JP4947314B2 - 画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、主要には、画像データを回転処理する画像処理装置に関する。
イメージスキャナ装置、コピー装置、ファクシミリ装置、光学式文字読取装置(OCR)等においては、原稿が斜行した状態で読み取られると、傾いた画像が得られることになって読取品質が低下する。これを回避するために、画像データを回転処理して斜行を電子的に補正可能な画像読取装置が提案されている。
このような画像回転処理は、回転行列を用いて行うことが一般的に知られている。例えば非特許文献1には、元画像の任意の画素の座標を(x,y)、変換後の画像の対応する画素の座標を(x*,y*)としたときに、本願の図1に示す式を用いて画像の回転を行うことが開示されている。また、非特許文献1には、上記回転処理を含む画像の幾何学的補正処理において、二次元的な補間処理を行うことで中間の画素の階調値(画素値)を求め得ることが開示されている。
安居院猛、長尾智治共著,「画像の処理と認識」,初版,株式会社昭晃堂,2000年10月,p.20−22
しかし、上記非特許文献1の方法は、通常は無理数であるsinθ及びcosθの乗算を画素毎に行うことになるため、計算コストが極めて大きくなってしまう。従って、このような画像回転処理は処理時間が著しく長くなってしまい、画像読取装置の斜行補正に適用する場合、高速読取を実現することが容易ではなかった。従って、より短時間で画像回転処理を行うことができる画像処理装置が求められていた。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の、元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理装置が提供される。即ち、この画像処理装置は、整数パラメータ入力部と、元画像対応位置演算部と、二次元補間部と、を備える。前記整数パラメータ入力部には、その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータが入力される。前記元画像対応位置演算部は、前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行う。また、前記元画像対応位置演算部は、前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する処理を行う。前記二次元補間部は、前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める。
この構成により、2つの整数パラメータ及び重み係数を利用した整数演算処理及び整数比較処理を多用して、二次元補間を伴う回転処理を行うことができる。従って、浮動小数点演算等の計算コストの大きな処理を少なくでき、画質の良い回転画像を高速に得ることができる。
前記画像処理装置においては、前記二次元補間部は、前記注目画素の画素値の計算において、前記第2整数パラメータの2乗による除算をまとめて行うことが好ましい。
この構成により、計算コストの大きい除算処理を少なくできるので、回転処理を一層高速に行える。
前記画像処理装置においては、前記二次元補間部は、前記第2整数パラメータを2の整数乗の値に変更し、更に、当該2の整数乗の値を変更前の前記第2整数パラメータで除して得られた比率を前記x方向重み係数及び前記y方向重み係数に乗じて整数値に近似した上で、前記注目画素の画素値の計算を行うことが好ましい。
この構成により、除算処理の計算コストを著しく低減できるので、回転処理の一層の高速化が実現できる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の画像読取装置が提供される。即ち、前記画像処理装置と、原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取部と、前記画像データにおける2つの点の座標から、その比が原稿の傾き角度の正接値に等しくなるような2つの傾きパラメータ整数を得る傾き角度検出部と、を備える。そして、この画像読取装置は、2つの前記傾きパラメータ整数を前記画像処理装置に前記第1整数パラメータ及び第2整数パラメータとして与えて前記画像データを回転処理することで、原稿の傾きを補正した画像データを得るように構成されている。
この構成により、傾きが補正された画像データを短時間で得ることができ、高速読取に特に好適である。
本発明の第3の観点によれば、以下の画像処理方法が提供される。即ち、この画像処理方法は、その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータに基づいて、元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理方法である。この画像処理方法は、元画像対応位置演算工程と、二次元補間工程と、を含む。前記元画像対応位置演算工程では、前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行う。また、前記元画像対応位置演算工程では、前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する処理を行う。前記二次元補間工程では、前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める。
この方法により、2つの整数パラメータ及び重み係数を利用した整数演算処理及び整数比較処理を多用して、二次元補間を伴う回転処理を行うことができる。従って、浮動小数点演算等の計算コストの大きな処理を少なくでき、画質の良い回転画像を高速に得ることができる。
本発明の第4の観点によれば、以下のような、元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理プログラムが提供される。即ち、この画像処理プログラムは、整数パラメータ入力ステップと、元画像対応位置演算ステップと、二次元補間ステップと、を実行する。整数パラメータ入力ステップでは、その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータが入力される。前記元画像対応位置演算ステップでは、前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行う。また、前記元画像対応位置演算ステップでは、前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する処理を行う。前記二次元補間ステップでは、前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める。
これにより、2つの整数パラメータ及び重み係数を利用した整数演算処理及び整数比較処理を多用して、二次元補間を伴う回転処理を行うことができる。従って、浮動小数点演算等の計算コストの大きな処理を少なくでき、画質の良い回転画像を高速に得ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態に係るイメージスキャナ装置の全体的な構成を示す正面断面図である。
図2に示すように、画像読取装置としてのイメージスキャナ装置101は、オートドキュメントフィーダ部及びフラットベッド部からなる画像読取部115を備えている。
以下、具体的に説明する。即ち、このイメージスキャナ装置101は、読取原稿を載置するプラテンガラス102が配設された原稿台103と、この読取原稿を前記プラテンガラス上に押圧した状態で保持するための原稿台カバー104と、を備えている。また、イメージスキャナ装置101には、原稿の読取開始等を指示するための図略の操作パネルが備えられている。原稿台カバー104の下面には、原稿を下向きに押し付けるための押さえパッド121が、前記プラテンガラス102に対面するように取り付けられている。
前記原稿台カバー104には、オートドキュメントフィーダ(自動原稿送り装置)107が配設されている。このオートドキュメントフィーダ107は、原稿台カバー104の上部に設けられた原稿トレイ111と、この原稿トレイ111の下方に設けられた排紙トレイ112と、を備える。
図2に示すように、前記原稿台カバー104の内部には、原稿トレイ111と排紙トレイ112とを繋ぐ湾曲状の原稿搬送経路113が構成されている。この原稿搬送経路113には、ピックアップローラ51と、分離ローラ52と、分離パッド53と、搬送ローラ55と、排紙ローラ58と、が配置されている。
ピックアップローラ51は原稿トレイ111上の読取原稿を繰り込み、分離ローラ52及び分離パッド53は、繰り込まれた原稿を1枚ずつ分離するように構成されている。搬送ローラ55は、分離された原稿を原稿読取位置Pに向けて搬送し、排紙ローラ58は、読取後の原稿を排紙トレイ112へ排出するように構成されている。また、前記原稿読取位置Pにおいて、プラテンガラスに対向するように押さえ部材122が備えられている。
上記の構成で、原稿トレイ111に重ねてセットされた読取原稿は、1枚ずつ分離されて湾曲状の前記原稿搬送経路113に沿って搬送され、原稿読取位置Pを通過して後述のスキャナユニット21によって読み取られた後、排紙トレイ112へ排出される。
図2に示すように、前記原稿台103の内部にはスキャナユニット21が備えられる。このスキャナユニット21は、原稿台103の内部で移動可能なキャリッジを備えている。
このキャリッジ30は、光源としての蛍光ランプ22と、反射ミラー23,23・・・と、集光レンズ27と、電荷結合素子(CCD)28と、を備える。蛍光ランプ22は読取原稿に対して光を照射し、読取原稿からの反射光は、複数の反射ミラー23,23・・・で反射した後、集光レンズ27を通過して収束してCCD28表面に結像する。前記CCD28は、入射された収束光を電気信号に変換して出力する。
本実施形態において前記CCD28は3ライン式のカラーCCDとされている。このCCD28は、主走査方向(原稿の幅方向)に細長く延びる一次元ラインセンサが赤、緑、青(RGB)の各色について設けられるとともに、各ラインセンサに対応して異なるカラーフィルタを備えた構成となっている。
前記原稿台103の内部には、駆動プーリ47及び従動プーリ48が回転自在に支持される。そして、駆動プーリ47及び従動プーリ48の間に無端状の駆動ベルト49が張架され、この駆動ベルト49の適宜箇所に前記キャリッジ30が固定されている。この構成で、前記駆動プーリ47を図略の電動モータで正逆駆動することにより、キャリッジ30を副走査方向に沿って水平に走行させることができる。
この構成で、前記原稿読取位置Pに対応する位置に前記キャリッジ30を予め移動させた状態で、オートドキュメントフィーダ107を駆動する。すると、原稿搬送経路113を搬送される読取原稿が原稿読取位置Pにおいて走査され、蛍光ランプ22から照射されて読取原稿で反射した反射光はキャリッジ30内へ導入され、反射ミラー23,23・・・により集光レンズ27を通してCCD28へ導かれて結像する。この結果、CCD28は読取内容に応じた電気信号を出力することができる。
また、フラットベッドスキャナとして使用する場合は、キャリッジ30をプラテンガラス102に沿って一定の速度で移動させながら、当該プラテンガラス102上に載置された読取原稿を走査する。原稿からの反射光は、上記と同様にキャリッジ30内のCCD28へ導かれて結像する。
図3はイメージスキャナ装置101のブロック図である。図3に示すように、イメージスキャナ装置101は前記スキャナユニット21のほか、CPU41と、ROM42と、画像処理部43と、イメージメモリ66と、傾き検出部67と、傾き補正部(画像処理装置)68と、符号変換部69と、出力制御部70と、を備えている。
CPU41は、イメージスキャナ装置101に備えられるスキャナユニット21、傾き検出部67、傾き補正部68、出力制御部70等を制御するための制御部として設けられている。この制御のためのプログラム及びデータ等は、記憶部としてのROM42に格納されている。
前記スキャナユニット21はアナログフロントエンド(AFE)63を備えており、このAFE63はCCD28に接続されている。原稿読取時において、CCD28が備えるRGB各色の前記ラインセンサは、原稿内容を主走査方向に走査して1ライン分を読み取り、各ラインセンサの信号は前記AFE63によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。この主走査により、1ライン分の画素のデータがRGB各色の階調値としてAFE63から出力される。以上の処理を、原稿又はキャリッジ30を副走査方向に微小距離ずつ送りながら反復することで、原稿全体の画像データをデジタル信号として得ることができる。
スキャナユニット21は画像処理部65を備えており、前記AFE63が出力する画像データのデジタル信号は、この画像処理部65に入力される。この画像処理部65は、主走査ごとに1ラインずつ入力される画素データに対しシェーディング補正を行って、スキャナユニット21の光学系に起因する読取ムラの補正を行う。また画像処理部65は、前記画素データに対し、CCD28におけるRGB各色のラインセンサの配置間隔(ラインギャップ)を原因とする色ズレを矯正する補正を行う。
前記イメージメモリ66は、スキャナユニット21で読み取った画像を蓄積するためのものである。スキャナユニット21で読み取られた画像データは、画像処理部43において公知の画像処理(フィルタ処理等)が更に行われた後、イメージメモリ66に入力されて蓄積される。
前記傾き検出部67は、スキャナユニット21から入力される画像データを解析して原稿の領域を検出し、これに基づいて原稿の傾き(傾きを矯正するために回転すべき角度)を自動検出するように構成されている。
傾き検出部67は、具体的には以下のような処理を行う。即ち、本実施形態において、走査される原稿の裏面側に配置される前記押さえパッド121及び押さえ部材122(図2)の表面には、通常の紙よりも明るい白色のシート(プラテンシート)が貼り付けられている。従って、CCD28で読み取られた画像データにおいて、原稿の周囲の背景部分は輝度が高くなる。
傾き検出部67はこれを利用して、画素データのRGB成分から公知の式に従って輝度(Y成分)を計算する画像処理を行い、その輝度が所定の値以上である場合は背景画素、所定の値を下回る場合は原稿画素として2値化処理を行う。
2値化された画像の例が図4に示される。なお、図4において、細かく区切られた1つのマスが1つの画素に対応するとともに、空白のマスが背景画素を、斜線が引かれたマスが原稿画素をそれぞれ表している。
図4の例では、原稿が斜行した状態でオートドキュメントフィーダ部により搬送され、スキャナユニット21で読み取られた結果、正規の向きから時計方向に若干回転した長方形の画像が原稿画素領域として得られている。
本実施形態では、前記傾き検出部67は、この原稿画素領域の角部に位置する2点(黒塗りのマスで図示)を、適宜の画像認識処理によって検出する。そして、検出された2つの点のx座標及びy座標をそれぞれ求めるとともに、2点のx座標の差及びy座標の差を演算して求める。ここで求められたy座標の差をdyとし、x座標の差をdxとする。図4の例では、dy=10,dx=50である。
そして、傾き検出部67は、y座標の差dy及びx座標の差dxをそれぞれ最大公約数で除し、得られた結果を傾きパラメータa,bとする。図4の例では、a=1,b=5である。
ここで、原稿の傾き角度をθとすると、θ=tan-1(dy/dx)=tan-1(a/b)の関係が成り立つ。即ち、aとbの比の値(a/b)は、原稿の傾き角度の正接値tanθに一致する。ただし、本実施形態の傾き検出部67は傾きパラメータa,bを適宜のメモリに記憶するだけで、傾き角度θは計算しない。
2点のx座標及びy座標はそれぞれ整数で表されるので、上述したy座標の差dy及びx座標の差dxも整数となり、傾きパラメータa,bも整数になる。得られた傾きパラメータ整数a,bは、後述の傾き補正部68に与える整数パラメータとして使われる。
なお、前述の傾きパラメータa,bの検出処理(角度検出処理)は、元画像を解像度変換(変倍)することなく行っても良いが、元画像を縮小化した縮小画像データを用いて角度検出を行ってもよい。縮小画像データを用いることにより、特にソフトウェアで処理する場合には、角度検出処理の短縮化が図れる。
図3に示す前記傾き補正部68は、前記傾き検出部67で得られた前記傾きパラメータ整数a,bに基づいてイメージメモリ66のラスター画像データを回転処理し、原稿の斜行を電子的に補正するように構成されている。この傾き補正部68は、整数パラメータ入力部71と、元画像対応位置演算部72と、二次元補間部73と、を備えている。
パラメータ入力部71は、2つの傾きパラメータ整数を、第1整数パラメータa及び第2整数パラメータbとして取得可能に構成されている。上述のとおり、2つの整数パラメータa,bの比の値(a/b)は、画像を回転すべき角度(原稿の傾き角度)の正接値tanθに等しい。
元画像対応位置演算部72は、回転画像における注目画素(m,n)の位置に基づいて所定の計算を行うことで、元画像において前記注目画素(m,n)に対応する位置の画素である対応注目画素(i,j)の位置を求める。また、元画像対応位置演算部72は、前記注目画素の位置に基づいて所定の計算を行うことで、前記二次元補間部73が行う補間において用いられるx方向重み係数kwx及びy方向重み係数kwyを求める。
二次元補間部73は、前記対応注目画素(i,j)と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも何れか一方が異なる3つの画素と、に基づいて二次元補間を行うことにより、回転画像における注目画素の画素値Q(m,n)を求める。この二次元補間には、前記x方向重み係数kwx及びy方向重み係数kwyをそれぞれ整数bで除した割合(kwx/b,kwy/b)が用いられる。なお、傾き補正部68による回転処理の詳細は後述する。
符号変換部69は、イメージメモリ66に保存された画像データに対し、例えばJPEG等の公知の圧縮処理を行って符号化する。
出力制御部70は、符号化された画像データを、イメージスキャナ装置101と接続される上位装置としてのパーソナルコンピュータ(図略)に送信する。送信方法は任意であるが、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)を用いる方法、及びユニバーサルシリアルバス(USB)を用いる方法等が考えられる。
本実施形態において、画像処理部65、傾き検出部67、傾き補正部68、及び符号変換部69等は、例えばASIC、FPGA等のハードウェアを用いて実現されている。後述の方法により画像回転処理を行う画像処理プログラムがASIC等に書き込まれることにより、前記傾き補正部68の回転処理機能が実現される。ただし、この傾き補正部68等は、CPU41とプログラムの組合せ等により実現しても良い。
次に、前記傾き補正部68による画像の回転処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
図5のフローが開始されると、傾き補正部68は先ず、傾き検出部67で求められた2つの傾きパラメータ整数を、第1整数パラメータa及び第2整数パラメータbとして入力する(S101)。なお、このS101の処理が、整数パラメータ入力ステップ(整数パラメータ入力工程)に相当する。
次に、変数の初期化処理を行う(S102)。この初期化処理では、回転画像における注目画素のx座標m及びy座標nがゼロにリセットされる。また、対応注目画素(前記注目画素に対応する元画像の画素)の位置を演算する際に使用されるx方向のオフセット値moff及びy方向のオフセット値noffについてもゼロにリセットされる。更に、二次元補間に使用されるx方向重み係数kwx及びy方向重み係数kwyについても、ゼロにリセットされる。なお、上記の変数m,n,moff,noff,kwx,kwyは、何れも整数変数である。
次に、回転画像の注目画素(m,n)の画素値Q(m,n)を計算する(S103)。この処理では最初に、元画像の前記対応注目画素の位置(i,j)を計算する。対応注目画素のx座標iは、回転画像の注目画素のx座標mにオフセット値moffを加えることで得られる(i=m+moff)。同様に、対応注目画素のy座標jは、回転画像の注目画素のy座標nにオフセット値noffを加えることで得られる(j=n+noff)。
ここで、前記オフセット値moffは、回転画像の注目画素がy方向に(b/a)画素移動するごとに1減算される(S114)。また、オフセット値noffは、回転画像の注目画素がx方向に(b/a)画素移動するごとに1加算される(S107)。なお、このオフセット値の加算/減算処理については後述する。
図6に、図4の例で求めた傾きパラメータ整数a=1,b=5を傾き補正部68に第1整数パラメータ及び第2整数パラメータとして入力した場合の、回転画像の注目画素と元画像の対応注目画素との対応を示す。
図6には、回転画像の1行目及び1列目を注目画素とした場合の当該注目画素と、元画像の対応注目画素が、二重線で囲ったマスでそれぞれ示されている。図6の上側で示すように、元画像の対応注目画素は、回転画像の注目画素がx方向に5画素(=b/a)移動するごとに、y方向に1画素分ズレる。また、元画像の対応注目画素は、回転画像の注目画素がy方向に5画素移動するごとに、x方向に1画素分ズレる。
次に、回転画像の注目画素の画素値Q(m,n)を、二次元線形補間することにより取得する。この二次元線形補間は、図7に示すように、元画像の対応注目画素(i,j)と、この対応注目画素にx方向で隣り合う画素(i−1,j)と、y方向で隣り合う画素(i,j+1)と、斜めに隣り合う画素(i−1,j+1)と、の計4つの画素を対象にして行われる。そして、この4つの画素それぞれの画素値P(i,j)、P(i−1,j)、P(i,j+1)、P(i−1,j+1)に基づいて、x方向重み係数kwxを第2整数パラメータbで除した割合(kwx/b)、及び、y方向重み係数kwyを第2整数パラメータbで除した割合(kwy/b)によって線形補間することにより、回転画像の注目画素(m,n)の画素値Q(m,n)を取得する。
ここで、x方向重み係数kwxは、回転画像の注目画素がy方向に1画素移動するごとに、第1整数パラメータaだけ加算される(図5のS112)。また、y方向重み係数kwyは、回転画像の注目画素がx方向に1画素移動するごとに、第1整数パラメータaだけ加算される(S105)。なお、この重み係数の加算処理については後述する。
図5のS103には、図7の概念図で説明した注目画素の画素値Q(m,n)の計算式が示されている。なお、この計算式は、第2整数パラメータbでの除算が大カッコ[〜]で括った外側に出るように変形されている。これにより、計算コストの大きい除算処理を第2整数パラメータの2乗(b2)での除算1回にまとめることができ、計算処理を高速化することができる。
S103の画素値の取得処理(二次元補間ステップ、二次元補間工程)が終了した後、注目画素のx座標mに1を加算する(S104)。この処理は、回転画像の注目画素(m,n)をx方向に1画素分移動させることに相当する。
次に、y方向重み係数kwyに第1整数パラメータaを加算する(S105)。そして、加算後のy方向重み係数kwyが第2整数パラメータb以上か否かを調べる(S106)。第2整数パラメータb以上であった場合は、y方向のオフセット値noffに1を加算するとともに(S107)、y方向重み係数kwyから第2整数パラメータbを減算する(S108)。その後、S106の処理に戻る。
y方向重み係数kwyが第2整数パラメータbを下回っている場合、S109の処理に移行し、回転画像の注目画素のx座標mが、回転画像の幅widthに原稿の傾き角度の余弦値(cosθ)を乗じた数を下回っているか否かが判定される。x座標mがwidth×cosθを下回っていた場合は、S103の処理に戻る。
以上のフローにより、回転画像の注目画素(m,n)を、そのx座標mを0から(width×cosθ−1)まで1ずつ変化させながら、画素値Q(m,n)を計算する処理が反復される。そして、x座標mが1変化するごとにy方向重み係数kwyがaずつ加算されるので(S105)、画素値Q(m,n)の計算の際の二次元補間において、図7の下側2つの画素値P(i,j+1)、P(i−1,j+1)が反映される重みが増大する。mが1変化するごとの当該重みの変化割合は、aをbで除した値に一致する。更に、y方向重み係数kwyがb以上になると、y方向オフセット値noffが1加算される。これは、元画像の対応注目画素(i,j)がy方向に1画素分ズレることを意味する。
S109の判断で、注目画素のx座標mがwidth×cosθ以上であった場合、当該x座標m、y方向オフセット値noff、及びy方向重み係数kwyが何れも0にリセットされるとともに(S110)、注目画素のy座標nに1が加算される(S111)。この処理は、回転画像の注目画素(m,n)をy方向に1画素分移動させることに相当する。
次に、x方向重み係数kwxに第1整数パラメータaを加算する(S112)。そして、加算後のx方向重み係数kwxが第2整数パラメータb以上か否かを調べる(S113)。第2整数パラメータb以上であった場合は、x方向のオフセット値moffから1を減算するとともに(S114)、x方向重み係数kwxから第2整数パラメータbを減算する(S115)。その後、S113の処理に戻る。
x方向重み係数kwxが第2整数パラメータbを下回っている場合、S116の処理に移行し、回転画像の注目画素のy座標nが、回転画像の高さheightに原稿の傾き角度の余弦値(cosθ)を乗じた数を下回っているか否かが判定される。y座標nがheight×cosθを下回っていた場合は、S103の処理に戻る。y座標nがheight×cosθ以上であった場合、注目画素の画素値の計算が全て完了したことを意味するので、処理を終了する。
以上のフローにより、回転画像の注目画素(m,n)を、そのy座標nを0から(height×cosθ−1)まで1ずつ変化させながら、画素値Q(m,n)を計算する処理が反復される。そして、nが1変化するごとにx方向重み係数kwxがaずつ加算されるので、画素値Q(m,n)の計算の際の二次元補間において、図7の左側2つの画素値P(i−1,j)、P(i−1,j+1)が反映される重みが増大する。nが1変化するごとの当該重みの変化割合は、aをbで除した値に一致する。更に、x方向重み係数kwxがb以上になると、x方向オフセット値moffが1減算される。これは、元画像の対応注目画素(i,j)がx方向に1画素分ズレることを意味する。なお、図5のS104〜S116の処理が、元画像対応位置演算ステップ(元画像対応位置演算工程)に相当する。
以上により、図8の上側に示すような元画像のラスター画像を回転処理して、下側に示すような回転画像を得ることができる。そして、図5に示すフローのうち二次元補間処理(S103)において、計算式の[〜]内は整数同士の加算及び乗算で実現でき、除算は1回のみ(整数b2による除算のみ)で注目画素の画素値Q(m,n)を得ることができる。また、重み係数の計算(S105,S108,S112,S115)は整数の加算/減算処理で実現でき、対応注目画素の位置をオフセットすべきか否かの判定(S106,S113)は整数同士の比較処理で実現できる。従って、計算コストを著しく低減でき、処理時間を短縮できる。
なお、図5及び図8は画像を反時計方向に回転する場合を示しているが、画像を時計方向に回転することも可能である。この処理は、図5のフローチャートのS103、S107及びS114の処理において、−1を+1に変更し、+1を−1に変更すれば良い。
また、図6及び図8では説明を簡単にするために縦18画素×横18画素の小さな画像で説明したが、本実施形態の回転処理は任意の大きさの画像に適用することができる。更に、図6及び図8ではグレースケール画像の例で説明しているが、本実施形態の回転処理は、RGBの各色の階調について上記と同様の処理を行うことによりカラー画像の回転にも適用できる。カラー画像を回転する場合、各画素について3成分共通の重み係数を生成した後、順次色成分毎に補間演算することが好ましい。即ち、画素ごとに色成分を切り替えることが好ましい。これにより、重み係数を算出する処理を色成分間で共通化でき、処理時間の短縮化を図ることができる。
以上に示すように、本実施形態のイメージスキャナ装置101が備える傾き補正部68は、元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得るように構成されている。そして図3に示すように、前記傾き補正部68は、整数パラメータ入力部71と、元画像対応位置演算部72と、二次元補間部73と、を備えている。前記パラメータ入力部71には、その比の値(a/b)が回転角度の正接値tanθに等しくなるような第1整数パラメータa及び第2整数パラメータbが入力される。前記元画像対応位置演算部72は、前記回転画像における注目画素(m,n)のx座標mを1画素分変更するごとに、y方向重み係数kwyに前記第1整数パラメータaを加算する(S104、S105)。そして、このy方向重み係数kwyが前記第2整数パラメータb以上になったときは、元画像対応位置演算部72は、当該y方向重み係数kwyから前記第2整数パラメータbを減算し(S108)、更に元画像において前記注目画素(m,n)に対応する位置の画素である対応注目画素(i,j)のx座標iを1画素分変更する処理を行う(S107)。また、元画像対応位置演算部72は、前記回転画像における前記注目画素(m,n)のy座標nを1画素分変更するごとに、x方向重み係数kwxに前記第1整数パラメータaを加算する(S111、S112)。そして、この方向重み係数kwxが前記第2整数パラメータb以上になったときは、元画像対応位置演算部72は、当該x方向重み係数kwxから前記第2整数パラメータbを減算するとともに(S115)、元画像の前記対応注目画素(i,j)のy座標jを1画素分変更する処理を行う(S114)。また、二次元補間部73は図7に示すように、前記元画像における前記対応注目画素(i,j)、及び、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が1画素分異なっている3つの画素(i−1,j)、(i,j+1)、(i−1,j+1)を対象として、前記x方向重み係数を第2整数パラメータで除した割合(kwx/b)、及び、前記y方向重み係数を第2整数パラメータで除した割合(kwy/b)によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値Q(m,n)を求める。
これにより、整数パラメータa,b及び重み係数kwx,kwyを利用した整数演算処理及び整数比較処理を多用して、二次元補間を伴う回転処理を行うことができる。従って、浮動小数点演算等の計算コストの大きな処理を少なくでき、画質の良い回転画像を高速に得ることができる。
即ち、本実施形態のイメージスキャナ装置101の場合、オートドキュメントフィーダ部及びフラットベッド部の何れを用いて原稿を読み取る場合でも、原稿の傾き角度(回転すべき角度)θは通常数°程度である。この場合、cosθ=1とみなしても誤差(画質の低下)はほとんどない。本実施形態ではこの点に着目し、上記の処理を行うことで、計算を著しく簡単にすることができる。上記のように原稿の傾きが数°程度であれば、高い精度を維持することができ、かつ、従来技術のような複雑な処理を回避することができる。
また、前記二次元補間部73は、前記注目画素の画素値Q(m,n)の計算(図5のS103)において、前記第2整数パラメータの2乗(b2)による除算をまとめて行っている。
これにより、計算コストの大きい除算処理を少なくできるので、回転処理を一層高速に行える。
なお、注目画素の画素値Q(m,n)の計算処理(S103)は、前記第2整数パラメータbに適宜の比率を乗じて2の整数乗の値とし、更にx方向重み係数kwx及びy方向重み係数kwyに前記比率を乗じて整数値に近似した上で行うこともできる。例えば、図4の例ではa=1,b=5であるが、第2整数パラメータbに比率(16/5)を乗じて、2の4乗の値である16に変更することが考えられる。そして、x方向重み係数kwx及びy方向重み係数kwyにも当該比率(16/5)を乗じて整数値に近似し、画素値Q(m,n)の計算処理を行うことが好ましい。重み係数kwx,kwyに対して比率を乗じて整数値に丸めた結果は、元のkwx(kwy)の値が0の場合、1の場合、2の場合、・・・のそれぞれについて予め計算してルックアップテーブル等に記憶しておき、それを参照することで取得することとしてもよい。
これにより、除算処理の計算コストを著しく低減できるので、回転処理の一層の高速化が実現できる。
また、本実施形態のイメージスキャナ装置101は、図3に示すように、画像読取部115と、傾き検出部67と、を備える。画像読取部115は、原稿の画像を読み取って画像データを得るように構成されている。傾き検出部67は、前記画像データにおける2つの点の座標から、その比が原稿の傾き角度の正接値tanθに等しくなるような2つの傾きパラメータ整数a,bを得る。そして、イメージスキャナ装置101は、2つの前記傾きパラメータ整数a,bを前記傾き補正部68に2つの整数パラメータとして与えて前記画像データを回転処理することで、原稿の傾きを補正した画像データを得るように構成されている。
これにより、傾きが補正された画像データを短時間で得ることができ、高速読取に特に好適である。
以上に本発明の好適な実施形態及びその変形例を説明したが、以上の構成は例えば以下のように変更することができる。
傾き角度θが45°よりも小さい場合(a/bが1より小さくなる場合)は、S108の処理の後、S106に戻らずにS109に進むように変更することができる。同様に、S115の処理後、S113に戻らずにS116に進むように変更することができる。以上により、回転処理を一層高速化することができる。本実施形態のイメージスキャナ装置101は、通常の使用の限りにおいて45°以上の角度で原稿を回転させることが想定されないため、上記の変更は有効である。
S105の処理においてy方向重み係数kwyに加算される値、及び、S112の処理においてx方向重み係数kwxに加算される値は、パラメータaそのものでなく、変倍率に応じた値に変更することができる。同様に、S108の処理においてy方向重み係数kwyから減算される値、及び、S115の処理においてx方向重み係数kwxから減算される値は、パラメータbそのものでなく、変倍率に応じた値に変更することができる。これにより、傾き補正と同時に拡大縮小処理を行うことができる。変倍率をXとした場合、S105及びS112の処理では重み係数にa/Xを加算すれば良く、S108及びS115の処理では重み係数からb/Xを減算すれば良い。例えば、50%縮小(X=1/2)を行う場合、S105及びS112の処理ではaでなく2aが加算され、S108及びS115の処理ではbでなく2bが減算される。
図5〜図8では元画像の回転中心が(0,0)の場合の回転処理を説明しているが、回転中心の位置は適宜変更することができる。この場合、図5のフローでの初期化処理(S102)におけるオフセット値moff,noffの初期値と、S110におけるnoffのリセット値とを、回転中心の位置に応じて適切に設定すれば良い。
二次元補間処理は、上記の線形補間に代えて、例えば二次曲線又はスプライン曲線等による二次元補間に変更することができる。
傾き角度検出処理は、図4のように原稿領域の抽出によって検出することに代えて、例えば原稿に記載されている文字の並び及び図形の傾きに基づいて2つの傾きパラメータ整数a,bを得るように変更することができる。
上記の画像回転処理は、オートドキュメントフィーダ部による原稿読取時の斜行補正のほか、フラットベッド部による原稿読取時の傾き補正のために行うことができる。また、上記の画像回転処理は、イメージスキャナ装置101に限らず、他の画像読取装置、例えばコピー装置、ファクシミリ装置、複合機、光学式文字読取装置(OCR)等に適用することができる。
画像を回転させる場合の一般的な座標の変換式を示す図。 本発明の一実施形態に係るイメージスキャナ装置の全体的な構成を示す正面断面図。 イメージスキャナ装置の電気的構成を示すブロック図。 傾き検出部において検出される2つの傾きパラメータ整数a,bを示す説明図。 傾き補正部で実行される回転処理を示すフローチャート。 回転処理の概要を示す説明図。 二次元補間処理を示す概念図。 元画像とその回転結果を示す図。
符号の説明
67 傾き検出部
68 傾き補正部(画像処理装置)
71 パラメータ入力部
72 元画像対応位置演算部
73 二次元補間部
101 イメージスキャナ装置(画像読取装置)
115 画像読取部

Claims (6)

  1. 元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理装置において、
    その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータが入力される整数パラメータ入力部と、
    前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行い、
    前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する処理を行う元画像対応位置演算部と、
    前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める二次元補間部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記二次元補間部は、前記注目画素の画素値の計算において、前記第2整数パラメータの2乗による除算をまとめて行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記二次元補間部は、前記第2整数パラメータを2の整数乗の値に変更し、更に、当該2の整数乗の値を変更前の前記第2整数パラメータで除して得られた比率を前記x方向重み係数及び前記y方向重み係数に乗じて整数値に近似した上で、前記注目画素の画素値の計算を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の画像処理装置と、
    原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取部と、
    前記画像データにおける2つの点の座標から、その比が原稿の傾き角度の正接値に等しくなるような2つの傾きパラメータ整数を得る傾き角度検出部と、
    を備え、
    2つの前記傾きパラメータ整数を前記画像処理装置に前記第1整数パラメータ及び第2整数パラメータとして与えて前記画像データを回転処理することで、原稿の傾きを補正した画像データを得ることを特徴とする画像読取装置。
  5. その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータに基づいて、元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理方法であり、
    前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行い、
    前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する元画像対応位置演算工程と、
    前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める二次元補間工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. 元画像であるラスター画像を回転処理して回転画像を得る画像処理プログラムにおいて、
    その比の値が回転角度の正接値に等しくなるような第1整数パラメータ及び第2整数パラメータを入力する整数パラメータ入力ステップと、
    前記回転画像における注目画素のx座標を所定画素分変更するごとに、y方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記y方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該y方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像において前記注目画素に対応する位置の画素である対応注目画素のy座標を所定画素分変更する処理を行い、
    前記回転画像における前記注目画素のy座標を所定画素分変更するごとに、x方向重み係数に前記第1整数パラメータを加算し、
    前記x方向重み係数が前記第2整数パラメータ以上になったときは、当該x方向重み係数から前記第2整数パラメータを減算するとともに、元画像の前記対応注目画素のx座標を所定画素分変更する処理を行う元画像対応位置演算ステップと、
    前記元画像における前記対応注目画素と、当該対応注目画素とx座標及びy座標の少なくとも一方が所定画素分異なっている3つの画素と、を対象として、前記x方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合、及び、前記y方向重み係数を前記第2整数パラメータで除した割合によって二次元補間することにより、回転画像における前記注目画素の画素値を求める二次元補間ステップと、
    を実行することを特徴とする画像処理プログラム。
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