JP2013176788A - レーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラム - Google Patents

レーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことが可能なレーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラムを提供すること。
【解決手段】基板を載置するステージと、ステージの移動を制御するとともに、修正処理を行う欠陥修正位置にステージを移動させるステージ制御部と、欠陥修正位置において撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチング部と、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、参照画像をもとに、全体として参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成部と、レーザ光の光束断面形状をマスク画像に応じた形状に整形する光束整形手段と、を備え、マスク生成部は、マスク画像内に照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種基板へのパターニングプロセスの際に生じたパターニングエラー(欠陥)を修復するためのレーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラムに関する。
従来、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、などのFPD(Flat Panel Display)基板や、半導体ウエハや、プリント基板など、各種基板の製造では、その歩留りを向上するために、各パターニングプロセス後、逐次、配線の短絡や接続不良や断線やパターン不良などのパターニングエラー(欠陥)が存在するか否かが検査される。この検査の結果、欠陥が存在すれば、随時、そのエラー箇所が修正される。
上述した欠陥を修正する技術としては、欠陥箇所にレーザ光を照射して修正する、いわゆるレーザリペアと呼ばれる技術が存在する(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1が開示する欠陥修正方法(レーザ加工装置)では、被加工物のパターン画像と正常パターン画像(参照画像)との比較を行ってパターンの欠陥を検出するとともに、正常パターン画像から得られる被加工物のパターンに応じたレーザ光照射領域および非照射領域を設けたマスク画像を生成し、このマスク画像およびDMDなどの微小ミラーアレイ(空間変調素子)を用いてレーザ光の断面形状をそのパターンに応じて成形して、被加工物にレーザ光を照射することで、欠陥修正を行う。この欠陥修正方法では、欠陥のあるパターンの所望パターンへの再成形や、パターン近傍に存在する欠陥の除去が可能である。また、この欠陥修正方法によれば、上記のような欠陥に限らず、基板表面に付着したパーティクルやレジストなどの異物も除去することが可能である。
特開2011−194432号公報
ところで、特許文献1が開示する従来の欠陥修正方法では、レーザ光の断面形状を被加工物の照射対象のパターンに応じたマスク画像を成形する。図23は、従来のレーザ加工装置における参照画像の一例を示す模式図である。例えば、図23に示すように、参照画像Dr100上に照射対象の3つのパターン部P101〜P103が形成されている場合、レーザ光の断面形状を整形するためのマスク画像Dm100(マスク情報)を生成する。マスク画像Dm100には、3つのパターン部P101〜P103に応じたレーザ光の照射領域である照射部Pm101〜Pm103が設けられ、その他の領域はレーザ光が照射されない非照射領域となっている(図24(a))。
ここで、マスク画像Dm100に形成された各照射部Pm101〜Pm103の間隔が狭い場合、特に、近紫外光以上の波長帯のレーザ光を用いる場合において、加工されるパターン形状の加工精度が低下することがあった。この原因の一つとして、被加工物の加工面に用いられる材料の熱伝導率によるレーザ光の熱分布のプロファイルの変化が挙げられる。図24(b)および24(c)は、被加工物の加工面上におけるレーザ光照射時のエネルギー分布を示している。例えば、被加工物の加工面に用いられる材料の熱伝導率や、熱吸収率が低い、または比熱が大きい場合は、図24(b)に示すグラフのように、照射部Pm101〜Pm103に応じた熱エネルギー曲線L1に示される熱分布プロファイルとなる。一方、被加工物の加工面に用いられる材料の熱伝導率や、熱吸収率が高い、または比熱が小さい場合は、図24(c)に示すグラフのように、熱エネルギー曲線L2に示される熱分布プロファイルとなり、照射部Pm101〜Pm103間におけるレーザ光の非照射領域にもレーザ光の熱が加わってしまう。なお、グラフ中の曲線L3は、1つの照射部における理想的な熱分布プロファイルを示している。
図24(c)に示す熱エネルギー曲線L2に示される熱分布プロファイルで被加工物にレーザ光が照射された場合、図25に示す撮像画像Da100ように、パターン部P101〜P103(図23参照)において隣接するパターン部同士が繋がったパターン部P104が形成される。また、レーザ光の照射領域および非照射領域が逆のものであっても非照射領域の間隔により同様の問題が生じ、レーザ光を照射して欠陥を修正した際に、非除去対象のパターンを除去してしまうおそれがある。このように、パターン部の配置によっては、レーザ光の照射領域が所望のパターンに対応せず、所望のレーザ加工ができないというおそれがあった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことが可能なレーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるレーザ加工装置は、所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理を行うレーザ加工装置であって、前記基板を載置するとともに、該基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部に対して相対的に移動可能なステージと、前記ステージの移動を制御するとともに、前記修正処理を行う欠陥修正位置に前記ステージを移動させるステージ制御部と、前記ステージ制御部によるステージ移動によって移動した前記欠陥修正位置において撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチング部と、前記マッチング部による判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成部と、レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形手段と、を備え、前記マスク生成部は、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工装置は、上記の発明において、前記光束整形手段は、二次元変調素子を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工装置は、上記の発明において、前記マスク生成部は、前記基板またはレーザ加工面上の熱伝導率、熱吸収率、比熱、膜厚、密度、およびレーザ照射のエネルギー、照射サイズに基づいて、マスク画像を生成することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工装置は、上記の発明において、前記欠陥修正位置において存在する欠陥領域を抽出する抽出部をさらに備え、前記マスク生成部は、前記欠陥領域に応じた照射部を形成することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工装置は、上記の発明において、前記マスク生成部は、前記レーザ光を照射する領域を分割し、前記所定距離以上となるように該分割した領域に照射部をそれぞれ形成することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工方法は、所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理を行うレーザ加工方法であって、前記基板を載置するステージを、前記修正処理を行う欠陥修正位置に移動させるステージ移動ステップと、前記ステージ移動ステップによって移動した前記欠陥修正位置において前記基板の画像を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップによって撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチングステップと、前記マッチングステップによる判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成ステップと、レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形ステップと、を含み、前記マスク生成ステップは、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とする。
また、本発明にかかるレーザ加工プログラムは、所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理をコンピュータに実行させるためのレーザ加工プログラムであって、前記基板を載置するステージを、前記修正処理を行う欠陥修正位置に移動させるステージ移動手順と、前記ステージ移動手順によって移動した前記欠陥修正位置において前記基板の画像を撮像する撮像手順と、前記撮像手順によって撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチング手順と、前記マッチング手順による判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成手順と、レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形手順と、を含み、前記マスク生成手順は、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、1つの参照画像に対し、レーザ光照射対象のパターン部の配置に応じた複数のマスク情報を生成し、それぞれのマスク画像に応じた断面形状をなすレーザ光を照射するようにしたので、複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことが可能であるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置に組み込まれる欠陥修正方法の概略を説明するための概念図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置が行うレーザ加工処理を含む欠陥修正処理の概略フローを示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態にかかる欠陥修正対象の画像の一例を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の記憶部に記憶される参照画像の一例を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態にかかる欠陥抽出画像の一例を示す模式図である。 図7は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の微小ミラーアレイにおける各ミラーのオンとオフとを示す模式図である。 図8は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の記憶部に記憶される参照画像の一例を示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置において生成される第1マスク画像の一例を示す模式図である。 図10は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置において生成される第2マスク画像の一例を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。 図12は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。 図14は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。 図15は、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工装置の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。 図16は、本発明の実施の形態の変形例1にかかるレーザ加工装置において生成される第1マスク画像を示す模式図である。 図17は、本発明の実施の形態の変形例1にかかるレーザ加工装置において生成される第2マスク画像を示す模式図である。 図18は、本発明の実施の形態の変形例2にかかるレーザ加工装置において生成される第1マスク画像を示す模式図である。 図19は、本発明の実施の形態の変形例2にかかるレーザ加工装置において生成される第2マスク画像を示す模式図である。 図20は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるレーザ加工装置の記憶部に記憶される参照画像の一例を示す模式図である。 図21は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるレーザ加工装置において生成される第1マスク画像を示す模式図である。 図22は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるレーザ加工装置において生成される第2マスク画像を示す模式図である。 図23は、従来のレーザ加工装置における参照画像の一例を示す模式図である。 図24は、従来のレーザ加工装置において生成されるマスク画像の一例および熱分布プロファイルを示す模式図である。 図25は、従来のレーザ加工装置におけるレーザ照射後の画像の一例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるレーザ加工装置、レーザ加工方法およびレーザ加工プログラムを、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態1によるレーザ加工装置100(図2参照)に組み込まれる欠陥追跡方法の概略を説明するための概念図である。本実施の形態1において、レーザ加工装置100には、たとえばAOI(Automated Optical Inspection)システムなどの外部の検査手段で特定された欠陥の座標が入力される。以下、本説明において、パターニングエラーや、基板表面に付着したパーティクルやレジストなどの異物を単に欠陥という。この座標を、他の座標と区別するため、欠陥座標という。欠陥座標は、1つの欠陥に1つずつ与えられる。なお、以下の説明において、座標とは、基板(以下、ワークという)が載置されるステージ上面もしくはステージを支持する筐体上に設けられた基準位置を原点としたワーク表面もしくはステージ上面における2次元座標をいう。
本実施の形態1によるレーザ加工装置100が実行する欠陥修正方法では、図1(a)に示すように、まず、リペア対象基板(以下、ワークという)表面における入力された欠陥座標に基づいてワークを移動し、レーザ加工装置100における顕微鏡部110(対物レンズ)の視野領域R1内に欠陥が写るようステージ116を制御する。つづいて、顕微鏡部110が対物レンズM15の視野領域R1を撮像することで得られた画像を解析することで、この画像に収められた欠陥Gの領域(認識欠陥領域)G1を特定する。ただし、解析する領域は、画像全体ではなく、画像全体に相当する視野領域R1よりも小さい特定の認識領域R2であってもよい。また、この認識領域R2を視野領域R1内に複数設定してもよい。
なお、本実施の形態1にかかる顕微鏡部では、対物レンズM15として、たとえば1倍,2倍,5倍の比較的倍率の低い対物レンズ(以下、「低倍対物レンズ」という)と、10倍,20倍,50倍の低倍対物レンズの倍率に対して高倍率である対物レンズ(以下、「高倍対物レンズ」という)とが少なくとも一つずつレボルバに装着され、対物レンズの切り替えが可能である。低倍対物レンズおよび高倍対物レンズの倍率は一例であり、高倍対物レンズが低倍対物レンズに対して高ければよい。また、このとき(視野領域R1)の対物レンズM15は、低倍対物レンズである。
また、この欠陥修正方法では、上記において特定した認識欠陥領域G1の重心C1の座標を特定し(図1(a)参照)、つづいて、欠陥Gの視野領域R1(または認識領域R2)外にまで延在する部分(認識外欠陥領域G2)を追跡する追跡処理S1を実行する。本実施の形態1では、この追跡処理S1として、図1(b)に示すような、図1(a)において特定した重心C1をレーザ加工装置100の顕微鏡部による視野領域R1の中心に引き込む処理(センタリング)を行う場合を例に挙げる。この引き込みにより、図1(b)に示すように、欠陥Gのうち視野領域R1外であった認識外欠陥領域G2の少なくとも一部もしくは全体が視野領域R1内に引き込まれるため、この引き込まれた部分に対するレーザリペアが可能になる。ただし、この追跡処理S1は、たとえば算出した重心C1の座標が、認識領域R2の外端近く、すなわち認識領域R2内であって中心領域R3以外に含まれる場合のみ、実行されても良い。
つづいて、この欠陥修正方法では、図1(c)に示すように、引き込んだ後の視野領域R1を撮像することで得られた画像に含まれる認識欠陥領域G1aを特定し、この認識欠陥領域G1aに対して割り振る1つ以上のショット領域(修正領域)E1〜E5の中心座標(リペア座標)c1〜c5をそれぞれ算出するリペア座標算出処理S2を実行する。
つぎに、対物レンズM15を高倍対物レンズ(レーザ加工対物レンズ)に切り替え、ショット領域(修正領域)E1〜E5の中心座標(リペア座標)c1〜c5に順次ステージ116を移動させてセンタリングし、顕微鏡部110がレーザ加工対物レンズの視野内の画像を撮像する。顕微鏡部110によって撮像された被検査画像を、予めレシピとして記憶部107に記憶されている参照画像とマッチングさせて、マスク画像を作成する。なお、レーザ加工対物レンズは、低倍であっても加工可能であれば、低倍対物レンズを用いてもよい。
その後、制御部101は、図1(d)に示すように、算出したリペア座標c1〜c5に従い、順次、得られたマスク画像に基づいて二次元変調素子(微小ミラーアレイ123)を駆動して、欠陥Gにレーザ照射することで、ワーク表面における欠陥箇所を修復するリペア処理S3を実行する。
以上のような動作により、本実施の形態1では、欠陥Gが、視野領域R1外であっても、欠陥Gにおける視野領域R1外の部分を視野領域R1内に引き込んだ上で欠陥Gに対してショット領域E1〜E5(リペア座標c1〜c5)を割り振ることが可能である。これにより、1回の撮像で欠陥G全体を写しきれなかった場合でも、この欠陥G全体に対して連続してレーザ照射することが可能となり、この結果、行程数の増加および作業時間の冗長を抑制しつつ欠陥G全体を修復することが可能となる。
つぎに、本実施の形態1によるレーザ加工装置100について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本実施の形態1によるレーザ加工装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、レーザ加工装置100は、X−Y平面内を移動可能なステージ116と、ステージ116の水平移動を制御するステージ制御部104と、ステージ116上に載置されたワークW10を上方から観察する顕微鏡部110と、ワークW10に照射する欠陥修復用のレーザ光を出力するレーザリペアヘッド120と、顕微鏡部110で取得された画像データに対して各種画像処理を実行する画像処理部102と、本実施の形態1によるレーザ加工方法を実現するプログラムであるレーザ加工プログラムを含む各種プログラムや各種パラメータなどを格納する記憶部107と、記憶部107から読み出した各種プログラムおよびパラメータを実行することで本実施の形態1による欠陥追跡方法を実現するとともにレーザ加工装置100内の各部を制御する制御部101と、制御部101からの制御の下でレーザリペアヘッド120が出力する欠陥修復用のレーザ光の光束断面形状(レーザ光の光軸と垂直な断面の形状)を調整する領域設定部103と、顕微鏡部110で取得された画像や各種情報を表示する表示部105およびレーザ加工装置100に対する各種操作や設定をユーザに入力させる入力部106を含むユーザインタフェースと、を備える。なお、ステージ116がX−Y平面内を移動可能な構成だけでなく、顕微鏡110がX−Y平面内を移動可能な構成としてもよく、ステージ116と顕微鏡110を相対的に移動させて顕微鏡部110がワークW10を走査できる構成であればどのような形態であっても構わない。
上記構成において、リペア対象であるワークW10は、所定のパターンが形成されたFPD用のガラス基板や半導体基板やプリント基板などである。このワークW10は、ステージ116上に載置される。ステージ116の載置面には、無数の穴が設けられている。この無数の穴は不図示のポンプから供給される気体によってワークW10を浮上させた状態で不図示の固定部材によりステージ116上で保持する。或いは、この無数の穴を、不図示のバキュームポンプに連結し、この無数の穴からの吸気によって、ステージ116上に載置されたワークW10をステージ116対して吸着して固定することも可能である。また、上記のような、ステージ116上でワークW10を保持する保持手段として、上記以外にも回転する複数のローラーによって基板を移動可能に保持するローラーステージの構成としてもよい。さらに、支持ピンやクランプ機構など、機械的な手段を用いて基板を支持する構成としてもよい。
顕微鏡部110は、ステージ116上のワークW10を照明する光源112と、照明されたワークW10を撮像するCCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子111(本実施の形態ではCCD)と、を含み、対象基板であるワークW10の一部を拡大した画像を取得する撮像部として機能する。顕微鏡部110の光源112から出力された照明光は、リレーレンズM16を透過してハーフミラーM14で反射された後、ワークW10に対する観察光軸AXと同軸の光として対物レンズM15を介してワークW10を照明する。また、このように照明されたワークW10の像は、観察光軸AXに沿って配置された対物レンズM15、ハーフミラーM14、リレーレンズM13、および結像レンズM12を含む観察光学系によって、撮像素子111の受光面に、たとえば数倍〜数十倍に拡大されて結像される。なお、この観察光学系を介した撮像素子111の視野領域は、図1に示す視野領域R1に相当する。この視野領域R1は、1つのショット領域よりも広範囲である。さらに、光源112によって照明される領域は、少なくとも視野領域R1よりも広範囲である。さらにまた、少なくとも視野領域R1内は、光源112からの照明光によって上方から略均一に照明される。
撮像素子111で取得された画像データは、画像処理部102に入力される。画像処理部102は、入力された画像データに対して各種画像処理を実行した後、処理後の画像データを表示部105に入力する。これにより、表示部105に、顕微鏡部110で取得された視野領域R1の画像がたとえば略リアルタイムに表示される。また、画像処理部102は、撮像素子111によって取得された画像において欠陥領域を抽出する抽出部102aと、撮像素子111によって取得された画像と記憶部107に記憶されている参照画像(正常パターン画像)とを用いてマッチング処理を行うマッチング部102bと、マッチング部102bのマッチング結果に基づいて、ワークW10の処理対象位置におけるマスク画像を含むマスク情報を、参照画像をもとに生成するマスク生成部102cとを有する。
また、ステージ制御部104は、制御部101からの制御の下、制御部101から入力される欠陥修正位置(欠陥座標、重心座標およびリペア座標等の所定の位置座標)が顕微鏡部110の視野領域R1における中心に位置するように、ステージ116を水平移動する。これにより、制御部101から入力される座標が顕微鏡部110の視野領域R1における中心に位置するように、顕微鏡部110とワークW10との相対位置が制御される。
レーザリペアヘッド120は、ワークW10に照射されるレーザ光(以下、リペアレーザ光という)を出力するレーザ光源121と、レーザ光源121からのレーザ光の光束断面形状(以下、レーザ断面形状という)を所望の形状(後述するマスク画像に応じた形状)に整形する光束整形手段として空間光変調素子である微小ミラーアレイ123と、レーザ光源121からのリペアレーザ光と観察光学系の視野を調整するための光(以下、ガイド光という)を出力するLED122と、を含み、顕微鏡部110が取得した画像に基づいてワークW10に欠陥修復用に空間変調したレーザ光を照射する。LED122からのガイド光は、ハーフミラーM21で反射されることで、その光軸がレーザ光源121の光軸と一致する。
また、レーザ光源121からのリペアレーザ光ならびにLED122からのガイド光の光軸は、高反射ミラーM22、微小ミラーアレイ123、および高反射ミラーM23を介した後、ハーフミラーM24で反射されることで、その光軸が観察光軸AXと一致する。したがって、ハーフミラーM24で反射されたリペアレーザ光およびガイド光は、リレーレンズM13、ハーフミラーM14および対物レンズM15を介してステージ116上のワークW10に上方から観察光軸AXに沿って照射される。なお、微小ミラーアレイ123には、例えばDMD(Digital Micromirror Device)を用いればよい。また、光束整形手段として他のMEMSデバイスや、液晶シャッタなどの透過型の空間変調素子など、他のデバイスで代用することも可能である。このような他のデバイスを採用する場合は、上記の光学系は当分野の技術常識に照らし合わせ、光学条件に応じた適切な配置や部材を用いた構成とする。なお、上記のLED122は、ガイド光によってリペアレーザ光の照射位置を確認したり調整したりするために用いるものであるので、必要に応じて省略しても構わない。
なお、空間光変調素子である微小ミラーアレイ123は、たとえば微小デバイスの1つである微小ミラーが2次元アレイ状に配列された構成を備える。各微小ミラーの反射角は、制御部101からの制御のもと、オン角度とオフ角度との少なくとも2つのうちのいずれかの角度に切り替え可能である。オン角度とは、この状態にある微小ミラーで反射されたリペアレーザ光がステージ116上のワークW10に投射される角度であり、オフ角度とは、この状態にある微小ミラーで反射されたリペアレーザ光が不必要な光として光路外に設けられる不図示の遮光部材や吸収部材などのレーザダンパーに照射される角度である。したがって、2次元アレイ状に配列された微小ミラーそれぞれの反射角をオン角度とオフ角度とのいずれかにスイッチングすることで、ワークW10に投射されるリペアレーザ光の断面形状を制御することが可能である。オン角度とオフ角度とのスイッチングは、後述するマスク画像に基づいて制御される。これにより、レーザ光源121からのリペアレーザ光の断面形状を修復パターン(後述する照射部)の形状に調整してワークW10に照射することが可能となる。この修復パターンは、正常な配線パターン以外にリペアレーザ光を照射する修復パターンであり、たとえばパターン除去不良などの欠陥を修復する場合には、ショット領域中の正常な配線等の領域に対応する微小ミラーをオフ角度とし、それ以外の領域に対応する微小ミラーをオン角度としたパターンとなる。
修復パターンの設定は、上記のように正常な配線パターンに応じて設定する以外に、欠陥形状に合わせて設定するようにしても構わない。この場合、リペアレーザ光の断面形状を欠陥形状に合わせて、欠陥領域に対応する微小ミラーをオン角度とし、欠陥領域以外の領域に対応する微小ミラーをオフ角度とすればよい。
領域設定部103は、制御部101から入力された修復パターン(マスク画像)にしたがって微小ミラーアレイ123の微小ミラーの反射角をそれぞれ制御することで、リペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に制御する。
また、制御部101は、上述のように、記憶部107から読み出した各種プログラムおよびパラメータを実行することで本実施の形態1による欠陥修正方法を実現するとともにレーザ加工装置100内の各部を制御する。ここで、制御部101が実行する欠陥修正方法を、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本実施の形態にかかるレーザ加工装置が行うレーザ加工処理を含む欠陥修正方法の概略フローを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、制御部101の制御のもと、各部が動作しているものとして説明する。
まず、制御部101は、外部の検査手段で特定された欠陥の座標である欠陥位置情報を取得する(ステップS101)。欠陥位置情報を取得後、ステージ制御部104は、対物レンズM15の視野領域内に欠陥が含まれるように、ステージ116を欠陥位置に移動させる(ステップS102)。ステージ116の欠陥位置への移動後、CCD111がこの対物レンズM15の視野領域の画像を撮像して画像信号として出力する(ステップS103)。CCD111によって出力された画像信号は、画像処理部102に取り込まれる(ステップS104)。
画像処理部102に画像信号が取り込まれると、抽出部102aが、予め記憶されている参照画像(正常パターン画像)から撮像した視野領域に応じた位置を抽出する。マッチング部102bは、抽出部102aによって抽出された参照画像と、取り込まれた画像信号に応じた画像とをマッチングさせる。その後、抽出部102aは、マッチング部102bによる比較結果に基づいて、画像内の欠陥領域を抽出する(ステップS105)。
なお、このマッチング処理では、画像中の白色の面積の比率などに基づいて、撮像された画像と参照画像との合致度(適合度、マッチングしている比率)であるマッチングスコアを算出する。このマッチング部102bによる比較結果をもとに、撮像された画像が、参照画像内のどの位置に対応しているかが決定される。
また、例えば、図4に示すように、対物レンズM15の視野領域における撮像画像Da内には、所定のパターンPが形成されており、ある隣接パターンP間において欠陥G3が存在している。このとき、マッチング部102bによる比較結果をもとに決定された参照画像が、図5に示す参照画像Drである場合、撮像画像Daと参照画像Drとをもとに、抽出部102aによって図6に示すような欠陥領域Gdを抽出し、画像処理部102によってこの欠陥領域Gdを含む抽出画像Dsが画像信号として出力される。
制御部101は、抽出部102aによって抽出された欠陥領域をもとに、欠陥修正を行う必要があるか否かを判断する(ステップS106)。ここで、制御部101が、抽出された欠陥領域をもとに、欠陥修正を行う必要がないと判断した場合(ステップS106:No)、ステップS107に移行し、次の欠陥位置情報を取得して、ステージ制御部104を駆動してステージ116を移動させる。その後、制御部101は、ステップS103に戻り、次の欠陥位置における撮像処理をCCD111に行わせる。
一方、制御部101が、抽出された欠陥領域をもとに、欠陥修正を行う必要があると判断した場合(ステップS106:Yes)、制御部101は、ステップS108に移行し、レーザ光による露光対象が複数であるか否かを判断する。ここで、制御部101は、レーザ光による露光対象が複数でないと判断した場合(ステップS108:No)、ステップS109に移行して、レーザ加工用対物レンズ(高倍対物レンズ)として対物レンズM15を切り替える。
その後、CCD111がこの対物レンズM15(レーザ加工用対物レンズ)の視野領域の画像を撮像して画像信号として出力し、出力された画像信号が、画像処理部102に取り込まれる(ステップS110)。また、画像処理部102に画像信号が取り込まれると、抽出部102aが、この画像に対するマッチング部102bによる比較結果に基づいて、画像内の欠陥領域を抽出する(ステップS111)。
ステップS111によってレーザ加工用対物レンズによる欠陥領域の抽出が終了すると、マスク生成部102cが、少なくともマスク画像を含むマスク情報を生成する。マスク画像は、例えば図5に示す参照画像DrのパターンPに応じて、パターンP以外の領域を、レーザ光を照射する照射部(オン角度に制御される領域)とし、パターンPの形成領域を、レーザ光が照射されない非照射部(照射部以外のその他の部分、オフ角度に制御される領域)とするマスク画像を含むマスク情報を生成する。なお、マスク情報には、マスク画像のほか、微小ミラーアレイ123(DMD123)の微小ミラーのオン角度およびオフ角度を制御するための指示情報等が含まれる。
ステップS112によるマスク画像の生成処理が終了すると、領域設定部103は、制御部101から入力されたマスク画像にしたがって微小ミラーアレイ123の微小ミラーの反射角をそれぞれ制御することで、リペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に制御する(ステップS113)。その後、レーザ光源121をオンすることによって、マスク画像に応じた断面形状をなすレーザ光を検査対象のワークW10に対して照射する(ステップS114)。
このとき、マスク生成部102cが、欠陥領域Gdの形状に応じた照射部を有するマスク画像を生成し、欠陥領域Gdに応じた断面形状のレーザ光を照射するように制御してもよい。この場合、微小ミラーアレイ123の各微小ミラーMにおいて、オン角度に制御する微小ミラーを網掛け表示すると、図7に示すようなオン角度制御領域Gmが形成される。このように制御された各微小ミラーMによって、欠陥領域Gd(欠陥G3)に応じた断面形状のレーザ光を照射することができる。
レーザ照射後、CCD111がレーザ光照射後のレーザ加工用対物レンズの視野領域の画像を撮像して画像信号として出力し、出力された画像信号が、画像処理部102に取り込まれる(ステップS115)。制御部101は、この取り込まれた画像信号の画像をもとに、マッチング処理等によって欠陥修正(リペア)が完了したか否かを判断する(ステップS116)。
ここで、制御部101は、レーザ光照射後の画像においてリペアが完了したと判断した場合(ステップS116:Yes)、欠陥修正処理を終了する。また、制御部101は、レーザ光照射後の画像においてリペアが完了していないと判断した場合(ステップS116:No)、ステップS110に移行して、再度画像信号を取り込ませて、レーザ照射処理を行わせる。
これに対して、制御部101は、照射対象の1つの参照画像に対してレーザ光による露光回数が複数である(複数露光の対象である)と判断した場合(ステップS108:Yes)、ステップS117に移行して、レーザ加工用対物レンズ(高倍対物レンズ)として対物レンズM15を切り替える。ここで、複数露光の対象であるか否かの判断として、例えば、抽出された欠陥領域が、欠陥修正処理が必要な形状や、ワークW10やワークW10の加工面が熱伝導率や、熱吸収率の高い、または比熱が小さい材料である場合、またはその領域に、レーザ光非照射部として設定されている領域がある場合や、上述した熱の影響があり得るパターンを含む場合が挙げられる。
対物レンズM15の切り替え後、CCD111がこの対物レンズM15(レーザ加工用対物レンズ)の視野領域の画像を撮像して画像信号として出力し、出力された画像信号が、画像処理部102に取り込まれる(ステップS118)。また、画像処理部102に画像信号が取り込まれると、抽出部102aが、この画像に対するマッチング部102bによる比較結果に基づいて、画像内の欠陥領域を抽出する(ステップS119)。
ステップS119によってレーザ加工用対物レンズによる欠陥領域の抽出が終了すると、画像内の欠陥領域のセンタリングを行い(ステップS120)、マスク生成部102cが、マスク画像を含むマスク情報を生成する(ステップS121)。レーザ光による露光対象が複数である場合、マスク画像も1つの参照画像に対して複数枚生成される。
例えば、欠陥領域を含む撮像画像に対応する参照画像が、図8に示す参照画像Dr1であるとする。この参照画像Dr1は、パターン形成領域Ps内に複数のパターン部P1〜P3が形成されている。各パターン部P1〜P3は、パターン形成領域Ps内において、紙面左からパターン部P1、パターン部P3、パターン部P2の順に列設されている。なお、この参照画像Dr1では、パターン部P1〜P3がレーザ光照射領域であるものとして説明する。
ここで、パターン部P1とパターン部P3との間の距離d1、およびパターン部P2とパターン部P3との間の距離d2は、それぞれ上述した熱エネルギー曲線L2による熱の影響を受けるおそれがある(図24(c)参照)。このため、マスク生成部102cは、熱による影響を回避するための複数のマスク画像(第1マスク画像、第2マスク画像)をそれぞれ含む第1および第2マスク情報をそれぞれ生成する。この第1および第2マスク画像は、全体として参照画像Dr1のパターンと同じパターンになる。なお、熱による影響を受け得る距離は、レーザ光の強度や、レーザ照射のエネルギー、照射サイズ、またはパターン部の幅、パターン形成に用いられる材料(加工面の材料、パターン形成材料)の熱伝導率、熱吸収率、比熱、膜厚、密度等によって決まる。熱による影響を回避するための距離として、例えば3μm以上に設定される。ここで、加工面の材料は、1種類の材料からなる単層であってもよいし、互いに異なる複数の材料が積層された複層であってもよい。なお、加工面が、複層をなす場合は、それぞれの材料における上記の特性が考慮されることが好ましい。
図9は、本実施の形態にかかるレーザ加工装置100において生成される第1マスク画像Dm1aを示す模式図である。第1マスク画像Dm1aは、参照画像Dr1のパターン形成領域Psに応じたマスクパターン形成領域Pms内において、パターン部P1,P2に対応する位置に、レーザ光が照射される照射部Pm1,Pm2が形成されている。ここで、照射部Pm1,Pm2のようにマスク画像内に複数の照射部がある場合、照射部Pm1,Pm2間の距離d3は、上述した熱エネルギー曲線L2のような熱の影響を受けないとされる距離である。
図10は、本実施の形態にかかるレーザ加工装置100において生成される第2マスク画像Dm1bを示す模式図である。第2マスク画像Dm1bは、参照画像Dr1のパターン形成領域Psに応じたマスクパターン形成領域Pms内において、パターン部P3に対応する位置に、レーザ光が照射される照射部Pm3が形成されている。
ステップS121による第1および第2マスク情報の生成処理が終了すると、領域設定部103は、まず、制御部101から入力された第1マスク画像Dm1aにしたがって微小ミラーアレイ123の微小ミラーの反射角をそれぞれ制御することで、リペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に制御する(ステップS122)。その後、レーザ光源121をオンすることによって、マスク画像の照射部Pm1,Pm2に応じた断面形状をなすレーザ光を検査対象のワークW10に対して照射する(ステップS123)。
その後、制御部101から入力された第2マスク画像Dm1bにしたがって微小ミラーアレイ123の微小ミラーの反射角をそれぞれ制御することで、リペアレーザ光の断面形状を修復パターンの形状に制御する(ステップS124)。その後、レーザ光源121をオンすることによって、マスク画像の照射部Pm3に応じた断面形状をなすレーザ光を検査対象のワークW10に対して照射する(ステップS125)。
複数のマスク情報によるレーザ照射後、CCD111がレーザ光照射後のレーザ加工用対物レンズの視野領域の画像を撮像して画像信号として出力し、出力された画像信号が、画像処理部102に取り込まれる(ステップS126)。制御部101は、この取り込まれた画像信号の画像をもとに、マッチング処理等によって欠陥修正(リペア)が完了したか否かを判断する(ステップS127)。
ここで、制御部101は、レーザ光照射後の画像においてリペアが完了したと判断した場合(ステップS127:Yes)、欠陥修正処理を終了する。また、制御部101は、レーザ光照射後の画像においてリペアが完了していないと判断した場合(ステップS127:No)、ステップS118に移行して、再度画像信号を取り込ませて、レーザ照射処理を行わせる。
図11〜15は、本実施の形態にかかるレーザ加工装置100の欠陥修正処理の一例を示す模式図である。具体的には、上述したステップS110〜S114およびS118〜S125は、一例として図11〜15に示す模式図のように欠陥修正処理が行われる。図11に示すように、略凸状をなすパターン部P4と、パターンP4の突出部分を収容する凹形状部を有するパターン部P5と、が形成されており、このパターンP4の突出部分と、パターン部P5の凹形状部を含む領域において、欠陥G4が存在している。
図11に示す欠陥G4に対し、複数の露光処理を行うマスクパターン形成領域Pms1(ステップS117〜S127に対応)を設定し、このマスクパターン形成領域Pms1以外の部分において、パターン部P5に応じたマスク画像を生成し、レーザ光を照射する(図12参照)。
図12に示すレーザ光照射処理により、マスクパターン形成領域Pms1以外の部分の欠陥G4が除去され、マスクパターン形成領域Pms1内に欠陥G4aが残った状態となる(図13参照)。これに対して、パターンの間隔により熱の影響を受けうるマスクパターン形成領域Pms2(ステップS117〜S127に対応)を設定し、このマスクパターン形成領域Pms2以外の部分において、パターン部P4およびP5に応じた第1マスク画像を生成し、レーザ光を照射する(図13参照)。
その後、パターン部P4およびP5間に残った欠陥G4bに対して、パターン部P4およびP5に応じた第2マスク画像を生成し、レーザ光を照射する(図14参照)。これにより、欠陥G4が除去されたパターン部P4およびP5を得ることができる(図15参照)。
上述したレーザ加工処理によって、パターン部の配置がレーザ光の熱の影響を受け得る場合であっても、レーザ加工を正確に行うことが可能となる。すなわち、本発明は、所定のパターンが形成されたワークW10の一部を拡大した画像を取得する撮像部を有し、撮像部が取得した画像を用いてワークW10に対してレーザ光を照射してワークW10上の欠陥の修正処理を行うレーザ加工方法であって、ワークW10を載置し、ワークW10の板面に平行な平面上で撮像部に対して相対的に移動可能なステージを、修正処理を行う欠陥修正位置に移動させ、(ステージ移動ステップ:S102)、移動した欠陥修正位置においてワークW10の画像を撮像し、(撮像ステップ:ステップS118)、撮像された撮像画像と参照画像とを比較し、この比較による判定に基づいて、レーザ光を照射する照射部を形成し、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域である非照射部とするマスク画像を、参照画像をもとに生成し、(マスク生成ステップ:ステップS121)、レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状をマスク画像に応じた形状に整形する(光束整形ステップ:ステップS122,S124)、を含み、マスク生成ステップは、参照画像内に照射部に対応する複数のパターンを有する場合、マスク画像上における各照射部間の距離が所定距離以上となるように複数のマスク画像を生成するものであり、本発明の技術方案として図3における全てのステップが必要となるものではない。
上述した実施の形態によれば、1つの参照画像に対し、レーザ光照射対象のパターン部の配置に応じた複数のマスク情報を生成し、それぞれのマスク画像に応じた断面形状をなすレーザ光を照射するようにしたので、複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことができる。これにより、パターン部が微細なものであっても、レーザによる微細加工が可能となる。また、近紫外光以上の波長帯のレーザ光を用いる場合であっても、加工されるパターン形状の加工精度が低下することなく、レーザ加工を行うことができる。
なお、従来の技術として、熱の影響のない欠陥修正方法として、紫外線(波長266nm)を用いた方法が挙げられるが、この方法では微小ミラーアレイ123(DMD123)を紫外線対応のものに置き換える必要があり、この置き換えによってコストの増大や、この波長(266nm)によるDMDの劣化など、装置および照射対象への影響を考慮して設計する必要がある。
図16,17は、本実施の形態の変形例1にかかるレーザ加工装置において生成される第1,第2マスク画像をそれぞれ示す模式図である。なお、変形例1にかかる第1および第2マスク画像は、全体として図8に示す参照画像Dr1に対応し、パターン部P1〜P3に対してレーザ光を照射するものとして説明する。上述した実施の形態では、各パターン部に応じてパターン部と略同一の形状をなす照射部が形成されるものとして説明したが、パターン部の形状を分割し、所定距離以上となるように、分割した領域に照射部をそれぞれ形成するものであってもよい。
図16に示す第1マスク画像Dm2aには、図8のパターン部P1〜P3を長手方向に沿って2分するような照射部Pm1a,Pm2a,Pm3aが形成される。ここで、変形例1では、各パターン部P1〜P3に対する照射部Pm1a,Pm2a,Pm3aの相対位置が同一である。
また、図17に示す第2マスク画像Dm2bには、照射部Pm1a,Pm2a,Pm3aと同様、図8のパターン部P1〜P3を長手方向に沿って2分するような照射部Pm1b,Pm2b,Pm3bが形成される。ここで、各パターン部P1〜P3に対する照射部Pm1b,Pm2b,Pm3bの相対位置は、それぞれ同一であり、パターン部P1〜P3に対して照射部Pm1a,Pm2a,Pm3aと反対側に配置される。
このとき、照射部Pm1aと照射部Pm3aとの間の距離d4、照射部Pm2aと照射部Pm3aとの間の距離d5、および照射部Pm1bと照射部Pm3bとの間の距離d6、照射部Pm2bと照射部Pm3bとの間の距離d7は、熱の影響のない所定の距離以上となっている。これにより、上述した実施の形態のように、第1および第2マスク画像を用いて段階的にレーザ光を照射することによって、複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことができる。
図18,19は、本実施の形態の変形例2にかかるレーザ加工装置において生成される第1,第2マスク画像をそれぞれ示す模式図である。なお、変形例2にかかる第1および第2マスク画像は、変形例1と同様、全体として図8に示す参照画像Dr1に対応し、パターン部P1〜P3にレーザ光を照射するものとして説明する。
図18に示す第1マスク画像Dm3aは、図8のパターン部P1を長手方向に沿って5等分し、間引いた位置に照射部Pm1c,Pm1d,Pm1eがそれぞれ形成される。また、同様に、パターン部P2に対しても同様の間隔で照射部Pm2c,Pm2d,Pm2eが形成され、パターン部P3に対しても同様の間隔で照射部Pm3c,Pm3dが形成される。ここで、照射部Pm3c,Pm3dは、隣接するパターン部の照射部との距離を確保するため、照射部Pm1c,Pm1d,Pm1eおよび照射部Pm3c,Pm3dに隣接しない位置に配置される。
また、図19に示す第2マスク画像Dm3bには、5等分されたパターン部P1の照射部Pm1c,Pm1d,Pm1eが配置されていない位置に照射部Pm1f,Pm1gが形成される。また、同様に、パターン部P2対して照射部Pm2f,Pm2gが形成される。パターン部P3対しては、パターン部P1,P2と逆の態様で、照射部Pm3c,Pm3dが配置されていない位置に照射部Pm3e,Pm3f,Pm3gが形成される。
このとき、各照射部の間隔(相対的な距離)は、それぞれ熱の影響のない所定の距離以上となっている。これにより、上述した実施の形態のように、複数のパターン部の配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことができる。
図20は、本実施の形態の変形例3にかかるレーザ加工装置の記憶部に記憶される参照画像の一例を示す模式図である。図21,22は、本実施の形態の変形例3にかかるレーザ加工装置において生成される第1,第2マスク画像をそれぞれ示す模式図である。なお、変形例3にかかる第1および第2マスク画像は、全体として図20に示す参照画像Dr2のパターンに対応し、L字状をなすパターン部P6にレーザ光を照射するものとして説明する。
図21に示す第1マスク画像Dm4aには、図20のパターン部P6のL字の一方の直線部分に対応する位置に照射部Pm4aが形成される。また、図22に示す第2マスク画像Dm4bには、図20のパターン部P6のL字の他方の直線部分に対応する位置に照射部Pm4bが形成される。
上述したように、L字状のようなパターンに90°以下の角が存在する場合、照射部Pm4a,Pm4bのように分割して照射することによって、より精度良くパターンの角を形成することができる。
また、上述した実施の形態およびその変形例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。例えば各実施の形態に対して適宜例示した変形例は、他の実施の形態に対して適用することも可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施の形態のレーザ加工装置100は、X−Y平面内を移動可能なステージ116と、ステージ116の水平移動を制御するステージ制御部104を構成し、ステージ116によってワークW10をX−Y平面内に移動させているが、これ以外に、ワークW10をステージ上で固定し、顕微鏡部110及びレーザリペアヘッド120をX−Y平面内に移動させる構成としてもよい。即ち、顕微鏡部110及びレーザリペアヘッド120とワークW10との相対位置を変化させる移動手段と、この移動手段を制御する移動制御部であれば如何なる構成をも含むものである。
また、上述した実施の形態では、光束整形手段として空間光変調器である微小ミラーアレイ123を用いているが、これ以外の光束整形手段として可変スリットや液晶シャッタなどを用いる構成としてもよい。即ち、レーザ光束の断面形状を所望の形状に整形する光束整形手段であれば如何なる構成をも含むものである。
また、上述した実施の形態では、欠陥に対しレーザ光を照射して欠陥修復を行う欠陥修正部を有した欠陥修正装置の例を示したが、このようなレーザ光を用いる欠陥修正部に限らず、例えばディスペンサやニードルなどのプローブを用いる方式、インクジェット方式、転写方式など、欠陥に対して修正材料の塗布・描画・転写などを行って欠陥修復を行う方式の欠陥修正部(総称して塗布修正)や、例えはニードルなどのプローブによって欠陥を切断・切除・整形する欠陥修正部に置き換えても構わない。この場合、上記実施の形態のレーザ加工方法およびレーザ加工プログラムにおける修復処理(リペア実行)を、レーザ照射による修復処理から、例えば修正材料の塗布・描画・転写による加工処理に置き換えることで、各種のレーザ加工装置に共通するレーザ加工方法およびレーザ加工プログラムとすることができる。
以上のように、本発明にかかるレーザ加工装置、欠陥修正方法および欠陥修正プログラムは、複数の照射パターンの配置に関わらず、レーザ加工を正確に行うことに有用である。
100 レーザ加工装置
101 制御部
102 画像処理部
102a 抽出部
102b マッチング部
102c マスク生成部
103 領域設定部
104 ステージ制御部
105 表示部
106 入力部
107 記憶部
110 顕微鏡部
111 撮像素子
112 光源
116 ステージ
120 レーザリペアヘッド
121 レーザ光源
122 LED
123 微小ミラーアレイ(DMD)
Da,Da100 撮像画像
Dr,Dr1,Dr2 参照画像
Ds 欠陥画像
Dm1a,Dm2a,Dm3a,Dm4a 第1マスク画像
Dm1b,Dm2b,Dm3b,Dm4b 第2マスク画像
P1〜P6 パターン部
Pm1,Pm2,Pm1a〜Pm1g,Pm2a〜Pm2g,Pm3a〜Pm3g,Pm4a,Pm4b 照射部

Claims (7)

  1. 所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理を行うレーザ加工装置であって、
    前記基板を載置するとともに、該基板の一部を拡大した画像を取得する撮像部に対して相対的に移動可能なステージと、
    前記ステージの移動を制御するとともに、前記修正処理を行う欠陥修正位置に前記ステージを移動させるステージ制御部と、
    前記ステージ制御部によるステージ移動によって移動した前記欠陥修正位置において撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチング部と、
    前記マッチング部による判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成部と、
    レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形手段と、
    を備え、
    前記マスク生成部は、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記光束整形手段は、二次元変調素子を含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記マスク生成部は、前記基板またはレーザ加工面上の熱伝導率、熱吸収率、比熱、膜厚、密度、およびレーザ照射のエネルギー、照射サイズに基づいて、マスク画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記欠陥修正位置において存在する欠陥領域を抽出する抽出部をさらに備え、
    前記マスク生成部は、前記欠陥領域に応じた照射部を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記マスク生成部は、前記レーザ光を照射する領域を分割し、前記所定距離以上となるように該分割した領域に照射部をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  6. 所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理を行うレーザ加工方法であって、
    前記基板を載置するステージを、前記修正処理を行う欠陥修正位置に移動させるステージ移動ステップと、
    前記ステージ移動ステップによって移動した前記欠陥修正位置において前記基板の画像を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップによって撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチングステップと、
    前記マッチングステップによる判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成ステップと、
    レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形ステップと、
    を含み、
    前記マスク生成ステップは、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とするレーザ加工方法。
  7. 所定のパターンが形成された基板に対してレーザ光を照射して前記基板上の欠陥の修正処理をコンピュータに実行させるためのレーザ加工プログラムであって、
    前記基板を載置するステージを、前記修正処理を行う欠陥修正位置に移動させるステージ移動手順と、
    前記ステージ移動手順によって移動した前記欠陥修正位置において前記基板の画像を撮像する撮像手順と、
    前記撮像手順によって撮像された撮像画像と正常なパターンである参照画像とを比較するマッチング手順と、
    前記マッチング手順による判定に基づき、レーザ光を照射する領域を照射部とし、その他の部分を、レーザ光が照射されない領域を非照射部とするマスク画像を、前記参照画像をもとに、全体として前記参照画像と同じパターンになるよう複数生成するマスク生成手順と、
    レーザ光源からのレーザ光の光束断面形状を前記マスク画像に応じた形状に整形する光束整形手順と、
    を含み、
    前記マスク生成手順は、前記マスク画像内に前記照射部を複数有する場合、各照射部間の距離が所定距離以上となるようにマスク画像を生成することを特徴とするレーザ加工プログラム。
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