JP2013249697A - 開き扉用の開閉装置 - Google Patents

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弘和 林
Hiroaki Kiryu
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Abstract

【課題】ラッチ機構と扉の開動助勢機構をそれぞれ独立した箱体に簡単に組み込むことができること、ラッチ機構を設けた箱体(錠箱)と、扉の開動助勢機構を内装する箱体をそれぞれ小型化することができること、一つの操作部材の操作力を「一箇所」に集中させないこと等。
【解決手段】扉の自由端部の上下方向に所要間隔離間して第1開口と第2開口とを形成し、第1開口には扉の開動助勢機構を内装した第1箱体を設け、一方、第2開口にはラッチ機構を設けた第2箱体を設け、また自由端部の壁面に所要間隔離間して上方台座と下方台座をそれぞれ固定し、上方台座と下方台座には、扉の開動助勢機構を構成する第1駆動体と係合する第1作動片及びラッチ機構を構成する第2駆動体と係合する第2作動片を有するプッシュ・プル式ハンドルを配設した開き扉用の開閉装置。
【選択図】図2

Description

本発明は開き扉用の開閉装置に関し、特に、建具としての扉の壁面に配設されるプッシュ・プル式のハンドルに適合する開き扉用の開閉装置に関する。
特許文献1のハンドル装置は、扉1の開放端側に設けられるラッチ錠9と、扉内外の扉面に縦向き又は横向きにハンドルを取り付けるための座12、13と、この座のそれぞれに押し引き可能に保持されるハンドル11a、11と、ハンドルを押し引きの中間位置に保持するバネ14、14と、中間位置からのハンドルの押し操作並びに引き操作によって、縦向きハンドルが取り付けられたときには縦向きハンドル用の操作部材27を作動させ、横向きハンドルが取り付けられたときには横向きハンドル用の操作部材28を作動させて、ラッチ錠9のラッチ16の後退を許容させる作動機構15、15を設けている(符号は特許文献1に記載のもの)。
この特許文献1のハンドル11a、11は、いわゆるプッシュ・プル式の操作部材であり、該操作部材の基端部には、錠箱内に突出する内外の作動片45a、45bが設けられている。これら内外の作動片45a、45bのいずれかが錠箱の上下方向(図3参照)又は左右方向(図13参照)に移動すると、上下一対のラッチ規制部材(ロッキングピース)22、22がラッチ16の規制を解く方向へ回転する。
一方、特許文献2には、操作部材が、例えば操作軸を有するレバーハンドルであって、前記操作軸の回転によりラッチボルト(棒状体)が後退した後に、該操作軸のさらなる回転操作によって、「抉じ開けラッチ83」が扉枠側の反力部材(39、121)に扉を抉じ開けるように圧接する事項(内外気圧差解消装置)が記載されている(符号は特許文献2に記載のもの)。
特許文献2に記載のような扉の開動助勢機構は、扉の自由端部に設けられた錠箱内に摺動或いは回動可能に設けられた駆動体に大きなモーメントを掛けないようにすることが要望されている。それは扉の開動助勢機構を構成する抉じ開け杆に戸枠側から反力が掛かるからである。また、内外のハンドル装置の工夫も要望されている。
ところで、一つの錠箱内にラッチ機構と共に扉の開動助勢機構を有機的に組み込むことは非常に面倒である、錠箱も必然的に大きくなる等の問題点がある。また、プッシュ・プル式の操作部材の入力部を「一箇所」にし、該一箇所の入力部でもって、二つの機構(ラッチ機構及び扉の開動助勢機構)を作動させるために大きな力が必要であるという問題点がある。何故ならば、一つの操作部材の「一箇所」に操作力を集中させて二つの機構を動かす必要があるからである。
特開平11−148259号公報 特許第4295596号公報
本願発明の所期の目的は、ラッチ機構と扉の開動助勢機構をそれぞれ独立した箱体に簡単に組み込むことができること、ラッチ機構を設けた箱体(錠箱)と、扉の開動助勢機構を内装する箱体をそれぞれ小型化することができること、一つの操作部材の操作力を「一箇所」に集中させないこと、及び長尺状操作部材の長さに対応して合計2個の箱体を扉の自由端部にそれぞれ設けることができることである。第2の目的は、一度のハンドル操作で扉に設けられた複数の箱体内にそれぞれ設けた駆動体を略同時に作動させることができることである。付言すると、一度のハンドル操作で、該ハンドルに個別的に設けた上下の作動片で、ラッチ錠の仮施錠状態を解くと共に、扉の開動助勢機構を作動させることを目的とする。その他、プッシュ・プル式操作部材の構成如何によっては、小さな操作力であっても、ハンドルを操作(プッシュ、プル)することができることである。
本願発明の開き扉用の開閉装置は扉の自由端部の上下方向に所要間隔離間して第1開口と第2開口とを形成し、前記第1開口には扉の開動助勢機構を内装した第1箱体を設け、一方、前記第2開口にはラッチ機構を設けた第2箱体を設け、また前記自由端部の壁面に所要間隔離間して上方台座と下方台座をそれぞれ固定し、前記上方台座と下方台座には、前記扉の開動助勢機構を構成する第1駆動体と係合する第1作動片及び前記ラッチ機構を構成する第2駆動体と係合する第2作動片を有するプッシュ・プル式ハンドルを配設したことを特徴とする。
(a)ラッチ機構と扉の開動助勢機構をそれぞれ独立した箱体に簡単に組み込むことができる、ラッチ機構を設けた箱体(錠箱)と、扉の開動助勢機構を内装する箱体をそれぞれ小型化することができる、一つの操作部材の操作力を「一箇所」に集中させないことにより、小さな操作力であっても、ハンドルを操作(プッシュ、プル)することができる、長尺状操作部材の長さに対応して合計2個の箱体を扉の自由端部にそれぞれ設けることができる等の利点がある。
(b)一度のハンドル操作で扉に設けられた複数の箱体内にそれぞれ設けた駆動体を略同時に作動させるこができる。実施形態では、一度のハンドル操作で、該ハンドルに個別的に設けた上下の作動片で、ラッチ錠の仮施錠状態を解くと共に、扉の開動助勢機構を作動させるができる。
(c)プッシュ・プル式操作部材の構成如何(テコの原理を採用したもの、倍力機構を応用したもの)によっては、より一層の小さな操作力で、ハンドルを操作(プッシュ、プル)することができる。
図1乃至図11は本発明の第1実施形態を示す各説明図、図12及び図13は本発明の第2実施形態を示す各説明図、図14及び図15は本発明の第3実施形態を示す各説明図、図16及び図17は本発明の第4実施形態を示す各説明図、図18及び図19は本発明の第5実施形態を示す各説明図、図20乃至図22は本発明の第6実施形態を示す各説明図、図23及び図24は本発明の第7実施形態を示す説明図、図25乃至図27は本発明の第8実施形態を示す説明図である。
本発明の使用態様の一例を示す説明図。 第1実施形態の一方のハンドル装置の説明図(内側ハンドル装置)。 ハンドル装置の技術的原理を簡単に示した説明図。 ハンドルをプッシュした状態を示す概略説明図。 上下の箱体とハンドルとの位置関係を示す斜視からの説明図。 扉の開動助勢機構(初期状態)の概略説明図。 扉の開動助勢機構(中途状態)の概略説明図。 扉の開動助勢機構(終期状態)の概略説明図。 扉の開動助勢機構(終期状態)の平面視からの概略説明図。 ラッチ機構(仮施錠状態)の説明図。 ラッチ機構(解錠状態)の説明図。 第2実施形態としての他方のハンドル装置の説明図(外側ハンドル装置)。 図12における作用の概略説明図。 第3実施形態としての一方のハンドル装置の説明図(内側ハンドル装置)。 図14における作用の概略説明図。 第4実施形態としての他方のハンドル装置の説明図(外側ハンドル装置)。 図16における作用の概略説明図。 第5実施形態としてのハンドル装置の説明図(内外のハンドル装置)。 図18に於いて、外側ハンドル装置の概略説明図。 第6実施形態としての扉の開動助勢機構(初期状態)の概略説明図。 平面視側からの概略断面説明図。 扉の開動助勢機構(終期状態)の概略説明図。 第7実施形態としてのラッチ機構(仮施錠状態)の説明図。 図23のラッチ機構(解錠状態)の説明図。 第8実施形態としての扉の開動助勢機構(初期状態)の概略説明図。 要部(第1駆動体)の斜視図。 扉の開動助勢機構(作動状態)の概略説明図。
以下、第1実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の使用態様の説明図、図2は内側ハンドル装置の説明図、図3は技術的思想を簡単に示した概略説明図、図4はハンドルをプッシュした状態を示す概略説明図、図5は上下の箱体とハンドルとの位置関係を示す斜視からの説明図である。これらの図に於いて、1は建具としての扉、1aは扉の自由端部、1bは扉の内壁面、1cは扉の外壁面、1dは扉の基端部である。扉1は、周知のように、建物の開口部にその基端部1dが上下の丁番を介してして枢着され、水平方向に開閉する。
Hはハンドルで、実施形態ではプッシュ側のハンドルである。2は扉の自由端部1aの内壁面1bに固定された上方台座、3はこの上方台座に図示しない支持板を介して横設された固定枢軸、4はこの固定枢軸3に軸支された短杆状リンク、5は短杆状リンク4と長杆状リンク8とを連結する関節部(実施形態では関節軸を含む)、6は上下方向に移動するスライダー部(実施形態では可動軸)、7はスライダー部6を案内する前記内壁面1bに固定された下方台座、8は前記関節部6を介して短杆状リンク4の下端部(関節部)にその上端部(関節部)が接続する前記長杆状リンク、10は扉の自由端部1aに内設された下方の第1箱体、11はこの第1箱体内の第1駆動体、12は基端部が動力変換アーム23を介して長杆状リンク8の下端部寄りの部位に連結され、その先端部が第1駆動体11と係合する第1作動片である。そして、16は前記短杆状リンク4の中央部の内側に基端部が連係手段17を介して連結された第2作動片で、該第2作動片16は扉の自由端部1aに内設された上方の第2箱体20内の第2駆動体21に係合する。
詳しくは、ハンドル装置Yのプッシュ・プル式ハンドルHは、扉1の自由端部1aの内壁面1bに固定された上方台座2に固定枢軸3を介してその上端部4aが軸枢された短杆状リンク4と、この短杆状リンクの下端部4bに前記内壁面に対して接離可能な関節部5が連結され、一方、該関節部5とは反対側のスライダー部6が前記上方台座2に対して所定間隔を有して前記内壁面1bに固定された下方台座7に連結された長杆状リンク8とから成る。
そして、実施形態では、長杆状リンク8の下部8bであって、前記スライダー部6よりも上方の部位(下端部寄りの部位の内側)には、連結突起部8fを介して動力変換アーム23が連結され、該動力変換アーム23の中央部は固定軸9で軸支されていると共に、その先端部は連係手段(係合孔、係合ピン)12aを介して第1作動片12の上端部に連結され、さらに、該第1作動片12の中央部は下方台座7に下方固定軸13を介して軸支されていると共に、その先端部12cは第1箱体10内の扉の開動助勢機構Xを構成する第1駆動体11に係合している(図2、図6参照)。
一方、短杆状リンク4の下端部寄りの部位或いは中間部の内側には、係合突起4cと係合長孔16cとから成る連係手段17を介して第2作動片16が連結され、該第2作動片16の中央部は上方台座2に上方固定軸15を介して軸支されていると共に、その先端部16aは第2箱体20内のラッチ機構を構成するコ字形状の第2駆動体21に係合している(図10参照)。
ところで、この実施形態では、前記第1箱体10は扉の自由端部1aに形成された不番の第1開口に組み込まれ、一方、前記第2箱体20は前記第1開口に対して所要或いは所定間隔を有して扉の自由端部1aに形成された不番の第2開口に組み込まれている。したがって、第1箱体10と第2箱体20は、長尺状のプッシュ・プル式ハンドルの長さを考慮して第1・第2開口に組み込まれている(図5参照)。
ここで本発明の技術的原理を理解するために、図3を参照にして説明する。(ここでは便宜上、原理図を横にして説明する)。仮想線の1は扉、1bは扉の内壁面である。図面の仮想線内には第2箱体20(左側)と第1箱体10(右側)がそれぞれ描かれている。前記仮想線上の上方台座2と下方台座7との間は、ハンドルの長さを考慮して所定或いは所要の間隔が設けられている。またプッシュ・プル式のハンドルHは、短杆状の第1リンク4と、この第1リンク4と関節部5を介して連結された長杆状の第2リンク8から成る。
前記第1リンク4の左側の一端部は関節に相当するので、左側の上方台座2に固定枢軸3を介して軸支されている。一方、第2リンク8の左側の一端部は第1リンクの右側の他端部に連結されていると共に、図面右側の他端部に相当する部位はスライダー部(可動軸)6となっている。このスライダー部6は下方台座7の表面上を移動可能である。
そこで、ハンドルHの関節部5に対して、扉1の内壁面1bに対して直交する垂直からの力Pを作用させる(リンクを内側方向へプッシュする)と、第1リンク4は、固定枢軸3を支点に時計方向に回動し、一方、第2リンク8のスライダー部(可動軸)6は矢印F方向へ移動する。つまり、スライダー部6にはF方向の力が作用する。本実施形態では、図4で示すように、ハンドルHに第1作動片と第2作動片をそれぞれ連結し、ハンドルHのかかる力Pの作用をこれらの第1作動片と第2作動片に伝え、第1箱体10内の扉の開動助勢機構X及び第2箱体20のラッチ機構Rを略同時(多少のタイミングラグを含む)に作動する。付言すると、ラッチ機構Rは、反転ラッチ25を規制するラッチ規制片22を有し、該ラッチ規制片22は、第2駆動体21の位置変位によってその規制が解かれる。
そこで、主に図4を参照にして、ハンドルHの作用を説明する。なお、作用の重複的な説明となるので、本発明の作用については図3の原理図の説明を援用する。
図2はハンドルを操作する前の初期状態、一方、図4はハンドルを内壁面に向かってプッシュした状態を示す。図4で示すようにハンドルHの握り部分Gを扉1の内壁面1bに向って矢印A方向へ押圧すると、短杆状リンク4は、上方の固定枢軸3を支点に時計方向に回動し、一方、長杆状リンク8の下端部に設けられたスライダー部6は矢印F方向へ下方台座7に案内されて移動する。
そうすると、第1作動片12の先端部は第1駆動体11を押し下げ或いは押し上げると略同時に、後述の第2作動片16の先端部は第2駆動体21を押し下げ、或いは押し上げる。その結果、後述する第1箱体10内に設けた扉の開動助勢機構Xを構成する第1駆動体11は第1作動片12によって動かされ、それと略同時に第2箱体20に設けられた第2駆動体21は第2作動片16によって動かされる。なお、実施化レベルの実施形態を示す図2では、下方台座7に下方固定軸9を介して軸支された動力変換アーム23を介して第1作動片12にハンドルHの操作力を伝えている。したがって、設計如何によって、各作動片12、16の方向が決まる。なお、実施形態に於いて、ハンドルの関節部の関節軸5は、例えば可撓性接続部に置き換えることもできる。
ここで、図6乃至図8を参照にして、扉の開動助勢機構Xを説明する。図6は閉扉時の状態で、この時、垂直方向に移動可能な第1駆動体11は、例えば第1箱体10の底壁側に位置している。また、「マラカス」形態の短杆状抉じ開け部材33も垂直状態となっている。
図7は、内側ハンドルHを操作し始めたとき、第1駆動体11が上方へと始動した中途状態の概略説明図である。この時、横軸34に軸支されたシーソ式動力変換部材35は回転し始める。図8は扉の開動助勢機構(終期状態)の概略説明図、図9は扉の開動助勢機構(終期状態)の平面視からの概略説明図である。
図8で示すように、第1駆動体11がさらに上方へと上昇すると、中央部が横軸34で軸支され、かつ第1駆動体11と共働するシーソ式動力変換部材35の後端部分35aはさらに上方へと回転する。そうすると、シーソ式動力変換部材35の先端部分35bの係合突起36が短杆状抉じ開け部材33の規制長孔33bと係合しているので、短杆状抉じ開け部材33の上端部は右下方へと押し下げられる。
この時、短杆状抉じ開け部材33は、中心部の第2横軸37を介して時計方向へと回転し、その下端部側に相当する先端部33aはフロント10aに形成した開口40から飛び出て行く。そうすると、前記先端部33aが扉枠30側の反力部材31に対して回転しながら傾斜状受け面31aに圧接し、該圧接力が扉1を開く方向に作用する反力と成る(図9参照)。
なお、図9に於いて、30は戸枠、31は傾斜状の受け面31aを有する反力部材、32は反力部材を固定する固着具である。
最後に、図10及び図11を参照にしてラッチ機構Rの構成を説明する。図10はラッチの仮施錠状態を示す説明図で、ラッチ機構Rは、第2箱体20に設けられた反転ラッチ25と、該反転ラッチをその先端部で規制する一組のラッチ規制片22と、これらのラッチ規制片22の一方の後方係合腕22aと係合するコ字形状の第2駆動体21とを有する。
図11は、ハンドルを操作すると、第2作動片16の先端部16aが、例えば矢印で示す下方へ移動することから、第2駆動体21の上壁の内面で押圧された一組のラッチ規制片22を図示するように回転し、その結果、反転ラッチ25が、ラッチ規制片22から規制が解かれた解錠状態を示す。実施形態では、一度のハンドル操作で建具としての扉に設けられた第1・第2の箱体10、20内にそれぞれ設けた第1・第2の駆動体11、21を略同時に作動させ、例えば扉の開動助勢機構とラッチ錠のラッチ機構を作動させている。なお、符号16Aは、図示しない外側ハンドルの第2作動片である。
特に図示しないが、本実施形態に於いて、第1箱体10と第2箱体20は、扉の自由端部の壁面に直接固定しても良い。すなわち、扉の自由端部の壁面に上下方向に所要間隔離間して扉の開動助勢機構を内装した第1箱体とラッチ機構を設けた第2箱体をそれぞれ個別的に固定し、また前記自由端部の壁面に所要間隔離間して上方台座と下方台座をそれぞれ固定し、前記上方台座と下方台座には、前記扉の開動助勢機構を構成する第1駆動体と係合する第1作動片及び前記ラッチ機構を構成する第2駆動体と係合する第2作動片を有するプッシュ・プル式ハンドルを配設しても良い。
次に、図12乃至図27は、本発明に適用可能なプッシュ・プル式ハンドル、扉の開動助勢機構及びラッチ錠のラッチ機構の他の実施形態である。以下、他の実施形態を便宜上、第2実施形態、第3実施形態等と言う。
なお、第2実施形態、第3実施形態等の説明に当って、第1実施形態と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
図12及び図13は、プッシュ・プル式ハンドルの第2実施形態である。これらの図に於いて、Zはプル側の扉用のハンドル装置、H1は室外側のハンドル、2Aは上方台座、3Aは固定枢軸、4Aは短杆状リンク、5Aは関節部、6Aはスライダー部、7Aは下方台座、8Aは長杆状リンク、12Aは第1作動片、16Aは第2作動片等である。
また、短杆状リンク4Aの構成について、4aはその上端部、4bは下端部、5Aは本実施例では関節軸、4cは中間部に形成された連結突起部、4dはガイド溝と係合するガイド突起である。短杆状リンク4Aは上方台座2Aに設けられ関節部5Aを介して長杆状リンク8Aに連結されている。
また、長杆状リンク8Aの構成について、8aはスライダー部(可動軸)6Aを有する下端部、8bは下端部寄りの部位、8cは関節部に相当する上端部、8fは第1作動片12Aと連結する連結突起部分である。
そこで、第2実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、は第1作動片12Aが直接連結突起部分8fに連結され、中央部12bが下方固定軸13に軸支され、指状の先端部(作用端部)12cが第1駆動体11に係合している。
上記構成に於いて、プル方式のハンドルH1の長杆状リンク8Aの上端部(上端部寄りの部位も含む)に相当する箇所(握り部分)Gを、扉1の外壁面1cから離れる矢印A方向へ引くと、短杆状リンク4Aは、上方の固定枢軸3Aを支点に回動し、一方、長杆状リンク8Aの下端部に設けられたスライダー部(可動軸)6Aは矢印F1方向へ移動する。そうすると、プッシュ側の扉用のハンドル装置Yの場合と同様に、第1作動片12Aの先端部は第1駆動体11を押し上げると略同時に、第2作動片16Aの先端部16aは第2駆動体16Aを押し下げる。なお、設計如何によって、各第1作動片12Aの方向が決まる。このように、内外いずれのプッシュ・プル式ハンドルであっても、本発明の目的を達成することができる。
図14及び図15は、プッシュ・プル式ハンドルの第3実施形態である。これらの図に於いて、これらの図に於いて、Yはプッシュ側の扉用のハンドル装置、H2は室内側のハンドル、2は上方台座、4Bは短杆状リンク、5Bは関節部、6Bはスライダー部ではなくハンドル基端部の固定支軸、7は下方台座、8Bは長杆状リンク、12Bは第1作動片、16Bは第2作動片、17は短杆状リンク4Bとアングル形状に形成された第2作動片16Bとを連結する連係手段(係合ピン、長孔、係合歯等)、18はハンドル用付勢バネ、23Bは動力変換アーム、11は第1作動片、21は第2作動片等である。短杆状リンク4B及び長杆状リンク8Bの構成は、第1実施形態と同様である。
そこで、第3実施形態が前記第1実施形態と主に異なる事項は、第1実施形態のハンドル装置はドクル機構の原理を応用したのに対して、この第3実施形態のそれは、バール(crowbar)の操作原理を応用し、小さな操作力であってもプッシュ・プル式のハンドルをプッシュ(押す)又は/及びプル(引く)ことができるようにした点、その他、関節軸5Bが長杆状リンク8Bの上端部の内側突起部分に設けられている点、連係手段17が短杆状リンク4Bの上端部に設けられている点である。
図16及び図17は、プッシュ・プル式ハンドルの第4実施形態である。これらの図に於いて、Zはプル側の扉用のハンドル装置、H3は室外側のハンドル、2Aは上方台座、6Aは第3実施形態と同様にスライダー部ではなくハンドル基端部の固定支軸、7Aは下方台座、12Aは第1作動片、16Aは第2作動片等である。なお、符号の一部は、便宜上、第2実施形態のものを利用する。この第4実施形態のハンドルH3は、第3実施形態と同様にバール(crowbar)の操作原理を応用している。しかし、第3実施形態と相違する点は、ハンドルH3は、「1本」である。このようにプッシュ・プル式ハンドルの構成を設計変更しても、本発明の目的を達成することができる。
図18及び図19は、プッシュ・プル式ハンドルの第5実施形態である。これらの図に於いて、Yはプッシュ側の扉用のハンドル装置、H4は室内側のハンドル、一方、Zはプル側の扉用のハンドル装置、H5は室外側のハンドルである。符号aは内外のハンドルH4、H5の下方水平アーム、符号bは内外のハンドルH4、H5の上方水平アーム、6Dは下方台座に垂直方向に設けられた固定支軸、3Dは上方台座に垂直方向に設けられた固定支軸である。
しかして、この第5実施形態の内外のハンドルH4、H5は矢印で示すように水平方向に位置変位して扉の壁面に接離する点、したがって、第1作動片12D及び第2作動片16Dも略同時に水平方向に位置変位する点、さらに、動力変換手段23Dがプル側の扉用のハンドル装置の方に設けた点が第1実施形態、第2実施形態等と異なる。
図20乃至図22は扉の開動助勢機構X1の第6実施形態である。図20は初期状態の概略説明図、図21は平面視側からの戸枠30側を含む概略断面説明図、図22は、例えば室内側のハンドルの第1作動片12の水平方向への位置変位により、摺動制御体35Aがスライドしながら水平方向へ前進し、該摺動制御体35Aに連係手段36Aを介して連結された抉じ開け部材33Aが、反力部材31Aに当接する方向へと水平回転して扉1を矢印で示す開く方向へと回転させた作用を示す概略説明図である。
第6実施形態の扉の開動助勢機構X1の抉じ開け部材33Aは、第1実施形態の扉の開動助勢機構X1の回転式抉じ開け部材33が、図7で示すように、垂直状態から蹴り出すように回転するのに対して、図21及び図22で示すように水平方向にスイング式に回転して反力部材31Aに当接する点が相違するが、回転しながら反力部材31Aに当接するという基本的な技術思想は同様である。
第6実施形態の主な構成部材を、例えば図20を参照にして簡単に説明すると、X1は第1箱体10に内装された扉の開動助勢機構、35Aはいずれか一方のハンドルの第1作動片12、12Aの先端部12cにその後端部35aが押されるピストル形態の摺動制御体、33Aは摺動制御体35Aの先端部35bに垂直連結軸を含む連係手段36Aで後端部が連結され、かつ、先端部33aが常に第1箱体10のフロント10aから突出するスイング式の抉じ開け部材、41は前記抉じ開け部材33Aの上下或いは垂直の突起軸37を支持する上下の軸受部材、42は前記下方の軸受部材41の先端部が支持され、一方、後端部が摺動制御体35Aの後端部35aの下方に連設するバネ受け部分35cに支持された摺動制御体35Aの付勢手段である。摺動制御体35Aは、例えば第1作動片12Aの先端部12cに押されると、前記付勢手段42の付勢力に抗してフロント10a方向へ前進する。その結果、図22で示すように、スイング式の抉じ開け部材33Aは、垂直の突起軸37を支点にして所要量回転する。
したがって、第6実施形態の戸枠30側の反力部材31Aに対する押圧部材は、前記所定方向に付勢する付勢手段42の付勢力に抗してスライドする摺動制御体35Aと、この摺動制御体の先端部35bにその内端部が連係手段36Aを介して連結されていると共に、垂直軸37を介して軸支されかつその先端部側に第1箱体10のフロント10aから常に突出する係合先端部33aを有するスイング式の抉じ開け部材33Aとから成る。
本発明の目的は、一度のハンドル操作で扉に設けられた複数の箱体内にそれぞれ設けた駆動体を略同時に作動させるこができることであるから、扉の開動助勢機構の設計変更は、本発明の本質的事項ではない。したがって、後述する第8実施形態の如く、種々の扉の開動助勢機構を第1箱体10に内装することができる。
次に、図23及び図24は、ラッチ機構R1の第7実施形態である。このラッチ機構R1は、例えば第5実施形態の操作部材H4、H5に対応するものである。第5実施形態の操作部材H4、H5の各第2作動片16D、16Dは、水平方向へ位置変位する構成なので、例えば第1箱体に第6実施形態の扉の開動助勢機構X1を内装した場合には、ラッチ規制22、22の一方の後方係合腕22aを適宜に設計変更する必要があるので、例えば一方の後方係合腕22aを人差し指を折り曲げた形状に形成している。なお、符号は、便宜上、第1実施形態のラッチ機構Rのものをそのまま援用する。
前述したように本発明の目的は、一度のハンドル操作で扉に設けられた複数の箱体内にそれぞれ設けた駆動体を略同時に作動させるこができることであるから、ラッチ機構の設計変更は、本発明の本質的事項ではない。したがって、種々のラッチ機構を第2箱体20に内装することができる。
最後に、図25乃至図27は、第8実施形態としての扉の開動助勢機構X2の概略説明図である。この第8実施形態は、前述した第6実施形態(例えば図20)と同様なので、説明の便宜上第6実施形態の同一又は同様の符号を用いて重複する説明を割愛する。また、細部的事項の説明は割愛する。
これらの図に於いて、まず11Bは第1駆動体で、この第1駆動体11Bは、例えば室内側のハンドルの第1作動片12の先端部12cが上下方向に位置変位すると(図27参照)、第1錠体10の垂直案内部と係合する複数個のガイド突起11dを介して上下方向(この実施形態では仮想線の上方位置から実線の下方位置)へとスライドする。
この第1駆動体11Bは、L字形状、矩形状等に任意の形状に形成することができるが、実施形態では矩形枠状に形成され、その内部11bが開口している。また下端部の適宜箇所には、支持ピン43を介して押圧ローラ44が設けられている(図26参照)。
次に、46は摺動制御体15Bの後端部の上方と第1駆動体11Bの左側壁(一側壁)の横に相当する第1箱体10の内部空間に固定的に設けられた支軸で、この支軸46には、二本の係合腕を有する共働レバー47が設けられている。この共働レバー47の一方の係合腕47aは前記押圧ローラ44と圧接し、一方、他方の係合腕47bは、摺動制御体15Bの後端部を一部切欠した切欠内面(後端面)35aに圧接可能である(図27参照)。
次に、48は駆動バネで、この駆動バネ48の中間部は支軸46に巻装され、その一端部は第1駆動体11Bを初期位置へ戻すことができるように前述した支持ピン43に適宜圧接している。
したがって、この第8実施形態が前述した第6実施形態と主に異なる点は、駆動部材に相当する第1駆動体11B及び共働レバー47を介して摺動制御体15Bの切欠内面(後端面)35aを押圧する点、ハンドルの内外の第1作動片12,12Aは上下方向に位置変位する点等である。
なお、前記摺動制御体15Bは、第6実施形態の摺動制御体15Aと同様に水平方向に移動するが、その先端部に位置する抉じ開け部材33Aは、第6実施形態と同一でも良く、又は適宜設計変更して、例えば「一つの部材」で構成された摺動制御体15Cであっても良い。後者の摺動制御体15Cの場合には、必ずしも連係手段を設ける必要はなく、また、摺動制御体15Cはそのまま直進して、その先端部33aが反力部材に衝突する。このように、扉の開動助勢機構X2の構成は任意に設計変更可能である。
本発明は錠前及び建具の分野で利用される。
Y…プッシュ側の扉用のハンドル装置、Z…プル側の扉用のハンドル装置、H乃至H5…ハンドル、R、R1…ラッチ錠のラッチ機構、G…握り部分、X、X1、X2…扉の開動助勢機構、1…扉、2.2A…上方台座、3.3A…固定枢軸、4.4A…短杆状リンク、5.5A…関節部、6.6A…スライダー部、7.7A…下方台座、8.8A…長杆状リンク、10…第1箱体、11…第1駆動体、12…第1作動片、16.16A…第2作動片、20…第2箱体、21…第2駆動体、22…ラッチ規制片、23…動力変換アーム、30…扉枠、31、31A…反力部材、32…固着具、33、33A…短杆状抉じ開け部材、34…横軸、35…シーソ式動力変換部材、36…係合突起、37…第2横軸。

Claims (4)

  1. 扉の自由端部の上下方向に所要間隔離間して第1開口と第2開口とを形成し、前記第1開口には扉の開動助勢機構を内装した第1箱体を設け、一方、前記第2開口にはラッチ機構を設けた第2箱体を設け、また前記自由端部の壁面に所要間隔離間して上方台座と下方台座をそれぞれ固定し、前記上方台座と下方台座には、前記扉の開動助勢機構を構成する第1駆動体と係合する第1作動片及び前記ラッチ機構を構成する第2駆動体と係合する第2作動片を有するプッシュ・プル式ハンドルを配設したことを特徴とする開き扉用の開閉装置。
  2. 請求項1に於いて、ラッチ機構は、その先端部が第2箱体から突出する反転ラッチと、該反転ラッチを規制するラッチ規制片を有し、該ラッチ規制片は、第2駆動体の位置変位によってその規制が解かれることを特徴とする開き扉用の開閉装置。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、第2駆動体の位置変位によってラッチ規制片の規制が解かれると略同時に、第1駆動体は第1箱体の垂直方向又は水平方向のいずれかにスライドすることを特徴とする開き扉用の開閉装置。
  4. 扉の自由端部の壁面に上下方向に所要間隔離間して扉の開動助勢機構を内装した第1箱体とラッチ機構を設けた第2箱体をそれぞれ個別的に固定し、また前記自由端部の壁面に所要間隔離間して上方台座と下方台座をそれぞれ固定し、前記上方台座と下方台座には、前記扉の開動助勢機構を構成する第1駆動体と係合する第1作動片及び前記ラッチ機構を構成する第2駆動体と係合する第2作動片を有するプッシュ・プル式ハンドルを配設したことを特徴とする開き扉用の開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110401123A (zh) * 2019-07-15 2019-11-01 广东雄科电气有限公司 一种具有升降门的配电箱

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