JP4906471B2 - 自動弁装置及び自動排水弁 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルなどに設置された水噴霧設備や消火設備等に使用される自動弁装置及び自動排水弁に関する。
従来、トンネル水噴霧設備や開放型スプリンクラー設備に用いられている自動弁装置(一斉開放弁)としては、例えば図5に示すものがある。
図5において、自動弁装置は、自動弁本体10、起動弁12及び自動排水弁100で構成されている。通常監視状態から起動弁12を遠隔もしくは手動で起動すると、自動弁本体10の1次側の加圧水がシリンダ室30に流入し、ピストン32を押し上げて弁28を開放し、例えば開放型スプリンクラーヘッド26から消火用水を散水する。
自動排水弁100は、起動弁12のシート漏れによる誤作動防止および自動弁本体10が作動した後の2次側配管内の残水排水のため、起動弁12の2次側の起動配管と自動排水弁本体10の2次側を配管接続している。
図6は従来の自動排水弁の一例である。図6において、自動排水弁100は、弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座104に対し開閉自在にボール弁体102を配置し、弁ボディの2次側にボール弁体102を先端に当接したステム106を配置し、スプリング108によりステム106を弁開放方向に付勢している。
1次側ポートからの導入加圧水が規定圧力未満の場合にはスプリング108の力によりステム106を介してボール弁体102を押上げて弁開放位置に保持し、導入加圧水が規定圧力以上の場合にはボール弁体102に加わる加圧水の力でスプリング108に抗してステム106を後退させてボール弁体102を弁閉鎖位置とする。
自動排水100は、起動弁12が閉鎖している定常監視状態では常に弁が開放状態となっており、起動弁12のシート漏れによりシリンダ室に通ずる起動配管に1次側加圧水が漏れ出しても、開放状態にある自動排水弁100から排水され、シリンダ室への供給による誤作動を防止している。
また遠隔または手動による起動弁12の開放に伴い1次側の加圧水が起動配管に供給されると、自動排水弁100は導入加圧水が所定圧力以上になった時に弁閉鎖状態となり、起動配管及び自動弁本体10の2次側からの排水を停止する。このため起動配管の加圧水はシリンダ室に供給され、ピストンを押し上げて弁体を開放し、2次側へ加圧水を供給して開放型スプリンクラーヘッドから散水させる。
散水を停止する場合には起動弁12を閉鎖する。起動弁12を閉鎖すると、自動弁本体10のシリンダ室に流入した加圧水は、自動弁本体10の2次側に排水され、弁は徐々に閉鎖していく。このとき自動弁本体の閉鎖時間はシリンダ室の排水速度と比例し、シリンダ室の排水速度が速いほど閉鎖時間は短縮する。シリンダ室の排水速度は、自動弁本体10の2次側の流速と相関があり、流速が速いほど即ち流量が多いほどシリンダ室の排水効率も上がる。
特開2005−248970号公報
しかしながら、このような従来の自動排水弁を備えた自動弁装置にあっては、自動弁装置の試験調整時において、繰り返し自動弁装置の起動開放と停止閉鎖を行う場合、自動弁本体の閉鎖時間が自動弁本体10の2次側の流速で決まるシリンダ室の排水速度で決まり、閉鎖に時間がかかる場合があり、試験調整に時間がかかる問題がある。
本発明は、自動弁本体の閉鎖時間を短縮して試験調整の作業効率を向上させる自動弁装置および自動排水弁を提供することを目的とする。
本発明は自動弁装置を提供する。本発明は、
シリンダ室に対する加圧水の供給によるピストンの作動で弁を開放する自動弁本体と、
開放動作により自動弁本体のシリンダ室に1次側の加圧水を供給すると共に閉鎖動作により加圧水の供給を停止する起動弁と、
自動弁本体の2次側の加圧水およびシリンダ室への加圧水を導入し、導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁と、
を備えた自動弁装置に於いて、
自動排水弁は、導入加圧水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により弁を強制開放して排水させる手動開放機構を設けたことを特徴とする。
ここで、自動排水弁は、
弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された弁体と、
一端を弁体に連結し、他端を弁ボディに対し摺動自在に支持する第1ステムと、
第1ステム側に配置され、弁体を閉鎖方向に付勢する第1スプリングと、
第1ステムと同軸に弁体の反対側の弁ホディに摺動自在に支持され、外部に操作ハンドルを備え、操作ハンドルの押込みにより第1ステムに当接して押し出すことで弁体を強制的に開放位置に移動させる第2ステムと、
第2ステムと弁体の間に配置され、弁体を開放方向に付勢する第2スプリングと、
を備え、第1スプリングと第2スプリングのスプリング荷重を、導入加圧水が規定圧力未満の場合に弁体を開放位置に保持し、導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁体を閉鎖位置に移動するように設定する。
また自動排水弁の他の形態として、
弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置されたボール弁体と、
弁ホディの2次側に配置され、ボール弁体を先端に当接したステムと、
ステムを弁開放方向に付勢し、導入加圧水が規定圧力未満の場合にボール弁体を開放位置に押上げ、導入加圧水が規定圧力以上の場合にボール弁体を閉鎖位置に後退させるスプリングと、
ボール弁体に貫通された排水穴と、
排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、排水穴が弁座に相対する開放位置とにボール弁体を回動させる操作ハンドルと、
を備える。
更に、この自動排水弁は、ボール本体の外周に排水穴と直交する方向にスライド溝を形成し、スライド溝に操作ハンドルに連結されたスライドキーを嵌合し、操作ハンドルによりスライドキーを介してボール弁体を排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、排水穴が弁座に相対する開放位置とに回動させる。
本発明は自動排水弁を提供する。本発明は、導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁に於いて、導入圧力水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により弁を強制開放して排水させる手動開放機構を設けたことを特徴とする。この自動排水弁の詳細は、本発明の自動弁装置に設けた自動排水弁と同じになる。
本発明によれば、自動排水弁に手動排水機構を設けたことで、起動弁により開放起動した自動弁本体を閉鎖する際に、自動排水弁を手動操作により開放させることで、自動弁本体のシリンダ室からの排水を急速に行い、2次側の流速に依存することなく、短時間で閉鎖させることができ、自動弁装置の起動開放と閉鎖停止を繰り返し行う試験調整時間を短縮して作業を効率化できる。
また自動弁装置の試験調整だけではなく、開放起動した自動弁装置を緊急に短時間で停止したい場合にも、自動排水弁を手動開放させることで簡単に一時停止することができる。
図1は本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図である。図1において、本実施形態の自動弁装置は、自動弁本体10、起動弁12及び自動排水弁14で構成される。
自動弁本体10は、弁ボディ18に消火用水ポンプ設備からの加圧水が供給される流入口20と、2次配管24を介して例えは開放型スプリンクラーヘッド26を接続する流出口22を設けている。弁ボディ18内には仕切壁25が設けられ、仕切壁25に設けた弁穴の弁座に対し、開閉自在に弁28を配置している。
弁28にはピストン32が固定され、ピストン32はシリンダ室30に摺動自在に設けられ、またピストン32の中央にステム34を連結し、端部側を外部に取り出している。更に、ピストン32と弁ボディ18側の間にはスプリング35が配置され、ピストン32を弁28の閉鎖方向に付勢している。
起動弁12は遠隔または手動操作により開閉され、自動弁本体10の流入口20に連通したポートC1を配管L1により接続し、2次側を配管L2によりシリンダ室30に連通するポートC2に接続し、更に配管L3により自動排水弁14に接続している。
また自動排水弁14には、自動弁本体10の2次側のポートC3が配管L4により接続される。自動排水弁14は自動弁本体10が閉鎖状態にある定常監視状態では常に開放状態にあり、万一、起動弁12のシール破損などにより加圧水が漏れ出しても、これを排水してシリンダ室30に加わることによる自動弁本体10の誤動作を防止している。
図2は図1の自動排水弁14の実施形態を示した断面図である。図2において、自動排水弁14は弁ボディ36を有し、弁ボディ36の上部側に流入口38を設け、下側に流出口40を設けており、流入口38には、図1に示すように、自動弁本体10側のシリンダ室30に対する加圧水または2次側の加圧水が配管接続により導入されることになリ、流出口40は排水管側に接続されている。
弁ボディ36の内部には仕切壁42が形成され、仕切壁42に設けた弁穴の右側に弁座44を形成している。弁座44に対しては、シール48を装着した弁体46が開閉自在に設けられる。弁体46は第1ステム50の先端に固定されており、第1ステム50はカバー45に対し摺動自在に組み付けられており、弁体46とカバー45の間に第1スプリング52を配置し、弁体46を閉鎖方向に付勢している。
弁体46に装着した第1ステム50の反対側には、同軸に第2ステム54が弁ボディ36に対し摺動自在に設けられており、第2ステム54の外部の取り出した部分には操作ハンドル16が装着されている。第2ステム54と弁体46との間には第2スプリング56が配置されている。
弁体46は、流入口38に加圧水の導入がない初期状態で、第1スプリング52と第2スプリング56のバランスにより図示のシール48が弁座44から離れた開放位置に保持されている。
操作ハンドル16を取り付けた第2ステム54は、操作ハンドル16を手動操作により押し込むことで第2スプリング56を圧縮して先端を第1ステム50に当接し、第1ステム50を外側に押し出すことで弁体46を弁座44から引き離す開放方向に作動できるようにしている。
ここで、図2における第1スプリング52のスプリング荷重をF1、第2スプリング56のスプリング荷重をF2とすると、
F1≦F2
であり、バランスした状態で弁体46は図示の開放位置に保持されている。
この状態で流入口38に加圧水が導入され、弁体46に加圧水により加わる力F3と第1スプリング52のスプリング荷重F1との和(F1+F3)が第2スプリング56のスプリング荷重をF2を上回ると、第2スプリング56に抗して弁体46が閉鎖方向にストロークしてシール48を弁座44に当接することで、弁閉鎖状態となる。
この弁体46を閉鎖位置に動作させるための導入加圧水の圧力は、図1の自動弁本体10における流入口20に対する1次側の加圧水の圧力に対し、例えば所定比率低い圧力となるように設定している。
図3は図2の自動排水弁14の動作状態の説明図である。図3(A)は、自動排水弁14に設定された所定の閉鎖圧力P0に対し、流入口38に対する導入加圧水の圧力が低い場合の動作状態である。
この場合、流入口38に対する導入加圧水の圧力Pは自動排水弁14に設定している閉鎖設定圧力P0未満であることから、弁体46は開放状態に保持されており、流入口38に流れ込んだ加圧水は開放状態にある弁体46の部分を通って流出口40から配水管に排水される。
この図3(A)の自動排水弁14の動作状態は、図1の自動弁装置において、起動弁12を閉鎖して自動弁本体10を閉鎖状態とする定常監視状態で、例えば起動弁12のシールが破損して加圧水が漏水したような場合の動作である。
また起動弁12を開いて自動弁本体10を開放起動した後に起動弁12を閉じ、自動弁本体10の2次側の加圧水が2次側配水管24から排水されて配管L4からの加圧水が自動排水弁14の閉鎖設定圧力P0未満に下がったときの動作状態である。
図3(B)は自動排水弁14の閉鎖状態の説明図である。図3(B)の自動排水弁14の閉鎖状態は、図1の自動弁装置において起動弁12を遠隔または手動により開放し、1次側の加圧水を配管L1,L2を介してシリンダ室30に供給してピストン32を開方向にストロークし、弁28を開いて2次側配管24に加圧水を1次側から供給して、開放型スプリンクラーヘッド26から放水させた場合の動作状態である。
この場合には、自動弁本体10のシリンダ室30に対する起動用の加圧水、及び弁28の開放に伴う2次側加圧水が、配管L3及び配管L4を介して自動排水弁14に導入され、図3(B)のように、自動排水弁14の閉鎖設定圧力P0を導入加圧水の圧力Pが上回ることで、弁体46が閉鎖位置に移動し、2次側に対する加圧水の流出を停止している。
図3(C)は、図3(B)の加圧水の供給による自動閉鎖状態で操作ハンドル16の押込みにより強制的に手動開放させた動作状態である。手動操作による強制開放動作は、図3(B)の自動閉鎖状態で操作ハンドル16を図3(C)のように矢印で示す方向に押し込むと、第2ステム54の押込みにより先端が第1ステム50に当接し、第1ステム50を外側に押し出すことで弁体46が強制的に開放され、流入口38の加圧水を流出口40から排水させることができる。
図3(C)のような手動操作による自動排水弁14の強制開放は、図1の自動弁装置において起動弁12を開いて自動弁本体10の開放で2次側に加圧水を供給した後に、起動弁12を閉じて自動弁本体10の閉鎖停止を行った際に行う。即ち自動排水弁14の操作ハンドル16を図3(C)のように押し込んで強制開放させると、2次側圧力を受けて自動閉鎖していた自動排水弁14が強制開放し、これによって配管L3を介して自動弁本体10のシリンダ室30の加圧水を急速に排水することができる。
その結果、ピストン32がシリンダ室30の排水に伴って急速にストロークして、弁28を閉鎖位置に作動させることができる。このような図3(C)の操作ハンドル16の押込みによる自動排水弁14の強制開放は、図1で自動弁装置の調整のための開閉動作を繰り返している際の閉鎖動作時に自動排水弁14の操作ハンドル16を押し込んで強制開放させることで、自動弁本体10の閉鎖状態への復旧時間を短縮し、調整作業を効率化することができる。
また、試験調整時などに起動弁12により自動弁本体10を開放起動して2次側からの放水中に一時的に放水を停止したいような場合、自動弁本体10の近傍に設けている自動排水弁14の操作ハンドル16を図3(C)のように押し込んで強制開放することで、2次側の放水を一時的に必要に応じて停止させることができる。
更に、図2の自動排水弁14の強制開放は操作ハンドル16を押し込んでいる間だけ行われ、操作ハンドル16を離せば第1スプリング52、第2スプリング54及びそのときの導入されている加圧水の圧力で決まる位置に弁体46は自動的に復旧して開放し、手動操作に伴う復旧忘れなどの問題は発生しない。
図4は本発明による自動排水弁の他の実施形態を示した説明図である。図4(A)は初期状態における自動排水弁14であり、弁ボディ60には流入口62と流出口64が設けられ、内部にボール弁体66を組み込んでいる。
ボール弁体66は、流出口64側に配置したステム70の先端の当接を受けて、初期状態で開放位置に支持されている。ボール弁体66の下側には弁座68が形成され、弁座68の中を通して流出口64側にホルダ74,76により支持されたステム70が位置し、ステム70はスプリング72によりボール弁体66を弁座68から離す開放方向に付勢されている。
ボール弁体66には、図示の初期状態で弁座68の方向に対し直交する方向に開口した排水穴78を、この実施形態では例えば4個、貫通形成している。またボール弁体66の左側には排水穴78と直交する方向にスライド溝80が形成され、スライド溝80にスライドキー82が組み込まれ、スライドキー82には弁ボディ60を貫通して外部に取り出されたシャフト84の先端が固定され、シャフト84の外部の取出し部分には操作ハンドル86が装着されている。
この自動排水弁14の初期状態で、例えば流入口62に加圧水が導入され、加圧水によりボール弁体66に加わる力がステム70に設けたスプリング72のスプリング荷重を上回ると、ボール弁体66がスプリング72に抗してステム70を押し下げ、弁座68に当接して閉鎖状態となる。
このようなボール弁体66の導入加圧水による動きに対し、操作ハンドル86はシャフト84の先端のスライドキー82により、ボール弁体66の導入加圧水による移動方向に形成したスライド溝80に嵌合させているため、操作ハンドル86による操作機構に妨げられることなく、ボール弁体66を流入口62からの導入加圧水の圧力により弁座68に当接する閉鎖位置に移動させることができる。
図4(B)は、流入口62にスプリング72のスプリング荷重で決まる自動排水弁14の閉鎖設定圧力P0以上の加圧水が導入された場合の閉鎖状態の説明図である。即ち、流入口62に加わる加圧水の圧力によりボール弁体66が受ける力が、ステム70を押し上げているスプリング72のスプリング荷重による閉鎖設定圧力P0以上の場合には、導入加圧水による力を受けてボール弁体66がスプリング72に抗してステム70を押し下げ、弁座68に当接して流路を閉鎖する自動閉鎖状態となる。
図4(C)は図4(B)の自動閉鎖状態で操作ハンドル86を操作して強制的に開放させた動作状態である。図4(B)の自動閉鎖状態で自動排水弁14を開放したい場合には、操作ハンドル86を手前に90°回転させると、シャフト84、スライドキー82及びスライド溝80を介してボール弁体66も操作ハンドル86に連動して90°回転し、これによりボール弁体66に貫通している排水穴78が弁座68の弁穴に相対し、排水穴78を通って流入口62からの加圧水が流出口64に流れ、手動開放により強制的に排水することができる。
強制的な開放動作が終了した場合には、操作ハンドル86を元の位置に戻すことで、再び自動排水弁14は流入口62からの導入加圧水の圧力に応じた自動的な開閉動作状態に復旧する。
ここで、図4の実施形態にあっては、操作ハンドル86を90°回して図4(C)のようにボール弁体66の排水穴78を開いて強制開放した後、そのままでは元に戻らず、手動操作による操作ハンドル86の戻しを必要とするが、操作ハンドル86に対し初期位置に戻すためのリターンスプリングを組み付けておけば、操作ハンドル86を離すだけで図4(A)(B)のような初期位置に操作ハンドル86が戻り、これにより操作ハンドル86を手動開放位置に操作したまま戻し忘れしてしまうことを確実に防止できる。
なお本実施形態は、トンネル水噴霧設備や開放型スプリンクラー消火設備の自動弁装置に用いられる自動排水弁を例に取るものであったが、自動排水弁単体としては導入圧力が閉鎖設定圧力未満では開放状態となり設定閉鎖圧力以上では閉鎖状態となる自動排水弁を必要とする適宜の設備または装置に、そのまま適用することができる。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図 図1の自動排水弁の実施形態を示した断面図 図2の自動排水弁の動作状態の説明図 本発明による自動排水弁の他の実施形態を示した説明図 従来の自動弁装置を示した説明図 従来の自動排水弁を示した断面図
符号の説明
10:自動弁本体
12:起動弁
14:自動排水弁
16:操作ハンドル
18,36,60:弁ボディ
20,38,62:流入口
22,40,64:流出口
24:2次側配管
25,42:仕切壁
26:開放型スプリンクラーヘッド
28:弁
30:シリンダ室
32:ピストン
34:ステム
35,72:スプリング
44,68:弁座
45:カバー
46:弁体
48:シール
50:第1ステム
52:第1スプリング
54:第2ステム
56:第2スプリング
66:ボール弁体
70:ステム
74,76:ホルダ
78:排水穴
80:スライド溝
82:スライドキー
84:シャフト

Claims (6)

  1. シリンダ室に対する加圧水の供給によるピストンの作動で弁を開放する自動弁本体と、
    開放動作により前記自動弁本体のシリンダ室に1次側の加圧水を供給すると共に閉鎖動作により前記加圧水の供給を停止する起動弁と、
    前記自動弁本体の2次側の加圧水および前記シリンダ室への加圧水を導入し、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、前記導入加圧水が規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁と、
    を備えた自動弁装置に於いて、前記自動排水弁は、
    弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された弁体と、
    一端を前記弁体に連結し、他端を前記弁ボディに対し摺動自在に支持する第1ステムと、
    前記第1ステム側に配置され、前記弁体を閉鎖方向に付勢する第1スプリングと、
    前記第1ステムと同軸に前記弁体の反対側の弁ホディに摺動自在に支持され、外部に操作ハンドルを備え、前記操作ハンドルの押込みにより前記第1ステムに当接して押し出すことで前記弁体を強制的に開放位置に移動させる第2ステムと、
    前記第2ステムと前記弁体の間に配置され、前記弁体を開放方向に付勢する第2スプリングと、
    を備え、前記第1スプリングと第2スプリングのスプリング荷重を、前記導入加圧水が規定圧力未満の場合に前記弁体を開放位置に保持し、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に前記弁体を閉鎖位置に移動するように設定し、前記導入加圧水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により前記操作ハンドルを押込み、前記弁体を強制開放して排水させる手動開放が可能であることを特徴とする自動弁装置。
  2. シリンダ室に対する加圧水の供給によるピストンの作動で弁を開放する自動弁本体と、
    開放動作により前記自動弁本体のシリンダ室に1次側の加圧水を供給すると共に閉鎖動作により前記加圧水の供給を停止する起動弁と、
    前記自動弁本体の2次側の加圧水および前記シリンダ室への加圧水を導入し、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、前記導入加圧水が規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁と、
    を備えた自動弁装置に於いて、前記自動排水弁は、
    弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置されたボール弁体と、
    前記弁ホディの2次側に配置され、前記ボール弁体を先端に当接したステムと、
    前記ステムを弁開放方向に付勢し、前記入加圧水が規定圧力未満の場合に前記ボール弁体を開放位置に押上げ、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に前記ボール弁体を閉鎖位置に後退させるスプリングと、
    前記ボール弁体に貫通された排水穴と、
    前記排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、前記排水穴が弁座に相対する開放位置とに前記ボール弁体を回動させる操作ハンドルと、
    を備え、前記導入加圧水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により前記操作ハンドルを回転させ、前記排水穴を強制開放して排水させる手動開放が可能であることを特徴とする自動弁装置。
  3. 請求項記載の自動弁装置に於いて、前記自動排水弁は、
    前記ボール本体の外周に前記排水穴と直交する方向にスライド溝を形成し、
    前記スライド溝に前記操作ハンドルに連結されたスライドキーを嵌合し、前記操作ハンドルにより前記スライドキーを介して前記ボール弁体を前記排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、前記排水穴が弁座に相対する開放位置とに回動させることを特徴とする自動弁装置。
  4. 導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁に於いて、
    弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された弁体と、
    一端を前記弁体に連結し、他端を前記弁ボディに対し摺動自在に支持する第1ステムと、
    前記第1ステム側に配置され、前記弁体を閉鎖方向に付勢する第1スプリングと、
    前記第1ステムと同軸に前記弁体の反対側の弁ホディに摺動自在に支持され、外部に操作ハンドルを備え、前記操作ハンドルの押込みにより前記第1ステムに当接して押し出すことで前記弁体を強制的に開放位置に移動させる第2ステムと、
    前記第2ステムと前記弁体の間に配置され、前記弁体を開放方向に付勢する第2スプリングと、
    を備え、前記第1スプリングと第2スプリングのスプリング荷重を、前記導入加圧水が規定圧力未満の場合に前記弁体を開放位置に保持し、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に前記弁体を閉鎖位置に移動するように設定し、前記導入加圧水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により前記操作ハンドルを押込み、前記弁体を強制開放して排水させる手動開放が可能であることを特徴とする自動排水弁。
  5. 導入加圧水が規定圧力以上の場合に弁を閉鎖し、規定圧力未満の場合に弁を開放して導入加圧水を排水する自動排水弁に於いて、
    弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置されたボール弁体と、
    前記弁ホディの2次側に配置され、前記ボール弁体を先端に当接したステムと、
    前記ステムを弁開放方向に付勢し、前記導入加圧水が規定圧力未満の場合に前記ボール弁体を開放位置に押上げ、前記導入加圧水が規定圧力以上の場合に前記ボール弁体を閉鎖位置に後退させるスプリングと、
    前記ボール弁体に貫通された排水穴と、
    前記排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、前記排水穴が弁座に相対する開放位置とに前記ボール弁体を回動させる操作ハンドルと、
    を備え、前記導入加圧水が規定圧力以上で弁を閉鎖している状態で、手動操作により前記操作ハンドルを回転させ、前記排水穴を強制開放して排水させる手動開放が可能であることを特徴とする自動排水弁。
  6. 請求項記載の自動排水弁に於いて、
    前記ボール本体の外周に前記排水穴と直交する方向にスライド溝を形成し、
    前記スライド溝に前記操作ハンドルに連結されたスライドキーを嵌合し、前記操作ハンドルにより前記スライドキーを介して前記ボール弁体を前記排水穴が弁座から外れる閉鎖位置と、前記排水穴が弁座に相対する開放位置とに回動させることを特徴とする自動排水弁。
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