JP5608104B2 - ラッチ錠用ハンドル装置 - Google Patents

ラッチ錠用ハンドル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5608104B2
JP5608104B2 JP2011003711A JP2011003711A JP5608104B2 JP 5608104 B2 JP5608104 B2 JP 5608104B2 JP 2011003711 A JP2011003711 A JP 2011003711A JP 2011003711 A JP2011003711 A JP 2011003711A JP 5608104 B2 JP5608104 B2 JP 5608104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
latch lock
fixed shaft
door
latch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011003711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012144894A (ja
Inventor
琢生 木下
拓磨 加藤
Original Assignee
美和ロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 美和ロック株式会社 filed Critical 美和ロック株式会社
Priority to JP2011003711A priority Critical patent/JP5608104B2/ja
Publication of JP2012144894A publication Critical patent/JP2012144894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5608104B2 publication Critical patent/JP5608104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明はラッチ錠用のハンドル装置に関し、例えば一端部が台座に軸支された室外側のハンドルを、扉の開く方向へ引く(プルする)際、一端部の枢軸を支点にハンドルが所定角度まで傾倒するハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置に関する。
特許文献1の第1図に於いて、ラッチ錠Bを備えた扉Aの右壁面(外壁面)に、上下方向に所定間隔を有して固定される上下一組の台座3、4と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢された室外側ハンドル1と、前記上方の台座4の内部に中間部が軸支されていると共に、その下端部側に相当する受動部7aが前記室外側ハンドル1の折り曲げ自由端部に係合し、かつ、水平部側に相当する係合部が扉の外壁面に形成した開口部を介して前記ラッチ錠Bの錠箱内に突出状態に臨むL字形状の作動片7とから成るラッチ錠用のハンドル装置が開示されている(符号は文献に記載のもの)。
このラッチ錠用のハンドル装置(特許文献1では、プッシュプル・プル錠のハンドル装置)は、ハンドル揺動型のもので、前記室外側ハンドル1を扉Aの開く方向(図面では符合のイ)へプルすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸1aが支点となって室外側ハンドル1の自由端部が室外方向へ所定量位置変位する。
該特許文献1に記載されているように、室外側ハンドル1のプルの操作力によって、作動片7が回転すると、ラッチ錠Bの錠箱内に組み込まれたラッチ操作部材(駆動カム)を介してラッチの後退或いは後退動を許容させてラッチ錠Bを解錠する共に、扉Aをプルする方向へと開くことができる。
ところで、特許文献1の実施例を含め、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置は、ハンドルの作動方向の力が全て扉を開放させる力として作用させるので、台座内に軸支された作動片を回動させかつ扉を開放するのに要する力は比較的小さくて良いという利点がある。
しかしながら、ラッチ錠のラッチ操作部材(駆動カム)やラッチ解錠制御部材、さらに、錠箱内に組み込まれた他の装置(例えば内外気圧差解消装置)を構成する摺動制御部材等にハンドルの作動方向の力を同時に分散させて伝える場合には、その分、ハンドルを強く操作する必要がある。そこで、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の利点を生かしつつ、ラッチ錠のラッチ操作部材(駆動カム)を介して、ラッチ錠の複数個の装置にハンドルの作動方向の力を同時に分散させて伝える場合に相応しい新規なハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の出現が要望されている。
実用新案登録第2529263号公報
本願発明の所期の目的は、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の利点を生かしつつ、ラッチ錠のラッチ操作部材(駆動カム)を介して、複数個の装置にハンドルの作動方向の力を同時に分散させて伝える場合に相応しい新規なハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置を提供することである。具体的には、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の利点を減殺しないように、複数個のテコ式のリンクを組み合わせ、ハンドルを軽くプル又はプッシュしても、台座に設けた連動レバー、動力変換手段及び作動リンクがスムースに回転してラッチ錠の駆動体を作動させることである。本願発明の第2の目的は、作動リンクの回転力を、動力変換手段を介して、連動レバーの上下方向(実施態様によっては左右方向)の振幅(ストローク)の量の拡大に変換させることができることである。
本願発明のラッチ錠用のハンドル装置は、ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたハンドルと、このハンドルを扉の開く方向へプルすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸が支点となって前記台座の一方の台座に第1固定軸を介して軸支されかつ該ハンドルの他端部に連結された作動リンクの可動ピンが台座の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンクに連動するように前記一方の台座に第2固定軸を介して軸支された連動レバーとから成るラッチ錠用のハンドル装置であって、前記作動リンクはテコ式の長杆片であり、前記第1固定軸を基準として、その長梃側端部が前記ハンドルの一端部に前記可動ピンに軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯が形成され、また連動レバーもテコ式の長杆片であり、第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部がラッチ錠の駆動体に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯が形成されていることを特徴とする。
また、本願発明のラッチ錠用のハンドル装置は、ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたハンドルと、このハンドルを扉の開く方向へプッシュすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸が支点となって前記台座の一方の台座に第1固定軸を介して軸支されかつ該ハンドルの他端部に連結された作動リンクの可動ピンが台座の内方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンクに連動するように前記一方の台座に第2固定軸を介して軸支された連動レバーとから成るラッチ錠用のハンドル装置であって、前記作動リンクはテコ式の長杆片であり、前記第1固定軸を基準として、その長梃側端部が前記ハンドルの一端部に前記可動ピンを介して軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯が形成され、また連動レバーもテコ式の長杆片であり、第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部が前記ラッチ錠の駆動体に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯が形成されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
(a)ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の利点を生かしつつ、ラッチ錠のラッチ操作部材(駆動カム)を介して、複数個の装置にハンドルの作動方向の力を同時に分散させて伝える場合に相応しい新規なハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置を提供することができる。
(b)具体的には、ハンドル揺動型のラッチ錠用ハンドル装置の利点を減殺しないように、複数個のテコ式のリンクを組み合わせ、ハンドルを軽くプル又はプッシュしても、台座に設けた連動レバー、動力変換手段及び作動リンクがスムースに回転してラッチ錠の駆動体が作動する。
(c)作動リンクの回転力を、動力変換手段を介して、連動レバーの上下方向(実施態様によっては左右方向)の振幅(ストローク)の量の拡大に変換させることができる。特に、動力変換手段として、作動係合歯と、該作動係合歯に噛合する従動係合歯を用いたので、それらの係合半径を自由に設計することにより、連動レバーの振幅(ストローク)の量を所望する所まで拡大することができる。
図1乃至図14は本発明の第1実施形態を示す各説明図。図15至図18は本発明の第2実施形態を示す各説明図。図19乃至図21は本発明の第3実施形態を示す各説明図。
第1実施形態のハンドル装置の使用状態を示す説明図(扉の外壁面側)。 扉の自由端面側から見た説明図(プル側とプッシュ側の両方を含む)。 他の装置(例えば内外気圧差解消装置)を備えたラッチ錠の一例を示す概略説明図。 プル側のハンドル装置の扉の自由端面側から見た説明図。 図4を参照にした一部概略断面説明図(初期位置の状態)。 プル側のハンドル装置の主要部の説明図。 上方の台座の正面図。 図7の8−8線概略断面説明図。 要部(ハンドルの自由端部と作動リンク)の説明図。 要部(作動リンクと連動レバー)の説明図。 図5の初期位置の状態から、主要部の作動状態を示す説明図。 ハンドルを完全にプルした状態を示す説明図。 作動リンクと連動レバーの回転半径の相違に基づく振幅(ストローク)の差の説明図。 ハンドルの作動方向の力を他の装置(例えば内外気圧差解消装置)に伝える概略説明図。 第2実施形態のプッシュ側のハンドル装置の説明図(扉の内壁面側に装着)。 図15を参照にした一部概略断面説明図(初期位置の状態)。 主要部の作動状態を示す説明図。 ハンドルを完全にプッシュした状態を示す説明図。 第3実施形態のプッシュ側のハンドル装置の説明図(扉の内壁面側に装着)。 図19を参照にした一部概略断面説明図(初期位置の状態)。 ハンドルを完全にプッシュした状態を示す説明図。
図1乃至図14は本発明の第1実施形態を示す各説明図である。まず、図1は扉の外壁面側から見たラッチ錠用ンドル装置の環境を示す概略説明図である。この図に於いて、Fは建物の床面、1は扉枠、3は扉2の自由端部に埋設固定されたラッチ錠、4は扉の外壁面2aに突出状態に固定された一方(上方)の台座、5は一方の台座に対応するように所定間隔を有して扉2の外壁面2aに固定された他方(下方)の台座、6は上方台座4と下方台座5に架設した状態で両端部が支持されると共に、付勢バネにより初期位置に付勢された外側のハンドルである。なお、前記一方(上方)の台座4と、他方(下方)の台座5は、左右に配設しても良い。
周知のように、扉2は扉枠1の吊元側の縦枠1aに上下一対の蝶番7,7を介して水平方向に開閉自在に取り付けられている。また、ラッチ錠3の錠箱から突出するラッチ8や、後述する内外気圧差解消装置Zのスイング式押圧体9は、扉枠1の自由端部側の縦枠1bに固定的に設けた錠受け10にそれぞれ係脱や押圧できるように錠箱に設けられている。またラッチ錠3は、扉の自由端部の開放面の前部から後部に向けて埋設状態に取り付けられ、錠箱内に回動可能に設けられた駆動片(ラッチカム)は、例えば外側のハンドル6を扉1の開く方向(図1では手前に)へプルすると、後述する作動リンク及び連動レバーを介してラッチ8の回転を許容する方向並びに内外気圧差解消装置のスイング式押圧体9を錠受け10に対して押圧する方向へと所定量回転する(図14参照)。
次に、図2は扉の自由端面側から見た説明図で、この図2を基準にすると、図の左側が室外で、一方、図の右側が室内である。したがって、図の左側に相当する扉2の外壁面2aにプル側のハンドル装置Xが装着され、一方、図の右側に相当する扉2の内壁面2bにプッシュ側のハンドル装置Yが装着されている。
なお、図2に於いて、44は一方(上方)の台座、45は一方の台座に対応するように所定間隔を有して扉2の内壁面2bに固定された他方(下方)の台座、46は上方台座44と下方台座45に架設した状態で両端部が支持されると共に、図示しない付勢バネにより初期位置に付勢された内側のハンドルである。このプッシュ側のハンドル装置Yの構成は、プル側のハンドル装置Xと実質的に同一又は異なるものであっても良い。
次に、図3は、例えば内外気圧差解消装置Zを備えたラッチ錠3の一例を示す概略説明図である。ラッチ錠3の構成及び作用は周知事項なので、ここでは図3を参照にして簡単に説明する。11は錠箱、12は幅広側壁の後壁寄りの部位に縦方向に形成された後述の連動レバー用開口、13は錠箱11内の回動可能に設けられた駆動体(ラッチカム)である。前記駆動体(駆動片)13は、環状の周壁部分に複数個の係合部或いは係合凹凸部分を有している。例えば13aは連動レバーと係合する受動突起部、13bはラッチ8の一例としての反転ラッチ用の係止機構14を構成する係止腕14aの一方と係脱する係合凹凸部分、13cは長杆状駆動腕である。内外気圧差解消装置Zの具体記構成は、本発明の独立特定要件ではないが、ここで内外気圧差解消装置Zの一例を説明する。
内外気圧差解消装置Zは、例えば駆動体13の長杆状駆動腕13cの前に水平移動可能に設けられた摺動制御体15と、この摺動制御体15と共働するように組み合わせられたスイング式押圧体16と、該スイング式押圧体16用付勢手段17と、連結手段としてのスイング式押圧体用支軸18等を備えている。付言すると、前記摺動制御体15は、その後端部が該駆動カム13の長杆状駆動腕13aと係合し、かつ該長杆状駆動腕13aの駆動力により錠箱11のフロント11a側へ付勢手段17の付勢力に抗してスライド可能である。
また、前記スイング式押圧体16は、前記摺動制御体15の押圧先端部にその内端部が被係合部を介して連係されていると共に、垂直軸18を介して連結軸支され、かつ、その先端部側に前記フロントから常に突出する係合先端部を有する。そして、内外気圧差解消装置Zは、開扉時、操作手段の操作力によって作動する前記駆動カム13及び摺動制御体15を介して前記スイング式押圧体16の係合先端部が扉枠側の当接部に圧接すると、該圧接力に基づく反力は扉自体を開く方向へ作用する(図14参照)。
次に、図4はプル側のハンドル装置Xの扉2の自由端面側から見た説明図、図5は図4を参照にした一部概略断面説明図(初期位置の状態)、図6はプル側のハンドル装置Xの主要部の説明図である。第1実施形態のプル側のハンドル装置Xは、ラッチ錠3を備えた扉2の外壁面2aに上下方向に所定間隔を有して固定される上下一組の台座4,5と、これらの台座4,5に架設した状態で両端部が支持されると共に、台座4内の付勢バネ21により初期位置に付勢された外側ハンドル6と、該外側ハンドル6の下端部6aを、連結突片22を介して軸支する枢軸23と、一方、内外に位置変位する可動端部27aが前記外側ハンドル6の自由端部6b側の連結突片22及び可動ピン24を介して枢着されていると共に、その下端部に相当する基端部が上方台座4の凹所内(空間部)に横設軸架された第1固定軸25に軸支され、その中間部がストッパー機能を有するガイド手段26に案内される作動リンク27と、この作動リンク27の基端部側に形成された作動係合歯27bと噛合する従動係合歯30bが基端部側に形成されていると共に、前記第1固定軸25と別個の第2固定軸29に軸支され、かつ、前記作動リンク27に連動すると共にラッチ錠の駆動片と係合する長梃部分30aを有する連動レバー30とから成る。
付言すると、本願発明のラッチ錠用のハンドル装置Xは、ラッチ錠3を備えた扉2の一側壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座4,5と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネ21により初期位置に付勢されたハンドル6と、このハンドルを扉2の開く方向へプルすると、ハンドル6の一端部を軸支する枢軸23が支点となって前記台座の一方の台座4に第1固定軸25を介して軸支され、かつ、該ハンドル6の自由端部6bに連結された作動リンク27の可動ピン24が台座4の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンク27に連動するように前記一方の台座4に第2固定軸29を介して軸支されたラッチ錠3の駆動体13を作動させるための連動レバー30とから成る。
そして、(a)前記作動リンク27はテコ式の長杆片であり、台座4の空間部31内に支持板を介して、又は介さないで横設軸架された第1固定軸25を基準として、その長梃側端部がハンドル6の自由端部6bに作用点としての可動ピン24に軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯27bが形成され、(b)また、前記連動レバー30もテコ式の長杆片であり、第1固定軸25よりも台座4の取付けベース面4a側に位置するように該台座4の空間部31内に支持板を介して、又は介さないで横設軸架された第2固定軸29を基準として、その長梃部分30aの先端部がラッチ錠3の駆動体13に押圧係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯27bに常時係合する従動係合歯30bが形成されており、(c)さらに、前記連動レバー30の回転半径は、前記作動リンク27の回転半径よりも短い。
次に、図7は上方台座4の正面図、図8は図7の8−8線概略断面説明図である。本実施例では、図5、図11、図12等で示すように、上方台座4も下方台座5も、取付けベース4a、5aの反対側の外壁弧状面に外向き凹所(空間部分)31,32がそれぞれ形成され、これらの外向き凹所31,32内に外側ハンドル6の両端部の一部又は全部が隠蔽状態に入り込んでいる。これは意匠上の美観性、考案上のハンドルの把持部分の範囲性等を考慮したものである。
しかして、本実施例では、例えば図6で示すように、支持機能及びガイド機能を有する単数又は複数の支持板39を介して上方台座4の外向き凹所31内に作動リンク27と連動レバー30をそれぞれ基端部が係合するように組み込むので、該上方台座4の適宜箇所には、ガイド手段26の一方を構成する案内長孔26a、第1固定軸用軸孔34、第2固定軸用軸孔35及び連動レバー30用開口36がそれぞれ適宜部位に形成されている。
ところで、前記案内長孔26aに案内されるガイド手段26の他方を構成する部材は、例えば図6、図9等で示すように、作動リンク27の中央部に突設された係合ピン26bである。また第2固定軸29は、第1固定軸25に対して所定間隔離間して上方台座4のベース板4aの近傍に設けられていると共に、連動レバー30の長梃部分は、「く」の字形状(鈍角、アングル形状)に折り曲げ形成され、例えば図6で示すように、連動レバー用開口36から突出して錠箱11内の駆動体(ラッチカム)13の受動突起部13aに係合するように臨んでいる。
次に、図9は要部(ハンドルの自由端部と作動リンク)の説明図、図10は要部(作動リンクと連動レバー)の説明図である。ハンドル6は、縦長状或いは横長状に形成され、その両端部6a、6bの内側には連結突片22、22がそれぞれ一体に形成され或いは固定されている。各連結突片22、22には不番の軸孔が形成されている。作動レバー27の長梃側部分に相当する可動端部27aには可動ピン用の不番の非円形の軸孔が形成されていると共に、その中間部にはガイド手段26を構成する係合ピン26bが設けられている。そして、第1固定軸25に軸支される基端部には前述した作動係合歯27bが形成されている。連動レバー30の形状は、全体として「ヘの字」形状であるが、ブーメラン形状、L字形状等、発明の目的を逸脱しない範囲内で設計変更することができる。もちろん、作動係合歯27bと従動係合歯30bの半径・歯車比等についても自由に設計変更することができる。
次に、図11は図5の初期位置の状態からハンドルを矢印方向へプルした主要部の作動状態を示す説明図、図12はハンドルを完全にプルした全体の説明図である。これらの図は、ハンドル6を扉2の開く方向へプルすると、ハンドル6の一端部を軸支する枢軸23が支点となって台座の一方(上方)の台座4に第1固定軸25を介して軸支され、かつ、該ハンドルの他端部に連結された作動リンク27の可動ピン24が上方台座4の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンク27に連動するように前記上方台座4に第2固定軸29を介して軸支された連動レバー30が、作動係合歯27bと従動係合歯30b(動力変換手段)を介して、ラッチ錠3の駆動体13を解錠方向へ所定量回転することを示す。この時、前述したように、内外気圧差解消装置Zも作動可能である(図14参照)。
また、図13は作動リンク27と連動レバー30の回転半径の相違に基づく振幅(ストローク)の差の説明図である。図13は、半径の長い部材である作動リンク27と、それよりも半径の短い部材である連動レバー30、これらの基端部に形成された作動係合歯27bと従動係合歯30bの半径・歯車比、それに、前記連動レバー30の折り曲げ角度を考慮しながら設計変更すると、作動リンク27の水平方向の振幅aを大きくすることにより、連動レバー30の上下方向の振幅bを所望する範囲まで拡大することができることを示す。
この欄では第1実施形態の変形例を示す。そこで、第1実施形態の構成と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。図15至図18は本発明の第2実施形態を示す各説明図である。この第2実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、(a)第1実施形態のハンドル6は、外側ハンドルであって、扉の開く方向へ引く(プル)するものであるのに対して、第2実施形態のハンドル6Aは、内側ハンドルであって、扉の開く方向へ押す(プッシュ)するものである点、(b)したがって、作動リンク27の可動ピン24が上方台座4Aの内方向へ所定量位置変位する点、(c)また、ハンドル装置Yがプッシュ側のそれとして扉2の内壁面2bに装着されているため、作動レバー27が図面上反時計方向に回転する点は同様であるが、連動リンク30が図面上時計方向に回転して、該連動リンク30の長梃部分30aの先端部がラッチ錠の駆動体13の受動部突起13aを上方に移動させる点である。
したがって、この第2実施形態のラッチ錠用ハンドル装置Yは、ラッチ錠3を備えた扉2の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座4A、5Aと、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたハンドル6Aと、このハンドルを扉の開く方向へプッシュすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸23が支点となって前記台座の一方の台座4Aに第1固定軸25を介して軸支されかつ該ハンドルの他端部に連結された作動リンク27の可動ピン24が台座4Aの内方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンク27に連動するように前記一方の台座4Aに第2固定軸29を介して軸支された前記ラッチ錠3の駆動体13を作動させるための連動レバー30とから成るラッチ錠用のハンドル装置であって、前記作動リンク27はテコ式の長杆片であり、前記第1固定軸25を基準として、その長梃側端部27aが前記ハンドル6Aの一端部に前記可動ピン24に軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯27bが形成され、また、前記連動レバー30もテコ式の長杆片であり、前記第2固定軸29を基準として、その長梃部分30aの先端部が前記ラッチ錠3の駆動体13に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯30bが形成されており、さらに、前記連動レバー30の回転半径は、前記作動リンク27の回転半径よりも短い構成である。
また、図19乃至図21は本発明の第3実施形態を示す各説明図である。この第3実施形態は前記第2実施形態を前提とするもので、第1実施形態と同様にラッチ錠の駆動体13の受動部突起13aを下方に移動させるために、動力変換手段としての歯車49が、作動リンク27の作動係合歯27bと連動レバー30の従動係合歯30bとの間に介在している。このように構成しても、これらの各実施形態は、第1実施形態と同一の目的を達成することができる。
本発明は錠前や建具の分野で利用することができる。
X…プル側のハンドル装置、Y…プッシュ側のハンドル装置、Z…内外気圧差解消装置、1…扉枠、2…扉、2a…外壁面、2b…内壁面、3…ラッチ錠、4…上方台座、5…下方台座、6…外側ハンドル、8…ラッチ、9…スイング式押圧体、10…錠受け、11…錠箱、13…駆動片(ラッチカム)、13a…受動突起部、13c…駆動腕、15…摺動制御体、16…押圧体、17…付勢手段、21…付勢バネ、23…枢軸、24…可動ピン、25…第1固定軸、26…ガイド手段、26a…案内長孔、27…作動リンク、27a…可動端部、27b…作動係合歯、29…第2固定軸、30…連動レバー、30a…長梃部分、30b…従動係合歯、31…上方台座の凹所、32…下方台座の凹所、34…第1固定軸25用軸孔、35…第2固定軸29用軸孔、36…連動レバー30用開口。

Claims (5)

  1. ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたハンドルと、このハンドルを扉の開く方向へプルすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸が支点となって前記台座の一方の台座に第1固定軸を介して軸支されかつ該ハンドルの他端部に連結された作動リンクの可動ピンが台座の外方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンクに連動するように前記一方の台座に第2固定軸を介して軸支された連動レバーとから成るラッチ錠用のハンドル装置であって、前記作動リンクはテコ式の長杆片であり、前記第1固定軸を基準として、その長梃側端部が前記ハンドルの一端部に前記可動ピンに軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯が形成され、また連動レバーもテコ式の長杆片であり、第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部がラッチ錠の駆動体に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯が形成されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  2. 請求項1に於いて、第2固定軸は、第1固定軸に対して所定間隔離間して一方の台座の外向き凹所を形成するベース板の近傍に設けられ、また連動レバーの長梃部分は折り曲げ形成されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  3. 請求項1に於いて、ラッチ錠の錠箱内には前記駆動体の駆動力によって作動する摺動制御体及び該摺動制御体に連動する押圧体を備えた内外気圧差解消装置が組み込まれていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  4. ラッチ錠を備えた扉の壁面に所定間隔を有して固定される一組の台座と、これらの台座に架設した状態で両端部が支持されると共に付勢バネにより初期位置に付勢されたハンドルと、このハンドルを扉の開く方向へプッシュすると、ハンドルの一端部を軸支する枢軸が支点となって前記台座の一方の台座に第1固定軸を介して軸支されかつ該ハンドルの他端部に連結された作動リンクの可動ピンが台座の内方向へ所定量位置変位すると共に、該作動リンクに連動するように前記一方の台座に第2固定軸を介して軸支された連動レバーとから成るラッチ錠用のハンドル装置であって、前記作動リンクはテコ式の長杆片であり、前記第1固定軸を基準として、その長梃側端部が前記ハンドルの一端部に前記可動ピンを介して軸支されていると共に、その基端部側に作動係合歯が形成され、また連動レバーもテコ式の長杆片であり、第2固定軸を基準として、その長梃部分の先端部が前記ラッチ錠の駆動体に係合すると共に、その基端部側に前記作動係合歯に常時係合する従動係合歯が形成されていることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
  5. 請求項4に於いて、動力変換手段としての歯車が、作動係合歯と従動係合歯との間に介在していることを特徴とするラッチ錠用ハンドル装置。
JP2011003711A 2011-01-12 2011-01-12 ラッチ錠用ハンドル装置 Expired - Fee Related JP5608104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011003711A JP5608104B2 (ja) 2011-01-12 2011-01-12 ラッチ錠用ハンドル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011003711A JP5608104B2 (ja) 2011-01-12 2011-01-12 ラッチ錠用ハンドル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012144894A JP2012144894A (ja) 2012-08-02
JP5608104B2 true JP5608104B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=46788730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011003711A Expired - Fee Related JP5608104B2 (ja) 2011-01-12 2011-01-12 ラッチ錠用ハンドル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5608104B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4732417A (en) * 1985-06-14 1988-03-22 Yang Anthony L Door handle
FR2705722B1 (fr) * 1993-05-28 1995-08-11 Jpm Chauvat Sa Dispositif de manÓoeuvre de serrures par poussée ou traction.
JP2000110429A (ja) * 1998-10-08 2000-04-18 Goal Co Ltd ハンドル錠
US6293598B1 (en) * 1999-09-30 2001-09-25 Architectural Builders Hardware Push-pull door latch mechanism with lock override
JP4295596B2 (ja) * 2003-10-24 2009-07-15 美和ロック株式会社 開動助勢錠

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012144894A (ja) 2012-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7971392B2 (en) Opening and closing device for lift-up sliding doors and windows
JP5288314B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP2011246936A (ja) 車両用ドアロック装置
JP2014114687A (ja) スライディングドア用アウトサイドハンドル
CN109972938B (zh) 一种用于打开车门的机构
JP4741927B2 (ja) 扉用錠前
JP5608104B2 (ja) ラッチ錠用ハンドル装置
JP5663316B2 (ja) ラッチ錠用ハンドル装置
JP6074191B2 (ja) ドア用錠装置
KR101035121B1 (ko) 도어클로우저를 이용한 건물용 출입문 개폐장치
JP3165169U (ja) 引戸錠装置
JP4757570B2 (ja) 扉のハンドル装置及びラッチ錠
US20160040459A1 (en) Handle for a door or window with two or three point latch
JP2013068014A (ja) ラッチ錠
JP5022503B2 (ja) 車両用ドアラッチのリモートコントロール装置
JP5740164B2 (ja) ラッチ錠用ハンドル装置
JP4424924B2 (ja) プシュ・プル錠
JP2009209530A (ja) ラッチ錠におけるラッチの係止解除機構
JP2013083054A (ja) クレセント錠
JP2012149383A (ja) ラッチ錠用ハンドル装置
JP2013249697A (ja) 開き扉用の開閉装置
JP5813941B2 (ja) 錠装置
JP2008273366A (ja) コンソールボックス
JP4150775B2 (ja) 引戸用係止保持装置
JP6069745B2 (ja) 錠前用動力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5608104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees