JP5721492B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フルカラー等のカラーモードと黒単色モードとを切り替えて実行可能な画像形成装置に関する。
特許文献1には、中間転写ベルトに沿って異なる色の現像剤像を形成する複数の像担持体を順に配列してフルカラー画像を形成するタンデム型画像形成装置が開示される。そして、カラーモードから黒単色モードへ切り替える際に、中間転写ベルトから黒以外の転写ローラを離間させることが開示される。
また、特許文献2には、現像剤像を転写するための転写ローラに対して、いわゆるATVC(Automatic TransferVoltage Control)なる定電圧制御を転写ローラに対して行うことが開示される。即ち、転写ローラに対する定電圧制御時の電圧値をステップ的に増加させ、電流検出回路により転写ローラに流れる電流が所望の値に達したと検知されたとき、その電流に基づいて転写出力電圧を決定することをプリント動作前に行う。
これは、装置本体が置かれる雰囲気の温度、湿度の変化や、連続通電、長期耐久による抵抗値の上昇により、転写ローラの抵抗値が変動するからである。そのために、より転写電流の精度を上げるため、装置の立ち上げ動作の行なわれる前多回転、画像形成前の前回転、連続通紙中の紙間、画像形成回数が所定の積算値に達した時などにATVC制御を実行するようにしている。
そして、1次転写ローラの着脱を行なう接離機構を備えた画像形成装置においては、黒単色モード、カラーモードそれぞれのモードでの画像形成回数の積算値を個別にカウントし、画像形成時と同じ接離状態にてそれぞれATVC制御を実行していた。例えば、一連のジョブとして先ず黒単色モードの画像形成、次にカラーモードでの画像形成が設定される場合、以下のようなATVC制御を実行していた。
即ち、黒単色モードの画像形成時に、ATVC制御を実行する積算値に達したために、黒単色モードでの接離状態にてATVC制御を行なう。その後、カラーモードでのATVC制御を実行する積算値に達した時には、カラーモードでの接離状態にてATVC制御を行なう。
特開2005−128180号公報 特開平5−6112号公報
しかしながら、接離動作を伴うATVC制御を頻繁に行なうことは、よりダウンタイムを生じさせることになり、全稼動時間が長くなってしまうという課題が生じる。
本発明はこのような課題を改善し、黒単色モードとカラーモードとで、接離機構を備えた画像形成装置における接離動作を制御し、ATVC制御の頻度を少なくして装置のダウンタイムを少なくする画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係わる画像形成装置の代表的な構成は、夫々が回転可能であって黒に対応した画像を形成する第1の像担持体とカラーに対応した画像を形成する第2の像担持体と、前記第1及び第2の像担持体に対向する移動可能な転写媒体と、前記第1及び第2の像担持体に対して前記転写媒体を介して夫々対向し、前記像担持体に形成される画像を前記転写媒体に夫々転写する第1及び第2の転写部材と、第1の像担持体に対し転写媒体を当接させ、第2の像担持体に対し前記転写媒体を離間させる第1モードと、第1及び第2の像担持体に対し前記転写媒体を当接させる第2モードと、を切換え可能な接離手段と、前記第1のモードにおいて前記第1の転写部材に印加する電圧を設定する第1のテストモードであって、前回の第1のテストモードの実行からの黒単色画像の画像形成毎の積算値が第1の所定値に達した場合に実行される前記第1のテストモードと、前記第2のモードにおいて少なくとも前記第2の転写部材に印加する電圧を設定する第2のテストモードであって、前回の第2のテストモードの実行からのカラー画像の画像形成毎の積算値が第2の所定値に達した場合に実行される前記第2のテストモードと、を実行する実行手段と、黒単色画像での第1の画像形成に続いてカラー画像での第2の画像形成を行うジョブにおける前記第1の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達したとき次の第2画像形成の途中でカラー画像の積算値が前記第2の所定値に達する予定の場合には、前記接離手段により前記第2のモードに切換えて前記第2のテストモードを行い、前記第2のモードを維持した状態で残りの前記第1の画像形成と前記第2の画像形成とを行う制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる別の画像形成装置の代表的な構成は、夫々が回転可能であって黒に対応した画像を形成する第1の像担持体とカラーに対応した画像を形成する第2の像担持体と、前記第1及び第2の像担持体に対向する移動可能な転写媒体と、前記第1及び第2の像担持体に対して前記転写媒体を介して夫々対向し、前記像担持体に形成される画像を前記転写媒体に夫々転写する第1及び第2の転写部材と、第1の像担持体に対し転写媒体を当接させ、第2の像担持体に対し前記転写媒体を離間させる第1モードと、第1及び第2の像担持体に対し前記転写媒体を当接させる第2モードと、を切換え可能な接離手段と、前記第1のモードにおいて前記第1の転写部材に印加する電圧を設定する第1のテストモードであって、前回の第1のテストモードの実行からの黒単色画像の画像形成毎の積算値が第1の所定値に達した場合に実行される前記第1のテストモードと、前記第2のモードにおいて少なくとも前記第2の転写部材に印加する電圧を設定する第2のテストモードであって、前回の第2のテストモードの実行からのカラー画像の画像形成毎の積算値が第2の所定値に達した場合に実行される前記第2のテストモードと、を実行する実行手段と、カラー画像での第1の画像形成の次に、黒単色画像での第2の画像形成、更にその次にカラー画像での第3の画像形成を行うジョブにおける前記第1の画像形成が終わったとき前記第2の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達する予定であり、その後に第3の画像形成の途中でカラー画像の積算値が前記第2の所定値に達する予定の場合には前記接離手段により前記第2のモードに維持して第2の画像形成を行い、第2画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達したときに前記接離手段により前記第2モードに維持したまま前記第2のテストモードを行い、第2モードを維持した状態で残りの前記第2の画像形成と次の前記第3の画像形成とを行う制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、黒単色モードとカラーモードとで、接離機構を備えた画像形成装置における接離動作を制御し、ATVC制御の頻度を少なくして装置のダウンタイムを少なくすることができる。
本発明の実施形態に係る接離機構を備えた画像形成装置の概略断面構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の詳細図である。 本発明の実施形態に係る1次転写のATVC制御装置を示す図である。 本発明の実施形態に係る1次転写ローラの接離機構を示す図である。 本発明の実施形態に係るATVC制御の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略断面構成図である。 比較例としての、従来の接離動作とATVC制御を示すフロー図である。 比較例としての、従来の接離動作とATVC制御を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る一連のジョブに対する、本実施形態における接離動作とATVC制御を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る一連のジョブに対する、接離動作とATVC制御を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る一連のジョブに対する、従来の接離動作とATVC制御を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る一連のジョブに対する、本実施形態における接離動作とATVC制御を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
《第1の実施形態》
(画像形成モード)
本発明では、画像形成として黒単色モードおよびカラーモードを備える。カラーモードとしては、フルカラーの他、単色カラー(例えば黒以外に赤のみ)であっても良い。
(画像形成装置の全体構成及び動作)
先ず、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、黒単色モードおよびカラーモードを備える本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す。また図6はカラーモード時を示す。
本実施形態の画像形成装置100は、4つの感光ドラムを有し、中間転写方式を用いたカラー電子写真画像形成装置である。
画像形成モードとして黒単色モード、カラーモードのいずれかを選択できる本実施形態の画像形成装置は、複数の画像形成部として、第1、第2、第3、第4の画像形成部(プロセスユニット)Sa、Sb、Sc、Sdを有する。各画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を形成するためのものである。各画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdは、所定方向に順に配置されて夫々が回転可能であって色に対応した画像を形成するための感光ドラム1a、1b、1c、1dを備える。
なお、本実施形態では、各画像形成部Sa〜Sdの構成は、用いられるトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に与えた添え字a、b、c、dは省略して総括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ドラム1の周囲には、1次帯電手段としての帯電ローラ2、露光手段としてのレーザースキャナ3、現像手段としての現像装置4、ドラムクリーニング手段としてのドラムクリーナ6等が、感光ドラム1の回転方向に沿って順次配設されている。又、各画像形成部Sa〜Sdの感光ドラム1a〜1dに隣接して、中間転写媒体としての周回移動可能なベルト体、即ち、中間転写ベルト51が配置されている。
中間転写ベルト51は、複数の支持部材として駆動ローラ52、ステアリングローラ55、2次転写内ローラ56、上流規制ローラ58に掛け渡されている。ステアリングローラ55は、中間転写ベルト51を張架するための張架力を付与する機能も兼ね備えており、不図示のバネ付勢手段により、ステアリングローラ55の両端が図1の略左方向に付勢されている。中間転写ベルト51は、ベルト駆動手段である駆動ローラ52によって駆動力が伝達されて、図示矢印方向に周回移動する。
中間転写ベルト51の内周面側において、各感光ドラム1a〜1dに対向する位置には、1次転写部材としての1次転写ローラ53a〜53dが配置されている。各1次転写ローラ53a〜53dは、中間転写ベルト51を介して各感光ドラム1a〜1dに向けて付勢され、各感光ドラム1a〜1dと中間転写ベルト51とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)N1a〜N1dが形成されている。又、中間転写ベルト51の外周面側において2次転写内ローラ56に対向する位置には、2次転写部材としての2次転写外ローラ57が配置されている。2次転写外ローラ57が中間転写ベルト51の外周面に接触して、2次転写部(2次転写ニップ)N2が形成されている。
各画像形成部Sa〜Sdにて形成された感光ドラム1a〜1d上の画像は、各感光ドラム1a〜1dに隣接して移動通過する中間転写ベルト51上に順次多重転写される。その後、中間転写ベルト51上に転写された画像は更に2次転写部N2において紙等の転写材Pへ転写される。
図2は画像形成部Sをより詳しく示す。感光ドラム1は、画像形成装置本体によって回動自在に支持されている。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体11と、その外周に形成された光導電層12と、を基本構成とする円筒状の電子写真感光体である。感光ドラム1は、その中心に支軸13を有する。感光ドラム1は、駆動手段(図示せず)によって、支軸13を中心として図示矢印R1方向に回転駆動される。本実施形態では、感光ドラム1の帯電極性は負極性である。
感光ドラム1の図中上方には、1次帯電手段としての帯電ローラ2が配置されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に接して、感光ドラム1の表面を所定の極性、電位に一様に帯電させる。帯電ローラ2は、中心に配置された導電性の芯金21と、その外周に形成された低抵抗導電層22と、中抵抗導電層23と、を有し、全体としてローラ状に構成されている。帯電ローラ2は、芯金21の両端部が軸受部材(図示せず)によって回転自在に支持されると共に、感光ドラム1に対して平行に配置されている。
これら両端部の軸受部材は、押圧手段(図示せず)によって感光ドラム1向けて付勢されている。これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に所定の押圧力を持って圧接されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の図示矢印R1方向の回転に伴って、図示矢印R2方向に従動回転する。帯電ローラ2には、帯電バイアス出力手段としての帯電バイアス電源24によって、帯電バイアス電圧が印加される。これにより、感光ドラム1の表面は一様に接触帯電される。
感光ドラム1の回転方向において、帯電ローラ2の下流側には、レーザースキャナ3が配設されている。レーザースキャナ3は、画像情報に基づいてレーザー光をOFF/ONしながら走査して、感光ドラム1上を露光する。これにより、画像情報に応じた静電像(潜像)が感光ドラム1上に形成される。
感光ドラム1の回転方向においてレーザースキャナ3の下流側には、現像装置4が配置されている。現像装置4は、現像剤として非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える2成分現像剤を収容した現像容器41を有する。現像容器41の感光ドラム1に面した開口部内に、現像剤担持体としての現像スリーブ42が回転自在に設置されている。現像スリーブ42内には、磁界発生手段としてのマグネットローラ43が、現像スリーブ42の回転に対して非回転に固定配置されている。
マグネットローラ43の形成する磁界によって、2成分現像剤は、現像スリーブ42上に担持される。又、現像スリーブ42の図中下方位置には、現像スリーブ42上に担持された2成分現像剤を規制して薄層化する、現像剤規制部材としての規制ブレード44が設置されている。現像容器41内は、現像室45と撹拌室46とに区画されており、その図中上方には補給用のトナーを収容した補給室47が設けられている。
現像スリーブ42上の2成分現像剤の薄層は、現像スリーブ42の回転に伴って感光ドラム1と対向した現像領域へ搬送される。そして、現像スリーブ42上の2成分現像剤は、現像領域に位置するマグネットローラ43の現像主極の磁気力によって現像領域において穂立ちし、2成分現像剤の磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシによって感光ドラム1の面上が擦られると共に、現像バイアス出力手段としての現像バイアス電源48によって現像スリーブ42に現像バイアス電圧が印加される。
これにより、磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナーが、感光ドラム1上の静電像の露光部に付着して、トナー像が形成される。本実施形態では、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを、感光ドラム1上の露光により電荷が減衰した部分に付着させる反転現像によって、感光ドラム1上にトナー像が形成される。
感光ドラム1の回転方向において、現像装置4の下流側の感光ドラム1の図中下方には、1次転写ローラ53が配設されている。1次転写ローラ53は、芯金531と、その外周面に円筒状に形成された導電層532と、によって構成されている。1次転写ローラ53は、両端部がスプリング等の押圧部材(図示せず)によって感光ドラム1に向けて付勢されている。これにより、1次転写ローラ53の導電層532は、所定の押圧力で中間転写ベルト51を介して感光ドラム1の表面に圧接される。
また、芯金531には、1次転写バイアス出力手段としての1次転写バイアス電源54が接続されている。感光ドラム1と1次転写ローラ53との間には1次転写部N1が形成される。1次転写部N1には、中間転写ベルト51が挟まれている。1次転写ローラ53は、中間転写ベルト51の内周面に接触して、中間転写ベルト51の移動に伴って回転する。そして、画像形成時に、1次転写ローラ53には、1次転写バイアス電源54によって、トナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施形態では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施形態では正極性)の1次転写バイアス電圧が印加される。
そして、1次転写ローラ53と感光ドラム1との間に、上記第1の極性のトナーを感光ドラム1上から中間転写ベルト51に向けて移動させる方向の電界が形成される。これによって、感光ドラム1上のトナー像が、中間転写ベルト51の表面に転写(1次転写)される。
1次転写工程後の感光ドラム1の表面に残留したトナー(1次転写残トナー)等の付着物は、ドラムクリーナ6によって清掃される。ドラムクリーナ6は、ドラム清掃部材としてのクリーニングブレード61と、搬送スクリュー62と、ドラムクリーナハウジング63と、を有する。クリーニングブレード61は、加圧手段(図示せず)によって、感光ドラム1に対して、所定の角度、圧力で当接されている。
これにより、感光ドラム1の表面に残留したトナー等は、クリーニングブレード61によって感光ドラム1上から掻き取られて除去され、ドラムクリーナハウジング63内に回収される。回収されたトナー等は、搬送スクリュー62により搬送され、廃トナー収容部(図示せず)に排出される。
図1において、各感光ドラム1a〜1dの図中下方には、中間転写ベルト51、1次転写ローラ53a〜53d、2次転写内ローラ56、2次転写外ローラ57、中間転写ベルトクリーナ59等を有して、中間転写ユニット5が構成されている。2次転写内ローラ56は電気的に接地されている。又、2次転写外ローラ57には、2次転写バイアス出力手段としての2次転写バイアス電源58が接続されている。2次転写内ローラ56は、中間転写ベルト51の内周面に接触して、中間転写ベルト51の移動に伴って回転する。
例えば、フルカラー画像の形成時には、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdの各感光ドラム1a〜1d上に各色のトナー像が形成される。この各色のトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで各感光ドラム1a〜1dに対向する各1次転写ローラ53から1次転写バイアスを受けて、順次中間転写ベルト51上に転写(1次転写)される。このトナー像は、中間転写ベルト51の回転に伴って2次転写部N2まで搬送される。
一方、この時までに、転写材供給手段8によって、転写材Pが2次転写部N2まで搬送される。即ち、転写材供給手段8において、転写材収容部としてのカセット81からピックアップローラ82によって1枚ずつ取り出された転写材Pは、搬送ローラ83等によって2次転写部N2に搬送される。2次転写外ローラには、2次転写バイアス電源の定電圧電源により、中間転写ベルト51上のトナー像は、転写材P上に転写(2次転写)され、2次転写部N2においてトナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置7へと搬送される。
また、2次転写工程後に中間転写ベルト51の外周面上に残留したトナー(2次転写残トナー)等の付着物は、中間転写ベルトクリーナ59によって除去、回収される。中間転写ベルトクリーナ59は、ドラムクリーナ6と同様の構成を有する。
定着装置7は、回転自在に配設された定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接しながら回転する加圧ローラ72と、を有する。定着ローラ71の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ73が配設されている。そして、このヒータ73へ供給する電圧等を制御することにより、定着ローラ71の表面の温度調節が行われている。定着装置7に転写材Pが搬送されてくると、一定速度で回転する定着ローラ71と加圧ローラ72との間を転写材Pが通過する際に、転写材Pは、その表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱される。これにより、転写材Pの表面上の未定着トナー像は、溶融して転写材Pに定着される。こうして、転写材P上にフルカラー画像が形成される。
(ATVC制御)
転写ローラの抵抗値が変動した場合に最適な転写電流を印加できるように、転写ローラに対して定電圧制御(ATVC制御)を実施する。ATVC制御により、感光ドラムの表層削れ、中間転写ベルト、転写ローラの抵抗変動等に起因する転写電圧不一致による画像不良を防止し、高画質のフルカラー画像を形成する画像形成装置が得られる。ATVC制御を実行するタイミングとして、装置の立ち上げ動作の行なわれる前多回転、画像形成前の前回転、連続通紙中の紙間、画像形成後の後回転、画像形成回数が所定の積算値に達した時などがある。本実施形態において、黒単色あるいはフルカラーの画像形成毎に画像形成回数を積算し、積算値が夫々第1の所定値、第2の所定値に達した場合にATVC制御を行なう。即ち、接離に関する後述する第1のモード(第1モード)において第1の転写部材(黒に対応)に印加する電圧を設定する第1のテストモードと、接離に関する後述する第2のモード(第2モード)において少なくとも第2の転写部材(カラーに対応)に印加する電圧を設定する第2のテストモードと、を実行手段で実行する。
ATVC制御は、1次転写ローラ53に定電圧を印加する手段と、1次転写ローラ53から中間転写ベルト51を介して感光ドラム1に流入する電流を検知する手段とを用いる。図3に示すように、転写高圧電源54は、DCコントローラ583からの信号Hにより制御される。DCコントローラ583よりD/Aコンバータ580にデジタル信号が入力されると、D/Aコンバータ580にて0〜5Vのアナログ電圧に変換され、このアナログ電圧により転写高圧電源54の出力電圧が0〜2.5KVに線形制御される。
ATVC動作により、電流電圧特性を得るために数水準の試験電圧を印加する。試験電圧印加による電流を検知して、装置本体が置かれている状態での転写ローラの電流−電圧特性を検出する。図5に示すように、本実施形態のATVC制御においては、電圧の絶対値が、電圧1<電圧2<電圧3となる試験電圧1〜3を順に転写ローラ1周分印加し、その時に転写ローラに流れる検知電流を平均して電流1、電流2、電流3とする。
そして、装置が置かれた状態であらかじめ設定された目標転写電流aに対して、以下の試験電圧と検知電流の関係から、1次線形式に基づき目標転写電流aに相当する転写電圧を算出する。即ち、電流1<目標転写電流a<電流2もしくは、電流2<目標転写電流a<電流3となる試験電圧と検知電流の関係に基づくものとする。実際の画像形成時には、このATVC制御により求められた転写電圧を印加することにより、最適な転写電流による画像を得ることとなる。
(接離機構による長寿命化)
タンデム型中間転写方式の画像形成装置では、感光ドラムは、中間転写ベルトと接触回転することで、一次転写圧、クリーニングブレード、中間転写ベルトとの摺擦等によって表面にキズ、削れを生じる。このため、フルカラーの画像形成頻度が少ないにもかかわらず、キズ、削れによりイエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムが短寿命化してしまう場合があった。黒単色モードの画像形成時に、使用していないイエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムと中間転写ベルトとが常時接触状態で回転していることは好ましくない。
そこで、感光ドラムの削れ、キズを防止するために、黒単色モードでは、ブラック以外の使用しない感光ドラムから中間転写ベルトを接離機構を用いて離間させれば良い。これにより、黒単色モードに比べて使用頻度が少ない使用環境でも、イエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムの短寿命を防止できる。
なお、離間させた感光ドラムの駆動を停止させることで、画像形成装置の消費電力を削減することもできる。
(画像形成モードと接離機構の接離に関するモード)
本実施形態に係るカラー画像形成装置においては、黒以外の像担持体をベルト(中間転写ベルト)から離間させることで長寿命化を図ることができるよう、黒以外の像担持体とベルトとの接離に関する接離機構を備える。この接離機構は、接離モードとして第1モードと第2モードを備え、第1モードでは黒の像担持体をベルトに当接させたまま黒以外の像担持体をベルトから離間させる。また、第2モードでは黒以外の像担持体を黒の像担持体と共にベルト(中間転写ベルト)に当接させる。
通常の状態では、黒単色モードの起動時間を短くするために、装置本体が待機している状態や、画像形成終了後には、第1モードをデフォルトとし、フルカラーモードの画像形成時には、接離機構により第2モードに切り替えている。
ここで、上述したように、第1モードで黒単色の画像形成を行い、第2モードでフルカラーの画像形成を行うことができるが、必要に応じて第2モードで黒単色の画像形成を行うこともできる。これは、第2モードで黒以外の像担持体がベルトに当接して回転していても黒以外の像担持体に画像形成をさせないように、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つを無効化すれば良いからである。
以下、画像形成モードと接離機構の接離に関するモードについて詳述する。図4は接離機構の説明図である。図4で(a)は画像形成モードとしてカラーモード、(b)は画像形成モードとして黒単色モードを示す。
(黒単色モードの場合のATVC制御を含む接離に関する第1モード)
接離機構30を示す図4において、スライダ31を図中左右方向へ移動させることで、一次転写ローラ53a、53b、53cが軸支される回動支持枠39に固定されたピン38がアーム37を介して上下方向に移動される。黒単色モードでは、図4(b)に示すように、カム32がバネ34に付勢されたスライダ31を図中右方向へ移動させて、アーム37に固定されたピン36を長溝36に沿って上昇させる。これにより、ピン37Gを中心にしてアーム37が右回りに回転して回動支持枠39に固定されたピン38を下降させる。
すると、図1の支持ローラ90を支点にして、回動支持枠39に軸支された一次転写ローラ53a、53b、53cが下降して、中間転写ベルト51を感光ドラム1a、1b、1c、から離間させる。黒単色モードでは、図1の破線に示すように感光ドラム1dに形成したブラックトナー像を用いたモノクロ画像が中間転写ベルト9に形成されて、記録材Pに転写される。
黒単色モードのジョブで積算枚数が所定値(第1の所定値)に達した場合には、接離に関する第1モードにてATVC制御を行なう。即ち、1の像担持体(黒に対応)に対し転写部材を当接させ、第2の像担持体(カラーに対応)に対し転写部材を離間させて、第1の転写部材(黒に対応)に印加する電圧を設定する第1のテストモードを実行手段で実行する。
(カラーモードの場合のATVC制御を含む接離に関する第2モード)
図6のカラーモードでは、第1像担持体(1a、1b、1c)を中間転写体51に当接させた状態で、トナー像(イエロー、マゼンタ、シアン)及びトナー像(ブラック)を中間転写体51へ転写する。
カラーモードでは、図4(a)に示すように、カム32がバネ34を押し縮めてスライダ31を図中左方向へ移動させて、アーム37に固定されたピン36を長溝36に沿って下降させる。これにより、ピン37Gを中心にしてアーム37が左回りに回転して回動支持枠39に固定されたピン38を押し上げる。
すると、図6の支持ローラ90を支点にして、回動支持枠39に軸支された一次転写ローラ53a、53b、53cが上昇して、中間転写ベルト51を感光ドラム1a、1b、1cに当接させ、N1dのニップが形成される。カラーモードでは、感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成したイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像を用いたフルカラー画像が中間転写ベルト51に形成されて、記録材Pに転写される。
カラーモードのジョブで積算枚数が所定値に達した場合には、接離に関する第2モードにてATVC制御を行なう。即ち、1の像担持体(黒に対応)及び第2の像担持体(カラーに対応)に対し転写部材を当接させて、少なくとも第2の転写部材(カラーに対応)に印加する電圧を設定する第2のテストモードを実行手段で実行する。
(黒単色モード次にカラーモードという一連のジョブに対する、ATVC制御を含む接離に関するモード)
ATVC制御の実施頻度に関し、ATVC制御により設定された転写電流は、転写ローラの抵抗変動により、目標転写電流からのずれを生じてしまう。この原因としては、装置本体の昇温による変化、転写ローラの通電耐久による抵抗値上昇が挙げられる。そのため、転写ローラの抵抗値が変動した場合でも最適な転写電流を印加できるように、画像形成枚数の積算枚数が所定以上に達した場合に、次のジョブが入力された時に再度ATVC制御を実施するようにしている。
しかしながら、ATVC制御を行うためには画像形成時にダウンタイムを設ける必要がある。具体的には、本実施形態の装置においてATVCにかかる時間は1sec、更に接離機構の接離に関する第1モードと第2モードのモード切り替えに、0.5secかかる。
(比較例)
本実施形態と比較するために、従来の接離動作とATVC制御を図8に示す。ATVC枚数カウンタとして、黒単色モード、カラーモードにおいて、200枚積算された紙間、または次のジョブ開始時の前回転にATVC制御を実施する。図8に示すようにジョブ開始時の各モードの枚数積算カウンタは、黒単色モード、カラーモードともに150枚である。このとき一連のジョブとして黒単色モードのジョブ130枚と、カラーモードのジョブ70枚を実行する場合について述べる。
従来制御では、一連のジョブとして先ず黒単色モードの画像形成が50枚に達した時に黒単色モードでATVC制御を実行する、このときは接離に関する第1モードのままであり、中間転写ベルトとカラーの1次転写ローラは感光ドラムより離間している状態である。ATVC制御後、黒単色モードの枚数積算カウンタは200枚から0枚にリセットされることとなる。さらに130枚まで画像形成を行なった後の各枚数カウンタは、黒単色モードが80枚で、カラーモードが150枚である。
一連のジョブとして、次にカラーモードのジョブの画像形成を行なう際に、接離に関する第2モードへ切り替えるために、中間転写ベルトとフルカラーの1次転写ローラの当接動作が行なわれる。その後、フルカラーの画像形成がなされるが、50枚の画像形成を行なった後に、カラーモードのATVC枚数カウンタが200枚に達することから、ATVC制御を実行する。制御後のカラーモードのATVC枚数カウンタはリセットされ、0枚になる。その後残りの枚数の画像形成を行なった後、画像形成動作終了となる。この比較例でATVC制御と第1、第2モードの切り替えのための中間転写ベルトの接離動作に要した時間は、図8に示すように合計2.5secであった。
(本実施形態におけるATVC制御を含む接離に関する第2モードの維持)
次に、本実施形態のATVC制御と接離の動作タイミングについて図7と図9を用いて説明する。図7は本実施形態のフローを示すものであり、図9は本実施形態の動作タイミングを示すものである。ATVC制御を実行する積算枚数、ジョブ開始時の各モードのATVC枚数積算カウンタ、入力されたジョブは前述の比較例と同様とする。
一連のジョブとして、先ず黒単色モードの画像形成が50枚に達した時(積算値が200枚)に、第1モードでATVC制御を実行しようとするところ、本実施形態では以下のように判断される場合は、第1モードでのATVC制御を行なわない。即ち、一連のジョブとして次のジョブがカラーモードであり、70枚のジョブに対しカラー画像形成の途中である50枚の画像形成がされた時点で、カラーモードのATVC枚数積算カウンタが200枚に達する。この場合、初めの黒単色モードのジョブが130枚とジョブ中に一度のみATVC制御を実行する枚数であることを判断し、ATVC制御を第1モードでなく第2モードで行う。
初めの黒単色モードのジョブが130枚とジョブ中に一度のみATVC制御を実行する枚数であること、即ちATVC制御を実行する枚数である200枚の2倍より小さい枚数であることを判断するか否かについては、後述する。
これにより、カラーモードのATVC枚数カウンタも同時にリセットされることとなり、一連のジョブとして次のカラーモードジョブ中にATVC制御実行によるダウンタイムを生じることが無くなる。
このとき図9に示すようにATVC制御と第1、第2モードの切り替えのための中間転写ベルトの着脱動作に要した時間は合計1.5secとなり、比較例の制御に対し1secを短縮することが実現できる。
このように黒単色モードであっても、次にカラーモードでATVC制御を行う枚数のジョブが入力されている場合には、接離に関する第2モードでATVC制御および黒単色の画像形成を行う。即ち、一連のジョブとして黒単色モードでの第1画像形成の次にカラーモードでの第2画像形成を行うことが設定され、黒単色モードの積算値が第1の所定値に達し、その後にカラーモードの積算値が第2の所定値に達する場合、以下のように制御する。
要約すれば、定電圧制御(ATVC制御)、第1画像形成および第2画像形成に関して、接離機構の第2モードを共通に維持し、定電圧制御は第1の所定値で行ない、第2の所定値で行なわない。且つ、黒単色モードでの第1画像形成は黒以外の画像の形成を無効化させて行ない、カラーモードでの第2画像形成は黒以外の画像の形成を有効化させて行なう(即ち、カラー画像での第2の画像形成を、黒に対応した第1の像担持体に画像を形成せずに実行する)。このことで、フルカラー機のカラージョブ時及び稼動の合計としてのダウンタイムを短くすることが可能となる。本実施形態では、以下のような場合にATVC制御が行われることとなる。即ち、黒単色画像での第1の画像形成に続いてカラー画像での第2の画像形成を行うジョブにおける第1の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が第1の所定値に達したとき次の第2画像形成の途中でカラー画像の積算値が第2の所定値に達する予定の場合である。
第2モードで黒単色の画像形成を行なうときは、黒以外の像担持体(感光ドラム)に画像形成をさせないように、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つを無効化する。この無効化は、電気的に通電させないとか、物理的に離間させる等の種々の方法が可能である。そして第2モードでカラーの画像形成を行なうときは、黒以外の像担持体(感光ドラム)に画像形成をさせるように、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の全てを有効化する。即ち、無効化とは逆に、電気的に通電させるとか、物理的に当接させたりする。なお、これら一連の制御は、制御手段200(図1)にて行なう。
(黒単色モードの積算値がATVC制御をかける所定値の2倍以上となる場合)
ジョブ中に黒単色モードの積算値(即ち、黒単色画像での画像形成(第1の画像形成)の数と、ジョブの開始時の黒単色画像の積算値との和)が一度のみATVC制御を実行する枚数となる場合、即ち黒単色モードの積算値がATVC制御を実行する枚数である所定値(200枚)の2倍より小さい枚数である場合、上述した第2モードでATVC制御する。
黒単色モードの積算値がATVC制御をかける所定値の2倍以上となる場合には、黒単色モードのジョブで更にもう一度ATVC制御を実行する積算値に達することになる。この場合も上述した取り扱いと同様に、接離に関する第2モードでATVC制御を実行することもできるが、本実施形態では図7のフローに示すように、接離に関する第1モードのままATVC制御を実行する。
これは、黒単色モードでATVC制御を接離に関する第2モードで複数回行なうと、像担持体である黒以外の感光ドラムの寿命が当接により短くなるとの考えに立って、ダウンタイムの減少より長寿命化を優先させる場合である。
《第2の実施形態》
(カラーモード次に黒単色モード更にカラーモードの場合のATVC制御を含む接離に関する第2モード)
本実施形態で、第1の実施形態における画像形成装置の全体構成及び動作、ATVC制御、接離機構および接離に関する第1モード、第2モード、および、ATVC制御におけるモード別の枚数積算カウンタの所定値は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態では、黒単色モードにおいて、ATVC制御の実行時に接離に関する第2モードにしてATVC制御を実行することを特徴とした。一方、本実施形態では、一連のジョブとしてカラーモードの後に、黒単色モードを開始する際に、離間動作を行なわずに接離に関する第2モードを維持する。そして、接離に関する第2モードにて、ATVC制御を実行すると共に、カラーモード、黒単色モード、カラーモードの順に画像形成を継続する。
(比較例)
従来の制御例について説明する。図11に示すように、入力された一連のジョブは、カラーモード30枚、黒単色モード100枚、カラーモード50枚である。まず、カラーモードで画像形成を行なうために、中間転写ベルトと1次転写ローラの当接動作が行なわれる(接離に関する第2モード)。カラーモードによる30枚の画像形成終了後のATVC枚数積算カウンタは、黒単色モードが150枚、カラーモードが180枚(ATVC制御を行なう所定値である200枚より少ない枚数)になった。
更に、次の黒単色モードでは、接離に関する第1モードに切り替えるために、中間転写ベルトと1次転写ローラの離間動作が行なわれる。第1の実施形態と同様に、黒単色モードで50枚の画像形成後に、このモードでのATVC枚数積算カウンタが、200枚に達したため、ATVC制御を実行する。100枚のジョブを終えた後、各モードのATVC枚数積算カウンタは、黒単色モード50枚、カラーモード180枚となった。
次のカラーモードの画像形成のために、中間転写ベルトと1次転写ローラの当接動作を行い、このジョブにおいて、カラーモードのATVC枚数積算カウンタが200枚に達したために、ATVC制御を実行した。その後、残りを継続して画像形成を終了した。この一連のジョブに要した時間は図11に示すように、合計3.5secであった。
(ATVC制御を含む接離に関する第2モードの維持)
次に、本実施形態における制御動作について図10、図12により述べる。図10は本実施形態のフローを示すものであり、図12は本実施形態を示すものである。本実施形態のATVC制御と中間転写ベルトの接離動作タイミングについて説明する。ATVC制御を実行する積算枚数、ジョブ開始時の各モードのATVC枚数積算カウンタ、入力されたジョブは前述の比較例と同様とする。中間転写ベルトと1次転写ローラの当接動作により第2モードに切り替えた後、カラーモードで30枚のジョブを行なう。
次のジョブは黒単色モードであるから、通常は、接離に関する第1モードへの離間動作を行なう。しかし、本実施形態の制御動作では、この黒単色ジョブの後に入力されているカラーモードのジョブにおいて、現在180枚のATVC枚数積算カウンタのために、30枚ジョブの間で、ATVC制御を行う枚数に達する。このことと、黒単色のジョブ枚数が、この例の場合では250枚で、一度だけATVC制御を行う枚数のジョブであるため、黒単色モードのジョブにおいて、中間転写ベルトと1次転写ローラの離間動作は行なわずに第2モードのまま画像形成を行なう。
黒単色のATVC枚数積算カウンタが200枚に達したところで、接離に関する第2モードでATVCを実行することで、黒単色モードのカウンタに加えて、次のジョブでATVCを行なわなければならないカラーモードのカウンタをリセットできる。
本実施形態を要約すれば、一連のジョブとしてカラーモードでの第1画像形成(カラー画像での第1の画像形成)の次に、黒単色モードでの第2画像形成(黒単色画像での第2の画像形成)、更にその次にカラーモードでの第3画像形成(カラー画像での第3の画像形成)を行うことが設定され、且つ以下の条件が満たされる場合、以下のように制御する。即ち、黒単色モードの積算値が第1の所定値に達し、その後にカラーモードの積算値が第2の所定値に達する場合、定電圧制御(ATVC制御)、第1画像形成、第2画像形成および第3画像形成に関して、接離機構の第2モードを共通に維持する。本実施形態では、以下のような場合にATVC制御が行われることとなる。即ち、第1の画像形成が終わったとき、第2の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が第1の所定値に達する予定であり、その後に第3の画像形成の途中でカラー画像の積算値が第2の所定値に達する予定の場合である。
そして、定電圧制御は第1の所定値で行ない、第2の所定値で行なわない。且つ、黒単色モードでの第2画像形成は黒以外の画像の形成を無効化させて行ない、カラーモードでの第1画像形成および第3画像形成は黒以外の画像の形成を有効化させて行なう(即ち、カラー画像での第2の画像形成を、黒に対応した第1の像担持体に画像を形成せずに実行する)。これにより一連のジョブに要する時間が1.5secになり、前述の比較例と比べて大幅なダウンタイムの低減を達成できる。
第2モードで黒単色の画像形成を行なうときは、黒以外の像担持体(感光ドラム)に画像形成をさせないように、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つを無効化する。この無効化は、電気的に通電させないとか、物理的に離間させる等の種々の方法が可能である。そして第2モードでカラーの画像形成を行なうときは、黒以外の像担持体(感光ドラム)に画像形成をさせるように、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の全てを有効化する。即ち、無効化とは逆に、電気的に通電させるとか、物理的に当接させたりする。なお、これら一連の制御は、制御手段200(図1)にて行なう。
(黒単色モードの積算値がATVC制御をかける所定値の2倍以上となる場合)
黒単色モードの積算値(即ち、黒単色画像での画像形成(第2の画像形成)の数と、ジョブの開始時の黒単色画像の積算値との和)がATVC制御をかける所定値の2倍以上となる場合には、黒単色モードのジョブで更にもう一度ATVC制御を実行する積算値に達することになる。この場合も上述した取り扱いと同様に、接離に関する第2モードでATVC制御を実行することもできるが、本実施形態では図10のフローに示すように、接離に関する第1モードのままATVC制御を実行する。
これは、黒単色モードでATVC制御を接離に関する第2モードで複数回行なうと、像担持体である黒以外の感光ドラムの寿命が当接により短くなるとの考えに立って、ダウンタイムの減少より長寿命化を優先させる場合である。
(変形例)
接離機構の接離に関する第1モードとして、黒以外の感光ドラムに対し一次転写ローラを離間させることで、これに連動するように中間転写ベルトのループ形状を変えて中間転写ベルトを感光ドラムから離間させたが、これに限るものではない。例えば、中間転写ベルトのループ形状を変えずに、中間転写ベルトと一次転写ローラを一体的に黒以外の感光ドラムに対し離間させるものであっても良い。
1a〜1d・・感光ドラム、30・・接離機構、51・・中間転写ベルト、53a〜53d・・1次転写ローラ、200・・制御手段

Claims (6)

  1. 夫々が回転可能であって黒に対応した画像を形成する第1の像担持体とカラーに対応した画像を形成する第2の像担持体と、
    前記第1及び第2の像担持体に対向する移動可能な転写媒体と、
    前記第1及び第2の像担持体に対して前記転写媒体を介して夫々対向し、前記像担持体に形成される画像を前記転写媒体に夫々転写する第1及び第2の転写部材と、
    第1の像担持体に対し転写媒体を当接させ、第2の像担持体に対し前記転写媒体を離間させる第1モードと、第1及び第2の像担持体に対し前記転写媒体を当接させる第2モードと、を切換え可能な接離手段と、
    前記第1のモードにおいて前記第1の転写部材に印加する電圧を設定する第1のテストモードであって、前回の第1のテストモードの実行からの黒単色画像の画像形成毎の積算値が第1の所定値に達した場合に実行される前記第1のテストモードと、前記第2のモードにおいて少なくとも前記第2の転写部材に印加する電圧を設定する第2のテストモードであって、前回の第2のテストモードの実行からのカラー画像の画像形成毎の積算値が第2の所定値に達した場合に実行される前記第2のテストモードと、を実行する実行手段と、
    黒単色画像での第1の画像形成に続いてカラー画像での第2の画像形成を行うジョブにおける前記第1の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達したとき
    次の第2画像形成の途中でカラー画像の積算値が前記第2の所定値に達する予定の場合には、前記接離手段により前記第2のモードに切換えて前記第2のテストモードを行い、前記第2のモードを維持した状態で残りの前記第1の画像形成と前記第2の画像形成とを行う制御部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の画像形成の数と前記ジョブの開始時の黒単色画像の積算値との和は前記第1の所定値の2倍より小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 夫々が回転可能であって黒に対応した画像を形成する第1の像担持体とカラーに対応した画像を形成する第2の像担持体と、
    前記第1及び第2の像担持体に対向する移動可能な転写媒体と、
    前記第1及び第2の像担持体に対して前記転写媒体を介して夫々対向し、前記像担持体に形成される画像を前記転写媒体に夫々転写する第1及び第2の転写部材と、
    第1の像担持体に対し転写媒体を当接させ、第2の像担持体に対し前記転写媒体を離間させる第1モードと、第1及び第2の像担持体に対し前記転写媒体を当接させる第2モードと、を切換え可能な接離手段と、
    前記第1のモードにおいて前記第1の転写部材に印加する電圧を設定する第1のテストモードであって、前回の第1のテストモードの実行からの黒単色画像の画像形成毎の積算値が第1の所定値に達した場合に実行される前記第1のテストモードと、前記第2のモードにおいて少なくとも前記第2の転写部材に印加する電圧を設定する第2のテストモードであって、前回の第2のテストモードの実行からのカラー画像の画像形成毎の積算値が第2の所定値に達した場合に実行される前記第2のテストモードと、を実行する実行手段と、
    カラー画像での第1の画像形成の次に、黒単色画像での第2の画像形成、更にその次にカラー画像での第3の画像形成を行うジョブにおける前記第1の画像形成が終わったとき前記第2の画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達する予定であり、その後に第3の画像形成の途中でカラー画像の積算値が前記第2の所定値に達する予定の場合には前記接離手段により前記第2のモードに維持して第2の画像形成を行い、第2画像形成の途中で黒単色画像の積算値が前記第1の所定値に達したときに前記接離手段により前記第2モードに維持したまま前記第2のテストモードを行い、第2モードを維持した状態で残りの前記第2の画像形成と次の前記第3の画像形成とを行う制御部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第2の画像形成の数と前記ジョブの開始時の黒単色画像の積算値との和は前記第1の所定値の2倍より小さいことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第2のモードでの前記第2の画像形成を、前記第1の像担持体に画像を形成せずに実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第2のモードでの前記第3の画像形成を、前記第1の像担持体に画像を形成せずに実行することを特徴とする請求項3叉は4に記載の画像形成装置。
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