JP5739313B2 - 搬送ベルトクリーナおよび搬送ベルトクリーナ構造 - Google Patents

搬送ベルトクリーナおよび搬送ベルトクリーナ構造 Download PDF

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Description

本発明は、搬送ベルトの外表面に付着した付着物を除去するための搬送ベルトクリーナと、この搬送ベルトクリーナを用いた搬送ベルトクリーナ構造とに関するものである。
従来より、ベルトコンベア等における搬送ベルトの外表面に付着している付着物を除去するための装置としては、搬送ベルトの外表面に、適宜の間隔で配設した2条のワイヤを当接させて、前記付着物を掻き取り除去するように構成された搬送ベルトクリーナが提案されている(特許文献1参照)。
他の搬送ベルトクリーナとしては、ワイヤに、複数の除去片を挿通してベルトクリーナとし、搬送ベルトの進行方向に対して斜め方向に設けて、除去片を搬送ベルトの湾曲や不陸に追随させるように構成したものが提案されている(特許文献2参照)。
さらに他の搬送ベルトクリーナとしては、平行する二本のワイヤに複数の除去片を挿通してベルトクリーナとし、搬送ベルトの進行方向に対して斜め方向に設けて、除去片を搬送ベルトの湾曲や不陸に追随させるように構成したものが提案されている(特許文献3,4参照)。
実開昭54−47784号公報 特開2007−145494号公報 特開2005−255375号公報 特開2010−269937号公報
しかし、前記特許文献1に記載の搬送ベルトクリーナの場合は、ワイヤを搬送ベルトに沿わせることが難しく、十分に付着物を除去することができないといった不都合を生じることとなる。
前記特許文献2記載の搬送ベルトクリーナの場合は、経時的使用によってワイヤのテンションが緩くなってきた際に、搬送ベルトの表面に付着した付着物によって、除去片が反転してひっくり返り易くなってしまう。また、これを防止するためには、定期的なメンテナンスが必要とされ、その作業が煩わしいといった不都合があった。
前記特許文献3および4に記載の搬送ベルトクリーナの場合は、二本のワイヤのそれぞれを個別に固定しているため、経時的使用でそれぞれのワイヤのテンションに差を生じることとなる。特に、搬送ベルトの上流側のワイヤは、下流側のワイヤよりも負荷が大きく加わるため、ワイヤが緩み易くなる。その結果、この二本のワイヤのテンションの差異が除去片の反転をより助長してしまうことになるといった不都合を生じる。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであって、簡単に構成することができ、故障も少なく、しかも搬送ベルトの外表面に付着した付着物を効率良く掻き取ることができる搬送ベルトクリーナと、それを用いた搬送ベルトクリーナ構造とを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の搬送ベルトクリーナは、搬送ベルトの外表面に付着している付着物を、搬送ベルトの外表面に当接させた掻き取り部材で掻き取り除去する搬送ベルトクリーナであって、この搬送ベルトクリーナは、複数個の掻き取りブロックが隣接して配置され、当該各掻き取りブロックの並び方向に沿って並行する3本のワイヤ挿通孔が設けられて構成された掻き取り部材と、この掻き取り部材を構成する各掻き取りブロックの3本のワイヤ挿通孔に挿通されるワイヤとを具備し、前記ワイヤ挿通孔は、並び方向に対して直行する、各掻き取りブロックの幅方向において、その両側と、中間位置または中間位置よりも搬送上流側とに設けられているものである。
また、上記課題を解決するための本発明の搬送ベルトクリーナ構造は、上記の搬送ベルトクリーナの掻き取り部材を、プーリーの外側から搬送ベルトに当接し、当該搬送ベルトの搬送方向に対して所定角度だけ傾斜して構成される搬送ベルトクリーナ構造であって、掻き取り部材に挿通されて、当該掻き取り部材の両側に位置する3本のワイヤには、当該ワイヤを一体に固定する固定片が固定され、掻き取り部材は、前記固定片との余剰部分のワイヤに、掻き取りブロックのガタツキを防止するカラー部材が設けられて3本のワイヤに平面的に一体化した状態で固定され、一方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの一側に配置された固定装置に固定され、他方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの他側に配置されて当該ワイヤを長手方向に沿って伸縮可能にする弾性固定装置に弾性固定されてなるものである。また、上記搬送ベルトクリーナ構造において、搬送下流側のワイヤと搬送上流側のワイヤのうち、何れか一方が長く他方が短くなるように固定片に固定されて掻き取り部材が円弧状となされたものであってもよい。さらに、上記搬送ベルトクリーナ構造において、搬送上流側のワイヤが短く搬送下流側のワイヤが長くなるように固定片に固定されて円弧状となされた掻き取り部材の内径が搬送上流側を向くようになされたものであってもよい。
さらに、上記課題を解決するための本発明の搬送ベルトクリーナ構造は、上記の搬送ベルトクリーナの掻き取り部材を、プーリーの外側から搬送ベルトに当接し、当該搬送ベルトの搬送方向に対して所定角度だけ傾斜して構成される搬送ベルトクリーナ構造であって、掻き取り部材に挿通されて、当該掻き取り部材の両側に位置する3本のワイヤには、当該3本のワイヤを個々に固定する固定片が固定され、各固定片と掻き取り部材との余剰部分のワイヤには、掻き取りブロックのガタツキを防止するカラー部材が設けられ、一方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの一側に配置された複数の固定装置に個々に固定され、他方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの他側に配置されて当該ワイヤを長手方向に沿って伸縮可能にする複数の弾性固定装置に個々に弾性固定されてなるものである。また、上記搬送ベルトクリーナ構造において、搬送上流側のワイヤが、中間および搬送下流側のワイヤよりも強いテンションで張設されたものであってもい。さらに、上記搬送ベルトクリーナ構造において、3本のワイヤには、搬送上流側および中間の2本のワイヤをまとめて固定する固定片と、残る搬送下流側のワイヤに固定する固定片とが設けられ、掻き取り部材は、少なくとも前記搬送上流側および中間の2本のワイヤをまとめて固定した範囲で平面的に一体化した状態で固定されてなるものであってもよい。さらに、上記搬送ベルトクリーナ構造において、搬送上流側および中間のワイヤが、搬送下流側のワイヤよりも強いテンションで張設されたものであってもよい。
さらに、上記課題を解決するための本発明の搬送ベルトクリーナ構造は、固定装置と弾性固定装置との間における搬送上流側のワイヤの固定距離間隔は、固定装置と弾性固定装置との間における搬送下流側のワイヤの固定距離間隔よりも狭くなされたものである。
以上述べたように、本発明によると、掻き取り部材のワイヤ挿通孔は、並び方向に対して直行する、各掻き取りブロックの幅方向において、その両側と、中間位置または中間位置よりも搬送上流側とに設けているので、これらワイヤ挿通孔に挿通した3本のワイヤによって掻き取り部材を搬送ベルトの外表面に面状に当接することができ、当該掻き取り部材の反転による故障を防止することができるとともに、搬送ベルトの外表面に付着した付着物を掻き取り部材によって効率良く掻き取ることができることとなる。
本発明に係る搬送ベルトクリーナ構造を示す斜視図である。 本発明に係る搬送ベルトクリーナ構造を示す正面図である。 (a)は本発明に係る搬送ベルトクリーナ構造における掻き取り部材の搬送ベルトへの当接具合を示す側面図、(b)は同掻き取り部材の分解斜視図である。 本発明に係る搬送ベルトクリーナ構造における固定装置の部分を示す分解斜視図である。 本発明に係る搬送ベルトクリーナ構造における弾性固定装置の部分を示す分解斜視図である。 本発明に係る搬送ベルトクリーナにおける掻き取り部材の他の実施の形態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は搬送ベルトクリーナ構造を示し、図3は同搬送ベルトクリーナ構造に用いられている搬送ベルトクリーナ1の掻き取り部材2を示し、図4は搬送ベルトクリーナ構造に用いられる固定装置4を示し、図5は搬送ベルトクリーナ構造に用いられる弾性固定装置5を示している。
この搬送ベルトクリーナ構造は、搬送ベルトクリーナ1の掻き取り部材2に挿通されたワイヤ3の一端に固定装置4を固定し、他端に弾性固定装置5を固定して構成されており、ベルトコンベア100における駆動プーリ101の位置において、搬送ベルト102の外表面に、搬送ベルトクリーナ1の掻き取り部材2を当接させて、搬送ベルト102の外表面に付着した付着物を掻き取り除去するものである。
前記ベルトコンベア100は、駆動プーリ101と従動プーリ(図示省略)との間に、搬送ベルト102を無端状(エンドレス)に巻き付け、駆動プーリ101を矢印方向(図1参照)に回転させることにより搬送ベルト102を周回運動させるものである。
搬送ベルトクリーナ1は、掻き取り部材2と、ワイヤ3とを具備して構成されている。
掻き取り部材2は、複数個の掻き取りブロック21を隣接して配置して構成されている。この掻き取りブロック21は、アルミナセラッミス素材からなり、厚みDが30mm、幅Wが60mm、高さTが25mmの略直方体状に形成されており、その当接面には、両側面の上縁部から当接面の中央部に向かうにしたがって低くなるように、厚み方向に沿ってV溝部22が設けられている。また、掻き取りブロック21の一方の端面から他方の端面に向けて貫通する第一ワイヤ挿通孔20aと第二ワイヤ挿通孔20bと第三ワイヤ挿通孔20cとが、厚み方向に沿って平行して設けられている。このうち、第一ワイヤ挿通孔20aと第三ワイヤ挿通孔20cとは、端面の両側に位置し、掻き取りブロック21の厚み方向に沿った中心線を境界にして線対称な位置に設けられている。第二ワイヤ挿通孔20bは、掻き取りブロック21の幅方向に沿った中心位置で幅方向に沿って設けられている。掻き取り部材2は、搬送ベルト102の幅にあわせて掻き取りブロック21を配置する数が調整される。説明の便宜上、搬送ベルトクリーナ1をベルトコンベア100に取り付けた状態で、搬送上流側に位置する挿通孔を第一ワイヤ挿通孔20a、搬送下流側に位置する挿通孔を第三ワイヤ挿通孔20cとする。
ワイヤ3は、複数個の掻き取りブロック21を隣接して配置した状態で、各掻き取りブロック21の第一ワイヤ挿通孔20aと第二ワイヤ挿通孔20bと、第三ワイヤ挿通孔20cとのそれぞれに挿通される。この際、隣接する掻き取りブロック21間には、ワッシャ23が設けられる。また、末端の掻き取りブロック21のさらに末端側において、各ワイヤ3には、金属製の短管から構成されたカラー部材24が設けられる。
カラー部材24を設けたさらに末端側のワイヤ3には、平行する3本のワイヤ3をまとめて固定する固定片25が設けられている。
この固定片25は、一対の長板状に形成され、長手方向に対して直行する方向に3本の溝部25aが設けられている。溝部25aは、掻き取りブロック21に形成された第一ワイヤ挿通孔20aと第二ワイヤ挿通孔20bと第三ワイヤ挿通孔20cとに挿通されるワイヤ3に対応した間隔で設けられている。一対の固定片25のうちの一方には、隣接する溝部25aの間に、ボルト26を挿通する挿通孔25bが設けられている。また、他方の固定片25には、隣接する溝部25aの間に、ボルト26を螺合するネジ孔25cが設けられている。固定片25は、溝部25a同士を対向させ、その間にワイヤ3を挟持した状態で、一方の固定片25の外側から挿通孔25bにボルト26を挿通し、他方の固定片25のネジ孔25cに当該ボルト26を螺合して挟持固定される。そして、この固定によって3本のワイヤ3を強固に一体化した状態で固定できるようになされている。この固定片25は、ワイヤ3の両側において、カラー部材24を設けたさらに末端側に固定される。この際、固定片25は、3本のワイヤ3を全て同じ長さに設定して固定片25に固定するものであってもよいし、3本のワイヤ3のうち、掻き取りブロック21の中央の第二ワイヤ挿通孔20bに挿通されるワイヤ3の長さに対して、第一ワイヤ挿通孔20aに挿通されるワイヤ3の長さを短くし、第三ワイヤ挿通孔20cに挿通されるワイヤ3の長さを長くして固定片25に固定するものであってもよい。
3本のワイヤ3を全て同じ長さに設定して固定片25に固定した場合、掻き取りブロック21は、直線状に並び、これら3本のワイヤ3によって平面的に安定するので、搬送ベルト102の外表面に掻き取り部材2を当接した際に、当該掻き取り部材2を反転し難くすることができる。
また、掻き取りブロック21の中央の第二ワイヤ挿通孔20bに挿通されるワイヤ3の長さに対して、第一ワイヤ挿通孔20aに挿通されるワイヤ3の長さを短くし、第三ワイヤ挿通孔20cに挿通されるワイヤ3の長さを長くして固定片25に固定した場合、掻き取りブロック21は、図6に示すように、円弧状となるため、上記した3本のワイヤ3を同じ長さで固定した場合より、より平面的な広がりが増すこととなる。したがって、搬送ベルト102の外表面に掻き取り部材2を当接した際に、当該掻き取り部材2をより反転し難くすることができる。なお、第三ワイヤ挿通孔20cに挿通されるワイヤ3の長さを短くし、第一ワイヤ挿通孔20aに挿通されるワイヤ3の長さを長くして固定片25に固定することによって、図6とは反対側に円弧状となるようにしてもよい。
このようにして構成される搬送ベルトクリーナ1は、ベルトコンベア100の駆動プーリー101の位置において、搬送ベルト102の搬送方向に対して、搬送ベルトクリーナ1が所定の角度で斜めに横断し、当該搬送ベルトクリーナ1の掻き取り部材2が搬送ベルト102の外表面に当接するように設けられる。そして、搬送ベルトクリーナ1は、斜めに横断した搬送ベルトコンベア100の搬送下流側の一側短部において、固定装置4に固定され、搬送上流側の一側短部において、弾性固定装置5に固定される。
固定装置4は、アングル材41と、当該アングル材41に固定されたブラケット42と、固定棒43とを具備して構成されている。
アングル材41は、長手方向に沿って長孔41aが設けられている。この長孔41aの所望の位置で、ブラケット42の基板421を当接し、当該基板421に設けられたボルト孔421aと前記長孔41aとにワッシャ44aを介してボルト44を挿通し、反対側の面からナット45で締結固定することで、アングル材41にブラケット42を固定できるようになされている。
ブラケット42は、基板421に対して支持板422が蝶番423で角度調節できるように形成されており、蝶番423のボルト軸423aと、ナット423bとを締結することで、基板421に対して支持板422を所定の角度で固定できるように構成されている。この固定板422の中央には固定棒43が挿通される挿通孔4220が設けられ、この挿通孔4220の周囲には、3本のワイヤ3を挿通する一対のワイヤ挿通孔422a,422a、422b,422b、422c,422cが設けられている。
固定棒43は、軸本体431の一端に固定板432を設けて構成されている。この固定棒43は、ブラケット42の支持板422に設けられた挿通孔4220に軸本体431を挿通し、支持板422を挟んだ反対側からナット433を螺合してブラケット42に取り付けられる。固定板432には、3本のワイヤ3に対応した3つのワイヤ挿通孔432a,432b,432cが設けられている。このワイヤ挿通孔432a,432b,432cには、3本のワイヤ3に固定された固定片25よりも末端側のワイヤ3が挿通され、固定板432を挟んだ反対側から、再度固定片25が3本のワイヤ3に固定される。この固定片25よりもさらに末端側の余剰のワイヤ3は、支持板422を往復するように、当該支持板422のワイヤ挿通孔ワイヤ挿通孔422a,422a、422b,422b、422c,422cに挿通される。ワイヤ3の末端には、抜け止め具46が設けられる。
弾性固定装置5は、アングル材51と、当該アングル材51に固定されたブラケット52と、固定棒53と、当該固定棒53をブラケット52に弾性支持させるスプリング54とを具備して構成されている。
アングル材51は、長手方向に沿って長孔51aが設けられている。この長孔51aの所望の位置で、ブラケット52の基板521を当接し、当該基板521に設けられたボルト孔521aと前記長孔51aとにワッシャ55aを介してボルト55を挿通し、反対側の面からナット56で締結固定することで、アングル材51にブラケット52を固定できるようになされている。
ブラケット52は、基板521に対して支持板522が蝶番523で角度調節できるように形成されており、蝶番523のボルト軸523aと、ナット523bとを締結することで、基板521に対して支持板522を所定の角度で固定できるように構成されている。この支持板522の中央には固定棒53が挿通される短管522aが設けられている。
固定棒53は、軸本体531の一端に、固定板532を設けて構成されている。この固定板532は、軸本体531の長手方向に沿って、かつ、前記支持板522の短管522aに挿通可能な長板形状となされている。固定棒53は、ブラケット52の支持板522に設けられた短管522aに軸本体531を挿通し、支持板522を挟んだ反対側からスプリング54およびワッシャ54aを介してナット533を螺合してブラケット52に弾性固定される。固定板532には、3本のワイヤ3に対応した3つのワイヤ挿通管532a,532b,532cが設けられている。このワイヤ挿通管532a,532b,532cには、3本のワイヤ3に固定された固定片25よりも末端側のワイヤ3が挿通されて固定される。この固定は、ワイヤ挿通管532a,532b,532cにそれぞれワイヤ3を挿通した後、ワイヤ挿通管532a,532b,532cをカシメて固定するものであってもよいし、または溶接して固定するものであってもいし、ワイヤ挿通管532a,532b,532cを挟んだ反対側から、再度固定片(図示省略)を3本のワイヤ3に固定して固定するものであってもよい。
上記のように、搬送ベルトクリーナ1は、斜めに横断した搬送ベルトコンベア100の搬送下流側の一側短部において、固定装置4に固定され、搬送上流側の一側短部において、弾性固定装置5に固定される。この際、固定装置4のアングル材41と、弾性固定装置5のアングル材51とは、あらかじめ搬送ベルトコンベア100の両側の所望の位置に溶接固定などによって固定しておく。この固定位置としては、ベルトコンベア100の駆動プーリー101の位置において、搬送ベルト102の外表面に当接されるため、駆動プーリー101の円筒面に対応するように位置決めして設けられる。本実施の形態では、搬送上流側である弾性固定装置5のアングル材51は、垂直方向に沿って設け、搬送下流側である固定装置4のアングル材41は水平方向に沿って設けているが、特にこのような位置に限定されるものではなく、駆動プーリー101のどの位置において搬送ベルト102の外表面に当接するかに応じて適宜決定される。したがって、弾性固定装置5のアングル材51が水平方向に沿って設けられていても良いし、固定装置4のアングル材41が垂直方向に沿って設けられていてもよい。
そして、アングル材41,51の長孔41a,51aに沿って、ブラケット42,52の位置を決めたり、ブラケット42,52の蝶番423,523の角度調整をしたり、ワイヤ3の張り具合を調整したりすることによって掻き取り部材2が搬送ベルト102の外表面に当接するように微調整される。
この搬送ベルトクリーナ1を取り付けた搬送ベルトクリーナ構造によると、搬送ベルトコンベア100の搬送ベルト102に付着した付着物を、掻き取り部材2によって掻き取り除去することができる。
この際、搬送ベルト102に強固に付着した付着物であっても、搬送ベルトクリーナ1の搬送上流側に設けた弾性固定装置5のスプリング54が圧縮されてワイヤ3に弾性が働くこととなり、無理に付着物を掻き取ることなく、掻き取り部材2が付着物を乗り越えるので、掻き取りブロック21や搬送ベルト102を傷めることなく、何周回かするうちに、搬送ベルト102に付着した強固な付着物を掻き取り除去することができる。
なお、本実施の形態では、搬送上流側に弾性固定装置5を設け、搬送下流側に固定装置4を設けているが、搬送上流側に固定装置4を設け、搬送下流側に弾性固定装置5を設けてもよい。ただし、ワイヤ3に弾性を働かせる構成としては、本実施の形態のように、搬送上流側に弾性固定装置5を設け、搬送下流側に固定装置4を設けた構成とすることがより好ましい。
また、搬送ベルトクリーナ1は、固定片25によって3本のワイヤ3に、掻き取りブロック21、ワッシャ23、カラー部材24を隙間無く固定しているので、掻き取りブロック21全体が、平面的に一体化することとなる。したがって、搬送ベルト102の外表面に付着した付着物を、掻き取り部材2によって掻き取り除去する際に、掻き取り部材2が反転してしまうことを防止することができる。
また、図6に示すように、掻き取りブロック21が円弧状となるように固定した場合は、掻き取り部材2がより平面的に広がりを増すこととなるので、搬送ベルト102の外表面に掻き取り部材2を当接した際に、当該掻き取り部材2をより反転し難くすることができる。
なお、この場合、搬送ベルトクリーナ1は、円弧状に固定した掻き取りブロック21の内径側が搬送上流側となるように設ける、すなわち、搬送上流側の第一ワイヤ挿通孔20aに挿通されるワイヤ3が短くなるように円弧状に固定した掻き取り部材2を設ける方が、搬送下流側の第三ワイヤ挿通孔20cに挿通されるワイヤ3が短くなるように円弧状に固定した掻き取り部材2を設ける場合よりも、当該掻き取り部材2を搬送ベルト102の外表面に当接し易くなり、かつ、より反転し難くすることができるので、好ましい。
なお、本実施の形態において、ワイヤ3は固定片25によって3本をまとめて固定して両端に固定装置4と弾性固定装置5とを設けて掻き取り部材2を平面的に一体化した状態で固定しているが、1本ずつワイヤ3に固定するように構成された固定片(図示省略)を、当該ワイヤ3に固定して3本のワイヤ3を独立させ、それぞれのワイヤ3の両端に固定装置4と弾性固定装置5とをそれぞれ設けて掻き取り部材2を固定するものであってもよい。ただし、この場合、各ワイヤ3毎に、ワイヤ3の張り具合を完全に一致させることは難しく、各ワイヤ3毎に張り具合に誤差を生じて掻き取り部材2が安定しなくなるので、搬送上流側のワイヤ3を、搬送下流側のワイヤ3よりも強く張っておくことが好ましい。この場合、掻き取り部材2が安定せずに揺動するようなことがあったとしても、掻き取り部材2の搬送上流側のワイヤ3は張りが強いぶん、支点として安定し、搬送下流側の部分が揺動することとなり、掻き取り部材2が反転するようなことにはならない。
また、1本ずつワイヤ3に固定するように構成された固定片(図示省略)と2本まとめてワイヤ3を固定するように構成された固定片(図示省略)とを、当該ワイヤ3に固定し
、それぞれのワイヤ3の両端に固定装置4と弾性固定装置5とを設けて掻き取り部材2を固定するものであってもよい。この場合、搬送上流側のワイヤ3が1本固定になっても2本固定になっても良いが、搬送上流側のワイヤ3は、搬送下流側のワイヤ3よりも強く張っておくことが好ましい。この場合、掻き取り部材2が安定せずに揺動するようなことがあったとしても、掻き取り部材2の搬送上流側のワイヤ3は張りが強いぶん、支点として安定し、搬送下流側の部分が揺動することとなり、掻き取り部材2が反転するようなことにはならない。特に、搬送上流側の2本のワイヤ3をまとめて固定し、他の一本のワイヤ3を別に固定するように構成した方が、搬送上流側の2本のワイヤ3が平面的に安定した支点となって掻き取り部材2の揺動を防止するため、搬送上流側の1本のワイヤ3を固定し、他の2本のワイヤ3を別にまとめて固定するように構成したときよりも、より好ましい。
さらに、複数台の固定装置4と弾性固定装置5とによって各ワイヤ3を固定する場合、搬送上流側のワイヤ3は、固定装置4と弾性固定装置5との間の固定間隔が、搬送下流側のワイヤ3よりも短くなるようにしておくことが好ましい。すなわち、この固定間隔が短い方が、ワイヤ3のブレが少ないので、搬送上流側における掻き取り部材2のブレを、搬送下流側よりも少なくして掻き取り部材2をより安定させることができる。
また、本実施の形態において、掻き取り部材2を構成する各掻き取りブロック21は、第二ワイヤ挿通孔20bを、掻き取りブロック21の幅方向に沿った中心位置に設けているが、この第二ワイヤ挿通孔20bは、当該中心位置よりも、搬送上流側である第一ワイヤ挿通孔20a側に寄って偏心していてもよい。この場合、各掻き取りブロック21にワイヤ3を挿通して掻き取り部材2を搬送ベルト102の外表面に当接した状態で、各掻き取りブロック21の搬送ベルト102への当接荷重は、幅方向に沿った中心位置よりも搬送上流側に偏心して加えられるが、搬送上流側からは、常に搬送ベルト102が送られて来るので、この搬送ベルト102の搬送力と偏心した当接荷重とが互いに打ち消しあって、掻き取り部材2は安定した状態を保つことができることとなる。
本発明は、搬送ベルトの外表面に付着した付着物を除去するための搬送ベルトクリーナであり、例えば、製鉄所、化学プラント、各種発電所、建築現場、下水処理場、或いはゴミ処理場などの各種作業現場において使用されているベルトコンベア等の搬送装置における搬送ベルトの外表面に付着した付着物の掻き取り除去について好適に使用される。
1 搬送ベルトクリーナ
2 掻き取り部材
20a 第一ワイヤ挿通孔(ワイヤ挿通孔)
20b 第二ワイヤ挿通孔(ワイヤ挿通孔)
20c 第三ワイヤ挿通孔(ワイヤ挿通孔)
21 掻き取りブロック
24 カラー部材
25 固定片
3 ワイヤ
4 固定装置
5 弾性固定装置
100 ベルトコンベア
101 駆動プーリ
102 搬送ベルト

Claims (4)

  1. 搬送ベルトの外表面に付着している付着物を、搬送ベルトの搬送方向に対して、所定の角度で斜めに横断させた状態で取り付けられ、搬送ベルトの外表面に当接させた掻き取り部材で掻き取り除去する搬送ベルトクリーナであって、
    この搬送ベルトクリーナは、複数個の掻き取りブロックが隣接して配置され、当該各掻き取りブロックの並び方向に沿って並行する3本のワイヤ挿通孔が設けられて構成された掻き取り部材と、
    この掻き取り部材を構成する各掻き取りブロックのワイヤ挿通孔にそれぞれ挿通される3本のワイヤと
    各ワイヤ挿通孔にそれぞれ挿通された3本のワイヤの、前記掻き取り部材の両端から逸脱させた両末端側部分をまとめて固定する一対の固定片と、
    を具備し、
    前記ワイヤ挿通孔は、並び方向に対して直行する、各掻き取りブロックの幅方向において、その両側と、中間位置または中間位置よりも搬送上流側とに設けられており、
    3本のワイヤの両末端側部分が、それぞれ前記固定片によってまとめて固定されることによって、
    搬送下流側のワイヤと、搬送上流側のワイヤと、一対の固定片と、によって囲まれた仮想平面が形成され、
    且つ、前記仮想平面と、搬送下流側のワイヤと搬送上流側のワイヤとの間に存する残りのワイヤと、が一体化した状態となされていることを特徴とする搬送ベルトクリーナ。
  2. 請求項1記載の搬送ベルトクリーナの掻き取り部材を、プーリーの外側から搬送ベルトに当接し、当該搬送ベルトの搬送方向に対して所定角度だけ傾斜して構成される搬送ベルトクリーナ構造であって、
    き取り部材の両端と、前記固定片との間に存する余剰部分のワイヤに、掻き取りブロックのガタツキを防止するカラー部材が設けられて、前記掻き取り部材が、前記仮想平面に一体化した状態で固定され、
    一方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの一側に配置された固定装置に固定され、
    他方の固定片よりさらに末端側のワイヤは、コンベアの他側に配置されて当該ワイヤを長手方向に沿って伸縮可能にする弾性固定装置に弾性固定されてなることを特徴とする搬送ベルトクリーナ構造。
  3. 前記仮想平面を構成する搬送下流側のワイヤと搬送上流側のワイヤのうち、何れか一方が長く他方が短くなるように固定片に固定されて掻き取り部材が円弧状となされた請求項2記載の搬送ベルトクリーナ構造。
  4. 前記仮想平面を構成する搬送下流側のワイヤと搬送上流側のワイヤのうち、搬送上流側のワイヤが短く搬送下流側のワイヤが長くなるように固定片に固定されて円弧状となされた掻き取り部材の内径が搬送上流側を向くようになされた請求項3記載の搬送ベルトクリーナ構造。

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