JP5722649B2 - 消火栓装置及び放水試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、火災発生時にノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置及び放水試験方法に関する。
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置され、火災発生時にノズル付きホースを火災現場まで引き出して消火を行うが、実際に火災が発生したときに規定の消火性能を実現するため定期的に放水試験を行っている。放水試験は、消火栓装置内に収納された保形構造のホースを引き出して実際に放水し、圧力測定やホースの破損確認を行い、試験終了後にホースの水抜きを行ない、ホースを巻き上げて収納している。
しかし、このような放水試験は、ホースの引き出し及び収納作業が必要であり多くの手間と時間がかかることから、消火栓装置のホースを接続した給水配管に設けた消火栓弁の2次側に継手構造のメンテナンス用装置を取り付け、放水試験時には、メンテナンス用装置に水圧試験治具を取り付けて簡易的な放水試験を行い、ホースの引き出し、ホース水抜き、ホース収納をしなくとも、ノズル放水状態と水圧の確認ができる消火栓装置も存在する。
特開2003−038676号公報
しかしながら、このような従来のメンテナンス用装置に水圧試験治具を取り付けて行う放水試験にあっては、消火栓装置に実際に設けているノズル付きホースを使用した放水試験ではないため、消火栓装置に設けた消火栓弁等のバルブ類の機能は点検できるが、試験放水に使用していないノズル付きホースについては外観点検しか行うことができず、実際に得られる放水圧力がどのようになるか、あるいはホースの損傷具合の確認はできず、例えば消火栓装置に巻き上げて収納しているホースにキンク等が生じて漏れや潰れが起きていても判らないという問題がある。
このため、ホース先端のノズルを排水位置に届くに必要な分だけ引き出し、ホースの大部分は収納したままの状態で消火栓弁を開いて放水試験を行うことでホースの点検を行い、ホースの巻き戻しを容易にすることが考えられるが、放水試験を行うことでホース内に残留している消火用水を抜くためには、結局ホースを完全に引き出して消火栓装置から取り外して端から順次持ち上げて排水していく必要があり、手間と時間がかかる問題が依然として残る。

本発明は、放水試験とその後の水抜きを可能として点検効率と精度を高める消火栓装置及び放水試験方法を提供することを目的とする。
(消火栓装置)
本発明は、消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置に於いて、
ノズル付きホースと消火栓弁の間に、ホースを接続した配管内に排水ボールを装填すると共に、加圧ガス供給装置から加圧ガスを排水ボールの装填箇所から供給して排水ボールをホース内を通して排出させることにより、ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる排水ボール送込み装置を設けたことを特徴とする。

ここで、排水ボール送込み装置は、
消火栓弁側に接続される流入口、ホース側に接続される流出口、及び流出口側の内部流路に排水ボールを装填するボール投入口を設けた装置本体と、
ボール投入口に着脱自在に設けた蓋部材と、
ボール投入口に設けられ、加圧ガス供給装置の接続口及び蓋部材の着脱を行う着脱受け部を備える。
排水ボール送込み装置の装置本体は、ボール投入口から装填した排水ボールが入り込まない形状とする。
本発明の別の形態にあっては、消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置に於いて、
ノズル付きホースと消火栓弁の間に、ホース先端側から装填された排水ボールを加圧ガス供給装置からの加圧ガスを供給によりホース内に送り込んで排出させることにより、ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる排水ボール取出し装置を設けたことを特徴とする。
ここで、排水ボール取出し装置は、
消火栓弁側に接続される流入口、ノズル付きホース側に接続される流出口、及び流出口に相対して消火用水及び排水ボールを排出させるボール取出し口を設けた装置本体と、
ボール取出し口に着脱自在に設けた蓋部材と、
ボール取出し口に設けられ、蓋部材の脱着を行う着脱受け部と、
を備える。
排水ボールは、変形しない球状芯部材の外側に、変形自在な軟質層を形成する。
(放水試験方法)
本発明は、消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
消火栓弁を開操作して試験放水を行いながら圧力計により放水圧力を測定し、
消火栓弁を閉操作して放水試験を終了した場合に、消火栓弁の2次側配管に設けた排水ボール送込み装置のボール投入口を開いてホース側の配管内に排水ボールを装填し、
ボール投入口に加圧ガス供給装置を接続して加圧ガスを配管内に供給して排水ボールを前記ホース側に向けて移動させ、
排水ボールを、ホース内を通して排出させることによりホース内に残留している消火用水を押出し排水させることを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
消火栓弁を開操作して試験放水を行いながら圧力計により放水圧力を測定し、
消火栓弁を閉操作して放水試験を終了した場合に、ホースのノズル接続口からノズルを外してホース内に排水ボールを装填すると共に、消火栓弁の2次側に設けた排水ボール取出し装置のボール排出口を開き、
ホースのノズル接続口に加圧ガス供給装置を接続して加圧ガスをホース内に供給して排水ボールをガス圧により移動させ、
排水ボールを、ホース内を通して排水ボール取出し装置のボール排出口から排出させることによりホース内に残留している消火用水を押出し排水させることを特徴とする。
本発明の別の形態にあっては、消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
消火栓弁を操作して放水試験を終了した場合に、消火栓弁の2次側配管に設けた排水ボール送込み装置のボール投入口を開いてホース側の配管内に排水ボールを装填し、
加圧ガスを2次側配管内に供給して排水ボールをホース側に向けて移動させ、
排水ボールを、ホース内を通して排出させることによりホース内に残留している消火用水を押出し排水させることを特徴とする。

本発明によれば、放水試験を終了した場合、消火栓弁の2次側とホースとの間に設けている排水ボール送込み装置から排水ボールをホース側配管内に装填して加圧ガスの供給によりホースに送り込み、ホース内を通過して排出させることで、放水試験によりホース内に残留している消火用水を簡単且つ確実に排水することができる。
このような排水ボールを加圧ガスの供給によりホース内を通過させて残留水を排水させることで、ホースを消火栓装置に接続したままで排水作業を行うことができ、放水試験の手間と時間を大幅に短縮できる。
また消火栓装置に設けているホースを実際に使用した放水試験であることから、火災時の実放水と同じ試験ができ、且つ放水圧力も実放水の状態と同じ圧力を正確に測定することができる。
また放水圧力が規定値に対し不足している場合には、ホースのキンクや漏れなどが推定され、ホース異常を把握してホース交換などの対応を適切にとることができる。
また排水ボールの送りこみは、ホース先端のノズル接続口に排水ボールを装填して消火栓装置の2次側に設けた排水ボール取出し装置にホース内を通して送ることで残留水を排水することもでき、この場合にも、排水ボール送込み装置によりホース1次側から排水ボールを送って排水した場合と同じ効果が得られる。
本発明による消火栓装置を正面から示した説明図 図1について扉側を外して内部構造を示した正面図 本発明による消火栓装置の他の実施形態を示した正面図 排水ボール送込み装置を設けたバルブ類収納空間の配管系を取り出して示した説明図 図4の排水ボール送込み装置を取り出して示した断面図 図5の排水ボール送込み装置でホース側に送り込む排水ボールを示した説明図 放水試験に使用する試験ノズルを示した説明図 図5の排水ボール送込み装置に対する排水ボールの装填を示した説明図 排水ボール送込み装置に対する不活性ガスのガス供給ホースの接続を示した説明図 排水ボール送込み装置に対する不活性ガスのガス供給ホースの接続構造の詳細を示した断面図 排水ボール取出し装置を設けたバルブ類収納空間の配管系を取り出して示した説明図 図11の排水ボール取出し装置を取り出して示した断面図 ホースのノズル接続口に対する排水ボールの装填を示した説明図 排水ボール取出し装置からのボール排出を示した説明図 図11の排水ボール取出し装置の他の実施形態を示した断面図
図1は本発明の排水ボール送込み装置を備えた消火栓装置を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、前面に開口した筐体12の前面開口部に化粧板14−1と化粧板14−2を並べて装着している。化粧板14−1、14−2はそれぞれ内部に扉開口部16,17を形成し、扉開口部16の内部の筐体には消火時に使用するノズル付きホースとバルブ類が収納され、扉開口部16に消火栓扉18と保守扉22を設ける。扉開口部17には消火器扉32と通報装置扉24を備える。消火栓扉18は、扉下側に設けた回動軸21を中心に前方下向きに開閉自在に設けられている。消火栓扉18は、ハンドル20を手前に引いてロックを外すことで前方に開閉することができる。消火栓扉18の上には回動軸23により前方上向きに開閉する保守扉22が設けられており、点検時に消火栓扉18を開いた後に保守扉22を開くことができる。
扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28及び応答ランプ30を設けており、また通報装置扉24の内側には図2に示すように電話ジャック31を設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17の左側には開閉可能な消火器扉32が設けられ、内部を消火器収納空間とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32を左側に開くことができる。また、消火器扉32の下側には覗き窓35が設けられ、外部から消火器の収納状態の有無を確認できるようにしている。

図2は、図1について消火栓扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示した正面図である。なお、保守扉22は、消火栓装置10の保守以外には通常閉じられており、消火作業時も閉められたままで消火栓扉18のみ開放される。

図2において、筐体12の略中央にはホース収納空間36が形成され、右側にバルブ類収納空間38を形成している。ホース収納空間36の左側の筐体位置には、筐体左側に位置する消火器収納部と区画する壁面を備える。ホース収納空間36には、ホースバケット構造が設けられる。ホースバケット構造は、バケットフレーム40の中央から右側にオフセットした位置、即ち扉開口部の左右方向における略中央となる位置に、ホース取出口45を仕切り形成するようにバケットフレーム40を配置している。
バケットフレーム40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース(保形ホース)44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納空間38の下部にはホース接続口62が配置されており、ホース接続口62にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納空間36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続部62に接続したホース44は、まず筐体12の下側内壁に沿うようにホース収納部36の方向に向かい、ホース収納空間36の下側から巻き込まれ、筐体左側面内面を伝って筐体上方に向かい、その後に、右回りに収納空間内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をバケットフレーム40の中央から右側にオフセットして扉開口部16の中央付近に形成されたホース取出口45から取り出し、右側の取付板に固定しているノズルホルダ46にノズル48を右横向きに着脱自在に保持している。

ノズル48は放水部とハンドルから構成されており、ノズルホルダ46に対し放水部を横向きに保持した状態で、ハンドルは放水部の下側に位置して消火栓扉18の開放による下側扉開口部の中央方向に向くように保持されている。

筐体12に設けたホース収納空間36の右側に配置したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口50からホース接続口62に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁、自動調圧弁56などのバルブ類、及び本発明によるホース水抜きに使用する排水ボール送込み装置60を設けている。このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー58に対応して設けた案内板の裏側に消火栓弁が配置されている。
図3は本発明による消火栓装置の他の実施形態であり、消火栓扉18を開き、保守扉22は上向きに開いてステー27で開状態に支持した状態で内部構造を示している。
本実施形態にあっては、扉開口部16の下端及び消火栓扉18の回動軸21を図1の位置よりも幾分上方に設け、消火栓扉18に設けたハンドルを手前に引いてロックを外すと、消火栓扉18は斜め下向きとなる位置に開放する。消火栓扉18の内側には消火栓弁開閉レバー58を備えた操作ボックス64が配置される。また消火栓扉18の内部左側のノズルホルダ46にはホース先端に装着したノズル48が着脱自在に保持されている。

筐体12に設けたホース収納空間36の右側に配置したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口50からホース接続口に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁54および自動排水弁56などを設け、更に図2に示したと同様に、本発明によるホース水抜きに使用する排水ボール送込み装置を設けている。このうち消火栓弁54の横には機器ボックス66が配置され、消火栓扉18の内側に配置される消火栓弁開閉レバー58により遠隔的に消火栓弁54を開閉操作できるようにしている。
図4は排水ボール送込み装置を設けたバルブ類収納空間の配管系を取り出して示した説明図である。図4において、筐体12の右側のバルブ類収納空間38には消火栓接続口50からホース接続部62に至る配管系統に給水弁52、消火栓弁54、自動調圧弁56を設け、更にホース水抜きに使用する排水ボール送込み装置60を配置している。
図5は図4の排水ボール送込み装置を取り出して示した断面図である。図5において、排水ボール送込み装置60は装置本体61の右側に流入口68を設け、ここに図4に示した自動調圧弁56等の給水源側を接続している。また装置本体61の左側には流出口70が形成され、図4のホース接続口62を備えた配管47を接続している。
装置本体61の流入口68と流出口70を結ぶ流路に直交する上方位置にはボール投入口72が形成され、ボール投入口72にはワンタッチ着脱機構を備えた蓋部材80が装着されて、ボール投入口72を閉鎖している。
蓋部材80に設けられるワンタッチ着脱機構は、円筒状の連結部材82、連結部材82の内側に径方向に摺動自在に配置されたラッチ爪84、ラッチ爪84を内側に押圧するバネ86、及び連結部材82の外側に装着されたゴムなどの弾性体で作られた保持部88で構成される。
このような蓋部材80側に設けられるワンタッチ着脱機構に対応して、装置本体61のボール投入口72側には、ボール投入穴76を備えた嵌合受け部材74がねじ込み固定され、嵌合受け部材74の外側に、軸方向に摺動自在な取り外しに使用するスライダ78を装着している。

蓋部材80に設けたワンタッチ着脱機構による装着は、装置本体61側に固定した嵌合受け部材74の上部外側に形成した段部にバネ86により押圧されたラッチ爪84を嵌合することで、蓋部材80をシール75による密閉状態で閉止している。

蓋部材80の取り外しは、嵌合受け部材74の外側に配置しているスライダ78を上方に移動することで、ラッチ爪84をバネ86に抗して外側に広げて段部から外し、これにより蓋部材80を取り外すことができる。
装置本体61の流入口68と流出口70の間には張出し部61aが形成されており、蓋部材80を外して、ボール投入穴76から投入した排水ボールが必ず流出口70側に入るようにしている。
図6は図5の排水ボール送込み装置60に装填する排水ボールを示した断面図である。図6において、排水ボール90は変形することのない硬質材料で作られた芯部材92の外側にスポンジやフェルトなどで作られた変形自在な軟質層94を形成している。
排水ボール90の芯部材92の径D3は、図2又は図3に示したホース(保形ホース)44の内径をD1とすると、それより小さく形成されており、例えばホース内径D1を35ミリメートルとすると、芯部材92の径D3は例えば32ミリメートルとし、軟質層94の厚さは数ミリメートル程度とする。
また図5に示した装置本体61の流出口70側の径をホース内径と同じD1、張出し部61aにより制限された流入側68の径をD2、更に図6に示した排水ボール90の芯部材92の径をD3とすると、これらの間には
D2<D3<D1
となる寸法関係を設定している。
このため、蓋部材80を外してボール投入穴76から排水ボール90を投入した場合、排水ボール90は流入口68側に入ることはなく、必ず流出口70側に入ることができる。このように排水ボール90を流出口70側に投入して位置させる装填を可能とすることで、後の説明で明らかにする不活性ガスの加圧ガスをボール投入穴76側から供給した場合、不活性ガスに押されて必ず排水ボール90は配管47を通ってホース側に送り込み、且つ、ホース内を滑らかに移動させることができる。
なお、排水ボール90の軟質層94の径は、ホース内径と同じか幾分大きくして、排水ボール90をホース44内に挿入した際に軟質層94が押し潰されてホース内面に密着しながらホース内を移動させることで、ホース内の残留水を確実に排水することができる。
なお、図5の張出し部61a代えて、流入口68側の配管部分を押し潰すように変形させて扁平とすることで、排水ボール90が入らないようにしても良い。
図7は本発明による放水試験の際に交換する試験ノズルを示した説明図であり、図7(A)に試験前の図2または図3に示した消火栓装置10に組み込まれているノズルを取り出して示し、図7(B)に放水試験時に使用する試験ノズルに交換した状態を示している。
図7(A)の消火栓装置に収納した状態のノズル48にあっては、ノズル48の入口側のワンタッチ着脱部48aをホース44の先端に設けたワンタッチ着脱受け部44aに装着している。
本発明による放水試験の際には、図7(A)に示すノズル48をホース44から取り外し、図7(B)に示すように圧力計100を備えた試験ノズル96をホース44に装着する。試験ノズル96は図7(A)のノズル48と同じ形態のものを使用しても良く、ワンタッチ着脱部96aを備えている。
圧力計配管98は試験ノズル96側にワンタッチ着脱受け部98aを設け、試験ノズル96のワンタッチ着脱部96aを嵌着する。またホース44側にはワンタッチ着脱部98bが設けられ、ホース44のワンタッチ着脱受け部44aを嵌着する。
なお、試験ノズル96の代わりに圧力計100を備えた圧力計配管98を使用するだけで、図7(A)に示す消火栓装置に設けているノズル48を試験ノズルとすることもできる。
図7(B)に示すように、圧力計100及び試験ノズル96をホース44の先端に装着したならば、図2の消火栓装置10を例に取ると、試験ノズル96及び圧力計100を装着したホース44を試験放水の排水先となる近くの排水溝等まで引き出す。また排水溝が近くにないような場合には、そのままトンネル内に放水してもよい。このため、放水試験の際におけるホース44の引き出しは、ごくわずかで済む。
続いて消火栓弁開閉レバー58を閉止位置から下側の放水位置に操作して放水試験を行う。放水試験の際には、図7(B)に示したように、試験ノズル96と共に装着している圧力計100の放水圧力を読み取り、規定範囲の圧力値が得られていれば正常と判断する。一方、圧力計100で測定した放水圧力が規定圧力に達せずに不足している場合には、ホース44の漏水を確認したり、キンク状態に収納されているか否かを確認する。
このようにして放水試験が終了したならば、消火栓弁開閉レバー58を元の閉止位置に戻して放水を停止する。続いて放水試験によりホース44内に残っている消火用水の排水を行う。消火用水の排水は、図8に示すように、排水ボール送込み装置60に設けている蓋部材80を取り外してボール投入穴76を開放し、そこから矢印で示すように排水ボール90を投入する。ボール投入穴76に投入された排水ボールは、装置本体61の内部の張出し部61aにより規制されて必ず流出口70側に移動して装填される。

続いて図9に示すように、排水ボール送込み装置60に対しワンタッチ着脱装置104及びホース接続具106を備えたガス供給ホース102を連結し、排水ボール供給装置60に所定圧力の不活性の加圧ガスを供給する。
不活性ガス供給装置としては、運搬移動可能な台車にガスボンベが搭載されており、ガスボンベには例えば不活性ガスとして窒素ガスが加圧充填されている。ガスボンベの取出し口はレギュレータを介してガス供給ホース102に連結され、ガス供給ホース102の先端にホース接続具106を設けている。
ここで不活性ガス供給装置から供給される不活性ガスのガス圧は、バルブ類収納部の配管系統に設けている自動排水弁が閉鎖する圧力0.05Mpaより高く、安全弁の設定圧である0.7〜0.9Mpaより低い、例えば0.4〜0.5Mpaとなるようにレギュレータで調整して供給する。
図10は図9に示した排水ボール送込み装置に対する不活性ガスのガス供給ホースの接続構造の詳細を示した断面図である。図10において、ワンタッチ着脱装置104は図5に示した蓋部材80のワンタッチ着脱機構と同じであり、蓋部材80aの下部外側に連結部材82aをねじ込み固定し、連結部材82aの下部内側にラッチ爪84aを径方向に移動自在に配置し、その内側にバネ86aを配置している。蓋部材80aは上部に連結ネジ部114を一体に形成しており、その中にバネ118で支持された弁体116を配置している。
ワンタッチ着脱装置104の連結ネジ部114に対してはホース接続具106がねじ込み固定される。ホース接続具106は連結部材120を、シールを介して蓋部材80a側の連結ネジ部114にねじ込み固定し、連結部材120の上側の段付小径部にはラッチボール124が配置されてスライダ122で抜け止めされており、スライダ122はバネ123により上方に付勢されている。

連結部材120に対し、上部からガス供給ホース102を固定した連結プラグ126を嵌め込むと、連結プラグ126のラッチ溝にボール124が図示のように嵌着して抜け止め固定される。連結プラグ126を外したい場合には、スライダ122をバネ123に抗して下側に押し下げると、ラッチボール124の嵌合が解除され、連結プラグ126を抜くことができる。
このような排水ボール送込み装置60に対し、ガス供給ホース102をホース接続具106及びワンタッチ着脱装置104により連結し、排水ボール送込み装置60の流出口70側に装填されている排水ボール90に対し、不活性ガス供給装置を操作して、レギュレータで調圧された規定のガス圧を持つ不活性ガスを供給する。ガス供給ホース102から不活性ガスの供給が排水ボール送込み装置60に対し行われると、排水ボール90は供給された不活性ガスに押されて配管47から図2に示すホース44に送り込まれる。なお、このときホース44は一部がホース収納空間に収納されていても良く、実火災の消火完了時を含めて状況によりホース44全てが引き出されている状態でも排水作業を行うことができる。
ここで不活性ガスの供給により排水ボール90をホース側に送り込む際には、図7(B)に示した試験ノズル96及び圧力計配管98は、ホース44から外して、送り込まれた排水ボール90がホース44の連結口から容易に排出できるようにしておく。

不活性ガスの供給によりホース44に送り込まれた排水ボール90は、放水試験によりホース44内に残留している消火用水を押し出しながらホース44の中を移動し、最終的にノズルを取り外しているホース44の先端から外部に排出される。
ホース44内を排水ボール90が移動する場合、図6に示すように排水ボール90は変形しない芯部材92の外側に変形自在な軟質層94を形成し、ホースが収納状態における曲がり部分があっても、軟質層94が変形して詰まることなく残留している消火用水を押し出しながらホース内を移動し、同時に軟質層94がホース内面に接触した状態を維持してシールパッキンとして機能して、消火用水が残ってしまうことを防止し、残留水を適切に押し出すことができる。
このような不活性ガスの供給による排水ボール90の移動で、最終的にノズル接続部から排水ボール90が外部に排出されることで、放水試験を行ったホース44の水抜き作業が終了することになる。
なお、ある程度の時間が経過してもホース接続口から排水ボールが排出されない場合には、消火栓装置に巻き込み状態で収納しているホース44の途中でキンクが発生し、その部分で排水ボールが移動できずに止まってしまっていることが想定される。あるいはホースに穴があいて不活性ガスが漏れて排水ボールを押し出すことができないことも考えられる。このような場合にはホース44に異常があるものと判断し、その対応としてホース44の交換を行うことになる。
ここで排水ボール送込み装置60を使用した本発明による放水試験の手順を整理すると、次のようになる。
(1)ホース44のノズル48を、図7(B)に示したように圧力計100を備えた試験ノズル96に交換した状態で消火栓弁54を消火栓弁開閉レバー58により開操作し、加圧消火用水を供給して試験放水を行いながら、圧力計100により放水圧力を測定する。
(2)放水圧力の測定が完了したならば、消火栓弁54を消火栓弁開閉レバー58の操作で閉鎖して放水試験を終了し、消火栓装置の自動排水弁によりホース内の消火用水が幾分に排水されて水圧がある程度低下したら、続いて消火栓弁の2次側配管に設けた排水ボール送込み装置60のボール投入口72即ち蓋部材80に設けているワンタッチ着脱機構によるラッチを外してボール投入穴76を開き、図8に示すように排水ボール90を投入してホース側の配管内に排水ボール90を装填する。
(3)図9及び図10に示したように、排水ボール送込み装置60のボール投入穴76側に不活性ガス供給装置からのガス供給ホース102を接続して所定圧力の不活性ガスを配管内に供給し、排水ボール90をホース44側に向けて移動させる。
(4)不活性ガスの供給により排水ボール90をホース44内を通してノズル接続口側から排出させることにより、ホース44内に残留している消火用水を押し出し排水させる。

図11は本発明による放水試験後のホース水抜きに使用する他の実施形態としての排水ボール取出し装置を設けたバルブ類収納空間の配管系を取り出して示した説明図である。図11において、筐体12のバルブ類収納空間38には、消火栓接続口50からホース接続口62に至る配管系統に給水弁52、消火栓弁開閉レバー58を備えた消火栓弁54、自動調圧弁56、図示しない安全弁や自動排水弁などのバルブ類が設けられ、更に自動調圧弁56の2次側に配管132を介してホース水抜きに使用する排水ボール取出し装置130を設けている。
図12(A)は図11の排水ボール取出し装置を取り出して示した断面図であり、図12(B)にストッパ部の断面を示している。
図12(A)において、排水ボール取出し装置130は、装置本体134の上部に流入口136を形成して自動調圧弁56からの配管132を接続し、下部左側に流出口138を形成してホース接続口に至る配管47を接続している。また流出口138に相対した右側にはボール取出し口140が形成され、ボール取出し口140にはワンタッチ着脱機構を備えた蓋部材142が着脱自在に設けられている。
蓋部材142のワンタッチ着脱機構は、連結部材148を蓋部材142にねじ込み固定し、連結部材148の端部内側にバネ152で付勢されたラッチ爪150を配置しており、蓋部材142の内側にはシール156が配置されている。このような蓋部材142におけるワンタッチ着脱機構は、図5に示した蓋部材80と同じになる。
また蓋部材142側のワンタッチ着脱機構に対応してボール取出し口140側には、ワンタッチ着脱受け部としてボール取出し口140に連通する内部流路を備えた嵌合受け部材144がねじ込み固定され、嵌合受け部材144の外側には蓋部材142の連結を解除するスライダ146が軸方向に摺動自在に設けられている。
また装置本体134の流入口136側にはストッパ部135が一体に形成されている。ストッパ部135は図13(B)の断面に示すように、流入口136に至る内部流路を横切る形で一体に形成されており、ストッパ部135の形成によりホースのノズルを装着している先端側から装填されて不活性ガスにより送られてくる排水ボールが、流入口136側に入り込むことなくボール取出し口140に移動するように規制している。

図13は図12に示した排水ボール取出し装置130を使用してホース水抜きのためにホースのノズル接続に対する排水ボールの装填と不活性ガスの供給を示した説明図である。
図13(A)は消火栓装置に装着されている状態のホース44とノズル48を示しており、ノズル48にはワンタッチ着脱機構部48aが設けられ、ここにホース44の端部に設けたワンタッチ着脱受け部44aを嵌合連結している。
放水試験を行う際には、図7(B)に示したように、ホース44のノズル48を、圧力計100を備えた試験ノズル96に交換し、放水試験を行うことで放水圧力を測定する。
放水試験による放水圧力の測定が済んだならば、図13(B)に示すように、ノズルをホース44から取り外した状態でホース44に対し排水ボール90を入れ、この状態でガス供給ホース102をホース接続具106及びワンタッチ着脱装置104を使用してホース44のワンタッチ着脱受け部44aに連結する。同時に図12に示した排水ボール取出し装置130における蓋部材142を排水ボール取出し装置130から取り外して、ボール取出し口140を開放する。
続いて不活性ガス供給装置から調整された所定圧力の不活性ガスをガス供給ホース102からホース44側に供給し、ホース44に装填した排水ボール90を不活性ガスによりホース44内に押し込んで移動させる。これによって排水ボール90は不活性ガスのガス圧に押されながらホース44内を移動し、ホース試験によりホース内に残留している消火用水を押し、消火用水は1次側に配置した排水ボール取出し装置130のボール取出し口140から排水される。
図14は排水ボール取出し装置からのボール排出を示した説明図である。図14にあっては、不活性ガスの供給でホース内を移動してきた排水ボール90は最終的に排水ボール取出し装置130の流出口138から入り、ストッパ部135により流入口136側には行かず、そのまま直進して、開放状態にあるボール取出し口140から外部に排出される。このようにして排出ボール取出し装置130から排水ボール90が排出されることでホースの水抜きが完了する。

ここで図12に示した排水ボール取出し装置130を使用した放水試験後のホース水抜きを含む消火装置の試験方法の手順をまとめて説明すると次のようになる。
(1)ホース44のノズル48を図7(B)に示した圧力計100を設けた試験ノズル96に交換した状態で、例えば図2に示した消火栓弁開閉レバー58を開操作して、消火栓弁52の開位置より試験放水を行いながら圧力計100により放水圧力を測定する。
(2)放水圧力の計測が終了したならば、消火栓弁開閉レバー58を閉操作して消火栓弁52を閉じて放水試験を終了し、続いてホース44のノズル接続口から図13(B)に示したようにホース44内に排水ボール90を装填すると共に、図14に示すように排水ボール取出し装置130の蓋部材142を外してボール取出し口140を開く。

(3)ホース44のノズル接続口に不活性ガス供給装置からガス供給ホース102を接続して所定圧力の不活性ガスをホース44内に供給し、排水ボール90をガス圧により移動させる。
(4)不活性ガス圧の供給により排水ボール90をホース44を通して図14に示すように排水ボール取出し装置130のボール取出し口140から排出させることにより、ホース44内に残留している消火用水を押し出し排水させる。
図15(A)は図11の排水ボール取出し装置の他の実施形態を示した断面図であり、図15(B)にストッパボルト装着時の断面を示している。図15において、本実施形態の排水ボール取出し装置は、流入口136内の分岐部分に横切る方向にストッパボルト160を、シール164,166を外側に配置して貫通し、ナット162により締付け固定することで、ホース内を通って排出されてくる排水ボールが流入口136側に移動しないようにしたことを特徴とする。それ以外の構成は図13の実施形態と同じになる。
なお、上記の実施形態にあっては、排水ボール送り込み装置の蓋部材、ガス供給ホースの接続、及び排水ボール取出し装置の蓋部材をワンタッチ着脱構造とした場合を例にとっているが、ネジ込みなどによる着脱構造であっても良い。
また、上記の実施形態はホース内に1つの排水ボールを装填して不活性ガスのガス圧によりホース内を移動して排出させているが、複数の排水ボールを装填して不活性ガスのガス圧によりホース内を移動して排水させるようにしても良い。
また、排水作業時に自動排水弁や安全弁から不活性ガスが漏れないように、自動排水弁や安全弁の二次側に排水作業時に閉止する仕切弁を設けてもよい。図5の実施形態においては、ワンタッチ着脱装置104を排水ボール送込み装置60に装着した際に、排水ボール送込み装置60の流入口68が閉鎖する例えば筒状の挿入部材をワンタッチ着脱装置104の先端に設けて、連通経路を切替えるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、トンネルに設けた消火栓装置に本発明を適用した例を示したが、これに限らず建物内の消火栓装置においても適用してもよい。
また、本発明の排水ボール送込み装置60、排水ボール取出し装置130は、3方に分岐した継手構造でなるため、簡易的な放水試験を行うメンテナンス装置の継手構造を兼ねても良い。例えば図5の排水ボール送込み装置60の実施形態に関しては、試験用ホースを使った簡易的な放水試験を行う場合は、蓋部材80を外して、一端に試験用ノズルが接続された試験用ホースを備える試験治具の他端をボール投入穴76から内部に挿入して、流入口68と流出口70の連通を切り離し、試験治具と流入口68を連通するように流路切替用の部材を挿入することで試験用ホースを使用した放水試験を行うことができる。同様に図12の実施形態の場合は、試験用ホースを備える試験治具の一端を蓋部材142を外したボール取出し口140から流出口138側に挿入し、流入口136と流出口138を切り離し、流入口136と試験治具を連通するよう通路を切り替えることで試験ホースによる放水試験をおこなうこともできるようにしてもよい。

また、排水ボールとしては、軟質層の材質としては、発泡体、繊毛体、繊維体、ゲル状、ゴム粒子の結合体などホース内部の排水ができる構成であればよい。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
44:ホース
60:排水ボール送込み装置
61,134:装置本体
68,136:流入口
70,138:流出口
72:ボール投入口
80,142:蓋部材
90:排水ボール
96:試験ノズル
100:圧力計
102:ガス供給ホース
130:排水ボール取出し装置
135:ストッパ部
140:ボール取出し口
160:ストッパボルト

Claims (9)

  1. 消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置に於いて、
    前記ホースと前記消火栓弁の間に、前記ホースを接続した配管内に排水ボールを装填すると共に、加圧ガス供給装置から加圧ガスを前記排水ボールの装填箇所から供給して前記排水ボールを前記ホース内を通して排出させることにより、前記ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる排水ボール送込み装置を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記排水ボール送込み装置は、
    前記消火栓弁側に接続される流入口、前記ホース側に接続される流出口、及び前記流出口側の内部流路に前記排水ボールを装填するボール投入口を設けた装置本体と、
    前記ボール投入口に着脱自在に設けた蓋部材と、
    前記ボール投入口に設けられ、前記加圧ガス供給装置の接続口及び前記蓋部材の着脱を行う着脱受け部と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記排水ボール送込み装置の装置本体は流入口をボール投入口から装填した前記排水ボールが入り込まない形状としたことを特徴とする消火栓装置。
  4. 消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置に於いて、
    前記ホースと前記消火栓弁の間に、前記ホース先端側から装填された排水ボールを加圧ガス供給装置からの加圧ガスの供給により前記ホース内に送り込んで排出させることにより、前記ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる排水ボール取出し装置を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項4記載の消火栓装置に於いて、前記排水ボール取出し装置は、
    前記消火栓弁側に接続される流入口、前記ホース側に接続される流出口、及び前記流出口に相対して前記消火用水及び前記排水ボールを排出させるボール取出し口を設けた装置本体と、
    前記ボール取出し口に着脱自在に設けた蓋部材と、
    前記ボール取出し口に設けられ、前記蓋部材の脱着を行う着脱受け部と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  6. 請求項1又は4のいずれかに記載の消火栓装置に於いて、
    前記排水ボールは、変形しない球状芯部材の外側に、変形自在な軟質層を形成したことを特徴とする消火栓装置。
  7. 消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
    前記消火栓弁を開操作して試験放水を行いながら圧力計により放水圧力を測定し、
    前記消火栓弁を閉操作して放水試験を終了した場合に、前記消火栓弁の2次側配管に設けた排水ボール送込み装置のボール投入口を開いて前記ホース側の配管内に排水ボールを装填し、
    前記ボール投入口に加圧ガス供給装置を接続して加圧ガスを配管内に供給して前記排水ボールを前記ホース側に向けて移動させ、
    前記排水ボールを、前記ホース内を通して排出させることにより前記ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる、
    ことを特徴とする消火栓装置の試験方法。
  8. 消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
    前記消火栓弁を開操作して試験放水を行いながら圧力計により放水圧力を測定し、
    前記消火栓弁を閉操作して放水試験を終了した場合に、前記ホースのノズル接続口から前記ノズルを外して前記ホース内に排水ボールを装填すると共に、前記消火栓弁の2次側に設けた排水ボール取出し装置のボール排出口を開き、
    前記ホースのノズル接続口に加圧ガス供給装置を接続して加圧ガスをホース内に供給して前記排水ボールをガス圧により移動させ、
    前記排水ボールを、前記ホース内を通して前記排水ボール取出し装置のボール排出口から排出させることにより前記ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる、
    ことを特徴とする消火栓装置の試験方法。
  9. 消火時にノズル付きホースを引き出して消火栓弁の開放操作により消火用水を放水して消火する消火栓装置の試験方法に於いて、
    前記消火栓弁を操作して放水試験を終了した場合に、前記消火栓弁の2次側配管に設けた排水ボール送込み装置のボール投入口を開いて前記ホース側の配管内に排水ボールを装填し、
    加圧ガスを前記2次側配管内に供給して前記排水ボールを前記ホース側に向けて移動させ、
    前記排水ボールを、前記ホース内を通して排出させることにより前記ホース内に残留している消火用水を押出し排水させる、
    ことを特徴とする消火栓装置の試験方法。

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