JP5741217B2 - 自立充填パウチ - Google Patents
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Description
しかし、その立ち姿を見ると、内容物が入っている部分は張りのある立体的な形状に保たれているが、上部のヘッドスペース部は張りがなく、不規則に折れ曲がっている。そのため、店頭での立ち姿が悪い上、持ちにくく、内容量の減少と共に倒れやすくなる。
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成でヘッドスペース部の上部を封止するトップシール部の剛性を高め、ヘッドスペース部に張りを持たせ得る自立充填パウチを提供することにある。
前記トップシール部がパウチ本体内部側の内側縁に沿って互いに平行の複数の折り曲げ線にて複数段に折り曲げられていることを特徴とする。
1.パウチ本体のサイドシール部についても、パウチ本体内部側の内側縁に沿って折り曲げられていることを特徴とする。
2.トップシール部は、パウチ本体の充填用開口部を封止する。
3.トップシール部のパウチ本体内部側の内側縁から折曲部までの間に開封案内部を有する。
充填用開口部をヒートシールした後に、余熱によってフィルムが軟化している状態で、トップシール部をパウチ本体内部側の内側縁に沿って互いに平行の複数の折り曲げ線にて複数段に折り曲げることを特徴とする。
サイドシール部についても折り曲げておけば、ヘッドスペースの変形防止効果を一層高めることができる。
トップシール部が充填用開口シール部の場合には、ヒートシールした際の余熱を利用することにより、既存の設備によって簡単に折り曲げることができる。
また、開封案内部を有する構成とすれば、折曲部が開封後も残るので、簡易な再封機能がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る自立充填パウチを示している。図において、1は自立充填パウチ全体を示し、この自立充填パウチ1は、内容物が充填された自立可能なパウチ本体10のヘッドスペース部Hの上部がトップシール部40にて封止されており、このトップシール部40がパウチ本体10の内部側の内側縁40iに沿って折り曲げられた構成となっている。
このパウチ上端辺に開口する充填用開口部30から、液体や、流動物、粉末、顆粒等の固形物等の内容物Wが充填され、充填用開口部30の開口縁が熱溶着によって所定幅でシールされ、トップシール部40が形成される。
内容物が充填された充填パウチの前面フィルム102および後面フィルム103は、図1(B)に示すように、充填された内容物Wの圧力によって前後に膨らむと共に、図1(E)に示すように、底面フィルム105が舟形形状に前後に開き、底部シール部151の下端部が接地して自立状態に保持される。
これにより、スプリングバックを考慮してもトップシール部40の端部を、より確実に折り畳むことが可能となる。
なお、折曲部50の構成としては、2段折りとする必要はなく、特に図示していないが、3段折り以上の構成としてもよい。
なお、図1(A)、図2(A)に示すように、パウチ本体を開封しやすくするために、折曲部50に対してトップシール部40とは反対側に、好適には折り曲げられたトップシール部40の外端縁に沿う位置に、少なくとも一方、図示例では一方のサイドシール部121側縁に、開封案内部としてノッチ61が設けられている。このノッチ61の位置に、パウチ本体の前面フィルム102と後面フィルム103を切断するための、スコアやミシン目等の易開封加工線62が、他方のサイドシール部121まで形成されている。ノッチ61は、両側のサイドシール部121,121両方に形成してもよい。
また、図5(A)、(B)に示すように、開封案内部としてのノッチ61を、トップシール部40のパウチ本体内部側の内側縁40iから折曲部50までの間に設けてもよい。このようにすれば、折曲部50が開封後も残るので、簡易な再封機能がある。
さらに、図5の例では、前面フィルム102側の易開封加工線62aと、後面フィルム103側の易開封加工線62bを波形にし、波の位相を互いにずらしている。
このようにすれば、ずれた部分が摘みになって開きやすい。
このように折曲部を残す場合には、パウチ本体内部側の内側縁40iと折曲部50の間隔は、易開封線62a,63aが形成可能な程度離しておくが、開封後の内容物の取り出しやすさや、折り曲げ加工にヒートシール工程の余熱を利用する観点からは、間隔はできるだけ狭い方がよく、せいぜい15mm程度までとするのが好ましい。
自立充填パウチ1の内容物Wが入っている部分は、内容物Wの圧力によって、前面フィルム102および後面フィルム103が前後に膨らむように変形し、左右のサイドシール部は、サイドシール部121,121間の間隔を狭める方向に変位する。このサイドシール部121,121の変位によって、トップシール部40の両端には、圧縮方向の荷重が作用する。
B)に示すように、サイドシール部121,121についても折曲するようにしてもよい
。このサイドシール部121,121の折曲部60についても、トップシール部40と同様に2段折り構造とすることが好適である。
サイドシール部121も折り曲げる場合、トップシール部40の折曲部50とサイドシール部121の折曲部60が重ならないように、トップシール部40の折曲部50となる部分のパウチ幅を狭くしておくのが好ましい。なお、サイドシール部の折り曲げについては、既に再表2008/001829、図10、図11に記載されている。
すなわち、封止前の自立充填パウチ1Aが、クランパ201に把持された状態で、ガイド203に沿って、ヒートシール工程(I)、折り曲げ工程(II)を経て、冷却工程(III)に移送される。
この熱によってフィルム全体は軟化しており、余熱が残っている状態で、折り曲げ工程(II)に送られる。
折り曲げ工程(II)では、封止後の自立充填パウチ1Bを折り曲げる金型210に搬送される。
折り曲げ工程(II)でトップシール部40が折り曲げられた自立充填パウチ1は、さらに冷却工程(III)に送られ、一対の冷却板207,207にて冷却され、折曲部5
0の癖付けが完了する。
金型210の隙間Aの位置は、搬送方向X上流側から下流側に向かって、搬送方向水平状態から変化するように構成され、ヒートシール工程から後の冷却工程に搬送中の封止後充填パウチ1Bのトップシール部40を、金型210の隙間Aに通し、隙間Aを通過する過程でトップシール部40に折り曲げ加工を施すようになっている。
内型は、搬送方向と平行な第1折り曲げ線L1にてトップシール部40に折り曲げ加工を施す第1内型214と、この第1内型214よりも搬送方向下流側に配置され、搬送方向と平行であってかつ第1折り曲げ線L1とずれた位置となる第2折り曲げ線L2にてトップシール部40に折り曲げ加工を施す第2内型215と、を備えている。
なお、図4(B)中の(2)から(3)に至る領域は、第1内型214と第2内型215との間の部分で、外型213も外側に大きく開いた部位(図4(A)中F)に相当する。
さらに、折り曲げ手段としては、上記実施例のような金型に限定されるものではなく、レール等の折曲ガイドをあてがって折り曲げるようにしてもよい。
図6は、平板的な構成の折曲ガイドの一例である。
基本的には上記の金型210の成形面に対応する構成を取り、折り曲げ線の内側を規制する(内型に相当)ガイドと、外側から折り曲げを可能にする(外型に相当)ガイドを含むような構成とする。
図6の例では、内側を規制する第1ガイド311と、外側から折り曲げる第2ガイド312および第3ガイド313からなり、第2ガイド312および第3ガイド313は、トップシール部を90°ずつ折り曲げるものである。このようにすれば、平板部材で構成できるので安価である。もちろん、折曲ガイドはこのような平板の組合せに限らず、板状部材を折り曲げて構成したり、丸棒部材と組み合わせて構成してもよい。
なお、図6(B),(C)は、第2ガイド312、第3ガイド313のそれぞれについて折り曲げ加工状態を説明するための部分模式図である。
トップシール部40および折曲部50は後工程で冷却板207により押圧挟持され冷却されるので、ガイド等による折り曲げが多少不完全であっても最終的には確実に癖付けできる。
なお、上記実施の形態では、ノズル部や、スパウトの付いていないパウチを例にとって説明したが、パウチ本体の状端部にノズル部が形成されたパウチや、スパウトが装着された自立充填パウチについても、同様にヘッドスペース部の上端部を封止するトップシール部を折り曲げることによって、ヘッドスペース部の形状を保持することができる。
10 パウチ本体
30 充填用開口部
40 トップシール部
40i トップシール部の内側縁
50 折曲部
60 折曲部(サイドシール部)
61 ノッチ(開封案内部)
102 前面フィルム、103 後面フィルム、105 底面フィルム
121 サイドシール部、151 底部シール部、152 ポイントシール部
201 クランパ
203 ガイド
205 熱板
207 冷却板
210 金型
213 外型
214 第1内型
215 第2内型
A 隙間
H ヘッドスペース部
L1 第1折り曲げ線、L2 第2折り曲げ線
W 内容物
Claims (5)
- 内容物が充填された自立可能なパウチ本体のヘッドスペース部の上部がトップシール部にて封止されているフィルム製の自立充填パウチにおいて、
前記トップシール部がパウチ本体内部側の内側縁に沿って互いに平行の複数の折り曲げ線にて複数段に折り曲げられていることを特徴とする自立充填パウチ。 - 前記パウチ本体のサイドシール部についても、パウチ本体内部側の内側縁に沿って折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の自立充填パウチ。
- 前記トップシール部は、パウチ本体の充填用開口部を封止する請求項1又は2に記載の自立充填パウチ。
- トップシール部のパウチ本体内部側の内側縁から折曲部までの間に開封案内部を有する請求項1乃至3のいずれかの項に記載の自立充填パウチ。
- 内容物が充填される自立可能なパウチ本体のヘッドスペース部の上部がトップシール部にて封止され、該トップシール部がパウチ本体内部側の内側縁に沿って折り曲げられている自立充填パウチの製造方法であって、
充填用開口部をヒートシールした後に、余熱によってフィルムが軟化している状態で、トップシール部をパウチ本体内部側の内側縁に沿って互いに平行の複数の折り曲げ線にて複数段に折り曲げることを特徴とする自立充填パウチの製造方法。
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JP2011118213A Active JP5741217B2 (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 自立充填パウチ |
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