JP2006348997A - 自動変速機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両搭乗者の意思に即して自動変速機を制御する小型の自動変速機制御装置を提供する。
【解決手段】 車両のエンジン4により機械的に駆動される機械式ポンプ18と、電気的に駆動される電動ポンプ12と、機械式ポンプ18から吐出された作動流体を利用して、複数の摩擦要素2a〜2eへ出力する液圧を調整する調圧ユニット21と、複数の摩擦要素2a〜2eのうち車両発進時に締結する二以上の発進時締結摩擦要素2b〜2eと電動ポンプ12との間に設けられ、それら二以上の発進時締結摩擦要素2b〜2eのうち電動ポンプ12から出力された液圧を受ける摩擦要素を車両搭乗者の指令に従って選択する選択弁40とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、作動流体の液圧を自動変速機の複数の摩擦要素へ印加して当該自動変速機を制御する自動変速機制御装置に関する。
従来、各摩擦要素への印加液圧を調整するために、車両のエンジンにより機械的に駆動される機械式ポンプの吐出流体と、電気的に駆動される電動ポンプの吐出流体とを利用する自動変速機制御装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。このような自動変速機制御装置では、例えばアイドルストップ中やエンジン始動時等、機械式ポンプの吐出流量が少ないことに起因して摩擦要素への印加液圧が不足するような場合に、電動ポンプの出力液圧によってその不足分を補うことができる。
特開2002−195399号公報 特開2002−21993号公報
さて、特許文献1に開示の自動変速機制御装置では、電動ポンプの吐出流体が機械式ポンプの吐出流体の場合と同一の経路にて各摩擦要素へ送られるようになっているため、各摩擦要素へ満遍なく流体を送るには、吐出流量の大きな電動ポンプが必要となる。そのため、電動ポンプが大型化し、コストが高騰するといった問題が生じる。これに対し、特許文献2に開示の自動変速機制御装置では、機械式ポンプの吐出流体を全ての摩擦要素へ送る一方、電動ポンプの吐出流体を一部の摩擦要素に限定して送るようになっているので、吐出流量の小さな電動ポンプを使用することができる。しかし、特許文献2に開示の自動変速機制御装置では、電動ポンプの出力液圧と機械式ポンプの出力液圧とのうち、それらの高低関係に従って選択された一方の液圧が摩擦要素へ印加されるようになっている。そのため、例えば故障等により電動ポンプの出力液圧が急増するような場合、当該電動ポンプの出力液圧が摩擦要素へ印加されて車両搭乗者の意思(以下、「車両搭乗者の意思」を「搭乗者意思」という)に反するレンジが実現されるおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両搭乗者の意思に即して自動変速機を制御する小型の自動変速機制御装置を提供することにある。
請求項1〜16に記載の発明において選択弁は、電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素を車両搭乗者の指令(以下、「車両搭乗者の指令」を「搭乗者指令」という)に従って選択するので、故障等により電動ポンプの出力液圧が急増したとても、搭乗者指令とは異なる摩擦要素へ当該電動ポンプの出力液圧が印加されることはない。しかも、電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素は、複数の摩擦要素のうち車両発進時に締結する二以上の発進時締結摩擦要素に限定されるので、吐出流量の小さな電動ポンプの使用が可能となる。このような請求項1に記載の発明によれば、車両搭乗者の意思に即して自動変速機を制御することができるのみならず、電動ポンプの小型化、ひいては自動変速機制御装置の小型化を達成することができる。
請求項1〜16に記載の発明において「エンジン」は、例えば内燃式エンジンであってもよいし、電動モータであってもよいし、内燃式エンジン及び電動モータ等を組み合わせたハイブリッド式エンジンであってもよい。
また、請求項1〜16に記載の発明において「二以上の発進時締結摩擦要素」は、例えば請求項2に記載の発明の如く、車両の前進発進時に締結する少なくとも一つの前進発進時締結摩擦要素と、車両の後進発進時に締結する少なくとも一つの後進発進時締結摩擦要素である。ここで、請求項3に記載の発明の如く「前進発進時締結摩擦要素」を、前進初段の変速段において締結する摩擦要素に限定することによって、電動ポンプの吐出流量を必要最小限に留めて装置の小型化効果を高めることができる。また同様に、請求項4に記載の発明の如く「後進発進時締結摩擦要素」を、後進初段の変速段において締結する摩擦要素に限定することによって、電動ポンプの吐出流量を必要最小限に留めて装置の小型化効果を高めることができる。尚、後進側の変速段が一段である場合には、当該一段が「後進初段」に該当する。
請求項5に記載の発明において複数の第一流路は、機械式ポンプの吐出流体を利用して調整された複数の摩擦要素への出力液圧を調圧ユニットから個別に伝達するので、機械式ポンプの吐出流体を各摩擦要素まで送ることができる。また、二以上の第二流路は、複数の第一流路のうち二以上の発進時締結摩擦要素に対応する二以上の特定第一流路にそれぞれ連通し、選択弁を通して供給された電動ポンプの出力液圧を当該二以上の特定第一流路へ個別に伝達するので、電動ポンプの吐出流体を特定の発進時締結摩擦要素にまで送ることができる。このような請求項5に記載の発明によれば、機械式ポンプの吐出流体が送られる摩擦要素数よりも電動ポンプの吐出流体が送られる摩擦要素数を少なくすることができるので、装置の小型化効果が確実に得られる。
請求項6に記載の発明において第一流路の流路面積は絞り部によって絞られるので、調圧ユニットの出力液圧に生じる脈動が摩擦要素にまで伝達され難くなる。
機械式ポンプの吐出流体が少ない場合、当該吐出流体を利用する調圧ユニットの出力液圧は低くなる。この場合、選択弁を通して第二流路へと送られた電動ポンプの吐出流体が特定第一流路を調圧ユニット側へ逆流する可能性がある。そこで請求項7に記載の発明では、絞り部よりも発進時締結摩擦要素側において第二流路が特定第一流路に連通するので、電動ポンプの吐出流体が特定第一流路を調圧ユニット側へ向かって逆流したとしても、当該流体が絞り部よりも調圧ユニット側へ向かうことは困難となる。したがって、電動ポンプの吐出流体が調圧ユニットに達することで発進時締結摩擦要素への印加液圧が不足又は変動する事態を回避することができる。
第二流路へ伝達される電動ポンプの出力液圧が低くなる場合、調圧ユニットを通して特定第一流路へと送られた吐出流体が第二流路を選択弁側へ逆流する可能性がある。そこで請求項8に記載の発明では、第二流路において第一流路との連通部分から選択弁側への流体逆流が逆止弁によって止められるので、第一流路へ送られた機械式ポンプの吐出流体が逆止弁よりも選択弁側へ向かうことを阻止できる。したがって、機械式ポンプの吐出流体が選択弁に達することで発進時締結摩擦要素への印加液圧が不足又は変動する事態を回避することができる。
請求項9に記載の発明において選択弁は、二以上の発進時締結摩擦要素のうち電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素の選択と、複数の摩擦要素のうち調圧ユニットから液圧を受ける摩擦要素の選択とを、車両搭乗者によるレンジの切替指令に従って実施する。これにより、例えば走行レンジへの切替指令前に発進時締結摩擦要素への印加液圧が不足していたとしても、その不足分を電動ポンプの出力液圧によって補うことが可能となるので、レンジの切替遅れや切替エラーを防止することができる。
尚、ここで「走行レンジ」は、一般によく知られているように、車両を前進させるためのレンジと、車両を後進させるためのレンジとを含んでいる。
請求項10に記載の発明において選択弁は、電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素の選択と、調圧ユニットから液圧を受ける摩擦要素の選択とを同一のスプール移動により実現するスプール弁であるので、それら二種類の選択作動を同時に実施することができる。したがって、それら二種類の選択作動を相異なる弁により個別に実施する構成に比べ、コストが低減する。
請求項11に記載の発明では、エンジン始動後において車両搭乗者により走行レンジへの切替指令が出された場合に電動ポンプが始動する。ここで走行レンジへの切替は、電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素の選択並びに調圧ユニットから液圧を受ける摩擦要素の選択の結果、実現されるので、当該レンジ切替前に発進時締結摩擦要素への印加液圧が不足していたとしても、その不足分を電動ポンプの出力液圧によって補うことができる。したがって、発進時締結摩擦要素を迅速且つ確実に締結させて走行レンジへの切替を完了させることができる。しかも、一般に車両発進前の必須作動である走行レンジへの切替指令をトリガにして電動ポンプを始動させるので、電動ポンプの作動時間を短時間に限定して消費電力の低減、ひいては燃費の低減を図ることができる。
請求項12に記載の発明では、エンジン始動に伴って電動ポンプが始動する。これにより、機械式ポンプの吐出流量が少ないエンジン始動直後に調圧ユニットの出力油圧が低下して発進時締結摩擦要素への印加液圧が不足したとしても、その不足分を電動ポンプの出力液圧によって補うことができる。したがって、エンジン始動直後であっても発進時締結摩擦要素への印加液圧を確保して、締結遅れ等に起因するショックを低減することができる。
請求項13に記載の発明において電動ポンプは、エンジンのアイドルストップ中に作動するので、当該アイドルストップにより機械式ポンプが停止して調圧ユニットの出力液圧が消失しても、電動ポンプの出力液圧を発進時締結摩擦要素へ印加した状態で待機することができる。したがって、アイドルストップ終了後のエンジン再始動時には、発進時締結摩擦要素への印加液圧が確保された状態を実現できるので、エンジン再始動後において締結遅れ等に起因するショックを低減することができる。
通常、アイドルストップ終了後のエンジン再始動後において車両は前進発進する。
そこで請求項14に記載の発明では、アイドルストップ中において、二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が閾圧未満となった場合に電動ポンプが作動する。これにより、前進発進時締結摩擦要素への印加液圧を少なくとも閾圧に保持した状態でエンジンの再始動に備えることができるので、エンジン再始動後におけるショックの低減効果が向上する。
また、請求項15に記載の発明において電動ポンプは、二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が当該前進発進時締結摩擦要素の解放液圧となるように自身の出力液圧を調整する。これにより、アイドルストップ終了後のエンジン再始動時において前進発進時締結摩擦要素を解放させておくことができるので、エンジンの再始動に伴って車両が前進側へ急発進することを防止できる。
さらにまた、請求項16に記載の発明において電動ポンプは、二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が当該前進発進時摩擦要素の解放液圧である場合に、エンジンのアイドルストップ終了後の再始動に伴って作動する。これによりエンジンの再始動後においては、前進発進時締結摩擦要素への印加液圧を締結液圧にまで高めて車両の前進発進に備えることができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、「自動変速機」を「AT」と略記する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるAT及びその制御装置を図1に示す。AT1とAT制御装置10は共に車両に設置されている。ここで、AT1及びAT制御装置10が設置される車両は、その一旦停止時にエンジン4のアイドルストップを実施するアイドルストップシステムを搭載したものである。尚、車両のエンジン4は、例えば内燃式エンジン、電動モータ、ハイブリッド式エンジン等のいずれであってもよい。
まず、AT1について説明する。
AT1の複数の摩擦要素2a〜2eはクラッチ又はブレーキであり、それぞれAT制御装置10により印加される作動油の油圧に従って締結状態又は解放状態となる。AT1のレンジとしては、非走行レンジである駐車(P)レンジ及び中立(N)レンジと、走行レンジである前進(D)レンジ及び後進(R)レンジとが用意されている。また、AT1では、Dレンジにおける変速段が六段用意され、Rレンジにおける変速段が一段用意されている。これらレンジ及び変速段は、図2に示すように摩擦要素2a〜2eの締結及び解放の組み合わせを変化させることで、切り替えることができる。尚、図2において「○」は、該当するレンジ及び変速段が実現されるとき締結する摩擦要素を示している。したがって、本実施形態では、摩擦要素2b,2cが前進初段で締結する摩擦要素であり、摩擦要素2d,2eが後進初段で締結する摩擦要素であり、それら摩擦要素2b〜2dが車両発進時に締結する摩擦要素である。
次に、AT制御装置10について説明する。
AT制御装置10は、電動ポンプ12、機械式ポンプ18、調圧ユニット21、油圧センサ30a〜30e、切替弁36、マニュアル弁40、逆止弁50b〜50d、電子制御ユニットである変速ECU60を備えている。
電動ポンプ12の吐出口は流路14に連通しており、また電動ポンプ12の駆動モータ16は変速ECU60に電気的に接続されている。駆動モータ16は変速ECU60から制御指令を受けることによって回転駆動され、それによって電動ポンプ12は作動油をオイルパンから吸入して流路14へと吐出する。したがって、電動ポンプ12からの作動油の吐出は、変速ECU60から始動指令を受けることによって開始され、変速ECU60から停止指令を受けることによって終了する。また、電動ポンプ12からの吐出流量及び出力油圧は、変速ECU60から受ける調整指令に従って変化する。
機械式ポンプ18の吐出口は流路20に連通しており、また機械式ポンプ18の入力軸はエンジン4の出力軸に機械的に接続されている。機械式ポンプ18はエンジン4の出力トルクを受けることによって回転駆動され、それによって作動油をオイルパンから吸入して流路20へと吐出する。したがって、機械式ポンプ18からの作動油の吐出は、エンジン4の始動に伴って開始され、エンジン4の停止に伴って終了する。また、機械式ポンプ18の吐出流量及び出力油圧は、エンジン4の出力トルクに従って変化する。
調圧ユニット21は各摩擦要素2a〜2eへ出力する油圧を調整するものであり、複数の電磁弁22a〜22eを組み合わせて構成されている。具体的に電磁弁22a〜22eの出力ポートはそれぞれ対応する流路24a〜24eに連通しており、また電磁弁22a〜22eのコイルは共通の変速ECU60に電気的に接続されている。これにより電磁弁22a〜22eは、それぞれ変速ECU60から受ける調整指令に従って流路24a〜24eへの出力油圧を調整する。本実施形態において流路24a〜24eは、それぞれ対応する摩擦要素2a〜2eに電磁弁22a〜22eとは反対側で連通している。したがって、電磁弁22a〜22eの出力油圧は、それぞれ流路24a〜24eにより伝達されて摩擦要素2a〜2eへと印加される。ここで電磁弁22a〜22eの出力油圧は、後に詳述するようにマニュアル弁40を介して又は直接的に受ける機械式ポンプ18の出力油圧以下且つ所定の境界圧Pb以上となるとき、対応する摩擦要素2a〜2eを締結させる締結油圧となる。また一方、電磁弁22a〜22eの出力油圧は境界圧Pb未満となるとき、対応摩擦要素2a〜2eを解放させる解放油圧となる。尚、境界圧Pbについては、摩擦要素2a〜2e毎に異なっていてもよいが、本実施形態では摩擦要素2a〜2e同士で略同じとなっている。
油圧センサ30a〜30eは、それぞれ対応する流路24a〜24eに連通している共に、共通の変速ECU60に電気的に接続されている。油圧センサ30a〜30eは、対応する流路24a〜24eの上流側の電磁弁22a〜22eから出力されて下流側の摩擦要素2a〜2eへと印加される油圧を検出し、その検出油圧を表す信号を変速ECU60へ出力する。本実施形態では、各流路24a〜24eに流路面積を絞る絞り部32a〜32eが設けられており、油圧センサ30a〜30eは絞り部32a〜32eよりも下流側において対応流路24a〜24eに連通している。したがって、油圧センサ30a〜30eは、絞り部32a〜32eの作用により脈動が抑えられた電磁弁22a〜22eの出力油圧を検出することができるので、検出精度が高くなる。
切替弁36は、スプリング駆動式のスプール弁から構成されている。切替弁36は、電磁弁22dの入力ポートに連通する流路37と、後述するようにマニュアル弁40に連通する流路46,47dとに連通している。切替弁36は、流路47dの油圧による力とスプリング力との釣り合いに応じて、流路37と流路46,47dとの連通状態を切り替える。具体的に切替弁36は、油路47dの油圧が所定の切替圧よりも低くなるとき流路46を流路37に連通させる一方、流路47dの油圧が当該切替圧以上となるとき流路47dを流路37に連通させる。
マニュアル弁40は、レバー式、ボタン式等のレンジセレクタ6に電気的又は機械的に接続されたスプール弁から構成されており、流路14,20,44,45d,46,47dに連通している。ここで流路14,20は、上述したように各ポンプ12,18の吐出口に連通する流路である。また、流路44の分岐流路45b,45cは、それぞれ対応する流路24b,24cの絞り部32b,32cよりも下流側に連通しており、流路45dは、対応する流路24dの絞り部32dよりも下流側に連通している。さらにまた、流路46の分岐流路47a〜47cは、それぞれ対応する電磁弁22a〜22cの入力ポートに連通しており、上述したように流路46,47dは、電磁弁22dの入力ポートに流路37を介して連通する切替弁36に連通している。このような各流路と連通するマニュアル弁40は、レンジセレクタ6の操作によって指令されたレンジに応じて、流路14と流路44,45dとの連通状態を切り替えると共に、流路20と流路46,47dとの連通状態を切り替える。
具体的には図3(a),(b)に示すように、Pレンジ又はNレンジが指令されるときマニュアル弁40のスプール48は、流路44,45dの双方を流路14と非連通にすると共に流路46,47dの双方を流路20と非連通にする位置へ移動する。また図3(c)に示すように、Dレンジが指令されるときにスプール48は、流路44,45dのうち流路44のみを流路14に連通させると共に流路46,47dのうち流路46のみを流路20に連通させる位置へ移動する。さらにまた図3(d)に示すように、Rレンジが指令されるときにスプール48は、流路44,45dのうち流路45dのみを流路14に連通させると共に流路46,47dのうち流路47dのみを流路20に連通させる位置へ移動する。
こうしたマニュアル弁40によれば、Dレンジの指令時には摩擦要素2b,2cが流路14,44,45b,45c,24b,24cを介して電動ポンプ12の出力油圧を受け、Rレンジの指令時には摩擦要素2dが流路14,45d,24dを介して電動ポンプ12の出力液圧を受ける。したがって、マニュアル弁40は、摩擦要素2b〜2dのうち電動ポンプ12の出力油圧を受ける摩擦要素を搭乗者指令に従って選択するものであると考えることができる。また、マニュアル弁40によれば、Dレンジの指令時には要素20,46,47a〜47c,36,37を介して機械式ポンプ18の吐出油が送られる電磁弁22a〜22dから摩擦要素2a〜2dが油圧を受けることができ、Rレンジの指令時には要素20,47d,36,37を介して機械式ポンプ18の吐出油が送られる電磁弁22dから摩擦要素2dが油圧を受けることができる。したがって、マニュアル弁40は、摩擦要素2a〜2dのうち調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素を搭乗者指令に従って選択するものであると考えることができる。
以上、マニュアル弁40が特許請求の範囲に記載の「選択弁」に相当し、摩擦要素2b〜2dが特許請求の範囲に記載の「発進時締結摩擦要素」に相当し、摩擦要素2b,2cが特許請求の範囲に記載の「前進発進時締結摩擦要素」に相当し、摩擦要素2dが特許請求の範囲に記載の「後進発進時締結摩擦要素」に相当している。また、流路24a〜24eが特許請求の範囲に記載の「第一流路」に相当し、流路24b〜24dが特許請求の範囲に記載の「特定第一流路」に相当し、流路45b〜45dが特許請求の範囲に記載の「第二流路」に相当している。
尚、本実施形態では、電磁弁22a〜22eのうち電磁弁22eの入力ポートが流路20の分岐流路47eに連通しており、それによって当該電磁弁22eは機械式ポンプ18の吐出油をマニュアル弁40の作動に拠らずに受給することができる。
逆止弁50b〜50dは、それぞれ対応する流路45b〜45dの流路24b〜24dとの連通部分近傍に設けられている。逆止弁50b〜50dは、対応流路24b〜24dにおいて流路24b〜24dとの連通部分からマニュアル弁40側へ向かう作動油逆流を止めるように構成されている。
変速ECU60は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。変速ECU60は、メモリに記憶された制御プログラムをCPUによって実行することで、油圧センサ30a〜30eの検出油圧及びその他の車両関連情報に基づいて電動ポンプ12及び電磁弁22a〜22eへの制御指令を生成する。また、本実施形態の変速ECU60はレンジセレクタ6に電気的に接続されており、車両搭乗者によって指令されたレンジをレンジセレクタ6の出力信号に基づいて把握することができる。さらに本実施形態の変速ECU60は、AT1の出力軸の回転数センサ8に電気的に接続されており、車両搭乗者によって指令されたレンジを実現する摩擦要素の作動状態を回転数センサ8の出力信号に基づいて把握することができる。
次に、変速ECU60が実施する始動時制御フローについて説明する。この始動時制御フローは、車両のイグニションスイッチがオンされることによりエンジン4が始動するのに伴って開始する。尚、エンジン4の始動時においてAT1のレンジはP又はNレンジへ切り替えられており、またエンジン4の始動時において電動ポンプ12は停止状態にあるものとする。
図4に示すように、始動時制御フローのステップS11において変速ECU60は、電動ポンプ12へ始動指令を与えることで、電動ポンプ12を始動させる。続くステップS12において変速ECU60は、電動ポンプ12へ調整指令を与えることで、電動ポンプ12の出力油圧を摩擦要素2b〜2dの締結油圧に調整する。さらに続くステップS13において変速ECU60は、D又はRレンジへの切替指令がレンジセレクタ6へ入力されたか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS12へと戻り、電動ポンプ12の出力油圧の調整を継続する。一方、肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS14において切替先レンジを識別する。
ステップS14において切替先レンジがDレンジであると判定された場合に変速ECU60は、ステップS15を実行する。このステップS15において変速ECU60は、電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cへ個別に調整指令を与えることで、摩擦要素2b,2cへの印加油圧が締結油圧となるように電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cの出力油圧を調整する。さらに続くステップS16において変速ECU60は、電磁弁22b,22cの締結が完了したか、即ちDレンジへの切替が完了したか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS15へと戻り、電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cの出力油圧の調整を継続する。一方、肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS17において電動ポンプ12へ停止指令を与えることで、電動ポンプ12を停止させた後、本始動時制御フローを終了する。
切替先レンジがDレンジであると判定された場合のフローは上述の通りであるが、ステップS14において切替先レンジがRレンジであると判定された場合に変速ECU60は、ステップS18を実行する。このステップS18において変速ECU60は、電動ポンプ12及び電磁弁22d,22eへ個別の調整指令を与えることで、摩擦要素2d,2eへの印加油圧が締結油圧となるように電動ポンプ12及び電磁弁22d,22eの出力油圧を調整する。また、続くステップS19において変速ECU60は、電磁弁22d,22eの締結が完了したか、即ちRレンジへの切替が完了したか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS18へと戻り、電動ポンプ12及び電磁弁22d,22eの出力油圧の調整を継続する。一方、肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、上記ステップS17の実行により電動ポンプ12を停止させた後、本始動時制御フローを終了する。
次に、変速ECU60が実施するアイドルストップ時制御フローについて説明する。このアイドルストップ時制御フローは、車両のアイドルストップシステムによりエンジン4がアイドルストップするのに伴って開始する。尚、エンジン4のアイドルストップ時及び再始動時においてAT1のレンジはDレンジへ切り替えられており、またエンジン4のアイドルストップ時において電動ポンプ12は停止状態にあるものとする。
図5に示すように、アイドルストップ時制御フローのステップS31において変速ECU60は、摩擦要素2b,2cへの印加油圧が閾圧Pth未満であるか否かを判定する。ここで閾圧Pthは、摩擦要素2b,2cの解放油圧であって、締結油圧との境界圧Pbより所定圧だけ小さい0以上の油圧である。
ステップS31において否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS32において、アイドルストップシステムによりエンジン4が再始動したか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS31を再実行する。
ステップS31において肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS33において電動ポンプ12へ始動指令を与えることで、電動ポンプ12を始動させる。続いて変速ECU60は、ステップS34において電動ポンプ12へ調整指令を与えることで、摩擦要素2b,2cへの印加油圧が閾圧Pthとなるように電動ポンプ12の出力油圧を調整する。さらに続くステップS35において変速ECU60は、アイドルストップシステムによりエンジン4が再始動したか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS34へと戻り、電動ポンプ12の出力油圧の調整を継続する。
ステップS32,S35において肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS36において、摩擦要素2b,2cへの印加油圧が境界圧Pb以上、即ち締結油圧であるか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS37において、電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cへ個別に調整指令を与えることで、摩擦要素2b,2cへの印加油圧が締結油圧となるように電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cの出力油圧を調整する。さらに続くステップS38において変速ECU60は、電磁弁22b,22cの締結が完了したか、即ちDレンジが実現されたか否かを判定する。
ステップS38において否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS37へと戻り、電動ポンプ12及び電磁弁22b,22cの出力油圧の調整を継続する。一方、肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS39において電動ポンプ12へ停止指令を与えることで、電動ポンプ12を停止させた後、本始動時制御フローを終了する。また、ステップS36において肯定判定がなされた場合にも変速ECU60は、ステップS39の実行により電動ポンプ12を停止させた後、本始動時制御フローを終了する。
以上説明した第一実施形態によると、マニュアル弁40は、電動ポンプ12の出力油圧を受ける摩擦要素を要素2b〜2dの中から、搭乗者指令に従って機械的に選択することができる。それ故、故障等により電動ポンプ12の出力油圧が急増したとても、指令されたレンジとは異なるレンジを実現する摩擦要素へ当該電動ポンプ12の出力液圧が印加されることはない。したがって、車両搭乗者の意思に即したAT制御を実現して車両を安全に保つことができる。
さらに第一実施形態によると、電動ポンプ12の出力油圧を受ける摩擦要素は、複数の摩擦要素2a〜2eのうち車両発進時、特に前進初段又は後進初段の変速段で締結する摩擦要素2b〜2dに限定されるので、吐出流量の小さな電動ポンプ12を使用可能となる。これによりAT制御装置10の小型化を図ることができるので、車両におけるAT制御装置10の設置自由度が高くなる。
またさらに第一実施形態によると、電磁弁22a〜22eの出力油圧を伝達する流路24a〜24eの流路面積は絞り部32a〜32eによって絞られているので、それら電磁弁22a〜22eの出力油圧に生じる脈動が摩擦要素2a〜2eにまで伝達され難い。故に、そうした脈動により摩擦要素2a〜2eの作動状態が切り替わることを防止できる。また、電動ポンプ12の出力油圧を伝達する流路45b〜45dは、絞り部32b〜32dよりも摩擦要素2b〜2d側において流路24b〜24dに連通している。故に、マニュアル弁40を通して流路45b〜45dへ送られた電動ポンプ12の吐出油が流路45b〜45dを上流側へ逆流したとしても、当該逆流油が絞り部32b〜32dよりも上流側へ向かうことは困難となる。したがって、エンジン4の始動直後等、機械式ポンプ18の吐出油が少ないことに起因して電磁弁22b〜22dの出力油圧が低くなる場合に電動ポンプ12の吐出油が流路45b〜45dを遡って電磁弁22b〜22dへと達し、それにより摩擦要素2b〜2dへの印加油圧が不足又は変動する事態を回避することができる。
加えて第一実施形態によると、電磁弁22b〜22dを通して流路24b〜24dへ送られた機械式ポンプ18の吐出油は、流路45b〜45dを上流側へ逆流することを逆止弁50b〜50dによって止められる。したがって、電動ポンプ12の停止時等、電動ポンプ12の出力油圧が低くなる場合に機械式ポンプ18の吐出油がマニュアル弁40に達し、それにより摩擦要素2b〜2dへの印加油圧が不足又は変動する事態を回避することができる。
さらに加えて第一実施形態では、電動ポンプ12の出力油圧を受けると共に調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素2b,2cをマニュアル弁40が、Dレンジへの切替指令に応じて選択する。故に、上記始動時制御フローのステップS15がエンジン始動直後に実行されたとしても、低圧となる電磁弁22b,22cの出力油圧を電動ポンプ12の出力油圧により補って摩擦要素2b,2cへの印加油圧を高めることができるので、Dレンジへの切替エラーを防止することができる。また同様に、Rレンジへの切替指令に応じてマニュアル弁40は、電動ポンプ12の出力油圧を受けると共に調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素2dを選択する。故に、始動時制御フローのステップS18の実行がエンジン始動直後であったとしても、低圧となる電磁弁22dの出力油圧を電動ポンプ12の出力油圧により補って摩擦要素2dへの印加油圧を高めることができるの、Rレンジへの切替エラーを防止することができる。そしてさらに始動時制御フローでは、エンジン4の始動に伴って電動ポンプ12が始動し、当該電動ポンプ12の出力油圧が締結油圧に調整、保持された後においてステップS15,S18が実行される。したがって、それらステップの実行開始から短時間にて摩擦要素への印加油圧を締結油圧にまで高めることができるので、レンジの切替レスポンスが向上し、良好な切替フィーリングを車両搭乗者へ与えることができる。
またさらに加えて、上記アイドルストップ時制御フローが実施される第一実施形態では、エンジン4のアイドルストップ中に摩擦要素2b,2cへの印加油圧が閾圧Pth未満となると、電動ポンプ12が作動する。故に、機械式ポンプ18の吐出油を受ける電磁弁22b,22cの出力油圧がアイドルストップによって消失したとしても、電動ポンプ12の出力油圧を摩擦要素2b,2cへと印加して当該印加油圧を閾圧Pthに調整することができる。さらにアイドルストップ時制御フローでは、エンジン4が再始動するまで、摩擦要素2b,2cの解放油圧である閾圧Pthが継続して摩擦要素2b,2cへと印加されるので、エンジン4の再始動時において摩擦要素2b,2cは解放状態となる。故に摩擦要素2b,2cの締結状態でエンジン4が再始動し、それにより車両が急発進することを防止できる。しかもエンジン4の再始動時には、電磁弁22b,22cの出力油圧が低圧であっても、電動ポンプ12の出力油圧を増大させて摩擦要素2b,2cへの印加油圧を締結油圧にまで昇圧することができ、またその昇圧は0より高い閾圧Pthを起点とするので、昇圧時間が短くなる。したがって、エンジン4の再始動後には、摩擦要素2b,2cを短時間にて確実に締結させることができるので、締結遅れ等に起因するショックを低減することができる。
(第二実施形態)
図6に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
第二実施形態では、変速ECU60が実施する始動時制御フローが第一実施形態とは異なっている。具体的には、エンジン4の始動に伴って実施される始動時制御フローのステップS101において変速ECU60は、D又はRレンジへの切替指令がレンジセレクタ6へ入力されたか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS101へと戻り、D又はRレンジへの切替指令を待つ。一方、肯定判定がなされた場合に変速ECU60は、ステップS102において電動ポンプ12へ始動指令を与えることで、電動ポンプ12を始動させる。そして、このステップS102以降のステップS103〜S108としては、第一実施形態のステップS14〜S19に準ずる内容が実行される。
このように第二実施形態の始動時制御フローでは、エンジン4の始動後においてD又はRレンジへの切替指令が出された場合に電動ポンプ12が始動する。ここでマニュアル弁40は、電動ポンプ12の出力油圧を受けると共に調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素2b,2cをDレンジへの切替指令に応じて選択するので、当該レンジ切替前に摩擦要素2b,2cへの印加油圧が不足していたとしても、その不足分を電動ポンプの出力油圧によって補うことができる。また同様にマニュアル弁40は、電動ポンプ12の出力油圧を受けると共に調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素2dをRレンジへの切替指令に応じて選択するので、当該レンジ切替前に摩擦要素2dへの印加油圧が不足していたとしても、その不足分を電動ポンプの出力油圧によって補うことができる。以上により、D又はRレンジへの切替時には、摩擦要素を迅速且つ確実に締結させて当該切替を正しく完了させることができる。しかも、エンジン4の始動後、D又はRレンジへの切替指令をトリガにして電動ポンプ12を始動させるので、電動ポンプ12の作動時間を短縮して消費電力の低減、ひいては燃費の低減を図ることができる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。
例えば第一及び第二実施形態では、電動ポンプ12の出力油圧を受ける摩擦要素の選択と、調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素の選択とを、同一のスプール移動により同時に実現するマニュアル弁40を用いることで、コストの低減を図っている。これに対し、電動ポンプ12の出力油圧を受ける摩擦要素の選択と、調圧ユニット21から油圧を受ける摩擦要素の選択とを、個別の弁によって実施するようにしてもよい。
さらに第一及び第二実施形態では、始動時制御フローやアイドルストップ時制御フローが終了した後の通常の変速制御において電動ポンプ12を作動させるようにしてもよい。
またさらに第一及び第二実施形態では、変速ECU60の制御指令に従って指令油圧を調整する複数の電磁弁と、それら電磁弁により調整された指令油圧を個別に受けて、対応する摩擦要素への印加油圧を調整する圧力制御弁とから調圧ユニット21を構成するようにしてもよい。
第一実施形態によるAT及びその制御装置を示すブロック図である。 第一実施形態によるATの作動を説明するための模式図である。 図1に示すマニュアル弁の作動を説明するための断面図である。 図1に示すAT制御装置の作動を説明するためのフローチャートである。 図1に示すAT制御装置の作動を説明するためのフローチャートである。 第二実施形態によるAT制御装置の作動を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2a,2b,2c,2d,2e 摩擦要素、4 エンジン、6 レンジセレクタ、10 AT制御装置、12 電動ポンプ、18 機械式ポンプ、21 調圧ユニット、22a,22b,22c,22d,22e 電磁弁、30a,30b,30c,30d,30e 油圧センサ、32a,32b,32c,32d,32e 絞り部、40 マニュアル弁、48 スプール、50b,50c,50d 逆止弁、60 変速ECU、Pb 境界圧、Pth 閾圧

Claims (16)

  1. 作動流体の液圧を自動変速機の複数の摩擦要素へ印加して当該自動変速機を制御する自動変速機制御装置であって、
    車両のエンジンにより機械的に駆動される機械式ポンプと、
    電気的に駆動される電動ポンプと、
    前記機械式ポンプから吐出された作動流体を利用して、前記複数の摩擦要素へ出力する液圧を調整する調圧ユニットと、
    前記複数の摩擦要素のうち車両発進時に締結する二以上の発進時締結摩擦要素と前記電動ポンプとの間に設けられ、前記二以上の発進時締結摩擦要素のうち前記電動ポンプから出力された液圧を受ける摩擦要素を車両搭乗者の指令に従って選択する選択弁と、
    を備えることを特徴とする自動変速機制御装置。
  2. 前記二以上の発進時締結摩擦要素は、前進発進時に締結する少なくとも一つの前進発進時締結摩擦要素と、後進発進時に締結する少なくとも一つの後進発進時締結摩擦要素であることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機制御装置。
  3. 前記前進発進時締結摩擦要素は、前進初段の変速段において締結する摩擦要素であることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機制御装置。
  4. 前記後進発進時締結摩擦要素は、後進初段の変速段において締結する摩擦要素であることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動変速機制御装置。
  5. 前記調圧ユニットから前記複数の摩擦要素への出力液圧を個別に伝達する複数の第一流路と、
    前記複数の第一流路のうち前記二以上の発進時締結摩擦要素に対応する二以上の特定第一流路にそれぞれ連通し、前記選択弁を通して供給された前記電動ポンプの出力液圧を前記二以上の特定第一流路へ個別に伝達する二以上の第二流路と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動変速機制御装置。
  6. 前記第一流路は、その流路面積を絞る絞り部を有することを特徴とする請求項5に記載の自動変速機制御装置。
  7. 前記第二流路は、前記絞り部よりも前記発進時締結摩擦要素側において前記特定第一流路に連通することを特徴とする請求項6に記載の自動変速機制御装置。
  8. 前記第二流路において前記第一流路との連通部分から前記選択弁側へ向かう流体逆流を止める逆止弁を備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の自動変速機制御装置。
  9. 前記選択弁は、前記二以上の発進時締結摩擦要素のうち前記電動ポンプから出力された液圧を受ける摩擦要素の選択と、前記複数の摩擦要素のうち前記調圧ユニットから液圧を受ける摩擦要素の選択とを、車両搭乗者によるレンジの切替指令に従って実施することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動変速制御装置。
  10. 前記選択弁は、前記電動ポンプの出力液圧を受ける摩擦要素の選択と、前記調圧ユニットから液圧を受ける摩擦要素の選択とを同一のスプール移動により実現するスプール弁であることを特徴とする請求項9に記載の自動変速機制御装置。
  11. 前記電動ポンプは、前記エンジンの始動後において車両搭乗者により走行レンジへの切替指令が出された場合に始動することを特徴とする請求項9又は10に記載の自動変速機制御装置。
  12. 前記電動ポンプは、前記エンジンの始動に伴って始動することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の自動変速機制御装置。
  13. 前記電動ポンプは、前記エンジンのアイドルストップ中に作動することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の自動変速機制御装置。
  14. 前記電動ポンプは、前記アイドルストップ中において、前記二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時に締結する前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が閾圧未満となった場合に作動することを特徴とする請求項13に記載の自動変速機制御装置。
  15. 前記電動ポンプは、前記二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時に締結する前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が当該前進発進時締結摩擦要素の解放液圧となるように前記電動ポンプの出力液圧を調整することを特徴とする請求項13又は14に記載の自動変速機制御装置。
  16. 前記電動ポンプは、前記二以上の発進時締結摩擦要素のうち前進発進時に締結する前進発進時締結摩擦要素への印加液圧が当該前進発進時摩擦要素の解放液圧である場合に、前記エンジンのアイドルストップ終了後の再始動に伴って作動することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の自動変速機制御装置。
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