JP5742414B2 - ステータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のティースが形成されたステータコアと、前記ティースに集中巻で巻回されるステータコイルと、を備えたステータの製造方法に関する。
周知のとおり、モータやジェネレータなどの回転電機に用いられるステータは、複数のティースが形成されたステータコアと、前記ティースに巻回されるステータコイルと、を備える。全ティースにステータコイルが巻回された後のステータは、通常、コイルの固定などを目的として、モールドされることが多い。すなわち、ステータコイルが巻回されたステータを、特定の型に収容し、当該型に樹脂などを流し込み、ステータコイルの固定を図ることが行なわれてきた。
特開2010−148275号公報
しかし、かかるモールドによる固定の場合、固定に要するコストが高くなりがちで、冷却性も悪いという問題があった。すなわち、モールド固定の場合は、高額な専用の型を用意する必要があり、また、成型機コストも高い。また、全体が樹脂で覆われるモールド固定の場合、ステータコイルから生じた熱の放熱効率が悪く、また、モールド内に冷媒を流すこともできないため、冷却効率が悪い。さらに、モールド固定の場合、コイル固定に直接関係のない空間(間隙)にも樹脂が入り込み、余分な重量増加を招くという問題もあった。
なお、特許文献1には、スロット内に加熱発泡性樹脂を含んだシートを配置し、このスロット内にコイルを挿入したあと、ステータ全体を加熱してシートを発泡させる技術が開示されている。この技術によれば、ステータコイルとステータコアとの間に空隙が形成でき、両者間の静電容量を低減できる。しかし、この技術自体は、ステータコイルの固定を目的としたものではない。
つまり、従来、冷却効率の悪化やコスト増加、重量増加といった問題を防止しつつ、ステータコイルを固定し得る技術はなかった。
そこで、本発明では、ステータの特性悪化を防止しつつステータコイルを容易に固定し得るステータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のステータの製造方法は、複数のティースが形成されたステータコアと、前記ティースに集中巻で巻回されるステータコイルと、を備えたステータの製造方法であって、予め巻回成型されたステータコイルのうちスロットに収容される収容部を、加熱により接着性および膨張性を発揮する被覆シートで被覆する被覆工程と、前記被覆シートで被覆された少なくとも一つのステータコイルを前記被覆シートごとティースに挿入する挿入工程と、前記ステータコイルごとティースに挿入された被覆シートを加熱する加熱工程と、を備え、さらに、前記加熱工程の前に実施され、複数のティースのうち最後にステータコイルが挿入される最終ティースに事前成型されたステータコイルを挿入する工程であって、当該最終ティースの両側に位置するスロットに被覆シートを事前配置したうえで当該配置された被覆シートに収容部が位置するべく前記ステータコイルを前記最終ティースに挿入する工程を有する、ことを特徴とする。
他の好適な態様では、前記被覆工程において、前記被覆シートは、その両端が重なるように前記収容部に巻きつけられる。他の好適な態様では、前記被覆シートは、加熱により発泡する発泡フィラーを含有した樹脂をシート化したものである。
本発明によれば、加熱により接着性および膨張性を発揮する被覆シートで被覆したうえでステータコイルをティースに挿入した後、当該被覆シートを加熱する。そのため、ステータコイルとスロット壁面との間隙が膨張する被覆シートで埋められ、ステータコイルのガタツキが防止される。そして、その結果、ステータの特性悪化を防止しつつステータコイルを容易に固定できる。
本発明の実施形態である回転電機の概略構成図である。 ステータの製造の様子を示す図である。 ティースにステータコイルが挿入された際の要部断面図である。 図3のA部拡大図であり、(a)は加熱前の、(b)は加熱後の様子を示す。 被覆シートの構成の一例を示す図である。 最終ステータコイルの挿入の様子を示す図である。 最終ステータコイルの挿入の他の様子を示す図である。 被覆シートの被覆態様の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である回転電機10の概略構成図である。ここで説明するモータおよび/またはジェネレータである回転電機10は、典型的には、ハイブリッド車に搭載されるが、その用途はハイブリッド車に限定されず、たとえば燃料電池車や電気自動車、他の電気機器に搭載されてもよい。
回転電機10は、ロータ11と、ステータ20とに大別される。
ロータ11は、回転軸となる回転シャフト14と、当該回転シャフト14に固着されたロータコア12と、を有する。ロータコア12は、鉄または鉄合金などからなる電磁鋼板を軸方向に積層した積層鋼板やダストコアで構成された略円柱状部材で、その周縁近傍には、複数の永久磁石16が等間隔に埋め込まれている。このロータコア12の中心に挿通された回転シャフト14は、軸受部(図示せず)を介して回転電機10のケース(図示せず)に回転可能に取り付けられており、回転電機10の駆動時、ロータ11とともに回転する。
ステータ20は、リング状のステータコア22とステータコイル23とを有する。ステータコア22は、積層鋼板やダストコアなどから構成される。ステータコア22の内周面上には複数のティース24および該ティース24間に形成される凹部としてのスロット26が形成されている。各スロット26は、ステータコア22の内周側に開口するように設けられる。
3つの巻線相であるU相、V相およびW相を含むステータコイル23は、スロット26に嵌り合うようにティース24に巻き付けられる。U相、V相およびW相は、集中巻、すなわち、各相のコイルそれぞれが互いに異なる1つのティース24に巻回される態様で巻回される。
ここで、従来では、このティース24に巻回されたステータコイル23を固定するために、当該ステータコイル23に対して樹脂モールドを施していた。モールドに用いられた樹脂が、ステータコイル23とステータコア22との隙間を埋めた状態で固化することで、ステータコイル23の動きが規制され、固定される。
しかしながら、かかる技術の場合、駆動時に発熱するステータコイル23全体が樹脂で覆われるため、冷却性が悪いという問題がある。また、モールドのために専用の型を用意したり、モールド成型機を使用したりする必要があり、コストの増加や、手間の増加を招いていた。さらに、モールド固定の場合、コイル固定と直接関係のない空間(間隙)にも樹脂が入り込み残存するため、余分な重量増となっていた。
本実施形態では、かかる問題に鑑み、ステータ20の特性悪化を防止しつつステータコイル23を容易に固定し得る方法でステータ20を製造する。以下、これについて詳説する。
図2は、本実施形態におけるステータ20の製造の流れを示す図である。既述したとおり、本実施形態では、図2(a)に示すように、巻線を事前に、ティース24の形状に応じて、略ロ字状に巻回成形したステータコイル23を用いる。なお、図2では、平型巻線を用いた場合を例示しているが、当然、断面円形の丸型巻線を用いてもよい。このステータコイル23は、ティース24に挿入した際、ステータコア22の上端面および下端面から突出する一対のコイルエンド部32と、この二つのコイルエンド部32の両端をそれぞれ接続する収容部30と、に大別される。収容部30は、ステータコイル23をティース24に挿入した際に、スロット26内に収容される部位で、ほぼ直線状に延びる。
通常は、この事前成形されたステータコイル23を、ティース24に挿入するが、本実施形態では、図2(b)に示すように、ティース24に挿入する前に、ステータコイル23の収容部30に、被覆シート36を巻き付けておく。
この被覆シート36は、後に詳説するが、少なくとも、加熱により膨張する加熱膨張性および加熱により互いに接着する加熱接着性を備えたシートである。かかる加熱膨張性および加熱接着性を備えたシートは、例えば、シートの基材として、加熱により接着性を発揮する樹脂、例えば、エポキシ樹脂などの内部に、液化炭酸ガスなどが封入された膨張フィラーを混入し、シート化することで得られる。
本実施形態では、かかる被覆シート36で、収容部30を被覆したうえで、この被覆シート36ごと、ステータコイル23をティース24に挿入する(図2(c)参照)。その結果、各ステータコイル23の側面と、スロット26の壁面との間には、被覆シート36が介在することになる。ただし、この作業は、常温で行なわれるため、被覆シート36は、当然、膨張前の状態である。
全てのティース24に、被覆シート36で被覆されたステータコイル23を挿入すれば、続いて、ステータ20全体を加熱する。この加熱により、被覆シート36が膨張するとともに接着され、固定される。これについて、図3、図4を参照して詳説する。
図3は、ティース24にステータコア22が挿入された状態での、ステータ20の一部横断面図である。また、図4は、図3におけるA部拡大図であり、(a)は加熱前の、(b)は加熱後の様子を示している。
通常、ステータコイル23は、スロット26形状に対応した形状に成型されるが、ステータコイル23の側面形状を、スロット26の壁面形状に完全に対応させることは不可能である。また、そもそも、ステータコイル23をティース24に挿入するためには、ステータコイル23とティース24との間に適度なクリアランスが必要となる。そのため、通常、ティース24に挿入されたステータコイル23と、スロット26壁面との間には、図4(a)に示すように、ある程度の間隙38が生じざるを得ない。この間隙38をそのまま放置すると、ステータコイル23がスロット内でがたつき、固定されないという問題をまねく。かかるガタツキは、回転電機10の駆動振動に伴い、騒音や巻線の損傷といった、さらなる問題を招く。かかる問題を避けるために、従来は、樹脂モールドによるコイル固定を図っていたが、その場合には、既述したように、重量やコストの増加、冷却性悪化といった別の問題を招いていた。
一方、本実施形態では、ステータコイル23の収容部30を、被覆シート36で被覆した状態で、ステータコイル23をティース24に挿入する。その結果、図4(a)に示すように、挿入されたステータコイル23と、スロット26壁面との間に被覆シート36が介在する。ただし、このコイル挿入作業は常温で行なわれるため、挿入時点において、被覆シート36は薄く、ステータコイル23とスロット26壁面との間には間隙が生じている。
しかし、その後、ステータ20全体を加熱すると、加熱膨張性を有する被覆シート36は、膨張する。そして、図4(b)に示すように、ステータコイル23とスロット26壁面の間に形成された間隙38の形状に応じて膨張し、当該間隙38を埋める。その結果、挿入されたステータコイル23のガタツキが規制され、ステータコイル23が固定されることになる。
また、加熱により溶融・接着した後に硬化することで、被覆シート36がステータコイル23の周囲において接着されることになる。その結果、被覆シート36の剥がれ等が確実に防止され、ひいては、ステータコイル23のガタツキも防止される。また、被覆シート36を事前に被覆することにより、接着処理を容易化できるという利点もある。
ここで、かかる特性を有する被覆シート36の構成は特に限定されないが、例えば、図5(a)に示すような二層構造のシートを用いることができる。この被覆シート36は、絶縁性能を有する絶縁層50と、接着性能を有する接着層52と、を備えている。絶縁層50は、例えば、イミド変性ポリエステル樹脂などの絶縁性樹脂を基材54とし、その内部に、流動性抑止(ベタツキ防止)のための添加剤56(例えばタルクなど)や、流動性促進用添加剤58(例えば炭酸カルシウムなど)、膨張フィラー60(例えばコアシェル型アクリルなど)を含んでいる。ここで、流動性抑止用添加剤56を添加するのは、基材54となるイミド変性ポリエステル樹脂が、ラジカル重合で架橋するため、触媒が入った段階で液状でAステージ状態であり、Bステージ化が困難なためである。また、同時にステータコイル23に適度に密着するためには、適度な流動性も得ることが必要となる。そのため、本実施形態では、流動性抑止用添加剤56に加え、流動性促進用添加剤58も添加している。
接着層52は、加熱された際に、接着性を発揮する層で、基材62であるコア接合用樹脂(例えばアミン硬化型ゴム分散エポキシ樹脂)に、膨張フィラー60(例えばコアシェル型アクリルなど)を混入したものである。
絶縁層50および接着層52の両方に混入された膨張フィラー60は、液化炭酸ガスなどの膨張体を含んでおり、加熱により5倍以上に体積膨張する。そして、膨張フィラー60は、体積膨張時の誘電率は1.4以下となり、熱硬化後の被覆シート36の低誘電率化を促進する。
また、別の形態として、図5(b)に示すような三層構成のシートを被覆シート36として採用してもよい。このシートは、上述した絶縁層50・接着層52の間に、さらに、中間層64を有している。このシートにおける絶縁層50および接着層52の構成は、図5(a)の場合と同じである。一方、中間層64は、耐熱性と低誘電率を併せもったフィルム、例えば、耐熱フィルム(例えばポリエーテルニトリル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなど)やアラミド紙、LCP紙などで構成される固体絶縁層である。この中間層64は、樹脂流動性が高い場合に必要となる最低限の固体絶縁性能を確保するために設けられる。
なお、ここで説明した構成は一例であり、加熱膨張性と加熱接着性、より望ましくは、さらに絶縁性を備えたシートであれば、ここで例示した構成以外のシートであってもよい。
また、これまでの説明では、ステータコイル23全てを被覆シート36で被覆したうえでティース24に挿入する場合を例示した。しかし、最後に挿入されるステータコイル(最終ステータコイル23Lについては、図6に示すように、事前に被覆するのではなく、スロット26内に被覆シート36を事前配置しておき、この事前配置された被覆シート36内に最終ステータコイル23Lを挿入するようにしてもよい。
かかる構成とする理由について図7を参照して説明する。図7(a)に示すように、ティース24およびスロット26が、外径側にいくほど幅広の略台形状の場合、当該ティース24に挿入されるステータコイル23も、外径側にいくほど幅広の略台形状となっている。別の見方をすると、二つの収容部30は、外径側ほど間隔が広い略ハ字状に並ぶことになる。
かかるステータコイル23を、最終ティース24L(ステータコイル23が最後に挿入されるティース24)に挿入する場合には、次のような問題がある。図7(a)に示すように、最終ティース24Lに最終ステータコイル23Lを挿入する段階において、当該最終ティース24Lの両側のティース24Mには、既に、他のステータコイル23Mが挿入されている。換言すれば、最終ティース24Lの両側に位置するスロット26、すなわち、最終ステータコイル23Lが収容されるべきスロット26の略半分は、他のステータコイル23Mで占められていることになる。
その結果、最終ティース24Lの両側スロット26における開口間の幅が、最終ステータコイル23Lの外径側(先に挿入される側)の幅よりも狭くなり、最終ステータコイル23Lをそのまま挿入することが困難という問題が生じる。
かかる問題を避けるために、従来では、図7(b)に示すように、最終ステータコイル23Lの二つの収容部30Lに、当該二つの収容部30Lが前後に離れる方向の力を加え、ステータコイル23L全体の幅が細くなるように変形させていた。そして、この変形させた状態で、最終ティース24への挿入を図っていた。
しかしながら、上述した実施形態のように、事前に、収容部30に被覆シート36を被覆した場合、被覆シート36によって最終ステータコイル23Lの変形が阻害されたり、最終ステータコイル23Lの変形に追従できない被覆シート36が破損したりするなどの問題があった。
こうした問題を避けるために、最終ステータコイル23Lについては、被覆シート36で事前被覆するのではなく、スロット26に被覆シート36を事前配置することが望ましい。かかる構成とすることで、最終ステータコイル23Lを挿入する際に、当該最終ステータコイル23Lを容易に変形させることができ、スロット26に容易に挿入することができる。また、被覆シート36を事前にスロット26内に配置しておくことにより、最終ステータコイル23Lと、スロット26壁面との間にも、加熱膨張性や接着性、絶縁性を備えた被覆シート36を介在させることができ、最終ステータコイル23も確実に固定できる。
なお、特許文献1に記載されているように、最終ステータコイル23Lだけでなく、全てのステータコイル23について、被覆シート36をスロット26に事前配置することも考えられる。しかし、この特許文献1記載の技術では、一つのスロット26に一つの被覆シート36を配置している。そのため、同一スロット26に収容される二つのステータコイル23の間(例えば、図7における収容部30Lと収容部30Mの間など)に被覆シート36が介在しないことになる。この場合、同一スロット26に挿入される二つのステータコイル23同士が擦れあい、電気的に接触するなどの問題を確実に防止することができないという問題がある。一方、本実施形態のように、最終ステータコイル23Lについてのみ、被覆シート36をスロット26に事前配置することにより、同一スロット26に挿入される二つのステータコイル間に被覆シート36を介在させることができ、結果として、両ステータコイル23の電気的接触を防止できる。
また、ステータコイル23を被覆シート36で事前被覆する場合において、その被覆形態は、特に限定されず、種々の被覆形態が採用できる。例えば、図8に示すように、少なくとも、被覆シート36の両端が重複するように被覆してもよい。また、その際、図8(a)に示すように、被覆シート36の重複部分が、スロット26の開口側に位置するように被覆してもよい。この場合、ステータコイル23とスロット26壁面との間に介在する被覆シート36の厚みを均一に保つことができる。また、図8(b)に示すように、被覆シート36の重複部分が、スロット26の壁面に接触するように被覆してもよい。この場合、加熱による固着後、重複部分が何らかの理由によりめくれて、被覆シート36がはがれるといった問題を確実に防止できる。また、こうした被覆形態を採用する場合には、被覆シート36をステータコイル23に巻きつけた段階で、当該被覆シート36を仮接着しておいてもよい。仮接着しておくことで、ステータコイル23の挿入作業をより簡易化できる。また、さらに、別の形態として、比較的剛性の高い被覆シート36を予め断面略U字状のU字ブロックのような形状に形成しておき、このU字状の被覆シート36の間にステータコイル23を挿入するようにしてもよい。これらのいずれの形態を採用するかは、必要とするステータ20の特性や、使用する被覆シート36の特性に応じて適宜、決定すればよい。
いずれにしても、少なくとも一つのステータコイル23について、事前に被覆シート36で被覆した後、当該被覆シート36ごと、ステータコイル23をティース24に挿入し、その後、ステータ20全体を加熱することで、ステータ20の特性劣化を招くことなく、ステータコイル23を簡易に固定することができる。
10 回転電機、11 ロータ、12 ロータコア、14 回転シャフト、16 永久磁石、20 ステータ、22 ステータコア、23 ステータコイル、24 ティース、26 スロット、30 収容部、32 コイルエンド部、36 被覆シート、38 間隙、50 絶縁層、52 接着層、64 中間層。

Claims (3)

  1. 複数のティースが形成されたステータコアと、前記ティースに集中巻で巻回されるステータコイルと、を備えたステータの製造方法であって、
    予め巻回成型されたステータコイルのうちスロットに収容される収容部を、加熱により接着性および膨張性を発揮する被覆シートで被覆する被覆工程と、
    前記被覆シートで被覆された少なくとも一つのステータコイルを前記被覆シートごとティースに挿入する挿入工程と、
    前記ステータコイルごとティースに挿入された被覆シートを加熱する加熱工程と、
    を備え、さらに、前記加熱工程の前に実施され、複数のティースのうち最後にステータコイルが挿入される最終ティースに事前成型されたステータコイルを挿入する工程であって、当該最終ティースの両側に位置するスロットに被覆シートを事前配置したうえで当該配置された被覆シートに収容部が位置するべく前記ステータコイルを前記最終ティースに挿入する工程を有する、
    ことを特徴とするステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法であって、さらに、
    前記被覆工程において、前記被覆シートは、その両端が重なるように前記収容部に巻きつけられる、ことを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のステータの製造方法であって、
    前記被覆シートは、加熱により発泡する発泡フィラーを含有した樹脂をシート化したものである、ことを特徴とするステータの製造方法。
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