JP5723162B2 - 移動通信系システム - Google Patents

移動通信系システム Download PDF

Info

Publication number
JP5723162B2
JP5723162B2 JP2011005014A JP2011005014A JP5723162B2 JP 5723162 B2 JP5723162 B2 JP 5723162B2 JP 2011005014 A JP2011005014 A JP 2011005014A JP 2011005014 A JP2011005014 A JP 2011005014A JP 5723162 B2 JP5723162 B2 JP 5723162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
loudspeaker
speech
communication system
transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011005014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012147318A (ja
JP2012147318A5 (ja
Inventor
境堀 稔
稔 境堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2011005014A priority Critical patent/JP5723162B2/ja
Priority to PCT/JP2011/078827 priority patent/WO2012096087A1/ja
Publication of JP2012147318A publication Critical patent/JP2012147318A/ja
Publication of JP2012147318A5 publication Critical patent/JP2012147318A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5723162B2 publication Critical patent/JP5723162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H20/00Arrangements for broadcast or for distribution combined with broadcast
    • H04H20/53Arrangements specially adapted for specific applications, e.g. for traffic information or for mobile receivers
    • H04H20/59Arrangements specially adapted for specific applications, e.g. for traffic information or for mobile receivers for emergency or urgency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H20/00Arrangements for broadcast or for distribution combined with broadcast
    • H04H20/86Arrangements characterised by the broadcast information itself
    • H04H20/95Arrangements characterised by the broadcast information itself characterised by a specific format, e.g. an encoded audio stream

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に、移動通信系システムを活用して、同報的な通信を行う無線通信システムに関する。
近年、日本国内において頻繁に大規模震災や集中豪雨が発生している中、住民への情報伝達手段としての「市町村同報通信系システム」が特に注目されている。
しかしながら、経済情勢や財政面などの理由から、整備の検討はするものの、早急に同報通信系システムを導入することが困難である自治体が存在する。
ところで、防災行政無線として移動通信系システムも存在する。
しかし、移動通信系システムの同報的な使用は、屋外拡声器を使用した場合の音質の問題など、諸般の理由により従来は困難であった。
更に、人工衛星を経由して同報無線を自動起動し、住民に緊急情報を瞬時に伝達する全国瞬時警報システム(J−ALERT)が存在する。この全国瞬時警報システムからの情報を同報通知することも望まれているが、「市町村同報通信系システム」を有する自治体しか、全国瞬時警報システムからの情報を同報拡声通報することができなかった。
上記移動通信系システムとしては、「市町村デジタル移動通信系システム」及び「MCA(Multi−Channel Access)陸上移動通信システム」の2つがあり、本明細書では「市町村デジタル移動通信系システム」を例として詳細に説明する。但し、本発明は「MCA(Multi−Channel Access)陸上移動通信システム」をはじめ、他の移動通信系システムにも適用できるものである。
特開2005−20666号公報
ところで、移動通信系システムを、同報通信系の代替として整備するにあたり、あくまでも補完的なシステムであるという位置付けではあるが、その運用面において、「(運用例1)移動通信系としての使用をメインとする」或いは「(運用例2)住民への情報伝達としての同報的な使用をメインとする」のどちらにするのかは、市町村毎での規定、或いは実際に運用する防災担当責任者の考えに依存するところが大きい。
より具体的に説明すると、非常災害発生時において、上記した(運用例1)は主として自治体職員間の情報共有を重視するものであり、上記した(運用例2)は住民への避難指示などを重視するものである、と大きく分類することができる。
ここで、「補完的」ということから、(運用例1)よりも(運用例2)の方を軽視して良いかと言えば、必ずしもそうとは言えないと推測される。
例えば、土砂災害多発地域に住宅街が隣接しているケースなど、周囲環境や近年の状況に応じて、システム整備(設備導入)までに、慎重に検討したうえで、運用に展開する必要がある。
更に、上記した(運用例1)にも記したとおり、移動通信系システムは、情報共有すなわち音声通信での連絡通話を主に行うものであるため、サイレン吹鳴等が必須の全国瞬時警報システム(J−ALERT)との連動にそのまま適用することは、音質面でかなり困難であるという問題があった。
例えば、市町村デジタル移動通信系システムに実装されている音声符号化方式(EL−CELP方式)は、人間の音声には適しているが、サイレンやチャイム、音楽といったものには不適という特性を持つため、原音を忠実に再現することができない。このため、そのまま無線系受信側でサイレンやチャイム、音楽を出力すると、住民に違和感や不快感を与えてしまうと考えられる。
また、人間の音声であっても、従来の移動通信系システムの音声符号化方式では、拡声のために増幅して大音量にすると、音質が悪化してしまい、音声を聞き取ることが困難になってしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、移動通信系システムを活用して、同報的な通信を行うことができる無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動通信系システムでは、次のような構成とした。
すなわち、統制局では、非拡声送信手段が非拡声用の音声を送信し第1の符号化手段が前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声を入力した場合には第1の音声コーデック方式(非拡声用の音声コーデック方式)により当該音声を符号化し無線通信手段が符号化された音声を無線により送信する。
第1の端末局装置では、第1の復号手段が、前記第1の音声コーデック方式により符号化されて前記無線通信手段により送信された音声の受信音声を前記第1の音声コーデック方式により復号し、また、第1の出力手段が、前記第1の復号手段により復号された非拡声用の音声を出力する。
また、前記統制局は、拡声送信手段が拡声用の音声を送信し、第2の符号化手段が前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声を入力した場合には前記第1の音声コーデック方式と比べてビットレートが高い第2の音声コーデック方式により当該音声を符号化し、スロット制御手段が前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声を通信するために使用するスロットの数と比べて多い数のスロットを使用して前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声を通信するように制御し、通信制御手段が前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声と前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声のいずれかを優先する優先権の設定に従って、前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声の通信と前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の通信を制御する。
第2の端末局装置では、第2の復号手段が、前記第2の音声コーデック方式により符号化されて前記無線通信手段により送信された音声の受信音声を前記第2の音声コーデック方式により復号し、また、第2の出力手段が、前記第2の復号手段により復号された拡声用の音声を出力する。
さらに、前記統制局は、前記優先権の設定を変更する優先権変更手段を備える。
なお、上記移動通信系システムにおいて、前記拡声送信手段は、外部システムに接続されており、前記統制局は、前記外部システムから前記拡声送信手段に信号が入力された場合には、前記拡声送信手段の運用者により入力された拡声用の音声の送信を中止又は中断し、前記外部システムから入力された信号の送信を優先的に実施することが好ましい。
また、上記移動通信系システムにおいて、前記移動局は、表示部を備えており、前記統制局は、前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の方を優先する優先権が設定されている場合、前記非拡声送信手段と前記移動局とが回線接続している連絡通話運用中に、前記拡声送信手段からの拡声用の音声が割り込んだとき、前記回線接続を強制切断し、前記表示部は、前記拡声送信手段の割り込みによって前記回線接続が強制切断された旨を表示することが好ましい。
さらに、上記移動通信系システムにおいて、前記移動局は、表示部を備えており、前記統制局は、前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の方を優先する優先権が設定されている場合、前記拡声送信手段と前記移動局とが回線接続している放送運用中に、前記移動局が前記非拡声送信手段に対する呼び出しを行ったとき、前記呼び出しを強制切断し、前記表示部は、前記拡声放送手段の放送運用中によって前記呼び出しが強制切断された旨を表示することが好ましい。
以上説明したように、本発明に係る無線通信システムによると、移動通信系システムを活用して、同報的な通信を行うことができる。
本発明の一実施例(第1実施例)に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 (a)はフレーム中の1スロットを割り当てて通信する場合の様子の一例を示す図であり、(b)はフレーム中の3スロットを割り当てて通信する場合の様子の一例を示す図である。 (a)、(b)は統制台の表示部の表示内容の遷移の一例を示す図である。 (a)、(b)は統制台の表示部の表示内容の遷移の一例を示す図である。 本発明の一実施例(第2実施例)に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施例(第3実施例)に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 市町村デジタル移動通信系システムと本来のデジタル同報通信系システムとを比較した表を示す図である。 従来例に係る無線通信システムの構成例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
まず、ベースとなる移動通信系システムについて説明する。
図8には、従来例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、大まかには、統制局(統制局装置)301と、移動局(移動局装置)302により構成される。
統制局301は、運用者(人)が通信を操作する統制台311、システムの中枢となる回線制御装置312、移動局302と無線通信を行う基地局無線装置313などにより構成される。
また、基地局無線装置313の電波が届く範囲として基地局エリア(基地ゾーン)321が存在し、基地局エリア321のエリア内では通常基地局波331を用いて無線通信が行われる。
ここで、本明細書では、「市町村デジタル移動通信系システム」に関して記載しているため、基地局波331の周波数は260MHz帯であり、日本国内における通信を行うために必要な最小限の規格を定めた無線区間インタフェースは、ARIB(社団法人電波産業会)の標準規格STD−T79に準拠しているものとする。
システムの基本としては、このような構成であり、移動局302から統制台311への被災状況報告、或いは統制台311から移動局302に対する各種指示などの連絡通話運用が為される。
以下の実施例では、図8に示されるシステムをベースとして、同報的な通信を補完的に行う場合のシステムの例を説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムは、大まかには、統制局(統制局装置)1と、移動局(移動局装置)2と、拡声用子局(拡声用の子局装置)3と、拡声/非拡声用子局(拡声/非拡声用の子局装置)4により構成される。
統制局1は、運用者(人)が通信を操作する統制台11及び拡声台12、システムの中枢となる回線制御装置13、移動局2や子局3、4と無線通信を行う基地局無線装置14などにより構成される。
また、基地局無線装置14の電波が届く範囲として基地局エリア(基地ゾーン)61が存在し、基地局エリア61のエリア内では通常基地局波71を用いて無線通信が行われる。
ここで、一般的には、統制台11の通信相手が移動局2であり、拡声台12の通信相手が拡声用子局3である。本例では、更に、拡声/非拡声用子局4を備えており、これは、統制台11及び拡声台12の通信相手となる。
また、図示を省略しているが、移動局2や拡声用子局3は、それぞれ、複数局あるのが通常である。同様に、拡声/非拡声用子局4についても、複数局備えられてもよい。
このような本例の構成では、統制台11と移動局2との間の連絡通話の運用に加えて、同一システム内である拡声台12と拡声用子局3との間で放送の運用をすることが可能となる。また、本例では、統制台11と拡声/非拡声用子局4との間の連絡通話の運用や、拡声台12と拡声/非拡声用子局4との間の放送の運用も可能である。
また、本例の構成では、例えば、連絡通話運用向けとして図8に示される構成のシステムの導入を終了した後に、放送運用向けとして追加的に整備することも容易である。
回線制御装置13は、非拡声用コーデック部21、拡声用コーデック部22、切替部23、スロット制御部24を備えている。
移動局2は、無線部31、非拡声用コーデック部32、非拡声用出力部33を備えている。
拡声用子局3は、無線部41、拡声用コーデック部42、拡声用出力部43、拡声用スピーカ44を備えている。なお、無線部41は、受信機能だけを備えていてもよい。
拡声/非拡声用子局4は、無線部51、切替部52、拡声用コーデック部53、拡声用出力部54、非拡声用コーデック部55、非拡声用出力部56、拡声用スピーカ57を備えている。
ここで、拡声用スピーカ44、57としては、例えば、トランペットスピーカを用いることができる。
本例の無線通信システムにおいて行われる動作の例を示す。
なお、図8と同様な構成部分については、同様な動作を行う機能を有している。
統制台11は、運用者により操作され、移動局2や拡声/非拡声用子局4との間で通話(音声の通信)を実行することや、移動局2や拡声/非拡声用子局4に対して個別呼出やグループ呼出等の指示を発信することなどを行う。
ここで、統制台11は、拡声放送は行わず、拡声ではない(非拡声である)音声を通信する。
本例では、統制台11から回線制御装置13へ通話用の音声やその宛て先の情報を出力した場合の動作の例を詳しく示す。なお、宛て先としては、1つの装置(本例では、移動局や子局)であってもよく、或いは、複数の装置であってもよく、例えば、全ての装置であってもよい。
拡声台12は、運用者により操作され、拡声用子局3や拡声/非拡声用子局4に対して拡声放送(拡声用の音声の送信)を実行することなどを行う。
ここで、拡声用の音声としては、例えば、人の声などの音声を入力したものや、テキストを入力して音声合成したものや、予め記憶された音楽やチャイムやサイレンなどを用いることができる。
本例では、拡声台12から回線制御装置13へ拡声用の音声やその宛て先の情報を出力した場合の動作の例を詳しく示す。なお、宛て先としては、1つの装置であってもよく、或いは、複数の装置であってもよく、例えば、全ての装置であってもよい。
回線制御装置13は、統制台11と移動局2や拡声/非拡声用子局4との間での通話などや、拡声台12から拡声用子局3や拡声/非拡声用子局4に対する拡声放送などについて、制御を行う。
具体例として、回線制御装置13は、統制台11から入力された通話用の音声をその宛て先へ送信するための信号を生成して、それを基地局無線装置14へ出力し、また、拡声台12から入力された拡声用の音声をその宛て先へ送信するための信号を生成して、それを基地局無線装置14へ出力する。
このとき、回線制御装置13は、統制台11からの通話用の音声であるか或いは拡声台12からの拡声用の音声であるかを判定し、統制台11からの通話用の音声である場合には非拡声用コーデック部21により符号化し、拡声台12からの拡声用の音声である場合には拡声用コーデック部22により符号化するように、切替部23により切り替えを行う。
本例では、非拡声用コーデック部21は、音声コーデックとして、EL−CELP方式を使用しており、また、拡声用コーデック部22は、音声コーデックとして、非拡声用コーデック部21よりも高いビットレートの音声コーデック(例えば、EL−CELP方式やS方式とは異なる方式)を使用している。
また、回線制御装置13は、スロット制御部24により、統制台11からの通話用の音声を非拡声用コーデック部21により符号化する場合には、フレーム中の1スロットを割り当てて通信するように制御し、また、拡声台12からの拡声用の音声を拡声用コーデック部22により符号化する場合には、フレーム中の2以上の数のスロット(一例として、3スロット)を割り当てて通信するように制御する。
ここで、本例では、連絡通話(通話用の音声)についても、拡声放送(拡声用の音声)についても、リアルタイムの通信が要求されているとする。
図2(a)には、フレーム中の1スロットを割り当てて通信する場合の様子の一例を示してあり、また、図2(b)には、フレーム中の3スロットを割り当てて通信する場合の様子の一例を示してある。なお、本例の無線通信システムは、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式を採用している。
図2(a)、(b)では、横軸は時間を表しており、1フレームは「制御スロット、通信スロット、通信スロット、通信スロット」という4個のスロットから構成されている。
図2(a)の例では、通信区間中において、毎フレームについて1個の通信スロット(例えば、1番のスロット)が割り当てられ、また、図2(b)の例では、通信区間中において、毎フレームについて3個の通信スロット(例えば、1、2、3番のスロット)が割り当てられる。
基地局無線装置14は、移動局2や子局3、4との間で無線により信号を通信し、具体例として、回線制御装置13から入力された送信対象の信号を無線により送信する。この無線信号は、基地局エリア61内に存在する移動局2や子局3、4のところへ無線で伝送される。
移動局2は、通話用の音声(非拡声の音声)の信号を処理する機能を有しており、拡声用の音声の信号を処理する機能は有していない。
具体例として、移動局2は、基地局無線装置14から無線送信された信号をアンテナを使用して無線部31により受信し、当該受信信号が自局宛ての通話用の音声の信号(統制台11からの信号)である場合には、非拡声用コーデック部32により復号して、復号した音声を非拡声用出力部33により出力する。非拡声用出力部33としては、例えば、スピーカ(拡声用ではないスピーカ)を用いることができる。
ここで、非拡声用コーデック部32は、回線制御装置13の非拡声用コーデック部21と同じ音声コーデックを使用する。
拡声用子局3は、拡声用の音声の信号を処理する機能を有しており、通話用の音声(非拡声の音声)の信号を処理する機能は有していない。
具体例として、拡声用子局3は、基地局無線装置14から無線送信された信号をアンテナを使用して無線部41により受信し、当該受信信号が自局宛ての拡声用の音声の信号(拡声台12からの信号)である場合には、拡声用コーデック部42により復号して、復号した音声を拡声用出力部43により拡声用スピーカ44から出力する。
ここで、拡声用コーデック部42は、回線制御装置13の拡声用コーデック部22と同じ音声コーデックを使用する。
拡声/非拡声用子局4は、拡声用の音声の信号を処理する機能と通話用の音声(非拡声の音声)の信号を処理する機能を有している。
具体例として、拡声/非拡声用子局4は、基地局無線装置14から無線送信された信号をアンテナを使用して無線部51により受信し、当該受信信号が自局宛ての拡声用の音声の信号(拡声台12からの信号)であることや、当該受信信号が自局宛ての通話用の音声の信号(統制台11からの信号)であることを判定する。
そして、拡声/非拡声用子局4は、切替部52により切り替えを行うことで、受信信号が自局宛ての拡声用の音声の信号(拡声台12からの信号)であることが判定された場合には、拡声用コーデック部53により復号して、復号した音声を拡声用出力部54により拡声用スピーカ57から出力し、また、受信信号が自局宛ての通話用の音声の信号(統制台11からの信号)であることを判定した場合には、非拡声用コーデック部55により復号して、復号した音声を非拡声用出力部56により出力する。非拡声用出力部56としては、例えば、スピーカ(拡声用ではないスピーカ)を用いることができる。
ここで、拡声用コーデック部53は、回線制御装置13の拡声用コーデック部22と同じ音声コーデックを使用し、また、非拡声用コーデック部55は、回線制御装置13の非拡声用コーデック部21と同じ音声コーデックを使用する。
次に、放送運用時の音質について説明する。
図7には、市町村デジタル移動通信系システムと本来のデジタル同報通信系システムとを比較した表を示してある。
なお、これらは異なるシステムであるため、無線区間インタフェースである標準規格や周波数帯は当然違うが、「フレーム」、「スロット」或いは「ビットレート」などは共通技術用語であり、詳細な説明は割愛して、音声符号化の概念を中心として音質に関する説明をする。
すなわち、ユーザデータの授受に使用できる1フレーム中のスロットに、符号化された音声データをどれだけ挿入することができるかがキーポイントとなるが、市町村デジタル移動通信系の無線区間インタフェースは、割当周波数が1波の場合、その構成が「制御スロット1+通信スロット3」の4スロット構成であることから、本来のデジタル同報通信系で採用されている音声符号化方式は、技術的に適用することができない。
補足説明すると、例えば、システム内でもう1つ別な周波数が免許され、割当周波数が2波となってスロットが増加すれば、「制御スロット1+通信スロット7(従来の3+新規免許分の4)」となり、技術的な障壁はクリアされるが、「同報系整備までの補完システム」である意義と合わせ、拡声用途の増波は認められていないため、本来のデジタル同報通信系で採用されている音声符号化方式の適用は、やはり事実上不可能となる。
(なお、本来のデジタル同報通信系で採用されている音声符号化方式の適用が可能な状況となれば、適用されてもよい。)
よって、少なくとも拡声台12〜回線制御装置13〜基地局無線装置14〜子局3、4が回線接続している放送運用時において、通常基地局波71の両端(無線区間インタフェース)で3スロット以下、すなわちビットレートが6.4kbps×3=19.2kbps以下で、音声だけでなく、サイレンやチャイム、音楽にもそれなりに適している音声符号化方式を実装するのが好ましい。
従来では、拡声放送を受ける子局3、4の側に予め音声以外の音源(例えば、サイレンやチャイム)を実装しておくという考え方も存在したが、現在では、インターネットやデジタル化の急速な発展により、低ビットレートで高品質な音声符号化方式が世の中で多数出てきており、子局3、4の側に固定的なパターンを実装しておくよりも、いつでも任意のパターンを送出できるようにしておいた方が望ましいと考えられる。
現実的には、拡声出力を行う子局3、4への実装と、統制局1における回線制御装置13或いは基地局無線装置14への実装になると考えられるが、種々な構成が用いられてもよい。
そして、本例の無線通信システムでは、拡声用コーデック部22、42、53が、非拡声用コーデック部21、32、55が有する音声コーデック(例えば、EL−CELP)よりも高ビットレートの音声コーデック(例えば、AMR−WB)により、音声符号化/復号化を行う。
次に、優先権や割り込みについて説明する。
例えば、統制台11或いは拡声台12のどちらかが未使用であれば特には衝突はないと考えられるが、運用における優先処理について、一方が使用中で、他方が割り込みをかけてきた場合に、装置間の信号のやりとりで判別する様子を説明する。
具体例として、拡声台12の方に優先権を与えており、実際に放送運用している場合には、拡声台12〜回線制御装置13〜基地局無線装置14〜子局(拡声用子局3や拡声/非拡声用子局4)が回線接続されており、その回線上に拡声台12からの避難指示などの音声がのっている。なお、本例では、回線接続手順などは、前記した標準規格に沿ったものであり、ここでは詳細な説明を割愛する。
このような放送運用中であるときに、統制台11から移動局2(或いは、拡声/非拡声用子局4)に対する各種の指示などの連絡通話運用が割り込んだ場合、統制台11からの信号(例えば、制御信号)は、回線制御装置13で優先権無しと判別され、統制台11に返送される。
図3(a)、(b)には、このときにおける統制台11の表示部の表示内容の遷移の一例を示してある。
具体的には、図3(a)に示されるように、移動局2(表示例として、「移動局××」とする)に対する個別通信の呼び出しを行っている旨を表示する状態から、図3(b)に示されるように、拡声台12の使用中(放送運用中)であるために強制切断された旨を表示する状態へ遷移する。同様に、移動局2が統制台11又は他の移動局に通話処理を行った場合も、図3(a)(b)に示すような内容が表示部に表示される。
上記と逆の例として、実際に連絡通話運用している場合には、統制台11〜回線制御装置13〜基地局無線装置14〜移動局2が回線接続されており、その回線上に統制台11からの各種の指示などの音声がのっている。
このような連絡通話運用中であるときに、拡声台12から子局3、4に対する避難指示などの放送運用が割り込んだ場合、拡声台12からの信号(例えば、制御信号)は、回線制御装置13で優先権有りと判別され、前記した接続済みの回線が強制切断されて、あらためて拡声台12〜回線制御装置13〜基地局無線装置14〜子局(拡声用子局3や拡声/非拡声用子局4)が回線接続される。
図4(a)、(b)には、このときにおける統制台11の表示部の表示内容の遷移の一例を示してある。
具体的には、図4(a)に示されるように、移動局2(表示例として、「移動局××」とする)との間で個別通信による通話を行っている旨を表示している状態から、図4(b)に示されるように、拡声台12の割り込みによって強制切断された旨を表示する状態へ遷移する。なお、移動局2の表示部においても同様の表示がなされる。
ここで、本例では、統制台11と比べて拡声台12の方が優先度が高く、統制台11は優先権を有しておらず、拡声台12は優先権を有している場合を示したが、例えば、優先権の有無が逆である場合が用いられてもよく、また、各装置(ここでは、統制台11、拡声台12)の優先権の有無が運用者などにより任意に設定や変更することが可能な構成が用いられてもよい。
また、このような優先権の情報をメモリ等に記憶する機能や、このような優先権に基づいて本例のように通信の優先度を判別して制御する機能は、システム内の任意のところに備えられてもよく、一例として、システムの中枢となる回線制御装置13に備えられる。
また、本例では、統制台11や拡声台12について、互いの運用の状況や障害の状況がそれぞれの装置の表示部に表示されるように、例えば、回線制御装置13などにより制御が行われる。
以上のように、本例の無線通信システムでは、少なくとも回線制御装置13と統制台11を有した統制局1と、基地局(基地局無線装置14)と、移動局2によって構成され、主として統制台11と移動局2との間で音声による連絡通話運用が為されるものにおいて、更に、情報伝達のための放送運用機器として、統制局1に拡声台12を追加し、また、拡声出力を行う子局3、4を追加した。
また、本例の無線通信システムでは、連絡通話運用と放送運用の優先度を選択することができる。
また、本例の無線通信システムでは、統制台11及び拡声台12の互いの運用状況及び障害状況が、それぞれの表示部(例えば、画面など)に明示される。
また、本例の無線通信システムでは、情報伝達のための放送運用時においては、連絡通話運用時よりも高品質な音声符号化方式(音声コーデック)を使用する。
具体例として、本例の無線通信システムでは、市町村が移動通信系システムを活用して同報的な通信を行う場合の機器構成に関し、複数の音声コーデックを用意し、拡声放送を行う場合には、通常の音声通話の音声コーデックとは異なるより高ビットレートの音声コーデックを使用するとともに、使用スロット数を通常の音声通話よりも増加させる。
また、本例の無線通信システムでは、市町村デジタル移動通信系システムを活用して同報的な通信を行う場合のメイン運用を「(運用例1)移動通信系としての使用をメインとする」或いは「(運用例2)住民への情報伝達としての同報的な使用をメインとする」のどちらにするかを選択可能にすることができ、また、拡声放送には、市町村デジタル移動通信系システムよりも音質が優れている音声符号化方式(音声コーデック)を実装する。
従って、本例の無線通信システムでは、市町村デジタル移動通信系システムを活用して、同報的な通信を行う場合に、良好な(例えば、最良な)機器構成を提供することができ、柔軟性を持たせた運用を可能とすることができ、コストパフォーマンスに優れた構成を提供することができる。
また、本例の無線通信システムでは、移動通信系システムを活用した同報的な使用において、例えば、周囲の環境や導入の状況などに応じて、実際の運用に優先度を持たせることができる。例えば、拡声放送に優先度を持たせた場合には、拡声放送の際には、通常の連絡通話を抑止または強制切断するので、非常時に、住民に対する非常通報を確実に実施することができる。また、例えば、非拡声通信に優先度を持たせた場合には、住民への定例放送などに優先して市町村職員への緊急連絡を確実に実施することができる。
また、本例の無線通信システムでは、住民への情報伝達として所要の音質を確保することができ、良好な(例えば、最良な)システム構築及び無線通信方法を提供することができる。
ここで、回線制御装置13が統制台11や拡声台12から入力された音声の信号(データ)が非拡声用(本例では、通話用)であるか或いは拡声用であるかを判定する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、いずれの装置(ここでは、統制台11、拡声台12)から入力されたかに応じて判定する手法や、或いは、統制台11や拡声台12が出力する音声の信号(データ)に非拡声用であるか又は拡声用であるかを示す識別情報を付しておいて、当該識別情報に基づいて回線制御装置13が判定する手法などを用いることができる。
また、非拡声用(本例では、通話用)或いは拡声用の音声の信号(データ)の受信側となる移動局2や子局3、4では、例えば、受信信号の宛て先に自局が含まれる場合に受信信号の処理を継続し、この場合、移動局2や拡声用子局3では、予め決められた音声コーデックを使用する。
また、拡声/非拡声用子局4では、受信信号が非拡声用(本例では、通話用)であるか或いは拡声用であるかを判定して、受信信号の処理で使用する音声コーデックの方式を決定して切り替え、この場合、例えば、受信信号の送信元(本例では、統制台11又は拡声台12)に応じて判定する手法や、或いは、統制台11や拡声台12が出力する音声の信号(データ)に非拡声用であるか又は拡声用であるかを示す識別情報を付しておいて、当該識別情報に基づいて拡声/非拡声用子局4が判定する手法や、或いは、無線区間の通信確立の前や後などに音声コーデックの指定を統制局1の側(例えば、回線制御装置13など)から拡声/非拡声用子局4に対して行う手法や、或いは、拡声/非拡声用子局4においてユーザ(人)が受話器をとった場合には非拡声用(本例では、通話用)の音声コーデックを使用する手法、或いは、拡声/非拡声用子局4が拡声用の宛先と非拡声用の宛先の2つを備え、統制台11及び拡声台12がそれぞれの宛先を指定して音声を送信し、拡声/非拡声用子局4が、その宛先に応じて音声コーデックを切り替える手法、などを用いることができる。
また、本例では、回線制御装置13が拡声用コーデック部22を備えた場合を説明したが、拡声用コーデック部22を回線制御装置13とは別装置として構成し、拡声台12と回線制御装置13との間に介装してもよい。この場合、切替部23は不要となり、統制台11からの音声を非拡声用コーデック部21が音声符号化し、スロット制御部24は、非拡声用コーデック部21によって符号化されたデータは1スロットで送信させ、拡声用コーデック部22から回線制御装置13に入力されたデータは2スロット以上で送信させる。
なお、本例の無線通信システムでは、統制台11により、非拡声用の音声を送信する非拡声送信手段の機能を備えた統制装置が構成されており、また、拡声台12により、拡声用の音声を送信する拡声送信手段の機能を備えた拡声装置が構成されている。
また、本例の無線通信システムでは、回線制御装置13により、統制装置から送信された非拡声用の音声を入力した場合には第1の音声コーデック方式(非拡声用の音声コーデック方式)により当該音声を符号化し、拡声装置から送信された拡声用の音声を入力した場合には第1の音声コーデック方式と比べてビットレートが高い第2の音声コーデック方式(拡声用の音声コーデック方式)により当該音声を符号化するように制御する符号化制御手段の機能(本例では、非拡声用コーデック部21や拡声用コーデック部22や切替部23の機能)と、統制装置から送信された非拡声用の音声を通信するために使用するスロットの数と比べて多い数のスロットを使用して拡声装置から送信された拡声用の音声を通信するように制御するスロット制御手段の機能(本例では、スロット制御部24の機能)と、を備えた制御装置が構成されている。
また、本例の無線通信システムでは、基地局無線装置14により、制御装置により制御されて符号化された音声を無線により送信する無線通信手段の機能を備えた基地局装置が構成されている。
また、本例の無線通信システムでは、移動局2により、第1の音声コーデック方式により符号化されて無線により送信された音声の受信音声を第1の音声コーデック方式により復号する第1の復号手段の機能(本例では、非拡声用コーデック部32の機能)と、第1の復号手段の機能により復号された非拡声用の音声を出力する第1の出力手段の機能(本例では、非拡声用出力部33の機能)と、を備えた第1の端末局装置が構成されている。
また、本例の無線通信システムでは、拡声用子局3により、第2の音声コーデック方式により符号化されて無線により送信された音声の受信音声を第2の音声コーデック方式により復号する第2の復号手段の機能(本例では、拡声用コーデック部42の機能)と、第2の復号手段の機能により復号された拡声用の音声を出力する第2の出力手段の機能(本例では、拡声用出力部43や拡声用スピーカ44の機能)と、を備えた第2の端末局装置が構成されている。
また、本例の無線通信システムでは、拡声/非拡声用子局4により、第1の端末局装置と第2の端末局装置を一体化した装置が構成されており、非拡声用コーデック部55の機能により第1の復号手段の機能が構成されており、非拡声用出力部56の機能により第1の出力手段の機能が構成されており、拡声用コーデック部53の機能により第2の復号手段の機能が構成されており、拡声用出力部54や拡声用スピーカ57の機能により第2の出力手段の機能が構成されている。
ここで、非拡声用の音声(拡声用ではない音声)と、拡声用の音声としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよい。
また、送信対象の音声は、例えば、統制装置や拡声装置で発せられてもよく、或いは、他の装置で発せられた音声(その全部又は一部)が統制装置や拡声装置に入力されて送信対象とされてもよい。
また、第1の音声コーデック方式(非拡声用の音声コーデック方式)や、第2の音声コーデック方式(拡声用の音声コーデック方式)としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよい。
また、非拡声用の音声を通信するために使用するスロットの数や、拡声用の音声を通信するために使用するスロットの数としては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。
また、制御装置は、例えば、1つの装置から構成されてもよく、或いは、各手段が2つ以上の装置の各々に分散して備えられて、これら2つ以上の装置から構成されてもよい。
本発明の第2実施例を説明する。
図5には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムの構成は、概略的には、図1に示される無線通信システムの構成において、統制局101について、統制台11の機能と拡声台12の機能をまとめた装置(統制/拡声台111)を備えた構成となっている。
図5では、図1に示したのと同様な構成部については、同一の符号を付してある。
本例の無線通信システムにおいて行われる動作の例を示す。なお、本例では、図1に示される無線通信システムとは異なる動作について詳しく説明する。
統制/拡声台111は、運用者により操作され、移動局2や拡声/非拡声用子局4との間で通話(音声の通信)を実行することや、移動局2や拡声/非拡声用子局4に対して個別呼出やグループ呼出等の指示を発信することや、拡声用子局3や拡声/非拡声用子局4に対して拡声放送(拡声用の音声の送信)を実行することなどを行う。ここで、運用者は、例えば、非拡声用の音声の通信(本例では、連絡通話)を行うことや、或いは、拡声用の音声の通信(本例では、拡声放送)を行うことなどを統制/拡声台111に対して指示することができる。
具体例として、統制/拡声台111は、回線制御装置112へ通話用の音声やその宛て先の情報を出力することや、回線制御装置112へ拡声用の音声やその宛て先の情報を出力することを行う。
この場合に、一例として、統制/拡声台111は出力する音声の信号(データ)に非拡声用(本例では、通話用)であるか又は拡声用であるかを示す識別情報を付しておいて、当該識別情報に基づいて回線制御装置112が非拡声用であるか又は拡声用であるかを判定する。
回線制御装置112は、図1に示される回線制御装置13と同様な処理部21〜24を備えており、入力信号が非拡声用であるか又は拡声用であるかを判定した結果に基づいて対応した音声コーデック及びスロット数を使用して音声を送信する制御などを行う。
以上のように、本例の無線通信システムでは、統制台の機能と拡声台の機能を同一の装置(本例では、統制/拡声台111)に備えた。
従って、例えば、統制台と拡声台で責任者が一人であるような場合には、本例のように、これらの装置をまとめて効率化を図ることができる。また、例えば、統制台と拡声台で責任者が別々(例えば、2人)であるような場合には、必要に応じて、図1に示されるような構成を用いることができる。
本発明の第3実施例を説明する。
図6には、本発明の一実施例に係る無線通信システムの構成例を示してある。
本例の無線通信システムの構成は、概略的には、図1に示される無線通信システムの構成において、統制局201について、拡声台212に全国瞬時警報システム(J−ALERT)211が接続されて備えられている。
図6では、図1に示したのと同様な構成部については、同一の符号を付してある。
ここで、総務省消防庁が推進する全国瞬時警報システム211(ここでは受信自動起動装置)は、大規模災害や国民保護などの緊急情報を広く周知するためのものであり、その内容は、通常、拡声出力として子局3、4から出力されなければならない。従って、このような場合には、全国瞬時警報システム211の接続先は必然的に拡声台212となる。
拡声台212は、例えば、図1に示される拡声台12と同様な機能を有しており、また、本例では、統制局201内に設置された全国瞬時警報システム211と連動する機能を有している。
本例の無線通信システムにおいて行われる動作の例を示す。なお、本例では、図1に示される無線通信システムとは異なる動作について詳しく説明する。
全国瞬時警報システム211から拡声台212へ拡声用の信号(データ)として、音声(例えば、非常情報)やサイレンなどのうちの1つ又は2つ以上の組み合わせが入力される。
拡声台212は、全国瞬時警報システム211から入力された信号(データ)を、拡声用の音声の信号(データ)として回線制御装置13へ出力する。そして、この音声が拡声放送される。
ここで、全国瞬時警報システム211からの信号は、運用者が拡声台212に直接入力した音声情報よりも優先される。つまり、運用者が、拡声放送中又はその操作中であっても、全国瞬時警報システム211から入力があった場合には、拡声台212及び回線制御装置13は運用者による放送処理を中止又は中断し、全国瞬時警報システム211の通報を優先的に実施し、確実に実行する。
以上のように、本例の無線通信システムでは、例えば、住民への情報伝達として所要の音質を確保することができ、全国瞬時警報システム211と連動して各種の警報を拡声放送することができる。
(実施例のまとめ)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1、101、201、301・・統制局、 2、302・・移動局、 3・・拡声用子局、 4・・拡声/非拡声用子局、 11、311・・統制台、 12、212・・拡声台、 13、112、312・・回線制御装置、 14、313・・基地局無線装置、 21、32、55・・非拡声用コーデック部、 22、42、53・・拡声用コーデック部、 23、52・・切替部、 24・・スロット制御部、 31、41、51・・無線部、 33、56・・非拡声用出力部、 43、54・・拡声用出力部、 44、57・・拡声用スピーカ、 61、321・・基地局エリア、 71、331・・基地局波(システム波)、 111・・統制/拡声台、 211・・全国瞬時警報システム、

Claims (4)

  1. 非拡声用の音声を送信する非拡声送信手段と
    前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声を入力した場合には第1の音声コーデック方式により当該音声を符号化する第1の符号化手段と
    符号化された音声を無線により送信する無線通信手段と、を備えた統制局と、
    前記第1の音声コーデック方式により符号化されて前記無線通信手段により送信された音声の受信音声を前記第1の音声コーデック方式により復号する第1の復号手段と、前記第1の復号手段により復号された非拡声用の音声を出力する第1の出力手段と、を備えた移動局と、を有している移動通信系システムにおいて、
    前記統制局は、
    拡声用の音声を送信する拡声送信手段と、
    前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声を入力した場合には前記第1の音声コーデック方式と比べてビットレートが高い第2の音声コーデック方式により当該音声を符号化する第2の符号化手段と、
    前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声を通信するために使用するスロットの数と比べて多い数のスロットを使用して前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声を通信するように制御するスロット制御手段と、
    前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声と前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声のいずれかを優先する優先権の設定に従って、前記非拡声送信手段から送信された非拡声用の音声の通信と前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の通信を制御する通信制御手段と、
    前記優先権の設定を変更する優先権変更手段と、をさらに備え、
    当該移動通信系システムは、前記第2の音声コーデック方式により符号化されて前記無線通信手段により送信された音声の受信音声を前記第2の音声コーデック方式により復号する第2の復号手段と、前記第2の復号手段により復号された拡声用の音声を出力する第2の出力手段と、を備えた拡声装置をさらに有している
    ことを特徴とする移動通信系システム。
  2. 請求項1に記載の移動通信系システムにおいて、
    前記拡声送信手段は、外部システムに接続されており、
    前記統制局は、前記外部システムから前記拡声送信手段に信号が入力された場合には、前記拡声送信手段の運用者により入力された拡声用の音声の送信を中止又は中断し、前記外部システムから入力された信号の送信を優先的に実施する
    ことを特徴とする移動通信系システム。
  3. 請求項1又は2に記載の移動通信系システムにおいて、
    前記移動局は、表示部を備えており、
    前記統制局は、前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の方を優先する優先権が設定されている場合、前記非拡声送信手段と前記移動局とが回線接続している連絡通話運用中に、前記拡声送信手段からの拡声用の音声が割り込んだとき、前記回線接続を強制切断し、
    前記表示部は、前記拡声送信手段の割り込みによって前記回線接続が強制切断された旨を表示する
    ことを特徴とする移動通信系システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動通信系システムにおいて、
    前記移動局は、表示部を備えており、
    前記統制局は、前記拡声送信手段から送信された拡声用の音声の方を優先する優先権が設定されている場合、前記拡声送信手段と前記移動局とが回線接続している放送運用中に、前記移動局が前記非拡声送信手段に対する呼び出しを行ったとき、前記呼び出しを強制切断し、
    前記表示部は、前記拡声放送手段の放送運用中によって前記呼び出しが強制切断された旨を表示する
    ことを特徴とする移動通信系システム。
JP2011005014A 2011-01-13 2011-01-13 移動通信系システム Active JP5723162B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005014A JP5723162B2 (ja) 2011-01-13 2011-01-13 移動通信系システム
PCT/JP2011/078827 WO2012096087A1 (ja) 2011-01-13 2011-12-13 無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011005014A JP5723162B2 (ja) 2011-01-13 2011-01-13 移動通信系システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012147318A JP2012147318A (ja) 2012-08-02
JP2012147318A5 JP2012147318A5 (ja) 2014-02-13
JP5723162B2 true JP5723162B2 (ja) 2015-05-27

Family

ID=46507000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011005014A Active JP5723162B2 (ja) 2011-01-13 2011-01-13 移動通信系システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5723162B2 (ja)
WO (1) WO2012096087A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021150773A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社日立国際電気 無線拡声システム、拡声子局

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6291200B2 (ja) * 2013-09-26 2018-03-14 株式会社日立国際電気 無線通信システム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0993334A (ja) * 1995-09-27 1997-04-04 Murata Mach Ltd 通信端末装置
JPH09200324A (ja) * 1996-01-12 1997-07-31 Ricoh Co Ltd ファクシミリ装置
JP2002078016A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Kyocera Corp 無線通信装置及び無線通信システム
JP3642035B2 (ja) * 2001-04-20 2005-04-27 村田機械株式会社 ファクシミリ装置
JP4245586B2 (ja) * 2004-07-09 2009-03-25 株式会社日立国際電気 無線通信システム
JP2006140555A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Fujitsu General Ltd 市町村デジタル同報通信システム
JP2007049415A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Nec Engineering Ltd 音声データ変換装置、ネットワークシステム、制御方法及び制御プログラム
JP2010206278A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Hitachi Kokusai Electric Inc 防災無線システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021150773A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社日立国際電気 無線拡声システム、拡声子局
JP7266007B2 (ja) 2020-03-18 2023-04-27 株式会社日立国際電気 無線拡声システム、拡声子局

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012147318A (ja) 2012-08-02
WO2012096087A1 (ja) 2012-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120250899A1 (en) System and Method of Adjusting the Sound of Multiple Audio Objects Directed Toward an Audio Output Device
JP2010119019A (ja) 携帯端末、音声出力制御方法及び音声出力制御プログラム
JP2007306429A (ja) 無線通信端末装置、無線通信方法及びプログラム
KR100735700B1 (ko) 방송용 단말기 및 이를 이용한 문자음성통화 방법
JP5439145B2 (ja) 無線通信システム
JP2010257137A (ja) 音声受信装置、音声処理方法、プログラムおよび音声受信システム
JP5723162B2 (ja) 移動通信系システム
JP5067712B2 (ja) 災害警報システム
JP2005295196A (ja) 通信方法、送信方法及び装置、受信方法及び装置
JP6042136B2 (ja) 無線通信システム
JP3966678B2 (ja) 報知システム及びそのための携帯端末機
JP7368289B2 (ja) 無線放送システム
JP2003157217A (ja) 情報端末装置
JP5951350B2 (ja) 防災用放送システムの親局、防災用放送システム及び防災用放送方法
JP5902921B2 (ja) 無線通信システム
JP7143102B2 (ja) 同報無線システム、及び音声メッセージの再生方法
JP2013042324A (ja) 無線通信システム
JP2010206278A (ja) 防災無線システム
JP6509653B2 (ja) 防災無線システム
JP5712365B2 (ja) インターホン装置及びインターホンシステム
JP2005348020A (ja) 無線通信システム
JP5723166B2 (ja) 無線通信システム
JP5352420B2 (ja) 音声受信装置、音声処理方法、プログラムおよび音声受信システム
JP2002024974A (ja) 防災広報システム
JP2007180613A (ja) 自動受信機能付き電話機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131225

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5723162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250