JP5730528B2 - 欠陥修正装置および欠陥追跡方法 - Google Patents

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Description

本発明は、欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムに関し、特に、各種基板へのパターニングプロセスの際に生じたパターニングエラー(欠陥)を修復するための欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムに関する。
従来、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)や有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイや表面電動方電子放出素子ディスプレイ(SED:Surface−conduction Electro−emitter Display)などのFPD(Flat Panel Display)基板や、半導体ウエハや、プリント基板など、各種基板の製造では、その歩留りを向上するために、各パターニングプロセス後、逐次、配線の短絡や接続不良や断線やパターン不良などのパターニングエラーが存在するか否かが検査され、パターニングエラーが存在すれば、随時、そのエラー箇所が修正される。以下、本説明において、パターニングエラーを単に欠陥という。
このような欠陥を修復する技術としては、欠陥箇所にレーザ光を照射して修正する、いわゆるレーザリペアと呼ばれる技術が存在する(たとえば以下に示す特許文献1、2参照)。このレーザリペア技術によれば、上記のような欠陥に限らず、基板表面に付着したパーティクルやレジストなどの異物も除去することが可能である。以下の説明では、異物も欠陥に含まれるものとする。また、レーザリペア技術以外にも、ディスペンサやニードルなどのプローブによって欠陥に対して修正材の塗布を行うことで、欠陥を修復する技術も存在する(たとえば以下に示す特許文献3、4参照)。
特開2005−103581号公報 特開2009−262161号公報 特開2006−136864号公報 特開2001−166129号公報
ところで、通常の欠陥修正技術では、パターニングプロセス後の基板表面を撮像し、これにより得られた画像を解析することで、基板表面における欠陥の存在領域を特定する。また、特定した欠陥の領域に対して修復処理する1つ以上の修正領域が割り振られ、この割り振りに従って欠陥修復用のレーザ光照射や、ディスペンサやニードル等による修正材料の塗布などの修復処理が行われる。ここで、より正確に欠陥の領域を特定するためには、比較的高倍率で基板表面を撮像して高解像度の画像を得る必要がある。一方、軽負荷で欠陥の領域を特定するためには、比較的低倍率の撮像によって処理対象の画像数を減らすことが有効である。そこで従来では、一度の修復処理によって修復される修正領域(以下、ショット領域という)よりもひと回り広い領域を撮像し、これにより、得られた画像を解析することで、基板表面における欠陥の領域を特定していた。
ただし、一度の撮影によって得られた1つの画像に修復対象である1つの欠陥全体が含まれるとは限らない。これは、欠陥自体が撮像部の視野領域よりも大きかったり、基板の位置ずれなどに起因して外部から与えられた欠陥の座標系と撮像部の座標系とにずれが生じたりするためである。このように一度の撮像で写しきれない欠陥全体を修復するためには、たとえば上述の特許文献1のように、欠陥全体の位置および範囲を把握するとともに基板表面の高さを検出しておき、欠陥に対する1回目のレーザ照射による修復後、再度、基板表面の高さを検出し、修復後の高さと修復前の高さとを比較することで残存欠陥が存在するか否かを判定し、残存欠陥があれば、この残存欠陥を2回目以降のレーザ照射で修復するという手順を踏む必要がある。
しかしながら、上述のように、従来の欠陥修正技術では、一度の撮像で写しきれない欠陥の修復に少なくとも2つの行程に分かれた修復処理とこの2つの修復処理の行程間に行われる残存欠陥有無の判定とが必要になり、この結果、行程数が大幅に増加して作業が煩雑化するとともに、処理に要する時間が長くなるという問題が存在した。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥を修復することが可能な欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明による欠陥修正装置は、対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域と前記視野領域の四辺と交わった線分の辺中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記辺中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による欠陥修正装置は、対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡部と、前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による欠陥修正装置は、対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域に対して設定された追跡対象修正領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡部と、前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による欠陥修正装置は、対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定部果に基づいて前記視野領域の外周部を複数の領域に分割された各分割領域に引き込みの基準となる基準点をそれぞれ設定し、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記認識欠陥領域が含まれる分割領域の基準点を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡部と、前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による欠陥修正装置は、対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定部果に基づいて前記欠陥の延在方向に前記撮像部を走査して欠陥全体を複数の分割画像に分けて撮像することで前記認識欠陥領域を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡部と、前記追跡部の追跡により前記撮像部で撮像されて複数の画像をつなぎ合わせて生成された欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による欠陥追跡方法は、撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域と前記視野領域の四辺と交わった線分の辺中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記辺中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明による欠陥追跡方法は、撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明による欠陥追跡方法は、撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域に対して設定された追跡対象修正領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明による欠陥追跡方法は、撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて前記視野領域の外周部を複数の領域に分割された各分割領域に引き込みの基準となる基準点をそれぞれ設定し、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記認識欠陥領域が含まれる分割領域の基準点を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明による欠陥追跡方法は、撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて前記欠陥の延在方向に前記撮像部を走査して前記欠陥全体を複数の分割画像に分けて撮像することで前記認識欠陥領域を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域を追跡する追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、欠陥における視野領域外の部分を追跡した後の欠陥に対して欠陥修復用のレーザ光の照射領域を割り振ることが可能となるため、レーザ光の照射行程を複数に分ける必要を回避でき、これにより、工程数の増加および作業時間が長くなることを抑制しつつ欠陥を修復することが可能な欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを実現することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図2は、本実施の形態1による欠陥修正装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態1による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図4は、本実施の形態1による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図5は、本実施の形態1において統合処理が必要となる場合の陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図6Aは、本実施の形態1による統合処理結果の一例を示す図である。 図6Bは、本実施の形態1による統合処理結果の他の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図8は、本実施の形態2による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態2による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態3による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図11は、本実施の形態3による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態3による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態4による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図14は、本実施の形態4による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図15は、本実施の形態4による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態5による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である(その1)。 図17は、本実施の形態5による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である(その2)。 図18は、本実施の形態5による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である(その3)。 図19は、本実施の形態5による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図20は、本実施の形態5による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図21は、本実施の形態5の変形例5−1による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図22は、本実施の形態6による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。 図23は、本実施の形態6による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。 図24は、本実施の形態6による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。 図25は、本発明の実施の形態7による欠陥追跡方法の一部を示す概略フローチャートである。 図26は、本実施の形態7における検査画像の一例を示す図である。 図27は、図26に示す欠陥に対して設定されたリペア座標の例を示す図である。 図28は、本実施の形態7によるGUI画像の一例を示す図である。 図29は、図27に示す欠陥に対して設定されたショット領域の例を示す図である。 図30は、本実施の形態7によるショット領域の例を示す図である。 図31は、本発明の実施の形態8による禁止領域の一例を示す模式図である。 図32は、本実施の形態8による欠陥追跡方法の一部を示す概略フローチャートである。 図33は、本実施の形態8において算出されるレーザ照射形状の一例を示す図である。 図34は、本実施の形態8によるショット領域の例を示す図である。 図35は、本発明の実施の形態9によるマスク画像の一例を示す図である。 図36は、本実施の形態9において欠陥に対してショット領域を割り当てる際の流れを示す図である(その1)。 図36は、本実施の形態9において欠陥に対してショット領域を割り当てる際の流れを示す図である(その2)。 図38は、本実施の形態9において欠陥に対して設定されたショット領域の例を示す図である。 図39は、本実施の形態9におけるショット領域が割り当てられた検査画像と禁止領域を含む参照画像との重なりを示す図である。 図40は、本実施の形態9によるショット領域の例を示す図である。 図41は、本発明の実施の形態11による検査画像の一例を示す図である。 図42は、図41に示す検査画像にショット領域を重ねた図である。 図43は、本実施の形態11による参照画像の一例を示す図である。 図44は、本実施の形態11によるショット領域の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の説明において、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。また、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。本実施の形態1において、欠陥修正装置100には、たとえばAOI(AUTOMATED OPTICAL INSPECTION)システムなどの外部の検査手段で特定された欠陥の座標が入力される。この座標を、他の座標と区別するために、欠陥座標という。欠陥座標は、1つの欠陥に1つずつ与えられる。なお、以下の説明において、座標とは、基板(以下、ワークという)が載置されるステージ上面もしくはステージを支持する筐体上に設けられた基準位置を原点としたワーク表面もしくはステージ上面における2次元座標をいう。
本実施の形態1による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、図1(a)に示すように、まず、リペア対象基板(以下、ワークという)表面における入力された欠陥座標に基づいてワークを移動し、欠陥修正装置100における顕微鏡部の視野領域R1内に欠陥が写るようステージ116を制御する。つづいて、顕微鏡部が視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、この画像に収められた欠陥Dの領域(認識欠陥領域)D1を特定する。ただし、解析する領域は、画像全体ではなく、画像全体に相当する視野領域R1よりも小さい特定の認識領域R2であってもよい。また、この認識領域R2を視野領域R1内に複数設定してもよい。
また、この欠陥追跡方法では、上記において特定した認識欠陥領域D1の重心C1の座標を特定し(図1(a)参照)、つづいて、欠陥Dの視野領域R1(または認識領域R2)外にまで延在する部分(認識外欠陥領域D2)を追跡する追跡処理S1を実行する。本実施の形態1では、この追跡処理S1として、図1(b)に示すような、図1(a)において特定した重心C1を欠陥修正装置100の顕微鏡部による視野領域R1の中心に引き込む処理を行う場合を例に挙げる。この引込みにより、図1(b)に示すように、欠陥Dのうち視野領域R1外であった認識外欠陥領域D2の少なくとも一部もしくは全体が視野領域R1内に引き込まれるため、この引き込まれた部分に対するレーザリペアが可能になる。ただし、この追跡処理S1は、たとえば算出した重心C1の座標が、認識領域R2の外端近く、すなわち認識領域R2内であって中心領域R3以外に含まれる場合のみ、実行されても良い。
つづいて、この欠陥追跡方法では、図1(c)に示すように、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D1aを特定し、この認識欠陥領域D1aに対して割り振る1つ以上のショット領域(修正領域)p1〜p5の中心座標(リペア座標)c1〜c5をそれぞれ算出するリペア座標算出処理S2を実行する。その後、図1(d)に示すように、算出したリペア座標c1〜c5に従って、順次、欠陥Dにレーザ照射することで、ワーク表面における欠陥箇所を修復するリペア処理S3を実行する。
以上のような動作により、本実施の形態1では、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を視野領域R1内に引き込んだ上で欠陥Dに対してショット領域p1〜p5(リペア座標c1〜c5)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥D全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態1による欠陥修正装置100について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本実施の形態1による欠陥修正装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、欠陥修正装置100は、移動手段としてX−Y平面内を移動可能なステージ116と、ステージ116の水平移動を制御するステージ制御部104と、ステージ116上に載置されたワークW10を上方から観察する顕微鏡部110と、ワークW10に照射する欠陥修復用のレーザ光を出力するレーザリペアヘッド120と、顕微鏡部110で取得された画像データに対して各種画像処理を実行する画像処理部102と、本実施の形態1による欠陥追跡方法を実現するプログラムである欠陥追跡プログラムを含む各種プログラムや各種パラメータなどを格納する記憶部107と、記憶部107から読み出した各種プログラムおよびパラメータを実行することで本実施の形態1による欠陥追跡方法を実現するとともに欠陥修正装置100内の各部を制御する制御部101と、制御部101からの制御の下でレーザリペアヘッド120が出力する欠陥修復用のレーザ光の光束断面形状(レーザ光の光軸と垂直な断面の形状)を調整する領域設定部103と、顕微鏡部110で取得された画像や各種情報を表示する表示部105および欠陥修正装置100に対する各種操作や設定をユーザに入力させる入力部106を含むユーザインタフェースと、を備える。
上記構成において、リペア対象であるワークW10は、たとえばFPD用のガラス基板や半導体基板やプリント基板などである。このワークW10は、ステージ116上に載置される。ステージ116の載置面には、無数の穴が設けられている。この無数の穴は不図示のポンプから供給される気体によってワークW10を浮上させた状態で不図示の固定部材によりステージ116上で保持する。或いは、この無数の穴を、不図示のバキュームポンプに連結し、この無数の穴からの吸気によって、ステージ116上に載置されたワークW10をステージ116対して吸着して固定することも可能である。また、上記のような、ステージ116上でワークW10を保持する保持手段として、上記以外にも支持ピンやクランプ機構など、機械的な手段を用いる構成としてもよい。
顕微鏡部110は、ステージ116上のワークW10を照明する光源112と、照明されたワークW10を撮像するCCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子111と、を含み、対象基板であるワークW10の一部を拡大した画像を取得する撮像部として機能する。顕微鏡部110の光源112から出力された照明光は、リレーレンズM16を透過してハーフミラーM14で反射された後、ワークW10に対する観察光軸AXと同軸の光として対物レンズM15を介してワークW10を照明する。また、このように照明されたワークW10の像は、観察光軸AXに沿って配置された対物レンズM15、ハーフミラーM14、リレーレンズM13、および結像レンズM12を含む観察光学系によって、撮像素子111の受光面に、たとえば数倍〜数十倍に拡大されて結像される。なお、この観察光学系を介した撮像素子111の視野領域は、図1に示す視野領域R1に相当する。この視野領域R1は、1つのショット領域よりも広範囲である。さらに、光源112によって照明される領域は、少なくとも視野領域R1よりも広範囲である。さらにまた、少なくとも視野領域R1内は、光源112からの照明光によって上方から略均一に照明される。
撮像素子111で取得された画像データは、画像処理部102に入力される。画像処理部102は、入力された画像データに対して各種画像処理を実行した後、処理後の画像データを表示部105に入力する。これにより、表示部105に、顕微鏡部110で取得された視野領域R1の画像がたとえば略リアルタイムに表示される。
また、ステージ制御部104は、制御部101からの制御の下、制御部101から入力される座標(欠陥座標、重心座標およびリペア座標等)が顕微鏡部110の視野領域R1における中心に位置するように、ステージ116を水平移動する。これにより、制御部101から入力される座標(欠陥座標、重心座標およびリペア座標等)が顕微鏡部110の視野領域R1における中心に位置するように、顕微鏡部110とワークW10との相対位置が制御される。
レーザリペアヘッド120は、ワークW10に照射されるレーザ光(以下、リペアレーザ光という)を出力するレーザ光源121と、レーザ光源121からのレーザ光の光束断面形状(以下、レーザ断面形状という)を所望の形状に整形する光束整形手段として空間光変調器である微小ミラーアレイ123と、レーザ光源121からのリペアレーザ光と観察光学系の視野を調整するための光(以下、ガイド光という)を出力するLED122と、を含み、顕微鏡部110が取得した画像に基づいてワークW10に欠陥修復用に空間変調したレーザ光を照射するレーザ照射部として機能する。LED122からのガイド光は、ハーフミラーM21で反射されることで、その光軸がレーザ光源121の光軸と一致する。また、レーザ光源121からのリペアレーザ光ならびにLED122からのガイド光は、高反射ミラーM22、微小ミラーアレイ123、および高反射ミラーM23を介した後、ハーフミラーM24で反射されることで、その光軸が観察光軸AXと一致する。したがって、ハーフミラーM24で反射されたリペアレーザ光およびガイド光は、リレーレンズM13、ハーフミラーM14および対物レンズM15を介してステージ116上のワークW10に上方から観察光軸AXに沿って照射される。尚、微小ミラーアレイ123には、例えばDMD(Digital Micromirror Device:Texas Instruments社の登録商標)を用いればよい。
なお、空間光変調器である微小ミラーアレイ123は、たとえば微小デバイスの1つである微小ミラーが2次元アレイ状に配列された構成を備える。各微小ミラーの反射角は、制御部101からの制御のもと、オン角度とオフ角度との少なくとも2つのうちのいずれかに切り替え可能である。オン角度とは、この状態にある微小ミラーで反射されたリペアレーザ光がステージ116上のワークW10に投射される角度であり、オフ角度とは、この状態にある微小ミラーで反射されたリペアレーザ光が不必要な光として光路外に設けられる不図示の遮光部材や吸収部材などのレーザダンパーに照射される角度である。したがって、2次元アレイ状に配列された微小ミラーそれぞれの反射角をオン角度とオフ角度とのいずれかにスイッチングすることで、ワークW10に投射されるリペアレーザ光の断面形状を制御することが可能である。これにより、レーザ光源121からのリペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に調整してワークW10に照射することが可能となる。この修復パターンは、正常な配線パターン以外にリペアレーザ光を照射する修復パターンであり、たとえばパターン除去不良などの欠陥を修復する場合には、ショット領域中の正常な配線等の領域に対応する微小ミラーをオフ角度とし、それ以外の領域に対応する微小ミラーをオン角度としたパターンとなる。
修復パターンの設定は、上記のように正常な配線パターンに応じて設定する以外に、欠陥形状に合わせて設定するようにしても構わない。この場合、リペアレーザ光の断面形状を欠陥形状に合わせて、欠陥領域に対応する微小ミラーをオン角度とし、欠陥領域以外の領域に対応する微小ミラーをオフ角度とすればよい。
領域設定部103は、制御部101から入力された修復箇所のパターンにしたがって微小ミラーアレイ123の微小ミラーの反射角をそれぞれ制御することで、リペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に制御する。
また、制御部101は、上述のように、記憶部107から読み出した各種プログラムおよびパラメータを実行することで本実施の形態1による欠陥追跡方法を実現するとともに欠陥修正装置100内の各部を制御する。ここで、制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本実施の形態1による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。
図3に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、外部から入力された1つ以上の欠陥座標のうちの1つを選択し(ステップS101)、この選択した欠陥座標に基づいて、ステージ制御部104がステージ116を制御し、欠陥が顕微鏡部110の視野領域R1に入るように移動させる(ステップS102)。なお、欠陥座標の選択順序は、たとえば外部からリスト化されて入力された欠陥座標のリスト順や、顕微鏡部110の座標系における原点に近い順、顕微鏡部110の光軸位置(現在位置)近い順にするなど、種々変形することが可能である。
つぎに、制御部101は、画像処理部102に顕微鏡部110の撮像素子111に蓄積された電荷を読み出させることで、ステージ移動後の視野領域R1の画像データを取得する(ステップS103)。取得された画像データは、画像処理部102による画像処理後、制御部101に入力される。つづいて、制御部101は、入力された画像データを解析することで、この画像データに含まれる欠陥の領域(認識欠陥領域D1)を認識し(ステップS104)、この特定した認識欠陥領域D1の重心C1の座標を算出する(ステップS105:重心特定部/重心特定ステップ/重心特定処理)。
つぎに、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち算出した重心C1の座標を視野領域R1の中心に引き込む必要があるか否かを判定する(ステップS106:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当し、たとえば重心C1の座標が認識領域R2内における中心領域R3外に位置するか否かに基づいて行うことができる。ステップS106の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS106のYes)、制御部101は、重心C1の座標を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理(図1の追跡処理S1に相当)を実行する(ステップS107:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図4を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、追跡処理によって認識された欠陥の領域(認識欠陥領域D1a)全体が1つ以上のショット領域によって隙間なくカバーされるように1つ以上のリペア座標を算出するリペア座標算出処理(図1のリペア座標算出処理S2に相当)を実行し(ステップS108:設定部/設定ステップ/設定処理)、この算出したリペア座標を記憶部107に格納する(ステップS109)。なお、ステップS108において算出されるリペア座標は、ステージ116またはワークW10全体に対して設定された座標系の座標である。また、認識欠陥領域D1aに対して割り振られた隣接するショット領域は、互いに一部がオーバラップしていてもよい。さらに、割り振られるショット領域は、認識欠陥領域D1a周囲を幅広くカバーしていることが好ましい。これにより、欠陥D近辺における画像認識では特定しきれない欠陥箇所についてもレーザリペアの対象とすることが可能となる。
つぎに、制御部101は、引き込んだ後の認識欠陥領域D1aの重心C1の座標を新たに算出し(ステップS110:重心特定部/重心特定ステップ/重心特定処理)、この新たな重心C1の座標に基づいて、ステップS106と同様に、欠陥Dを引き込む必要があるか否かを判定する(ステップS111:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS111のYes)、制御部101は、ステップS107へ帰還して、新たな重心C1の座標を視野領域R1の中心に引き込み、その後の処理を実行する。一方、ステップS111の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要が無い場合(ステップS111のNo)、制御部101は、記憶部107に格納しておいたリペア座標のうち近接するリペア座標同士を統合する座標統合処理を実行する(ステップS112:統合部/統合ステップ/統合処理)。なお、この座標統合処理については、後述において図5、図6Aおよび図6Bを参照して詳細に説明する。
つぎに、制御部101は、統合後のリペア座標を最終的なリペア座標と決定し(ステップS113)、つづいて、この最終的なリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理(図1のリペア処理S3に相当)を実行する(ステップS114)。
また、ステップS106の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要が無い場合(ステップS106のNo)、制御部101は、認識欠陥領域D1全体を修復するためのリペア座標を1つ以上算出し(ステップS116)、これを記憶部107に格納した(ステップS117)後、ステップS114へ移行して、認識欠陥領域D1全体に対するリペア処理(図1のリペア処理S3に相当)を実行する。
また、ステップS114の後、制御部101は、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図3のステップS107に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図4は、本実施の形態1による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。図4に示すように、本実施の形態1による追跡処理では、まず、制御部101は、図3のステップS105で特定した重心C1の座標が顕微鏡部110の視野領域R1の中心となるように、ステージ制御部104を介してステージ116を移動する(ステップS1071)。つづいて、制御部101は、図3のステップS103と同様、画像処理部102に顕微鏡部110の撮像素子111に蓄積された電荷を読み出させることで、ステージ移動後の視野領域R1の画像データを取得する(ステップS1072)。取得された画像データは、画像処理部102による画像処理後、制御部101に入力される。つづいて、制御部101は、入力された画像データを解析することで、この画像データに含まれる欠陥の領域(認識欠陥領域D1a)を認識し(ステップS1073)、その後、図3の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態1では、前回の撮像時に視野領域R1外であった欠陥部分を視野領域R1内に引き込むことが可能となる。すなわち、認識領域外であった欠陥までを追跡して認識することが可能となる。この結果、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
つぎに、図3のステップS112に示す座標統合処理について、図面を参照して詳細に説明する。図5は、本実施の形態1において座標統合処理が必要となる場合の陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。図6Aは、本実施の形態1による座標統合処理結果の一例を示す図であり、図6Bは、本実施の形態1による座標統合処理結果の他の一例を示す図である。
まず、図5(a)に示すように、外部から入力された欠陥座標に基づいてステージ116を移動した先の視野領域R1に含まれる認識欠陥領域D11の重心C11が認識領域R2内における中心領域R3外に位置すると、制御部101は、この重心C11を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理S11を実行する(図3のステップS107に相当)。この結果、図5(b)に示すように、視野領域R1の中心に重心C11が位置するとともに、欠陥Dにおける視野領域R1外であった部分が新たに視野領域R1内に含まれて、認識欠陥領域D12として認識される。つづいて、制御部101は、図5(c)に示すように、引き込み後に認識された認識欠陥領域D12に対して割り振るショット領域のリペア座標c11〜c13を算出するリペア座標算出処理S12を実行する(図3のステップS108に相当)。なお、このリペア座標算出処理S12によって算出されたリペア座標c11〜c13は、記憶部107に格納される(図3のステップS109に相当)。
つぎに、制御部101は、図5(d)に示すように、引き込み後の認識欠陥領域D12に対して重心C12の座標を算出する重心座標算出処理S13を実行する(図3のステップS110に相当)。この重心座標算出処理S13により算出された重心C12が認識領域R2内における中心領域R3外に位置するため(図3のステップS111のYesに相当)、制御部101は、この重心C12を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理S14を実行する(図3のステップS107に相当)。この結果、図5(e)に示すように、視野領域R1の中心に重心C12が位置するとともに、欠陥Dにおける視野領域R1外であった部分が新たに視野領域R1内に含まれて、認識欠陥領域D13として認識される。つづいて、制御部101は、図5(f)に示すように、引き込み後に認識された認識欠陥領域D13に対して割り振るショット領域のリペア座標c21〜c24を算出するリペア座標算出処理S15を実行し(図3のステップS108に相当)、これによって算出されたリペア座標c21〜c24を記憶部107に格納する(図3のステップS109に相当)。
つぎに、制御部101は、図5(g)に示すように、引き込み後の認識欠陥領域D13に対して重心C13の座標を算出する重心座標算出処理S16を実行する(図3のステップS110に相当)。ここで、この重心座標算出処理S16により算出された重心C13が認識領域R2内における中心領域R3内に位置するため(図3のステップS111のNoに相当)、制御部101は、上記において記憶部107に蓄積しておいたリペア座標c11〜c13およびc21〜c24を統合する座標統合処理S17を再度実行する(図3のステップS112に相当)。これにより、図5(h)に示すように、記憶部107にストックされていたリペア座標のうち近接するリペア座標同士が統合されて、最終的なリペア座標c31〜c34が得られる。
つづいて、図5の座標統合処理S17(図3のステップS112に相当)を、図面を参照して詳細に説明する。図5に示す例では、図5(a)〜図5(g)に示す動作の結果、記憶部107に、リペア座標算出処理S12によるリペア座標c11〜c13と、リペア座標算出処理S15によるリペア座標c21〜c24とが格納される。ここで、リペア座標c11およびc21に着目すると、図6Aに示すように、両者は近接している。なお、2つもしくはそれ以上のリペア座標が近接しているか否かは、たとえば、予めリペア座標間の離間距離のしきい値を設定しておき、このしきい値以下であればリペア座標同士が近接していると判断するように構成することができる。
そこで、本実施の形態1による座標統合処理S17では、このリペア座標c11およびc21を統合する。この結果、リペア座標c11およびc21から最終的な1つのリペア座標c31が導き出される。なお、2点のリペア座標の統合は、たとえば図6Aに示すように、これら結ぶ線分の中点を統合後のリペア座標とする方法など、種々の方法が適用可能である。また、リペア座標c11およびc21の他、リペア座標c41を含む3点、若しくはそれ以上の数のリペア座標の統合は、たとえば図6Bに示すように、各点を結んでできる多角形の重心の座標を統合後のリペア座標c51とする方法や、複数のリペア座標の存在範囲の中心または重心を統合後のリペア座標とする方法など、種々の方法が適用可能である。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。上述の実施の形態1では、追跡処理として、視野領域R1中の認識欠陥領域D1の重心C1の座標を求め、これを視野領域R1の中心に引き込むことで、視野領域R1外に延在する欠陥Dを追跡する場合を例に挙げた。これに対し、本実施の形態2では、先に視野領域R1中の欠陥として認識された部分にリペア座標を割り振り、このリペア座標を引き込むことで、視野領域R1外に延在する欠陥Dを追跡する場合を例に挙げる。
図7は、本実施の形態2による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、本実施の形態2において、欠陥修正装置100は、実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)と同様である。
本実施の形態2による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、図7(a)に示すように、まず、ワークW10表面における入力された欠陥座標近辺を顕微鏡部110の視野領域R1内に写し込み、つづいて、顕微鏡部110が視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、視野領域R1内の認識欠陥領域D21を特定した後、この認識欠陥領域D21に対してリペア座標算出処理を実行することで、1つ以上のリペア座標C201およびC202を割り振る。
つぎに、この欠陥追跡方法では、認識欠陥領域D21に対して設定したリペア座標C201およびC202のうち1つ(リペア座標C201)を選択し、つづいて、視野領域R1外にまで延在する欠陥部分を追跡する追跡処理S21を実行する。本実施の形態2では、この追跡処理S21として、選択したリペア座標C201を顕微鏡部110の視野領域R1の中心に引き込む。この引込みにより、図7(b)に示すように、欠陥Dのうち視野領域R1外であった部分の少なくとも一部もしくは全体が視野領域R1内に引き込まれる。ただし、この追跡処理S21は、たとえば選択したリペア座標C201が、認識領域R2の外端近く、すなわち認識領域R2内であって中心領域R3以外に含まれる場合のみ、実行されても良い。
つづいて、この欠陥追跡方法では、図7(c)に示すように、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D201を特定し、この認識欠陥領域D201に対して割り振る1つ以上のショット領域p201〜p205の中心座標(リペア座標)c201〜c205をそれぞれ算出するリペア座標算出処理S22を実行する。なお、算出されたリペア座標c201〜c205は、記憶部107に格納される。
また、この欠陥追跡方法では、図7(a)において認識欠陥領域D21に対して設定したリペア座標C201およびC202のうち未選択のリペア座標(リペア座標C202)を選択し、つづいて、この選択したリペア座標C202に対して、上記と同様に、追跡処理S23(図7(d)参照)およびリペア座標算出処理S24(図7(e)参照)を実行する。これにより、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D202に対して、1つ以上のリペア座標c211〜c215が設定され、これが記憶部107に格納される。
その後、認識欠陥領域D21に対して設定したリペア座標(リペア座標C201およびC202)に未選択のリペア座標が存在しない場合、記憶部107に蓄積しておいたリペア座標c201〜c205およびc211〜c215を統合する座標統合処理S25を実行する。これにより、図7(f)に示すように、記憶部107にストックされていたリペア座標のうち近接するリペア座標同士が統合されて、最終的なリペア座標c221〜c225が得られる。なお、座標統合処理S25は、上述の実施の形態1において図5、図6Aおよび図6Bを用いて説明した処理と同様である。
以上のような動作により、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を追跡して全体像を捕らえた上で欠陥Dに対してショット領域p221〜p225(リペア座標c221〜c225)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥D全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態2において制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図8は、本実施の形態2による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図3と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図8に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、図3に示すステップS101〜S104と同様の行程を経ることで、視野領域R1内の認識欠陥領域D21を特定する。つづいて、制御部101は、この特定した認識欠陥領域D21に対してリペア座標算出処理を実行することで、1つ以上のリペア座標C201およびC202を割り振り(ステップS201)、つづいて、このリペア座標C201およびC202のうち、認識領域R2内であって中心領域R3外のリペア座標を引き込み対象のリペア座標(以下、追跡対象リペア座標という)として記憶部107に登録する(ステップS202)。本例では、図7(a)に例示するように、リペア座標C201およびC202の双方が、追跡対象リペア座標として登録される。
つぎに、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち追跡対象リペア座標が記憶部107に登録されているか否か判定する(ステップS203:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当する。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS203のYes)、制御部101は、追跡対象リペア座標であるリペア座標C201およびC202のうちの1つ(ここではリペア座標C201とする)を選択し(ステップS204)、この選択したリペア座標C201を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理(図7の追跡処理S21に相当)を実行する(ステップS205:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図9を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、図3に示すステップS108およびS109と同様の行程を経ることで、追跡処理によって認識された認識欠陥領域D201に対するリペア座標算出処理(図7のリペア座標算出処理S22に相当)を実行し(ステップS108)、この算出したリペア座標c201〜c205を記憶部107に格納する(ステップS109)。
つぎに、制御部101は、ステップS108において算出したリペア座標c201〜c205のうち引き込む必要があるリペア座標c204およびc205を追跡対象リペア座標として記憶部107に登録する(ステップS206)。つづいて、制御部101は、記憶部107に登録されている追跡対象リペア座標のすべてについての追跡処理が完了したか否かを判定し(ステップS207:判定部/判定ステップ/判定処理)、完了していない場合(ステップS207のNo)、ステップS204へ帰還して、未選択の追跡対象リペア座標(リペア座標C202、c204またはc205)を選択する。その後、リペア座標C201と同様に、追跡処理(図7の追跡処理S23に相当)およびリペア座標算出処理(図7のリペア座標算出処理S24に相当)を実行し、得られたリペア座標c211〜c215を記憶部107に格納する(ステップS204〜S109)とともに、引き込む必要があるリペア座標c212およびc215を追跡対象リペア座標として記憶部107に登録する(ステップS206)。
一方、記憶部107に登録されている追跡対象リペア座標のすべてについての追跡処理が完了している場合(ステップS207のYes)、制御部101は、図3に示すステップS112およびS113と同様に、記憶部107に格納しておいたリペア座標に対して座標統合処理(図7の座標統合処理S25に相当)を実行し(ステップS112)、統合後のリペア座標を最終的なリペア座標と決定する(ステップS113)。つづいて、制御部101は、この最終的なリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理を実行する(ステップS114)。
また、ステップS203の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要が無い場合(ステップS203のNo)、制御部101は、ステップS201で算出したリペア座標を記憶部107に格納した(ステップS117)後、ステップS114へ移行して、認識欠陥領域D1全体に対するリペア処理を実行する。その後、制御部101は、図3のステップS115と同様に、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図8のステップS205に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図9は、本実施の形態2による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図4と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図9に示すように、本実施の形態2による追跡処理では、まず、制御部101は、図8のステップS204で選択したリペア座標が顕微鏡部110の視野領域R1の中心となるように、ステージ制御部104を介してステージ116を移動する(ステップS2051)。つづいて、図4に示すステップS1072およびS1073と同様に、制御部101は、顕微鏡部110の撮像素子111から画像データを取得し(ステップS1072)、つづいて、取得したされた画像データを解析することで、この画像データに含まれる欠陥の領域(認識欠陥領域D1a)を認識し(ステップS1073)、その後、図8の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態2では、前回の撮像時に視野領域R1外であった欠陥部分を視野領域R1内に引き込むことが可能となる。すなわち、認識領域外であった欠陥までを追跡して認識することが可能となる。この結果、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。本実施の形態3では、追跡処理として、欠陥Dと視野領域R1(画像に相当)の四辺それぞれとが交わった線分の中心座標(以下、辺中心座標という)を引き込むことで、視野領域R1外に延在する欠陥Dを追跡する場合を例に挙げる。
図10は、本実施の形態3による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、本実施の形態3において、欠陥修正装置100は、実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)と同様である。
本実施の形態3による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、図10(a)に示すように、まず、ワークW10表面における入力された欠陥座標近辺を顕微鏡部110の視野領域R1内に写し込み、つづいて、顕微鏡部110が視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、欠陥Dと視野領域R1(画像)の四辺それぞれとが交わった線分の辺中心座標C301およびC302を算出する。
つぎに、この欠陥追跡方法では、算出した辺中心座標C301およびC302のうち1つ(辺中心座標C301)を選択し、つづいて、視野領域R1外にまで延在する欠陥部分を追跡する追跡処理S31を実行する。本実施の形態3では、この追跡処理S31として、選択した辺中心座標C301を顕微鏡部110の視野領域R1の中心に引き込む。この引込みにより、図10(b)に示すように、欠陥Dのうち視野領域R1外であった部分の少なくとも一部もしくは全体が視野領域R1内に引き込まれる。なお、本実施の形態3による追跡処理では、たとえば視野領域R1の四辺のうち一度でも欠陥Dとの交わりが生じなかった辺を対象から外してもよい。これにより、一度に視野領域R1中に収めきれない大きな欠陥に対する追跡処理が無限ループされることを防止できる。
つづいて、この欠陥追跡方法では、図10(c)に示すように、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D301を特定し、この認識欠陥領域D301に対して割り振る1つ以上のショット領域p301〜p305の中心座標(リペア座標)c301〜c305をそれぞれ算出するリペア座標算出処理S32を実行する。なお、算出されたリペア座標c301〜c305は、記憶部107に格納される。
また、この欠陥追跡方法では、図10(a)において算出した辺中心座標C301およびC302のうち未選択の辺中心座標(辺中心座標C302)を選択し、つづいて、この選択した辺中心座標C302に対して、上記と同様に、追跡処理S33(図10(d)参照)およびリペア座標算出処理S34(図10(e)参照)を実行する。これにより、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D302に対して、1つ以上のリペア座標c311〜c315が設定され、これが記憶部107に格納される。
その後、図10(a)において算出した辺中心座標(辺中心座標C301およびC302)に未選択の辺中心座標が存在しない場合、記憶部107に蓄積しておいたリペア座標c301〜c305およびc311〜c315を統合する座標統合処理S35を実行する。これにより、図10(f)に示すように、記憶部107にストックされていたリペア座標のうち近接するリペア座標同士が統合されて、最終的なリペア座標c321〜c325が得られる。なお、座標統合処理S35は、上述の実施の形態1において図5、図6Aおよび図6Bを用いて説明した処理と同様である。
以上のような動作により、本実施の形態3では、実施の形態1および2と同様に、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を追跡して全体像を捕らえた上で欠陥Dに対してショット領域p321〜p325(リペア座標c321〜c325)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥D全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態3において制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図11は、本実施の形態3による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図3と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図11に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、図3に示すステップS101〜S104と同様の行程を経ることで、視野領域R1内の認識欠陥領域を特定する。つづいて、制御部101は、この特定した認識欠陥領域と画像(視野領域R1)の四辺とが交わった線分を検出し、この検出した線分の辺中心座標C301およびC302を算出し(ステップS301:中心座標算出部/中心座標算出ステップ/中心座標算出処理)、この算出した辺中心座標を記憶部107に登録する(ステップS302)。また、制御部101は、現時点において欠陥Dとの交わりが無い辺を以降の処理対象から除外する(ステップS303)。
つぎに、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち辺中心座標が記憶部107に登録されているか否かを判定する(ステップS304:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当する。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS304のYes)、制御部101は、登録された辺中心座標C301およびC302のうちの1つ(ここでは辺中心座標C301とする)を選択し(ステップS305)、この選択した辺中心座標C301を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理(図10の追跡処理S31に相当)を実行する(ステップS306:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図12を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、図3に示すステップS108およびS109と同様の行程を経ることで、追跡処理によって認識された認識欠陥領域D301に対するリペア座標算出処理(図10のリペア座標算出処理S32に相当)を実行し(ステップS108)、この算出したリペア座標c301〜c305を記憶部107に格納する(ステップS109)。
つぎに、制御部101は、現時点において欠陥Dとの交わりが無い辺を以降の処理対象から除外し(ステップS307)、つづいて、ステップS306の追跡処理によって認識された認識欠陥領域と除外されていない画像(視野領域R1)の四辺とが交わった線分を検出して、この検出した線分の辺中心座標を算出し(ステップS308:中心座標算出部/中心座標算出ステップ/中心座標算出処理)、この算出した辺中心座標を記憶部107に登録する(ステップS309)。つづいて、制御部101は、記憶部107に登録されている辺中心座標のすべてについて追跡処理が完了したか否かを判定し(ステップS310:判定部/判定ステップ/判定処理)、完了していない場合(ステップS310のNo)、ステップS305へ帰還して、未選択の辺中心座標(辺中心座標C302)を選択する。その後、辺中心座標C301と同様に、追跡処理(図10の追跡処理S33に相当)およびリペア座標算出処理(図10のリペア座標算出処理S34に相当)を実行し、得られたリペア座標c311〜c315を記憶部107に格納し(ステップS306〜S109)、つづいて、欠陥Dとの交わりが無い辺を検出対象から除外する(ステップS307)とともに、辺中心座標を算出し(ステップS308)、これを記憶部107に登録する(ステップS309)。
一方、記憶部107に格納されている辺中心座標のすべてについての追跡処理が完了している場合(ステップS310のYes)、制御部101は、図3に示すステップS112およびS113と同様に、記憶部107に格納しておいたリペア座標に対して座標統合処理(図10の座標統合処理S25に相当)を実行し(ステップS112)、統合後のリペア座標を最終的なリペア座標と決定する(ステップS113)。つづいて、制御部101は、この最終的なリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理を実行する(ステップS114)。
また、ステップS304の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要が無い場合(ステップS304のNo)、制御部101は、図3のステップS116およびS117と同様に、認識欠陥領域D1を修復するためのリペア座標を1つ以上算出し(ステップS116)、これを記憶部107に格納した(ステップS117)後、ステップS114へ移行して、認識欠陥領域D1全体に対するリペア処理(図1のリペア処理S3に相当)を実行する。その後、制御部101は、図3のステップS115と同様に、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図11のステップS306に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図12は、本実施の形態3による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図4と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態3による追跡処理では、まず、制御部101は、図11のステップS305で選択した辺中心座標が顕微鏡部110の視野領域R1の中心となるように、ステージ制御部104を介してステージ116を移動する(ステップS3061)。つづいて、図4に示すステップS1072およびS1073と同様に、制御部101は、顕微鏡部110の撮像素子111から画像データを取得し(ステップS1072)、つづいて、取得したされた画像データを解析することで、この画像データに含まれる欠陥の領域(認識欠陥領域D1a)を認識し(ステップS1073)、その後、図11の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態3では、前回の撮像時に視野領域R1外であった欠陥部分を視野領域R1内に引き込むことが可能となる。すなわち、認識領域外であった欠陥までを追跡して認識することが可能となる。この結果、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。本実施の形態4では、追跡処理として、視野領域R1(画像に相当)を予めいくつかの領域に分割しておくとともに、この分割領域に引き込みの基準とする基準点を予め設定しておき、分割領域に欠陥Dの少なくとも一部が含まれる場合にこの分割領域の基準点をそれぞれ引き込むことで、視野領域R1外に延在する欠陥Dを追跡する場合を例に挙げる。
図13は、本実施の形態4による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、本実施の形態4において、欠陥修正装置100は、実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)と同様である。
本実施の形態4による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、図13(a)に示すように、予め、視野領域R1が複数の分割領域r1〜r9に分割されており、この分割領域r1〜r9のうち外周部分に位置する分割領域r1〜r8に、引き込みの基準として、基準点C401〜C408がそれぞれ設定されている。そこで、外部から欠陥座標が入力されると、この欠陥追跡方法では、まず、ワークW10表面における入力された欠陥座標近辺を顕微鏡部110の視野領域R1内に写し込み、つづいて、顕微鏡部110が視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、分割領域r1〜r9のうち欠陥Dが含まれる分割領域r3およびr4を特定して、この分割領域r3およびr4それぞれに予め設定された基準点C403およびC404の座標を特定する。
つぎに、この欠陥追跡方法では、特定した基準点C403およびC404のうち1つ(基準点C403)を選択し、つづいて、視野領域R1外にまで延在する欠陥部分を追跡する追跡処理S41を実行する。本実施の形態4では、この追跡処理S41として、選択した基準点C403を顕微鏡部110の視野領域R1の中心に引き込む。この引込みにより、図13(b)に示すように、欠陥Dのうち視野領域R1外であった部分の少なくとも一部もしくは全体が視野領域R1内に引き込まれる。なお、本実施の形態4による追跡処理では、たとえば分割領域1〜r8のうち一度でも欠陥Dとの交わりが生じなかった分割領域を対象から外してもよい。これにより、一度に視野領域R1中に収めきれない大きな欠陥に対する追跡処理が無限ループされることを防止できる。
つづいて、この欠陥追跡方法では、図13(c)に示すように、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D401を特定し、この認識欠陥領域D401に対して割り振る1つ以上のショット領域p401〜p405の中心座標(リペア座標)c401〜c405をそれぞれ算出するリペア座標算出処理S42を実行する。なお、算出されたリペア座標c401〜c405は、記憶部107に格納される。
また、この欠陥追跡方法では、図13(a)において算出した基準点C403およびC404のうち未選択の基準点(基準点C404)を選択し、つづいて、この選択した基準点C404に対して、上記と同様に、追跡処理S43(図13(d)参照)およびリペア座標算出処理S44(図13(e)参照)を実行する。これにより、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域D402に対して、1つ以上のリペア座標c411〜c414が設定され、これが記憶部107に格納される。
その後、図13(a)において特定した基準点(基準点C403およびC404)に未選択の基準点が存在しない場合、上記において記憶部107に蓄積しておいたリペア座標c401〜c405およびc411〜c415を統合する座標統合処理S45を実行する。これにより、図13(f)に示すように、記憶部107にストックされていたリペア座標のうち近接するリペア座標同士が統合されて、最終的なリペア座標c421〜c425が得られる。なお、座標統合処理S45は、上述の実施の形態1において図5、図6Aおよび図6Bを用いて説明した処理と同様である。
以上のような動作により、本実施の形態4では、実施の形態1および2と同様に、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を追跡して全体像を捕らえた上で欠陥Dに対してショット領域p421〜p425(リペア座標c421〜c425)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥D全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態4において制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図14は、本実施の形態4による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図3と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図14に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、図3に示すステップS101〜S104と同様の行程を経ることで、視野領域R1内の認識欠陥領域を特定する。つづいて、制御部101は、視野領域R1を分割する分割領域r1〜r8のうち特定した認識欠陥領域を含む分割領域r3およびr4を特定し、この特定した分割領域r3およびr4に予め設定された基準点C403およびC404を特定し(ステップS401)、この特定した基準点C403およびC404の座標(基準点座標)を記憶部107に登録する(ステップS402)。また、制御部101は、現時点において欠陥Dを含まない分割領域(未含有領域)を以降の検出対象から除外する(ステップS403)。
つぎに、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち基準点座標が記憶部107に登録されているか否かを判定する(ステップS404:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当する。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS404のYes)、制御部101は、登録された基準点C403およびC404のうちの1つ(ここでは基準点C403とする)を選択し(ステップS405)、この選択した基準点C403を視野領域R1の中心に引き込む追跡処理(図13の追跡処理S41に相当)を実行する(ステップS406:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図15を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、図3に示すステップS108およびS109と同様の行程を経ることで、追跡処理によって認識された認識欠陥領域D401に対するリペア座標算出処理(図13のリペア座標算出処理S42に相当)を実行し(ステップS108)、この算出したリペア座標c401〜c405を記憶部107に格納する(ステップS109)。
つぎに、制御部101は、現時点において欠陥Dを含まない分割領域(未含有領域)r1、r2、r5〜r8を以降の検出対象から除外し(ステップS407)、つづいて、除外されていない分割領域r3およびr4のうち引き込み後に認識された認識欠陥領域D401を含む分割領域を特定し(ステップS408)、これに予め設定された基準点の座標(基準点座標)を記憶部107に格納する(ステップS409)。つづいて、制御部101は、記憶部107に登録されている基準点座標のすべてについての追跡処理が完了したか否かを判定し(ステップS410:判定部/判定ステップ/判定処理)、完了していない場合(ステップS410のNo)、ステップS405へ帰還して、未選択の基準点(基準点C404)を選択する。その後、基準点C403と同様に、追跡処理(図13の追跡処理S43に相当)およびリペア座標算出処理(図13のリペア座標算出処理S44に相当)を実行し、得られたリペア座標c411〜c414を記憶部107に格納し、(ステップS406〜S109)、つづいて、引き込み後に認識された認識欠陥領域D402を含まない分割領域(未含有領域)を処理対象から除外する(ステップS407)とともに、引き込み後に認識された認識欠陥領域D402を含まない分割領域を特定し(ステップS408)、これの基準点座標を記憶部107に登録する(ステップS409)。
一方、記憶部107に登録されている基準点のすべてについての追跡処理が完了している場合(ステップS410のYes)、制御部101は、図3に示すステップS112およびS113と同様に、記憶部107に格納しておいたリペア座標に対して座標統合処理(図13の座標統合処理S45に相当)を実行し(ステップS112)、統合後のリペア座標を最終的なリペア座標と決定する(ステップS113)。つづいて、制御部101は、この最終的なリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理を実行する(ステップS114)。
また、ステップS404の判定の結果、欠陥Dを引き込む必要が無い場合(ステップS404のNo)、制御部101は、図3のステップS116およびS117と同様に、認識欠陥領域D1を修復するためのリペア座標を1つ以上算出し(ステップS116)、これを記憶部107に格納した(ステップS117)後、ステップS114へ移行して、欠陥領域D1全体に対するリペア処理(図1のリペア処理S3に相当)を実行する。その後、制御部101は、図3のステップS115と同様に、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図14のステップS406に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図15は、本実施の形態4による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図4と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図15に示すように、本実施の形態4による追跡処理では、まず、制御部101は、図14のステップS405で選択した基準点が顕微鏡部110の視野領域R1の中心となるように、ステージ制御部104を介してステージ116を移動する(ステップS4061)。つづいて、図4に示すステップS1072およびS1073と同様に、制御部101は、顕微鏡部110の撮像素子111から画像データを取得し(ステップS1072)、つづいて、取得したされた画像データを解析することで、この画像データに含まれる欠陥の領域(認識欠陥領域D1a)を認識し(ステップS1073)、その後、図14の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態4では、前回の撮像時に視野領域R1外であった欠陥部分を視野領域R1内に引き込むことが可能となる。すなわち、認識領域外であった欠陥までを追跡して認識することが可能となる。この結果、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。上述の実施の形態1〜4では、追跡処理として、重心座標、リペア座標、辺中心座標、基準点の座標など、欠陥Dの位置情報を示す座標を視野領域R1の中心に引き込むことで、視野領域R1外の欠陥Dを認識して広範囲のレーザリペアを可能にする場合を例に挙げた。一方、本実施の形態5では、追跡処理として、複数の画像をつなぎ合わせて欠陥D全体の画像を生成することで、欠陥D全体に対するレーザリペアを可能にする場合を例に挙げる。
図16〜図18は、本実施の形態5による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、本実施の形態5において、欠陥修正装置100は、実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)と同様である。
本実施の形態5による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、欠陥D全体を複数の画像に亘って撮像し、これらの画像をつなぎ合わせることで、欠陥D全体を含む1つの画像を生成する。欠陥修復用のショット領域は、つなぎ合わせにより生成された全体画像に含まれる欠陥D全体に対して割り振られる。
具体的には、まず、たとえば一定領域を走査したり、対物レンズを低倍に切換えたりすることで欠陥Dの全体像を把握しておき、この全体像がカバーされるような撮像ルートに沿って、複数回に分けて欠陥D全体を撮像する。これにより、図16(a)〜図16(f)に示すように、分割された欠陥D−1〜D−6をそれぞれ含む分割画像R11〜R16が得られる。なお、各分割画像R11〜R16は、隣接する分割画像に対してその一部が重畳する。すなわち、分割画像R11〜R16は、貼り合わせの際にオーバラップする貼合せ領域RR1a〜RR7aおよびRR1b〜RR7bをそれぞれ含む。したがって、分割画像R11〜R16を貼り合わせることで、図17に示すように、欠陥D全体を映し出す1つの全体画像R100が生成される。なお、この全体画像R100は、貼合せ領域RR1a〜RR7aおよびRR1b〜RR7bがそれぞれ重畳するオーバラップ領域RR1〜RR7を含む。
そこで、本実施の形態5では、図17のように生成された全体画像R100に含まれる欠陥Dに対して、図18に示すように、1つ以上のショット領域を割り振る。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、欠陥D全体に対して一度にショット領域(リペア座標)を割り振ることが可能となる。これにより、一度に連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態5において制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図19は、本実施の形態5による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図3と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図19に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、図3に示すステップS101〜S104と同様の行程を経ることで、視野領域R1内の認識欠陥領域を特定する。つづいて、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち欠陥Dが視野領域R1外にまで延在しているか否かを判定する(ステップS501:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当する。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS501のYes)、制御部101は、追跡処理を実行して、欠陥D全体を含む全体画像R100を生成する(ステップS502:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図20を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、全体画像R100に対して図3に示すステップS108およびS109と同様の行程を経ることで、欠陥D全体に対するリペア座標算出処理(図13のリペア座標算出処理S42に相当)を実行し(ステップS503)、この算出したリペア座標を記憶部107に格納する(ステップS504)。つづいて、制御部101は、この記憶部107に格納したリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理を実行する(ステップS114)。
その後、制御部101は、図3のステップS115と同様に、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図19のステップS502に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図20は、本実施の形態5による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。図20に示すように、本実施の形態5による追跡処理では、まず、制御部101は、図19のステップS101で選択した欠陥座標近辺を比較的低倍率(たとえば数倍程度)で撮像することで、対象の欠陥D全体を含む画像を取得する(ステップS5021)。つづいて、制御部101は、取得した低倍率の画像を解析することで、欠陥Dの全体像を認識し(ステップS5022)、この認識した全体像をカバーするように撮像可能な撮像ルートを算出する(ステップS5023)。
つぎに、制御部101は、ステップS5023で算出した撮像ルートに沿って、比較的高倍率(たとえば数十倍程度)で撮像することで、欠陥D全体を複数の画像に分けて撮像する(ステップS5024)。これにより、図16に示すような分割画像R11〜R16が取得される。つづいて、制御部101は、取得した分割画像R11〜R16をつなぎ合わせることで、図17に示すような、欠陥D全体を含む全体画像R100を生成し(ステップS5025)、その後、図19の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態5では、1つの画像に収まり切れない欠陥であってもその欠陥の全体画像を追跡処理により生成することが可能となるため、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
(変形例5−1)
また、上述の実施の形態5では、図16に示すように、認識した欠陥Dの存在領域をジグザグに走査するように撮像することで、欠陥D全体を複数の分割画像に分けて撮像する場合を例に挙げた。ただし、これに限らず、たとえば図21に示すように、欠陥Dの延在方向を特定し、これに沿って走査するように欠陥Dを撮像することで、欠陥D全体を複数の分割画像に分けて撮像してもよい。図21は、本実施の形態5の変形例5−1による欠陥修正装置に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、この変形例6−1では、図20に示す追跡処理におけるステップS5023において、図16に示すようなジグザグな撮像ルートではなく、図21に示すような、欠陥Dの延在方向に沿った撮像ルートが算出される。それ以外の構成、動作および効果は、上述の実施の形態5または実施の形態1〜4と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。上述の実施の形態1〜5では、視野領域r1をワークW10表面に沿って水平に移動することで、一度の撮像によって写しきれない欠陥部分を追跡する場合を例に挙げた。これに対し、本実施の形態6では、欠陥Dを一度の撮像によって写しきれない場合、撮像系である顕微鏡部110の倍率を変えて撮像し直すことで、視野領域R1外まで延在する欠陥Dを追跡する場合を例に挙げる。
図22は、本実施の形態6による欠陥修正装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。なお、本実施の形態6において、欠陥修正装置100は、実施の形態1による欠陥修正装置100(図2参照)と同様である。
本実施の形態6による欠陥修正装置100が実行する欠陥追跡方法では、図22(a)に示すように、まず、ワークW10表面における入力された欠陥座標近辺を顕微鏡部110の視野領域R1内に写し込み、つづいて、顕微鏡部110が視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、視野領域R1内に欠陥D全体が含まれているか否かを判定する。この判定の結果、欠陥Dが視野領域R1外にまで延在している場合、この欠陥追跡方法では、図22(b)に示すように、顕微鏡部110の倍率を低倍に変更することで、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を追跡する追跡処理S61を実行する。本例では、たとえば顕微鏡部110の倍率を、2分の1に低倍化して、視野領域R1外の欠陥部分を追跡する。ただし、これに限らず、3分の1や4分の1やそれ以下など、種々変形することが可能である。
また、図22(c)に示すように、この欠陥追跡方法においても、低倍率で撮像した画像に含まれる欠陥Dの重心C61の座標を算出し、これを視野領域R1の中心に引き込む追跡処理S62を実行してもよい。すなわち、視野領域R1の水平移動による欠陥Dの追跡処理(実施の形態1〜5)と、顕微鏡部110の倍率を変えることによる欠陥Dの追跡処理(実施の形態6)とを適宜組み合わせることが可能である。
その後、この欠陥追跡方法では、図22(d)に示すように、低倍率化による追跡にて得られた画像に含まれる欠陥Dに対してリペア座標算出処理S63を実行して、欠陥D全体に対するリペア座標を算出し、このリペア座標にしたがってレーザ照射することで、欠陥D全体を修復するリペア処理を実行する。なお、一度の低倍率化によっても欠陥Dの全体を写しきれない場合、欠陥Dの全体を捕らえられるまで低倍率化を繰り返すようにしてもよい。
以上のような動作により、本実施の形態6では、実施の形態1〜5と同様に、欠陥Dにおける視野領域R1外の部分を追跡して全体像を捕らえた上で欠陥Dに対してショット領域(リペア座標)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥D全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥D全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥D全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態6において制御部101が実行する欠陥追跡方法を、図面を参照して詳細に説明する。図23は、本実施の形態6による欠陥追跡方法の概略フローを示すフローチャートである。ただし、以下の説明において、図3と同様の行程については、それを引用することで、重複する説明を省略する。
図23に示すように、この欠陥追跡方法では、制御部101は、まず、図3に示すステップS101〜S104と同様の行程を経ることで、視野領域R1内の認識欠陥領域を特定する。つづいて、制御部101は、欠陥Dを引き込む必要があるか否か、すなわち欠陥Dが視野領域R1外にまで延在しているか否かを判定する(ステップS601:判定部/判定ステップ/判定処理)。この判定は、顕微鏡部110が取得した画像に含まれる欠陥Dがこの画像外にまで延在しているか否かを判定するものに相当する。この判定の結果、欠陥Dを引き込む必要がある場合(ステップS601のYes)、制御部101は、追跡処理を実行して、欠陥D全体を含む低倍画像を生成する(ステップS602:追跡部/追跡ステップ/追跡処理)。なお、追跡処理の詳細については、後述において図24を用いて説明する。
つぎに、制御部101は、低倍画像に対して図3に示すステップS108およびS109と同様の行程を経ることで、欠陥D全体に対するリペア座標算出処理(図22のリペア座標算出処理S63に相当)を実行し(ステップS603)、この算出したリペア座標を記憶部107に格納する(ステップS604)。つづいて、制御部101は、この記憶部107に格納したリペア座標を順番に選択して、このリペア座標を中心としたショット領域に微小ミラーアレイ123によって空間光変調されたリペアレーザ光を照射することで、認識欠陥領域D1a全体に対するリペア処理を実行する(ステップS114)。
その後、制御部101は、図3のステップS115と同様に、外部から入力された欠陥座標すべてに対する処理が完了したか否かを判定し(ステップS115)、完了している場合(ステップS115のYes)、本動作を終了する。一方、欠陥座標すべてに対する処理が完了していない場合(ステップS115のNo)、制御部101は、ステップS101へ帰還して、未選択の欠陥座標のうちの1つを選択し、以降、同様の動作を実行する。
つぎに、図23のステップS602に示す追跡処理について、図面を参照して詳細に説明する。図24、本実施の形態6による追跡処理の概略フローを示すフローチャートである。図24に示すように、本実施の形態6による追跡処理では、まず、制御部101は、顕微鏡部110の倍率をより低倍率(たとえば数倍→十数倍程度)に変更し(ステップS7071)、この倍率にて撮像することで、視野領域R1外であった欠陥D部分までを含む画像を取得する(ステップS1072)。つづいて、制御部101は、取得した低倍率の画像を解析することで、欠陥Dの存在領域を認識し(ステップS1073)、この認識した欠陥が低倍率化後の視野領域R1外にまで延在しているか否かを判定する(ステップS7072)。この判定の結果、欠陥が視野領域R1外にまで延在している場合(ステップS7073のYes)、制御部101は、ステップS7071へ帰還し、顕微鏡部110の倍率をより低倍にして、以降の動作を実行する。一方、欠陥が低倍率化後の視野領域R1外にまで延在してない場合、すなわち低倍率化後の視野領域R1内に欠陥D全体が含まれている場合(ステップS7072のNo)、制御部101は、図23の動作へリターンする。
この追跡処理により、本実施の形態6では、1つの画像に収まり切れない欠陥であってもその欠陥の全体画像を追跡処理により生成することが可能となるため、欠陥D全体に対するリペア処理が可能となる。
(実施の形態7)
つぎに、本発明の実施の形態7による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。上述の実施の形態1〜6では、隣接するショット領域が互いにオーバラップすることがある。この場合、このオーバラップするショットの数だけ、オーバラップ領域にリペアレーザ光が余計に照射されていた。これに対し、本実施の形態7では、オーバラップ領域に対して複数回のレーザ照射が行われないようにする。
本実施の形態7による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムは、上述した実施の形態1〜6のいずれであってもよい。ただし、本実施の形態7では、欠陥Dに対するリペア座標を算出した後に、後述する処理が実行される。そこで以下では、説明の明確化のため、実施の形態1を引用する。
図25は、本実施の形態7による欠陥追跡方法の一部を示す概略フローチャートである。図26〜図30は、図25に示す流れを説明するための図である。本実施の形態7では、まず、図3のステップS101〜S113を経ることで、図26に示す検査画像R7に含まれる欠陥Dに対して、図27に示すような最終的なリペア座標c1〜c5を決定すると、制御部101は、つづいて、決定した各リペア座標c1〜c5に対するショット領域p1〜p5を算出する(ステップS701)。つづいて、制御部101は、検査画像R7中の欠陥Dにショット領域p1〜p5のイメージを重畳した画像を生成し、これをたとえば図28に示すようなGUI(Graphical User Interface)画面G8として、表示部105(図2参照)に表示する(ステップS702)。オペレータは、マウスなどのポインティングデバイスを用いて表示部105の画面上のポインタG3を操作して、GUI画面G8上のリペア座標c1〜c5またはショット領域p1〜p5の描画オブジェクトをドラッグさせる。これにより、リペア座標c1〜c5およびショット領域p1〜p5の位置を必要に応じて微調整することが可能である。
つぎに、制御部101は、ユーザによるリペア座標修正の入力の有無を判定する(ステップS703)。入力が有った場合(ステップS703のYes)、修正後のリペア座標に基づいて最終的なリペア座標を再計算し(ステップS704)、その後、ステップS701へ帰還する。一方、修正では無く決定ボタンG2がクリックされた場合(ステップS703のNo)、制御部101は、現在のリペア座標c71〜c75に対してレーザ照射の順序を示すリペア順序を決定する(ステップS705)。このリペア順序は、たとえばオペレータが入力した順序そのものであってもよいし、X−Y座標系における左上からソートした順序であってもよい。或いは、レーザリペアヘッド120および/またはワークW10の移動距離が最も短くなる際の順序であってもよい。
つづいて、制御部101は、ステップS705で決定したリペア順序に従って、各ショット領域p71〜p75の形状(レーザ照射形状)を算出する(ステップS706)。各ショット領域p71〜p75の形状は、たとえば互いにオーバラップするショット領域において、リペア順序が後のショット領域の形状からオーバラップ領域を引き算することで求めてもよい。図30は、リペア順序がリペア座標c71〜c75の順序である場合の各ショット領域p71〜p75のレーザ照射形状を示している。たとえば図30(a)および(b)を参照すると明らかなように、2番目のリペア順序のショット領域p72の形状は、レーザ最大照射半径をもとにした円形状のマスク画像から1番目のリペア順序のショット領域p71とのオーバラップ領域を引き算した形状となっている。同様に、たとえば図30(c)〜(e)を参照すると明らかなように、5番目のリペア順序のショット領域p75の形状は、レーザ最大照射半径をもとにした円形状のマスク画像からショット領域p73とのオーバラップ領域およびショット領域p74とのオーバラップ領域を引き算した形状となっている。なお、本例では、ショット領域p75とショット領域p71とが互いにオーバラップしないが、ショット領域p75とショット領域p71とがオーバラップする場合は、このオーバラップ領域が先にショット領域p75のレーザ最大照射半径をもとにした円形状のマスク画像から引き算される。また、ショット領域p75とショット領域p72とがオーバラップする場合は、ショット領域p71とのオーバラップ領域を引き算した後に、ショット領域p72とのオーバラップ領域が引き算される。
ここで、引き算後のショット領域間に隙間が生じることを防止するために、オーバラップするショット領域間に微小なのりしろ(たとえば2画素程度の帯領域)が残るように、リペア順序が後のショット領域の形状からオーバラップ領域を引き算してもよい。
以上のように、各ショット領域p71〜p75の形状を算出すると、制御部101は、図3に示すステップS114へ移行して、欠陥Dに対するリペア処理を実行する。なお、上述のステップS705で決定したリペア順序、および、ステップS706で算出した各ショット領域の形状(図30参照)は、たとえば図2に示す記憶部107に、図3のステップS113で決定された最終的なリペア座標と対応づけて適宜格納される。また、ステップS704でリペア座標を再計算した場合、記憶部107内のリペア座標が再計算されたリペア座標によって適宜更新される。
以上のように、互いにオーバラップする領域に複数回にわたってレーザ照射が行われることを回避することで、リペア時にワークW10にダメージを与える可能性を低減することが可能となる。また、同一の領域に対して複数回にわたってレーザ照射されることを回避することで、一度のレーザ照射のパワーを最適化することが可能となる。この結果、ワークW10に与える余分なダメージを極力抑えることが可能となる。さらに、隣接するショット領域間にレーザ照射領域ののりしろ部分を残しておくことで、実際のレーザ照射領域間に隙間が生じることを低減でき、より確実に欠陥をリペアすることが可能となる。その他の構成、動作および効果は、上述の実施の形態またはその変形例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態8)
また、上述の各実施の形態は、配線や電極などの回路パターンがリペア時にレーザ照射されることを防止するようにも構成することが可能である。そこで、本実施の形態8では、回路パターンなどのレーザ照射を回避すべき領域を禁止領域とし、この禁止領域に対するレーザ照射を回避する。図31は、本実施の形態8による禁止領域の一例を示す模式図である。図31では、禁止領域R81を黒塗りで示している。この禁止領域R81を含むイメージR8は、たとえば図26に示すような検査画像R7であって欠陥Dの含まれていない検査画像(これの参照符号をR7とする)をもとに作成することが可能である。具体的には、たとえばレシピ作成時に、予め欠陥の存在しない一絵素の参照画像R82に対して禁止領域R83を設定する。この設定は、オペレータによる手作業であっても、自動認識による自動処理であってもよい。つぎに、検査画像R7をサーチ対象画像とし、参照画像R82をモデル画像として、検査画像R7に対する複数の参照画像R82の重ね合わせを実施する。この重ね合わせ結果の座標にもとづいて、参照画像R82の禁止領域R83を検査画像R7に当てはめることで、各検査画像R7に対応した禁止領域R81を作成することができる。
つづいて、本実施の形態8による欠陥追跡方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態8による欠陥修正装置、欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムは、上述した実施の形態1〜7のいずれであってもよい。ただし、本実施の形態8では、実施の形態7と同様に各ショット領域の形状を算出するとともに、後述する処理が実行される。そこで以下では、説明の明確化のため、実施の形態7を引用する。
図32は、本実施の形態8による欠陥追跡方法の一部を示す概略フローチャートである。図33は、本実施の形態8において算出されるレーザ照射形状の一例を示す図である。本実施の形態8では、まず、制御部101が図3に示すステップS101〜S113および図25に示すステップS701〜S706を経ることで、図30に示すようなショット領域p71〜p75のレーザ照射形状を算出する。続いて、制御部101は、各ショット領域p71〜p75の中心座標であるリペア座標c71〜c75と、禁止領域R82の座標とにもとづいて、各ショット領域p71〜p75の形状から禁止領域R82の形状を引き算する(ステップS801)。これにより、たとえば図30(a)〜(e)に示す各ショット領域p71〜p75のレーザ照射形状から図34(a)〜(e)に示す各ショット領域p81〜p85のレーザ照射形状が算出される。算出された各ショット領域p81〜p85のレーザ照射形状は、実施の形態7における各ショット領域p71〜p75のレーザ照射形状の代わりに、記憶部107(図2参照)等に格納される。
以上のように、本実施の形態8では、各ショット領域p71〜p75と禁止領域R82とのの差分を取ることで、レーザ照射可能な領域にレーザを照射し、レーザ照射が禁止されている領域にはレーザを照射することがなくなる。この結果、ワークW10上の回路パターンを傷つけることなく、レーザを照射することが可能となる。なお、各ショット領域p81〜p85のレーザ照射形状を算出後、制御部101は、図3に示すステップS114へ移行して、欠陥Dに対するリペア処理を実行する。その他の構成、動作および効果は、上述の実施の形態またはその変形例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態9)
また、上述の各実施の形態では、オーバラップ領域や禁止領域がない状態のショット領域を、レーザ最大照射半径をもとにした円形状のマスク画像M1(たとえば図35参照)とした。ただし、これに限定されず、たとえば図35に示すように、このショット領域を矩形のマスク画像M8とすることも可能である。
ショット領域に矩形のマスク画像M8を使用する場合、たとえば図36に示すように、たとえば、検査画像R7に含まれる欠陥DのY座標の最大座標YTと最小座標YBとを求める。つづいて、最大座標YTと最小座標YBとの間を、たとえば最大座標YT側からマスク画像M8の一辺の長さd1で分割する座標(分割座標YM)を特定する。図36に示す例では、最大座標YTと最小座標YBとの間に1つの分割座標YMが特定される。この結果、欠陥Dが2つの分割領域D91およびD92に分割される。
つづいて、図37に示すように、各分割領域D91およびD92における欠陥Dの左端座標XL91およびXL92を特定する。つづいて、図38に示すように、各分割領域D91およびD92における欠陥Dに対して、左端座標XL91およびLX92から順に、マスク画像M8をショット領域p91〜p96として配置する。また、この際に、配置した各ショット領域p91〜p96の中心座標(=リペア座標)を求めておく。さらに、求めたリペア座標に対してリペア順序を決定しておく。なお、リペア座標とリペア順序とは、たとえば記憶部107内に記憶しておく。
つぎに、図39に示すように、ショット領域p91〜p96が配置された検査画像R7に対して、図31に示すような禁止領域R81を重畳する。つづいて、各ショット領域p91〜p96のレーザ照射形状(マスク画像M8の形状)から禁止領域R81を引き算する。これにより、図40に示すように、各ショット領域p91〜p96の形状が求められる。
以上のように、ショット領域の基本形状に、矩形のマスク画像M8を用いることで、ショット領域を互いにオーバラップしないように配置することが可能であるため、ショット領域からオーバラップ領域を引き算する必要がない。この結果、シンプルなアルゴリズムを用いてショット領域の割当てを行うことが可能となる。ただし、隣接するショット領域同士は、のりしろ部分として、微小にオーバラップ(たとえば2画素程度)していてもよい。その他の構成、動作および効果は、上述の実施の形態またはその変形例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態9では、ワークW10やステージ116などの座標系を用いて、欠陥Dの最大座標、最小座標および左端座標を特定したが、これに限定されるものではない。たとえば欠陥Dの長手方向が特定できる場合は、この長手方向を座標系のX方向として、上述と同様にショット領域を割り当ててもよい。
(実施の形態10)
また、上述した各実施の形態において、算出した各ショット領域のレーザ照射形状を、欠陥の形状に合わせるようにしてもよい。すなわち、欠陥の輪郭部分を含むショット領域の形状を、この輪郭部分に合わせて変形させてもよい。たとえば図26に示すような検査画像R7から欠陥Dの領域を特定し、これと各ショット領域p71〜p75との重なりから、両者のアンド(論理積)を取ることで、各ショット領域p71〜p75のレーザ照射形状を算出することが可能である。
(実施の形態11)
また、上述した実施の形態7〜10では、欠陥検出時の倍率に基づいて、各ショット領域の形状からオーバラップ領域や禁止領域を引き算していた。ただし、これに限らず、たとえば、レーザ照射時の倍率に基づいて、各ショット領域の形状からオーバラップ領域や禁止領域を引き算してもよい。なお、以下の説明では、実施の形態9を引用するが、これに限定されず、上述したいずれの実施の形態であってもよい。
たとえば上述した実施の形態7のようにして、欠陥D全体に対する各ショット領域p91〜p96のレーザ照射形状を算出すると、本実施の形態11では、リペア座標に対して設定しておいたリペア順序に従って、各リペア座標を中心とした検査画像RG1(図41参照)を取得する。図42に示すように、この際の撮像倍率は、レーザ照射時の倍率と同じとする。これは、レーザ照射用の対物レンズを用いて撮像すればよい。
つづいて、このように高倍率で取得された検査画像RG1に対し、検査画像RG1をサーチ対象画像、図43に示すような参照画像R9をモデル画像として、両者の位置合わせを実施する。この重ね合わせ結果の座標にもとづいて、参照画像R9の禁止領域R91をショット領域p91の形状から引き算することで、図44に示すように、検査画像RG1に対応した禁止領域R91が除かれたレーザ照射形状p111を得ることができる。この際、たとえば欠陥検出時の倍率を5倍、レーザ照射時の倍率を20倍とすると、欠陥検出時の倍率で取得された画像に基づいて算出したレーザ照射形状よりも、約4倍の精度のレーザ照射形状を得ることが可能となる。この結果、レーザ照射領域と禁止領域との境界をより正確に再現することが可能となるため、より正確なレーザリペアが可能となる。また、隣接するショット領域間やレーザ照射領域と禁止領域との間にのりしろ部分を設ける場合でも、こののりしろ部分をより小さいものとすることが可能となる。この結果、ワークW10に与えるダメージをより低減できる。その他の構成、動作および効果は、上述の実施の形態またはその変形例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、上記実施の形態およびその変形例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。例えば各実施の形態に対して適宜例示した変形例は、他の実施の形態に対して適用することも可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態の欠陥修正装置100は、X−Y平面内を移動可能なステージ116と、ステージ116の水平移動を制御するステージ制御部104を構成し、ステージ116によってワークW10をX−Y平面内に移動させているが、これ以外に、ワークW10をステージ上で固定し、顕微鏡部110及びレーザリペアヘッド120をX−Y平面内に移動させる構成としてもよい。即ち、顕微鏡部110及びレーザリペアヘッド120とワークW10との相対位置を変化させる移動手段と、この移動手段を制御する移動制御部であれば如何なる構成をも含むものである。
また、上記実施の形態では、光束整形手段として空間光変調器である微小ミラーアレイ123を用いているが、これ以外の光束整形手段として可変スリットや液晶シャッタなどを用いる構成としてもよい。即ち、レーザ光束の断面形状を所望の形状に整形する光束整形手段であれば如何なる構成をも含むものである。
また、上記の実施の形態では、欠陥に対しレーザ光を照射して欠陥修復を行う欠陥修正部を有した欠陥修正装置の例を示したが、このようなレーザ光を用いる欠陥修正部に限らず、例えばディスペンサやニードルなどのプローブを用いる方式、インクジェット方式、転写方式など、欠陥に対して修正材料の塗布・描画・転写などを行って欠陥修復を行う方式の欠陥修正部(総称して塗布修正)や、例えはニードルなどのプローブによって欠陥を切断・切除・整形する欠陥修正部に置き換えても構わない。この場合、上記実施の形態の欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムにおける修復処理(リペア実行)を、レーザ照射による修復処理から、例えば修正材料の塗布・描画・転写による修復処理に置き換えることで、各種の欠陥修正装置に共通する欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムとすることができる。
また、上記実施の形態における本願発明の欠陥追跡方法および欠陥追跡プログラムは、開示した欠陥修正装置のような装置構成を必須とする必要は無く、上記実施の形態の欠陥修正装置における欠陥修正部(例えばレーザリペアヘッド)を省略しても構わない。即ち、顕微鏡やカメラなどによって欠陥を含む検査画像を光学的に取得したり、取得した検査画像から欠陥の有無を判定したり、検査画像から欠陥をレビューするなど、各種の欠陥検査装置や欠陥レビュー装置等の周知の検査装置にも適用できるものである。
100 欠陥修正装置
101 制御部
102 画像処理部
103 領域設定部
104 ステージ制御部
105 表示部
106 入力部
107 記憶部
110 顕微鏡部
111 撮像素子
112 光源
116 ステージ
120 レーザリペアヘッド
121 レーザ光源
122 LED
123 微小ミラーアレイ
AX 観察光軸
C1、C11、C12、C13 重心
C201、C202 リペア座標
C301、C302 辺中心座標
C401〜C408 基準点
c1〜c5、c11〜c13、c21〜c24、c31〜c34、c41、c51、c71〜c75、c201〜c205、c211〜c215、c221〜c225、c301〜c305、c311〜c315、c321〜c325、c401〜c405、c411〜c415、c421〜c425 リペア座標
D、D−1〜D−6 欠陥
D1、D1a、D11〜D13、D21、D201、D202、D301、D302、D401、D402 認識欠陥領域
D2 認識外欠陥領域
D91、D92 分割領域
G2 決定ボタン
G3 ポインタ
G8 GUI画面
M1、M8 マスク画像
M12 結像レンズ
M13、M16 リレーレンズ
M14、M21、M24 ハーフミラー
M15 対物レンズ
M22、M23 高反射ミラー
p1〜p5、p71〜p75、p81〜p85、p91〜p96、p201〜p205、p221〜p225、p301〜p305、p321〜p325、p401〜p405、p421〜p425 ショット領域
p111 レーザ照射形状
R1 視野領域
R2 認識領域
R3 中心領域
R7 検査画像
R8 イメージ
R11〜R16 分割画像
R81、R83、R91 禁止領域
R82、R9 参照画像
R100 全体画像
RR1〜RR7 オーバラップ領域
RR1a〜RR7a、RR1b〜RR7b 貼合せ領域
r1〜r9 分割領域
W10 ワーク
XL91、XL92 左端座標
YB 最小座標
YM 分割座標
YT 最大座標

Claims (12)

  1. 対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、
    前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域と前記視野領域の四辺と交わった線分の辺中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記辺中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、
    前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥修正装置。
  2. 前記追跡部は、前記撮像部が初めに取得した前記画像で特定された認識欠陥領域が前記視野領域と交わらない辺を追跡対象処理から外すことを特徴とする請求項に記載の欠陥修正装置。
  3. 対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、
    前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、
    前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥修正装置。
  4. 対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、
    前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定部果に基づいて前記認識欠陥領域に対して設定された追跡対象修正領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、
    前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥修正装置。
  5. 対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、
    前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定部果に基づいて前記視野領域の外周部を複数の領域に分割された各分割領域に引き込みの基準となる基準点をそれぞれ設定し、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記認識欠陥領域が含まれる分割領域の基準点を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、
    前記追跡部の追跡により前記視野領域内に引き込まれた欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥修正装置。
  6. 対象基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部と、該撮像部が取得した画像に基づいて前記対象基板に修復処理を行う欠陥修正部と、を備えた欠陥修正装置であって、
    前記撮像部が取得した前記画像であって、前記欠陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定部果に基づいて前記欠陥の延在方向に前記撮像部を走査して欠陥全体を複数の分割画像に分けて撮像することで前記認識欠陥領域を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡部と、
    前記追跡部の追跡により前記撮像部で撮像されて複数の画像をつなぎ合わせて生成された欠陥全体に対して修正領域を割り振る修正領域設定部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥修正装置。
  7. 前記修正領域設定部は、前記欠陥全体に割り振られた2つの修正領域が互いに重畳する重畳領域がある場合、前記2つの修正領域のうちいずれか一方の修正領域から前記重畳領域を除くことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の欠陥修正装置。
  8. 撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、
    前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域と前記視野領域の四辺と交わった線分の辺中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記辺中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥追跡方法。
  9. 撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、
    前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥追跡方法。
  10. 撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、
    前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて前記認識欠陥領域に対して設定された追跡対象修正領域の中心座標を求め、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記中心座標を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥追跡方法。
  11. 撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、
    前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて前記視野領域の外周部を複数の領域に分割された各分割領域に引き込みの基準となる基準点をそれぞれ設定し、前記撮像部と前記対象基板とを相対移動させて前記認識欠陥領域が含まれる分割領域の基準点を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥追跡方法。
  12. 撮像部により対象基板の一部を拡大した画像であって、陥修正部の修正領域よりも広い視野領域で撮像した画像を取得する撮像ステップと、
    前記撮像部が取得した前記画像に含まれる欠陥の領域を認識欠陥領域として特定し、該特定された前記認識欠陥領域が視野領域外に延在しているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に基づいて前記欠陥の延在方向に前記撮像部を走査して前記欠陥全体を複数の分割画像に分けて撮像することで前記認識欠陥領域を前記視野領域の中心に引き込みながら前記視野領域外に延在している認識外欠陥領域追跡する追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする欠陥追跡方法。
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