JP5740926B2 - 練製品及びその製造法 - Google Patents
練製品及びその製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5740926B2 JP5740926B2 JP2010256213A JP2010256213A JP5740926B2 JP 5740926 B2 JP5740926 B2 JP 5740926B2 JP 2010256213 A JP2010256213 A JP 2010256213A JP 2010256213 A JP2010256213 A JP 2010256213A JP 5740926 B2 JP5740926 B2 JP 5740926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- soy protein
- paste
- meat
- paste product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Fish Paste Products (AREA)
Description
これら練製品は、畜産物や水産物をそのまま加熱した食品にありがちな粗くて方向性のある繊維感ではなく、生地が練られていることに由来する比較的均質な構造を感じながらも、口腔内にて微細なヘテロ感を心地よく感じることができる複雑な食感を有する。この微細なヘテロ感とは、粗い粒状の肉粒感や、ざらついた異物感や、もさつきのある繊維感や、人工的なゲル食感や、べたつきのある不快感などの、練製品らしくない食感とは区別される。
以上のように、大豆蛋白素材の配合率を高めても本来の練製品らしい食感が得られるような有効手段は十分に見出されているとは言い難い。
(1)肉類、及び大豆蛋白素材を含む練製品であって、該大豆蛋白素材のゲル化物が練製品のマトリックス中に分散しており、該大豆蛋白素材のゲル化物は、大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素が作用したものであって、かつ、カルシウム塩又はマグネシウム塩を含有するものであることを特徴とする練製品、
(2)肉類が魚肉である前記(1)記載の練製品、
(3)大豆蛋白素材の含有量が肉類に対して10〜25重量%である、前記(1)記載の練製品、
(4)該練製品のマトリックス中に分散しているゲル化物の粒の平均粒子径が、1mm以下である前記(1)記載の練製品、
(5)肉類及び大豆蛋白素材を含む練製品であって、予め水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素とカルシウム塩もしくはマグネシウム塩を混合し、該混合物を酵素反応させ、大豆蛋白素材のゲル化物を得る工程、該ゲル化物と肉類を混合することによってマトリックス中に該ゲル化物が分散した練生地を得る工程、を含むことを特徴とする練製品の生地の製造法、
(6)該混合物を加熱することによって、蛋白質架橋酵素の反応と殺菌とが同時に行われる前記(5)記載の練製品の製造法、
(7)該混合物を加熱する温度が50〜65℃である前記(6)記載の練製品の製造法、
(8)前記(5)記載の生地を成形し加熱し凝固させて得られる練製品の製造法、である。
特に水産練製品においては、噛み出しの硬さとたわみ、さらには微細なヘテロ感をより有効に付与することができ、魚肉のみで製造した本来の水産練製品に匹敵する練製品を提供することができる。
また副次的には、カルシウム塩もしくはマグネシウム塩を蛋白質架橋酵素と組み合わせて使用することにより、練製品の加熱工程を簡略化することができ、より高い生産性で練製品を製造することが可能となる。
また、本発明の練製品及びその生地の製造法は、肉類及び大豆蛋白素材を含む練製品であって、予め水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素とカルシウム塩もしくはマグネシウム塩を混合し、該混合物を酵素反応させ、大豆蛋白素材のゲル化物を得る工程、該ゲル化物と肉類を混合することによってマトリックス中に該ゲル化物が分散した練生地を得る工程、を含むことを特徴とするものである。
以下、本発明について具体的な実施形態を詳細に説明する。
まず本発明において練製品とは、魚介類の肉や畜肉等の肉類を原材料とし、これを練り合わせて得たペースト状の肉を成形し、加熱凝固させて得られる食品である。大きくは畜産練製品と水産練製品に分けられるが、畜肉と魚介類の肉を組み合わせた製品も含む。畜産練製品としては、ソーセージ、ウインナー、ハンバーグ、ミートボール等が挙げられ、水産練製品としては、竹輪類、蒲鉾類、はんぺん類、魚肉ハム、魚肉ソーセージ、魚肉ハンバーグ等が挙げられる。また、これらの練製品は、プラスチック製のカップや、ケーシングチューブ等に充填される場合もある。
本発明は大豆蛋白素材を多量に含む練製品に噛み出し時の硬さ・噛み出し時のたわみ・微細なヘテロ感といった練製品本来の物性を付与する効果が高く、そのため当該物性の付与が望ましい水産練製品においてより有効に利用することができ、特に蒲鉾類における利用がより好ましい。
本発明の練製品に用いる大豆蛋白素材は、典型的には減脂大豆や脱脂大豆などを原料として、ホエー成分やオカラ成分を除去して得られる、蛋白質含量が高められた素材であり、その粗蛋白質含量(乾物換算)は60重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上である。
したがって、ゲル化性を有する大豆蛋白素材であることが好ましい。ここで、ゲル化性を有するか否かは、大豆蛋白素材の12%水溶液を折径38mmの塩化ビニリデンケーシングに充填し、湯煎(80℃)にて30分間加熱した時にゲルを形成するか否かで判断することができる。
なお、TCA可溶率は全蛋白質量に対する0.22Mのトリクロロ酢酸溶液に可溶の蛋白質量の割合をケルダール法により測定し、100を乗じた値(%)とする。またNSIは試料中の全窒素含有量に対する同試料の水抽出物中の窒素含有量の割合を意味し、前者を100としたときの値で表わされる。通常は「基準油脂分析試験法」(日本油化学協会編)1.1.4.6に記載の測定法により求めることができる。
しかしながら本発明の方法によれば、例えば、大豆蛋白素材を肉類に対して、10重量%を超えて、また12重量%以上配合しても、練製品と同等の食感にすることができる。無論、従来通り肉類に対して10重量%以下の量で大豆蛋白素材を添加することを何ら妨げるものではない。またその上限は特に設定されず、練製品らしい食感として許容できる量を配合できるが、通常は肉類に対して25重量%以下であることができる。
本発明の練製品に用いる蛋白質架橋酵素は、蛋白質の分子どうしを架橋することができる架橋酵素であって、天然物に含まれている他、微生物によっても産生されることで知られている。典型的にはトランスグルタミナーゼが例示される。トランスグルタミナーゼの活性単位(ユニット)は、特開平1−27471号公報(特許文献7)の第3頁第5欄に記載される<活性測定法>で測定され、かつ定義される。市販のトランスグルタミナーゼ製剤を使用する場合、例えば「アクティバTG」(味の素(株)製)のシリーズを使用することができる。
本発明の練製品の製造において蛋白質架橋酵素の使用は必須であるが、単に練生地中に均一に分散させて酵素を作用させるのではなく、予め水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素を混合し反応させることにより、大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素が作用したゲル化物を予め調製しておくことが重要である。そして該ゲル化物が練製品においてそのマトリックス中に分散していることが重要である。ただし、マトリックス中において蛋白質架橋酵素が作用した部分が完全に0であることまで要するものではない。
本発明において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素を作用させる反応は、水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素を混合し、該混合物からゲル化物を調製する際に行う。
酵素反応工程における反応条件は、用いる蛋白質架橋酵素に適する反応条件(温度・時間・pHなど)を参考に適宜設定すればよい。例えば、反応温度を25〜65℃、好ましくは40〜62℃に混合物の温度を調整し、反応時間を10〜120分、好ましくは30〜60分、pHを6.5〜8.5に調整して反応させることができる。なお、酵素反応後に必要により50℃以上の温度で加熱処理を併せて行うことにより、酵素反応と酵素の失活、ゲル化物の殺菌を一連に行うことができる。また酵素反応の際の温度として加熱殺菌を兼ねたなるべく高い温度、例えば50〜65℃、好ましくは55〜65℃、さらに好ましくは58〜62℃に設定することにより、酵素反応と酵素の失活、殺菌の工程を同時に行うことも可能である。
本発明の大豆蛋白素材のゲル化物には、もう一つの必須原料としてカルシウム塩又はマグネシウム塩が添加され、含まれることが重要である。すなわち予め大豆蛋白素材のゲル化物を調製する際にこれらの塩を添加する。これによって該ゲル化物を撹拌機で肉類等と練り合わせ、練生地に調製する際に、該ゲル化物を細かい粒子に砕くことが容易となり、練生地中への粒子の分散を容易にすることができる。
カルシウム塩としては塩化カルシウム、硫酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸カルシウム(第一〜第三)、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム等が例示される。マグネシウム塩としては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム等が例示されるが、これらの例示には限られるものではない。
カルシウム塩又はマグネシウム塩が該ゲル化物に添加されない場合、得られる該ゲル化物は粘弾性が高くたわみのある物性のものとなるため、練生地に調製する際に該ゲル化物が混練機の刃にかかりにくく破砕が困難となり、粗大な粒子が残り、練生地中に該ゲル化物が均一に細かい粒子で分散しにくくなる。そのため該ゲル化物は80℃以上の加熱によって粘弾性が低く破砕されやすい物性に変える工程が必要となり、製造工程が煩雑で時間を要する。カルシウム塩又はマグネシウム塩の添加量は大豆蛋白素材の乾燥重量に対して0.4〜5重量%が好ましい。
本発明における大豆蛋白素材のゲル化物には、副原料として油脂も添加しておくこともできる。すなわち予め該ゲル化物を調製する際に油脂を添加し、乳化させることにより、該混合物は、白濁による白さが付与され、練製品の設計次第では望ましい。油脂の添加量は大豆蛋白素材の乾燥重量に対して50〜100重量%が好ましい。
本発明における肉類は、アクチンやミオシンなどのような塩溶性の蛋白質を有する肉類であればよく、例えば、牛、豚、鶏、羊などの鳥獣肉(畜肉)や、タラ、グチ、エソ、イカやホタテなどの魚介肉などを用いることができる。典型的には、皮や骨などの不要物を取り除き、必要に応じて水さらしし、ペースト状とし、冷凍等して加工したものが、種々の練製品の原料となる。練製品においてはこのペースト状の肉が他の原料を結着させる「つなぎ」の役目を果たし、練製品中のマトリックスを構成する。畜肉においてはミンチ、魚介肉においてはすり身などと称されている。魚肉を用いた水産練製品の場合、大豆蛋白素材を多く配合しても本発明による微細なヘテロ感を付与する効果がより奏しやすい。
本発明における副原料は、例えば、油脂、澱粉、糖類、食塩・香辛料・アミノ酸等の調味料など、練製品に一般的に使用される副原料を使用することができる。
肉類を必要により副原料と共に、前記の大豆蛋白素材のゲル化物と混合し、攪拌機で練り合わせることによって該ゲル化物を細かく破砕し、該ゲル化物がマトリックス中に分散した練生地を得る。
具体的には、例えばサイレントカッターやステファンカッターなどの攪拌機で該ゲル化物を細かく破砕しながら、そこに肉類と副原料とを混合して練生地とすることができる。得られた練生地はそのマトリックス中に該ゲル化物が分散したものとなる。練製品中の該ゲル化物由来の粒の粒子径は1mm以下であるのが望ましい。大きすぎると肉粒感を感じ易く、視覚的にも違和感が生じ易い。粒子径の下限は練製品の微細なヘテロ感が損なわれない程度であればよく、0.1mm以上が好ましい。
なお、「粒子径」は、例えば練製品を約1mmの厚みにスライスし、その切断面を光学顕微鏡で観察し、大豆蛋白素材のゲル化物由来の粒の最大径を測定することで求めることができる。
上記により得られた練生地を製品の種類に適した所望の大きさ、形状に成形する。成形には一般に使用されている成形機を使用することができる。
得られた成形後の練生地を加熱する。この工程によって練生地中の雑菌の死滅と酵素の活性が残存している場合のその失活を図ると共に、練生地を凝固させて練製品を得る。
加熱の条件は練製品で通常行われる条件であればよいが、通常は80〜200℃、30秒〜60分間の範囲で行うことができる。加熱装置も練製品の製造に一般に使用されている装置を使用することができ、蒸し機、レトルト殺菌機、フライヤー、焼成機等を使用することができる。
一方、本発明のように、予め水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素とカルシウム塩もしくはマグネシウム塩を混合し、該混合物に酵素と塩を肉類よりも大豆蛋白素材に優先的に作用させる状態とすることで、練製品中の大豆蛋白素材の配合率が従来よりも高い領域であっても練製品らしい食感にすることが可能となる。またその場合、カルシウム塩やマグネシウム塩を使用することなく蛋白質架橋酵素を作用させたゲル化物と比較してゲルの物性に脆さが加わるため、サイレントカッターなどの混練機により、より均一で微細にせん断し、破砕することが可能になる。このことによっても外観にざらつきの無い、好ましい照りのある練り製品が得ることが可能となる。また破砕時に残った大粒のゲルが異物と見られることも避けられる。
縦型回転式混練機であるロボクープに分離大豆蛋白「ニューフジプロSE」(不二製油(株)製)100部、冷水430部、トランスグルタミナーゼ製剤「アクティバTGK」(味の素(株)製)0.3部を投入して3分間混練を行い、さらに塩化マグネシウム1部を投入して1分間混練を行った。その後真空脱気後、折径35mmの塩化ビニリデン製ケーシングに充填し、60℃で60分間蒸し加熱を行い、本加熱によって酵素反応、酵素の失活及び殺菌を同時に行い、冷却して分離大豆蛋白のゲル化物を得た。そして翌日にレオメーター「レオナー RE-33005」((株)山電製)でゲル物性の測定を行った(サンプル高25mm、進入速度1mm/秒、プランジャー球の径5mm)。また同時に官能による評価を行い、そのしなやかさと脆さを確認した。
なお、用いた分離大豆蛋白の粗蛋白質含量は乾燥重量あたり92重量%、NSIは90、0.22M TCA可溶率は30%未満であり、またこの分離大豆蛋白の12%水溶液を折径38mmの塩化ビニリデンケーシングに充填し、湯煎(80℃)にて30分間加熱した時に、ゲル状となるものであった。
実施例1の配合及び調製方法において、下記表1の配合の通り塩化マグネシウムを塩化カルシウムに置き換えた配合(配合例1)、塩化マグネシウムとトランスグルタミナーゼ製剤を添加しない配合(配合例2)、塩化マグネシウムを添加しない配合(配合例3)、塩化マグネシウムの添加量を分離大豆蛋白に対して0.2%、0.4%、0.6%、0.8%、1.2%及び1.4%に各々変化させた配合(配合例4〜9)について、それぞれゲル化物を調製した。得られたゲル化物のゲル物性についても実施例1と同様にして評価した。評価結果を合わせて表1に示した。
これに対して、トランスグルタミナーゼのみ添加し、塩化マグネシウムを添加しなかった配合例3のゲル化物は非常に弾力があったが、しなやかすぎて脆さに欠けるため、破砕時に刃から逃げやすく、均一に破砕しにくくかった。塩化マグネシウムを分離大豆蛋白に対して0.2%添加した配合例4のゲル化物も同様であった。
分離大豆蛋白に対して塩化マグネシウムを0.4%添加した配合例5はやや脆さが感じられ、0.6〜0.8%添加した配合例6、7では明確な脆さが感じられた。また1%以上添加した実施例1及び配合例8,9では固脆さが明確に確認でき、カルシウム塩で置換した配合例1も実施例1と同様の結果であった。以上より、蛋白質架橋酵素とマグネシウム塩もしくはカルシウム塩を併用すれば、固いゲルでありながら剪断力に脆い大豆蛋白ゲル化物が得られることが示された。
次に、実施例1及び試験例1で調製した分離大豆蛋白のゲル化物を用いて、下記表2の配合と下記調製方法にて魚肉のすり身と混練し、練り生地をそれぞれ調製し、各生地におけるゲル化物の破砕状態を観察した。さらに各練り生地を用い、下記調製方法にて揚げ蒲鉾を調製し、それらの外皮のざらつきの有無及び照りの有無、並びに食感について比較評価した。品質の総合的な評価については、各試験例の相対評価として「非常に良好」を◎、「良好」を○、「許容できる」を△、「悪い」を×とした。評価結果を表3に示した。
サイレントカッター(3枚刃、1400rpm)に凍結したスケソウ陸上2級すり身を約−3℃程度まで解凍したものと各分離大豆蛋白ゲル化物を投入し粗擂りを行った。サイレントカッター内のすり身の温度が氷点下から2℃に上昇した時点で食塩を投入し、3分間塩擂りを行った。次いで糖類として砂糖とグルコース、調味料としてMSG(グルタミン酸ナトリウム)を投入して2分間本擂りを行った。その後、馬鈴薯澱粉と水(延ばし水)を投入し、練り生地を調製した。
各練り生地を重量60g、厚さ7mmの円盤状に成型し、150℃で1分間フライした後、さらに170℃で1分20秒フライして揚げ蒲鉾を得た。各生地から揚げ蒲鉾を調製した。
(1)魚や肉などの比較的高値の動物性蛋白原料の安定的な確保に関するリスク対策の一環として、世界的に重要で安定的な供給が見込める蛋白資源である大豆を多く使用した練製品を安定的に提供できる。
(2)従来から嗜好されてきた「練製品らしい食感」を損なうことなく、食の嗜好の保守性にも対応した練製品を違和感なく提供できる。
(3)従来よりも経済面(安定供給・コストなど)や栄養面(蛋白栄養・健康志向など)などに優れた練製品を幅広く提供できる。
Claims (8)
- 肉類、及び大豆蛋白素材を含む練製品であって、
該大豆蛋白素材のゲル化物の粒が練製品のマトリックス中に分散しており、
該大豆蛋白素材のゲル化物は、大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素が作用したものであって、
かつ、カルシウム塩又はマグネシウム塩を含有するものである
ことを特徴とする練製品。 - 肉類が魚肉である請求項1記載の練製品。
- 大豆蛋白素材の含有量が肉類に対して10〜25重量%である、請求項1又は2記載の練製品。
- 該練製品のマトリックス中に分散しているゲル化物の粒の平均粒子径が、1mm以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の練製品。
- 肉類及び大豆蛋白素材を含む練製品であって、
予め水の存在下において大豆蛋白素材に蛋白質架橋酵素とカルシウム塩もしくはマグネシウム塩を混合し、該混合物を酵素反応させ、大豆蛋白素材のゲル化物を得る工程、
該ゲル化物と肉類を混合することによってマトリックス中に該ゲル化物の粒が分散した練生地を得る工程、
を含むことを特徴とする練製品の生地の製造法。 - 該混合物を加熱することによって、蛋白質架橋酵素の反応と殺菌とが同時に行われる、請求項5記載の練製品の生地の製造法。
- 該混合物を加熱する温度が50〜65℃である、請求項6記載の練製品の生地の製造法。
- 請求項5〜7の何れか1項記載の生地を成形し加熱し凝固させて得られる、練製品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010256213A JP5740926B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 練製品及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010256213A JP5740926B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 練製品及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012105571A JP2012105571A (ja) | 2012-06-07 |
JP5740926B2 true JP5740926B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=46491948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010256213A Active JP5740926B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 練製品及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5740926B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6265121B2 (ja) * | 2012-06-21 | 2018-01-24 | 不二製油株式会社 | 水中油型乳化物ゲル食品 |
JP6451091B2 (ja) * | 2014-06-09 | 2019-01-16 | 不二製油株式会社 | タコ代替素材の製造法 |
CN104621620A (zh) * | 2015-01-27 | 2015-05-20 | 詹古楼 | 一种新型鲳鳊鱼香肠的生产方法 |
CN104621621A (zh) * | 2015-01-27 | 2015-05-20 | 倪威威 | 一种带鱼香肠的生产方法 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2705024B2 (ja) * | 1987-07-02 | 1998-01-26 | マルハ株式会社 | 食品の製造法 |
JP2629886B2 (ja) * | 1988-09-21 | 1997-07-16 | 味の素株式会社 | トランスグルタミナーゼを含有する調味料及び食品素材プレミックス |
JP3353383B2 (ja) * | 1992-06-02 | 2002-12-03 | 味の素株式会社 | 酵素製剤及び結着成形食品の製造法 |
JPH06245710A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-06 | Ajinomoto Co Inc | 大豆蛋白エマルジョンカードの製造方法 |
JPH10165106A (ja) * | 1996-12-06 | 1998-06-23 | Ajinomoto Co Inc | 改質された大豆蛋白素材の製造方法 |
JP3475774B2 (ja) * | 1998-03-31 | 2003-12-08 | 不二製油株式会社 | 水産練製品の製造法 |
AU761467B2 (en) * | 1998-06-09 | 2003-06-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Novel enzyme-treated protein-containing food, and methods for producing the same |
JP2000004798A (ja) * | 1998-06-24 | 2000-01-11 | Fuji Oil Co Ltd | 液状大豆たん白素材の製造法 |
AU2001274564A1 (en) * | 2000-06-20 | 2002-01-08 | Meiji Dairies Corporation | Compositions promoting alcohol metabolism |
US6908634B2 (en) * | 2003-03-20 | 2005-06-21 | Solae, Llc | Transglutaminase soy fish and meat products and analogs thereof |
US20080226769A1 (en) * | 2004-03-30 | 2008-09-18 | Hiroyuki Kato | Process For Producing Soybean Protein and Process For Producing Processed Meat Food Using the Soybean Protein |
US20070031577A1 (en) * | 2005-07-20 | 2007-02-08 | Novozymes A/S | Method for producing a soy protein product |
JP2009060788A (ja) * | 2005-12-15 | 2009-03-26 | Ajinomoto Co Inc | 魚肉すり身製品の製造方法及び魚肉すり身製品用改良剤 |
JP2009022176A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Aoba Kasei Kk | 食品用品質改良剤、水産練り製品および畜産練り製品 |
CN101909460B (zh) * | 2007-11-08 | 2014-07-09 | 不二制油株式会社 | 大豆蛋白凝胶及其制造方法 |
JP4806050B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2011-11-02 | 新田ゼラチン株式会社 | 食品素材、その製造方法およびその用途 |
JP5696661B2 (ja) * | 2009-05-13 | 2015-04-08 | 不二製油株式会社 | 練製品の製造法 |
-
2010
- 2010-11-16 JP JP2010256213A patent/JP5740926B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012105571A (ja) | 2012-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02410A (ja) | こんにゃくを利用した加工食品及びその製造方法 | |
JP5727082B1 (ja) | 水畜産肉製品用食感改良剤、該水畜産肉製品用食感改良剤を用いた、水畜産肉製品、水畜産肉製品の製造方法、及び水畜産肉製品の食感改良方法 | |
JP5740926B2 (ja) | 練製品及びその製造法 | |
JP5696661B2 (ja) | 練製品の製造法 | |
JP2011072285A (ja) | 食肉加工製品の製造方法 | |
JP2007312723A (ja) | 大豆加工食品及びその製造方法 | |
JP7459561B2 (ja) | 畜産加工品様食品の製造方法 | |
JP3124394B2 (ja) | 調理加工食品の品質改良剤 | |
JP4089454B2 (ja) | 冷凍がんもどきの製造法 | |
JPWO2018092685A1 (ja) | 畜肉様食感を有するタンパク質素材及びその製造方法 | |
JP2022056235A (ja) | 水中油型乳化油脂組成物、植物原料含有代替肉加工食品 | |
JP2012205518A (ja) | 練製品及びその製造法 | |
JP2001120231A (ja) | 新規な練製品の製造法 | |
JP2007060952A (ja) | 新規食品およびその製造方法 | |
JP2002238501A (ja) | ハンバーグ食品の製造法 | |
JP4424205B2 (ja) | ナゲット食品の製造法 | |
JP2705577B2 (ja) | 豆腐様水産練製品の製法 | |
JP7239909B1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP3419438B2 (ja) | 練製品の製造法 | |
JPS59125849A (ja) | 畜肉・魚肉加工食品の製造法 | |
JP2004141146A (ja) | 畜肉加工食品 | |
JP3475774B2 (ja) | 水産練製品の製造法 | |
JP2007274999A (ja) | 畜肉加工食品の製造方法 | |
JPH0160224B2 (ja) | ||
JP2004222618A (ja) | 再生豆腐及び具材入り再生豆腐の製造方法、 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5740926 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |