JP2011230323A - 情報処理装置、画像形成装置、システム、及びその方法 - Google Patents

情報処理装置、画像形成装置、システム、及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ストレージサービスなどを利用する際に、集計などといった目的に合わせて、データをより適切に管理できる手法を提供することを目的とする。
【解決手段】データ管理システムと通信する情報処理装置が、データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定し、画像形成装置のデータを収集し、収集したデータに対して、設定した条件に応じたキーを付加し、キーが付加されたデータをデータ管理システムに送信することによって課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置から収集するデータを管理するための技術に関する。
複写機等の画像形成装置(デバイス)の使用に際して、印刷等を行った際の使用実績について集計し、使用状況に応じて課金する方法が一般的に取られている。例えば、複数のデバイスから実績情報をイントラネット内の集計サーバが収集して、保存する。そして、課金を行いたいユーザの使用実績を全実績情報のデータから検索して集計し、課金を行う。
また従来から、データを効率的に検索する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、データが発生した年代ごとにデータベースを分けて保存し、検索時にユーザがデータベースを特定可能な情報を指定して、特定のデータベースを検索対象として範囲を狭めて、検索を実行している。
一方、企業等においては、通常自社のイントラネット内のサーバなどでデータを管理していたが、管理対象となるデータが増加した場合、ストレージの増設を行う必要があるなど、サーバの管理、運用の負担が大きかった。これに関して、データの保存方法に関しては、インターネット上でストレージ(データの格納領域)を提供するサービス(ストレージサービス)が普及してきている。ユーザは、このストレージサービスを利用してデータをインターネット上のストレージに格納することができる。ストレージサービスの利用により、各企業などは、実際のストレージサーバの管理を直接行うことなく、データを保存することが可能となった。例えば、ストレージサービスの契約により、利用できるデータサイズが決まっていても、ユーザは、契約の更新を行うだけで容易にストレージの拡張が可能で、管理業務が軽減されることになる。
特開2000−207413号公報
ここで、大企業等においては集計対象のデバイスが膨大にあることから、収集すべき実績情報も膨大であることが考えられる。上記ストレージサービスを提供するシステムでは、随時、収集される実績情報を順次格納していく場合、この膨大なデータの格納場所を複数の機器(サーバ)に分散して配置することがあり得る。しかしながら、データが複数の機器の格納領域に分散配置された場合、システムから所望するデータを検索して集めてくる際のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。
ここで、使用実績の集計に関しては、様々な目的のために実行され、その目的によって一度にまとめて取得したいデータが異なる場合がある。例えば、特定のユーザに対する課金を行いたい場合は、そのユーザの使用実績のデータを取得する必要がある。一方、特定の期間の全使用実績について集計したい場合は、その期間の使用実績を取得する必要がある。従って、使用実績の集計に際して、上記ストレージサービスを利用した場合に発生する、所望のデータの検索や取得に係るパフォーマンスの問題は顕著となる。
前述の特許文献1に記載の技術では、ユーザが検索の際に、データベースを特定可能な情報を指定する必要がある。よって、ユーザが取得したいデータの配置などを常に認識している必要があるので、ユーザにとっては上記ストレージサービスの利用による運用、管理を行わないで済むといったメリットがうすれてしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、上記したストレージサービスなどを利用する際に、集計などといった目的に合わせて、データをより適切に管理できる手法を提供することを目的とする。
そこで、本発明に係る情報処理装置は、データ管理システムと通信する情報処理装置であって、前記データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定する設定手段と、画像形成装置のデータを収集する収集手段と、前記収集手段で収集されたデータに対して、前記設定手段で設定された条件に応じたキーを付加する付加手段と、前記付加手段でキーが付加されたデータを前記データ管理システムに送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記したストレージサービスなどを利用する際に、集計などといった目的に合わせて、データをより適切に管理できる手法を提供できる。
システムの構成の一例を示す図である。 デバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。 集計サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 集計設定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 集計設定画面の一例を示す図である。 ジョブログ格納処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 集計設定画面の一例を示す図である。 集計設定情報を保存したテーブルの一例を示す図である。 印刷ジョブに付加された顧客コードとキーとの対応表の一例を示す図である。 ジョブログ格納処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 システムの構成の一例を示す図である。 集計設定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 ジョブログ格納処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。デバイス110は、複写機などの画像形成装置(デバイス)である。集計サーバ120は、デバイス110の使用実績の集計を行うサーバである。デバイス110及び集計サーバ120は、イントラネット内に存在し、ネットワーク100を介して相互に接続されている。デバイスは、複数存在してもよく、この場合、集計サーバ120は、複数のデバイスを管理する。
インターネット101を介したネットワーク上には、ストレージサービスを提供する集計データ管理システム130(データ管理システムの一例)が設けられている。集計データ管理システム130は、管理サーバ131と管理サーバ131の配下のデータセンタ134とを含んで構成される。
集計サーバ120は、インターネット101を介して集計データ管理システム130が提供するストレージサービスを受けることができる。
デバイス110は、通信部111、印刷部112、及びジョブ情報管理部113を有する。通信部111は、集計サーバ120と通信を行う機能を有する。印刷部112は、ユーザによるデバイス110の直接操作、或いはネットワーク100経由の印刷要求を受け付け、印刷を実行する機能を有する。ジョブ情報管理部113は、印刷やスキャン等の履歴情報(ジョブログ)を作成し、保存する機能を有する。ジョブログには、印刷やスキャン等を実行したユーザの名前、実行日時、印刷枚数等の情報が含まれる。
集計サーバ120は、通信部121、データ収集部122、キー管理部123、集計処理部124、及び集計設定管理部125を有する。通信部121は、デバイス110と通信を行う機能を有する。データ収集部122は、デバイス110のジョブログを収集する機能を有する。ジョブログの収集は、データ収集部122が定期的にデバイス110にアクセスしてデータの取得を行ってもよいし、デバイス110が、ジョブログの作成時に集計サーバ120にデータを送信することで行われてもよい。
集計設定管理部125は、デバイス110の使用実績についての集計を実行する時間や集計単位等の集計設定に関する情報(集計設定情報)を管理し、集計設定情報を後述のハードディスクドライブ(HDD)308に保存する機能を有する。集計設定は、集計サーバ120のユーザインターフェイス(UI)を介して管理者により行われる。キー管理部123は、データ収集部122が収集したジョブログを、集計設定情報に応じて適切に集計データ管理システム130に格納するためのキーを生成してジョブログに付加する機能を有する。集計処理部124は、ジョブログの集計を行う機能を有する。
管理サーバ131は、データ処理部132及び通信部133を有する。通信部133は、インターフェイス(I/F)の機能を有し、例えば、集計サーバ120からの要求を受け付けてストレージサービスを提供する。データ処理部132は、集計サーバ120から受け取ったデータを処理する機能を有する。
データセンタ134は、ストレージ135を有し、管理サーバ131の指示によりデータをストレージ135に格納する機能を有する。
図2は、デバイス110のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU201は、制御プログラム等に基づいてシステムバス200に接続される各構成を制御し、例えば、印刷部(プリンタエンジン)205に出力情報としての画像信号を出力する。制御プログラムは、ROM202やHDD208に記憶される。また、CPU201は、ネットワークインタフェイスカード(NIC)207を介してネットワーク100上のコンピュータ等と通信する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。操作部204は、操作のためのスイッチ、LED表示器等である。
図3は、集計サーバ120のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU301は、RAM303をワークメモリとして、ROM302及びHDD308に格納されたプログラムを実行し、システムバス300を介して後述する各構成を制御する。HDD308は、オペレーティングシステム(OS)や各種プログラムやデータを格納する。
また、CPU301は、ディスクコントローラ(DKC)306を介して、HDD308及びディスクドライブ309にアクセスし、各種プログラム等をHDD308にインストールする。また、CPU301は、プログラムに従い、ビデオカード(VC)305を介してモニタ311にユーザインターフェイス(UI)を表示する。ユーザは、キーボード(KB)310やマウスなどのポインティングデバイスを操作して、UIに対する指示や入力を行う。
また、CPU301は、キーボードコントローラ(KBC)304を介してユーザ指示や入力を受け付け、ユーザ指示や入力に応じて様々な処理を実行する。また、CPU301は、NIC307を介して、ネットワーク100上の他のコンピュータ、デバイス等と通信する。また、CPU301は、NIC307を介して、インターネット101上の他のコンピュータ、デバイス等とも通信する。
管理サーバ131のハードウェア構成については、集計サーバ120のハードウェア構成と同様である。例えば、管理サーバ131のCPUは、NICを介して集計データ管理システム130内のストレージ135や、インターネット101を介した他のコンピュータ(集計サーバ120等)と通信する。
上述した構成を踏まえ、集計データ管理システム130を利用してジョブログを管理する方法を説明する。なお、集計サーバ120は、情報処理装置の一例であり、CPU301が、ROM302やRAM303に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、集計サーバ120における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。なお、管理サーバ131についても同様である。
図4は、集計に関する設定が行われる際の処理(集計設定処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。
集計設定管理部125は、管理者によるポインティングデバイスの操作に応答してUIとしての集計設定画面を表示する(S400)。
ここで、図5に、集計データ管理システム130からジョブログを取得する条件を設定するための集計設定画面の一例を示す。管理者は、ポインティングデバイスを操作して、UIに対して、集計単位と集計実行間隔とを指定する。例えば、集計単位が「日ごと」と指定され、集計実行間隔が「毎週月曜日」と指定されて設定された場合、集計処理部124は、毎週月曜日に、1週間分の1日ごとの実績を集計(算出)する。
続いて、集計設定管理部125は、管理者により「設定」ボタンが押下されたか否かを判断する(S401)。このとき、集計設定管理部125は、「設定」ボタンが押下されたと判断した場合、続いて、S402の処理を行い、他方、「設定」ボタンが押下されていないと判断した場合、再び、S401の処理を行う。
S402では、集計設定管理部125は、集計設定画面を介して指定された集計単位と集計実行間隔との情報を含む集計設定情報をHDD308に保存する。
続いて、キー管理部123は、集計設定情報からキー生成情報を作成して、キー生成情報をHDD308に保存する(S403)。
より詳細に説明すると、1回の集計を実行する際に集計対象となるジョブログが集計設定情報から判断されるので、キー管理部123は、それらに同一のキーを付加するように、キー生成情報を作成する。なお、キーは、文字列や数値により構成される。例えば、集計設定情報が、「日ごと」に「毎週月曜日」に集計が実行される旨の情報である場合、1回の集計の集計対象は、1週間分のジョブログとなる。そこで、キー管理部123は、1週間毎に前の月曜日から日曜日までに発生したジョブログには、同一のキーが付加されるようにキー生成情報を作成する。また、例えば、集計設定情報が、「日ごと」に「毎日」集計が実行される旨の情報である場合、1回の集計の集計対象は、1日分のジョブログなので、キー管理部123は、1日分のジョブログには、同一のキーが付加されるようにキー生成情報を作成する。
図6は、ジョブログが集計データ管理システム130に格納される際の処理(ジョブログ格納処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、集計サーバ120のデータ収集部122は、デバイス110からジョブログを定期的に収集しているものとして説明する。
キー管理部123は、HDD308にキー生成情報が存在するか否かを判断する(S600)。このとき、キー管理部123は、存在すると判断した場合は、続いて、S601の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合は、続いて、S603の処理を行う。
S601では、キー管理部123は、キー生成情報に基づいてキーを生成する。例えば、キー生成情報が1週間ごとに同一のキーを付加することを示す情報である場合、キー管理部123は、1週間毎に、ジョブログに付加するキーが同一となるようにキーを生成する。より具体的には、現在の1週間が2010/2/1(月)〜2010/2/7(日)であるときは、キー管理部123は、キーとして、文字列「20100201」を生成する。続いて、キー管理部123は、ジョブログにキーを付加し(S602)、続いて、S603の処理を行う。
S603では、通信部121は、集計データ管理システム130にジョブログを送信する。ここで、S600においてキー生成情報が存在しないと判断された場合は、管理者による集計設定が行われておらず、データが将来的にどのように取得されるか決まっていない。よって、通信部121は、キー生成情報が存在しないと判断された場合、キーが付加されていないジョブログを集計データ管理システム130に送信することになる。
なお、ジョブログの送信は、非同期処理で行われ、集計サーバ120は、送信が完了した時点で処理を終了する。
他方、管理サーバ131の通信部133は、ジョブログを受信する。そして、データ処理部132は、受信されたジョブログにキーが付加されているか否かを判断する(S604)。ジョブログにキーが付加されていると判断した場合は、データ処理部132は、続いて、S605の処理を行い、他方、ジョブログにキーが付加されていないと判断した場合、続いて、S607の処理を行う。
S605では、データ処理部132は、ジョブログに付加されているキーが既知のキーであるか否かを判断する。より具体的には、データ処理部132は、キーと格納場所とをペアにした情報を格納した格納場所テーブルをHDDに保持させ、格納場所テーブルを参照して既知のキーであるか否かを判断する。このとき、データ処理部132は、格納場所テーブルに該当キーが存在しないと判断した場合、適当な格納場所を決定して、キーと決定した格納場所とをペアにした情報を格納場所テーブルに新規に追加し(S606)、続いて、ステップS607の処理を行う。他方、データ処理部132は、格納場所テーブルに該当キーが存在すると判断した場合、続いて、S607の処理を行う。
S607では、データ処理部132は、ストレージにジョブログを格納し、処理を終了する。より詳細に説明すると、データ処理部132は、S604の処理において、ジョブログにキーが付加されていないと判断した場合、任意の格納場所にジョブログを格納する。また、データ処理部132は、S605の処理において、格納場所テーブルに該当キーが存在すると判断した場合、格納場所テーブルを参照して、キーに対応した格納場所を確認し、対応するデータセンタのストレージにジョブログを格納する。また、データ処理部132は、S605の処理において、格納場所テーブルに該当キーが存在しないと判断した場合、S606の処理において決定した格納場所を確認し、対応するデータセンタのストレージにジョブログを格納する。
ここで、集計サーバ120は、集計設定情報に従って集計を実行する。例えば、「毎週月曜日」に集計を実行する場合、月曜日に、1週間分のジョブログを取得する旨の情報(例えば、キー「20100201」)を含む取得要求を集計データ管理システム130に送信する。これに対して、集計データ管理システム130は、例えば、格納場所テーブルを参照して、要求されたデータの格納場所(ストレージ)を特定し、要求されたデータをストレージから取得して、取得したデータを集計サーバ120に送信する。
上述したように、データを格納するときに、1回の取得に供する対象のデータは、同じ格納場所に格納されているので、複数の格納場所にデータが分散されているよりも、取得に要する時間が短縮される。なお、集計サーバ120は、取得したデータを用いて、集計処理部124においてジョブログの集計を実行する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、集計サーバ120がデバイス110のジョブログを収集して、集計データ管理システム130にジョブログを格納する構成を説明した。本実施形態では、デバイス110が、集計データ管理システム130と通信する機能を有し、自らジョブログを集計データ管理システム130に送信する特有な構成を説明する。第1の実施形態と同様の構成や処理については、同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。なお、本実施形態における集計設定処理は、第1の実施形態の図4のフローチャートに示す処理と基本的には同様である。ただし、第1の実施形態では、期間毎に集計を実行する例を示して説明したが、本実施形態では、顧客毎に集計を実行する例を示して説明する。そこで、本実施形態では、まず、集計設定情報、キー生成情報、及びキーについて説明する。
図7は、集計設定画面の一例を示す図である。管理者は、ポインティングデバイスを操作して、集計サーバ120のUIに対して、集計期間と集計対象とを指定する。
一般的に、デバイス110で印刷を行う際に、プリンタドライバ等で印刷ジョブに顧客コードを付加する技術が存在する。この技術は、法律事務所等で、顧客毎に印刷に要した経費を請求する場合等に使用されるものである。顧客コードは、複数階層で表現する方法が用いられている。例えば、1階層目を会社名、2階層目を部署名として、印刷実行時に、「1階層目:A株式会社」、「2階層目:部署X」のように顧客コードが印刷ジョブに付加される。
ここで、本実施形態では、上記技術を利用し、以下では、顧客コードを、「<1階層目>−<2階層目>」のように表記する。例えば、「B株式会社の部署Y」という顧客の、2010年1月1日から2010年6月30日までの経費を請求したい場合、管理者は、集計期間を「2010年1月1日〜2010年6月30日」に設定し、集計対象を「<B株式会社>−<部署Y>」に設定する。
図8は、集計設定情報を保存したテーブルの一例を示す図である。テーブルには、集計設定ID、集計対象顧客コード、集計開始日、及び集計終了日の情報が格納されている。
この例では、「<B株式会社>−<部署Y>」、「<A株式会社>−<部署X>」、「<C株式会社>−<すべて>」が集計対象顧客コードとして用いられていることを示す。「<C株式会社>−<すべて>」とは、C株式会社の印刷ジョブのジョブログを2階層目の部署によらず集計対象とすることを示す。それぞれの集計終了日が終わると、集計サーバ120は、集計を実行する。なお、キー管理部123は、集計対象(集計対象顧客コード)ごとに同一のキーがジョブログに付加されるように、キー生成情報を作成する。
図9は、印刷ジョブに付加された顧客コードと、キーとの対応表の一例を示す図である。この対応表の例では、ジョブID:1の「<A株式会社>−<部署X>」が付加された印刷ジョブのジョブログには、「A−X」というキーが付加されることが示されている。同様に、ジョブID:3とジョブID:6とのジョブログには、「B−Y」というキーが付加され、ジョブID:2とジョブID:4とのジョブログには、「C−ALL」というキーが付加されることが示されている。なお、ジョブID:5については、対象顧客コードが「<A株式会社>−<部署Z>」となっており、集計設定情報に存在しない顧客コードの組み合わせであるので、キーは、無しとする。
図10は、本実施形態において、ジョブログを集計データ管理システム130に格納する際の処理(ジョブログ格納処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。
印刷部112により印刷が実行されると、ジョブ情報管理部113は、ジョブログを作成する(S700)。続いて、ジョブ情報管理部113は、デバイス110のHDD208にキー生成情報が存在するか否かを判断する(S701)。このとき、ジョブ情報管理部113は、存在すると判断した場合、続いて、S702の処理を行い、他方、存在しないと判断した場合、続いて、S703の処理を行う。
S702では、ジョブ情報管理部113は、キー生成情報の前回の保存(或いは、取得)から一定の時間が経過したかを確認する。このとき、ジョブ情報管理部113は、前回のキー生成情報の保存から一定の時間が経過していると判断した場合、続いて、S703の処理を行う。他方、ジョブ情報管理部113は、前回のキー生成情報の保存から一定の時間が経過していないと判断した場合、続いて、S705の処理を行う。
S703では、ジョブ情報管理部113は、通信部111を介して集計サーバ120と通信し、集計サーバ120が保持するキー生成情報を取得する。なお、ジョブ情報管理部113は、S702の処理において一定の時間が経過していると判断した場合、集計設定情報が更新されている可能性があるので、再度、キー生成情報を集計サーバ120から取得する。続いて、ジョブ情報管理部113は、取得したキー生成情報をHDD208に保存する(S704)。その際、ジョブ情報管理部113は、キー生成情報を保存した時間(或いは、取得した時間)も合わせて記録しておく。
ここで、本実施形態では、印刷等が実行されてジョブログを作成するたびに集計サーバ120からそのジョブログに対するキーをもらうのではなく、キー生成情報をデバイス内に保持して、デバイス内でキーを生成してジョブログに付加する。この構成によれば、デバイス110と集計サーバ120と間の通信トラフィックを軽減することができる。また、各デバイスが、集計サーバ120から取得した同じキー生成情報を用いてキーを生成することにより、集計サーバ120が一度にまとめて取得するジョブログに対して、デバイスが異なっても同じキーを付加することが可能となる。また、本実施形態では、デバイス110がジョブログを生成するタイミングでキー生成情報を集計サーバ120から取得する構成を示したが、この構成に限られるものではない。例えば、集計サーバ120が、デバイス110にキー生成情報を通知するようにしてもよい。より詳細に説明すると、予め管理対象のデバイスを集計サーバ120が管理しておき、集計設定情報が更新された際に、集計サーバ120がデバイスにキー生成情報を送信する構成としてもよい。また、例えば、集計サーバ120が、更新されたことを示す情報を通知して、任意のタイミングでデバイスがキー生成情報を取得する構成としてもよい。
尚、デバイスが集計サーバ120からキーを生成するための集計設定情報を取得して、キーを生成してもよい。
S705では、ジョブ情報管理部113は、キー生成情報に基づいてキーを生成する。続いて、ジョブ情報管理部113は、ジョブログにキーを付加する(S706)。続いて、ジョブ情報管理部113は、通信部111を介して、集計データ管理システム130にジョブログを送信する(S707)。デバイス110が、集計データ管理システム130と通信する機能を有する場合、集計サーバ120を介さずにジョブログの集計データ管理システム130への格納が実現できるので、負荷分散を図ることが可能となる。集計データ管理システム130での、ジョブログを受信してからの処理については、第1の実施形態で示したS604〜S607の処理と同様である。
続いて、ジョブ情報管理部113は、通信部111を介して、S707で送信したジョブログの情報を集計サーバ120に通知する(S708)。ここで通知する情報は、ジョブログそのものではなく、ジョブログを識別可能な通し番号等である。上述した構成によれば、管理者は、集計サーバ120のUI上で、集計データ管理システム130に格納された全デバイスのジョブログ一覧を参照することができる。なお、集計サーバ120は、第1の実施形態での集計と同様に集計を実行する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、集計サーバ120が同一のイントラネット内に存在するデバイス110の使用実績の集計を実行する場合について説明した。本実施形態では、集計サーバ120が複数の拠点に存在するデバイスを管理し、これらのデバイスの使用実績の集計を実行する構成について説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の構成や処理については、同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
図11は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。本社140のイントラネット内には、デバイス110及び集計サーバ120が存在する。また、支店150のイントラネット内には、デバイス151が存在する。デバイス151の構成は、デバイス110の構成と同様である。例えば、デバイス151は、集計データ管理システム130と通信する機能を有し、第2の実施形態で示した特有な構成である、自らジョブログを集計データ管理システム130に送信する構成を有する。なお、支店150には、デバイスが複数存在してもよく、それぞれのデバイスが同様の処理を実行する。また、支店は、複数存在してもよい。
また、本実施形態では、本社140の集計サーバ120は、本社140及び支店150のデバイスのジョブログを一括して集計する。
図12は、集計に関する設定が行われる際の処理(集計設定処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、S400〜S403の処理は、図4に示すフローチャートの処理と同様である。
S404では、集計サーバ120の通信部121は、S403でHDD308に保存されたものと同じキー生成情報を集計データ管理システム130に送信する。なお、集計データ管理システム130の管理サーバ131は、通信部133を介してキー生成情報を受信すると、管理サーバ131のHDDにキー生成情報を保存する。
次に、ジョブログを集計データ管理システム130に格納する際の処理(ジョブログ格納処理)を説明する。なお、本社140内のデバイス110が作成したジョブログを集計データ管理システム130に格納する処理は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。より具体的には、デバイス110が集計データ管理システム130と通信する機能を有さない場合は、第1の実施形態で示した図6のフローチャートの処理が行われる。そして、デバイス110が集計データ管理システム130と通信する機能を有する場合は、第2の実施形態で示した図10のフローチャートの処理が行われる。なお、本社140内に、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明したデバイスが混在していてもよい。このとき、集計サーバ120は、複数のデバイスのうち、集計データ管理システム130と通信する機能を有さないデバイス(換言するならば、予め指定されたデバイス)のデータを収集する。
図13は、支店150のデバイス151が作成したジョブログを集計データ管理システム130に格納する際の処理(ジョブログ格納処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、S700〜S702、及びS704〜S707の処理は、第2の実施形態で示した図10のフローチャートの処理と同様である。
S703−1では(デバイス151内のHDDにキー生成情報が存在しない場合、或いはキー生成情報の更新が必要である場合)、デバイス151は、集計データ管理システム130と通信し、管理サーバ131が保持するキー生成情報を取得する。なお、集計サーバ120は、第1の実施形態での集計と同様に集計を実行する。
本実施形態では、支店150内の個々のデバイスが集計データ管理システム130と通信してキー生成情報を取得する方法を説明した。別の方法として、支店150のデバイスのうち1台をマスターデバイスにして、マスターデバイスのみ集計データ管理システム130からキー生成情報を取得するようにしてもよい。その場合、支店150の他のデバイスは、マスターデバイスからキー生成情報を取得するように構成する。
また、本社140のデバイス110が集計データ管理システム130と通信する機能を有し、自らジョブログを集計データ管理システム130に送信する場合、デバイス151と同様に、キー生成情報を集計データ管理システム130から取得するようにしてもよい。
上述した構成によれば、支店150には集計サーバ120を置かずに、本社140の集計サーバ120で一括してジョブログの集計を行う構成においても、データを適切に格納することが可能となる。
以上、第1の実施形態〜第3の実施形態でストレージサービスを利用したジョブログ管理方法を説明したが、ジョブログ以外のデータにおいても本構成が適用可能である。また、キーを生成するための情報として集計設定情報を用いる例を説明したが、データの格納時に格納場所を分類することが可能な情報であれば、集計設定情報以外の情報を用いることも可能である。
また、第1の実施形態〜第3の実施形態では、集計時に提供システムからジョブログを取得する際のパフォーマンス向上のために、一度にまとめて取得を行うジョブログ毎に格納場所を分類したが、この構成に限られるものではない。例えば、顧客ごとに格納場所を分類して、セキュリティに厳しい顧客については、サービス料金は高いが強固なセキュリティを有する格納場所にデータを格納するようにすることもできる。
また、ジョブログのセキュリティレベルごとに格納場所を分類して、機密性の高い文書を印刷したジョブログについては、より強固なセキュリティを有する格納場所にデータを格納するようにすることも可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
上述した実施形態の構成によれば、ストレージサービスなどを利用する際に、集計などといった目的に合わせて、データをより適切に管理できる手法を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (15)

  1. データ管理システムと通信する情報処理装置であって、
    前記データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定する設定手段と、
    画像形成装置のデータを収集する収集手段と、
    前記収集手段で収集されたデータに対して、前記設定手段で設定された条件に応じたキーを付加する付加手段と、
    前記付加手段でキーが付加されたデータを前記データ管理システムに送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記データ管理システムからデータを取得して、該取得したデータを用いて集計を行う集計手段を更に有し、
    前記付加手段は、前記収集手段で収集されたデータの中で、前記設定手段で設定された条件の指定される集計単位に応じたデータに対して同じキーを付加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定手段で設定される条件で指定される集計単位には、集計したい期間及び顧客コードの少なくとも何れかが含まれることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記付加手段により付加されたキーをもとに前記データ管理システムに対してデータを要求する要求手段を更に有し、
    前記集計手段は、前記データ管理システムから前記要求の応答として取得したデータを用いて集計を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記収集手段が収集するデータは、前記画像形成装置で実行されたジョブに関するジョブログの情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. データ管理システムと通信する情報処理装置における方法であって、
    前記データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定する設定工程と、
    画像形成装置のデータを収集する収集工程と、
    前記収集工程で収集されたデータに対して、前記設定工程で設定された条件に応じてキーを付加する付加工程と、
    前記付加工程でキーが付加されたデータを前記データ管理システムに送信する送信工程と、を有することを特徴とする方法。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  8. 実行したジョブに関するジョブログを生成する画像形成装置であって、
    ジョブログを用いた集計に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した情報に応じて、生成したジョブログに対してキーを付加する付加手段と、
    前記付加手段でキーが付加されたジョブログをデータ管理システムに送信する送信手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記取得手段は、前記データ管理システムからデータを取得して、該取得したデータを用いて集計を行う情報処理装置から、前記集計に関する情報として、当該情報処理装置が前記データ管理システムからデータを取得する際の条件に応じたキーを取得することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記送信手段により送信されたジョブログに関する情報を、前記データ管理システムからデータを取得して、該取得したデータを用いて集計を行う情報処理装置に対して通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 実行したジョブに関するジョブログを生成する画像形成装置における方法であって、
    ジョブログを用いた集計に関する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した情報に応じて、生成したジョブログに対してキーを付加する付加工程と、
    前記付加工程でキーが付加されたジョブログをデータ管理システムに送信する送信工程と、を有することを特徴とする方法。
  12. 請求項8乃至10の何れか1項に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  13. 画像形成装置のデータを管理するデータ管理システムと、当該データ管理システムからデータを取得して集計を行う情報処理装置とを含むシステムであって、
    前記情報処理装置が、
    前記データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段で設定された条件に応じたキーが付加された画像形成装置のデータを管理する前記データ管理システムに対して、当該キーをもとにデータを要求する要求手段と、
    前記データ管理システムから前記要求の応答として取得したデータを用いて集計を行う集計手段と、を有することを特徴とするシステム。
  14. 前記画像形成装置が、
    前記情報処理装置から、前記集計に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した情報に応じて、前記データ管理システムに送信すべきデータに対してキーを付加する付加手段と、
    前記付加手段でキーが付加されたデータを前記データ管理システムに送信する送信手段と、を有し、
    前記要求手段は、前記送信手段により送信され、前記データ管理システムで管理されているデータの中から、前記キーをもとにデータを要求することを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 画像形成装置のデータを管理するデータ管理システムと、当該データ管理システムからデータを取得して集計を行う情報処理装置とを含むシステムにおける方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記データ管理システムからデータを取得する際の条件を設定する設定工程と、
    前記設定工程で設定された条件に応じたキーが付加された画像形成装置のデータを管理する前記データ管理システムに対して、当該キーをもとにデータを要求する要求工程と、
    前記データ管理システムから前記要求の応答として取得したデータを用いて集計を行う集計工程と、を有することを特徴とする方法。
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