JP5736737B2 - 表皮角化細胞賦活剤 - Google Patents

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本発明は、特定の植物抽出物を含有する新規な表皮角化細胞賦活剤に関する。さらに詳しくは、ツバキ(Camellia japonica )の葉の抽出物を有効成分として含有する高活性な表皮角化細胞賦活剤に関する。本発明の表皮角化細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤は、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果にいずれも優れ、経時安定性も良好である。
皮膚は、表皮と真皮からなる組織であり、外界からの物理的あるいは化学的ストレスから身体を守るバリア機能を果たしている。皮膚の外側に存在する表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、角層からなり、主に表皮角化細胞から構成されている。基底層で分裂した表皮角化細胞は、分化・成熟を経て上層に移行し、外表面の角層まで達した後、脱落し、ターンオーバーを繰り返し、表皮を形成している。
表皮のターンオーバーは、皮膚バリア能や水分量の保持等に関与している。したがって、老化や外部ストレスにより表皮角化細胞の増殖・角化・脱落のターンオーバーが滞ると、肌荒れや乾燥肌などの原因となると考えられている。そのため、肌荒れや乾燥肌の予防・治療に、表皮角化細胞賦活剤が用いられている。
これまでに、表皮角化細胞賦活剤として、表皮増殖因子やアルギン酸オリゴ糖(特許文献1)、高級脂肪族炭化水素(特許文献2)、ニトロ化脂肪族炭化水素(特許文献3)、(-)-エピガロカテキン-3-ガレート(非特許文献1)に加えて、ハス胚芽抽出物(特許文献4)、ヒカゲノカズラ属抽出物(特許文献5)、タイソウ抽出物(特許文献6)などの植物抽出物についても報告されている。
しかしながら、従来の表皮角化細胞賦活剤は、効果が充分でなかったり、用量を増やすと逆に効果が低下したりするなどの課題があり、皮膚外用剤に配合する際の用量に注意しなければならなかった。さらに、従来の表皮角化細胞賦活剤は、肌荒れ改善効果、保湿効果、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果を有することが知られているが、ニキビ・吹き出物改善効果を有するものは知られていない。
特開平8−81378号公報 特開2007−238444号公報 特開2007−238446号公報 特開2002−68993号公報 特開2003−292418号公報 特開2006−316028号公報 特開平7−278003号公報 特開2003−2820号公報 特開2003−12489号公報 特開2004−189683号公報
The FASEB Journal, 2003, Vol.17, p.1913-1915
本発明の目的は、従来のものに比べ高活性な表皮角化細胞賦活剤を提供することである。この表皮角化細胞賦活剤を用いることにより、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果のみならず、ニキビ・吹き出物改善効果をも優位に有しており、さらに経時安定性も良好な皮膚外用剤を提供することができる。
本発明者らは、上記課題を解決するために、表皮ターンオーバー促進作用に関与する表皮角化細胞賦活作用について、様々な植物抽出物を用いて鋭意研究を重ねてきた。その結果、ツバキ葉抽出物が高活性の表皮角化細胞賦活作用を有することを見出した。また、ツバキ葉抽出物を特定量含有させることによって、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果のみならず、ニキビ・吹き出物改善効果をも優位に得られ、さらに経時安定性も良好であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、ツバキ(Camellia japonica )葉抽出物を有効成分として含有する表皮角化細胞賦活剤である。
ツバキ(Camellia japonica)は、ツバキ科の常緑高木であり、東アジアに固有で、日本、朝鮮、中国に分布する。ツバキ葉抽出物についてはすでに、テストステロン−5α−レダクターゼ阻害作用(特許文献7)、エラスターゼ活性阻害作用(特許文献8)、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用(特許文献9)、セラミド産生促進作用(特許文献10)についての報告がある。
しかしながら、ツバキ葉抽出物が高活性な表皮角化細胞賦活作用を有すること、また、ツバキ葉抽出物を特定量含有させることによって、肌のくすみ改善効果、美肌効果、肌のキメ改善効果のみならず、ニキビ・吹き出物改善効果をも優位に得られ、さらに経時安定性も良好であることは、未だ報告されていない。
本発明の表皮角化細胞賦活剤は、従来の表皮角化細胞賦活剤に比べ高活性な表皮角化細胞賦活作用を有する。また本発明の表皮角化細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤(以下、本発明の皮膚外用剤ともいう。)は、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果のみならず、ニキビ・吹き出物改善効果をも優位に有するものであり、さらに経時安定性に優れるという効果を有する。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の表皮角化細胞賦活剤および皮膚外用剤は、いずれもツバキ葉抽出物を含有する。まず、ツバキ葉抽出物について説明する。
〔ツバキ葉抽出物〕
本発明に用いられるツバキ葉抽出物は、ツバキ科ツバキ属に属するツバキ(Camellia japonica)の葉をそのまま、もしくは乾燥させた後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその濃縮物をいう。抽出に用いられる溶媒としては、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素、水溶性のアルコール類及び水などがあげられる。中でも好ましくは、水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物であり、更に好ましくは水、エタノール、1,3-ブチレングリコールの1種または2種以上を用いて得られる抽出物である。
抽出に際しては、ツバキ葉をそのまま、もしくは乾燥させたものに、抽出溶媒を加えて1時間以上浸漬し、ろ過することで抽出液を得ることができる。抽出は、常圧または加圧下で、室温または加熱、冷却下で行うことができる。得られた抽出液は、そのまま用いてもよく、あるいは溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の処理により精製したりしてもよい。
〔表皮角化細胞賦活剤〕
本発明の表皮角化細胞賦活剤は、上記ツバキ葉抽出物を有効成分として含有するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤など)として利用することができる。また、本発明の表皮角化細胞賦活剤は、例えば、患者から得られた表皮角化細胞を培養して増殖させることを目的として、あるいは市販されている正常ヒト表皮角化細胞培養キットに添加して培養液を調製し、これを用いて細胞の増殖を促進させることを目的として利用することもできる。本発明の表皮角化細胞賦活剤を医薬として適用する場合は、各種疾患又は症状を治療又は改善する目的、例えば、やけど、創傷又はあざ等に対する治療を目的として用いることができる。本発明の表皮角化細胞賦活剤は、ツバキ葉抽出物に加え必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬品、医薬部外品、化粧品類に添加され得る添加剤を含有していてもよい。
〔皮膚外用剤〕
本発明の皮膚外用剤は、上記ツバキ葉抽出物を乾燥残留物として0.0001〜5質量%含有するものである。本発明における乾燥残留物の質量は、実際に溶媒を除去して乾燥させた残留物の質量のみならず、残留物に含まれる溶媒量を算出し、その溶媒量を減じた残留物の質量も概念的に包含される。例えば、抽出溶媒が揮発性である場合は、抽出溶媒を105℃〜120℃で完全に留去させ、残存した固形分の質量であり、抽出溶媒が不揮発性である場合は、高速液体クロマトグラフィー等で溶媒量を定量し、それ以外の成分量が乾燥残留物の質量である。
ツバキ葉抽出物の配合量は、乾燥残留物として0.0001〜5質量%であり、好ましくは0.0005〜2.5質量%であり、更に好ましくは0.001〜1質量%である。配合量が0.0001%未満では肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果を発揮することができず、5%質量を超えると製剤の安定性に問題が生じ易くなり好ましくない。
本発明の皮膚外用剤は、さらに、アスコルビン酸またはその誘導体を含有していても良い。アスコルビン酸の誘導体としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の水溶性塩誘導体や、脂肪酸エステル、リン酸エステル、硫酸エステル等のエステル誘導体、アスコルビン酸配糖体、アルキルエーテル等のエーテル誘導体などが挙げられる。中でも好ましくはエステル誘導体、エーテル誘導体であり、さらに好ましくはエステル誘導体である。アスコルビン酸またはその誘導体の配合量は、好ましくは0. 0001〜5質量%であり、更に好ましくは0.0005〜2.5質量%であり、特に好ましくは0.001〜1質量%である。アスコルビン酸またはその誘導体を含有させることで、本発明の表皮角化細胞賦活剤の有効成分であるツバキ葉抽出物との相乗的な効果が認められるようになり、その結果、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果、製剤の安定性効果を優位に有する皮膚外用剤が得られる。
本発明の皮膚外用剤は、様々な剤形にて調製することができ、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤などとして利用することができる。本発明においては、化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に常用されている添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合することも可能である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、特に断りのない限り、%は質量%を表す。
〔ツバキ葉抽出物の調製〕
ツバキ葉を純水で洗浄し、70℃で24時間乾燥させて得られた葉50gに、500gの50%エタノール水溶液を加え1週間浸漬して抽出した後、ろ過して得られたろ液をツバキ葉抽出物とした。乾燥残留物は1.4%であった。
〔実施例1、比較例1:表皮角化細胞賦活試験〕
上記のツバキ葉抽出物は50%エタノール水溶液で10mg/mLになるように、(-)-エピガロカテキン-3-ガレート(和光純薬工業社製)は80%エタノール水溶液で10mg/mLになるようにそれぞれ溶解し、試験に供した。
マウス表皮角化細胞Pam212を96ウェル培養プレートに2.0×104cells/ウェルになるように播種した。播種培地は、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM、和光純薬工業社製)に牛胎児血清(FBS、Biowest社製)を終濃度10%になるように添加し、さらに終濃度100U/mLのペニシリン・ストレプトマイシン(GIBCO社製)を添加したものを使用した。37℃、5%CO下で24時間培養後、培地を除去し各濃度の試料を含む低血清培地(1%FBS/DMEM)に置換し、72時間培養した。培養後、MTTアッセイにてミトコンドリア活性を測定し、表皮角化細胞賦活作用とした。MTTアッセイにより生成したホルマザンの量を570nmと630nmの吸光度の差として算出し、細胞賦活率は以下の式を用いて算出した。結果を表1に示す。細胞賦活率が120%以上で有効と判定した。
細胞賦活率(%)=(A570−A630)sample/ (A570−A630)control× 100
Figure 0005736737
表1の結果から、ツバキ葉抽出物は、従来の表皮角化細胞賦活剤として用いられている化合物である(-)-エピガロカテキン-3-ガレートよりも優れた表皮角化細胞賦活作用を示し、また高濃度においても賦活活性を示すことが分かる。
〔実施例2,3、比較例2,3,4:官能評価〕
上記のツバキ葉抽出物および(-)-エピガロカテキン-3-ガレートを使用して、表2に示す化粧水(皮膚外用剤)を調製し、下記の5項目について下記評価基準により評価を行なった。結果を表2に示す。
Figure 0005736737
(評価項目及び評価基準)
(1)肌のくすみ改善効果
20名の女性(38才〜63才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のくすみが明らかに改善してきたと感じた場合。
1点:肌のくすみがやや改善してきたと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、また肌のくすみが悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌のくすみ改善作用を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌のくすみ改善作用を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌のくすみ改善作用を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌のくすみ改善作用を有しない皮膚外用剤)
(2)美白効果
20名の女性(38才〜63才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用した後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のシミ・そばかすが明らかに薄くなったと感じた場合。
1点:肌のシミ・そばかすがやや薄くなったと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、またはシミ・そばかすが増えたと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた美白作用を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた美白作用を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに美白作用を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(美白作用を有しない皮膚外用剤)
(3)肌のキメ改善効果
20名の女性(38才〜63才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用した後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のキメが明らかに改善されたと感じた場合。
1点:肌のキメがやや改善されたと感じた場合。
0点:肌のキメに変化を感じない、またはキメが悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌のキメ改善作用を有しない皮膚外用剤)
(4)ニキビ・吹き出物改善効果
ニキビや吹き出物に悩む20名の男女(18〜32才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:ニキビ・吹き出物が明らかに改善してきたと感じた場合。
1点:ニキビ・吹き出物がやや改善してきたと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、またはニキビ・吹き出物が悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れたニキビ・吹き出物改善作用を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れたニキビ・吹き出物改善作用を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかにニキビ・吹き出物改善作用を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(ニキビ・吹き出物改善作用を有しない皮膚外用剤)
(5)経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40℃でそれぞれ3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す2段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化がない。)
×:安定性不良(いずれかの温度において澱(おり)、沈殿を生じるまたは分離する。もしくは変色が著しい。)
実施例2,3の結果から、本発明によるツバキ葉抽出物を含有する化粧水は、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果に優れ、製剤の安定性も良好であることが理解できる。
一方、本発明によるツバキ葉抽出物を含有していない比較例2,3では、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果とも、十分な効果が得られなかった。また、公知の表皮角化細胞賦活剤である(-)-エピガロカテキン-3- ガレートを配合した比較例4においては、肌のキメ改善効果が若干得られるものの、肌のくすみ改善効果、美白効果、ニキビ・吹き出物改善効果はいずれも得られず、製剤の安定性も不良であった。
〔実施例4,5、比較例5,6:官能評価〕
上記のツバキ葉抽出物および(-)-エピガロカテキン-3- ガレートを使用して、表3に示す乳液(皮膚外用剤)を調製し、実施例2,3と同様の方法により評価を行なった。結果を表3に示す。
Figure 0005736737
実施例4,5の結果から、本発明によるツバキ葉抽出物を含有する乳液は、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果に優れ、製剤の安定性も良好であった。特に、本発明によるツバキ葉抽出物とアスコルビン酸誘導体を併用した実施例5の乳液は、ツバキ葉抽出物の含有量が実施例4の乳液よりも少ないにもかかわらず、美白効果、ニキビ・吹き出物改善効果が実施例4よりも優れることが理解できる。
一方、本発明によるツバキ葉抽出物を含有していない比較例5,6では、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果とも、十分な効果が得られなかった。
〔実施例6、7、比較例7:官能評価〕
上記のツバキ葉抽出物を使用して、表4に示すクリーム(皮膚外用剤)を調製し、実施例2,3と同様の方法により評価を行なった。結果を表4に示す。
Figure 0005736737
実施例6,7の結果から、本発明によるツバキ葉抽出物を含有するクリームは、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果に優れており、製剤の安定性も良好であった。
一方、本発明によるツバキ葉抽出物を含有していない比較例7では、肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果、ニキビ・吹き出物改善効果とも、十分な効果が得られなかった。
以上詳述の通り、本発明の表皮角化細胞賦活剤は、従来のものよりも高活性な表皮角化細胞賦活作用を有しており、また高濃度においても賦活活性を示すことが明らかとなった。そのため、本発明の表皮角化細胞賦活剤の有効成分であるツバキ葉抽出物を含有する皮膚外用剤は、従来の表皮角化細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤で認められる肌のくすみ改善効果、美白効果、肌のキメ改善効果よりも単に優れるだけでなく、かかる従来の皮膚外用剤では得られなかったニキビ・吹き出物改善効果をも優位に有しており、製剤の安定性も良好であった。

Claims (1)

  1. ツバキ(Camellia japonica )の葉の抽出物を有効成分として含有する表皮角化細胞賦活剤。
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