JP4405964B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ベルト装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、無端ベルトが複数の張架部材に張架されてなるベルトユニットを設けたベルト装置が種々知られている。ベルト装置の例としては、例えば、潜像担持体上の潜像を現像装置によって可視像化し、この可視像を転写材に転写する画像形成装置がある。この画像形成装置においては、潜像担持体として無端の感光体ベルトを用いたり、潜像担持体上の可視像を一時的に担持するための中間転写体として無端の中間転写ベルトを用いたり、また、可視像を転写材に転写するために転写材を担持搬送するための搬送部材として無端の担持ベルトを用いたりしたものが知られている。そして、ベルト装置内の無端ベルトは、装置内である程度の張力をもった状態で装置内に設けられている。
そして、このようなベルト装置においては、装置の駆動をある程度行った後、無端ベルトの交換や補修等のメインテナンスのために装置から取り出す必要がある。ベルトが張力をもった状態で装置内に設けられているため、そのままの状態でベルトを装置から取り出すことは困難である。張力を持ったベルトを装置から離脱させる方法としては、例えば特公平4−21874号公報に以下の方法が開示されている。
先ず、無端ベルトである感光体を張力を持った状態になるよう張架している2つのドラムのうち1つのドラムを、張力解除レバーを回動することによって移動させる。具体的には、ドラムを他方のドラムに対する軸間距離が縮まる方向に移動させる。これによって、感光体の張力が解除される。そして、張力が解除された状態の感光体をドラム軸方向に取り出し、新しい無端ベルト上の感光体と交換を行う。
以上のように、従来、装置内の無端ベルトを交換する際には、無端ベルトを取り出す操作の前に、ベルト張力を解除するためのレバー操作が必要であった。
また、無端ベルトの他の交換方法として、特開平10−123852号公報に記載されている方法もある。この方法は、無端ベルトとしての中間転写ベルトを交換するときには、中間転写ベルトとベルトを支持する支持ローラと支持ローラを支持するフレームなどからなる中間転写ベルトユニットごと装置本体から交換するというものである。
この方法によれば、中間転写ベルト交換の際に予め中間転写ベルトユニット内で正確に中間転写ベルトの位置合わせがされたユニットを装置に装着するので、ベルト交換によってベルトの位置ずれが生じる恐れが少なくなる。また、装置内で複雑な構成となっている中間転写ベルトをユニット化し、中間転写ベルトが劣化したときにはユーザーが装置から取り出したユニットと新たなユニットとを交換することで中間転写ベルトの交換ができるようになり、メインテナンスが容易となる。
ところが、上記特公平4−21874号公報に記載されているベルトの交換方法においては、ベルトを装置から取り出す前にベルトの張力を解除するためのレバー操作が必要であり、ベルト交換が複雑になっていた。
また、上記特開平10−123852号公報に記載されているベルトの交換方法においては、ベルトにかかる張力を解除する必要はないものの、ベルトの交換のためにユニットごと交換する必要があるため、ベルトよりも耐久年数が長いローラ類およびその駆動機構も同時に交換されてしまう。また、ユニットの交換に備えて新たな中間転写ベルトユニットを保管しておく必要が生じる。この交換用のユニット内では常時ベルトがテンションを付与された状態となっている。このようなユニットを高温高湿環境等のベルトの機械的特性にとって不利な環境下で保管すると、ベルトにカール癖や伸びしわ等が生じてしまうことがある。そして、このようなユニットを装置内に設けた場合、画像ノイズが生じたり、ベルト寿命が短くなったりするという問題が生じてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、無端ベルトの交換が従来に比して容易にでき、また、ベルトの交換のために他の部材までも交換する必要のない画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体の下方に設けられる無端ベルトである中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架する複数の張架ローラと、前記複数の像担持体上のトナー像を前記中間転写ベルトに順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する二次転写手段と、前記中間転写ベルトの表面移動方向における前記二次転写手段と前記一次転写手段との間の前記中間転写ベルト部分を加圧するとともに内側に湾曲させて前記中間転写ベルトに所定の張力を付与する加圧部材と、前記中間転写ベルトと前記複数の張架ローラとを一体で支持する中間転写ユニットと、前記中間転写ユニットと前記加圧部材とを一体で支持し装置本体に対して前記張架ローラの軸方向に引き出し可能に構成される着脱ユニットとを備え、前記着脱ユニットを装置本体から引き出した状態で前記中間転写ユニットを持ち上げることにより、前記加圧部材と前記中間転写ベルトとの間にかかる圧力が解除されることを特徴とするものである。
請求項2の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、上記中間転写ベルトの一部が圧解除の自然なベルト状態より内側に入り込む位置をとるよう該一部の位置を規制する位置規制部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の画像形成装置は、請求項1に記載の中画像形成装置において、上記中間転写ベルトの一部が圧解除の自然なベルト状態より内側に入り込む位置をとるよう該一部の位置を規制する位置規制部を設けたことを特徴とする。
請求項画像形成装置は、請求項1または2画像形成装置において、上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置とを設けことを特徴とするものである。
請求項画像形成装置は、請求項1または2画像形成装置において、上記無端ベルトを無端移動させるベルト駆動手段と、上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置とを設け、該クリーニング装置による該ベルトのクリーニング位置を、上記加圧部材による該無端ベルト外周面の加圧位置に対して該ベルト駆動手段による中間転写ベルト表面移動方向上流側近傍としたことを特徴とするものである。
請求項画像形成装置は、請求項1または2画像形成装置において、上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置を設け、該クリーニング装置としてベルト装置本体に対して着脱可能なクリーニングユニットを用い、該クリーニングユニットに上記加圧部材を設けたことを特徴とするものである。
請求項画像形成装置は、請求項1または2画像形成装置において、上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置と、該クリーニング装置を該中間転写ベルトに対して位置決めするクリーニング装置位置決め手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項画像形成装置は、請求項1〜6のいずれか一画像形成装置において、上記中間転写ユニットに取っ手を設けたことを特徴とするものである。
請求項1乃至の画像形成装置によれば、脱ユニットを張架ローラの軸方向に装置本体から引き出した状態で中間転写ユニットを持ち上げることにより、加圧部材と中間転写ベルトとの間にかかる圧力が解除される。これにより、中間転写ベルトにかかる圧力を解除するための操作を独立して行わなくても装置から取り出した中間転写ベルトはその張力が弱くなった状態となっているので、中間転写ベルト交換が容易にでき、また、新たな中間転写ベルトを張架部材に張架して装置内に装着することによって、中間転写ベルト以外の部材までも交換する必要がないという優れた効果がある
以下、本発明をカラー電子写真複写機に適用した実施形態について説明する。
先ず、実施形態1及び2においては、タンデム型画像形成装置に本発明を適用したものについて説明する。
ここで、実施形態の説明の前に、タンデム型画像形成装置について触れておく。タンデム型画像形成装置には、直接転写方式のものと中間転写方式とがある。前者は、図18に示すように、各感光体1上の画像を転写装置2により、シート搬送ベルト3で搬送するシートsに順次転写する。後者は、図19に示すように、各感光体1上の画像を1次転写装置2によりいったん中間転写ベルト4に順次転写して後、その中間転写ベルト4上の画像を2次転写装置5によりシートsに一括転写する。
直接転写方式と中間転写方式とを比較すると、直接転写方式のものは、複数の感光体1を並べたタンデム型画像形成装置Tの上流側に給紙装置6を、下流側に定着装置7を配置しなければならず、シート搬送方向にさらに大型化する欠点がある。また、できるだけ大型化しないように定着装置7をタンデム型画像形成装置Tに接近して配置すると、シートsがたわむ充分な余裕がないため、シートsの先端が定着装置7に進入するときの衝撃や定着装置7を通過するときのシート搬送速度差等で後端部に不良画像を生じる虞がある。
一方、中間転写方式のものは、2次転写位置を比較的自由に設置することができる。そこで、例えば図19に示すように、2次転写位置を感光体1と対向する1次転写位置から離れた位置とし、給紙装置6および定着装置7を、タンデム型画像形成装置Tと重ねたレイアウトをとることによって、タンデム型画像形成装置Tの上流側及び下流側(図19中では水平方向)に対して小型化できるという利点がある。また、シートsがたわむことができる十分な余裕をもって定着装置7を配置することができるため、定着装置7を通過する際、画像に悪影響を及ぼす虞がない。このため、タンデム型画像形成装置で中間転写方式のものが特に注目されてきている。
このような中間転写方式のタンデム型画像形成装置において、中間転写体として無端ベルト状の転写ベルトが用いられている。この中間転写ベルトは、順次転写される複数色の画像に位置ずれが生じないようにすることが求められるため、ベルト表面に歪みやたるみが生じないよう高精度の作動が要求される。
近年注目されつつある中間転写方式のタンデム型画像形成装置において、中間転写ベルトは一定のテンションが付与された状態でローラ間に架渡されている。このため、ベルトの回転による繰り返し曲げや継続的な引張り荷重によって生じるベルトの伸縮等によってベルトが劣化し、機械的破壊が生じることがある。また、中間転写ベルトにカーボン分散タイプの半導電性ベルトを用いた場合、トナー像を転写する際の高電圧印加によりカーボン分散状態が崩れ、徐々にベルトの電気抵抗値が変化してしまい、使用可能なベルト抵抗値の範囲外となったり、頻繁に像担持体または記録シートと直接接触するためベルト表面が摩擦接触による摩耗が発生したりして寿命が来てしまう。
従って、中間転写方式のタンデム型画像形成装置における中間転写ベルトは画像形成装置本体よりも耐久年数が短くなりやすく、その分中間転写ベルトを新しいものと交換する頻度も高くなる。従って、中間転写ベルト交換を容易にできるようにしたり、中間転写ベルトのみを交換できるようにしたりすることは、中間転写方式のタンデム型画像形成装置にとって、特に求められるところである。
〔実施形態1〕
先ず、本発明をタンデム型間接転写方式のカラー電子写真複写機に適用した実施形態について説明する。
図1は、この発明の実施形態の一例を示すもので、タンデム型間接転写方式のカラー電子写真複写機(以下、複写機という)の概略構成図である。この複写機は、複写装置本体100、この複写機本体を載せる給紙テーブル200、複写装置本体上に取り付けるスキャナ300、さらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)400から主に構成されている。
上記複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写ベルト10を設ける。中間転写ベルト10は、図2に示すように、ベース層11を、例えば伸びの少ないフッ素樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料で構成された基層をつくり、その上に弾性層12を設ける。弾性層12は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどでつくる。その弾性層12の表面は、例えばフッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよいコート層13で被ってなる。そして、図1の例では、中間転写ベルト10を3つの支持ローラ14,15,16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能としている。この図示例では、3つの支持ローラ14,15,16のうち第2の支持ローラ15の右に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17を設ける。
また、3つの支持ローラ14,15,16のうち第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。そして、このタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。
一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像をシートに転写する。
また、2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
なお、図示例では、このような2次転写装置22および定着装置25の下側に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28を備える。
さて、いまこの複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14,15,16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。例えば、導電性ゴムローラを用いバイアスを印加する。径φ18で、表面を1[mm]厚みの導電性NBRゴムとする。電気抵抗はゴム材の体積抵抗で10E9[Ωcm]程度であり、印加電圧はトナーを転写する側(表側)には−800[V](程度の電圧を印加。
紙裏面側は+200[V]程度の電圧を印加する。一般的に中間転写方式は紙粉が感光体にまで移動しづらいため、紙粉転写を考慮する必要が少なくアースになっていても良い。また、印加電圧として、DCバイアスが印加されているが、これはシートをより均一帯電させるためDCオフセット成分を持ったAC電圧でも良い。
このようにバイアスを印加したレジストローラ49を通過した後の紙表面は、若干マイナス側に帯電している。よって、中間転写ベルト10からシートへの転写では、レジストローラ49に電圧を印加しなかった場合に比べて転写条件が変わり転写条件を変更する場合がある。
ここで、中間転写ベルト10は、従来から弗素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等が使用されてきていたが、近年ベルトの全層や、ベルトの一部を弾性部材にした弾性ベルトが使用されてきている。そして、樹脂ベルトを用いたカラー画像の転写は以下の課題がある。
カラー画像は通常4色の着色トナーで形成される。1枚のカラー画像には、1層から4層までのトナー層が形成されている。トナー層は1次転写(感光体から中間転写ベルト10への転写)や、2次転写(中間転写ベルト10からシートへの転写)を通過することで圧力を受け、トナー同士の凝集力が高くなる。トナー同士の凝集力が高くなると文字の中抜けやベタ部画像のエッジ抜けの現象が発生しやすくなる。
樹脂ベルトは硬度が高くトナー層に応じて変形しないため、トナー層を圧縮させやすく文字の中抜け現象が発生しやすくなる。
また、最近はフルカラー画像を様々な用紙、例えば和紙や意図的に凹凸を付けや用紙に画像を形成したいという要求が高くなってきている。しかし、平滑性の悪い用紙は転写時にトナーと空隙が発生しやすく、転写抜けが発生しやすくなる。密着性を高めるために2次転写部の転写圧を高めると、トナー層の凝縮力を高めることになり、上述したような文字の中抜けを発生させることになる。
そこで、弾性ベルトが用いられることがあるが、その狙いは次のようなものである。
弾性ベルトは樹脂ベルトより硬度が低いため、転写部でトナー層、平滑性の悪い用紙に対応して変形する。つまり、局部的な凹凸に追従して弾性ベルトは変形するため、過度にトナー層に対して転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ文字の中抜けの無い、平面性の悪い用紙に対しても均一性の優れた転写画像を得ることが出来る。
弾性ベルトの樹脂はポリカーボネート、フッ素系樹脂(ETFE、PVDF)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
また、弾性材ゴム、エラストマーとしては、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1、2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、リコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
更に、抵抗値調節用導電剤としては、特に制限はないが、例えばカーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物を使用することができる。ここで、導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。だたし、上記導電剤に限定されるものではない。
また、中間転写ベルト10の表層材料としては特に制限はないが、転写ベルト表面へのトナーの付着力を小さくして2次転写性を高めるものが要求される。ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を使用し表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、たとえばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体、粒子を1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならしたものを分散させ使用することができる。またフッ素系ゴム材料のように熱処理を行うことで表面にフッ素リッチな層を形成させ表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
弾性ベルトである中間転写ベルト10の伸びを防止する方法として、上記のように伸びの少ない芯体樹脂層にゴム層を形成する方法、芯体層に伸びを防止する材料を入れる方法等があるが、特に製法に関わるものではない。伸びを防止する芯体層を構成する材料は、例えば、綿、絹、などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリアセタール繊維、ポリフロロエチレン繊維、フェノール繊維などの合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維などの無機繊維、鉄繊維、銅繊維などの金属繊維からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を用い織布状あるいは糸状のものができる。これについても上記材料に限定されるものではない。
糸は1本または複数のフィラメントを撚ったもの、片撚糸、諸撚糸、双糸等、どのような撚り方であってもよい。また、例えば上記材料群から選択された材質の繊維を混紡してもよい。もちろん糸に適当な導電処理を施して使用することもできる。
一方織布は、メリヤス織り等どのような織り方の織布でも使用可能であり、もちろん交織した織布も使用可能であり当然導電処理を施すこともできる。芯体層を設ける製造方法は特に限定されるものではない、例えば筒状に織った織布を金型等に被せ、その上に被覆層を設ける方法、筒状に織った織布を液状ゴム等に浸漬して芯体層の片面あるいは両面に被覆層を設ける方法、糸を金型等に任意のピッチで螺旋状に巻き付け、その上に被覆層を設ける方法等を挙げることができる。
弾性層の厚さは、およそ1[mm]以上で、弾性層の硬度にもよるが厚すぎると表面の伸縮が大きくなり表層に亀裂の発生しやすくなる。又、伸縮量が大きくなることから画像に伸びちじみが大きくなること等から厚すぎることは好ましくない。
弾性層の硬度の適正範囲は10≦HS≦65゜(JIS−A)である。ベルトの層厚によって最適硬度の調整は必要となる。硬度10゜JIS−Aより下のものは寸法精度良く成形する事が非常に困難である。これは成型時に収縮・膨張を受け易い事に起因する。また柔らかくする場合には基材へオイル成分を含有させる事が一般的な方法であるが、加圧状態で連続作動させるとオイル成分が滲みだして来るという欠点を有している。これにより中間転写ベルト表面に接触する感光体を汚染し横帯状ムラを発生させる事が分かった。一般的に離型性向上のために表層を設けているが、完全に浸みだし防止効果を与えるためには表層は耐久品質等要求品質の高いものになり、材料の選定、特性等の確保が困難になってくる。これに対して硬度65゜JIS−A以上のものは硬度が上がった分精度良く成形できるのと、オイル含有量を含まない、または少なく抑えることが可能となるので、感光体に対する汚染性は低減可能であるが、文字の中抜け等転写性改善の効果が得られなくなり、ローラへの張架が困難となる。
このような中間転写ベルト10の製造方法は1つに限定されるものでなく、種々の方法がある。例えば、回転する円筒形の型に材料を流し込みベルトを形成する遠心成型法、表層の薄い膜を形成させるスプレイ塗工法、円筒形の型を材料の溶液の中に浸けて引き上げるディッピング法、内型、外型の中に注入する注型法、円筒形の型にコンパウンドを巻き付け、加硫研磨を行う方法等があるが、これらの方法に限定されるものではなく、複数の製法を組み合わせてベルトを製造することもできる。
本実施形態に使用した中間転写ベルト10としての弾性ベルトの製造方法について説明する。
PVDF100重量部に対してカーボンブラック18重量部、分散剤3重量部、トルエン400重量部均一に分散させた分散液に円筒形の型を浸け10[mm/sec]で静かに引き上げ室温にて乾燥をさせ75[μm]のPVDFの均一な膜を形成した。75[μm]の膜が形成されている型を繰り返し上記条件で溶液に円筒形の型を浸け10[mm/sec]で静かに引き上げ室温乾燥させ150[μm]のPVDFベルトを形成した。これに、ポリウレタンプレポリマー100重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、カーボンブラック20重量部、分散剤3重量部、MEK500重量部を均一分散させた分散液に上記150[μm]のPVDFが形成されている円筒形型を浸け30[mm/sec]で引き上げを行い自然乾燥を行った。乾燥後繰り返しを行い狙いの150[μm]のウレタンポリマー層を形成させた。さらに表層用にポリウレタンプレポリマー100重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、PTFE微粉末粉体50重量部、分散剤4重量部、MEK500重量部を均一分散させた。
上記150[μm]のウレタンプレポリマーが形成されている円筒形型を浸け30[mm/sec]で引き上げを行い自然乾燥を行った。乾燥後繰り返しを行い5[μm]のPTFEが均一に分散されたウレタンポリマーの表層を形成させた。室温で乾燥後130℃、2時間の架橋を行い、樹脂層;150[μm]、弾性層;150[μm]、表層;5[μm]の3層構造の中間転写ベルト10を得た。
さて、上述したタンデム画像形成装置20において、個々の画像形成手段18は、詳しくは、例えば図3に示すように、ドラム状の感光体40のまわりに、帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、感光体クリーニング装置63、除電装置64などを備えてなる。
上記構成の複写機において、中間転写ベルト10が各感光体40に常時接触している構成であると、前述したように、中間転写ベルト10上に残った残留電荷が感光体40に接触したまま長時間放置された場合に、感光体40の感光層が劣化し、感光体40の電位ムラによる画像ムラが生じてしまう場合がある。また、化学反応により感光体が劣化して電位ムラによる画像ムラが生じてしまう場合もある。
また、黒単色の画像を形成する場合であっても、中間転写ベルト10が他色の感光体(シアン,マゼンタ,イエロー)と接触しているため、これら他色の画像形成手段18も動作させておく必要が生じる。これは、黒単色の画像を形成する場合に、他色の感光体を回転させないとすると、中間転写ベルト10との摩擦により損傷してしまうからである。従って、黒単色の画像を形成する場合にも、他色の画像形成手段18も動作させておくため、動作を停止させておく場合に比べ、これら他色の画像形成手段18の寿命が短くなってしまう。
また、中間転写ベルトにカール癖や永久ひずみが生じる場合がある。特に、近年では画像形成装置の小型化がより望まれており、これに伴ってユニットの小型化を図る必要から、支持ローラを小径化することにより、ベルトの張架部にカール癖や永久ひずみがより発生しやすくなっている。中間転写ベルトにカール癖や永久ひずみが生じると、1次転写部および2次転写部にて均一な転写ができず、転写ムラ等の異常画像となる場合が多い。この対策としては、ベルト停止位置を毎回変更すること(特願平11−212426号公報)や、ベルト回転時以外にはベルトテンションを解除すること(特願平10−181927号公報)等がある。
さらに、装置のメインテナンス時においては、感光体に接触したまま中間転写ベルトを取り外すと傷が発生するため、解除して離間させることが多い。この場合、中間転写ベルトを感光体より離間する動作が必要となり、この動作のために解除レバー等の複雑な機構を備える必要があるため、コストアップにつながる。
そこで、本実施形態に係る複写機では、各感光体40に対して、中間転写ベルト10を接離させるための接離手段を設けている。なお、以下の説明では、シアン,マゼンタ,イエロー,黒用の各部材には、それぞれC,M,Y,Bkを符号に付記している。
図4は、中間転写ベルト10の張架構造の説明図であり、中間転写ベルト10が全ての感光体40C,M,Y,Bkに当接した全当接モードを示している。上記接離手段は、図4において、中間転写ベルト10をシアン、マゼンタ、イエローの各感光体40C,M,Yに対して同時に接離させるための第1揺動アーム70及び第1接離カム71と、中間転写ベルト10を黒感光体40Bkに対して接離させるための第2揺動アーム80及び第2接離カム81とから主に構成されている。上記第1接離カム71は、駆動制御部73からの制御信号で駆動制御される第1駆動モータ74により回転駆動される。また、上記第2接離カム81は、駆動制御部85からの制御信号で駆動制御される第2駆動モータ86により回転駆動される。
上記第1揺動アーム70は、その一端側が、第2揺動アーム80の長手方向中間位置よりも黒用1次転写ローラ62Bk側の揺動支点72で揺動可能に支持される。ここで、第2揺動アーム80が揺動するので、この揺動支点72自体も揺動することになる。第1揺動アーム70の他端側には中間転写ベルト10を張架する支持ローラ15が設けられている。そして、第1揺動アーム70の長手方向において、揺動支点72と支持ローラ15との間には、シアン用、マゼンタ用、イエロー用の3つの1次転写ローラ62C,M,Yが、各加圧スプリング63C,M,Yにより、各感光体40C,M,Y側に付勢された状態で回転可能に支持されている。第1揺動アーム70は、その長手方向中間位置よりも支持ローラ15側であって、3つの1次転写ローラ62C,M,Yの配設位置と反対側に第1接離カム71が当接しており、この第1接離カム71が回転することにより、第1揺動アーム70が揺動支点72を中心として揺動する。この結果、3つの1次転写ローラ62C,M,Yが3つの感光体40C,M,Yに対して接離動作を行い、中間転写ベルト10を3つの感光体40C,M,Yに対して一体で接離動作させることができる。
上記第2揺動アーム80はその一端側の揺動支点82を中心として中間転写ユニットフレーム(不図示)に揺動可能に支持されており、他端側には黒用1次転写ローラ62Bkが設けられている。この黒用1次転写ローラ62Bkは加圧スプリング63Bkにより黒感光体40Bk側に付勢された状態で回転可能に支持される。第2揺動アーム80は、その長手方向中間位置よりも黒用1次転写ローラ62Bk側であって、黒感光体40Bkの配設位置と反対側に第2接離カム81が当接しており、この第2接離カム81が回転することにより、第2揺動アーム80が揺動支点82を中心として揺動する。この結果、黒感光体40Bkに対して黒用1次転写ローラ62Bkが接離動作を行い、中間転写ベルト10が黒感光体40Bkに対して接離動作することができる。
図5は、4つの感光体40C,M,Y,Bkのうち黒感光体40Bkを残して、他の3つの感光体40C,M,Yから中間転写ベルト10を離間させた一部離間モードを示す図である。
図4の状態から第1接離カム71を半回転させることにより、第1揺動アーム70が揺動支点72を中心として図中下側に揺動し、シアン用,マゼンタ用,イエロー用の3つの1次転写ローラ62C,M,Yがこれらに対応した3つの感光体40C,M,Yから離れていき、中間転写ベルト10がこれら3つの感光体40C,M,Yから離間する。この結果、図5に示す一部離間モードとなり、黒単色画像を形成することができる。
この一部離間モードでは、中間転写ベルト10が黒感光体40Bkのみに当接し、これ以外の他の3つの感光体40C,M,Yから離間しているため、これら3つの感光体40C,M,Yでは中間転写ベルト10との接触による感光体劣化を防止することができる。また、黒感光体40Bk以外の他の3つの感光体40C,M,Yの動作を停止しておくことができるので、これらの感光体40C,M,Yだけでなく、これらの画像形成手段18の帯電装置60、現像装置61、クリーニング装置63等(図3参照)の寿命を延ばすことができる。
図6は、中間転写ベルト10を黒感光体40Bkからも離間させ、全ての感光体40C,M,Y,Bkから中間転写ベルト10を離間させた全離間モードを示す図である。作像時以外もしくは作像後一定時間経過してから、全ての感光体40C,M,Y,Bkから中間転写ベルト10を離間させる。
図5の状態から第2接離カム81を半回転させると、第2揺動アーム80が揺動支点82を中心として図中右回り方向に揺動し、黒用1次転写ローラ62Bkが下側に下がって黒感光体40Bkから離れていき、中間転写ベルト10が黒感光体40Bkから離間する。これにより、中間転写ベルト10は全ての感光体40C,M,Y,Bkから離間することになる。
また、このとき、一端を第2揺動アーム80により支持された第1揺動アーム70は揺動支点72側が図中下側に下がるため、第1揺動アーム70は図4の状態から略平行に下に移動することになる。仮に、第1揺動アーム70の揺動支点72が第2揺動アーム80に接続していなければ、第1揺動アーム70は図中左下側に傾斜した状態となり、イエロー用1次転写ローラ62Yがイエロー感光体40Yに最も接近しており、中間転写ベルト10とイエロー感光体40Yとの離間量が他の2つの感光体40C,Mに比べて小さくなってしまう。また、中間転写ベルト10の張力の減少量が小さく、張力を弱めてカール癖を防止する効果が十分に得られなくなってしまう。本実施形態、では、中間転写ベルト10を全ての感光体40C,M,Y,Bkから離間させたときには、第1揺動アーム70が略平行に下側に移動し、第1揺動アーム70の一端側だけが揺動する構成に比べ、中間転写ベルト10と各感光体40C,M,Yとの離間量が略一定となる。また、全当接モードに比べ、中間転写ベルト10のベルト張力が小さくなる。
さらに、黒用1次転写ローラ62Bkを黒感光体40Bkから離間させるための第2揺動アーム80の揺動に伴って、第1揺動アーム70全体が図中右側に移動するため、第1揺動アーム70の揺動支点72と反対側の端部に配設された支持ローラ15が右側に移動し、中間転写ベルト10の張力が弱められる。中間転写ベルト10はテンションローラ103で張力が掛かった状態となっているが、テンションスプリングが伸びてテンションローラ103による付勢力が弱まるため、ベルト張力を若干弱めることができる。よって、中間転写ベルト10が全ての感光体40C,M,Y,Bkから離間した状態では、中間転写ベルト10の張力が弱まり、ベルト生じるカール癖や永久ひずみを防止する効果がある。
ところで、中間転写ベルト10は装置内でテンションが付与された状態となっていることが多く、ベルトの回転による繰り返し曲げや継続的な引張り荷重によって生じるベルトの伸縮等によって劣化し、機械的破壊が生じやすい。また、中間転写ベルト10にカーボン分散タイプの半導電性ベルトを用いた場合、トナー像を転写する際の高電圧印加によりカーボン分散状態が崩れ、徐々にベルトの電気抵抗値が変化してしまい、使用可能なベルト抵抗値の範囲外となったり、頻繁に像担持体または記録シートと直接接触するためベルト表面が摩擦接触による摩耗が発生したりして寿命が来てしまう。従って、中間転写ベルト10を新しいものと交換する頻度が高くなり、ベルト交換を容易にできるようにしたり、中間転写ベルト10のみを交換できるようにしたりすることが求められるところである。
以下に、中間転写ベルト10交換を容易にできるようにした本実施形態の特徴部について説明する。
図7は、中間転写ベルト10が全当接モードにあるときの中間転写ベルト近傍の説明図、図8は、中間転写ベルト10を外すときの中間転写ベルト移動方向の説明図である。
本実施形態の中間転写ベルト10は、外周面にクリーニング部材としてのクリーニングブレード104が当接され、内周面には3つの支持ローラ14,15,16の他、クリーニング対向ローラ101が設けられている。これら、3つの支持ローラ14,15,16とクリーニング対向ローラ101との4つのローラで張架部材が構成されている。また、支持ローラ14,15,16はそれぞれ、中間転写ベルト10を駆動する駆動ローラ14、従動ローラ15、2次転写ニップを形成するための2次転写対向ローラ16となっている。これら中間転写ベルト10と中間転写ベルト10を張架している4つのローラ14,15,16,101とを合わせてベルトユニットとしての中間転写ユニットDという。中間転写ユニットDは、後に説明するように複写機本体に対して着脱可能となっている。
そして、クリーニングブレード104によるクリーニング位置の中間転写ベルト搬送方向下流側近傍に、中間転写ベルト10を外周面から加圧する加圧部材としてのテンションローラ103が設けられており、スプリングによって中間転写ベルト側に押圧されている。これによって、クリーニングブレード104によるベルトのクリーニング位置を、テンションローラ103によるベルト外周面の加圧位置に対してベルト表面移動方向上流側近傍となる。
また、中間転写ベルト10の自然長は、3つの支持ローラ14,15,16とクリーニング対向ローラ101とを順に結ぶ外側の共通接線と各ローラに中間転写ベルト10が接する周面の長さの総和、即ち4つのローラが形成するベルトの張架経路のよりも長くしており、上記テンションローラ103による加圧によって内側に湾曲させることによって所定の張力をもつようにしている。
また、上記テンションローラ103とクリーニングブレード104とは共に一体化されたクリーニングユニット内に設けている。このクリーニングユニットは、後述するように複写機本体に対して着脱可能となっている。
そして、本実施形態においては、中間転写ベルト10の交換時には、中間転写ユニットDを複写機から離脱させるために上方に移動させる。図8においては、中間転写ユニットDを上方にずらした時の中間転写ユニット周辺との位置関係を示した図である。本実施形態においては、中間転写ベルト交換時に中間転写ユニットDを移動させるのに伴って、中間転写ベルト10とテンションローラ103との間にかかる圧力が解除される構造を有している。
本実施形態の更に具体的な構成について説明する。
図9は、本実施形態の複写機に対して着脱可能に構成した着脱ユニットAの斜視図である。この着脱ユニットAは、上記中間転写ユニットDと上記クリーニング装置17とがユニットフレームCに一体に設けられており、それらを一体化して複写機に対して着脱できる構成となっている。この着脱ユニットAが複写機本体に装着状態であるとき、図7に示したように中間転写ベルト10がテンションローラ103で押圧された状態となっている。
この着脱ユニットAにおいて、中間転写ユニットDには、中間転写ベルト10を張架する4つのローラのローラ軸方向端部を保持し位置決めするための側板110a,bがローラ軸方向両端部に設けられている。そして、複写機内に着脱ユニットAが装着状態となっているときに装置手前側となる側板110aに取っ手部106を設けている。
クリーニング装置17は、クリーニングブレード104とテンションローラ103、そして、クリーニングブレード104によるベルトクリーニング位置よりベルト移動方向上流側でベルト表面に当接するファーブラシ105とを一体に収容するクリーニングユニットフレーム17aを有し、着脱ユニットAに対して着脱可能なクリーニングユニット17となっている。このクリーニングユニットには、クリーニングユニットフレーム17aのテンションローラ軸方向端部を規制する側板に、装置手前側に突き出した取っ手107を設けている。
上記構成において、中間転写ベルト10を交換する手順について説明する。
先ず、着脱ユニットAを複写機本体から離脱する。このため、中間転写ユニットDに設けた取っ手106を手前に引く。これによって、着脱ユニットA全体が複写機本体から装置手前が側に引き出され、そのまま引き続けることで、着脱ユニットA全体を複写機から外すことができる。このとき、全ての感光体40C,M,Y,Bkから中間転写ベルト10を離間させた全離間モードとしているので、中間転写ベルト表面に感光体が接触することなく、着脱ユニットAをスムースに取り出ことができる。図10(a)は、複写機から外した着脱ユニットAを上方から見た平面図である。
そして、この露出した状態の着脱ユニットAにおいて、中間転写ユニットDの取っ手106を持って上方に引き上げ、中間転写ユニットDを着脱ユニットAから離脱する。この動作に同期して中間転写ベルト10がテンションローラ103から離間する方向に移動することができるので、中間転写ベルト10に対するテンションローラ103の圧力が解除される。
図11(a)(b)は、着脱ユニットAから離脱させた中間転写ユニットDから、中間転写ベルト10を外す方法を示した説明図である。中間転写ユニットDを中間転写ベルト10を張架しているローラ軸方向に立てる。このとき、中間転写ベルトテンションは既に緩まっているので、中間転写ベルト10を張架ローラから容易に引き抜き、新しい中間転写ベルト10と交換することができる。
そして、新たな中間転写ベルト10を張架した中間転写ユニットDを着脱ユニットAに装着するとき、上方から載置することで、着脱ユニットAに残したクリーニングユニット内のテンションローラ103が再び中間転写ベルト外周面を押圧して中間転写ベルト10にテンションをかけ、画像形成に適したテンションを得ることができる。
そして、着脱ユニットAを複写機本体に挿入し、装着することによって、再び画像形成を開始可能な状態とすることができる。図12は、着脱ユニットAを複写機本体に装着したときの、位置決め機構の説明図で、装置上方からみた透視平面図である。着脱ユニットAのユニットフレーム奥側の面には、図12に示すように位置決めピン112を設けており、複写機本体裏側の面板120に形成した位置決め穴120aに侵入するようになっている。これによって、複写機本体から頻繁に着脱を行う可能性のある着脱ユニットAの複写機内での位置決めを正しく行うことができる。
ここで、中間転写ユニットDを立てたとき下になる側板110aには、中間転写ベルト幅方向端部にベルト外周面側から当接する位置規制部を形成するためにたるみ防止部材102を設けている。このたるみ防止部材102によって、中間転写ユニットDを立てるときにベルトの一部が圧解除の自然なベルト状態より内側に入り込む位置をとってベルト端部が側板110aに突き当たり、下方に抜け落ちないようにすることができる。たるみ防止部材102は、中間転写ベルト幅方向の端部のみに当接するようにしているが、この図に示す形状に限るものでなく、中間転写ベルト幅方向の3分の1程度まで延在した長さにするなど、種々の形状が考えられる。また、たるみ防止部材102を中間転写ベルト表面が滑りにくい、即ち摩擦係数がある程度ある材質のもの(例えば、SUSなど)で形成すると、より確実に中間転写ベルト10の抜け落ちを防止することができる。このたるみ防止部材102は、図7に示すように、複写機本体内に中間転写ユニットDが位置し、テンションローラ103によって中間転写ベルト10が内側に湾曲しているときには中間転写ベルト表面に接触しない位置にある。従って、中間転写ベルト10の駆動に関して支障はない。そして、図8に示すように、中間転写ユニットDを持ち上げたときに側板110aから中間転写ベルト10が抜け落ちない程度に中間転写ベルト10を内側に入り込ませてたるみを規制するものである。
また、中間転写ユニットDを外した状態の着脱ユニットAは、クリーニングユニットを着脱することもできる。図9におけるクリーニングユニットの取っ手107を手前に引くことによって、クリーニングユニットを前方にスライドさせて取り出すことができる。
図13は、中間転写ユニットDとクリーニングユニットとを外したときのユニットフレームCの斜視図である。ユニットフレーム内面には、クリーニングユニット取り出し口に向かって2本のガイド溝Bを形成し、クリーニングユニットを取り出すときクリーニングユニットフレーム17a底面に設けたレール(図示を省略)が嵌入してスライドできるようにしている。
尚、中間転写ユニットDとクリーニングユニット17とをそれぞれ分離可能に構成しているため、ベルトクリーニング部材と中間転写ベルト10との位置関係がずれやす中間転写ベルト10のクリーニング不良の原因となる。本実施形態においては、図9及び図10に示すように、中間転写ユニットDの側板110bに設けたクリーニング装置位置決め手段としての先端テーパ形状の位置決めピン108を、クリーニングユニット17の側板に設けた位置決め穴にスライド進入させることで中間転写ユニットDとクリーニングユニット17とが位置決めされるようになっている。
位置決めの際には、図10(b)に示すように、クリーニングユニットを着脱ユニットAに対して少し引き出した状態で中間転写ユニットDを着脱ユニットAに上方から載置し、最後にクリーニングユニットを奥まで押し込んで位置決めピン108を位置決め穴にスライドして進入させればよい。
図14は、中間転写ユニットDの側板形状の変形例を示す図である。この図のように、中間転写ベルト10の交換のために中間転写ユニットDを立てたとき、下にする側の側板110aを、4本の支持ローラ14,15,16,101のベルト張架経路より大きくしても良い。但し、他端側の側板110bは、中間転写ベルト10を抜き出せるように中間転写ベルト張架経路より小さくしておく。そして、側板110aには、図11と同様にたるみ防止部材102を設けている。図14では、中間転写ベルトの端部は側板110aに突き当たって落下しにくくなっている。しかし、中間転写ベルト10の交換のために中間転写ユニットDを立てる方向を逆さにしてしまったり、移動の途中で逆さになったりした場合でも、中間転写ベルト10を抜けにくくすることができる。これは、たるみ防止部材102と中間転写ベルト10との摩擦や中間転写ベルト10が内側に入り込み支持ローラ14,15,16,101への巻き付き量が多くなったりすることによるものである。
〔実施形態2〕
次に、本発明を、タンデム型直接転写方式のカラー電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した実施形態2について説明する。
図15は、タンデム型直接転写方式のカラー電子写真複写機の搬送ベルトとしての転写搬送ベルト近傍の説明図である。この複写機は、実施形態1のタンデム型中間転写方式のカラー電子写真複写機を直接転写方式にした部分以外の構造は、図1と同じなので、本実施形態2では、直接転写方式としての特徴的な部分のみを説明する。
図15は、転写材搬送ベルト90が全ての感光体40C,M,Y,Bkに当接した全当接モードを示している。
図15において、転写材搬送ベルト90をシアン感光体40Cとマゼンタ感光体40Mとイエロー感光体40Yとに対して同時に接離させるために、第1揺動アーム91と第1接離カム92とが設けられている。また、転写材搬送ベルト90を黒感光体40Bkに対して接離させるために、第2揺動アーム93と第2接離カム94とが設けられている。そして、第1揺動アーム91の揺動支点95が第2揺動アーム93上で支持され、第2揺動アーム93の揺動支点96が転写ユニットフレーム(不図示)に支持されている。
また、黒感光体40Bkと黒用転写ローラ97Bkとの転写部よりも転写紙Pの搬送方向上流側に転写材ガイド98と転写材搬送ローラ対99が設けられており、また、シアン感光体40Cとシアン用転写ローラ97Cとの転写部の転写紙搬送方向下流側に図示しない定着装置が設けられている。
なお、転写材搬送ベルト90を各感光体40C,M,Y,Bkに対して接離動作させて一部離間モードや全離間モードとする構成は、上記実施例1で説明した構成と同様なので詳しい説明は省略する。
本実施例のカラー電子写真複写機では、黒単色画像を形成する場合には、黒感光体40Bk以外の3つの感光体40C,M,Yから転写材搬送ベルト90を離間させ、さらに作像時以外もしくは作像後一定時間経過してから全ての感光体40C,M,Y,Bkから転写材搬送ベルト90を離間させる。これにより、カラー電子写真複写機を長時間停止した場合であっても、感光体劣化を防止でき電位ムラに起因する画像ムラを防ぐことができる。また、転写材搬送ベルト90のカール癖や永久ひずみを防ぐことができ、カール癖や永久ひずみに起因する画像ムラを防ぐことができる。さらに、全ての感光体から転写材搬送ベルトを離間させてベルト張力を緩めた場合でも、ベルト張力は0よりも大きくしておくので、支持ローラとの位置ずれに起因する重ね合わせトナー像の色ずれを防ぐことができる。
また、上記接離手段を、少なくとも1つの像担持体として黒感光体40Bkを残して他の像担持体としてシアン、マゼンタ、イエロー感光体40C,M,Yから中間転写ベルト10を接離させるための第1の揺動部材として第1揺動部材91と、該少なくとも1つの像担持体としての黒感光体40Bkから該中間転写ベルト10を接離させるための第2の揺動部材としての第2揺動部材93を用いて構成し、且つ、該第1の揺動部材としての第1揺動アーム91の揺動支点95を該第2の揺動部材としての第2揺動アーム93上に設けた。よって、第2揺動アーム93を揺動させることにより、第1揺動アーム91は第2揺動アーム93上の揺動支点95自体が揺動するため、第1揺動部材91を略平行に移動させることが可能となる。従って、第1揺動アーム91の揺動支点95自体が揺動しない場合に比べ、該揺動支点95に近い位置に配設されたイエロー用1次転写ローラ97Yの離間量が不足することはなく、シアン、マゼンタ、イエロー感光体40C,M,Yから中間転写ベルト10を略均等に離間させることができる。また、全当接モードに比べ、中間転写ベルト10のベルト張力を小さくすることができる。
また、無端ベルトが中間転写ベルト10であり、像担持体としての感光体40C,M,Y,Bk上のトナー像を該中間転写ベルト10表面に1次転写するための1次転写手段62C,M,Y,Bkと、該中間転写ベルト10上に転写されたトナー像を転写材上に2次転写する2次転写手段としての2次転写装置22とを有する。よって、中間転写ベルト10との当接による各感光体40C,M,Y,Bkの劣化を防いで電位ムラを防止することができる。
また、無端ベルトが転写材を担持して搬送する転写材搬送ベルト90であり、像担持体としての感光体40C,M,Y,Bk上のトナー像を該転写材搬送ベルト90に担持された転写材としての転写紙P表面に転写するための転写手段としての転写ローラ97C,M,Y,Bkを有する。よって、転写材搬送ベルト90との当接による各感光体40C,M,Y,Bkの劣化を防いで電位ムラを防止することができる。
次に、本発明を適用した特徴部について説明する。
本実施形態においては、転写材搬送ベルトの自然長は、3つの支持ローラ14,15,16を順に結ぶ外側の共通接線と各ローラに転写材搬送ベルトが接する周面の長さの総和、即ち3つのローラが形成するベルトの張架経路のよりも長くしており、ベルト外周面から加圧する搬送ベルト加圧部材としてのテンションローラ103による加圧によって内側に湾曲させ、全当接モードのときに所定の張力をもつようにしている。
また、これら転写材搬送ベルトとこの転写材搬送ベルトを張架している3つのローラ14,15,16とを転写材搬送ベルトユニットとして一体化し複写機本体に対して着脱可能に構成している。また、この転写材搬送ベルトユニットとテンションローラ103とを有する着脱ユニットAを、一体的に複写機本体に対して着脱可能にしている。これらの構造については、実施形態1とほぼ同様なので説明を省略する。
そして、転写材搬送ベルトの交換のときには、先ず、着脱ユニットAを複写機本体から離脱する。このとき、上記のように、全ての感光体40C,M,Y,Bkから転写材搬送ベルト90を離間させているので、転写材搬送ベルト表面に感光体が接触することなく、着脱ユニットAをスムースに取り出すことができる。そして、この露出した状態の着脱ユニットAにおいて、転写材搬送ベルトユニットを上方に引き上げ着脱ユニットAから離脱する。この動作に同期して転写材搬送ベルトがテンションローラ103から離間する方向に移動することができるので、転写材搬送ベルトに対するテンションローラ103の圧力が解除される。
そして、実施形態1と同様に転写材搬送ベルトを張架ローラ14,15,16から引き抜き、新しい転写材搬送ベルトと交換することができる。
そして、新たな転写材搬送ベルトを張架した転写材搬送ベルトユニットを着脱ユニットAに装着するとき、上方から載置することで、着脱ユニットAに残したテンションローラ103が再び転写材搬送ベルト外周面を押圧する。
その後、着脱ユニットAを複写機本体に挿入し装着することによって、再び画像形成を開始可能な状態とすることができる。
尚、実施形態1と同様に、着脱ユニットAを複写機本体に装着したときの、位置決め機構として、位置決めピンも設けている。
また、本実施形態には記載していないが、実施形態1と同様に、転写材搬送ベルトのクリーニングを行うクリーニングユニットを設け、このクリーニングユニット内にテンションローラ103を設けることもできる。
また、転写材搬送ベルトユニットやクリーニングユニットに取っ手を設け、それぞれを着脱ユニットAに対して着脱しやすくしたり、着脱ユニットAを複写機本体に対して着脱しやすくしたりすることもできる。
〔実施形態3〕
次に、本発明を、リボルバー中間転写方式のカラー電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した実施形態3について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機全体の構成について説明する。
図16は、本実施形態3に係る複写機全体の概略構成図であり、図17は、この複写機の主要部である画像形成部の概略構成図である。この複写機は、主に、画像読取部(以下、「スキャナ部」という)300と、図3に示す画像形成部(以下、「プリンタ部」という)100と、給紙カセット部200とから構成されている。
上記スキャナ部300は、原稿のカラー画像情報を、例えばレッド、グリーン、ブルー(以下、それぞれ「R」、「G」、「B」という。)の色分解光ごとに読み取り、電気的な画像信号に変換する。そして、これらR、G、Bの色分解画像信号の強度レベルに基づいて図示しない画像処理部で色変換処理を行い、Bk、Y、C、Mの画像データを得る。このようにして得た画像データは、上記プリンタ部100に送られる。
上記プリンタ部100は、像担持体としての感光体ドラム240と、帯電手段としての帯電チャージャ201と、感光体除電手段としての除電装置202と、クリーニングブレード104及びファーブラシからなる感光体クリーニング装置210と、潜像形成手段としての書込光学ユニット220と、現像装置としてのリボルバー現像装置であるリボルバー現像ユニット401と、中間転写ユニット500と、2次転写手段としてのベルトユニットとしての2次転写ユニット600と、定着ローラ対701を用いた定着手段としての定着ユニット700などで構成されている。上記感光体ドラム240は図17中矢印Aで示すように反時計方向に回転する。この感光体ドラム240の周囲には、上記帯電チャージャ201、上記感光体クリーニング装置210、上記リボルバー現像ユニット401のうちの選択された現像器、上記中間転写ユニット500などが配置されている。
上記書込光学ユニット220は、上記スキャナ部300からの画像データを光信号に変換して、上記帯電チャージャ201によって一様帯電された感光体ドラム240の表面に、原稿の画像に対応したレーザ光Lを照射して光書き込みを行い、該感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する。この書込光学ユニット220は、光源としての半導体レーザ、レーザ発光駆動制御部、ポリゴンミラーとその回転用モータ、f/θレンズ、反射ミラーなどによって構成することができる。
上記リボルバー現像ユニット401は、Bkトナーを用いるBk現像器410、Yトナーを用いるY現像器420、Cトナーを用いるC現像器430、Mトナーを用いるM現像器440、該ユニット全体を反時計回りに回転させる図示しないリボルバー駆動装置などによって構成されている。このリボルバー現像ユニット401を構成する各現像器410,420,430,440は、上記感光体ドラム240上の静電潜像を現像するために現像剤の穂を該感光体ドラム表面に接触させて回転する現像剤担持体としての現像スリーブ411,421,431,441、該現像剤を汲み上げて攪拌するために回転する現像剤パドル412,422,432,442、該現像スリーブを回転させる図示しないスリーブ駆動部などで構成されている。
本実施形態3において、各現像器410,420,430,440内のトナーは、トナーボトル413,423,433,443から供給され、フェライトキャリアとの攪拌によって負極性に帯電される。また、各現像器の現像スリーブ411,421,431,441には、図示しない現像バイアス印加手段としての電源により、負の直流電圧(直流成分)に交流電圧(交流成分)が重畳された現像バイアスが印加されている。これにより、各現像スリーブと上記感光体ドラム240の金属基体層との間には所定の現像バイアスが印加されることになる。
上記中間転写ユニット500は、中間転写体としての中間転写ベルト501、該中間転写ベルト501を張架する複数のローラ507〜512などで構成されている。この中間転写ベルト501の周囲には、上記2次転写ユニット600、中間転写体クリーニング装置であるベルトクリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505、中間転写ベルト501の非作像領域の裏面に設けられた位置検出用マークを検出するマークセンサとしての光学センサ514などが対向するように配設されている。上記中間転写ベルト501は、1次転写手段である1次転写バイアスローラ507と、ベルト駆動手段としてのベルト駆動ローラ508と、ベルトテンションローラ509と、2次転写対向ローラ510と、クリーニング対向ローラ511と、アースローラ512とに張架されている。これら各ローラは導電性材料で形成され、上記1次転写バイアスローラ507以外の各ローラは接地されている。上記1次転写バイアスローラ507には、定電流又は定電圧制御された1次転写電源801が接続されており、トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に制御され、所定の印加タイミングで1次転写バイアスが印加される。
また、上記中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって回転駆動されるベルト駆動ローラ508により、図17中矢印Sの方向に駆動される。また、この中間転写ベルト501は、半導体又は絶縁体で構成された単層又は多層構造となっており、その表面抵抗値は、1012[Ω/cm]程度に設定されている。表面抵抗値を1012[Ω/cm]程度に設定することで、1次転写時の1次転写電界の回り込みを防止することができ、重ねチリを抑制することができる。
上記感光体ドラム240上の各色トナー像を上記中間転写ベルト501に転写する1次転写部では、中間転写ベルト501が上記1次転写バイアスローラ507及び上記アースローラ512で該感光体ドラムに押し当てられている。これにより、上記1次転写部において、上記感光体ドラム240と上記中間転写ベルト501との間には所定幅のニップ部が形成される。
上記2次転写ユニット600は、搬送部材としての転写材搬送ベルト601、転写材搬送ベルトを張架する支持部材としての3つの支持ローラ602,603,604、2次転写手段としての2次転写バイアスローラ605などで構成されている。この転写材搬送ベルト601における支持ローラ602,603間の張架部は、上記中間転写ベルト501を介して上記2次転写対向ローラ510に圧接可能になっている。また、転写材搬送ベルトを外周面から加圧する加圧部材としてのテンションローラ103が設けられており、スプリングによって転写材搬送ベルト側に押圧されている。上記3つの支持ローラ602,603,604の一つは、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ローラにより上記転写材搬送ベルト601を図中矢印Tの方向に駆動する。
上記2次転写バイアスローラ605は、上記中間転写ユニット500の2次転写対向ローラ510との間に、上記中間転写ベルト501及び上記転写材搬送ベルト601を挟持するように配設されている。この2次転写バイアスローラ605は、定電流制御された2次転写電源802によって所定電流の転写バイアスが印加されている。また、上記2次転写ユニット600には、上記転写材搬送ベルト601及び上記2次転写バイアスローラ605が上記2次転写対向ローラ510に対して接離可能なように、上記支持ローラ602及び2次転写バイアスローラ605は図示しない接離機構が設けられている。尚、図17における2点鎖線は、転写材搬送ベルト601及び支持ローラ602の離間位置を示している。
2次転写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ510とに挟持された中間転写ベルト501と転写材搬送ベルト601の間の2次転写部には、レジストローラ対650によって所定のタイミングで転写材である転写紙Pが送り込まれる。また、転写材搬送ベルト601における定着ユニット700側の支持ローラ603に張架されている部分には、転写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607とが対向している。また、転写材搬送ベルト601における支持ローラ604に張架されている部分には、転写材担持体クリーニング装置であるクリーニングブレード608が当接している。
上記転写紙除電チャージャ606は、転写紙Pに保持されている電荷を除電することにより、転写紙自体のこしの強さで該転写紙を転写材搬送ベルト601から良好に分離できるようにするものである。上記ベルト除電チャージャ607は、上記転写材搬送ベルト601上に残留する電荷を除電するものである。また、上記クリーニングブレード608は、上記転写材搬送ベルト601の表面に付着した付着物を除去してクリーニングするものである。
〔制御例1〕
次に、上記複写機1において、すべての現像器410,420,430,440を用いるフルカラー画像形成時の一制御例(以下、本制御例を「制御例1」という。)について説明する。尚、本制御例では、日本工業規格A3版タテ方向の画像形成を行う場合を例に挙げて説明する。
利用者がコピースタートキーを押すと、上記感光体ドラム240は、図示しない駆動モータによって図17に示すように反時計方向に回転を開始し、また、上記中間転写ベルト501は、ベルト駆動ローラ508によって矢印Sの方向に回転する。そして、原稿5の画像データの読み取りが開始され、その画像データに基づくレーザ光Lによる光書き込みが行われる。これにより、感光体ドラム240上には、まずBk静電潜像が形成される。
現像位置に移動したBk現像器410は、該現像位置にやってくるBk静電潜像を現像する。そして、感光体ドラム240上に形成されたBkトナー像は、中間転写ベルト上の転写予定領域に1次転写される。その後、次に現像を行うY現像器420により感光体ドラム240上に形成されたYトナー像は、中間転写ベルト501上のBkトナー像に重ね合うようにして1次転写される。以後のC及びMについても同様である。
このようにして、中間転写ベルト501上に4色重ね合わせて形成されたトナー画像は、2次転写部において転写紙Pに一括転写される。この転写紙Pは、上記2次転写部に中間転写ベルト501上のトナー画像の先端がさしかかるときに、上記レジストローラ対650によって該2次転写部に供給される。尚、この転写紙Pは、画像形成動作が開始される時期に、給紙カセット部200の転写紙カセット44又は手差しトレイ51からレジストローラ対650に給送されている。そして、転写紙Pが上記中間転写ベルト501上のトナー画像と重ねられて2次転写部を通過するときに、2次転写バイアスローラ605に印加される2次転写バイアスにより、該トナー画像が転写紙P上に一括転写される。
このようにしてトナー画像が転写された転写紙Pは、転写材搬送ベルト601の駆動に従って搬送され、上記転写紙除電チャージャ606との対向部を通過するときに除電されて該転写材搬送ベルトから剥離する。そして、定着ローラ対701のニップ部でトナー画像が溶融定着され、排出ローラ対56により装置外に送り出される。
尚、上記1次転写後に、上記感光体ドラム240は、再使用に備えて除電装置202によって均一に除電された後、その表面に残留した転写残トナーが上記感光体クリーニング装置210でクリーニングされる。また、上記2次転写後に、上記中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない接離機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベルトクリーニングブレード504によってクリーニングされる。
次に、本発明を適用した特徴部について説明する。
本実施形態においては、転写材搬送ベルト601の自然長は、3つの支持ローラ602,603,604を順に結ぶ外側の共通接線と各ローラに転写材搬送ベルト601が接する周面の長さの総和、即ち3つのローラが形成するベルトの張架経路のよりも長くしており、ベルト外周面から加圧する搬送ベルト加圧部材としてのテンションローラ103による加圧によって内側に湾曲させて所定の張力をもつようにしている。
また、これら転写材搬送ベルト601とこの転写材搬送ベルト601を張架している3つの支持ローラ602,603,604とを転写材搬送ベルトユニットとして一体化し複写機本体に対して着脱可能に構成している。また、この転写材搬送ベルトユニットとテンションローラ103とを有する着脱ユニットAを、一体的に複写機本体に対して着脱可能にしている。これらの構造については、実施形態1とほぼ同様なので説明を省略する。
そして、転写材搬送ベルト601の交換のときには、先ず、着脱ユニットAを複写機本体から離脱する。このとき、上記のように、2次転写ニップを離間させているので、転写材搬送ベルト表面に中間転写ベルト501が接触することなく、着脱ユニットAをスムースに取り出すことができる。そして、この露出した状態の着脱ユニットAにおいて、転写材搬送ベルトユニットを上方に引き上げ着脱ユニットAから離脱する。この動作に同期して転写材搬送ベルトがテンションローラ103から離間する方向に移動することができるので、転写材搬送ベルトに対するテンションローラ103の圧力が解除される。
そして、実施形態1及び2と同様に転写材搬送ベルトを支持ローラ602,603,604から引き抜き、新しい転写材搬送ベルト601と交換することができる。
そして、新たな転写材搬送ベルト601を張架した転写材搬送ベルトユニットを着脱ユニットAに装着するとき、上方から載置することで、着脱ユニットAに残したテンションローラ103が再び転写材搬送ベルト外周面を押圧する。
その後、着脱ユニットAを複写機本体に挿入し装着することによって、再び画像形成を開始可能な状態とすることができる。
尚、実施形態1及び2と同様に、着脱ユニットAを複写機本体に装着したときの、位置決め機構として、位置決めピンも設けている。
また、実施形態1と同様に、転写材搬送ベルトのクリーニングを行うクリーニングユニット17を設け、このクリーニングユニット17内にクリーニングブレード608と共にテンションローラ103を設けている。そして、クリーニングユニットを着脱ユニットAに対して着脱可能に構成している。
また、転写材搬送ベルトユニットやクリーニングユニット17に取っ手を設け、それぞれを着脱ユニットAに対して着脱しやすくしたり、着脱ユニットAを複写機本体に対して着脱しやすくしたりすることもできる。
ところで近年、電子写真装置においては、市場からの高画質化、高耐久化、低コスト化、フルカラー化等の要求が高まっている。上記実施形態1乃至3は、いずれもフルカラーの画像を形成することができる。
また特に、最近は、カラープリンター、カラー複写機の普及によりオフィスのフルカラー化が進み、フルカラーをモノクロ並のスピードで出力する装置の要求が高まっている。この要求を満足するために、いわゆるタンデム型フルカラー画像形成装置が注目されている。タンデム型画像形成装置とは、複数の感光体が並べて備えられており、それぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を転写し、順次重ね合わせて記録材上に合成カラー画像を記録するものである。このタンデム型画像形成装置では、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返して感光体上に合成フルカラー画像を形成する、いわゆる1ドラム型の画像形成装置に比べて、プリント時間の大幅な短縮が可能である。上記実施形態1及び2においては、プリント時間の大幅な短縮ができるというメリットがある。
以上、実施形態1によれば、中間転写ベルト10にかかる圧力を解除するための操作を独立して行わなくてもベルト交換を容易に行うことができる。また、中間転写ベルト10以外の部材までも交換する必要がないという効果もある。
また、張架部材としての4つのローラ14,15,16,101ローラが形成するベルトの張架経路のよりも中間転写ベルト10を長くし、テンションローラ103によって中間転写ベルト10を内側に湾曲させて加圧している。これによって、中間転写ユニットの形状に自由度が増し、また、内側からテンションをかけるのに比して中間転写ユニットを小型化でき、省スペース化に有効となるという効果が得られる。
また、中間転写ユニットを立てたとき下になる側板110aには、中間転写ベルト幅方向端部にベルト外周面側から当接して位置規制部を形成するためのたるみ防止部材102を設けている。このたるみ防止部材102によって、中間転写ユニットを立てるときにベルトが弛んで側板から下方に抜け落ちないようにすることができる。
また、たるみ防止部材102を中間転写ベルト表面が滑りにくい、即ち摩擦係数がある程度ある材質のもので形成すると、より確実に中間転写ベルト10の抜け落ちを防止することができる。中間転写ベルト交換のために中間転写ユニットを立てる方向が逆になった場合でも、たるみ防止部材102を設けない場合に比して中間転写ベルト10が抜け落ちにくくすることができる。
また、テンションローラ103は、中間転写ベルトクリーニング位置のベルト搬送方向下流側近傍に設定しているので、テンションローラ103が転写残トナーによって汚れるのを防止することができる。また、図示を省略したが、クリーニングユニットに廃トナー回収部を設けており、中間転写ベルト10から除去した廃トナーがテンションローラ103に付着したり飛散したりすることを防止することもできる。
また、テンションローラ103とクリーニングブレードとはクリーニングユニットで一体的に複写機本体に対して着脱可能となっている。これによって、テンションローラ103を中間転写ベルト10に圧力を加えるためだけでなく、中間転写ベルト10のクリーニング位置を決めるためにも兼用することが可能となる。
また、中間転写ユニットの側板110bに位置決めピン108をクリーニングユニット17の側板に設けた位置決め穴にスライド進入させるようにしているので、分離可能に構成しているベルトクリーニング部材と中間転写ベルト10との位置がずれることを防止でき、中間転写ベルト10のクリーニング不良の発生を防止できる。
また、中間転写ユニットDの装置手前側となる側板110aに取っ手部106を設けており、この取っ手106を手前に引くことで、着脱ユニットAを複写機本体から引き出すことができ、更に中間転写ユニットを着脱ユニットAに対して取っ手106を持って脱着できるようにしている。従って、中間転写ベルト10を交換する時には、取っ手を利用することで着脱ユニットAの複写機本体に対する脱着がしやすいと共に、中間転写ベルト着脱ユニットAに対する脱着もしやすくなる。これによって、複写機本体に対する中間転写ベルト10の脱着がしやすくなる。
また、クリーニングユニットのフレーム17aの側板に取っ手107を設けており、取っ手107を手前に引くことでクリーニングユニットの着脱ユニットAに対する脱着ができるようにしている。従って、クリーニングユニットを他の部材から取り出しやすくなる。そして、クリーニングユニットのメインテナンスもしやすくなる。
また、実施形態1においては、既に述べたように複写機本体に比して中間転写ベルト10の耐久年数が短くなりやすく、中間転写ベルト10のみを交換できるようにすることに対しての要求が高い中間転写方式のタンデム型複写機に、本発明の構成を適用しているので、そのメリットも大きい。これによって、プリント速度が速く、直接転写方式のタンデム型複写機に比して小型化も可能となるため近年注目をあびつつある中間転写方式のタンデム型複写機で、中間転写ベルト10の交換が容易で、かつ中間転写ベルト10のみを交換することができるようになる。
尚、実施形態2及び3においては、無端ベルトとして転写材搬送ベルトに本発明を適用している。これによって、上記実施形態1と同様の効果が転写材搬送ベルトや転写材搬送ベルトをクリーニングするための転写材搬送ベルトクリーニング装置に関しても同様に言うことができる。
尚、実施形態1乃至3に記載した無端ベルトの張架方法は、ベルトを装置本体から離脱させるのが用意となると共に、ベルト交換のために張架部材等を交換する必要がなくなるので、低コスト化に有効である。
実施形態に係るタンデム型間接転写方式のカラー電子写真複写機の概略構成図。 中間転写ベルトの断面図。 画像形成手段の部分拡大図。 中間転写ベルトの張架構造の説明図。 一部離間モードを示す図。 全離間モードを示す図。 中間転写ベルトが全当接モードにあるときの中間転写ベルト近傍の説明図。 中間転写ベルトを外すときの中間転写ベルト移動方向の説明図。 本実施形態の複写機に対して着脱可能に構成した着脱ユニットAの斜視図。 (a)は、複写機から外した着脱ユニットを上方から見た平面図。 (b)は、クリーニングユニットを少し引き出した状態の着脱ユニットを上方から見た平面図。 (a)及び(b)は、着脱ユニットから離脱させた中間転写ユニットから、中間転写ベルトを外す方法を示した説明図。 着脱ユニットを複写機本体に装着したときの位置決め機構の説明図。 中間転写ユニットとクリーニングユニットとを外したときのユニットフレームCの斜視図。 中間転写ユニットの側板の形状の変形例を示す図。 実施形態2に係るタンデム型直接転写方式のカラー電子写真複写機の転写搬送ベルト近傍の説明図。 実施形態3に係る複写機全体の概略構成図。 実施形態3に係る複写機の主要部である画像形成部の概略構成図。 従来の、直接転写方式のタンデム型画像形成装置。 従来の、中間転写方式のタンデム画像形成装置。
符号の説明
10 中間転写ベルト
17 クリーニングユニット
18Bk、18Y、18M、18C 画像形成ユニット
20 タンデム画像形成装置
22 2次転写装置
40Bk、40Y、40M、40C 感光体ドラム
61 現像ユニット
62Bk、62Y、62M、62C 一次転写ローラ
70、91 第1揺動アーム
71,92 第1接離カム
72、95 第1揺動アームの揺動支点
74 第1駆動モータ
80、93 第2揺動アーム
81、94 第2接離カム
82,96 第2揺動アームの揺動支点
86 第2駆動モータ
90,601 転写材搬送ベルト
97Bk、97Y、97M、97C 転写ローラ
100 複写装置本体
102 たるみ防止部材
103 テンションローラ
106 取っ手部
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
A 着脱ユニット
B ガイド溝
C ユニットフレーム
500、D 中間転写ユニット

Claims (7)

  1. 複数の像担持体と、前記複数の像担持体の下方に設けられる無端ベルトである中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架する複数の張架ローラと、前記複数の像担持体上のトナー像を前記中間転写ベルトに順次転写する一次転写手段と、前記中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写する二次転写手段と、前記中間転写ベルトの表面移動方向における前記二次転写手段と前記一次転写手段との間の前記中間転写ベルト部分を加圧するとともに内側に湾曲させて前記中間転写ベルトに所定の張力を付与する加圧部材と、前記中間転写ベルトと前記複数の張架ローラとを一体で支持する中間転写ユニットと、前記中間転写ユニットと前記加圧部材とを一体で支持し装置本体に対して前記張架ローラの軸方向に引き出し可能に構成される着脱ユニットとを備え、
    前記着脱ユニットを装置本体から引き出した状態で前記中間転写ユニットを持ち上げることにより、前記加圧部材と前記中間転写ベルトとの間にかかる圧力が解除されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の中画像形成装置において、
    上記中間転写ベルトの一部が圧解除の自然なベルト状態より内側に入り込む位置をとるよう該一部の位置を規制する位置規制部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2画像形成装置において、
    上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置とを設けことを特徴とする画像形成装置
  4. 請求項1または2画像形成装置において、
    上記無端ベルトを無端移動させるベルト駆動手段と、
    上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置とを設け、
    該クリーニング装置による該ベルトのクリーニング位置を、上記加圧部材による該無端ベルト外周面の加圧位置に対して該ベルト駆動手段による中間転写ベルト表面移動方向上流側近傍としたことを特徴とする画像形成装置
  5. 請求項1または2画像形成装置において、
    上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置を設け、
    該クリーニング装置としてベルト装置本体に対して着脱可能なクリーニングユニットを用い、該クリーニングユニットに上記加圧部材を設けたことを特徴とする画像形成装置
  6. 請求項1または2画像形成装置において、
    上記中間転写ベルトの外周面をクリーニングするクリーニング装置と、該クリーニング装置を該中間転写ベルトに対して位置決めするクリーニング装置位置決め手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置
  7. 請求項1〜6のいずれか一画像形成装置において、
    上記中間転写ユニットに取っ手を設けたことを特徴とする画像形成装置
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