JP5742476B2 - 画像読取装置および読取画像データの補正方法 - Google Patents

画像読取装置および読取画像データの補正方法 Download PDF

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Description

本発明は画像読取装置および読取画像データの補正方法に関し、詳しくは、画像読取装置において、読取った画像データを原稿の傾き、特に非定形原稿の傾きに対して補正する技術に関する。
従来、画像読取装置において、非定形原稿から読取った画像データを非定形原稿の傾きに対して補正する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。その従来技術文献においては、非矩形原稿を形成する線分のうち、一番長い線分と、その線分に平行な線分を含む直線と、これに直交する2つの線分をそれぞれ含む2つの直線を求めて矩形領域を決定し、決定された矩形の傾きを補正する技術が開示されている。
特開平11−177773号公報
しかしながら、従来技術文献において、毎回全ての辺(エッジ)を検出する必要があり、傾き補正の処理が複雑化する虞があった。
本発明は、非定形原稿の傾き補正を簡素化する技術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿を読取って画像データを生成する読取部と、前記画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する第1角度および第2角度をそれぞれ算出する算出部と、算出された前記第1角度および前記第2角度に基づいて、前記3辺に対応する3つのエッジの中から前記原稿の傾きを補正するための補正用エッジを決定する、エッジ決定部と、決定された前記補正用エッジに基づいて、前記原稿の傾きが補正された補正画像データを生成する、画像データ補正部とを備える。
上記画像読取装置において、前記連続する3辺は、前記読取部によってその全体が最初に読取られる第1辺と、前記第1辺とによって前記第1角度を形成する第2辺と、前記第1辺とによって前記第2角度を形成する第3辺とであることが好ましい。
また、上記画像読取装置において、前記エッジ決定部は、前記第1角度および前記第2角度のうち少なくとも1つの角度が90度の場合、前記3つのエッジのうち前記第1角度および前記第2角度の形成に寄与するエッジを前記補正用エッジに決定するようにしてもよい。
また、上記画像読取装置において、前記エッジ決定部は、前記第1角度と前記第2角度との和が180度であり、かつ前記第1角度および前記第2角度が90度でない場合、前記第1辺および前記第2辺のいずれかに対応するエッジを前記補正用エッジに決定するようにしてもよい。
また、上記画像読取装置において、前記エッジ決定部は、前記読取部の走査方向である主走査方向と垂直方向である副走査方向に対する前記第2辺の成す第3角度が所定値未満の場合、前記第2辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定し、画像データ補正部は、前記第3角度がゼロ度となるように前記原稿の傾きを補正するようにしてもよい。
また、上記画像読取装置において、前記エッジ決定部は、前記読取部の走査方向である主走査方向と垂直方向である副走査方向に対する前記第2辺の成す第3角度が所定値以上の場合、前記第1辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定し、画像データ補正部は、前記主走査方向に対する前記第1辺に対応するエッジの成す角度がゼロ度となるように前記原稿の傾きを補正するようにしてもよい。
また、上記画像読取装置において、前記エッジ決定部は、前記第1角度と前記第2角度との和が180度に等しくない場合であって、前記原稿が互いに平行な一対の辺を有する場合、前記一対の辺のいずれかの辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定するようにしてもよい。
また、上記画像読取装置において、前記画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺に対応する3つの直線式を算出するための、各辺に対応する少なくとも2点のエッジ座標をそれぞれ検出するエッジ座標検出部をさらに備え、前記算出部は、検出された前記エッジ座標を用いて前記3つの直線式を算出するとともに、算出された前記3つの直線式を用いて、前記第1角度および前記第2角度をそれぞれ算出するようにしてもよい。
また、本明細書によって開示される読取画像データの補正方法は、画像読取装置において、読取った画像データを原稿の傾きに対して補正する方法であって、前記読取った画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する第1角度および第2角度をそれぞれ算出する角度算出工程と、算出された前記第1角度および前記第2角度に基づいて、前記3辺に対応するエッジの中から前記原稿の傾きを補正するための補正用エッジを決定する、エッジ決定工程と、決定された前記補正用エッジに基づいて、前記原稿の傾きが補正された補正画像データを生成する、画像データ補正工程とを含む。
本発明によれば、原稿の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する第1角度および第2角度に基づいて、原稿の傾きを補正するための補正用エッジが決定される。そして、補正用エッジに基づいて、原稿が傾いた状態で読取られた画像データが補正される。そのため、非定形原稿の傾きを補正する際に、原稿の全ての辺を検出する必要がないため、非定形原稿の傾き補正を簡素化することができる。
実施形態における複合機の外観を示す斜視図 複合機における画像読取装置の概略的な断面図 複合機の電気的構成を概略的に示すブロック図 各エッジの関係を示す平面図 読取画像データの補正処理のメインルーチンを示すフローチャート メインルーチンにおける座標検出ルーチンを示すフローチャート エッジと検出エッジ点との関係を示す図 メインルーチンにおける角度算出ルーチンを示すフローチャート 算出される角度を示す図 メインルーチンにおけるエッジ選択ルーチン、傾き例、および傾き補正のルーチン示すフローチャート エッジ選択ルーチン、傾き例、および傾き補正のルーチン示すフローチャート エッジ選択ルーチン、傾き例、および傾き補正のルーチン示すフローチャート
<実施形態>
次に本発明の一実施形態について図1から図12を参照して説明する。
1.複合機の外観構成
図1は、本発明に係る画像読取装置3を含む複合機1の外観を示す斜視図であり、図2は画像読取装置3の概略的な断面図である。複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた多機能周辺装置である。
複合機1は、図1および図2に示すように、本体部2の上方に原稿5を読取るための画像読取装置3を備えている。画像読取装置3は、読取部30、自動原稿給紙装置(ADF)40、および原稿載置部50等を含む。なお、本発明に係る画像読取装置は、本実施形態のように複合機1に含まれる場合に限られず、画像読取装置、単体であってもよい。
原稿載置部50は、図2に示されるように、透明なガラス板からなる第1プラテンガラス52および第2プラテンガラス53を含む。第1プラテンガラス52の上面は、原稿カバー48によって開閉可能に覆われている。
原稿カバー48は、第1プラテンガラス52を覆う閉姿勢と第1プラテンガラス52を開放する開姿勢とに回動可能に、複合機1の筐体2の後側上方(操作部11、表示部12等が設けられる側を前側とする)に連結されている。原稿カバー48上に、ADF40が設けられている。
ADF40は、図2に示されるように、ADFカバー41、原稿トレイ42、搬送路43、一対の搬送ローラ44、一対の排紙ローラ45等の各種のローラ、これらを駆動する図示しないステッピングモータ、および排紙トレイ46を含む。ADF40は、原稿トレイ42に載置されている原稿5を一枚ずつ搬送して第2プラテンガラス53上を通過させ、排紙トレイ46に排出する。さらに、原稿トレイ42にセットされた原稿5を検出するための、フォトセンサ等の原稿センサ49が設けられている。
読取部30は、図2に示されるように、原稿載置部50の下方に設けられている。読取部30は、ここではCIS(Contact Image Sensor)方式で原稿を読み取るように構成されている。読取部30は、複数の受光素子が紙面垂直方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ33、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源31、原稿で反射された反射光をリニアイメージセンサ33の各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ32、これらが搭載されるキャリッジ34、およびキャリッジ34を搬送する図示しない搬送機構を含む。なお、読取部30はCIS方式に限られず、縮小光学系およびCCD(電荷結合素子)イメージセンサを用いた、いわゆるCCD方式であってもよい。
読取部30は、第1プラテンガラス52に載置されている原稿を読取るときはキャリッジ34を、ホームポジションHPから第1プラテンガラス52の盤面に平行な副走査方向(図2中のA方向)に一定速度で搬送しながら読取り、ADF40によって搬送される原稿5を読取るときはキャリッジ34をホームポジションHPから第2プラテンガラス53の直下に停止させて読取る。
さらに、複合機1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12、およびUSB接続部13が設けられている。
2.複合機の電気的構成
図3は、複合機1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。複合機1は、図3に示すように、CPU20(エッジ座標検出部、算出部、エッジ決定部および画像データ補正部の一例)、ROM21、RAM22、NVRAM(不揮発性メモリ)23、ネットワークインターフェイス24、およびファクシミリインターフェイス25を備え、これらに画像形成部27、読取部30、操作部11、および表示部12などが接続されている。なお、エッジ座標検出部、算出部、エッジ決定部および画像データ補正部は、CPU20によって構成されることに限られず、例えば、ASIC(特定用途向けIC)あるいは個別の回路によって構成されてもよい。
ROM21には、複合機1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM21から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM22またはNVRAM23に記憶させながら、各部の制御を行う。例えば、CPU20は、後述する「読取画像データの補正処理」を実行する。
また、ネットワークインターフェイス24は、通信回線(図示せず)を介して外部のコンピュータ等に接続され、ネットワークインターフェイス24を介して相互のデータ通信が可能となる。ファクシミリインターフェイス25は、電話回線(図示せず)に接続され、ファクシミリインターフェイス25を介して外部のファクシミリ装置等とファクシミリデータの通信が可能となる。画像形成部27は、用紙などの被記録媒体上に画像データに基づく画像を形成する。
3.読取画像データの補正処理
次に図4〜図12を参照して、画像読取装置3による「読取画像データの補正処理」を説明する。「読取画像データの補正処理」は、例えば、ユーザから複合機1に対して原稿5の読取指令が行われた場合に、ROM21等に格納された所定の制御プログラムにしたがってCPU20によって実行される。
「読取画像データの補正処理」において、CPU20は、基本的には、画像データに基づいて、原稿5の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する角度をそれぞれ算出する。そして、算出された2つの角度に基づいて、3辺に対応する3つのエッジの中から原稿5の傾きを補正するための補正用エッジを決定する。そして、決定された補正用エッジに基づいて、原稿の傾きが補正された補正画像データを生成する。
図4は読取部30によって読取られた原稿5の画像データのうちエッジ部分を示す平面図である。各エッジは原稿5の各辺に対応する。原稿5を四角形とした場合、四つのエッジの名称は、図4に示すように、副走査前エッジEG1、主走査左エッジEG2、主走査右エッジEG3および副走査後エッジEG4とする。なお、図4において、読取部30の走査方向、すなわち、主走査方向は、X軸方向であり、主走査方向に垂直方向である副走査方向は、Y軸方向である。また、副走査前エッジEG1は、副走査方向に位置するエッジであって、原稿5の4つの辺のうち、その全体が最初に読取られる辺に対応するエッジである。また、読取部30は、原稿5のサイズにかかわらず、図4に示される所定の読取範囲SRを走査し、読取範囲SRの画像データを取得する。取得された読取範囲SRの各画像データは、各XY座標データと関連付けてRAM22等に記憶される。すなわち、所定の画像データは所定のXY座標データに対応する。
図5は「読取画像データの補正処理」のメインルーチンを示す。メインルーチンは、「座標検出ルーチン」(ステップS100)、「角度算出ルーチン」(ステップS200)、「エッジ選択ルーチン」(ステップS300)、および「傾き補正ルーチン」(ステップS400)を含む。
以下、各ルーチンを説明する。
3−1.座標検出ルーチン
図6は、「座標検出ルーチン」の各処理を示すフローチャートである。「座標検出ルーチン」において、CPU(エッジ座標検出部)20は、まずエッジ座標検出(ステップS110)を行う。詳細には、図7に示されるように、CPU20は、読取画像データの中から、原稿5の連続する3辺に対応する3つのエッジEG1〜EG3に係る各座標データのうち、少なくとも2点の座標データをそれぞれ検出する。本実施形態においては、エッジEG1においては、点P1および点P2の2点、エッジEG2においては、点P3および点P4の2点、エッジEG3においては、点P5および点P6の2点の座標データをそれぞれ検出する。
なお、読取画像データの中から、各エッジEG1〜EG3において2点の座標データを検出する方法は、周知の方法によって行われる。例えば、各走査方向ラインあるいは各副走査方向ラインに対応した読取画像データの変化点を利用して、2点の座標データが検出される。
なお、各エッジにおいて座標データが検出されるのは2点に限定されず、例えば、3点以上の座標データを各エッジにおいてそれぞれ検出するようにしてもよい。また、読取画像データの中からのエッジの検出は、原稿5の有無による反射光の相違を利用する等の周知の方法によって行われる。
次いで、CPU(算出部)20は、検出された各2点のエッジ座標を用いて各エッジEG1〜EG1に対応した直線L1〜L3の式をそれぞれ算出する(ステップS120)。そして、CPU20は、算出された直線式を用いて、直線L1と直線L2の交点Bの座標と、直線L1と直線L2の交点Cの座標とを算出する。交点Bおよび交点Cは、原稿5の連続する3辺によって囲まれる2つの角に相当する。
CPU20は、上記点P4をA点、上記点P6をD点として、4つの点(A、B、C、D)の座標A(Ax,Ay)、B(Bx,By)、C(Cx,Cy)、D(Dx,Dy)を、RAM22等のメモリに記憶する(ステップS130)。
3−2.角度算出ルーチン
図8は、「角度算出ルーチン」の各処理を示すフローチャートであり、図9は角度算出の説明図である。「座標検出ルーチン」において、CPU(算出部)20は、原稿5の連続する3辺によって囲まれる2つの角(B、C)に対応する角度(第1角度または第2角度に相当)αおよび角度β(第2角度または第1角度に相当)をそれぞれ算出する。ここで、原稿5の連続する3辺は、読取部30によってその全体が最初に読取られる第1辺と、第1辺とによって第1角度αを形成する第2辺と、第1辺とによって角度βを形成する第3辺とである。
CPU20は、まず、4点(A、B、C、D)の座標を用いて、各エッジEG1〜EG3に関連する線分BC、AB、CD、および線分CA、BDの長さを算出する(ステップS210)。具体的には、例えば、2点、B(Bx,By)およびC(Cx,Cy)の座標から、ピタゴラスの定理に基づいて線分BCの長さを算出する(図9参照)。
次いで、CPU20は、線分AB、BC、およびCAの長さから、余弦定理を用いて、すなわち、
CA=AB+BC−2AB*BCcosα
から角Bの角度αを算出する(ステップS220)。同様に余弦定理を用いて、CPU20は、線分BC、CD、およびDBの長さから、角Cの角度βを算出する(ステップS230)。
このように、角度α,βは、原稿5の連続する3辺(エッジ)に関する直線L1〜L3の直線式を用いて、すなわち、4点(A、B、C、D)の座標を用いて好適に算出することができる。なお、エッジ座標を用いて角度α,βを算出する方法は、上記余弦定理を用いた方法に限られない。
3−3.エッジ選択ルーチン
図10から図12は、「エッジ選択ルーチン」および「傾き補正ルーチン」の各処理を示すフローチャートである。「エッジ選択ルーチン」において、CPU(エッジ決定部)20は、算出された角度αおよび角度βに基づいて、3辺に対応する3つのエッジEG1〜EG3の中から原稿5の傾きΔθを補正するための補正用エッジを決定する。
CPU20は、まず、角度αおよび角度βのうち少なくとも1つが90度であるかどうか判定する(ステップS310)。角度αおよび角度βのうち少なくとも1つが90度である場合(ステップS310:YES)、3つのエッジEG1〜EG3のうち角度αおよび角度β(第1角度および第2角度)の形成に寄与するエッジである副走査前エッジEG1を補正用エッジに決定(選択)する(ステップS315;傾き例参照)。なお、ここで、「90度」は、必ずしも90度そのものに限られず、例えば、89.5度あるいは90.5度等の90度近傍の角度も含む。
ここで、副走査前エッジEG1が補正用エッジに決定されるのは、角度αおよび角度βのうち少なくとも1つが90度である場合、図10の傾き例に示されるように、主走査方向(X軸方向)に対する副走査前エッジEG1が成す角Δθが、原稿5の傾き角となるからである。
一方、角度αおよび角度βのうち少なくとも1つが90度でない場合(ステップS310:NO)、角度αに角度βを加算した値が180度であるかどうかを判定する(図11のステップS320)。なお、ここで、「180度」は、必ずしも180度そのものに限られず、例えば、179.5度あるいは180.5度等の180度近傍の角度も含む。
α+β=180°である場合(ステップS320:YES)、すなわち、原稿5の形状が平行四辺形あるいは台形等の場合、CPU20は、主走査左エッジEG2の副走査方向(Y軸方向)に対する角度γ(第3角度に相当;図11参照)は、5度(所定値の一例)未満かどうか判定する(ステップS325)。角度γが5度未満である場合(ステップS325:YES)、主走査左エッジEG2を補正用エッジに選択する(ステップS330)。ここで、主走査左エッジEG2を補正用エッジに選択するのは、この場合、角度γが原稿5の傾き角と考えられるからである。
一方、角度γが5度未満でない場合、すなわち、角度γが5度(所定値の一例)以上である場合(ステップS325:NO)、副走査前エッジEG1を補正用エッジに選択する(ステップS335;図11参照)。ここで、副走査前エッジEG1を補正用エッジに選択するのは、この場合、主走査方向(X軸方向)に対して副走査前エッジ(第1辺に対応するエッジ)EG1の成す角Δθが、原稿5の傾き角と考えられるからである。
したがって、ステップS330あるいはS335の処理によって、原稿5が平行四辺形等の場合において、ユーザの望む傾き補正結果を得る可能性が高くなる。なお、角度γの所定値は5度に限られない。
また、ステップS320において、α+β=180°でない場合、CPU20は、主走査左エッジEG2と主走査右エッジEG3は平行であるかどうかを判定する(図12のステップS340)。主走査左エッジEG2と主走査右エッジEG3は平行である場合(ステップS340:YES)、主走査左エッジEG2を補正用エッジに選択する(ステップS345)。この場合、副走査方向(Y軸方向)に対して主走査左エッジEG2の成す角Δθが、原稿5の傾き角と考えられるからである。
一方、主走査左エッジEG2と主走査右エッジEG3は平行でない場合(ステップS340:NO)、CPU20は、原稿5の全体範囲が読取られたかどうかを判定する(ステップS350)。
原稿5の全体範囲が読取られたと判定された場合(ステップS350:YES)、読取画像データから副走査後エッジEG4を検出する(ステップS355)。次いで、副走査前エッジEG1と副走査後エッジEG4は平行であるかどうかを判定する(ステップS360)。
副走査前エッジEG1と副走査後エッジEG4は平行である場合(ステップS360:YES)、副走査前エッジEG1を補正用エッジに選択する(ステップS365)。この場合、主走査方向(X軸方向)に対して副走査前エッジEG1の成す角Δθが、原稿5の傾き角と考えられるからである。この場合、原稿5の形状が台形であっても、好適に傾き補正できる。なお、平行である一対の辺のいずれかの辺に対応するエッジが補正用エッジに決定されればよい。すなわち、副走査後エッジEG4が補正用エッジに決定されてもよい。
一方、副走査前エッジEG1と副走査後エッジEG4は平行でない場合(ステップS360:NO)、CPU20は、補正用エッジの選択を行わない、すなわち、補正処理を行わない(ステップS370)。この場合、本補正処理によっては補正用エッジを決定できないため、原稿傾きのデータ補正をできないためである。
3−4.傾き補正ルーチン
「傾き補正ルーチン」では、CPU20は、決定された補正用エッジに基づいて、原稿5の傾きが補正された補正画像データを生成する。すなわち、例えば、図10のステップS315、図11のステップS335、および図12のステップS365のように、副走査前エッジEG1が補正用エッジに決定された場合、CPU20は、副走査前エッジEG1に基づいて、周知の方法によって、原稿5の傾きΔθが補正された補正画像データをそれぞれ生成する(ステップS317、S337、S367)。
周知の方法とは、例えば、副走査前エッジEG1の点P1および点P2の座標から原稿5の傾きΔθを算出する。そして、読取画像データを、周知のデータ回転処理によって、補正する回転方向に原稿5の傾きΔθだけ回転させることによって、補正画像データが生成される。なお、傾きΔθがゼロの場合、補正は行われない。
また、図11のステップS330、および図12のステップS345のように、主走査左エッジEG2が補正用エッジに決定された場合、CPU20は、主走査左エッジEG2に基づいて、周知の方法によって、原稿5の傾きγあるいはΔθが補正された補正画像データをそれぞれ生成する(ステップS332、S347)。そして、補正画像データに基づいて、読取った原稿5の画像が、傾きΔθのない画像として所定の用紙に印刷されて出力される(図10参照)。
以上のようにして、CPU20は、各原稿5のデータを読取る際に上記「読取画像データの補正処理」を実施する。その際、CPU20は、読取部30による原稿5に係る全ての画像データの読取りが完了する前に、当該処理を開始する。
なお、図12のステップS340において、主走査左エッジEG2と主走査右エッジEG3は平行でないと判定された場合、ステップS350以後の処理を省略して、補正処理を行わないようにしてもよい。ステップS350以後の処理においては、ステップS355において副走査後エッジEG4を検出する処理が必要なため、補正処理が煩雑化するためである。
4.実施形態の効果
原稿5の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する角度αおよび角度βに基づいて、原稿の傾きを補正するための補正用エッジが決定される。そして、補正用エッジに基づいて、原稿5が傾いた状態で読取られた画像データが補正される。そのため、非定形原稿の傾きを補正する際に、原稿の全ての辺を検出する必要がないため、非定形原稿の傾き補正を簡素化することができる。
また、原稿5に係る全ての画像データの読取りが完了する前に画像データ補正に係る処理を開始することができるため、補正処理時間を短縮することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、連続する3辺は、全体が最初に読取られる第1辺と、第1辺とによって第1角度を形成する第2辺と、第1辺とによって第2角度を形成する第3辺とである例を示したがこれに限られない。連続する3辺は、全体が最後に読取られる辺と、その辺とによって第1角度を形成する第2辺と、その辺とによって第2角度を形成する第3辺とであるようにしてもよい。その際、上記実施形態において副走査前エッジEG1が補正用エッジとされる場合において、副走査後エッジEG4を補正用エッジとするようにすればよい。
(2)上記実施形態においては、角度αおよびβ(第1角度および前記第2角度)を算出する際に、原稿5の連続する3辺に対応する3つの直線式を用いる例を示したが、これに限られない。すなわち、角度αおよびβは、原稿5の辺(エッジ)に関する直線式を用いずに算出されてもよい。
1…複合機、3…画像読取装置、5…原稿、20…CPU、27…画像形成部、30…読取部。

Claims (8)

  1. 原稿を読取って画像データを生成する読取部と、
    前記画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する第1角度および第2角度をそれぞれ算出する算出部と、
    算出された前記第1角度および前記第2角度に基づいて、前記3辺に対応する3つのエッジの中から前記原稿の傾きを補正するための補正用エッジを決定する、エッジ決定部と、
    決定された前記補正用エッジに基づいて、前記原稿の傾きが補正された補正画像データを生成する、画像データ補正部と、を備え
    前記連続する3辺は、前記読取部によってその全体が最初に読取られる第1辺と、前記第1辺とによって前記第1角度を形成する第2辺と、前記第1辺とによって前記第2角度を形成する第3辺とである、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記エッジ決定部は、前記第1角度および前記第2角度のうち少なくとも1つの角度が90度の場合、前記3つのエッジのうち前記第1角度および前記第2角度の形成に寄与するエッジを前記補正用エッジに決定する、画像読取装置。
  3. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記エッジ決定部は、前記第1角度と前記第2角度との和が180度であり、かつ前記第1角度および前記第2角度が90度でない場合、前記第1辺および前記第2辺のいずれかに対応するエッジを前記補正用エッジに決定する、画像読取装置。
  4. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記エッジ決定部は、前記読取部の走査方向である主走査方向と垂直方向である副走査方向に対する前記第2辺の成す第3角度が所定値未満の場合、前記第2辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定し、
    画像データ補正部は、前記第3角度がゼロ度となるように前記原稿の傾きを補正する、画像読取装置。
  5. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記エッジ決定部は、前記読取部の走査方向である主走査方向と垂直方向である副走査方向に対する前記第2辺の成す第3角度が所定値以上の場合、前記第1辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定し、
    画像データ補正部は、前記主走査方向に対する前記第1辺に対応するエッジの成す角度がゼロ度となるように前記原稿の傾きを補正する、画像読取装置。
  6. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記エッジ決定部は、前記第1角度と前記第2角度との和が180度に等しくない場合であって、前記原稿が互いに平行な一対の辺を有する場合、前記一対の辺のいずれかの辺に対応するエッジを前記補正用エッジに決定する、画像読取装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺に対応する3つの直線式を算出するための、各辺に対応する少なくとも2点のエッジ座標をそれぞれ検出するエッジ座標検出部をさらに備え、
    前記算出部は、検出された前記エッジ座標を用いて前記3つの直線式を算出するとともに、算出された前記3つの直線式を用いて、前記第1角度および前記第2角度をそれぞれ算出する、画像読取装置。
  8. 画像読取装置において、読取った画像データを原稿の傾きに対して補正する方法であって、
    前記読取った画像データに基づいて、前記原稿の連続する3辺によって囲まれる2つの角に対応する第1角度および第2角度をそれぞれ算出する角度算出工程と、
    算出された前記第1角度および前記第2角度に基づいて、前記3辺に対応するエッジの中から前記原稿の傾きを補正するための補正用エッジを決定する、エッジ決定工程と、
    決定された前記補正用エッジに基づいて、前記原稿の傾きが補正された補正画像データを生成する、画像データ補正工程と、を含み
    前記連続する3辺は、前記読取部によってその全体が最初に読取られる第1辺と、前記第1辺とによって前記第1角度を形成する第2辺と、前記第1辺とによって前記第2角度を形成する第3辺とである、
    読取画像データの補正方法。
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