以下、本発明の画像形成装置及び画像形成システムに係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の画像形成装置及び画像形成システムは、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることは勿論である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成システムの構成について、図1〜5を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、ネットワーク100を介して、コンピュータ200a及びコンピュータ200bと、「画像形成装置」としてのプリンタ300とが接続されており、それぞれが相互に通信自在な環境にある。
コンピュータ200a,200bは、「使用者識別情報」としてのユーザ名と「画像形成データ」としての印刷ジョブとをプリンタ300に送信するものである。
「画像形成装置」としてのプリンタ300は、「入力部」としての入出力インターフェイス310、タッチパネル320、印刷許可判断部341、印刷処理部342、使用量格納部343、グループ情報格納部344、使用可能量格納部345、グループ使用量決定部346、グループ使用量格納部347、ハードディスク350から構成されており、入出力インターフェイス310から入力された印刷ジョブに基づいて、「画像形成」として「消耗品」としての記録紙に印刷を行うものである。
このような構成において、入出力インターフェイス310は、ネットワーク100を介して、ユーザ名及び印刷ジョブの受信を行う部分である。タッチパネル320は、印刷可能枚数設定画面321、所属グループ設定画面322の表示および設定項目の入力を行うものである。
ここで、図2は印刷可能枚数設定画面321の表示例を示す図である。
同図に示されるように、印刷可能枚数設定画面321は、設定を行うグループコードを入力するグループコード欄321aと、印刷可能枚数を入力する印刷可能枚数欄321bと、設定を保存する保存ボタン321cと、設定を終了する終了ボタン321dと、グループコード及び印刷可能枚数の入力を行うソフトウェアキーボード321eとから構成される。グループコード欄321a及び印刷可能枚数欄321bは、触れるとその欄への入力が可能になり、最初に印刷可能枚数設定画面321が表示されたときは、グループコード欄321aが入力可能になる。
図3は所属グループ設定画面322の表示例を示す図である。
同図に示されるように、所属グループ設定画面322は、設定を行うユーザ名を入力するユーザ名欄322aと、ユーザが所属するグループコードにチェックを付けるグループコードリスト322bと、ユーザ名の入力を行うソフトウェアキーボード322cと、設定を保存する保存ボタン322dと、設定を終了する終了ボタン322eとから構成される。グループコードリスト322bには、グループ管理テーブル351に格納されたグループコードが表示される。この例では、グループコードリスト322bのグループコードのチェックボックスに一度触れるとチェックがつき、もう一度触れるとチェックが外れるようになっている。
図1の説明に戻り、印刷枚数計測部340は、印刷ジョブの印刷枚数を計測する部分である。印刷許可判断部341は、印刷を行ったユーザが所属するグループのうち1つでも総印刷枚数が印刷可能枚数に達しているかどうかで、印刷を許可するか不許可にするか判断する部分である。「消耗品の使用量」としての印刷枚数は、印刷された記録紙の枚数である。総印刷枚数は、グループ毎の印刷枚数の合計である。「使用可能量」としての印刷可能枚数は、グループ毎の印刷可能な枚数である。
印刷処理部342は、印刷ジョブに基づいて印刷を制御する部分である。使用量格納部343は、ユーザ毎の総印刷枚数をユーザ管理テーブル352に格納する部分である。換言すれば、使用量格納部343は、画像形成のために使用した消耗品の使用量を、使用者識別情報毎にユーザ管理テーブル352に格納する部分である。
グループ情報格納部344は、ユーザが所属するグループコードをユーザ管理テーブル352に格納する部分である。使用可能量格納部345は、グループ毎の使用可能量を設定する部分である。即ち、使用可能量格納部345は、設定されたグループ毎の印刷可能枚数をグループ管理テーブル351に格納する部分である。
グループ使用量決定部346はグループ毎の消耗品の使用量を決定する部分である。即ち、グループ使用量決定部346は、使用者識別情報毎の消耗品の使用量とグループ情報とグループ毎の使用可能量に応じて、グループ毎の消耗品の使用量を決定する。より詳細には、グループ使用量決定部346は、ユーザ毎の印刷枚数と所属するグループの標準印刷可能枚数の割合で各グループの総印刷枚数を計算し、決定する部分である。
グループ使用量格納部347は、グループ毎の消耗品の使用量をグループ管理テーブル351に格納する部分である。即ち、グループ使用量格納部347は、グループ毎の総印刷枚数をグループ管理テーブル351に格納する部分である。
ハードディスク350には、グループ管理テーブル351、ユーザ管理テーブル352が格納されている。
図4にはグループ管理テーブル351の一例を示す。
同図に示されるように、このグループ管理テーブル351は、グループコード毎に、グループコード351A、印刷可能枚数351B、総印刷枚数351C、所属ユーザ数351D、標準印刷可能枚数351Eを格納する領域を有している。所属ユーザ数351Dはグループに所属するユーザの数である。標準印刷可能枚数351Eは、印刷可能枚数351Bを所属ユーザ数351Dで割った値である。ここで、例えば、グループコード「0001」については印刷可能枚数が「150」、総印刷枚数が「129」、所属ユーザ数が「3」、標準印刷可能枚数が150÷3=「50」となっている。
図5にはユーザ管理テーブル352の一例を示す。
同図に示されるように、ユーザ管理テーブル352は、ユーザごとに、ユーザ名352A、所属グループコード352B、総印刷枚数352C、グループ別印刷枚数352Dを格納する領域を有している。所属グループコード352Bは、ユーザが所属するグループコードで、一人のユーザが複数のグループに所属する場合はグループコードをカンマで区切って格納する。グループ別印刷枚数352Dは、ユーザ毎の印刷枚数からグループ毎に割り当てられる印刷枚数である。グループコード=印刷枚数という形式で、グループ毎にカンマで区切って格納する。ここで、例えば、ユーザ名「user10」については、所属グループコードが「0001,0002」であり、印刷枚数が「55」、グループ別印刷枚数が「0001=34,0002=21」となっている。
以下、上記構成による動作について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態による画像形成装置により、グループ毎の印刷可能枚数を設定する動作を、図2、図4、図6を参照しながら説明する。
図6はグループ毎の印刷可能枚数を設定する処理を説明するフローチャートである。
グループ毎の印刷可能枚数を設定する機能が選択されると、タッチパネル320に印刷可能枚数設定画面321を表示し(S101)、グループコード欄321aを入力可能にする(S102)。続いて、ソフトウェアキーボード321eで入力がなされたか否かを判断し(S103)、ソフトウェアキーボード321eで入力されたら(S103をYesに分岐)、入力された内容で現在入力可能な欄を更新し(S104)、S103に戻る。
ソフトウェアキーボード321eで入力されていなければ(S103をNoに分岐)、グループコード欄321aに触れられたか否かを判断し(S105)、グループコード欄321aに触れられたときは(S105をYesに分岐)、当該グループコード欄321aを入力可能にし(S106)、S103に戻る。
グループコード欄321aに触れられていない場合には(S105をNoに分岐)、印刷可能枚数欄321bに触れられたか否かを判断し(S107)、印刷可能枚数欄321bに触れられたときは(S107をYesに分岐)、印刷可能枚数欄321bを入力可能にし(S108)、S103に戻る。
印刷可能枚数欄321bに触れられていない場合には(S107をNoに分岐)、終了ボタン321dが押されたか否かを判断し(S109)、終了ボタン321dが押されたときは(S109をYesに分岐)、印刷可能枚数設定画面321を閉じ(S110)、一連の処理を終了することになる。
終了ボタンが押されていない場合には(S109をNoに分岐)、保存ボタン321cが押されたか否かを判断し(S111)、保存ボタン321cが押されていなければ(S111をNoに分岐)、S103に戻り、保存ボタン321cが押されたときは(S111をYesに分岐)、グループコード欄321a、印刷可能枚数欄321bのいずれかに数字が入力されていないかを判断し(S112)、数字以外が入力されている場合は(S112をNoに分岐)、タッチパネル320にエラーメッセージを表示して(S113)、S103に戻る。
グループコード欄321a、印刷可能枚数欄321bのいずれかに、正しく数字が入力されている場合は(S112をYesに分岐)、グループ管理テーブル351に、グループコード351Aにグループコード欄321aの内容を、印刷可能枚数351Bに印刷可能枚数欄321bの内容を、総印刷枚数351C、所属ユーザ数351D、標準印刷可能枚数351Eに0を格納し(S114)、グループコード欄321aと印刷可能枚数欄321bの内容を消去して(S115)、S102に戻り、上記処理を繰り返す。
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置により、ユーザの所属しているグループを設定する動作を、図3、図5、図7、図8を参照しながら説明する。
図7、図8は、ユーザの所属しているグループを設定する処理を説明するフローチャートである。
ユーザの所属しているグループを設定する機能が選択されると、タッチパネル320に所属グループ設定画面322を表示する(S201)。そして、グループ管理テーブル351からすべてのグループコード351Aを読み出し(S202)、グループコードリスト322bに表示する(S203)。
続いて、ソフトウェアキーボード322cで入力されたか否かを判断し(S204)、ソフトウェアキーボード322cで入力されたら(S204をYesに分岐)、入力された内容でユーザ名入力欄322aを更新し(S205)、S204に戻る。
ソフトウェアキーボード322cで入力されていなければ(S204をNoに分岐)、グループコードリスト322bのグループコードのチェックボックスに触れられたか否かを判断し(S206)、グループコードリスト322bのグループコードのチェックボックスに触れられたときは(S206をYesに分岐)、チェックがあるか否かを判断し(S207)、チェックがある場合は(S207をYesに分岐)、チェックを外し(S208)、チェックがない場合は(S207をNoに分岐)、チェックをつけ(S209)、S204に戻る。
グループコードリスト322bのグループコードのチェックボックスに触れられていないときは(S206をNoに分岐)、終了ボタン322eが押されたか否かを判断し(S210)、終了ボタン322eが押されたときは(S210をYesに分岐)、所属グループ設定画面322を閉じ(S211)、一連の処理を終了する。
終了ボタン322eが押されていない場合には(S210をNoに分岐)、保存ボタン322dが押されたか否かを判断し(S212)、保存ボタン322dが押されていなければ(S212をNoに分岐)、S204に戻る。一方、保存ボタン322dが押されたときは(S212をYesに分岐)、ユーザ名欄322aに入力されているか否かを判断する(S213)。ユーザ名欄322aが入力されていない場合は(S213をNoに分岐)、タッチパネル320にエラーメッセージを表示して(S214)、S204に戻る。
ユーザ名欄322aに入力されていた場合は(S213をYesに分岐)、ユーザ管理テーブル352に、ユーザ名352Aにユーザ名欄322aの内容を、所属グループコード352Bにグループコードリスト322bのチェックがついたグループコードをカンマで区切ったものを、総印刷枚数352Cに0を、グループ別印刷枚数352Dにグループコードリスト322bのチェックがついたグループコードのすべてについてグループコード=0の形式でカンマで区切ったものを格納する(S215)。
続いて、グループコードリスト322bのチェックがついたグループコードがグループ管理テーブル351のグループコード351Aと一致するエントリの印刷可能枚数351B、所属ユーザ数351Dを読み込み(S216)、読み込んだ所属ユーザ数に1を加えてグループ管理テーブル351の所属ユーザ数351Dに書き込み(S217)、読み込んだ印刷可能枚数を書き込んだ所属ユーザ数で割った値を標準印刷可能枚数351Eに書き込み(S218)、ユーザ名欄322aの内容を消去し(S219)、S204に戻り、上記処理を繰り返す。
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムにより、コンピュータ200aからユーザ名(user10)および印刷ジョブ(印刷枚数10枚)が、ネットワーク100を経由して、プリンタ300に送信されたときの動作を、図1、図4、図5、図9、図10を参照しながら説明する。
図9、図10は、プリンタ300がユーザ名および印刷ジョブを受信したときの処理を説明するフローチャートである。なお、グループ管理テーブル351は図4の状態、ユーザ管理テーブル352は図5の状態にあるものとする。
入出力インターフェイス310は、受信したユーザ名(user10)及び印刷ジョブを、印刷枚数計測部340に渡す(S301)。印刷枚数計測部340は、受け取った印刷ジョブの印刷枚数を計測し、ユーザ名(user10)、印刷ジョブ、印刷枚数(10)を印刷許可判断部341に渡す(S302)。印刷許可判断部341は、受け取ったユーザ名(user10)がユーザ管理テーブル352のユーザ名352Aと一致するエントリが存在するか否かを判断し(S303)、存在しない場合は(S303をNoに分岐)、本処理を終了する。
受け取ったユーザ名(user10)がユーザ管理テーブル352のユーザ名352Aと一致するエントリが存在する場合は(S303をYesに分岐)、グループ使用量決定部346にユーザ名(user10)と印刷枚数(10)を渡す(S304)。グループ使用量決定部346は、受け取ったユーザ名(user10)がユーザ管理テーブル352のユーザ名352Aと一致するエントリの所属グループコード352Bの(0001,0002)、総印刷枚数352Cの(55)、グループ別印刷枚数352Dの0001=34,0002=21を読み込み(S305)、所属するグループコードすべてに対して、グループ管理テーブル351のグループコード351Aと一致するエントリの印刷可能枚数351B、総印刷枚数351C、標準印刷可能枚数351Eを読み込み(S306)、ユーザの総印刷枚数(55)に印刷枚数(10)を加えた枚数(65)に各グループの標準印刷可能枚数を掛けて、すべてのグループの標準印刷可能枚数の合計で割った値を計算し(0001は65×50÷(50+30)=40.625、0002は65×30÷(50+30)=24.375)(S307)、整数値を各グループに割り当てられる印刷枚数とする(S308)。
続いて、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在するか否かを判断し(S309)、余りの枚数が存在しない場合には(S309をNoに分岐)S311に進み、一方、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在する場合は(S309をYesに分岐)、S307の計算結果で小数点以下の値が大きいグループ順に割り当てる(この例では、余りは65-40-24=1枚で、0001が40.625で、0002が24.375のため、0001に1枚割り当て、0001が41枚、0002が24枚となる)(S310)。
次いで、各グループに割り当てられた印刷枚数とグループ別印刷枚数の差分(この例では、0001が41-34=7枚、0002が24-21=3枚となる)を各グループの現在の総印刷枚数に加えた値を各グループの総印刷枚数とし(S311)、グループコードと各グループの総印刷枚数を印刷許可判断部341に返す(S312)。
印刷許可判断部341は、各グループの総印刷枚数と、各グループの印刷可能枚数と比較して(S313)、各グループの総印刷枚数の方が大きい場合は(S313をYesに分岐)、本処理を終了する。両数が等しいか、総印刷枚数の方が小さい場合は、印刷処理部342に受け取ったユーザ名と印刷ジョブを渡す(S314)。印刷処理部342は、受け取った印刷ジョブの印刷を行い(S315)、実際に印刷を行った印刷枚数(10)と受け取ったユーザ名(user10)を使用量格納部343に渡す(S316)。
使用量格納部343は、ユーザ管理テーブル352から受け取ったユーザ名とユーザ名352Aが一致するエントリの総印刷枚数352Cを読み込み(S317)、総印刷枚数(55)に受け取った印刷枚数(10)を加え(S318)、その値をユーザ管理テーブル352の総印刷枚数352Cに格納して(S319)、グループ使用量決定部346にユーザ名と印刷枚数を渡す(S320)。
グループ使用量決定部346は、受け取ったユーザ名とユーザ管理テーブル352のユーザ名352Aが一致するエントリの所属グループコード352B(0001,0002)、総印刷枚数352C、グループ別印刷枚数352Dを読み込み(S321)、所属するグループコードすべてに対して、グループ管理テーブル351のグループコード351Aと一致するエントリの標準印刷可能枚数351Eを読み込み(S322)、ユーザの総印刷枚数(55)に印刷枚数(10)を加えた枚数(65)に各グループの標準印刷可能枚数を掛けて、すべてのグループの標準印刷可能枚数の合計で割った値を計算し(0001は65×50÷(50+30)=40.625、0002は65×30÷(50+30)=24.375)(S323)、整数値を各グループに割り当てられる印刷枚数とする(S324)。
続いて、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在するか否かを判断し(S325)、余りの枚数が存在しない場合には(S325をNoに分岐)S327に進み、一方、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在する場合は(S325をYesに分岐)、S323の計算結果で小数点以下の値が大きいグループ順に割り当てる(この例では、余りは65-40-24=1枚で、0001が40.625で、0002が24.375のため、0001に1枚割り当て、0001が41枚、0002が24枚となる)(S326)。
次いで、各グループに割り当てられた印刷枚数とグループ別印刷枚数の差分(この例では、0001が41-34=7枚、0002が24-21=3枚となる)を各グループの現在の総印刷枚数に加えた値を各グループの総印刷枚数とし(S327)、各グループに割り当てられた印刷枚数をユーザ管理テーブル352のグループ別印刷枚数352Dに格納し(S328)、グループコードとグループの総印刷枚数をグループ使用量格納部347に渡す(S329)。グループ使用量格納部347は、グループの総印刷枚数を、グループ管理テーブル351の総印刷枚数351Cに格納し(この例では、0001が136枚、0002が134枚となる)(S330)、一連の処理を終了する。
以上説明した本発明の第1の実施形態では、一つのグループに複数のユーザが所属する例を挙げたが、一つのグループに一人のユーザが所属する場合も含まれる。また、第1の実施形態では、消耗品の使用量が印刷枚数である例を挙げたが、印刷ページ数、トナー使用量、ドラム使用量でもよいことは勿論である。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、入力された使用者識別情報としてのユーザ名および画像形成データとしての印刷ジョブに基づいて画像形成を行う画像形成装置において、使用者識別情報および画像形成データを入力する入力部としての入力インターフェイス部310と、画像形成のために使用した消耗品の使用量を、前記使用者識別情報毎に格納する使用量格納部343と、使用者識別情報から識別される使用者が所属するグループ情報を格納するグループ情報格納部344と、グループ毎の使用可能量を設定する使用可能量格納部345と、グループ毎の消耗品の使用量を決定するものであって、使用者識別情報毎の消耗品の使用量とグループ情報とグループ毎の使用可能量に応じて、グループ毎の消耗品の使用量を決定するグループ使用量決定部346と、グループ毎の消耗品の使用量を格納するグループ使用量格納部347とを備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
ここで、前記消耗品の使用量とは印刷枚数であり、グループ使用量決定部346は、使用者毎の印刷枚数と所属するグループの標準印刷可能枚数の割合で各グループの総印刷枚数を計算し決定することとしてもよい。
従って、本発明の第1の実施形態によれば、ユーザが複数のグループに所属している場合も、ユーザの印刷枚数を所属グループの印刷枚数に適切に割り当てることができる。
(第2の実施例)
本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成システムの構成について、図11〜図15を参照しつつ説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、ネットワーク100を介して、コンピュータ200a,200bと、「画像形成装置」としてのプリンタ300a,300b、管理装置400が接続されており、それぞれが通信自在な環境となっている。
コンピュータ200a,200bは、「使用者識別情報」としてのユーザ名と、「画像形成データ」としての印刷ジョブを、プリンタ300a若しくはプリンタ300bに送信するものである。
そして、プリンタ300a,300bは、「入力部」としての入出力インターフェイス310、印刷枚数計測部340、印刷許可問合せ部348、印刷処理部342から構成されており、入出力インターフェイス310から入力された印刷ジョブに基づいて、「画像形成」として「消耗品」としての記録紙に印刷を行うものである。尚、この例では、プリンタ300bとプリンタ300aとは同構成であるものとする。
入出力インターフェイス310は、ネットワーク100を介して、ユーザ名および印刷ジョブの受信を行う部分である。印刷枚数計測部340は、印刷ジョブの印刷枚数を計測する部分である。印刷許可問合せ部348は、管理装置400にユーザ名及び印刷枚数を通知し、印刷が許可されるかを問い合わせる部分である。印刷処理部342は、印刷ジョブに基づいて印刷を制御する部分である。
管理装置400は、入出力インターフェイス410、ディスプレイ420、キーボード430、印刷許可判断部441、使用量格納部443、グループ情報格納部444、使用可能量格納部445、グループ使用量決定部446、グループ使用量格納部447、ハードディスク450から構成され、入出力インターフェイス410から入力されたユーザ名及び印刷枚数に基づいて、印刷の許可を行うものである。
ディスプレイ420は、印刷可能枚数設定画面421、所属グループ設定画面422の表示および設定項目の入力を行うものである。
ここで、図12は、印刷可能枚数設定画面421の表示例を示す図である。
同図に示されるように、印刷可能枚数設定画面421は、設定を行うグループコードを入力するグループコード欄421aと、印刷可能枚数を入力する印刷可能枚数欄421bと、設定を保存する保存ボタン421cと、設定を終了する終了ボタン421dとから構成される。
図13は、所属グループ設定画面422の表示例を示す図である。
同図に示されるように、所属グループ設定画面422は、設定を行うユーザ名を入力するユーザ名欄422aと、ユーザが所属するグループコードにチェックをつけるグループコードリスト422bと、設定を保存する保存ボタン422cと、設定を終了する終了ボタン422dとから構成される。グループコードリスト422bには、グループ管理テーブル451に格納されたグループコード451Aが表示される。この例では、グループコードリスト422bのグループコードのチェックボックスをクリックするとチェックがつき、もう一度クリックするとチェックが外れるようになっている。
図11の説明に戻り、印刷許可判断部441は、印刷を行ったユーザが所属するグループのうち1つでも総印刷枚数が印刷可能枚数に達しているかどうかで、印刷を許可するか不許可にするか判断する部分である。「使用量」としての印刷枚数は、印刷された記録紙の枚数である。総印刷枚数は、グループ毎の印刷枚数の合計である。「使用可能量」としての印刷可能枚数は、グループ毎の印刷可能枚数である。使用量格納部443は、ユーザ毎の総印刷枚数をユーザ管理テーブル452に格納する部分である。換言すれば、使用量格納部443は、消耗品の使用量を使用者識別情報毎に格納する部分である。
グループ情報格納部444は、ユーザが所属するグループのグループコードをユーザ管理テーブル452に格納する部分である。使用可能量格納部445は、設定されたグループ毎の印刷可能枚数をグループ管理テーブル451に格納する部分である。即ち、使用可能量格納部445は、グループ毎の使用可能量を設定する部分である。
そして、グループ使用量決定部446は、グループ毎の消耗品の使用量を決定する部分である。即ち、グループ使用量決定部446は、ユーザ毎の印刷枚数と所属するグループの標準印刷可能枚数の割合で各グループの総印刷枚数を計算し、決定する部分である。グループ使用量格納部447は、グループ毎の消耗品の使用量を格納する。即ち、グループ使用量格納部447は、グループ毎の総印刷枚数をグループ管理テーブル451に格納する部分である。
ハードディスク450には、グループ管理テーブル451、ユーザ管理テーブル452が格納されている。
ここで、図14にはグループ管理テーブル451の一例を示す。
グループ管理テーブル451は、グループコード毎に、グループコード451A、印刷可能枚数451B、総印刷枚数451C、所属ユーザ数451D、標準印刷可能枚数451Eを格納する領域を備えている。所属ユーザ数451Dは、グループに所属するユーザの数である。標準印刷可能枚数451Eは、印刷可能枚数451Bを所属ユーザ数451Dで割った値である。例えば、グループコード「0001」は、印刷可能枚数が「200」、総印刷枚数が「158」、所属ユーザ数が「4」、標準印刷可能枚数が「50」となっている。
図15には、ユーザ管理テーブル452の一例を示す。
ユーザ管理テーブル452は、ユーザごとに、ユーザ名452A、所属グループコード452B、総印刷枚数452C、グループ別印刷枚数452Dを格納する領域を備えている。所属グループコード452Bは、ユーザが所属するグループコードであり、一人のユーザが複数のグループに所属する場合はグループコードをカンマで区切って格納する。グループ別印刷枚数452Dは、ユーザ毎の印刷枚数からグループ毎に割り当てられる印刷枚数である。グループコード=印刷枚数という形式で、グループ毎にカンマで区切って格納する。例えば、ユーザ名「user10」については、所属グループコードが「0001,0002」、印刷枚数が「55」、グループ別印刷枚数が「0001=34,0002=21」となっている。
以下、上記構成による動作について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおける管理装置400によりグループ毎の印刷可能枚数を設定する動作を、図12、図14、図16を参照しながら説明する。
図16は、管理装置400がグループ毎の印刷可能枚数を設定する処理を説明するフローチャートである。
グループ毎の印刷可能枚数を設定する機能が選択されると、ディスプレイ420に印刷可能枚数設定画面421を表示する(S401)。続いて、キーボード430で入力されたか否かを判断し(S402)、キーボード430で入力されたなら(S402をYesに分岐)、入力された内容で表示を更新し(S403)、S402に戻る。キーボード430で入力されていない場合には(S402をNoに分岐)、終了ボタン421dが押されたか否かを判断し(S404)、終了ボタン421dが押されたときには(S404をYesに分岐)、印刷可能枚数設定画面421を閉じ(S405)、処理を終了する。
終了ボタン421dは押されていない場合には(S404をNoに分岐)、保存ボタン421cが押されたか否かを判断し(S406)、保存ボタン421cが押されていなければ(S406をNoに分岐)S402に戻り、保存ボタン421cが押されたときは(S406をYesに分岐)、グループコード欄421a、印刷可能枚数欄421bのいずれにも数字が入力されているか判断し(S407)、いずれかが入力されていないか、数字以外が入力されている場合は(S407をNoに分岐)、ディスプレイ420にエラーメッセージを表示して(S408)、S402に戻る。
グループコード欄421a、印刷可能枚数欄421bのいずれにも正しく数字が入力されている場合は、グループ管理テーブル451に、グループコード451Aにグループコード欄421aの内容を、印刷可能枚数451Bに印刷可能枚数欄421bの内容を、総印刷枚数451C、所属ユーザ数451D、標準印刷可能枚数451Eに0を格納し(S409)、グループコード欄421aと印刷可能枚数欄421bの内容を消去して(S410)、S402に戻り、上記処理を繰り返す。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおける管理装置400によりユーザの所属しているグループを設定する動作を、図13、図15、図17,18を参照しながら説明する。
図17,18は、管理装置400がユーザの所属しているグループを設定する処理を説明するフローチャートである。
ユーザの所属しているグループを設定する機能が選択されると、ディスプレイ420に所属グループ設定画面422を表示する(S501)。グループ管理テーブル451からすべてのグループコードを読み出し(S502)、グループコードリスト422bに表示する(S503)。
続いて、キーボード430で入力されたか否かを判断し(S504)、キーボード430で入力されたなら(S504をYesに分岐)、入力された内容で表示を更新し(S505)、S504に戻る。
キーボード430で入力されていない場合は(S504をNoに分岐)、グループコードリスト422bのグループコードのチェックボックスをクリックしたか否かを判断し(S506)、グループコードリスト422bのグループコードのチェックボックスをクリックしたときは(S506をYesに分岐)、チェックがあるか否かを判断し(S507)、チェックがある場合は(S507をYesに分岐)、チェックを外し(S508)、チェックがない場合は(S507をNoに分岐)、チェックをつけ(S509)、S504に戻る。
グループコードリスト422bのグループコードのチェックボックスがクリックされていない場合には(S506をNoに分岐)、終了ボタン422dが押されたか否かを判断し(S510)、終了ボタン422dが押されたときは(S510をYesに分岐)、所属グループ設定画面422を閉じ(S511)、処理を終了する。
終了ボタン422dが押されていない場合には(S510をNoに分岐)、保存ボタン422cが押されたか否かを判断し(S512)、保存ボタン422cが押されていなければ(S512をNoに分岐)、S504に戻り、一方、保存ボタン422cが押されたときは(S512をYesに分岐)、ユーザ名欄422aに入力されているか否かを判断し(S513)、ユーザ名欄422aに入力されていない場合は(S513をNoに分岐)、ディスプレイ420にエラーメッセージを表示して(S514)、S504に戻る。
ユーザ名欄422aに入力されていた場合は(S513をYesに分岐)、ユーザ管理テーブル452に、ユーザ名452Aにユーザ名欄422aの内容を、所属グループコード452Bにグループコードリスト422bのチェックがついたグループコードをカンマ区切ったものを、総印刷枚数452Cに0を、グループ別印刷枚数452Dにグループコードリスト422bのチェックがついたグループコードのすべてについて、グループコード=0の形式でカンマで区切ったものを格納する(S515)。
続いて、グループコードリスト422bのチェックがついたグループコードがグループ管理テーブル451のグループコード451Aと一致するエントリの印刷可能枚数451B、所属ユーザ数451Dを読み込み(S516)、読み込んだ所属ユーザ数に1を加えて所属ユーザ数451Dに書き込む(S517)。そして、読み込んだ印刷可能枚数を書き込んだ所属ユーザ数で割った値を標準印刷可能枚数451Eに書き込み(S518)。ユーザ名欄422aの内容を消去して(S519)、S504に戻り上記処理を繰り返す。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおいて、コンピュータ200bからユーザ名(User20)および印刷ジョブ(印刷枚数20枚)が、ネットワーク100を経由して、プリンタ300aに送信されたときの動作を、図11、図14、図15、図19〜21を参照しながら説明する。なお、グループ管理テーブルは図14の状態、ユーザ管理テーブルは図15の状態にあるものとする。
図19は、プリンタ300aもしくは300bがユーザ名および印刷ジョブを受信したときの処理を説明するフローチャートである。
プリンタ300aの入出力インターフェイス310は、受信したユーザ名(User20)および印刷ジョブを、印刷枚数計測部340に渡す(S601)。印刷枚数計測部340は、受け取った印刷ジョブの印刷枚数を計測し、ユーザ名(User20)、印刷ジョブ、印刷枚数(20)を印刷許可問合せ部348に渡す(S602)。
印刷許可問合せ部348は、管理装置400に受け取ったユーザ名(User20)と印刷枚数(20)を送信して、印刷可能か否かを問い合わせる(S603)。こうして管理装置400からの応答があったか否かを判断し(S604)、応答があるまで待機し、応答があると(S604をYesに分岐)、プリンタ300aの入出力インターフェイス310は、管理装置400からの応答を印刷許可問合せ部348に渡す(S605)。
続いて、印刷可能が返されたか判断し(S606)、印刷許可問合せ部348は、印刷不許可の場合は(S606をNoに分岐)、本処理を終了し、印刷許可の場合は(S606をYesに分岐)、印刷処理部342にユーザ名と印刷ジョブを渡す(S607)。印刷処理部342は、受け取った印刷ジョブの印刷を行い(S608)、実際に印刷を行った印刷枚数(20)と受け取ったユーザ名(User20)を管理装置400に送信し(S609)、処理を終了する。
図20,21は、管理装置400が印刷可能かの問合せを受けたときおよび印刷枚数を格納するときの処理を説明するフローチャートである。
管理装置400は、印刷可能かどうかの問合せか否かを判断し(S701)、管理装置400の入出力インターフェイス410は、印刷可能かどうかの問合せの場合には(S701をYesに分岐)、受信したユーザ名(例えばUser20とする)と印刷枚数(例えば20とする)を印刷許可判断部441に渡す(S702)。印刷許可判断部441は、受け取ったユーザ名(User20)がユーザ管理テーブル452のユーザ名452Aと一致するエントリが存在するか否かを判断し(S703)、一致するエントリが存在しない場合は(S703をNoに分岐)、入出力インターフェイス410を通じて印刷不許可をプリンタ300aに返す(S715)。
一致するエントリが存在する場合は(S703をYesに分岐)、グループ使用量決定部446にユーザ名と印刷枚数を渡す(S704)。グループ使用量決定部446は、受け取ったユーザ名(User20)がユーザ管理テーブル452のユーザ名452Aと一致するエントリの所属グループコード452B(0001,0002,0003)、総印刷枚数452C、グループ別印刷枚数452Dを読み込み(S705)、所属するグループコードすべてに対して、グループ管理テーブル451のグループコード451Aと一致するエントリの印刷可能枚数451B、総印刷枚数451C、標準印刷可能枚数451Eを読み込み(S706)、ユーザの総印刷枚数(105)に印刷枚数(20)を加えた枚数(125)に各グループの標準印刷可能枚数を掛けて、すべてのグループの標準印刷可能枚数の合計で割った値を計算し(0001は125×50÷(50+30+100)=34.722、0002は125×30÷(50+30+100)=20.833、0003は125×100÷(50+30+100)=69.444)(S707)、整数値を各グループに割り当てられる印刷枚数とする(S708)。
次に各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在するか否かを判断し(S709)、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在しない場合には(S709をNoに分岐)、S711に進み、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在する場合は(S709をYesに分岐)、S707の計算結果で小数点以下の値が大きいグループ順に割り当てる(この例では、余りは125-34-20-69=2枚で、0001が34.722で、0002が20.833で、0003が69.444のため、0001と0002に1枚割り当て、0001が35枚、0002が21枚、0003が69枚となる)(S710)。
次いで、各グループに割り当てられた印刷枚数とグループ別印刷枚数の差分(この例では、0001が35-29=6枚、0002が21-18=3枚、0003が69-58=11枚となる)を各グループの現在の総印刷枚数に加えた値を各グループの総印刷枚数とし(S711)、グループコードと各グループの総印刷枚数を印刷許可判断部441に返す(S712)。
印刷許可判断部441は、各グループの総印刷枚数と、各グループの印刷可能枚数と比較して(S713)、総印刷枚数の方が大きい場合は(S713をYesに分岐)、入出力インターフェイス410を通して、印刷不許可をプリンタ300aに返す(S715)。等しいか、総印刷枚数の方が小さい場合は(S713をNoに分岐)、入出力インターフェイス410を通して、印刷許可をプリンタ300aに返す(S714)。
印刷可能かどうかの問合せでない場合(S701をNoに分岐)、印刷枚数とユーザ名を使用量格納部443に渡す(S716)。使用量格納部443は、ユーザ管理テーブル452から受け取ったユーザ名とユーザ名452Aが一致するエントリの総印刷枚数452Cを読み込み(S717)、総印刷枚数(105)に受け取った印刷枚数(20)を加え(S718)、ユーザ管理テーブル452の総印刷枚数452Cに格納して(S719)、グループ使用量決定部446にユーザ名と印刷枚数を渡す(S720)。
グループ使用量決定部446は、受け取ったユーザ名とユーザ管理テーブル452のユーザ名452Aが一致するエントリの所属グループコード452B(0001,0002,0003)、総印刷枚数452C、グループ別印刷枚数452Dを読み込み(S721)、所属するグループコードすべてに対して、グループ管理テーブル451のグループコード451Aと一致するエントリの標準印刷可能枚数451Eを読み込み(S722)、ユーザの総印刷枚数(105)に印刷枚数(20)を加えた枚数(125)に各グループの標準印刷可能枚数を掛けて、すべてのグループの標準印刷可能枚数の合計で割った値を計算し(0001は125×50÷(50+30+100)=34,722、0002は125×30÷(50+30+100)=20.833、0003は125×100÷(50+30+100)=69.444)(S723)、整数値を各グループに割り当てられる印刷枚数とする(S724)。
続いて、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在するかを判断し(S725)、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在しない場合には(S725をNoに分岐)、S727に進み、各グループに割り当てられなかった余りの枚数が存在する場合は(S725をYesに分岐)、S723の計算結果で小数点以下の値が大きいグループ順に割り当てる(この例では、余りは125-34-20-69=2枚で、0001が34.722、0002が20.833で、0003が69.444のため、0001と0002に1枚割り当て、0001が35枚、0002が21枚、0003が69枚となる)(S726)。
各グループに割り当てられた印刷枚数とグループ別印刷枚数の差分(この例では、0001が35-29=6枚、0002が21-18=3枚、0003が69-58=11枚となる)を各グループの現在の総印刷枚数に加えた値を各グループの総印刷枚数とし(S727)、各グループに割り当てられた印刷枚数をユーザ管理テーブル452のグループ別印刷枚数452Dに格納し(S728)、グループコードとグループの総印刷枚数をグループ使用量格納部447に渡す(S729)。グループ使用量格納部447は、グループの総印刷枚数を、グループ管理テーブル451の総印刷枚数451Cに格納し(この例では、0001が158枚、0002が117枚、0003が69枚となる)(S730)、一連の処理を終了する。
以上説明した本発明の第2の実施形態では、消耗品の使用量として印刷枚数を例に挙げたが、印刷ページ数、トナー使用量、ドラム使用量でもよい。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、入力された使用者識別情報としてのユーザ名および画像形成データとしての印刷ジョブに基づいて画像形成を行う画像形成装置としてのプリンタ300a,300bと、画像形成装置において画像形成のために使用した消耗品の使用量、即ち印刷枚数を管理する管理装置400と、を備えた画像形成システムにおいて、管理装置400は、使用者識別情報および画像形成データを入力する入力部としての入出力インターフェイス410と、消耗品の使用量を、使用者識別情報毎に格納する使用量格納部443と、使用者識別情報から識別される使用者が所属するグループ情報を格納するグループ情報格納部444と、グループ毎の使用可能量を設定する使用可能量格納部445と、グループ毎の消耗品の使用量を決定するものであって、使用者識別情報毎の消耗品の使用量とグループ情報とグループ毎の使用可能量に応じて、グループ毎の消耗品の使用量を決定するグループ使用量決定部446と、グループ毎の消耗品の使用量を格納するグループ使用量格納部447とを備えたことを特徴とする画像形成システムが提供される。
ここで、前記消耗品の使用量とは印刷枚数であり、グループ使用量決定部446は、使用者毎の印刷枚数と所属するグループの標準印刷可能枚数の割合で各グループの総印刷枚数を計算し決定することとしてもよい。
さらに、前記消耗品の使用量とは印刷枚数であり、画像形成装置は、管理装置400に使用者識別情報及び画像形成データを通知し、印刷が許可されるかを問い合わせる印刷許可問合せ部348を備えたこととしてもよい。
従って、本発明の第2の実施形態によれば、複数のプリンタが存在し、ユーザがどのプリンタを使用するか決まっていない環境で、ユーザが複数のグループに所属している場合も、ユーザの印刷枚数を所属グループの印刷枚数に適切に割り当てることができる。
第1の実施形態から第2の実施形態について、画像形成装置としてプリンタを例として挙げたが、コピー機やMFPにも適用可能である。