JP5067651B2 - 自動変速機用の油圧制御装置 - Google Patents

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本発明は、自動変速機に設けられている複数の摩擦要素への作動油の供給圧を制御することで、自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用の油圧制御装置に関する。
従来より、自動変速機に設けられている複数の摩擦要素への作動油の供給圧を制御することで、摩擦要素の係合または解放を制御して自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用の油圧制御装置が知られている(特許文献1および特許文献2参照)。そして、特許文献1および2記載の油圧制御装置は、複数の摩擦要素へ作動油を供給する1つの油圧ポンプを備え、この油圧ポンプを車両のエンジンにより駆動させている。
なお、上記従来の油圧ポンプはエンジン駆動であるため、エンジン回転数に応じて作動油の吐出圧が変動する。よって、油圧ポンプから吐出された作動油をライン圧制御弁により調圧している。
特開平8−014076号公報 特開2002−181172号公報
ここで、例えば車両用の自動変速機において、非走行レンジである中立(N)レンジ等の場合には、複数の摩擦要素のいずれにも作動油の供給が不要となる。
しかしながら、上記特許文献1および2記載の油圧ポンプはエンジン駆動であるため、上述の非走行レンジである場合であっても油圧ポンプは駆動して吐出した作動油を摩擦要素に吐出することなくドレンへ排出するため、油圧ポンプの動力を無駄に消費することとなる。
また、特許文献1に記載の自動変速機用の油圧制御装置は、車両の走行停止にともなってエンジンを停止させるアイドルストップ車両に搭載されており、アイドルストップ時には、エンジン駆動の油圧ポンプと並列に設置された電動油圧ポンプを駆動させて始動用摩擦要素に作動油を供給する。これにより、エンジン再起動時に始動用摩擦要素を係合させるにあたり、その係合作動を速やかに開始できるようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の電動油圧ポンプは、油圧配管経路のうち上述したライン圧制御弁の上流側に設置されている。そのため、電動油圧ポンプから始動用摩擦要素に至るまでの配管経路長が長くなり、ライン圧制御弁の配管接続部分等からの作動油のリーク量が多くなるので、ひいては電動油圧ポンプの動力を無駄に消費することとなる。
そこで、本発明の目的は、摩擦要素に作動油を供給する油圧ポンプの動力について、無駄な動力の消費を低減する自動変速機用の油圧制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、複数の摩擦要素の各々に対して電動油圧ポンプを設置し、各々の電動油圧ポンプから対応する摩擦要素に作動油を供給する。
そのため、各々の電動油圧ポンプにより摩擦要素に作動油を供給することができるので、特許文献1および2記載のエンジン駆動の油圧ポンプを廃止でき、ひいては、複数の摩擦要素のいずれにも作動油の供給が不要となる場合には全ての電動油圧ポンプを停止させることが可能となる。よって、摩擦要素に作動油を供給するポンプの動力について、無駄な動力消費を低減できる。
さらに、制御手段により複数の電動油圧ポンプの吐出圧を制御できるので、エンジン駆動の油圧ポンプを廃止できることにともなって上述のライン圧制御弁も廃止することができる。
また、請求項記載の発明は、複数の電動油圧ポンプから作動油貯蔵槽までの油圧経路上に、複数の電動油圧ポンプと作動油貯蔵槽との連通および遮断を切り換える切換手段を備える。
そのため、摩擦要素への作動油の供給を停止させる場合において、対応する電動油圧ポンプと作動油貯蔵槽との連通を切換手段で遮断することにより、対応する電動油圧ポンプの誤作動等が生じたか否かに拘わらず確実に作動油の供給を停止させることができる。また、対応する電動油圧ポンプと作動油貯蔵槽とを連通させたまま該電動油圧ポンプを停止させることにより摩擦要素への作動油の供給を停止させる場合に比べて、作動油供給停止期間中における配管内の油圧を高い圧力のまま保持できるので、再度作動油を供給させて摩擦要素を係合させるにあたり、その係合作動を速やかに開始できる。
また、複数の電動油圧ポンプのうち第1の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素を係合させるとともに第2の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素を解放する場合に、切換手段は、第1の電動油圧ポンプと作動油貯蔵槽とを連通させるとともに第2の電動油圧ポンプと作動油貯蔵槽との連通を遮断する状態に切り換えるように構成すると、第1の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素と、第2の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素とを同時に係合させることを禁止させたい自動変速機の場合において、上記同時係合を確実に回避することができ、切換手段にフェイルセーフ機能を発揮させることができる。
また、第1の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素は自動変速機を正転させる際にのみ係合する正転用摩擦要素であり、第2の電動油圧ポンプに対応する摩擦要素は自動変速機を反転させる際にのみ係合する反転用摩擦要素である場合、上記フェイルセーフ機能を好適に発揮させることができる。特に、自動変速機が車両の走行駆動力を変速するものであり、自動変速機を正転させることにより車両が前進し、自動変速機を反転させることにより車両が後進する場合には、上記フェイルセーフ機能が好適に発揮される。
また、切換手段操作者の手動により作動するマニュアル切換手段である場合、運転者の意思により切換手段を作動させることができるので、切換手段を電磁弁や油圧弁により作動させる場合に比べて、運転者の意思を切換手段の作動に反映させることを確実にできる。
また、請求項記載の発明では、制御手段は、電動油圧ポンプを正転させて摩擦要素へ作動油を供給する供給制御と、電動油圧ポンプを逆転させて摩擦要素から作動油を強制排出する排出制御とを切り替える。
このように電動油圧ポンプを逆転させて摩擦要素から作動油を排出する本発明によれば、電動油圧ポンプを停止させて摩擦要素から作動油を排出する場合に比べて排出速度を速くすることができる。よって、摩擦要素の係合を解放するにあたりその解放速度を速くすることができる
請求項記載の発明では、制御手段は、複数の電動油圧ポンプのうち少なくとも1つの電動油圧ポンプに対して供給制御を行うと同時に、供給制御が行われている電動油圧ポンプを除く少なくとも1つの電動油圧ポンプに対して排出制御を行い、排出制御が行われている電動油圧ポンプの吐出口と供給制御が行われている電動油圧ポンプの吸入口とは、作動油貯蔵槽をバイパスして連通されている。
そのため、排出制御が行われている電動油圧ポンプの吐出口から排出された作動油は、供給制御が行われている電動油圧ポンプの吸入口に供給されるので、供給制御が行われている摩擦要素への作動油の供給速度を速くすることができる。よって、摩擦要素を係合するにあたりその係合速度を速くすることができる。
請求項記載の発明は、車両の走行停止にともなってエンジンを停止させるアイドルストップ車両に搭載される。
そのため、アイドルストップ時には、電動油圧ポンプを駆動させて始動用摩擦要素に作動油を供給することができるので、エンジン再起動時に始動用摩擦要素を係合させるにあたり、その係合作動を速やかに開始できる。
ここで、摩擦要素に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう制御手段が電動油圧ポンプを制御するにあたり、請求項記載の発明では、制御手段は、電動油圧ポンプの吐出圧に基づき電動油圧ポンプの作動をフィードバック制御し、請求項記載の発明では、制御手段は、電動油圧ポンプに通電する電流値を制御することにより電動油圧ポンプの作動を電流値制御する。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、「自動変速機」を「AT」と略記する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるAT及びAT用の油圧制御装置を図2に示す。図2に示すAT1およびAT用油圧制御装置2は、走行用エンジン3が備えられた車両に搭載されている。また、当該車両は、その一旦停止時にエンジン3のアイドルストップを実施するアイドルストップシステムを搭載したものである。尚、車両のエンジン3は、例えば内燃式エンジン、電動モータ、ハイブリッド式エンジン等のいずれであってもよい。
図2に示す如く、AT1には、エンジン3の回転トルクがトルクコンバータ4を介して入力され、AT1は、入力軸5の回転速度に対して出力軸6の回転速度を変速制御するものである。AT用油圧制御装置2は、変速ECU7の制御指令に基づき、AT1に供給される作動油を制御するものであり、AT1の下方部分に取り付けられている。なお、変速ECU7は特許請求の範囲に記載の「制御手段」に相当する。
次に、AT1の構造について図1を用いて説明する。
AT1は複数の摩擦要素11〜15を有する。摩擦要素11、14はブレーキ、摩擦要素12、13、15はクラッチであり、それぞれAT用油圧制御装置2により印加される作動油の油圧に従って係合状態又は解放状態となる。摩擦要素11〜15の各々は、複数の出力摩擦板11a、12a、13a、14a、15aと、複数の入力摩擦板11b、12b、13b、14b、15bと、クラッチピストン11c、12c、13c、14c、15cおよびピストン室11d、12d、13d、14d、15dからなる駆動部とを有する。
ピストン室11d〜15dにはAT用油圧制御装置2から作動油が供給され、クラッチピストン11c〜15cは供給される油圧(以下「印加油圧」)に応じて軸方向へストロークする。コイルばね11e、12e、13e、14e、15eはクラッチピストン11c〜15cを入力摩擦板11b〜15bから離間させる方向に付勢しており、クラッチピストン11c〜15cへの印加油圧が低圧のときクラッチピストン11c〜15cと対応する入力摩擦板11b〜15bとの間には図1に示すように隙間があいた状態となる。このとき入力摩擦板11b〜15bと出力摩擦板11a〜15aとは互いに離間するため、入力軸5、12g、13g、14g、15gから出力軸11f、12f、13f、14f、6へのトルク伝達を遮断する解放状態となる。
クラッチピストン11c〜15cへの印加油圧が増大すると、クラッチピストン11c〜15cが入力摩擦板11b〜15b側へのストロークを開始する。クラッチピストン11c〜15cはストロークすると直近の入力摩擦板11b〜15bに当接し、当該入力摩擦板11b〜15bによって一旦係止される。
入力摩擦板11b〜15bに係止されているクラッチピストン11c〜15cへの印加油圧がさらに増大すると、クラッチピストン11c〜15cが入力摩擦板11b〜15bを押し動かしてストロークを再開する。その結果、入力摩擦板11b〜15bと出力摩擦板11a〜15aとが摩擦接触し、入力軸5、12g〜15gから出力軸11f〜14f、6へトルクが伝達される。
図3は、AT1の変速段と摩擦要素11〜15との関係を示す模式図である。AT1にはシフトレンジとして、駐車レンジ(Pレンジ)、中立レンジ(Nレンジ)、前進レンジ(Dレンジ)および後進レンジ(Rレンジ)が用意されており、Dレンジにおける変速段が4段用意されている。ただし、変速段のうち1速については、エンジンブレーキの作動有無に応じて2通りの摩擦要素の組み合わせが容易されている。
ここで、図3に示す「○」は該当する変速段が実現されるときに係合する摩擦要素を示している。また、図3中では、摩擦要素11をLR/B、摩擦要素12をR/C、摩擦要素13をL/C(始動用摩擦要素)、摩擦要素14を2−4/B、摩擦要素15をH/Cと表している。そして、Dレンジにおける変速段は図示するように摩擦要素13、14、15の係合及び解放の組み合わせを変化させることによって切り換えられる。また、摩擦要素13が前進初段で係合する摩擦要素であり、摩擦要素12が後進初段で係合する摩擦要素である。
次に、AT用油圧制御装置2について説明する。
AT用油圧制御装置2は、電動油圧ポンプ21〜25、切換手段としてのマニュアル弁26、絞り27および高圧選択弁28等を備えており、これらの機械要素21〜28は1つのケーシング内に収容されることでユニット化されており、1つのユニットとしてAT1に取り付けられている。
図1に示すように、電動油圧ポンプ21〜25は、複数の摩擦要素11〜15の各々に対して専用に設置され、電動モータ21m〜25mと油圧ポンプ21p〜25pとから構成されている。そして、変速ECU7は、電動モータ21m〜25mの各々に対して制御ドライバ(図示せず)を有しており、電動モータ21m〜25mの各々の作動は変速ECU7の制御ドライバからの指令信号により制御される。
そして、電動モータ21m〜25mの作動にともない油圧ポンプ21p〜25pが駆動すると、オイルパン(作動油貯蔵槽)8の作動油は、サクションフィルタ9およびマニュアル弁26を介して油圧ポンプ21p〜25pに吸入され、その後、油圧ポンプ21p〜25pから吐出されて、絞り27を介して対応する摩擦要素11〜15のピストン室11d〜15dに供給される。なお、高圧選択弁28は、2つの電動油圧ポンプ21、22の吐出圧のうち高圧側を選択して摩擦要素11に連通させる。
各々の電動油圧ポンプ21〜25からの吐出流量及び出力油圧は、変速ECU7から受ける指令信号に従って調整される。
変速ECU7は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。変速ECU7は、メモリに記憶された制御プログラムをCPUによって実行することで、車両関連情報に基づいて電動油圧ポンプ21〜25の電動モータ21m〜25mへの制御指令を生成する。また、本実施形態の変速ECU7はレンジセレクタに電気的に接続されており、車両搭乗者によって指令されたレンジをレンジセレクタの出力信号に基づいて把握することができる。
次に、マニュアル弁26の作動について、図4を用いて詳細に説明する。
マニュアル弁26は、車両の運転者により操作されるレバー式、ボタン式等のレンジセレクタ(図示せず)に、電気的又は機械的に接続されたスプール弁から構成されており、流入側流路261、前進用流路262、後進用流路263に連通している。そして、図1に示すように、流入側流路261はオイルパン8と連通し、前進用流路262は分岐して電動油圧ポンプ21、23〜25の各々と連通し、後進用流路263は電動油圧ポンプ22と連通する。
従って、車両の前進時にのみ作動する電動油圧ポンプ23、24、25に対応する摩擦要素13、14、15と、後進時にのみ作動する電動油圧ポンプ22に対応する摩擦要素12とを同時に係合させることを、マニュアル弁26により禁止している。よって、マニュアル弁26はフェイルセーフ機能を発揮している。なお、電動油圧ポンプ23、24、25および電動油圧ポンプ22のうち一方の電動油圧ポンプは特許請求の範囲に記載の第1の電動油圧ポンプに相当し、他方の電動油圧ポンプは特許請求の範囲に記載の第2の電動油圧ポンプに相当する。
このような各流路261、262、263と連通するマニュアル弁26は、運転者によるレンジセレクタの操作によって指令されたレンジに応じて、各流路261、262、263の連通状態と遮断状態とを切り替える。以下に、マニュアル弁26のスプール264の作動を具体的に説明する。
図4(a)に示すようにPレンジが指令されるとき、スプール264は、流入側流路261とマニュアル弁26内部との連通を遮断する。従って、全ての摩擦要素11〜15とオイルパン8との連通は遮断されるので、全ての摩擦要素11〜15のピストン室11d〜15dに対して作動油の流入を確実に禁止している。
図4(b)に示すようにRレンジが指令されるとき、スプール264は、流入側流路261と後進用流路263とを連通し、流入側流路261と前進用流路262との連通を遮断する。従って、摩擦要素12(R/C)とオイルパン8とは連通し、摩擦要素11、13〜15とオイルパン8との連通は遮断されるので、摩擦要素12のピストン室12dのみが作動油の流入を許可される。
図4(c)に示すようにNレンジが指令されるとき、スプール264は、流入側流路261とマニュアル弁26内部とは連通させるものの、流入側流路261および前進用流路262の両流路とマニュアル弁26内部との連通は遮断する。従って、全ての摩擦要素11〜15とオイルパン8との連通は遮断されるので、全ての摩擦要素11〜15のピストン室11d〜15dに対して作動油の流入を確実に禁止している。
図4(d)に示すようにDレンジが指令されるとき、スプール264は、流入側流路261と前進用流路262とを連通し、流入側流路261と後進用流路263との連通を遮断する。従って、摩擦要素11、13〜15とオイルパン8とは連通し、摩擦要素12(R/C)とオイルパン8との連通は遮断されるので、摩擦要素12のピストン室12dのみが作動油の流入を禁止される。
因みに、マニュアル弁26を油中に浸漬させるように配置して、スプール264とスプール264を収容するシリンダとの隙間等からエアが吸い込まれてしまうことを防止するようにして好適である。
次に、AT1の変速段を切り換えて変速制御する際のAT用油圧制御装置2の作動について、図5〜図8を用いて詳細に説明する。なお、図5および図6は、Dレンジ2速の状態から3速の状態に変速する場合について説明する図である。
そして、AT1の変速段を切り換えるには、複数の摩擦要素11〜15の係合および解放状態を切り換える必要があり、Dレンジ2速から3速に切り換える場合には、図3に示す如く摩擦要素14(2−4/B)の係合状態を解放状態に切り換えるとともに、摩擦要素15(H/C)の解放状態を係合状態に切り換えることにより実行される。
このように切り換える場合には、図5に示すように、変速ECU7は次の供給制御と排出制御とを同時に実行する。すなわち、摩擦要素15(H/C)に対応する電動油圧ポンプ25を正転させる供給制御を実効することにより、摩擦要素15(H/C)へ作動油を供給する。そして、摩擦要素14(2−4/B)に対応する電動油圧ポンプ24を逆転させる排出制御を実行することにより、摩擦要素14(2−4/B)から作動油を排出する。
ここで、上述した如く、前進用流路262は分岐して電動油圧ポンプ21、23〜25の各々と連通している。従って、排出制御が行われている電動油圧ポンプ24の吐出口と供給制御が行われている電動油圧ポンプ25の吸入口とは、オイルパン8をバイパスして連通されることとなる。よって、排出制御が実行される電動油圧ポンプ24の吐出口から排出された作動油は、供給制御が実行される電動油圧ポンプ25の吸入口に供給される。そのため、供給制御が行われている摩擦要素15(H/C)への作動油の供給速度を速くすることができる。よって、摩擦要素15(H/C)を解放状態から係合状態に切り換えるにあたりその係合速度を速くすることができる。
図6は、上記供給制御および排出制御の実行時における、摩擦要素14(2−4/B)および摩擦要素15(H/C)への印加油圧の時間変化を示すグラフである。図6の例では、摩擦要素14(2−4/B)は時間経過とともに係合状態から解放状態に切り換えられ、摩擦要素15(H/C)は時間経過とともに解放状態から係合状態に切り換えられる。なお、図6中の実線は摩擦要素14(2−4/B)への印加油圧の変化を示し、図6中の点線は摩擦要素15(H/C)への印加油圧の変化を示す。
<経過時間0〜t1>
はじめに、経過時間がt1になるまでの作動について印加油圧の変化を説明する。
図6中の符号P1は係合時における摩擦要素14(2−4/B)への印加油圧を示しており、先ず、排出制御により印加油圧をP1からP2まで低下させることで、クラッチピストン14cによる入力摩擦板14bの出力摩擦板14aへの押し付け力を低下させる。t1の時点では両摩擦板14a、14bは未だ係合している。
因みに、AT1の負荷増等の外乱が生じても係合する両摩擦板14b、14aが滑らないようにするために、係合時の印加油圧はP2よりも高い圧力P1に設定されている。
<経過時間t1〜t3>
次に、経過時間がt1からt2になるまでの作動について印加油圧の変化を説明する。
t1の時点から、解放状態である摩擦要素15(H/C)に対し供給制御により印加油圧をP3とすることで、クラッチピストン15cにより入力摩擦板15bを出力摩擦板15aに近づける。その後、入力摩擦板15bが出力摩擦板15aに当接する直前(t2の時点)に印加油圧をP4に低下させる。そのため、印加油圧をP3のまま両摩擦板15b、15aを当接させた場合に比べて当接の衝撃を緩和させることができる。また、t1の時点から印加油圧をP4にした場合に比べて、両摩擦板15b、15aが当接するまでの時間を短くできる。
<経過時間t3〜t4>
次に、経過時間がt3からt4になるまでの作動について印加油圧の変化を説明する。
摩擦要素14(2−4/B)への印加圧力をP2から0となるまで徐々に低下させると同時に、摩擦要素15(H/C)への印加圧力をP4からP2となるまで徐々に上昇させる。そして、経過時間t4の時点で、摩擦要素14(2−4/B)は解放状態になり、摩擦要素15(H/C)は係合状態になる。従って、AT1内部におけるトルクの伝達経路が切り換わる。すなわち、経過時間t3からt4までは、AT1の出力軸6の回転の変化はなくトルク分担だけが変化する所謂トルク相の状態変化である。
<経過時間t4〜t5>
次に、経過時間がt4からt5になるまでの作動について印加油圧の変化を説明する。
経過時間t3からt4までは、AT1の出力軸6の回転数が変化する所謂イナーシャ相の状態変化である。従って、回転数変化がなくなるまで、摩擦要素15(H/C)への印加油圧をP2のままにするとともに摩擦要素14(2−4/B)への印加油圧を0のまま維持させる。
そして、イナーシャ相が終了するt5の時点で摩擦要素15(H/C)への印加油圧をP2からP5に上昇させる。これにより、AT1の負荷増等の外乱が生じても係合する両摩擦板15b、15aが滑らないように確実に係合する。
次に、摩擦要素15(H/C)への印加油圧を図6に示す如く変化させるための、変速ECU7による電動モータ25mの制御方法について、図7および図8を用いて詳細に説明する。
本実施形態では、変速ECU7の制御指令により電動モータ21m〜25mに通電する電流値を制御することで、摩擦要素11〜15に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう制御している。図7は、電動モータ21m〜25mへの通電電流と油圧ポンプ21p〜25pの吐出油圧との関係を示すグラフであり、通電電流の増大に比例して吐出油圧も増大する。
<経過時間t1〜t3>
図8は、図6に示す如く摩擦要素15(H/C)を供給制御した場合における、電動モータ25mへの通電電流の変化と時間経過との関係を示す。なお、図8中の符号t1、t2、t3、t4、t5は図6中のt1〜t5と同じ時点であることを意味する。
そして、t1の時点で電動モータ25mへの通電を開始する。すなわち、I1に示す通電電流により、摩擦要素15への印加油圧を図6に示す油圧P3にする。その後、t2の時点で通電電流をI1からI2に低下させることにより、印加油圧をP3からP4に低下させる。
ここで、t1からt3までの期間は、入力軸5または出力軸6の回転角に応じて通電電流の切換えを行う。すなわち、所定の回転角だけ回転した時点(t2の時点)で通電電流をI1からI2に切り換え、その後さらに所定の回転角だけ回転した時点(t3の時点)でI2からI3に切換える。なお、入力軸5または出力軸6の回転角の検出は、エンジンバルブを開閉駆動させるカムのカムシャフトに対する回転角検出結果を利用して好適である。
<経過時間t4〜t5>
次に、t3の時点からt4の時点までの間に、通電電流をI2からI3まで徐々に増大させることにより、摩擦要素15への印加油圧をP4からP2まで徐々に増大させて、トルク相の状態にする。その後、t5の時点まで通電電流をI3のまま維持させてイナーシャ相の状態にし、t5の時点から通電電流をI4に増大させることにより、摩擦要素15への印加油圧をP5まで増大させる。
ここで、t3からt5までの期間は、入力軸5または出力軸6の回転数、電動油圧ポンプ24の出力トルクおよび印加電圧等をパラメータとして予め設定されたマップに従って、印加油圧がP4からP2まで徐々に増加することとなるように通電電流を制御している。従って、電動油圧ポンプ24から吐出される作動油の油圧を検出することを不要にできるので、油圧センサを削減できる。
以上の構成による本実施形態によれば、複数の摩擦要素11〜15の各々に対して電動油圧ポンプ21〜25を設置し、各々の電動油圧ポンプ21〜25から対応する摩擦要素11〜15に作動油を供給する。そのため、特許文献1、2等に記載のエンジン駆動の油圧ポンプを廃止でき、ひいては、Nレンジの場合等のように複数の摩擦要素11〜15のいずれにも作動油の供給が不要となる場合には全ての電動油圧ポンプ21〜25を停止させることが可能となる。よって、摩擦要素11〜15に作動油を供給するポンプの動力について、無駄な動力消費を低減できる。
また、変速ECU7により複数の電動油圧ポンプ21〜25の吐出圧を制御できるので、エンジン駆動の油圧ポンプを廃止できることにともなって特許文献1、2等に記載のライン圧制御弁も廃止することができる。また、電動油圧ポンプ21〜25の各々の吐出圧を変速ECU7により容易に制御できるので、油圧回路を簡素化できる。
また、停車時にエンジン3を停止させるアイドルストップ時であっても電動油圧ポンプ23の駆動により摩擦要素13(L/C)に作動油を供給して、入力摩擦板13bと出力摩擦板13aとが当接した状態、または当接する直前の常態に維持することができる。よって、エンジン再起動時に摩擦要素13を係合させるにあたり、その係合作動を速やかに開始できる。
また、変速ECU7は、電動油圧ポンプ24を逆転させて摩擦要素14から作動油を排出する排出制御を実行するので、電動油圧ポンプ24を停止させて摩擦要素14から作動油を排出する場合に比べて排出速度を速くすることができる。よって、摩擦要素14の係合を解放するにあたりその解放速度を速くすることができる。
また、変速ECU7は、電動油圧ポンプ25に対して供給制御を行うと同時に電動油圧ポンプ24に対して排出制御を行う。そして、電動油圧ポンプ24の吐出口と電動油圧ポンプ25の吸入口とは、オイルパン8をバイパスして連通されている。そのため、排出制御が行われている電動油圧ポンプ24の吐出口から排出された作動油は、供給制御が行われている電動油圧ポンプ25の吸入口に供給されるので、供給制御が行われている摩擦要素15への作動油の供給速度を速くすることができる。よって、摩擦要素15を係合するにあたりその係合速度を速くすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
上記第1実施形態では、電動油圧ポンプ21〜25に通電する電流値を制御することにより、摩擦要素11〜15に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう電動油圧ポンプ21〜25の作動を電流値制御している。
これに対し本実施形態では、電動油圧ポンプ21〜25の吐出圧を検出する油圧センサ292(油圧検出手段)を備える。そして、油圧センサ292により検出された信号は変速ECU7に入力される。変速ECU7は、油圧センサ292にて検出された吐出圧に基づき、摩擦要素11〜15に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう電動油圧ポンプ21〜25の作動をフィードバック制御する。
従って、本実施形態によれば、第1実施形態に比べて油圧センサ292が必要となるものの、摩擦要素11〜15への印加油圧を所望の圧力にすることを電流値制御に比べて確実にできる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、電動油圧ポンプ21〜25をAT用油圧制御装置2のケーシング内に収容させているが、当該ケーシングの外部に電動油圧ポンプ21〜25を設置してもよい。但し、電動油圧ポンプ21〜25をAT用油圧制御装置2に設置すれば、AT1に設置する場合に比べて油圧配管を簡素にできる。
また、上記第1実施形態では、排出制御を実行するにあたり、電動油圧ポンプ24を逆転させることにより摩擦要素14(2−4/B)から作動油を強制的に排出しているが、電動油圧ポンプ24を停止させることにより摩擦要素14(2−4/B)から作動油を自然に排出させるようにしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるATおよびAT用油圧制御装置を示す模式図である。 図1に示すAT用油圧制御装置の車両搭載位置を示す模式図である。 第1実施形態において、各変速段における摩擦要素の係合状態の組み合わせを示す説明図である。 図1に示すマニュアル弁の作動を示す断面図である。 図1に示す変速ECU7による供給制御および排出制御の作動を示す模式図である。 図5に示す供給制御および排出制御の実行時における、摩擦要素への印加油圧の時間変化を示すグラフである。 図1に示す電動モータへの通電電流と油圧ポンプの吐出油圧との関係を示すグラフである。 図6に示す如く供給制御を実行した場合における、電動モータへの通電電流の変化と時間経過との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態によるATおよびAT用油圧制御装置を示す模式図である。
符号の説明
1:AT(自動変速機)、2:AT用油圧制御装置、7:変速ECU(制御手段)、11〜15:各摩擦要素、21〜25:電動油圧ポンプ、26:マニュアル弁(切換手段)、29:エンジン駆動油圧ポンプ、291:ライン圧制御弁、292:油圧センサ(油圧検出手段)。

Claims (5)

  1. 自動変速機に設けられている複数の摩擦要素への作動油の供給圧を制御することで、前記摩擦要素の係合または解放を制御して前記自動変速機の変速段を切り換える自動変速機用の油圧制御装置において、
    前記複数の摩擦要素の各々に対して設置され、対応する前記摩擦要素に作動油を供給する複数の電動油圧ポンプと、
    前記複数の電動油圧ポンプの作動を制御する制御手段と、
    前記複数の電動油圧ポンプから作動油貯蔵槽までの油圧経路上に設けられ、前記複数の電動油圧ポンプと前記作動油貯蔵槽との連通および遮断を切り換える切換手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記電動油圧ポンプを正転させて前記摩擦要素へ作動油を供給する供給制御と、前記電動油圧ポンプを逆転させて前記摩擦要素から作動油を強制排出する排出制御とを切り替える自動変速機用の油圧制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数の電動油圧ポンプのうち少なくとも1つの電動油圧ポンプに対して前記供給制御を行うと同時に、前記供給制御が行われている電動油圧ポンプを除く少なくとも1つの電動油圧ポンプに対して前記排出制御を行い、
    前記排出制御が行われている電動油圧ポンプの吐出口と前記供給制御が行われている電動油圧ポンプの吸入口とは、作動油貯蔵槽をバイパスして連通されている請求項記載の自動変速機用の油圧制御装置。
  3. 車両の走行停止にともなってエンジンを停止させるアイドルストップ車両に搭載される請求項1または2記載の自動変速機用の油圧制御装置。
  4. 前記電動油圧ポンプの吐出圧を検出する油圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記油圧検出手段にて検出された吐出圧に基づき、前記摩擦要素に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう前記電動油圧ポンプの作動をフィードバック制御する請求項1〜のいずれか一項記載の自動変速機用の油圧制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記電動油圧ポンプに通電する電流値を制御することにより、前記摩擦要素に供給される作動油の圧力が所望の圧力となるよう前記電動油圧ポンプの作動を電流値制御する請求項1〜のいずれか一項記載の自動変速機用の油圧制御装置。
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