JP5740164B2 - ラッチ錠用ハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明はラッチ錠用のハンドル装置に関し、例えば一端部が台座に軸支された室外側のハンドルを、扉の開く方向へ引く(プルする)際、一端部の枢軸を支点にハンドルが所定角度まで傾倒するハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置に関する。
特許文献1の第1図に於いて、ラッチ錠Bを備えた扉Aの右壁面(外壁面)に、上下方向に所定間隔を有して固定される上下一組の台座3、4と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢された室外側ハンドル1と、前記上方の台座4の内部に中間部が軸支されていると共に、その下端部側に相当する受動部7aが前記室外側ハンドル1の折り曲げ自由端部に係合し、かつ、水平部側に相当する係合部が扉の外壁面に形成した開口部を介して前記ラッチ錠Bの錠箱内に突出状態に臨むL字形状の作動片7とから成るラッチ錠用のハンドル装置が開示されている(符号は文献に記載のもの)。
このラッチ錠用のハンドル装置(特許文献1では、プッシュプル錠のハンドル装置)は、ハンドル揺動型のもので、前記室外側ハンドル1を扉Aの開く方向(図面では符合のイ)へ「プル(引く)」すると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸1aが支点となって室外側ハンドル1の自由端部が室外方向へ所定量位置変位する。
該特許文献1に記載されているように、室外側ハンドル1のプルの操作力によって、作動片7が回転すると、ラッチ錠Bの錠箱内に組み込まれたラッチ操作部材(駆動カム)を介してラッチの後退或いは後退動を許容させてラッチ錠Bを解錠する共に、扉Aをプルする方向へと開くことができる。
ところで、特許文献1の実施例を含め、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置は、ハンドルの作動方向の力が全て扉を開放させる力として作用させるので、台座内に軸支された作動片を回動させかつ扉を開放するのに要する力は比較的小さくて良いという利点がある。
また、普通一般に、この種のハンドルの台座内には、プル式のハンドルを初期位置側に向けて付勢する付勢バネが台座又は/及び錠箱内に存在するので、いわゆるソフトなタッチで、該ハンドルを把持したままの状態で初期位置へと戻すことができる。
しかしながら、後者の場合に於いて、不注意により、指を座の外向き凹所に入れ、ハンドルの内壁面と台座の一側壁の先端縁(例えば上方台座の場合にはその底壁部分の先端縁)との間に指や皮膚を挟めてしまう、という問題点がある。
そこで、プル式のハンドルの場合に於いて、復帰時に指や皮膚を挟まない工夫が要望されている。それと同時に、好ましくはハンドルを手前にプルした時、ハンドル装置を構成する台座の外向き凹所内の作動リンク、軸等の飛び出しを隠すことが要望されている。さらに、好ましくは作動リンク、連動レバー等を台座の外向き凹所内に簡単に組付けること、作動リンクを所定の範囲でスムースに前後移動させること等も要望されている。
なお、特許文献2には、家具等における扉のラッチ装置に於いて、扉を閉める際、ラッチと別個のラッチレバーを動かないように軸支し、操作する指を引手部の開口縁部に挟まないことを発明の課題とするものが存在するが、この特許文献2は、プッシュプル錠のハンドル装置に関するものではない。
実用新案登録第2529263号公報 特開平8−93298号公報
本願発明の目的は、(a)プル式のハンドルの場合に於いて、復帰時に指や皮膚を挟まないことである。(b)また好ましい実施形態としては、ハンドルを手前にプルした時、ハンドル装置を構成する台座の外向き凹所内の作動リンク、可動ピン等の飛び出しを隠すことである。(c)また好ましい実施形態としては、作動リンク及び連動レバーを台座の外向き凹所内に簡単に組付けることである。(d)さらに、好ましい実施形態としては、作動リンクを所定の範囲でスムースに前後移動させることである。(e)連動レバーの上下方向(実施態様によっては左右方向)の振幅(ストローク)の量の拡大化を図ることである。
本願発明のラッチ錠用のハンドル装置は、ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたプル式ハンドルとを備えたラッチ錠用ハンドル装置に於いて、前記一組の台座の内、少なくとも一方の台座(4)は、取付けベース(4a)の内側開口(36)と連通する外向き凹所(31)を有し、この外向き凹所内に前記プル式ハンドル(6)の端部側に連結され、かつ第1固定軸(25)に軸支されたテコ式長杆片としての作動リンク(27)と、該作動リンクに連動すると共に、前記第1固定軸よりも前記取付けベース側に位置する第2固定軸(29)に軸支され、かつ前記内側開口から突出する突出端部(30a)が前記ラッチ錠(3)の錠箱内の駆動体(a)と係合するテコ式長杆片としての連動レバー(30)とを組み込み、さらに、前記プル式ハンドルの端部側の内壁面には、前記外向き凹所の外側開口端(31a)の一部又は全部を覆うカバー体(12)を設け、該カバー体は、前記プル式ハンドルをプルした場合であっても、該プル式ハンドル(6)の前後移動の範囲内で前記一方の台座の外向き凹所(31)の外側開口端(31a)の一部又は全部を隠し、一方、前記プル式ハンドルを初期位置へと戻した時には、前記カバー体は、前記一方の台座の内側壁部の内壁面に対して重なり合うように位置変位することを特徴とする。
(a)好ましい実施形態として、台座側板の一側壁の内壁面に対して、ケース状カバー体のハンドル把持側の内面板が沿うように入り込むようにしたので、プル式のハンドルの復帰時、不注意により指や皮膚を挟まない。連動レバーの上下方向、或いは左右方向の振幅量の拡大化を図ることができる。
(b)好ましい実施形態として、ハンドルの端部側に連結された連結片、可動ピン、作動リンク等がケース状カバー体で覆われるので、見た目も違和感がなく、また悪戯もされないので「安全」である。
(c)請求項4に記載の発明は、作動リンクを軸支する第1固定軸と、連動レバーを軸支する第2固定軸は別個独立であり、これらの第1固定軸及び第2固定軸は外向き凹所内に固定された支持枠にそれぞれ横設軸架されているので、作動リン及び連動レバーを台座の外向き凹所内に容易に組み付けることができる。
(d)請求項5に記載の発明は、支持枠にはストッパー機能を兼用する案内長孔が形成され、該案内長孔に作動リンクの中央部に固定したガイドピンが固定されているので、作動リンクを所定の範囲でスムースに前後移動させることができる。
(e)請求項6に記載の発明は、作動リンクはテコ式の長杆片であり、第1固定軸を基準として、その長梃側端部が前記ハンドルの一端部に前記可動ピンに軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯が形成され、また連動レバーもテコ式の長杆片であり、第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部がラッチ錠の駆動体に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯が形成されているので、連動レバーの上下方向、或いは左右方向の振幅量の拡大化を図ることができる。
図1乃至図13は本発明の実施形態を示す各説明図。
プル側のハンドル装置の使用状態を示す説明図(扉の外壁面側)。 扉の自由端面側から見た環境説明図(プル側とプッシュ側の両方を含む)。 プッシュプル錠のハンドル装置の外観構成の一例を示す環境説明図。 図2を参照にした一部概略断面説明図(初期位置の状態)。 主要部の外観構成を示す斜視図(初期位置の状態)。 主要部の内部構造を示す説明図。 要部(ケース状カバー体、支持枠、上方台座)の説明図。 要部(ケース状カバー体、支持枠)の説明図。 ハンドルをプルした時に於いて、ケース状カバー体の側壁に対する作動リンクのガイドピンの位置を示す説明図。 図9の補足的な概略断面説明図。 図6の初期位置の状態から、ハンドルを所定位置までプルした時の状態を示す説明図。 図11に於いて、外観構成の一例を示す説明図。 図11に於いて、ケース状カバー体のハンドル把持側の内面板に指の皮膚が当るような態様でハンドルを戻した場合を示す概略説明図。
図1乃至図13は本発明の実施形態の一例を示す各説明図である。まず、図1は扉の外壁面側から見たラッチ錠用ンドル装置の環境を示す概略説明図である。この図に於いて、Fは建物の床面、1は扉枠、3は扉2の自由端部に埋設固定されたラッチ錠、4は扉の外壁面2aに突出状態に固定された一方(上方)の台座、5は一方の台座に対応するように所定間隔を有して扉2の外壁面2aに固定された他方(下方)の台座、6は上方台座4と下方台座5に架設した状態で両端部が支持されると共に、付勢バネにより初期位置に付勢された外側のハンドルである。なお、前記一方(上方)の台座4と、他方(下方)の台座5は、左右に配設しても良い。
周知のように、水平方向に回転する扉2は扉枠1の吊元側の縦枠1aに上下一対の蝶番7,7を介して水平方向に開閉自在に取り付けられている。また、ラッチ錠3の錠箱から突出するラッチ8は、扉枠1の自由端部側の縦枠1bに固定的に設けた錠受け10に係脱できるように錠箱に設けられている。
またラッチ錠3は、扉の自由端部の開放面の前部から後部に向けて埋設状態に取り付けられ、錠箱内に回動可能に設けられた駆動体(ラッチカム、駆動スライダー等)は、例えば外側のハンドル6を扉1の開く方向(図1では手前に)へプルすると、例えば後述する作動リンク及び連動レバーを介してラッチ8の回転を許容する方向へと所定量回転或いはスライドする。
次に、図2は扉の自由端面側から見た説明図で、この図2を基準にすると、図の左側が室外で、一方、図の右側が室内である。したがって、図の左側に相当する扉2の外壁面2aにプル側のハンドル装置Xが装着され、一方、図の右側に相当する扉2の内壁面2bにプッシュ側のハンドル装置Yが装着されている。したがって、この図は、全体としてプッシュプル錠のハンドル装置の一例を示している。
なお、図2に於いて、44は一方(上方)の台座、45は一方の台座に対応するように所定間隔を有して扉2の内壁面2bに固定された他方(下方)の台座、46は上方台座44と下方台座45に架設した状態で両端部が支持されると共に、図示しない付勢バネにより初期位置に付勢された内側のハンドルである。このプッシュ側のハンドル装置Yの構成は、プル側のハンドル装置Xと実質的に同一又は異なるものであっても良い。
次に、図3は、プッシュプル錠のハンドル装置の外観構成の一例を示す環境説明図である。本発明は、図3の左側に示したプル側のハンドル装置Xの主要部について権利を主張するものである。このプル側のハンドル装置Xは、主としてラッチ錠3の錠箱内に設けられた駆動体(例えばラッチカム、駆動スライダー等)aに対するものである。
ラッチ錠3の構成及び作用は周知事項なので、詳細な説明は割愛する。例えばラッチ錠3の駆動体aは、錠箱11内に回動可能に設けられ、環状の周壁部分に複数個の係合部或いは係合凹凸部分を有している。その1つが、例えば一方(上方)の台座4の取付けベース面4aに形成した内側開口36から突出する連動レバー30の突出端部30aが係合する受動突起部bである。
次に、図4はプル側のハンドル装置Xの扉2の自由端面側から見た説明図、図5は初期位置の状態における主要部の外観構成を示す斜視図、図6は主要部の内部構造を示す説明図である。図1乃至図6を参照にして、プル側のハンドル装置Xの構成を説明する。
プル側のハンドル装置Xは、ラッチ錠3を備えた扉2の外壁面2aに上下方向に所定間隔を有して固定される上下一組の台座4,5と、これらの台座4,5に架設した状態で両端部が支持されると共に、台座4内の付勢バネ21により初期位置に付勢された外側ハンドル6と、該外側ハンドル6の下端部6aを、連結突片22を介して軸支する枢軸23と、一方、内外に位置変位する可動端部27aが前記外側ハンドル6の自由端部6b側の連結突片22及び可動ピン24を介して枢着されていると共に、その下端部に相当する基端部が上方台座4の凹所内(空間部)に横設軸架された第1固定軸25に軸支され、その中間部がストッパー機能を有するガイド手段26に案内される作動リンク27と、この作動リンク27の基端部側に形成された作動係合歯27bと噛合する従動係合歯30bが基端部側に形成されていると共に、前記第1固定軸25と別個の第2固定軸29に軸支され、かつ、前記作動リンク27に連動すると共にラッチ錠3の駆動体aと係合する長梃部分30aを有する連動レバー30とから成る。
付言すると、本願発明のラッチ錠用のハンドル装置Xは、ラッチ錠3を備えた扉2の一側壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座4,5と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に、適宜箇所に配設された付勢バネ21により初期位置に付勢されたハンドル6と、このハンドルを扉2の開く方向へプルすると、ハンドル6の一端部を軸支する枢軸23が支点となって前記台座の一方の台座4に第1固定軸25を介して軸支され、かつ、該ハンドル6の自由端部6bに連結された作動リンク27の可動ピン24が台座4の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンク27に連動するように前記一方の台座4に第2固定軸29を介して軸支されたラッチ錠3の駆動体aを作動させるための連動レバー30とから成り、前記ハンドル6の自由端部6bの内面に前記台座4の外向き凹所の外側開口端31aの一部又は全部を覆う、板状、チャンネル形状、ケース状等のカバー体12が設けられている。好ましい実施形態としては、前記ハンドル6の自由端部6bの内面に前記台座4の外向き凹所の外側開口端31aを閉塞状態に覆うケース状カバー体12が固定或いは一体成形されている。
そして、(イ)前記作動リンク27はテコ式の長杆片であり、台座4の空間部31内に支持枠39を介して横設軸架された第1固定軸25を基準として、その長梃側端部がハンドル6の自由端部6bに作用点としての可動ピン24に軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯27bが形成され、(ロ)また、前記連動レバー30もテコ式の長杆片であり、第1固定軸25よりも台座4の取付けベース面4a側に位置するように該台座4の空間部31内に支持枠を介して、又は介さないで横設軸架された第2固定軸29を基準として、その長梃部分30aの先端部がラッチ錠3の駆動体aに押圧係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯27bに常時係合する従動係合歯30bが形成されており、(ハ)さらに、前記連動レバー30の回転半径は、前記作動リンク27の回転半径よりも短い。
次に、図7と図8は本発明の一実施形態の上方台座4、ハンドル側のケース状カバー体12、上方台座内の支持枠39等の要部を示す。特に、図8はケース状カバー体12を内壁面側から見た斜視図と、上方台座4の取付けベース面4aの内壁面に固定される前記支持枠39(仮想線)と、該支持枠に形成されたガイド手段26の一方を構成する弧状の案内長孔26aに係合し、かつ作動リンク27の中央部に固定された係合ピン26b(実線)とを示す。
図4で示すように、上方台座4も下方台座5も、取付けベース4a、5aの反対側の外壁弧状面に外向き凹所(空間部分)31,32がそれぞれ形成され、これらの外向き凹所31,32内に外側ハンドル6の両端部の略全部又は全部が隠蔽状態に入り込んでいると共に、前記外側ハンドル6の自由端部6bの内壁面には、ケース状カバー体12が固定されている。これは意匠上の美観性、考案上のハンドルの把持部分の範囲性等を考慮したものである。ここで「略全部」とは、例えばケース状カバー体12の開口端部の一部に切欠を形成し、ガイド手段を構成する係合ピン26bの端部を見えるように設計変更する場合も含むことをいう。
外側ハンドル6の内面に固定されるケース状カバー体12は、例えば図7、図8、図9、図10、図12等で示すように、上方台座4の外向き凹所31の一部又は全部を覆う(実施形態では閉塞状態にカバーする)把持側内面板13と、これに対向する非把持側外面板14と、これらの内面板13、外面板14に交差状態に連設すると共に前記外側ハンドル6の内面に固定される取付け板15と、この取付け板15及び前記内面板13、外面板14に交差状態に連設する左右の対向側板(図10で示すように係合ピン26bと直交する対向側壁)16、16とを有し、図9で示すように断面逆コ字形状(チャンネル形状)に構成されている。
しかして、図9を基準にすると、内面板13、外面板14は、取付け板15に対してやや上方を指向する傾斜状に形成され、また指挟み防止機能を発揮する下方の前記内面板13は上方の外面板14よりも突出量が少ない。また取付け板15には、複数個の固着具用の取付け孔17が形成されていると共に、これらの取付け孔17の上方には、連結突片22が貫通する切欠開口18が形成されている。そして、左右の対向側板16、16の中央部には、係合ピン26bの両端面と対向する一対の小突起16a、16aが設けられている。
また、支持枠39は、取付けベース4aに固定される垂直固定板39aの中央部に連動レバー30が貫通する窓33を有する。また、前記垂直固定板39aに連設状態で交差する対向案内板39b、39bには、第1固定軸用孔34と第2固定軸用孔35がそれぞれ別個・独立に形成されていると共に、前述した案内長孔26a、26aが弧状に形成されている。
このように、本実施例では、作動リンク27を軸支する第1固定軸25と、連動レバー30を軸支する第2固定軸29は別個であり、これらの第1固定軸25及び第2固定軸29は外向き凹所31内に固定された支持枠39にそれぞれ横設軸架されているので、作動リン27及び連動レバー30を台座の外向き凹所内に容易に組み付けることができる。付言すると、本実施例では、支持機能及びガイド機能を有する単数の支持枠39を介して上方台座4の外向き凹所31内に作動リンク27と連動レバー30をそれぞれ基端部が係合するように組み込むので、上方台座4には、ガイド手段、第1固定軸用軸孔、第2固定軸用軸孔等を形成する必要はなく、連動レバー30用開口36のみを形成すれば良い。
上記構成に於いて、例えばケース状カバー体12は、プル式のハンドル6を付勢バネ21のバネ力に抗してプルした場合には、該ハンドル6の前後移動の範囲内で上方台座4の外向き凹所31の外側開口端31aの略全部又は全部(本実施例)を常に隠し、一方、前記ハンドル6を初期位置へと戻した時には、前記外向き凹所31を形成する上方台座4の内側壁部4bの内壁面(図では底壁部分の内壁面)に対して前記ケース状カバー体12の把持側内面板13が沿うように位置する。本実施例ではハンドル6側の把持側内面板13が台座側の内側壁部4bの内面に対して略隙間のないように或いは摺接状態に外向き凹所31内に入り込むので、プル式のハンドルの復帰時に不注意により指や皮膚を挟まない。
ところで、可動ピン24、作動リンク27等の作用の説明に関して、本実施例では、外側のハンドル6を扉2の開く方向へプルすると、ハンドル6の一端部を軸支する枢軸23が支点となって台座の一方(上方)の台座4に第1固定軸25を介して軸支され、かつ、該ハンドルの他端部に連結された作動リンク27の可動ピン24が上方台座4の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンク27に連動するように前記上方台座4に第2固定軸29を介して軸支された連動レバー30が、作動係合歯27bと従動係合歯30b(動力変換手段)を介して、ラッチ錠3の駆動体aを解錠方向へ所定量回転する。
したがって、半径の長い部材である作動リンク27と、それよりも半径の短い部材である連動レバー30、これらの基端部に形成された作動係合歯27bと従動係合歯30bの半径・歯車比、それに、前記連動レバー30の折り曲げ角度を考慮しながら設計変更すると、作動リンク27の水平方向の振幅を大きくすることにより、連動レバー30の上下方向の振幅を所望する範囲まで拡大することができる。
本実施例の板状(水平板状)、あるいはチャンネル形状(コ字形状)、あるいはまたケース状のカバー体12は、外側ハンドル6の内壁面に固着具を介して固定(連結)されているが、もちろん、予め一体成形されたものであっても良い。また本実施例の外側ハンドル6は揺動型なので、上下に位置する外面板14と内面板13の長さ及び傾斜角度は、ケース状カバー体12が外側ハンドル6と共に前後移動する際に台座側板の外向き凹所31を形成する上下の内壁面に衝突しないように適宜に設定されている。したがって、内面板13、外面板14の外壁面を、単なる板状ではなく、例えば弧状面、船底状等の曲面状に形成しても良い。
なお、本発明のハンドル装置のプル式のハンドル6は、一端部が軸支された「揺動型」のみならず、上下の台座側に平行リンク機構や同期機構を備え、プル式のハンドルが前後方向に水平移動する型「水平動型」であっても良い。また、付勢バネ21は、必ずしも台座内に設ける必要はなく、錠箱内に配設しても良い。要は発明の所期の目的を逸脱しない範囲に於いて、他の構成部分は任意に設計変更可能である。
本発明は錠前や建具の分野で利用することができる。
X…プル側のハンドル装置、Y…プッシュ側のハンドル装置、1…扉枠、2…扉、2a…外壁面、2b…内壁面、3…ラッチ錠、4…上方台座、4b…内側壁部(底壁部分)、5…下方台座、6…外側ハンドル、8…ラッチ、10…錠受け、11…錠箱、a…駆動体(ラッチカム)、b…受動突起部、24…可動ピン、25…第1固定軸、26…ガイド手段、26a…案内長孔、27…作動リンク、27a…可動端部、27b…作動係合歯、29…第2固定軸、30…連動レバー、30a…長梃部分、30b…従動係合歯、31…上方台座の外向き凹所、31a…外側開口端、32…下方台座の凹所、34…第1固定軸25用軸孔、35…第2固定軸用軸孔、36…連動レバー用開口、39…支持枠。

Claims (6)

  1. ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたプル式ハンドルとを備えたラッチ錠用ハンドル装置に於いて、前記一組の台座の内、少なくとも一方の台座(4)は、取付けベース(4a)の内側開口(36)と連通する外向き凹所(31)を有し、この外向き凹所内に前記プル式ハンドル(6)の端部側に連結され、かつ第1固定軸(25)に軸支されたテコ式長杆片としての作動リンク(27)と、該作動リンクに連動すると共に、前記第1固定軸よりも前記取付けベース側に位置する第2固定軸(29)に軸支され、かつ前記内側開口から突出する突出端部(30a)が前記ラッチ錠(3)の錠箱内の駆動体(a)と係合するテコ式長杆片としての連動レバー(30)とを組み込み、さらに、前記プル式ハンドルの端部側の内壁面には、前記外向き凹所の外側開口端(31a)の一部又は全部を覆うカバー体(12)を設け、該カバー体は、前記プル式ハンドルをプルした場合であっても、該プル式ハンドル(6)の前後移動の範囲内で前記一方の台座の外向き凹所(31)の外側開口端(31a)の一部又は全部を隠し、一方、前記プル式ハンドルを初期位置へと戻した時には、前記カバー体は、前記一方の台座の内側壁部の内壁面に対して重なり合うように位置変位するラッチ錠用ハンドル装置。
  2. 請求項1に於いて、カバー体(12)は、少なくとも把手側内壁板(13)を有し、プル式ハンドル(6)を初期位置へと戻した時には、一方の台座(4)の内側壁部の内壁面に対して略間隙がないように、或いは摺接状態に外向き凹所(31)内に入り込むことを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  3. 請求項2に於いて、カバー体はケース状に形成され、外向き凹所(31)の外側開口端(31a)を常に閉塞状態に覆うことを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  4. 請求項1に於いて、作動リンクを軸支する第1固定軸(25)と、連動レバーを軸支する第2固定軸(29)は別個であり、これらの第1固定軸及び第2固定軸は外向き凹所内に固定された支持枠(39)にそれぞれ横設軸架されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  5. 請求項4に於いて、支持枠(39)にはストッパー機能を兼用する案内長孔(26a)が形成され、該案内長孔に作動リンクの中央部に固定した係合ピン(26b)が固定されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  6. 請求項1に於いて、作動リンク第1固定軸を基準として、その長梃側端部がプル式ハンドル(6)の一端部に可動ピン(24)を介して軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯(27b)が形成され、また連動レバー第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部がラッチ錠の駆動体(a)に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯(30b)が形成されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
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