JP5732583B1 - 平板状部材吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平板状部材吸引装置全体の構成を大掛かりとすることなく平板状部材のサイズに対応した吸引領域を簡単な操作で形成する。【解決手段】ベースプレート210に積層され、基準位置とスライド位置とにすることが可能な部材対面プレート220とを有し、ベースプレート210にはベースプレート側吸引孔211が設けられ、部材対面プレート220には部材対面プレート側吸引孔221が設けられており、部材対面プレート側吸引孔221は、基準吸引孔221aと基準吸引孔間に設けられた追加吸引孔221b,221cとからなり、部材対面プレート220を基準位置としたときには基準吸引孔221aとベースプレート側吸引孔211とが対向して基準吸引領域が形成され、スライド位置としたときには例えば追加吸引孔221bとベースプレート側吸引孔211とが対向して基準吸引領域とは異なる大きさを有する特定吸引領域が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、平板状部材を負圧吸引する平板状部材吸引装置に関する。
従来、回路基板(以下、基板という。)や当該基板に実装されている電子部品を被覆するカバーレイフィルムなどの平板状部材に対して何らかの加工を施したり、当該平板状部材を次の工程に搬送したりする際に当該平板状部材を一時的に保持する吸引装置(以下、平板状部材吸引装置という。)は種々提案されている。
このような平板状部材吸引装置は、多数の吸引孔が形成されている吸引プレートを吸引対象となる平板状部材に対面接触させて当該平板部材を負圧吸引するものである。このとき、吸引力の低下を招かないようにするためには、吸引漏れを可能な限り減らすことが重要である。なお、「吸引漏れ」というのは、平板状部材の吸引動作を行っているときに、多数の吸引孔のうちの一部の吸引孔が平板状部材から露出した状態となっていることを指すものとする。
吸引漏れを可能な限り減らすためには、吸引プレートに平板状部材を対面させたときに、吸引プレートにおける吸引領域が平板状部材とほぼ同等か平板状部材のサイズよりもやや小さくなるように設定しておくことが重要である。ここで、「吸引領域」というのは、吸引プレートに設けられている吸引孔のうち、吸引対象となる平板状部材の吸引が可能となっている領域を指すものとする。なお、当該吸引領域は様々な形状とすることができるが、ここでは、矩形であるとする。
ここで、吸引対象となる平板状部材のサイズが一種類であれば、吸引領域が当該平板状部材とほぼ同等か当該平板状部材のサイズよりもやや小さくなるように設定しておけば、吸引漏れを生じることなく当該平板状部材を吸引することができるが、吸引領域のサイズよりも小さなサイズの平板状部材の吸引を行いたい場合もある。このような場合においては、吸引領域の大きさが固定的であると、吸引領域のサイズよりも小さなサイズの平板状部材は吸引領域全体を覆うことができず、吸引漏れが生じてしまうこととなる。
このように、平板状部材吸引装置における吸引プレートの吸引領域のサイズよりも小さなサイズの平板状部材を、吸引漏れを起こすことなく吸引可能とする平板状部材吸引装置は従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図11は、特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900を説明するために示す図である。図11(a)は、平板状部材吸引装置900の構成を示す斜視図であり、図11(b)は平板状部材吸引装置900において使用される帯状シート910を示す平面図である。
特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900(特許文献1においては基板吸引固定装置としている。)の構成について説明する前に、まずは、図11(b)により帯状シート910について説明し、その後で図11(a)により平板状部材吸引装置900の構成について説明するする。
帯状シート910は、図11(b)に示すように、複数のシート部910a,910b,910c,・・・からなり、各シート部910a,910b,910c,・・・には、吸引対象となる平板状部材(基板とする。)のサイズに対応した吸引領域Qa,Qb,Qc、・・・が形成されている。
一方、平板状部材吸引装置900は、図11(a)に示すように、基板載置台920の上面に取り付けられている吸引プレート930と、吸引対象となる基板940に印刷されたバーコード941を読み取って、当該基板940のサイズを示すシート選択信号を出力するバーコードリーダー950と、バーコードリーダー950が出力するシート選択信号に基づいて、帯状シート910に形成されている複数の吸引領域Qa,Qb,Qc、・・・の中から基板940のサイズに対応した吸引領域(吸引領域Qbとする。)を有するシート部(シート部910bとする。)を選択して、選択したシート部910bを吸引プレート930上に配置するシート配置部960とを有している。
なお、吸引プレート930には、当該吸引プレート930の全面に多数の吸引孔(図示せず。)が設けられており、吸引プレート930のほぼ全面が吸引領域となっている。これに対して、シート配置部960によって選択されるシート部の吸引領域は、吸引プレート930の吸引領域よりも小さいものとなっている。また、シート配置部960は、帯状シート910が架け渡されるロール961,962と、ロール961,962を回転駆動する駆動部963と、駆動部963を制御する制御部964とを有している。
特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900によれば、吸引対象となる基板940のサイズを示すシート選択信号に基づいて、当該基板940のサイズに対応した吸引領域Qbを有するシート部910bが吸引プレート930上に配置されるため、基板940のサイズに対応した領域以外の吸引孔による吸引漏れが生じないようにすることができる。
特開2004−322254号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900においては、基板のサイズに対応した吸引領域を有するシート部を、吸引対象となる基板のサイズごとに準備しておく必要があり、また、基板のサイズに対応した吸引領域を有するシート部を吸引プレート上に配置させるための機構としてのロール及び当該ロールを駆動する駆動部を設ける必要があるとともに、駆動部を制御する制御部を設ける必要がある。このため、特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900においては、吸引装置全体の構成が大掛かりとなるという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、平板状部材吸引装置全体の構成を大掛かりとすることなく、吸引対象となる平板状部材のサイズに対応した吸引領域を簡単な操作で形成することができる平板状部材吸引装置を提供することを目的とする。
[1]本発明の平板状部材吸引装置は、平板状部材を負圧吸引する平板状部材吸引装置であって、負圧室を形成する吸引装置本体に取り付けられているベースプレートと、前記平板状部材に対面し、前記ベースプレートに平面的に密接した状態で積層され、前記ベースプレートに対して基準位置と当該基準位置からスライドさせたスライド位置とすることが可能な部材対面プレートと、を有し、前記ベースプレートには多数個の吸引孔がベースプレート側吸引孔として設けられ、前記部材対面プレートには、多数個の吸引孔が部材対面プレート側吸引孔として設けられており、前記ベースプレート側吸引孔は、前記ベースプレートに所定の配置で設けられており、前記部材対面プレート側吸引孔は、当該部材対面プレートが前記基準位置にあるときに、前記ベースプレート側吸引孔のすべての吸引孔又はベースプレート側吸引孔のうちの所定の吸引孔に対向するように設けられている複数の基準吸引孔と、前記部材対面プレートの所定領域において当該部材対面プレートのスライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔の間に設けられている追加吸引孔と、からなり、前記部材対面プレートが前記基準位置にあるときにおいては、前記基準吸引孔と、当該基準吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには、基準吸引領域が形成され、前記部材対面プレートが前記スライド位置にあるときにおいては、前記追加吸引孔と、当該追加吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには前記基準吸引領域とは異なる大きさを有する特定吸引領域が形成されることを特徴とする。
本発明の平板状部材吸引装置によれば、部材対面プレートが基準位置にあるときとスライド位置にあるときとで、平板状部材を吸引可能とする吸引領域を基準吸引領域と当該基準吸引領域とは異なった大きさを有する特定吸引領域を形成することができる。このように、本発明の平板状部材吸引装置によれば、ベースプレートに対する部材対面プレートの位置を変えるだけで、吸引領域の大きさを変更することができる。このため、平板状部材吸引装置全体の構成を大掛かりとすることなく、吸引対象となる平板状部材のサイズに対応した吸引領域を簡単な操作で形成することができる。具体的には、本発明の平板状部材吸引装置がもともと有する吸引領域(基準吸引領域)よりも小さい吸引領域(特定吸引領域)を形成することができる。これにより、本発明の平板状部材吸引装置がもともと有する吸引領域(基準吸引領域)に適合したサイズを有する平板状部材よりも小さいサイズの平板状部材を吸引する場合であっても、当該小さいサイズの平板状部材を吸引漏れすることなく吸引することができる。
なお、部材対面プレートをベースプレートに対して基準位置と当該基準位置からスライドさせたスライド位置とする際には、ベースプレートの位置を吸引装置本体とともに固定として、部材対面プレートをスライドさせるようにしてもよく、これとは逆に、部材対面プレートの位置を固定として、ベースプレートを吸引装置本体とともにスライドさせるようにしてもよい。
[2]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記部材対面プレートが前記基準位置にあるときと、前記部材対面プレートが前記スライド位置にあるときとのそれぞれにおいて、前記部材対面プレートを前記基準位置又は前記スライド位置に位置決めする位置決め部をさらに有することが好ましい。
このような位置決め部を有することにより、部材対面プレートの各部材対面プレート側吸引孔とベースプレートの各ベースプレート側吸引孔とはそれぞれが正確に対向し、かつ、両者の対向関係を保持することができる。これにより、吸引動作中においても、部材対面プレートの各部材対面プレート側吸引孔とベースプレートの各ベースプレート側吸引孔との対向関係が崩れることなく、長期間、適切な吸引動作を行うことができる。
[3]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記位置決め部は、前記ベースプレートを貫通するように設けられているベースプレート側位置決め孔と、前記部材対面プレートに設けられ、当該部材対面プレートが前記基準位置又は前記スライド位置にあるときに、当該基準位置及び当該スライド位置のそれぞれにおいて前記ベースプレート側位置決め孔に対向する複数の部材対面プレート側位置決め孔と、前記ベースプレート側位置決め孔と、当該ベースプレート側位置決め孔に対向している前記部材対面プレート側位置決め孔とに差し込み可能な位置決めピンと、を有することが好ましい。
位置決め部をこのような構成とすることにより、位置決め部の機構を単純なものとすることができる。また、位置決めを行うための操作は、位置決めピンをベースプレート側位置決め孔と、当該ベースプレート側位置決め孔に対向している部材対面プレート側位置決め孔とに差し込むだけの簡単な操作を行うだけでよく、このような操作を行うだけで確実な位置決めが可能となる。
[4]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記位置決め部は、前記部材対面プレートを前記スライドさせるための駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御装置と、を有し、前記制御装置によって前記駆動装置を制御することにより、前記部材対面プレートを前記基準位置又は前記スライド位置に位置決めすることも好ましい。
位置決め部をこのような構成とすることにより、部材対面プレートの位置決めを自動的に行うことができる。例えば、オペレーターがスライド位置を選択するための選択ボタンを操作することによって、自動的に所定のスライド位置としたり、スライド位置から基準位置としたりすることができる。なお、駆動装置としては、例えば、モーター及びアクチュエーターを有する駆動装置を例示できる。また、このような位置決め部を構成する場合、画像処理技術を用いて、吸引対象となる平板部材を撮像した画像データに基づいて吸引対象となる平板部材のサイズを認識して、その認識結果に基づいて、自動的に部材対面プレートが所定の位置となるように制御することも可能である。
[5]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記隣り合う基準吸引孔の間に設けられている前記追加吸引孔が前記スライド方向に沿ってn個(nは2以上の整数)設けられている領域が存在し、前記n個の追加吸引孔をスライド方向に沿って順に第1段目の追加吸引孔から第n段目の追加吸引孔としたときに、前記スライド位置は、前記第1段目から第n段目までのn段階での設定が可能であり、前記n段階の各スライド位置ごとに前記n個の追加吸引孔が順次前記ベースプレートのベースプレート側吸引孔に対向することによって、前記n段階の各スライド位置ごとに前記特定吸引領域がそれぞれ異なった大きさで形成されることが好ましい。
これにより、部材対面プレートには、部材対面プレートが基準位置にあるときに形成される基準吸引領域の他に、部材対面プレートが複数段階(n段階)のスライド位置にあるときにそれぞれ形成されるn種類の特定吸引領域の形成が可能となる。
[6]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記基準引孔及び前記追加吸引孔は、前記基準吸引領域及び前記特定吸引領域のうちの一部の領域においては、前記ベースプレート側吸引孔に対向する前記基準引孔及び前記追加吸引孔の個数が、当該一部の領域以外の領域よりも多くなるように、前記部材対面プレートに設けられていることが好ましい。
このように、前記基準吸引領域及び前記特定吸引領域のうちの一部の領域においては、当該一部の領域以外の領域よりも、部材対面プレートの基準吸引孔及び追加吸引孔を、より多くの個数を設けることにより、前記基準吸引領域及び前記特定吸引領域における一部の領域においては、当該一部の領域以外の領域よりも、より確実な吸引が可能となる。このようにすることにより、例えば、平板状部材の所定の領域を、より確実に吸引する必要がある場合に好適なものとなる。
[7]本発明の平板状部材吸引装置においては、前記一部の領域は、前記平板状部材の一方の端部側の領域に対向する領域であることが好ましい。
このように、一部の領域が平板状部材の一方の端部側に対向する領域であることにより、例えば、台紙に剥離可能に貼着されているフィルを台紙から剥離させる際にフィルムを吸引保持するための吸引装置として好適なものとなる。すなわち、このような台紙付きフィルムからフィルムを剥離する際には、フィルムの先端部の剥離を確実に行うことが重要であり、そのためには、先端部側の領域をより確実に吸引保持することが好ましいからである。従って、このような場合、基準吸引領域又は特定吸引領域のうちの一部の領域がフィルムの先端側の領域に対向するように設定しておけば、フィルムの剥離を確実に行うことができる。
[8]本発明の平板状部材吸引装置においては、平板状部材は、シート状部材であることが好ましい。
このように、平板状部材がシート状部材であることにより、様々なサイズのフィルムやフレキシブル基板などを吸引することが可能となる。
[9]本発明の平板状部材吸引装置においては、シート状部材は、カバーレイフィルムであることが好ましい。
このように、シート状部材がカバーレイフィルムであることにより、台紙に剥離可能に貼着されているカバーレイフィルムを台紙から剥離させる際にカバーレイフィルムを吸引保持するための吸引装置として好適なものとなる。
実施形態1に係る平板状部材吸引装置10を説明するために示す図である。 実施形態1に係る平板状部材吸引装置10の吸引プレート200を構成するベースプレート210及び部材対面プレート220を説明するために示す模式図である。 部材対面プレート220が基準位置Paにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図にある。 部材対面プレート220が第1スライド位置Pbにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。 部材対面プレート220が第2スライド位置Pbにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。 実施形態2に係る平板状部材吸引装置20の吸引プレート200を構成するベースプレート210及び部材対面プレート220を説明するために示す模式図である。 部材対面プレート220'が基準位置Paにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。 部材対面プレート220'が第1スライド位置Pbにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。 部材対面プレート220'が第2スライド位置Pcにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。 フィルムの剥離装置の剥離機構部500を説明するために示す図である。 特許文献1に記載されている平板状部材吸引装置900を説明するために示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10を説明するために示す図である。実施形態1に係る平板状部材吸引装置10は、図1に示すように、内部に負圧室(図示せず。)を形成し、一方の面が開口面となっている吸引装置本体100と、吸引装置本体100の開口面を覆うよう設けられている吸引プレート200と、吸引装置本体100の負圧室と負圧生成ポンプ(図示せず。)との間に接続されている吸引パイプ300とを備えている。
吸引プレート200は、吸引装置本体100に固定されているベースプレート210と、吸引対象となる平板状部材(図示せず。)に対面する部材対面プレート220とを有している。
部材対面プレート220は、ベースプレート210に平面的に密接した状態で積層され、ベースプレート210に対してx軸とy軸によって形成されるxy平面上において、y軸に沿ったy−y'方向(前方及び後方)に所定範囲でスライド可能となっている。このため、部材対面プレート220は、ベースプレート210に対して基準位置(後述する。)と当該基準位置からスライドさせた位置(スライド位置という。)とに設定することができる。
なお、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10においては、部材対面プレート220をベースプレート210に対して基準位置と当該基準位置からスライドさせたスライド位置とする際には、ベースプレート210を吸引装置本体100とともに固定として、部材対面プレート220をスライドさせるものとする。これは、後述する実施形態2に係る平板状部材吸引装置についても同様である。
ベースプレート210には多数個の吸引孔211(図2参照。)が所定の配置で設けられ、また、部材対面プレート220にも多数個の吸引孔221も所定の配置で設けられている。ただし、ベースプレート210に設けられている多数個の吸引孔211と、部材対面プレート220に設けられている多数個の吸引孔221とは、それぞれの吸引孔の配置が一部において異なっている。これについては図2により後述する。なお、ベースプレート210に設けられている吸引孔211を「ベースプレート側吸引孔211」と呼ぶ場合もあり、部材対面プレート220に設けられている吸引孔211を「部材対面プレート側吸引孔221」と呼ぶ場合もある。
図1に説明が戻る。部材対面プレート220には、オペレーターが部材対面プレート220を摘まむことができる摘み部225が形成されている。部材対面プレート220をスライドさせる際には、オペレーターは摘み部225を摘んで手前側(前方側)に引いたり奥側(後方側)に押し込んだりする。
オペレーターがこのような操作を行うことにより、部材対面プレート220を吸引装置本体100における左右のガイド部110L,110Rに沿ってスライドさせることができる。そして、部材対面プレート220をベースプレート210上で吸引装置本体100の奥側(後方側)にスライドさせると、当該部材対面プレート220は吸引装置本体100の後端部側に設けられている壁部120に当接して、それ以上、スライドさせることができなくなる。なお、部材対面プレート220が吸引装置本体100の後端部側に設けられている壁部120に当接したときの当該部材対面プレート220の位置を「基準位置Pa」とする。
また、部材対面プレート220は、上記した基準位置Paから、当該部材対面プレート220を前方側にスライドさせることにより、第1スライド位置Pb、第2スライド位置Pcの各位置に設定可能となっている。すなわち、部材対面プレート220は、基準位置Paを含めた複数段階(この場合、基準位置Pa、第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pcの3段階)の位置に設定可能となっている。そして、3段階それぞれの位置において位置決め部400による位置決めが可能となっている。
なお、基準位置Paは、部材対面プレート220が吸引装置本体100の壁部120に当接したときの当該部材対面プレート220の位置であるが、後述する各図(例えば、図3及び図7など。)においては、当該基準位置Paを部材対面プレート220の前方側端部226の位置として示されている。第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pcも同様に、後述する各図(例えば、図4、図5、図8及び図9など。)においては、当該第2スライド位置Pb及び第2スライド位置Pcを部材対面プレート220の前方側端部226の位置として示されている。
位置決め部400は、ベースプレート210を貫通するように設けられている1個のベースプレート側位置決め孔210a(図2参照。)と、部材対面プレート220に設けられている複数個(この場合、3個)の部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cと、ベースプレート側位置決め孔210aと当該ベースプレート側位置決め孔210aに対向している部材対面プレート側位置決め孔とに差し込み可能な位置決めピン410と、を有している。
ベースプレート側位置決め孔210a(以下、ベース位置決め孔210aと略記する。)は、ベースプレート210の前面側縁部に近い左右方向(x軸に沿った方向)の中央部に設けられている。また、部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cは、当該部材対面プレート220の左右方向(x軸に沿った方向)の中央部にy軸に沿って設けられている。
部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cは、3段階それぞれの位置(基準位置Pa、第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pc)に対応して設けられている。
これら部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cのうちの、部材対面プレート側位置決め孔220aは、部材対面プレート220が基準位置Paにあるときの位置決めを行うものである。このため、当該部材対面プレート側位置決め孔220aを「基準位置用位置決め孔220a」とする。
また、部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cのうちの、部材対面プレート側位置決め孔220bは、部材対面プレート220が第1スライド位置Pbにあるときの位置決めを行うものである。このため、当該部材対面プレート側位置決め孔220bを「第1スライド位置用位置決め孔220b」とする。
また、部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cのうちの、部材対面プレート側位置決め孔220cは、部材対面プレート220が第2スライド位置Pcにあるときの位置決めを行うものである。このため、当該部材対面プレート側位置決め孔220cを「第2スライド位置用位置決め孔220c」とする。
基準位置用位置決め孔220aは、部材対面プレート220を基準位置としたときに、ベースプレート210に設けられているベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、ベース位置決め孔210aから位置決めピン410を差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の基準位置用位置決め孔に差し込まれる。これにより、部材対面プレート220は基準位置Paに位置決めされる。
第1スライド位置用位置決め孔220bは、部材対面プレート220を第1スライド位置Pbとしたときに、ベースプレート210に設けられているベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、ベース位置決め孔210aから位置決めピン410を差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の第1スライド位置用位置決め孔220bに差し込まれる。これにより、部材対面プレート220は第1スライド位置Pbに位置決めされる。
第2スライド位置用位置決め孔220cは、部材対面プレート220を第2スライド位置Pcとしたときに、ベースプレート210に設けられているベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、ベース位置決め孔210aから位置決めピン410を差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の第2スライド位置用位置決め孔に差し込まれる。これにより、部材対面プレート220は第2スライド位置Pcに位置決めされる。
図2は、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10の吸引プレート200を構成するベースプレート210及び部材対面プレート220を説明するために示す模式図である。図2(a)はベースプレート210の平面図であり、図2(b)は部材対面プレート220の平面図である。なお、図2は模式図であるため、簡略化されたものとなっており、吸引孔の数や配置などは実際のものとは異なる。
ベースプレート210には、図2(a)に示すように、ベースプレート側吸引孔211(ベース吸引孔211と略記する場合もある。)が当該ベースプレート210において所定の広がりを有して設けられている。実施形態1に係る平板状部材吸引装置10においては、x軸及びy軸に沿って所定の間隔d1ごとにマトリクス状の配置で多数個設けられている。図2(a)における一点鎖線で示す矩形の領域A0をベースプレート210の「吸引領域A0」とする。なお、ベース吸引孔211は、z軸に沿って見たときの形状が円形をなしている。
一方、部材対面プレート220には、図2(b)に示すように、部材対面プレート側吸引孔221が多数設けられている。部材対面吸引孔221もベース吸引孔211と同様にz軸に沿って見たときの形状が円形をなしている。
部材対面プレート側吸引孔221は、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paにあるときに、各ベース吸引孔211に対向するように設けられている多数の吸引孔(基準吸引孔221aという。)と、当該基準吸引孔221aのうち、部材対面プレート220の所定領域(図2(b)において、部材対面プレート220の中央付近の破線で示す領域C1及び二点鎖線で示す領域C2とする。)において当該部材対面プレート220のスライド方向(矢印y−y'方向)に沿って隣り合う基準吸引孔の間に設けられている追加吸引孔とからなる。
また、部材対面プレート220には、スライド方向(矢印y−y'方向)に沿って隣り合う基準吸引孔の間に複数個(2個とする。)の追加吸引孔が設けられている領域が存在する(例えば、図2(b)において二点鎖線で示す領域C2にほぼ相当する領域)。これら2個の追加吸引孔を追加吸引孔221b,221cとする。なお、追加吸引孔221b,221cもベース吸引孔211と同様にz軸に沿って見たときの形状が円形をなしている。
これら2個の追加吸引孔221b,221cのうち、スライド方向前方側の(矢印y方向前方側)に位置する追加吸引孔を「第1追加吸引孔221b」とし、当該第1追加吸引孔221bの後方側に位置する追加吸引孔を「第2追加吸引孔221c」とする。また、説明を分かりやすくするため、基準吸引孔221aは、ベースプレート210のベース吸引孔211と同じく白抜きの丸印で図示し、第1追加吸引孔221bは灰色の丸印で図示し、第2追加吸引孔221cは黒色の丸印で図示している。
なお、灰色で示す「第1追加吸引孔221b」は、スライド方向(y−y'方向)に直交する仮想的なライン上(x軸に沿った線上)に並んで設けられており、黒色で示す「第2追加吸引孔221c」も、スライド方向(y−y'方向)に直交する仮想的なライン(x軸に沿うライン上)に並んで配置されている。ここで、第1追加吸引孔221bが並ぶx軸に沿った仮想的なラインは、スライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔の間において、スライド方向に沿った第1段目の仮想的なラインであり、第2追加吸引孔221bが並ぶx軸に沿った仮想的なラインは、スライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔の間において、スライド方向に沿った第2段目の仮想的なラインである。
このため、各第1追加吸引孔221bは、スライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔において第1段目の追加吸引孔として存在し、各第2追加吸引孔221cは、同じく、第2段目の追加吸引孔として存在することとなる。
これにより、部材対面プレート220が各スライド位置(第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pc)にスライドすると、第1段目の追加吸引孔として存在する各第1追加吸引孔221b及び第2段目の追加吸引孔として存在する第2追加吸引孔221cは、それぞれが同じスライド量だけスライドすることとなる。そして、各スライド位置(第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pc)ごとに第1段目の追加吸引孔として存在する各第1追加吸引孔221及び第2段目の追加吸引孔として存在する各第2追加吸引孔221cが順次、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する。
具体的には、部材対面プレート220が第1スライド位置Pbに達すると、第1段目の追加吸引孔として存在する各第1追加吸引孔221bが、ベースプレート210のベース吸引孔211にそれぞれ対向し、部材対面プレート220が第2スライド位置Pcに達すると、第2段目の追加吸引孔として存在する各第2追加吸引孔221cが、ベースプレート210のベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
ところで、図2(b)における破線で示す領域C1は、部材対面プレート220を第1スライド位置Pbとしたときに部材対面プレート220において形成される吸引領域Ab(図4参照。)に対応する領域である。また、図2(b)における二点鎖線で示す領域C2は、部材対面プレート220を第2スライド位置Pcとしたときに部材対面プレート220において形成される吸引領域Ac(図5参照。)に対応する領域である。これら吸引領域Ab,Acについては後述する。
基準吸引孔221aは、各ベース吸引孔211と同様に、x軸及びy軸に沿って所定の間隔d1ごとに形成されている。一方、スライド方向(矢印y−y'方向)で隣り合う基準吸引孔221aの間に設けられている2個の追加吸引孔(第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)は、当該隣り合う基準吸引孔221aのスライド方向の間隔d1を等分(この場合、3等分)した間隔d2ごとの位置に設けられている。
また、ベースプレート210のベース吸引孔211の径と、部材対面プレート220の吸引孔221(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)の径は、部材対面プレート220の吸引孔221(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)の径が、ベースプレート210のベース吸引孔211の径をよりも小径となっている。
ベースプレート210のベース吸引孔211の径及び部材対面プレート220の吸引孔221の径をこのように設定することによって、ベースプレート210のベース吸引孔211に部材対面プレート220の吸引孔221を対向させて吸引動作を行ったときに、ベース吸引孔211の中心に対して部材対面プレート220の吸引孔221の中心が多少ずれたとしても、吸引漏れを生じにくくすることができる。
このように構成されているベースプレート210及び部材対面プレート220において、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paにあるときと、部材対面プレート220がベースプレート210に対してスライドした位置(第1スライド位置Pb及び第2スライド位置Pc)にあるときとでは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する部材対面プレート220の吸引孔221が異なる。
すなわち、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paにあるときは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する部材対面プレート220の吸引孔221は、基準吸引孔221aとなる。また、部材対面プレート220がベースプレート210に対して第1スライド位置Pbにあるときは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する部材対面プレート220の吸引孔は、第1追加吸引孔221bとなる。また、部材対面プレート220がベースプレート210に対して第2スライド位置Pcにあるときは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する部材対面プレート220の吸引孔は、第2追加吸引孔221cとなる。
このように、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paと、第1スライド位置Pbと、第2スライド位置Pcとにあるときとでは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対向する部材対面プレート220の吸引孔221が異なる。このため、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paと、第1スライド位置Pbと、第2スライド位置Pcとにそれぞれの位置において形成される吸引領域は、それぞれ異なった大きさを有するものとなる。
図3は、部材対面プレート220が基準位置Paにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。
図3に示すように、部材対面プレート220が基準位置Paにあるときにおいては、部材対面プレート220の各基準吸引孔221a(白抜きの丸印で示す。)は、ベースプレート210の各ベース吸引孔211(破線で示されている。)に対向する。
このため、ベースプレート210の各ベース吸引孔211と部材対面プレート220の各基準吸引孔221aとは貫通状態となる。したがって、部材対面プレート220に形成される吸引領域は、図3における一点鎖線で示す矩形の領域Aaであり、当該矩形の領域Aa(吸引領域Aaという。)は、ベースプレート210における吸引領域A0と同様の大きさを有する。なお、吸引領域Aaは、部材対面プレート220が基準位置Paにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域であるため、「基準吸引領域Aa」と表記する場合もある。
ところで、部材対面プレート220がベースプレート210に対して基準位置Paにある場合においては、基準位置用位置決め孔220aがベースプレート210のベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、位置決めピン410(図1参照。)をベースプレート210のベース位置決め孔210aから差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の基準位置用位置決め孔220aに差し込まれる。
これにより、部材対面プレート220は、ベースプレート210に対して基準位置Paに正確に位置決めされ、基準吸引孔221a(白抜きの丸印で示す。)と、当該基準吸引孔221aと同位置に存在するベースプレート210のベース吸引孔211とはそれぞれが正確に対向し、かつ、両者の対向関係を保持することができる。
このような状態で、基準吸引領域Aaとほぼ同じか、やや大きいサイズの平板状部材(例えば、カバーレイフィルム)に基準吸引領域Aaが対面するように平板状部材吸引装置10の部材対面プレート220を配置して、当該平板状部材を吸引することによって、吸引プレート200(ベースプレート210及び部材対面プレート220)の各吸引孔からの吸引漏れはなくなり、当該平板状部材を確実に吸引することができる。
図4は、部材対面プレート220が第1スライド位置Pbにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。
図4に示すように、部材対面プレート220が第1スライド位置Pbにあるときにおいては、部材対面プレート220に設けられている各基準吸引孔221aは、ベースプレート210に設けられている各ベース吸引孔211(破線で示されている。)から外れた位置となり、その代わりに、第1段目の追加吸引孔として存在する第1追加吸引孔221b(灰色の丸印で示す。)が、ベースプレート210の各ベース吸引孔211のうち、当該第1追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
このため、第1追加吸引孔221b(灰色の丸印で示す。)と、当該第1追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211とが貫通状態となる。したがって、このときの吸引領域は、図4における一点鎖線で示す矩形の領域Abであり、当該矩形の領域Ab(吸引領域Abという。)は、ベースプレート210における吸引領域A0(部材対面プレート220における基準吸引領域Aa)よりも小さい領域となる。なお、吸引領域Abを基準吸引領域Aaと区別するために、「特定吸引領域Ab」と表記する場合もある。
また、部材対面プレート220がベースプレート210に対して第1スライド位置Pbにある場合には、第1スライド位置用位置決め孔220bがベースプレート210のベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、位置決めピン410(図1参照。)をベースプレート210のベース位置決め孔210aから差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の第1スライド位置用位置決め孔220bに入り込む。
これにより、部材対面プレート220は、ベースプレート210に対して第1スライド位置Pbに正確に位置決めされ、各第1追加吸引孔221b(灰色の丸印で示す。)と、当該各第1追加吸引孔221cと同位置に存在するベースプレート210のベース吸引孔211とはそれぞれが正確に対向し、かつ、両者の対向関係を保持することができる。
このような状態で、特定吸引領域Abとほぼ同じか、やや大きいサイズの平板状部材(例えばカバーレイフィルム)に特定吸引領域Abが対面するように平板状部材吸引装置10の部材対面プレート220を配置して、当該平板状部材を吸引することによって、吸引プレート200(ベースプレート210及び部材対面プレート220)の各吸引孔からの吸引漏れはなくなり、当該平板状部材を確実に吸引することができる。
図5は、部材対面プレート220が第2スライド位置Pcにあるときに当該部材対面プレート220に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。
図5に示すように、部材対面プレート220が第2スライド位置Pcにあるときにおいては、部材対面プレート220に設けられている各基準吸引孔221a及び第1追加吸引孔221bは、ベースプレート210に設けられている各ベース吸引孔211(破線で示されている。)からそれぞれ外れた位置となり、その代わりに、第2段目の追加吸引孔として存在する第2追加吸引孔221c(黒色の丸印で示す。)が、ベースプレート210の各ベース吸引孔211のうち、当該第2追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
このため、第2追加吸引孔221c(黒色の丸印で示す。)と、当該第2追加吸引孔221cと同位置に存在するベース吸引孔211とが貫通状態となる。したがって、このときの吸引領域は、図5における一点鎖線で示す矩形の領域Acであり、当該矩形の領域Ac(吸引領域Acという。)は、部材対面プレート220における特定吸引領域Ab(図4参照。)よりも小さい領域となる。なお、当該吸引領域Acについても基準吸引領域Aaと区別するために、「特定吸引領域Ac」と表記する場合もある。
また、このように、部材対面プレート220をベースプレート210に対して第2スライド位置Pcとした場合においては、第2スライド位置用位置決め孔220cがベースプレート210のベース位置決め孔210aに対向する。この状態で、位置決めピン410(図1参照。)をベースプレート210のベース位置決め孔210aから差し込むことにより、当該位置決めピン410は、ベースプレート210のベース位置決め孔210aを貫通して部材対面プレート220の第2スライド位置用位置決め孔220cに差し込まれる。
これにより、部材対面プレート220は、ベースプレート210に対して第2スライド位置Pcに正確に位置決めされ、各第2追加吸引孔221c(黒色の丸印で示す。)と、当該各第2追加吸引孔221cと同位置に存在するベースプレート210のベース吸引孔211とはそれぞれが正確に対向し、かつ、両者の対向関係を保持することができる。
このような状態で、特定吸引領域Acとほぼ同じか、やや大きいサイズの平板状部材(例えばカバーレイフィルム)に特定吸引領域Acが対面するように平板状部材吸引装置10の部材対面プレート220を配置して、当該平板状部材を吸引することによって、吸引プレート200(ベースプレート210及び部材対面プレート220)の各吸引孔からの吸引漏れはなくなり、当該平板状部材を確実に吸引することができる。
以上説明したように、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10によれば、吸引プレート200をベースプレート210と、当該ベースプレート210に対してスライド可能な部材対面プレート220とによって構成し、部材対面プレート220をベースプレート210に対して基準位置Pa、第1スライド位置Pb又は第2スライド位置Pcのいずれかに設定する操作を行うだけで、大きさの異なる吸引領域を形成することができる。
すなわち、部材対面プレート220を基準位置Paとした場合には、ベースプレート210の吸引領域A0と同様の吸引領域(基準可能領域Aa)を形成することができる。また、部材対面プレート220を第1スライド位置Pbとした場合には、ベースプレート210の吸引領域A0よりも小さい特定吸引領域Abを形成することができ、部材対面プレート220を第2スライド位置Pcとした場合には、特定吸引領域Abよりも小さい特定吸引領域Acを形成することができる。これにより、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10がもともと有する吸引領域(この場合、ベースプレート210の吸引領域A0)に適合したサイズを有する平板状部材よりも小さいサイズの平板状部材を吸引する場合であっても、当該小さいサイズの平板状部材を吸引漏れすることなく吸引することができる。
また、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10においては、部材対面プレート220を基準位置Pa、第1スライド位置又は第2スライド位置のいずれかに設定スライドさせたときに当該部材対面プレート220の位置決めを行うための位置決め部400が設けられている。
位置決め部400は、部材対面プレート220が基準位置Paにあるときには、ベースプレート210のベース位置決め孔210aと部材対面プレート220の基準位置用位置決め孔220aとが対向するようになっているため、部材対面プレート220を基準位置Paに正確に位置決めすることができる。
また、部材対面プレート220が第1スライド位置Pbにあるときには、ベースプレート210のベース位置決め孔210aと部材対面プレート220の第1スライド位置用位置決め孔220bとが対向するようになっているため、部材対面プレート220を第1スライド位置Pbに正確に位置決めすることができる。
また、部材対面プレート220が第2スライド位置Pcにあるときには、ベースプレート210のベース位置決め孔210aと部材対面プレート220の第2スライド位置用位置決め孔220cとが対向するようになっているため、部材対面プレート220を第2スライド位置Pcに正確に位置決めすることができる。
このため、吸引領域Aa,Ab,Acのいずれかを形成したときに、それぞれの吸引領域Aa,Ab,Acにおいてそれぞれ対向する吸引孔同士の対向関係を保持することができる。これにより、吸引動作中においても、部材対面プレート220の各吸引孔221とベースプレート210の各ベース吸引孔211との対向関係が崩れることなく、長期間、適切な吸引動作を行うことができる。
[実施形態2]
上記実施形態1に係る平板状部材吸引装置10においては、部材対面プレート220の吸引孔221(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)は、部材対面プレート220に形成される吸引領域Aa,Ab,Acにおいては、各吸引領域Aa,Ab,Acに存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対応するように部材対面プレート220に設けられているが、部材対面プレート220の吸引孔221は、各吸引領域Aa,Ab,Acに存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211に対して間引かれた状態で部材対面プレート220に設けられていてもよい。
このとき、部材対面プレート220に形成される各吸引領域Aa,Ab,Acごとに当該吸引領域(例えば、基準吸引領域Aaとする。)において当該基準吸引領域Aaに存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211に対して部材対面プレート220の吸引孔221を間引いて設けるようにしてもよく、また、当該基準吸引領域Aaの一部の領域(後述する。)以外の領域についてだけ、部材対面プレート220の吸引孔221を間引いて設けるようにしてもよい。
実施形態2に係る平板状部材吸引装置20においては、各吸引領域Aa,Ab,Acの一部の領域(後述する。)以外の領域についてだけ、部材対面プレート220の吸引孔221を間引いて設ける場合を説明する。
実施形態2に係る平板状部材吸引装置20は、基本的な外観構成は実施形態1に係る平板状部材吸引装置10と同様の構成となっている(図1参照。)。実施形態2に係る平板状部材吸引装置20においては、部材対面プレート220の吸引孔221(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)の配置の仕方が実施形態1に係る平板状部材吸引装置10と異なる。なお、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20を説明するための各図において、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10と同一構成要素には同一符号が付されている。
図6は、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20の吸引プレート200を構成するベースプレート210及び部材対面プレート220を説明するために示す模式図である。図6(a)はベースプレート210の平面図であり、図6(b)は部材対面プレート220の平面図である。
なお、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20におけるベースプレート210は実施形態1に係る平板状部材吸引装置10のベースプレート210と同様の構成であるため、説明は省略する。一方、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20における部材対面プレート220は、吸引孔221(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)の配置の仕方が実施形態1に係る平板状部材吸引装置の部材対面プレート220と異なる。なお、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20における部材対面プレート220を「部材対面プレート220'」として説明する。
なお、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20は、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10における部材対面プレート220を部材対面プレート220'としたものである。このため、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10における部材対面プレート220をベースプレート210に対して着脱自在としておけば、部材対面プレート220を部材対面プレート220'に付け替えるだけで、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20を構成することができる。
部材対面プレート220'は、図6(b)に示すように、当該部材対面プレート220'の吸引孔(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2吸引孔221c)が、当該部材対面プレート220'における一部の領域S0(図6(b)の左端側の領域とする。)においては、ベースプレート210のベース吸引孔211にそれぞれ対応するように設けられているが、当該一部の領域S0以外の領域においては、ベースプレート210に対して間引いて設けられている。なお、以下、「一部の領域S0」を「部分領域S0」という。
図7は、部材対面プレート220'が基準位置Paにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。このとき、部材対面プレート220'は、基準位置用位置決め孔220aに位置決めピン410が差し込まれていることによって基準位置Paに位置決めされているものとする。
図7に示すように、部材対面プレート220'が基準位置Paにあるときにおいては、部材対面プレート220'に設けられている各基準吸引孔221aは、ベースプレート210に設けられている各ベース吸引孔211(破線で示されている。)のうち、各基準吸引孔221aと同位置に存在するベース吸引孔211に対向する。
このため、各基準吸引孔221aと、当該各基準吸引孔221aと同位置に存在するベース吸引孔211とが貫通状態となる。したがって、部材対面プレート220'に形成される吸引領域は、図7における一点鎖線で示す矩形の領域Aaであり、当該矩形の領域Aa(基準吸引領域Aa)は、実施形態1に係る平板状部材吸引装置10において説明したように、ベースプレート210における吸引領域A0と同様の大きさを有するものである。
ここで、図7に示す基準吸引領域Aaの右端側に位置する一部の領域Sa(図6(b)における部分領域S0に対応する領域)においては、部材対面プレート220'の基準吸引孔221aは、当該一部の領域Sa(以下、部分領域Saという。)に存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対応するように設けられている。このため、部材対面プレート220'が基準位置Paにあるときには、当該部分領域Saにおいて、部材対面プレート220'の各基準吸引孔221aは、ベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
一方、基準吸引領域Aaにおける部分領域Sa以外の領域においては、部材対面プレート220'の基準吸引孔221aは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対して間引いて設けられている。このため、部材対面プレート220'が基準位置Paにあるときには、当該部分領域Sa以外の領域において、部材対面プレート220'の基準吸引孔221aは、ベースプレート210の各ベース吸引孔のうち、部材対面プレート220'の基準吸引孔221aと同位置に存在するベース吸引孔211のみに対向することとなる。
図8は、部材対面プレート220'が第1スライド位置Pbにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図のである。このとき、部材対面プレート220'は、第1スライド位置用位置決め孔220bに位置決めピン410が差し込まれていることによって第1スライド位置Pbに位置決めされているものとする。
図8に示すように、部材対面プレート220'が第1スライド位置Pbにあるときにおいては、部材対面プレート220'に設けられている各第1追加吸引孔221bは、ベースプレート210に設けられている各ベース吸引孔211(破線で示されている。)のうち、各第1追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211に対向する。
このため、各第1追加吸引孔221bと、当該各第1追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211とが貫通状態となる。したがって、部材対面プレート220'に形成される吸引領域は、図8における一点鎖線で示す矩形の領域Abであり、当該矩形の領域Ab(特定吸引領域Ab)は、図7に示す基準吸引領域Aaよりも小さい領域である。
ここで、図8に示す特定吸引領域Abの右端側に位置する一部の領域Sb(以下、部分領域Sbという。)においては、部材対面プレート220'の第1追加吸引孔221bは、当該部分領域Sbに存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対応するように設けられている。このため、部材対面プレート220'が第1スライド位置Pbにあるときには、当該部分領域Sbにおいて、部材対面プレート220'の第1追加吸引孔221bは、ベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
一方、特定吸引領域Abにおける部分領域Sb以外の領域においては、部材対面プレート220'の第1追加吸引孔221bは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対して間引いて設けられている。このため、部材対面プレート220'が第1スライド位置Pbにあるときには、当該部分領域Sb以外の領域において、部材対面プレート220'の第1追加吸引孔221bは、ベースプレート210の各ベース吸引孔のうち、部材対面プレート220'の第1追加吸引孔221bと同位置に存在するベース吸引孔211のみに対向することとなる。
図9は、部材対面プレート220'が第2スライド位置Pcにあるときに当該部材対面プレート220'に形成される吸引領域を説明するために示す模式図である。このとき、部材対面プレート220'は、第2スライド位置用位置決め孔220cに位置決めピン410が差し込まれていることによって第2スライド位置Pcに位置決めされているものとする。
図9に示すように、部材対面プレート220'が第2スライド位置Pcにあるときにおいては、部材対面プレート220'に設けられている各第2追加吸引孔221cは、ベースプレート210に設けられている各ベース吸引孔211(破線で示されている。)のうち、各第2追加吸引孔221cと同位置に存在するベース吸引孔211に対向する。
このため、各第2追加吸引孔221cと、当該各第2追加吸引孔221cと同位置に存在するベース吸引孔211とが貫通状態となる。したがって、部材対面プレート220'に形成される吸引領域は、図9における一点鎖線で示す矩形の領域Acであり、当該矩形の領域Ac(特定吸引領域Ac)は、図8に示す特定吸引領域Abよりも小さい領域である。
ここで、図9に示す特定吸引領域Acの右端側に位置する一部の領域Sc(以下、部分領域Scという。)においては、部材対面プレート220'の第2追加吸引孔221cは、当該部分領域Scに存在するベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対応するように設けられている。このため、部材対面プレート220'が第2スライド位置Pcにあるときには、当該部分領域Scにおいて、部材対面プレート220'の第2追加吸引孔221c、ベースプレート210の各ベース吸引孔211にそれぞれ対向する。
一方、特定吸引領域Acにおける部分領域Sc以外の領域においては、部材対面プレート220'の第2追加吸引孔221cは、ベースプレート210のベース吸引孔211に対して間引いて設けられている。このため、部材対面プレート220'が第2スライド位置Pcにあるときには、当該部分領域Sc以外の領域において、部材対面プレート220'の第2追加吸引孔221cは、ベースプレート210の各ベース吸引孔のうち、部材対面プレート220'の第2追加吸引孔221cと同位置に存在するベース吸引孔211のみに対向することとなる。
このように、実施形態2に係る平板状部材吸引装置20においては、部材対面プレート220の基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221cは、それぞれの吸引領域Aa,Ab,Acにおける各部分領域Sa,Sb,Sc以外の領域においては、ベースプレート210の各ベース吸引孔211のすべてに対応して設けられているのではなく、ベースプレート210における各ベース吸引孔211に対して間引いて設けられている。
換言すれば、各部分領域Sa,Sb,Scにおいては、当該部分領域Sa,Sb,Sc以外の領域よりも、部材対面プレート220の基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221cは、より高密度にベースプレート210の各ベース吸引孔211に対向可能となるように設けられている。このようにすることにより、各吸引領域Aa,Ab,Acにおける各部分領域Sa,Sb,Scにおいては、当該部分領域Sa,Sb,Sc以外の領域よりも、より確実な吸引が可能となる。
このような平板状部材吸引装置(実施形態2に係る平板状部材吸引装置20)は、例えば、台紙に剥離可能に貼着されているカバーレイフィルムなどのフィルム(台紙付きフィルムという。)を台紙から剥離させる「フィルムの剥離装置の剥離機構部」において、フィルム剥離する際にフィルムを吸引保持するための吸引装置として好適なものとなる。
図10は、フィルムの剥離装置の剥離機構部500を説明するために示す図である。フィルムの剥離装置の剥離機構部500は、図10に示すように、台紙Wmに剥離可能に貼着されているフィルムWc(台紙付きフィルムWcともいう。)における台紙Wmの下面を支持する水平面511及び当該水平面511に対して鋭角θ(例えばθ=45度)をなす傾斜面512を有する剥離部510と、剥離部510が先端側に取り付けられている台座部520と、剥離部510で折り返された台紙Wmの進行方向を変えるロール530と、剥離部510の上方にz軸に沿って矢印z−z'方向に上下動可能に設けられている吸引装置としての平板状部材吸引装置20とを備えている。なお、平板状部材吸引装置20は、部材対面プレート220が台紙付きフィルムWcに対面するように、当該部材対面プレート220が下向きとなるように設置されている。
また、剥離部510の先端部(水平面511と傾斜面512との接続部)には、台紙折り返し部513が形成されている。なお、当該台紙折り返し部513よりも台紙Wmの進行方向前方(矢印x'方向)の側においては、台紙WmからフィルムWcが剥がされたあとであるため、台紙Wmのみが進行することとなる。
また、台座部520は、剥離部510とともにx軸に沿って矢印x−x'方向に往復動可能となっている。また、台紙付きフィルムWcは、図10における一点鎖線枠内に示すように、進行方向(矢印x'方向)に直交するプリカットラインLに沿って台紙Wmを残した状態でプリカットされており、所定サイズのフィルム片Wc1,Wc2、・・・として台紙Wmに貼着されているものとする。そして、各々のフィルム片Wc1,Wc2のサイズは、平板状部材吸引装置20における部材対面プレート220の基準吸引領域Aa(図7参照。)に対応するサイズであるとする。
なお、図7は模式図であるため、ベースプレート210に設けられているベース吸引孔211及び部材対面プレート220に設けられている基準吸引孔221a、追加吸引孔(第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)の数や配置は、実際のものとは異なる。
このように構成されている剥離機構部500におけるフィルムの剥離は次のように行われる。まず、現時点において剥離すべきフィルム片(フィルム片Wc1とする。)の先端部e1は剥離部510における折り返し部513に達しているものとする。この状態で、平板状部材吸引装置20の部材対面プレート220がフィルム片Wc1に接触した状態で当該フィルム片Wc1を吸引している。このとき、部材対面プレート220の各基準吸引孔221aはベースプレート210のベース吸引孔211に対して図7に示すように対向している。
なお、部材対面プレート220の基準吸引領域Aaにおける部分領域Saは、フィルム片Wc1の先端部e1の側に対向した状態となっている。すなわち、部分領域Saは、当該部分領域Saの長手方向がフィルム片Wc1の先端部e1におけるプリカットラインLに沿うようにフィルム片Wc1に対向する(図10における一点鎖線枠内参照。)。
この状態で、台紙Wmに矢印x'方向(図10における左方向)への引っ張り力を与えながら台座部520を矢印x方向(図10における右方向)に移動させる。これにより、フィルム片Wc1を台紙Wmから剥がすことができる。このような剥離動作を行う際においては、フィルム片Wc1の先端部e1の剥離を確実に行うことが重要であり、そのためには、先端部e1の側の領域をより確実に吸引保持することが好ましい。
この場合、部材対面プレート220は、図7に示すように、部分領域Saに、より多くの吸引可能な吸引孔が存在していることにより、確実に先端部e1を吸引保持することができ、それによって、フィルム片Wc1を台紙Wmから引き剥がす動作を確実に行うことができる。
なお、上記したように、図7は模式図であるため、部分領域Sa以外の領域においては、吸引可能な吸引孔(基準吸引孔221a)が、まばらにしか存在していないように図示されているが、実際には、部分領域Sa以外の領域においても、フィルム片Wc1を引き剥がす際に十分な吸引力をフィルム片Wc1に与えることができる程度の吸引孔が設けられている。
実施形態2に係る平板状部材吸引装置20においては、図7に示す基準吸引領域Aaによる剥離動作について説明したが、フィルム片Wc1,Wc2,・・・のサイズに応じて、例えば、図8又は図9に示すような特定吸引領域Ab,Acによる剥離動作を行うこともできる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。例えば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記各実施形態においては、図面及び説明の簡単化のために、隣接する基準吸引孔の間において、2個の追加吸引孔(第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)を設けた場合を例示したが、これに限られるものではなく、追加吸引孔は隣接する基準吸引孔の間において、n個(nは2以上の整数)設けることが可能である。この場合、スライド位置は、n段階に設定可能である。すなわち、n個の追加吸引孔をスライド方向に沿って順に第1段目の追加吸引孔から第n段目の追加吸引孔としたときに、スライド位置は、第1段目から第n段目までのn段階での設定が可能であり、n段階の各スライド位置ごとにn個の追加吸引孔が順次前記ベースプレートのベースプレート側吸引孔に対向することによって、吸引領域をn段階の各スライド位置ごとに異なった大きさで形成することができる。
(2)上記各実施形態においては、追加吸引孔を設ける領域は、上記各実施形態に示した領域(例えば、図2(b)における領域C1,C2)に限られるものではなく、追加吸引孔を設ける領域を必要に応じて設定することができる。これにより、部材対面プレート220において形成される吸引領域は、上記各実施形態において示した3つの領域(基準吸引領域Aa及び特定吸引領域Ab,Ac)だけではなく、様々な大きさを有する領域の設定が可能となるとともに、吸引領域の形状も矩形のみではなく、様々な形状の吸引領域を形成できる。
なお、このように様々な吸引領域の形成を可能とするためには、1つの部材対面プレート220において、追加吸引孔の数及び追加吸引孔の配置を様々に設定することによって可能となるが、追加吸引孔の数及び追加吸引孔の配置を様々に設定した部材対面プレート220を複数種類準備しておき、かつ、部材対面プレート220をベースプレート210に対して着脱自在とすることで、必要に応じて、部材対面プレート220を付け替えて使用すれば、より多種の吸引領域の設定が可能となる。これにより、より多種のサイズ及び多種の形状の平板状部材を吸引対象とすることができる。
(3)上記各実施形態においては、部材対面プレート220の位置決め部400は、ベースプレート210に設けられているベース位置決め孔210aと、部材対面プレート220に設けられている部材対面プレート側位置決め孔220a,220b,220cと、位置決めピン410とを有する構成としたが、これに限られるものではなく、他の構成としてもよい。
例えば、図示や省略するが、位置決め部400が、部材対面プレート220をスライドさせるための駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御装置とを有する構成とし、制御装置によって駆動装置を駆動することにより、部材対面プレート220を基準位置又は前記スライド位置に位置決めするものであってもよい。なお、駆動装置としては、例えば、モーター及びアクチュエーターを有する駆動装置を例示できる。
位置決め部400をこのような構成とすることにより、部材対面プレート220の位置決めを自動的に行うことができる。例えば、オペレーターがスライド位置を選択するための選択ボタンを操作することによって、自動的に所定のスライド位置としたり、所定のスライド位置から基準位置としたりすることができる。
また、このような位置決め部400(部材対面プレート220をスライドさせるための駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御装置とを有する構成の位置決め部)においては、吸引対象となる平板部材を撮像し、それによって得られた画像データに基づいて吸引対象となる平板部材のサイズを認識して、その認識結果に基づいて、自動的に部材対面プレートが所定の位置となるように駆動装置を制御するということも可能である。
(4)上記各実施形態においては、部材対面プレート220のスライド方向は1方向(y軸に沿った方向)に往復動可能としたが、同一平面上で直交する2方向(y軸に沿った方向及びx軸に沿った方向)にそれぞれ往復動可能としてもよい。この場合、x軸に沿った方向においても、隣接する基準吸引孔の間に1つ以上の追加吸引孔を設ければよい。このようにすることにより、吸引領域をより多様に設定することができ、より多種のサイズ及び多種の形状の平板状部材を吸引対象とすることができる。また、部材対面プレート220をベースプレート210上で当該ベースプレート210の表面に接した状態で回転させるようにすることもできる。
(5)上記各実施形態においては、部材対面プレート220をベースプレート210に対して基準位置Paと当該基準位置Paからスライドさせた各スライド位置とする際には、ベースプレート210を吸引装置本体100とともに固定として、部材対面プレート220をスライドさせるようにした場合を例示したが、これとは逆に、部材対面プレート220の位置を固定として、ベースプレート210を吸引装置本体100とともにスライドさせるようにしてもよい。
(6)上記各実施形態においては、ベースプレート210のベース吸引孔211は、x軸に沿った方向及びy軸に沿った方向において、マトリクス状の配置とした場合を例示したが、これに限られるものではなく、必ずしもマトリクス状の配置とする必要はなく、ベースプレート210においてランダムな配置で設けるようにしてもよい。また、ベースプレート210においても、例えば、ある一部の領域は当該一部の領域以外の領域に比べて、高密度にベース吸引孔を設けるといったことも可能である。
(7)上記各実施形態においては、部材対面プレート220の吸引孔(基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221c)は、ベースプレート210のベース吸引孔211よりも小径とした場合を例示したが、ベースプレート210のベース吸引孔211と同径としてもよい。
(8)上記各実施形態においては、ベースプレート210のベース吸引孔211及び部材対面プレート220の基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221cは、z軸に沿って見たときの形状が円形をなすものとしたが、円形であることに限定されるものではなく、例えば、四角形、三角形、星形など様々な形状とすることができる。また、ベースプレート210のベース吸引孔211と、部材対面プレート220の基準吸引孔221a、第1追加吸引孔221b及び第2追加吸引孔221cとで、異なった形状とすることも可能であり、さらには、ベースプレート210のベース吸引孔と、部材対面プレート220の基準吸引孔221aと、第1追加吸引孔221bと、第2追加吸引孔221cとがそれぞれ異なる形状であってもよい。
(9)上記各実施形態においては、平板状部材はフィルムとし、特に、カバーレイフィルムとした場合を例示したが、これに限定されるものではなく、本発明の平板状部材吸引装置によって吸引可能な部材であれば、例えば、回路基板、金属板などであってもよい。
(10)本発明の平板状部材吸引装置の使用例として、フィルムの剥離装置を例示したが(図10参照。)、これに限られるものではなく、本発明の平板状部材吸引装置は、平板状部材を吸引した状態で何らかの工程を行う装置(例えば、露光装置など)に広く使用可能である。
10,20・・・平板状部材吸引装置、100・・・吸引装置本体、200・・・吸引プレート、210・・・ベースプレート、210a・・・ベースプレート側位置決め孔(ベース位置決め孔)、211・・・ベースプレート側吸引孔(ベース吸引孔)、220・・・部材対面プレート、220a,220b.220c・・・部材対面プレート側位置決め孔、221・・・部材対面プレート側吸引孔、221a・・・基準吸引孔、221b・・・第1追加吸引孔(第1段目の追加吸引孔)、221c・・・第2追加吸引孔(第2段目の追加吸引孔)、225・・・摘み部、400・・・位置決め部、410・・・位置決めピン、500・・・フィルムの剥離装置の剥離機構部、510・・・剥離部、A0・・・ベースプレート210に形成される吸引領域、Aa・・・部材対面プレート220に形成される吸引領域(基準可能領域)、Ab,Ac・・・部材対面プレート220に形成される吸引領域(特定吸引領域)、Pa・・・基準位置、Pb・・・第1スライド位置、Pc・・・第2スライド位置、S0,Sa,Sb,Sc・・・一部の領域(部分領域)、Wc・・・フィルム(台紙付きフィルムフィルム)、Wm・・・台紙

Claims (9)

  1. 平板状部材を負圧吸引する平板状部材吸引装置であって、
    負圧室を形成する吸引装置本体に取り付けられているベースプレートと、
    前記平板状部材に対面し、前記ベースプレートに平面的に密接した状態で積層され、前記ベースプレートに対して基準位置と当該基準位置からスライドさせたスライド位置とすることが可能な部材対面プレートと、
    を有し、
    前記ベースプレートには多数個の吸引孔がベースプレート側吸引孔として設けられ、前記部材対面プレートには、多数個の吸引孔が部材対面プレート側吸引孔として設けられており、
    前記ベースプレート側吸引孔は、前記ベースプレートに所定の配置で設けられており、
    前記部材対面プレート側吸引孔は、
    当該部材対面プレートが前記基準位置にあるときに、前記ベースプレート側吸引孔のすべての吸引孔又はベースプレート側吸引孔のうちの所定の吸引孔に対向するように設けられている複数の基準吸引孔と、
    前記部材対面プレートの所定領域において当該部材対面プレートのスライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔の間に設けられている追加吸引孔と、
    からなり、
    前記部材対面プレートが前記基準位置にあるときにおいては、前記基準吸引孔と、当該基準吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには、基準吸引領域が形成され、
    前記部材対面プレートが前記スライド位置にあるときにおいては、前記追加吸引孔と、当該追加吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには前記基準吸引領域とは異なる大きさを有する特定吸引領域が形成され
    前記隣り合う基準吸引孔の間に設けられている前記追加吸引孔が前記スライド方向に沿ってn個(nは2以上の整数)設けられている領域が存在し、前記n個の追加吸引孔をスライド方向に沿って順に第1段目の追加吸引孔から第n段目の追加吸引孔としたときに、
    前記スライド位置は、前記第1段目から第n段目までのn段階での設定が可能であり、前記n段階の各スライド位置ごとに前記n個の追加吸引孔が順次前記ベースプレートのベースプレート側吸引孔に対向することによって、前記n段階の各スライド位置ごとに前記特定吸引領域がそれぞれ異なった大きさで形成されることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  2. 平板状部材を負圧吸引する平板状部材吸引装置であって、
    負圧室を形成する吸引装置本体に取り付けられているベースプレートと、
    前記平板状部材に対面し、前記ベースプレートに平面的に密接した状態で積層され、前記ベースプレートに対して基準位置と当該基準位置からスライドさせたスライド位置とすることが可能な部材対面プレートと、
    を有し、
    前記ベースプレートには多数個の吸引孔がベースプレート側吸引孔として設けられ、前記部材対面プレートには、多数個の吸引孔が部材対面プレート側吸引孔として設けられており、
    前記ベースプレート側吸引孔は、前記ベースプレートに所定の配置で設けられており、
    前記部材対面プレート側吸引孔は、
    当該部材対面プレートが前記基準位置にあるときに、前記ベースプレート側吸引孔のすべての吸引孔又はベースプレート側吸引孔のうちの所定の吸引孔に対向するように設けられている複数の基準吸引孔と、
    前記部材対面プレートの所定領域において当該部材対面プレートのスライド方向に沿って隣り合う基準吸引孔の間に設けられている追加吸引孔と、
    からなり、
    前記部材対面プレートが前記基準位置にあるときにおいては、前記基準吸引孔と、当該基準吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには、基準吸引領域が形成され、
    前記部材対面プレートが前記スライド位置にあるときにおいては、前記追加吸引孔と、当該追加吸引孔と同位置に設けられている前記ベースプレート側吸引孔とが対向することにより、前記部材対面プレートには前記基準吸引領域とは異なる大きさを有する特定吸引領域が形成され、
    前記基準吸引孔及び前記追加吸引孔は、前記基準吸引領域及び前記特定吸引領域のうちの一部の領域においては、前記ベースプレート側吸引孔に対向する前記基準吸引孔及び前記追加吸引孔の個数が、当該一部の領域以外の領域よりも多くなるように、前記部材対面プレートに設けられていることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  3. 請求項1又は2に記載の平板状部材吸引装置において、
    前記部材対面プレートが前記基準位置にあるときと、前記部材対面プレートが前記スライド位置にあるときとのそれぞれにおいて、前記部材対面プレートを前記基準位置又は前記スライド位置に位置決めする位置決め部をさらに有することを特徴とする平板状部材吸引装置。
  4. 請求項3に記載の平板状部材吸引装置において、
    前記位置決め部は、
    前記ベースプレートを貫通するように設けられているベースプレート側位置決め孔と、
    前記部材対面プレートに設けられ、当該部材対面プレートが前記基準位置又は前記スライド位置にあるときに、当該基準位置及び当該スライド位置のそれぞれにおいて前記ベースプレート側位置決め孔に対向する複数の部材対面プレート側位置決め孔と、
    前記ベースプレート側位置決め孔と、当該ベースプレート側位置決め孔に対向している前記部材対面プレート側位置決め孔とに差し込み可能な位置決めピンと、
    を有することを特徴とする平板状部材吸引装置。
  5. 請求項3に記載の平板状部材吸引装置において、
    前記位置決め部は、
    前記部材対面プレートを前記スライドさせるための駆動装置と、
    当該駆動装置を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置によって前記駆動装置を制御することにより、前記部材対面プレートを前記基準位置又は前記スライド位置に位置決めすることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  6. 請求項1に記載の平板状部材吸引装置において、
    前記基準吸引孔及び前記追加吸引孔は、前記基準吸引領域及び前記特定吸引領域のうちの一部の領域においては、前記ベースプレート側吸引孔に対向する前記基準吸引孔及び前記追加吸引孔の個数が、当該一部の領域以外の領域よりも多くなるように、前記部材対面プレートに設けられていることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  7. 請求項2又は6に記載の平板状部材吸引装置において、
    前記一部の領域は、前記平板状部材の一方の端部側の領域に対向する領域であることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の平板状部材吸引装置において、
    平板状部材は、シート状部材であることを特徴とする平板状部材吸引装置。
  9. 請求項8に記載の平板状部材吸引装置において、
    シート状部材は、カバーレイフィルムであることを特徴とする平板状部材吸引装置。
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