いて構成してもよい。また、実施の形態1のレーザ加工機に対し、ガルバノスキャナ3X,3Yの代わりに実施の形態3〜5のガルバノスキャナ53X,63X,73Xを、装着すると、面倒れ振動を防止できるとともに、回転方向の振動も抑制できるので、高精度なレーザビームの位置決めが実現できる。
以上のように、本発明に係るガルバノスキャナおよびレーザ加工機は、レーザ光の位置決めに適している。
1 レーザ加工機、 2 レーザ発振器、 3X,3Y,53X,63X,73X ガルバノスキャナ、 4,54A,54B,64,74 シャフト、 5X,5Y,55X,65X ガルバノミラー、 6 Fθレンズ、 7 レーザ光、 8 ミラー面、 10,60 ベース、 11,12 ミラーマウント、 13,23A,23B,58A,58B,68,68A,68B,78 軸受け、 24 モータ部、 25 センサ部、 35,61 切り欠き部。

Claims (9)

  1. レーザ光を反射することによって前記レーザ光の位置決めを行うミラーと、
    前記ミラーに直接または間接的に固定されるとともに、同一の回転軸を中心に回転することによって前記ミラーの角度を変更する第1および第2のシャフトと、
    前記回転軸の先端部側で前記第1のシャフトに固定され、且つ前記回転軸の後端部側で前記第2のシャフトに固定され、且つ前記ミラーの裏面側と固定され、且つ回転トルクを発生させることによって前記ミラーおよび前記第1および第2のシャフトを前記回転軸を中心に回転させる磁石と、
    前記第1のシャフトを回転自在に支持する第1の軸受けと、
    前記磁石を挟んで前記第1の軸受けに対向するように配置されるとともに、前記第2のシャフトを回転自在に支持する第2の軸受けと、
    前記第2のシャフトの回転角度を計測するセンサ部と、
    を備え、
    前記第2の軸受けは、前記第1の軸受けよりもラジアル方向の定格荷重が大きいことを特徴とするガルバノスキャナ。
  2. 前記第2の軸受けは、前記第1の軸受けよりも前記回転軸の軸方向の幅が大きいことを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  3. 前記第1の軸受けが前記第1のシャフトを保持する部分の外径よりも、前記第2の軸受けが前記第2のシャフトを保持する部分の外径の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  4. 前記第2の軸受けは、複数の軸受けを用いて構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のガルバノスキャナ。
  5. 前記第1の軸受けは、前記ミラーの裏面側に配置されることを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のガルバノスキャナ。
  6. レーザ光を反射することによって前記レーザ光の位置決めを行うミラーと、
    回転軸を中心に回転するとともに前記ミラーと固定させることによって前記ミラーの角度を変更するシャフトと、
    前記シャフトの軸方向の位置が異なる少なくとも2箇所で前記シャフトを回転自在に支持することによって前記ミラーの面倒れを抑制する少なくとも2つの軸受けと、
    を備え、
    前記軸受けのうち、前記シャフトの回転角を前記ミラーの後端部側で計測するセンサ部から最も離れた位置に配置される第1の軸受けの半径は、前記ミラーの裏面と前記シャフトの回転軸との間の距離よりも小さいことを特徴とするガルバノスキャナ。
  7. 前記第1の軸受けは、前記ミラーをミラー面側から見た場合に、前記ミラーからはみ出さない位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のガルバノスキャナ。
  8. 前記ミラーの裏面側には、前記第1の軸受けの外周部を挿入する挿入部が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載のガルバノスキャナ。
  9. レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されるレーザ光を反射することによって前記レーザ光を第1の方向に位置決めする、前記請求項1から8の何れか1つに記載のガルバノスキャナである第1のガルバノスキャナと、
    前記第1のガルバノスキャナで反射されたレーザ光を反射することによって前記レーザ光を第2の方向に位置決めする第2のガルバノスキャナと、
    前記第2のガルバノスキャナで反射されたレーザ光を集光して被加工物に照射するレンズと、
    を有することを特徴とするレーザ加工機。
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