JP5741485B2 - バッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造 - Google Patents

バッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造 Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造に関する。
車両に搭載されるバッテリパックの冷却構造において、ダクトを通じてブロワが冷却空気を吸気しバッテリパックに送るものがある。このようなバッテリパックの冷却構造では、埃を含んだ冷却空気がブロワやバッテリパック内に送られると、埃がブロワやバッテリパック内の単電池に付着し、送風量の低下や単電池間の温度バラツキを生じさせることがある。そして、これによりバッテリパックの冷却性能が低下し、電池寿命が低下するおそれがある。
そこで、従来、ダクト内に埃捕集構造を設けることがある(例えば、特許文献1〜3)。特許文献1では、ダクトの湾曲部の外側内壁に粘着部材が設けられ、該粘着部材により、湾曲部の外側内壁にて遠心分離された埃を捕集する。特許文献2、3では、ダクト内に管路を遮蔽するようにフィルタが設けられ、該フィルタによりダクト内を流通する埃を捕集する。
特開2007−188641号公報 特開2006−073256号公報 特開2009−507337号公報
しかしながら、特許文献1の埃捕集構造では、湾曲部の外側内壁にある粘着部材によって、湾曲部の外側内壁に沿って進む埃は捕集できるが、湾曲部の内側内壁側を進む埃は捕集できない。そのため、特許文献1の埃捕集構造は、埃の捕集効率が悪いという問題がある。また、特許文献1の埃捕集構造では、粘着部材により埃を捕集するため、捕集可能な埃の量が少なく、短期間で埃がオーバーフローしてしまうという問題がある。
特許文献2の埃捕集構造では、フィルタが管路を遮蔽するように設けられているので、フィルタに堆積する埃により、バッテリパックに送られる冷却空気に圧損変動が生じやすい。これにより、特許文献2の埃捕集構造では、バッテリパックの冷却性能が該圧損変動による影響を受けやすいという問題がある。
本発明は、埃の捕集効率を良好に維持しつつ短期間に埃がオーバーフローしてしまうことを防止し、かつフィルタに堆積する埃による圧損変動を抑制するバッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造を提供することを目的とする。
本発明に係るバッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造は、バッテリパックに送られる冷却空気が流通するダクトにおける内壁と、前記内壁に沿って設けられるフィルタであって、前記内壁と共に下流側が前記フィルタにより覆われ上流側は開口する袋状空間を形成し、前記フィルタを通過する冷却空気中の埃を捕集するフィルタとを備え、前記フィルタは、前記ダクト内の冷却空気の流路を、冷却空気が前記袋状空間を進行して前記フィルタを通過する第1流路と、前記ダクト内における前記袋状空間を除く空間を冷却空気が進行し、該冷却空気に前記第1流路側から前記フィルタを通過して埃が濾過された冷却空気が合流する第2流路と、に仕切ることを特徴とする。
本発明では、第1流路に進行する冷却空気中の埃をフィルタにより捕集でき、埃の捕集効率を良好に維持できる。本発明では、フィルタ内部の袋状空間に埃を貯留できるので、短期間に埃がオーバーフローしてしまうことを防止できる。本発明では、フィルタに目詰まりが生じても、冷却空気が第2流路側を流通するので、圧損変動を抑制でき、バッテリパックの冷却性能が圧損変動による影響を受けることを抑制できる。
第1実施形態のバッテリパックの冷却構造を示す斜視図である。 ダクトの内部を示す図である。 第1管部における図2のA−A線断面図である。 湾曲第2管部の図2のB−B線断面図である。 湾曲第2管部の下流側における図2のC−C線断面図である。 第3管部における図2のD−D線断面図である。 第2実施形態のダクト内の埃捕集構造を示す図である。 制御部によるダクト内の埃捕集処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の埃捕集構造を示す図である。 メモリ内の車速−ブロワ回転数マップを示す図である。 車速−ブロワ回転数マップの更新処理を示すフローチャートである。 作動積算回数ΣXnと許容回転数UPとの関係を示す図である。 更新後の車速−ブロワ回転数マップを示す図である。 ブロワの回転数を一定に保つ場合の各指標の経時変化を示す図である。 第3実施形態のブロワ制御における各指標の経時変化を示す図である。
以下、本発明に係る各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、バッテリパック1の冷却構造2を示す斜視図である。図1において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示す。また、矢印Rhは車両の進行方向Frに向かって右側を示し、矢印Lhは左側を示し、矢印Upは車両上方を示す。
車両において、冷却構造2により冷却されるバッテリパック1は、リアシート101後方のラゲッジスペース、すなわち車室外に設けられている。バッテリパック1は、電気自動車やハイブリッド電気自動車用のものであるが、他の用途に用いられてもよい。バッテリパック1は、金属製のパックケースと、パックケース内部に収容された複数の単電池からなる組電池とを備える。単電池は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの二次電池、あるいはキャパシタであってもよい。
バッテリパック1の冷却構造2は、ダクト3,22およびブロワ21を備える。ダクト3は、車室内と車室外とに跨いで延び、ブロワ21に接続する。ダクト3内には、バッテリパックに送られる冷却空気が流通する。ダクト3の吸入口31は、車室内におけるリアシート101とボディアウタ102とのギャップGに配置される。ブロワ21は、ダクト3を介して車室内の空気を吸気する。ダクト22は、ブロワ21とバッテリパック1とを連通し、ブロワ21が吐出する冷却空気をバッテリパック1内に送る。ダクト22によりバッテリパック1内に送られた冷却空気は、単電池間を通って各単電池を冷却した後、バッテリパック1外に排出される。
図2は、ダクト3の内部を示す図である。ダクト3は、吸入口31を有しボディアウタ102に沿って車両後方に延びる第1管部32と、第1管部32から右方かつ車両前方側に湾曲する湾曲第2管部33(湾曲部)と、湾曲第2管部33から再度右方に湾曲した後、直線状に延びる第3管部34と、第3管部34から右方かつ後方に延びてブロワ21に接続する第4管部35とを備える。なお、図2中、103は、車両から取外し可能なラゲッジトリムである。ラゲッジトリム103を車両から取り外すことで、ダクト3が露出する。
従来の冷却構造2では、圧損を抑えるため、ダクト3は、図2にて1点鎖線で示すように、第1管部32から右方に曲がった後、ブロワ21まで直線状に延び、第1管部32とブロワ21とを最短経路で接続していた。本実施形態では、ダクト3に埃捕集構造4が設けられており、後述するが埃捕集構造4の埃捕集能力をより良好にするため、ダクト3を第1管部32から車両前方側に湾曲させている。埃捕集構造4は、ダクト3の他、フィルタ5、ベーン6、および蓋7を備える。
フィルタ5は、第3管部34内において湾曲第2管部33の外側内壁331の下流側の内壁341に沿って設けられている。ここで、下流側とは、ダクト3内を流通する冷却空気の下流側を指す。以下においても同様である。フィルタ5は、多数の小孔があるメッシュ状(メッシュフィルタ)である。なお、フィルタ5は、メッシュ状でなくてもよく、フィルタ5を通過する冷却空気中の埃を捕集する機能を有していれば、スポンジ状等、どのような性状、材質からなっていてもよい。
フィルタ5の形状は、内壁341側の面と上流側の面とが開いた箱状である。フィルタ5は、第3管部34の内壁341と共に、下流側がフィルタ5により閉じられ、上流側は開口する袋状空間Vを形成する。フィルタ5は、湾曲第2管部33からの冷却空気の流れが集中する冷却空気の流線に沿って設けられている。
フィルタ5は、湾曲第2管部33の下流側の第3管部34内の流路を、冷却空気が袋状空間Vを進行してフィルタ5を通過することとなる第1流路S1と、第3管部34内における袋状空間Vを除く空間を冷却空気が進行し、該冷却空気に第1流路S1側からフィルタ5を通過して埃が濾過された冷却空気が合流する第2流路S2とに仕切る。
ここで、吸入口31から吸入され車両後方に進む冷却空気は、湾曲第2管部33にて進路が右方、かつ車両前方側に曲がる。このため、湾曲第2管部33にて冷却空気中の埃は、第2管部33の外側内壁331側に遠心分離される。湾曲第2管部33内を流通する冷却空気の内、遠心分離された埃を含み外側内壁331に沿って進む冷却空気は、フィルタ5によって覆われる第1流路S1内に進行する。そして、該冷却空気は、フィルタ5を通過し、埃がフィルタ5によって捕集されて清浄な空気となった後、第2流路S2側を進行する冷却空気と合流し、ブロワ21に吸入される。
一方、湾曲第2管部33内を流通する冷却空気の内、内側内壁332側を進む冷却空気は、内部の埃が遠心分離されており清浄な空気である。該清浄な冷却空気は、フィルタ5が設けられていない第2流路S2を進み、第1流路S1側から流入してくる濾過された冷却空気と合流した後、ブロワ21に吸入される。
フィルタ5の上流側には開口部51がある。開口部51を構成するフィルタ5の上流端部の外面には、ベーン6の下流端が固定される。ベーン6は、フィルタ5の上下方向(図2中紙面垂直方向)の幅と同様の幅を有する。ベーン6は、湾曲第2管部33の外側内壁331に沿って進行する冷却空気を第1流路S1内に案内する。
フィルタ5は、蓋7と一体であり、ダクト3から取り外し自在となっている。第3管部34において、フィルタ5と対向する部分には開口部342が形成されている。開口部342の縁にはスリット部343が形成されている。蓋7は、開口部342を閉塞し、かつスリット部343に差し込まれる蓋本体71と、蓋本体71の外面側に設けられている取っ手72と、第3管部34内に差し込まれる爪部73とを備える。この蓋7の内壁が、第1流路S1をフィルタ5と共に形成する第3管部34の内壁341となる。
図3は、第1管部32における図2のA−A線断面図である。第1管部32の断面の外形は矩形状である。
図4は、湾曲第2管部33の図2のB−B線断面図である。湾曲第2管部33の図4中右側である湾曲方向外側の外側内壁331は、図4中右側である湾曲方向外側に膨出している。外側内壁331は、上下方向中央部が最も湾曲方向外側に膨出している。外側内壁331は、上下方向中央部を中心として冷却空気の進行方向に沿って(図4の紙面の手前側及び奥側に)延びる溝状となっている。外側内壁331は、湾曲第2管部33にて遠心分離された埃を、上下方向中央部、すなわち溝の底部分にガイドする埃捕集溝部としての機能を有する。
図5は、湾曲第2管部33の下流側における図2のC−C線断面図である。ベーン6は、ダクト3の管路内において、上下方向中央側に位置にある。換言すると、ベーン6は、遠心分離された埃が集められる湾曲第2管部33の外側内壁331の底部分(上下方向中央部分)に対向する位置にある。ベーン6は、外側内壁331の底部分に集められた埃を含む冷却空気を、フィルタ5によって覆われた第1流路S1に案内する。
図6は、第3管部34における図2のD−D線断面図である。フィルタ5は、断面視にて片側が開いた断面視U字状かつ空気の流通方向(図6の紙面垂直方向)に延びる長手状である。フィルタ5は、端部が蓋7に固定されており、U字状のフィルタ5の開口部は蓋7にて閉塞される。フィルタ5の下流側(図6の紙面垂直方向手前側)においては、フィルタ5は閉じており、前述したように、フィルタ5は、蓋7との間で下流側が閉じた袋状空間Vを形成する。フィルタ5は、第3管部34内の流路を、袋状空間Vを経る第1流路S1と、第3管部34内から袋状空間Vを除いた領域を含む第2流路S2とに仕切る。
湾曲第2管部33の外側内壁331の底部分に集められた埃を含んで第1流路S1に流入した冷却空気は、フィルタ5を通って埃を除去された後、第2流路S2側に出てブロワ21に吸引される。
本実施形態では、フィルタ5によりダクト3内の流路が、湾曲第2管部33の外側内壁331に沿って進行する冷却空気が流入する第1流路S1と、湾曲第2管部33の内側内壁332に沿って進行する冷却空気が流入する第2流路S2とに仕切られる。従って、本実施形態では、フィルタ5により、第1流路S1内に進行する冷却空気中の埃を捕集できる。また、本実施形態では、湾曲第2管部33にて埃を遠心分離し、該遠心分離した埃を第1流路S1に流通させてフィルタ5にて捕集する。そのため、本実施形態では、ダクト3内の流路を第1、第2流路S1、S2に分割していても、ブロワ21に送る冷却空気中の埃を良好に捕集できる。
本実施形態では、第2流路S2側にはフィルタが設けられていないので、フィルタ5が目詰まりを起しても、冷却空気は第2流路S2側を流通する。そのため、本実施形態では、ダクト内の管路を遮蔽するようにフィルタが設けられる場合に比べ、フィルタ5の目詰まりによる圧損影響を抑えることができる。また、本実施形態では、フィルタ5に目詰まりが生じても、冷却空気は第2流路S2側を流れるので、バッテリパック1が冷却不能となることを防止できる。本実施形態では、フィルタ5内部の袋状空間Vに埃を貯留できるので、短期間に埃がオーバーフローしてしまうことを防止できる。本実施形態では、ラゲッジトリム103を外すことで、ダクト3からフィルタ5を簡単に外すことができ、フィルタ5を容易に清掃できる。
(第2実施形態)
図7は、ダクト3A内の埃捕集構造4Aを示す図である。以下、第1実施形態と同様の要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のダクト3Aは、吸入口31を有しボディアウタ102に沿って車両後方に延びる第1管部32と、第1管部32から右方に曲がった後、ブロワ21まで直線状に延びる直線管部36とを備える。ダクト3Aは、第1実施形態のダクト3と比べ、湾曲部分が無い分、圧損が少ない形状となっている。埃捕集構造4Aは、ダクト3Aの他、フィルタ5、ベーン6、蓋7、風向調整弁8、制御部91、および埃センサ92を備える。フィルタ5および蓋7は、第1実施形態と同様の構造である。フィルタ5および蓋7は、第1実施形態と同様、ダクト3Aから取り外し可能となっている。ベーン6は、車両前方側に湾曲している。
風向調整弁8は、フィルタ5の上下方向(図7中紙面垂直方向)の幅と同様の幅を有する板状である。風向調整弁8は、制御部91による制御の下に駆動するモータ等により駆動される。風向調整弁8は、上流側かつ車両前方側にある支点を中心に回動し、車両後方側に回動することで、冷却風を、フィルタ5を通過することとなる第1流路S1側に案内する。風向調整弁8は、車両前方側に回動することで、冷却風を、フィルタ5を通過しない第2流路側に案内する。
制御部91は、CPU911(Central Processing Unit)およびメモリ912を備える。制御部91は、埃センサ92からの出力信号に基づいて車室内の空気中の埃量を多いか少ないかを判定し、該判定に基づいて風向調整弁8を制御する。
埃センサ92は、車室内の空気中の埃の量を検出する。なお、埃センサ92としてカーテシスイッチを用いてもよい。カーテシスイッチは、車両のドアが開くとONし、閉まるとOFFする。埃センサ92として、カーテシスイッチを用いる場合、制御部91は、カーテシスイッチがONすると車室内の空気中の埃の量が多いと判定し、カーテシスイッチがOFFすると車室内の空気中の埃の量が少ないと判定する。
以下、図8のフローチャートを用いて制御部91によるダクト3内の埃捕集処理を説明する。制御部91は、埃センサ92からの出力信号に基づいて、車室内の空気中の埃の量を多いか少ないか判定する(STES1)。制御部91は、車室内の空気中の埃の量が多いと判定する場合(STES1:YES)、風向調整弁8を第1流路S1側に回動し、冷却風を、フィルタ5を通過することとなる第1流路S1側に案内する(STES2)。制御部91は、車室内の空気中の埃の量が少ないと判定する場合(STES1:NO)、風向調整弁8を第2流路S2側に回動させ、冷却風を、フィルタ5を通過しない第2流路S2側に案内する(STEP3)。
本実施形態では、ダクト3において第1管部32とブロワ21との間が直線状となっており、埃を遠心分離した後に該埃を第1流路S1側に集めて捕集することができない。しかしながら、本実施形態では、車室内の空気中の埃の量が多いと判定する場合、風向調整弁8により、冷却空気を、フィルタ5を通過することとなる第1流路S1側に案内するので、良好に冷却空気中の埃を捕集できる。
本実施形態では、車室内の空気中に埃が少ないと判定する場合、風向調整弁8により、冷却空気を、フィルタ5を通過しない第2流路S2側に案内するので、圧損を抑えることができ、圧損による電池寿命への影響を抑えることができる。
(第3実施形態)
図9は、埃捕集構造4Bを示す図である。埃捕集構造4Bは、第1実施形態のダクト3、フィルタ5等に加え、制御部91B、カーテシスイッチ93、および車速を検出する車速センサ94を備える。
制御部91Bは、車速センサ94が検出する車速に対応するブロワ回転数A[rpm]を、メモリ912内の図10に示す車速−ブロワ回転数マップから取得し、該ブロワ回転数Aでブロワ21を回転させる。ここで、ロードノイズやエンジン音などの騒音は車速と共に大きくなるため、車速が大きいほど、ブロワ21の回転数を上げてもブロワ21の駆動により生じる騒音は乗員にとって目立たなくなる。そこで、車速−ブロワ回転数マップでは、車速が大きくなるほど車速に対応するブロワ回転数Aの値も大きな値に設定されており、本実施形態では、車速が大きくなるほどバッテリパック1をより十分に冷却できるようになっている。
ここで、フィルタ5に埃が堆積すると、フィルタ5は吸音材として機能することとなる。よって、時間を経て、フィルタ5に埃が堆積すれば、騒音レベルを上げることなくさらにブロワ回転数Aを上げ、バッテリパック1の冷却能力を上げることができる。そこで、制御部91Bは、フィルタ5に一定量の埃が堆積すると推定される予め定められた期間毎に、車速−ブロワ回転数マップを更新し、各車速に対応するブロワ回転数の設定値を必要に応じて上げる処理を行う。以下、図11のフローチャートを用いて制御部91Bによる車速−ブロワ回転数マップの更新処理を説明する。
前述したように、フィルタ5に埃が堆積すると、フィルタ5は吸音材として機能する。従って、騒音レベルを上げることなくブロワ回転数A[rpm]を上げることができるマージンとしての許容回転数UP[rpm]を、フィルタ5に堆積する埃の量に基づいて算出できる。そこで、制御部91Bは、フィルタ5に堆積する埃の量を示す値として、カーテシスイッチ93の作動積算回数ΣXn(1回ONする毎に1積算する)を用いて許容回転数UPを算出する。
図12は、作動積算回数ΣXnと許容回転数UPとの関係を示す図である。制御部91Bは、以下の(1)式に示すように、カーテシスイッチ93の作動積算回数ΣXnに定数aを乗算することで許容回転数UP[rpm]を算出する(STES10)。なお、フィルタ5に堆積する埃の量をより正確に示す作動積算回数ΣXnを用いて許容回転数UPを算出するために、作動積算回数ΣXnとして、吸入口31に最も近いドアのカーテシスイッチ93の作動積算回数ΣXnを用いることが好ましい。
UP[rpm]=a×ΣXn・・・(1)
図13は、更新後の車速−ブロワ回転数マップを示す図である。制御部91Bは、以下の(2)式に示すように、車速−ブロワ回転数マップ上の各ブロワ回転数Aに、それぞれ許容回転数UPを加算し、車速−ブロワ回転数マップを更新する(STES20)。なお、(2)式において、右辺のAは、更新前のブロワ回転数の値であり、左辺のAは、更新後のブロワ回転数の値である。制御部91Bは、更新後の車速−ブロワ回転数マップに基づいてブロワ21を制御する。
A[rpm]=A+a×ΣXn・・・(2)
以下、本実施形態の効果を簡略に説明する。図14は、ブロワ21の回転数を車速にかかわらず一定に保つ比較例におけるバッテリパック1の冷却性能に係わる各指標の経時変化を示す図である。図14では、経時を示す指標として、カーテシスイッチ93の作動積算回数ΣXnを用いている。図14中の語句、NV減衰量、NV性能におけるNVとは、Noise Vibration、すなわち騒音および振動の意味である。
図14に示すように、ブロワ21の回転数を車速にかかわらず一定に保つ場合、時間を経ると、フィルタ5への埃の堆積により圧損が増大し、これにより風量が低下する。そのため、バッテリパック1の冷却性能が低下する。
図15は、車速−ブロワ回転数マップに基づいてブロワ21を制御する本実施形態における各指標の経時変化を示す図である。本実施形態では、経時によりフィルタ5に埃が堆積し、フィルタ5が吸音材として機能すると、制御部91Bは、車速−ブロワ回転数マップを更新し、マップ中の各ブロワ回転数Aの設定値を増大させる。これにより、本実施形態では、経時によりフィルタ5に埃が堆積しても、ノイズを増大させることなく風量を増大させることができ、バッテリパック1の冷却性能を良好に維持できる。また、本実施形態では、経時によりフィルタ5に埃が堆積しても、バッテリパック1の冷却性能を良好に維持できるので、フィルタ5をメンテナンスフリーにできる。
1…バッテリパック、3…ダクト、5…フィルタ、S1…第1流路、S2…第2流路、V…袋状空間。

Claims (1)

  1. バッテリパックに送られる冷却空気が流通するダクトにおける内壁と、
    前記内壁に沿って設けられるフィルタであって、前記内壁と共に下流側が前記フィルタにより覆われ上流側は開口する袋状空間を形成し、前記フィルタを通過する冷却空気中の埃を捕集するフィルタとを備え、
    前記フィルタは、前記ダクト内の冷却空気の流路を、冷却空気が前記袋状空間を進行して前記フィルタを通過する第1流路と、前記ダクト内における前記袋状空間を除く空間を冷却空気が進行し、該冷却空気に前記第1流路側から前記フィルタを通過して埃が濾過された冷却空気が合流する第2流路と、に仕切る
    ことを特徴とするバッテリ冷却用ダクト内の埃捕集構造。
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