JP5721656B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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Description
図1は実施例1の車両の制御装置が適用されたアイドリングストップ車両を示す全体システム図である。実施例1のアイドリングストップ車両は、内燃機関であるエンジン1と、エンジン1から出力された駆動力を変速する自動変速機2と、自動変速機2により変速された駆動力を駆動輪3に伝達するデファレンシャルギヤ26とを有する。
自動変速機2は、エンジン1からの駆動力を入力する変速機入力軸21と、変速機入力軸21と変速機構24との間を断接する発進クラッチ23と、変速機構24により変速された駆動力をデファレンシャルギヤ26に伝達する変速機出力軸25と、発進クラッチ23や変速機構24に所望の油圧を供給するコントロールバルブユニット20とを有する。エンジン出力軸21には、エンジン1により駆動されるオイルポンプ22が設けられ、コントロールバルブ20に油圧を供給する油圧源として機能する。コントロールバルブユニット20では、この油圧に基づいて発進クラッチ23の締結圧や変速機構24の変速作動油圧を供給する。
一方、アイドリングストップが実行されると、切換弁20iは、第1油路207と発進クラッチ23とを連通する第1連通状態に切り換えられる。これにより、発進クラッチ23には蓄圧室20j内の油圧が常時作用すると共に、リーク等が発生した分についても蓄圧室20jから油が供給されるため、発進クラッチ23の締結圧を維持することができるものである。
尚、上記油圧回路では蓄圧油路209を出力油路205から分岐させる構成としたが、ライン圧が供給されている油路ならどこでもよく、例えば、ライン圧油路201や供給油路204から分岐させるようにしてもよい。
ステップS1では、アイドリングストップが開始したか否かを判断し、アイドリングストップが行われていないときは本制御フローを終了し、アイドリングストップが開始されたと判断したときはステップS2に進む。
(1)所定の条件が成立したときにエンジン1のアイドリングを停止し、アイドリング停止中に発進要求がなされたときは、エンジン1を再始動するアイドリングストップ制御部50(アイドリングストップ制御手段)を備えた自動変速機付車両の制御装置において、エンジン1により駆動されるオイルポンプ22と、オイルポンプ22から吐出された油圧を調圧して自動変速機の発進クラッチ23に供給するライン圧を制御する制御弁20eと、ライン圧が供給される蓄圧室を備えた蓄圧用のアキュムレータ20gと、蓄圧室から発進クラッチ23へ油圧を供給する第1油路207と、制御弁20eから発進クラッチ23へ油圧を供給する第2油路206と、第1及び第2油路207,206に介装され発進クラッチ23を第1油路207により連通する第1連通状態と第2油路206により連通する第2連通状態のいずれか一方の状態に切り換える切換弁20iと、を備え、アイドリングストップ制御部50は、アイドリングストップしているときは、切換弁20iを第1連通状態に切り換える。
アイドリングストップ中にアキュムレータ20gから発進クラッチ23に油圧を供給するため、発進クラッチ23の油圧が完全に抜けてしまう状態を回避できる。このため、エンジン再始動時に発進クラッチ23がトルクを伝達可能となるまでの時間を短縮することができ、発進性能の低下を抑制することができる。
また、アキュムレータ20gに蓄積された油を効率的に発進クラッチ23に供給することができ、アイドリングストップの時間が長くなっても、アキュムレータ20gから発進クラッチ23に対して油圧を供給できる。
更に、蓄圧油路209に逆止弁20fを介装し、通常運転時は切換弁20iで第1油路207を閉塞するので、アイドリングストップ中に供給できる油をアキュムレータ内に多く貯留することができる。
すなわち、エンジン再始動により立ち上がったライン圧がアキュムレータ圧以上となった場合、切換弁20iを第1油路207から第2油路206に切り換えるため、エンジン再始動後にアキュムレータ圧が低下して発進クラッチ23に油を供給できない状態となっても、ライン圧がアキュムレータ圧に到達すると、すぐにライン圧から油圧が供給されるため、発進クラッチ23がトルクを伝達するまでの時間が長くなるのを防止することができる。
よって、アイドリングストップ中にアキュムレータ内の状態を検知できるため、アイドリングストップ時間が長く、アキュムレータ内の油が減少してしまい、アイドリングストップ終了時に発進クラッチ23に油が供給できなくなる前に、アイドリングストップを終了すること、すなわちエンジンを再始動することができる。
よって、アイドリングストップ中にアキュムレータ内の状態を検知できるため、アイドリングストップ時間が長く、アキュムレータ内の油が減少してしまい、アイドリングストップ終了時に発進クラッチ23に油が供給できなくなる前に、アイドリングストップを終了すること、すなわちエンジンを再始動することができる。
2 自動変速機
3 駆動輪
4 エンジンコントローラ
5 ATコントローラ
20 コントロールバルブユニット
20e 制御弁
20f 逆止弁
20g アキュムレータ
20h フェールセーフ弁
20i 切換弁
22 オイルポンプ
23 発進クラッチ
30e 制御弁
50 アイドリングストップ制御部
52 内圧センサ
53 ライン圧センサ
54 ストロークセンサ
Claims (3)
- 所定の条件が成立したときにエンジンのアイドリングを停止し、アイドリング停止中に発進要求がなされたときは、エンジンを再始動するアイドリングストップ制御手段を備えた自動変速機付車両の制御装置において、
前記エンジンにより駆動されるオイルポンプと、
前記オイルポンプから吐出された油圧を調圧して前記自動変速機の発進クラッチに供給するライン圧を制御する制御弁と、
前記ライン圧が供給される蓄圧室を備えた蓄圧用のアキュムレータと、
前記蓄圧室から前記発進クラッチへ油圧を供給する第1油路と、
前記制御弁から前記発進クラッチへ油圧を供給する第2油路と、
前記第1及び第2油路に介装され前記発進クラッチを前記第1油路に連通する第1連通状態と前記第2油路に連通する第2連通状態の何れか一方の状態に切り換える切換弁と、
を備え、
前記アイドリングストップ制御手段は、アイドリングストップしているときは、前記切換弁を前記第1連通状態に切り換え、エンジン再始動後のライン圧が前記アキュムレータ内の油圧以上になったときに、前記切換弁を前記第1油路から前記第2油路に切り換えることを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1に記載の車両の制御装置において、
前記アキュムレータ内のピストンのストローク量を検出するストロークセンサを設け、
前記アイドリングストップ制御手段は、アイドリング停止中に前記ストローク量が所定値以上となったときは、エンジンを再始動することを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1または2に記載の車両の制御装置において、
前記アキュムレータ内の圧力を検出する内圧センサを設け、
前記アイドリングストップ制御手段は、アイドリングストップしているときに、前記内圧センサにより検出された圧力が所定値以下になったときは、エンジンを再始動することを特徴とする車両の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2012073017A JP5721656B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 車両の制御装置 |
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JP2012073017A JP5721656B2 (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 車両の制御装置 |
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