JP2010044098A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体の移動方向に垂直な方向に生じる光沢度ムラに影響されることなく中間転写体表面の光沢度を測定し、光沢度不足による制御不良の発生を防止することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】潜像担持体、帯電手段、画像形成手段、1次転写手段、2次転写手段、クリーニング手段を備える画像形成装置であって、中間転写体上に形成されたトナーパターンを検出する検出手段と、検出手段による検出結果に応じて画像形成条件を制御する制御手段と、を有し、検出手段は、中間転写体の移動方向に直交する方向に移動手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、例えば弾性中間転写ベルトを用いたタンデム式カラー画像形成装置に好ましく適用される技術に関するものである。
近年、凹凸紙等に対する用紙対応性を改善するために、用紙の凹凸追従性の優れた弾性中間転写ベルトが採用されている。しかし、弾性ベルトは、ポリイミド等の樹脂ベルトに対して表面光沢度が低く、さらに表面耐久性が劣り光沢度低下が生じやすいという問題がある。ところで、フルカラー画像形成装置は画像位置調整が必須であり、感光体が1つの1ドラム方式の画像形成装置は、一般的に中間転写体の裏面端部に反射マークを設け、センサによりマークを検知して画像形成タイミング制御を行っている。
基準パターンを検知して行う画像形成条件制御には、画像濃度と位置ズレ制御がある。画像濃度制御は、基準パターンを現像したトナー付着量に応じて、トナー濃度やLD書き込み条件変更制御等を行う。また、画像濃度制御は、現像直後の下流側で感光体上や中間転写体上でセンサ検知を行っている。最近は、感光体径が小さくなることで感光体上検知センサを設けることが困難となり、中間転写体上で検知することとなる。位置ズレ制御は、位置ズレパターンにより各色の画像書き込みタイミング制御を行っている。タンデム方式の位置ズレ制御は、感光体間距離バラツキや、各色の書き込みタイミングによる位置ずれを制御するため中間転写体上で検知が必須となる。
図3に示す反射濃度検知センサ310は、1つの発光素子310aと2つの受光素子310b及び310cを備えており、発光素子310aから中間転写体に光が照射され、中間転写体からの反射光のうち、正反射成分を受光素子310bで受光し、拡散反射成分を受光素子310cで受光するものである。一般に、正反射光の検知は、地肌に対する反射光がトナーにより遮られて低下することを利用する。したがって、S/N比の向上のためには、地肌部に対する正反射光が高く、トナーに対する反射光が低くなる条件が好ましい。また、拡散反射光での検知は、地肌部に対する反射光に対して、カラートナーが付着することで拡散した光が増えることを利用する。したがって、S/N比の向上のためには、地肌部に対する拡散反射光が低く、カラートナーに対する拡散反射光が高くなる条件が好ましい。いずれも中間転写体表面の平滑性が高く光沢度は高い方が好ましい。
センサの発光光量調整(Vsg調整)は、拡散反射光での検知は地肌部に対して出力が低く発光光量調整には不向きであるため、正反射光での発光光量調整(Vsg調整)を行っている。正反射光受光素子310bで受光した出力が、例えば4.0Vとなるように発光素子310aの発光光量を調整することである。中間転写体上のトナーパターンの検知は、まず、センサがトナーのない中間転写体表面、いわゆる地肌部のセンサ出力を例えば4.0VとなるようLED発光光量の調整を行い(Vsg調整)、トナーパターンによるセンサ出力からトナー濃度を検出している。
Vsg調整に中間転写体の光沢度は重要であり、光沢度が高いとセンサの低い発光光量でVsg調整を行うことができ、トナーに対する高いS/N比が得られる。逆に光沢度が低くなると中間転写体からの反射光が低減するため、LED発光光量が多くなってトナーからの反射光量が増え、S/N比が低くなり最悪制御不良となってしまう。1ドラム方式のカラー画像形成装置に使用される中間転写体に光沢度は要求されないが、タンデム方式のカラー画像形成装置に使用される中間転写体の表面光沢度は初期、経時ともに極めて重要となる。
弾性中間転写ベルトは、ポリイミド等の単層樹脂ベルトより光沢度が低くなる傾向にある。弾性中間転写ベルトに使用される弾性層は、タック性、感光体等へのブリード、クリーニング性等から表面に離型層を設けることが一般的に行われている。しかし、弾性層、表層ともに柔軟で強度が低いため、弾性ブレードで傷が付きやすく、トナー粒子はブレードエッジと弾性中間転写体間に巻き込まれやすいことからクリーニング性が劣りフィルミィングが発生しやすい。つまり、傷やフィルミィングにより乱反射や吸収が増大することで光沢度が低下する。
弾性中間転写ベルトの弾性層、表層各層は、成型法にも異なるが、一般的にポリイミド等の樹脂ベルトより表面粗さが劣り、乱反射が多くなることで光沢度は低くなる。弾性ベルトに設けられる表層は、抵抗や硬度により異なるが膜厚10μm以下にすることが一般的である。表層抵抗や離型性、強度を制御するために、カーボンブラックや粉末潤滑剤を添加されている。上記添加物を添加すると、表面性は劣化し、添加剤の分散が不十分であると表面粗さはさらに劣化する傾向にある。表層や弾性層の透過率により光は吸収され、また添加剤により拡散されることでさらに光沢度は低下する。
弾性中間転写ベルトは、基層は伸び防止のため高剛性の樹脂層を設け、少なくとも弾性層、表層を形成している。表層は、弾性層の伸縮に追従するため柔軟で伸縮の優れた特性が要求され、ポリイミド樹脂ベルトと比較すると機械強度が劣り、傷や摩耗が発生しやすく耐久性が課題となる。また、中間転写体表面が柔軟なことから弾性ブレードによるトナークリーニングでは、ブレードとベルト間にトナーが挟まりやすいためクリーニング性は劣り、トナー等によるフィルミィングが発生しやすく、紙粉等異物が挟まることで傷が発生しやすい。上記理由により弾性中間転写体表面は、ベルト表面摩耗や傷、フィルミィング等により光沢度低下が発生し易くなっている。
回転する中間転写体の摩耗や傷、フィルミィングは円周方向にスジ状、帯状で発生し、円周方向のムラは少なく、軸方向のムラが大きいのが一般的である。つまり、軸方向の光沢度変化が大きく、光沢度許容可否部が隣り合わせに有ることになる。ある位置で光沢度不良を生じても、例えば2mm移動すれば光沢度が許容されることが生じる。つまり、従来の固定された位置で検知するセンサでは、部分的にフィルミィングや傷が発生することで、Vsg低下による制御異常が発生することとなる。
例えば特許文献1では、中間転写体上の複数の基準マークに対して、中間転写体上の傷を検出し、傷を避けて画像を形成させることができる画像形成装置が開示されている。また、例えば特許文献2では、複数の基準マークを中間転写体から基準パターン転写体に転写し、基準パターン転写体上の基準パターンを検知し、検知結果に応じて画像形成条件を制御する画像形成装置が開示されている。また、例えば特許文献3では、像担持体上の付着量を検出するセンサ搭載基板の位置調整法として、センサ出力特性によりセンサ搭載基板と像担持体との接線方向の位置と回転角度を決定し、センサ出力により最適なセンサ位置を設定する方法が開示されている。
特開2003−76100号公報 特開2005−17621号公報 特開2007−248483号公報
特許文献1による画像形成装置では、周長の長い中間転写体に傷が付いたとしても、傷を避けて画像形成を行うことができるため周長の長いコストの高い中間転写体の交換頻度が少なくなるが、軸方向のムラに対応することはできない。特許文献2による画像形成装置では、中間転写体の光沢度に関係なく位置ズレ制御が行うことができるが、転写回数が増えることでトナー画像が劣化することで検知精度が低くなってしまう。特許文献3による位置調整方法では、センサ基板が像担持体移動方向に対して移動・回転を行っており、中間転写体に対してセンサは最適の距離や角度に設定することができるが、軸方向のムラに対応することができない。
そこで、本発明は、中間転写体の移動方向に垂直な方向に生じる光沢度ムラに影響されることなく中間転写体表面の光沢度を測定し、光沢度不足による制御不良の発生を防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、静電潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、潜像を現像してトナー像を形成する画像形成手段と、前記潜像担持体上のトナー像を少なくとも弾性層と画像形成面に薄層を有する中間転写体に転写する1次転写手段と、前記中間転写体に転写されたトナー像を転写材に転写する2次転写手段と、前記中間転写体上に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、を備える画像形成装置であって、前記中間転写体上に形成されたトナーパターンを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に応じて画像形成条件を制御する制御手段と、を有し、前記検出手段は、前記中間転写体の移動方向に直交する方向に移動手段を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また、本発明は、上記の画像形成装置において、前記検出手段は、前記移動手段により前記中間転写体の移動方向に直交する方向に移動して前記中間転写体表面を検出し、該検出結果に応じて検出位置を決定することを特徴とするものであってもよい。
また、本発明は、上記の画像形成装置において、最上流の前記潜像担持体の直前に位置し、前記中間転写体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を有することを特徴とするものであってもよい。
本発明によれば、中間転写体の移動方向に垂直な方向に生じる光沢度ムラに影響されることなく中間転写体表面の光沢度を測定し、光沢度不足による制御不良の発生を防止することが可能な画像形成装置が実現される。
まず、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の述べる実施形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明の実施形態として、画像形成装置の一例である電子写真複写機(以下、単に複写機という)に本発明を適用した一実施形態について説明する。本実施形態の複写機は、各色ごとに像担持体としての感光体ドラムを備えた、いわゆるタンデム型のカラー複写機である。
まず、本実施形態に係る複写機全体の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。この複写機は、複写機本体100と、この複写機本体100を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)400とから構成されている。
図2は、図1に示す複写機の複写機本体100部分の要部構成を示す拡大図である。複写機本体100には、像担持体としての複数の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kと、複数の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kに形成した画像(例えばトナー像)が重ね合わせて転写される中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、図8に示すように、ベース層11、弾性層12及びコート層13の3層構造となっている。ベース層11は、例えば伸びの少ないポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素系樹脂等により伸びを防止、また、伸びの大きなゴム材料は帆布などの伸びにくい材料を組み合わせた材料で構成されている。また、弾性層12は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどで構成され、ベース層11の上に形成される。また、コート層13は、弾性層12の表面に、例えばフッ素系樹脂がコーティングされることで形成される。そして、この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、時計回り方向に回転駆動される。
3つの支持ローラ14,15,16のうち第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kが並んで配置されている。これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの上方には、図1に示すように、露光装置21が設けられている。この露光装置21としては、例えばレーザ光源、カップリングレンズ、光偏向器(回転多面鏡等)、走査結像レンズやミラー等の光学系などから構成されるレーザ走査方式のものや、あるいは、発光ダイオード(LED)アレイと結像光学系を組み合わせたLED書込み方式のものなどが用いられ、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて書き込み光Lを照射し、各画像形成ユニットに設けられる像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に静電潜像を形成するためのものである。
また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16は2次転写対向部材(バックアップローラ)として機能し、この第3支持ローラ(バックアップローラ)16に対向する位置には、2次転写ローラ24が設けられている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材(例えば記録紙)上に2次転写する際には、2次転写ローラ24を第3支持ローラ(バックアップローラ)16に巻回された中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。また、2次転写装置の2次転写ローラ24による記録紙の搬送方向下流側には、2つのローラ23a,23b間に無端ベルト状の搬送ベルト22を張架した構成を有する。また、このさらに搬送方向下流側には、記録紙上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。この定着装置25は、熱源を有する加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。また、中間転写ベルト10の支持ローラのうち第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、記録材としての記録紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
次に、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。図9は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18Kの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示すM及びKの記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61及び感光体クリーニング装置63が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
帯電装置60は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、帯電ローラのほか、帯電ブラシ等を採用することができ、また、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
現像装置61は、現像剤として、トナーのみからなる一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置61は、攪拌部66と現像部67に大別できる。攪拌部66では、二成分現像剤(以下、単に現像剤という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66には、平行な2本のスクリュ68が設けられており、2本のスクリュ68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。本実施形態では、このドクタブレード73と現像スリーブ65との間の最接近部における間隔が0.9mmとなるように設定されている。
また、現像装置61では、現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて図示しないトナー補給部から攪拌部66にトナーが補給される。
1次転写装置62には、1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、収容されたトナーは、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、廃トナー容器に回収される。
除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
次に、本実施形態の具体的な設定について説明すると、感光体ドラム20の直径は60mmであり、感光体ドラム20を282mm/sの線速で駆動している。また、現像スリーブ65の直径は25mmであり、現像スリーブ65を564mm/sの線速で駆動している。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−(マイナス)10〜−30μC/gの範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム20と現像スリーブ65との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3mmの範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。また、感光体ドラム20の感光層の厚みは30μmであり、露光装置21の光学系のビームスポット径は50×60μmであり、その光量は約0.47mWである。一例として帯電装置60により、感光体ドラム20の表面は−700Vに一様帯電され、露光装置21によりレーザが照射された静電潜像部分の電位は、−120Vとなる。これに対して、現像バイアスの電圧を−470Vとし、350Vの現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は後述するプロセス制御の結果によって適時変更される。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込み光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
次に、本実施形態における複写機の動作について説明する。上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じてCCD等の読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kも回転駆動する。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づいて、露光装置21から、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に書き込み光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y,61C,61M,61Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y,62C,62M,62Kにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色のトナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、給紙テーブル200内の多段の給紙部43のうち、ユーザーが選択した記録紙に応じた給紙カセット44の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから記録紙が送り出される。送り出された記録紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された記録紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、多段の給紙部43の給紙カセット44にセットされていない記録材を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた記録材を給紙ローラ50により送り出し、分離ローラ52で1枚に分離した後、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。24との間に送り込まれ、2次転写装置により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が記録紙上に2次転写される。
より詳しく述べると、図2に示すように、2次転写位置における中間転写ベルト10の裏面側には、中間転写ベルト10を挟んで2次転写ローラ24に対向する2次転写対向部材としてのバックアップローラ(第3支持ローラ)16が配設されており、バックアップローラ16に接続された電圧印加手段(不図示)によってバックアップローラ16にトナー像を構成するトナーの帯電極性と同極性の転写バイアス(斥力バイアス)を印加すると、接地された2次転写ローラ24との間で転写電界が形成され、中間転写ベルト10に担持された未定着トナー像は2次転写位置において記録紙Sに静電転写され、2次転写が行なわれる。その後、記録紙Sは2次転写ローラ24から搬送ベルト22に移動し、搬送ベルト22に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した記録紙は、排出ローラ56により排紙トレイ57に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した記録紙の搬送経路を切換爪55により切り換える。そして、その記録紙は、2次転写装置の下方に位置するシート反転装置28に送り込まれ、そこで反転し、再び2次転写部に案内される。
本実施形態に係る複写機の内部構成について説明する。本実施形態の複写機は、図示しないが、中央処理装置(CPU)、メモリ(ROM、RAM)、各種制御回路などで構成されたメイン制御部を備える。CPUは、ROMに格納されたプログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用して処理を実行する。ROMにはCPUが実行するためのプログラムとCPUが使用するスタティックな情報が格納され、RAMは、前述のようにCPUのワークエリアとして機能するとともにCPUが前記処理を実行するために使用されるダイナミックな情報が格納される。また、メイン制御部は、複写機全体の制御を行う制御手段に対応する。
次に、中間転写ベルトについて説明する。中間転写ベルトは,従来から弗素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等が使用されてきていたが、近年ベルトの全層や、ベルトの一部を弾性部材にした弾性ベルトが使用されてきている。樹脂ベルトを用いたカラー画像の転写は以下の課題がある。
カラー画像は通常4色の着色トナーで形成される。1枚のカラー画像には1層から4層までのトナー層が形成されている。トナー層は1次転写(感光体から中間転写ベルトへの転写)や、2次転写(中間転写ベルトからシートへの転写)を通過することで圧力を受け、トナー同士の凝集力が高くなる。トナー同士の凝集力が高くなると文字の中抜けやベタ部画像のエッジ抜けの現象が発生しやすくなる。そして、樹脂ベルトは、硬度が高くトナー層に応じて変形しないため、トナー層を圧縮させやすく文字の中抜け現象が発生しやすくなる。
また、最近はフルカラー画像を様々な用紙、例えば和紙や意図的に凹凸を付けや用紙に画像を形成したいという要求が高くなってきている。しかし、平滑性の悪い用紙は転写時にトナーと空隙が発生しやすく、転写抜けが発生しやすくなる。密着性を高めるために2次転写部の転写圧を高めると、トナー層の凝縮力を高めることになり、上述したような文字の中抜けを発生させることになる。
弾性ベルトは次の狙いで使用される。弾性ベルトは、転写部でトナー層、平滑性の悪い用紙に対応して変形する。つまり、局部的な凹凸に追従して弾性ベルトは変形するため、過度にトナー層に対して転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ文字の中抜けのない、平面性の悪い用紙に対しても均一性の優れた転写画像を得ることができる。
弾性ベルトの樹脂は、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート,フッ素系樹脂(ETFE,PVDF)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である
弾性材ゴム、エラストマーとしては、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、リコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア,ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
抵抗値調節用導電剤に特に制限はないが、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物、導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム,炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。上記導電剤に限定されるものではないことは当然である。
表層は、弾性材料による感光体への汚染防止と、転写ベルト表面への表面摩擦抵抗を低減させてトナーの付着力を小さくしてクリーニング性及び2次転写性を高めるものが要求される。例えばポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を使用し、表面エネルギーを小さくして潤滑性を高める材料、例えばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体、粒子を1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならしたものを分散させ使用することができる。また、フッ素系ゴム材料のように熱処理を行うことで表面にフッ素リッチな層を形成させ、表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
ベルトの製造方法は限定されるものではない。回転する円筒形の型に材料を流し込みベルトを形成する遠心成型法、液体塗料を噴霧し膜を形成させるスプレイ塗工法、円筒形の型を材料の溶液の中に浸けて引き上げるディッピング法、内型や外型の中に注入する注型法、円筒形の型にコンパウンドを巻き付けて加硫研磨を行う方法があるがこれに限定されるものではなく、特に積層ベルト成型は複数の製法を組み合わせてベルトを製造することが一般的である。
本実施形態に使用した弾性ベルトの製造方法について説明する。ここでは基層にPVDFを使用した。PVDF100重量部に対してカーボンブラック18重量部、分散剤3重量部、トルエン400重量部を均一に分散させた分散液に円筒形の型を浸け、10mm/secで静かに引き上げ室温にて乾燥をさせ、75μmのPVDFの均一な膜を形成した。75μmの膜が形成されている型を繰り返し上記条件で溶液に円筒形の型を浸け、10mm/secで静かに引き上げて室温乾燥させ、150μmのPVDFベルトを形成した。これに、ポリウレタンプレポリマー100重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、カーボンブラック20重量部、分散剤3重量部、MEK500重量部を均一分散させた分散液に上記150μmPVDFが形成されている円筒形型を浸け30mm/secで引き上げを行い、自然乾燥を行った。乾燥後繰り返しを行い、狙いの150μmのウレタンポリマー層を形成させた。さらに、表層用にポリウレタンプレポリマー100重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、PTFE微粉末粉体50重量部、分散剤4重量部、MEK500重量部を均一分散させた。上記150μmのウレタンプレポリマーが形成されている円筒形型を浸け30mm/secで引き上げを行い、自然乾燥を行った。乾燥後繰り返しを行い、5μmのPTFEが均一に分散されたウレタンポリマーの表層を形成させた。室温で乾燥後130℃、2時間の架橋を行い、樹脂層が150μm、弾性層が150μm、表層が5μmの3層構成転写ベルトを得た。
弾性ベルトトして伸びを防止する方法として、上記のように伸びの少ない芯体樹脂層にゴム層を形成する方法、芯体層に伸びを防止する材料を入れる方法等があるが、特に製法に関わるものではない。伸びを防止する芯体層を構成する材料は、例えば、綿、絹、などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリアセタール繊維、ポリフロロエチレン繊維、フェノール繊維などの合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維などの無機繊維、鉄繊維、銅繊維などの金属繊維からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を用い織布状あるいは糸状のものができる。もちろん上記材料に限定されるものではない。糸は1本または複数のフィラメントを撚ったもの、片撚糸、諸撚糸、双糸等、どのような撚り方であってもよい。また、例えば上記材料群から選択された材質の繊維を混紡してもよい。もちろん糸に適当な導電処理を施して使用することもできる。一方織布は、メリヤス織り等どのような織り方の織布でも使用可能であり、もちろん交織した織布も使用可能であり当然導電処理を施すこともできる。
芯体層を設ける製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば筒状に織った織布を金型等に被せてその上に被覆層を設ける方法、筒状に織った織布を液状ゴム等に浸漬して芯体層の片面あるいは両面に被覆層を設ける方法、糸を金型等に任意のピッチで螺旋状に巻き付け、その上に被覆層を設ける方法等を挙げることができる。弾性層の厚さは、弾性層の硬度にもよるが、厚すぎると表面の伸縮が大きくなり表層に亀裂の発生しやすくなる。また、伸縮量が大きくなることから画像に伸び縮みが大きくなること等から厚すぎることは好ましくない(およそ1mm以上)。
弾性層の硬度の適正範囲は10≦HS≦65゜(JIS−A)である。ベルトの層厚によって最適硬度の調整は必要となる。硬度10゜JIS−Aより下のものは、寸法精度が良く、成形することが非常に困難である。これは成型時に収縮・膨張を受けやすいことに起因する。また、柔らかくする場合には基材へオイル成分を含有させることが一般的な方法であるが、加圧状態で連続作動させるとオイル成分が滲みだしてくるという欠点を有している。これにより、中間転写体表面に接触する感光体を汚染し、横帯状ムラを発生させることがわかった。一般的に離型性向上のために表層を設けているが、完全に浸みだし防止効果を与えるためには表層は耐久品質等要求品質の高いものになり、材料の選定や特性等の確保が困難になってくる。これに対して硬度65゜JIS−A以上のものは硬度が上がった分精度良く成形できるのと、オイル含有量を含まないあるいは少なく抑えることが可能となるので、感光体に対する汚染性は低減可能であるが、文字の中抜け等転写性改善の効果が得られなくなり、ローラへの張架が困難となる。
図5において、中間転写ベルト11を間にして支持ローラ35と対向する位置には、テストパターンの濃度や相対位置を推定するためのフォトセンサ(以後P/TMセンサ310)が該支持ローラ35の軸方向手前側と奥側の2箇所に設けられている。このセンサは基板に設けられ、図示しない駆動装置により軸方向に移動することができる。位置ズレ検知は、主走査方向と副走査方向、さらに副走査方向の傾きを補正するため中間転写体両端に設けることになる。センサの軸方向への移動幅は、センサパターンの軸方向の長さによって決まってくる。センサパターンサイズはトナー消費量も考慮される。本実施形態では15mmの移動距離を設けた。中間転写ベルト11を間にして支持ローラ10に対向する位置には、ベルトクリーニング装置25が設けられている。このベルトクリーニング装置25は、トナー像を転写した後に中間転写ベルト11上に残留する残留トナーを除去するため弾性ポリウレタンのクリーニングブレード21、固形潤滑剤(ここではステアリン酸亜鉛)23、固形潤滑剤23に接触して回転することで潤滑剤を中間転写体に供給する塗布ブラシ22からなっている。
図3に示したP/TMセンサ310の概要図において、P/TMセンサ310は1つの発光素子と2つの受光素子とを有している。この発光素子とは赤外光LED310aである。また、2つの受光素子とは、中間転写ベルト324上を鏡面反射した光を受光できる位置と正反射光を受光しない位置の2箇所にそれぞれ設けられた正反射受光素子310bと拡散反射受光素子310cである。発光素子は赤外光LEDに代えてレーザ発光素子等を用いてもよい。 正反射受光素子310b、拡散反射受光素子310cとしてフォトトランジスタを用いているが、フォトダイオードを増幅して用いてもよい。なお、本構成では、受光素子として正反射受光素子310bと拡散反射受光素子310cとを設けているが、検知する対象や必要な情報によってはどちらか一方を用いる場合もある。
ベルトクリーニング装置25は、クリーニングブレード21と、回転可能なローラ状の塗布ブラシ22と、固形潤滑剤23と、固形潤滑剤23を塗布ブラシ22に向けて付勢する付勢手段としての加圧バネ24とを備えている。クリーニングブレード21は、中間転写ベルト11に当接してその表面から転写残トナーを掻き取る。塗布ブラシ22は、回転しながら、加圧バネ24により押しつけられている固形潤滑剤23を掻き取って中間転写ベルト11に塗布する。このように、ベルトクリーニング装置25は、中間転写ベルト11上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置としての機能と、中間転写ベルト11表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置としての機能を兼ね備えている。なお、潤滑剤は、本実施形態ではステアリン酸亜鉛を使用したが、これに限定するでないことは当然で、例えば以下に示すようなものを用いることができる。
(a)炭化水素系化合物
流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、低重合ポリエチレンなど
(b)脂肪酸系化合物
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸など
(c)脂肪酸アミド系化合物
ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなど
(d)エステル系化合物
脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなど
(e)アルコール系化合物
セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロールなど
(f)金属石けん
ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど
(g)天然ワックス
カルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウなど
(h)その他
シリコーン化合物、フッ素化合物など
クリーニングブレードはポリウレタンゴムからなり、カウンタ方向に当接、初期接触角18度、硬度(JIS−A)72度、突き出し量7mm、当接圧22gf/cmである。本実施形態の条件に限定するものではなく、各パラメータが変わることで他の条件設定が必要となることは当然である。硬度は65〜75度、初期当接角は10〜30度、ブレード圧は10〜50gf/cm、ブレード厚みは1〜3mm、ブレード自由端長は5〜10mmとして一般的に設定することができる。もちろん、全ての組み合わせができるものではなく、ある条件に対してはそれぞれ最適設定条件が得られる。
図5に示す画像形成装置にセンサ310は軸方向端部に基板上に2カ所設けられ、センサ基板は各々独立して図示しない駆動手段により軸方向に移動、設置することができる。センサ310の位置が設定されると、中間転写体は回転駆動され、地肌部出力を4.0VとなるようLED電流調整を行った。LED駆動電圧は、センサによるトナー検知S/N比から上限値が設定される。駆動電圧が上限以下のときは駆動電圧調整でVsgを4.0Vに設定する。
駆動電圧が設定電圧を超えると、中間転写体を停止状態でセンサを移動させてVsgの測定を行う。測定結果を図6に示す。センサの検知スポット径は約2mmであるため、スポット径より大きな3点(3mm)の移動平均による結果を図7に示す。原点が現在位置であり、3.2Vと低下している。原点より最も近い4mm位置のVsgが3.8Vと最も高いことからセンサ位置は4mm位置に変更される。4mm位置に変更されたことで駆動電圧は下げることができ、S/N比が得られるようになった。
また、クリーニング部で潤滑剤塗布することで、ブレードと中間転写体表面の摩擦抵抗を低下し、中間転写体表面の傷の発生がなく、良好なクリーニング性が得られ、フィルミィングの発生が防止することで長期に渡って光沢度を高く維持することができ、制御不良の発生がなかった。
上述した実施形態によれば、センサは、中間転写体移動方向に直交する方向に移動手段を有することで、中間転写体表面の初期、経時を含めた光沢度ムラを測定することが可能となる。
上述した実施形態によれば、センサにより移動方向に直交する方向に中間転写体表面を検知し、検知結果に応じてセンサ位置を決定することで、経時摩耗やフィルミィングにより光沢度ムラを避けてセンサ位置を設定するとともに、制御不良を防止することが可能となる。
上述した実施形態によれば、中間転写体表面に潤滑剤を供給し、潤滑剤の薄層を形成させることで中間転写体成型時に発生したミクロな穴や凹凸表面に潤滑膜を形成し、埋めることで、フィルミィングの起点となる微粉や添加剤の付着を防止し、傷の発生を防止し光沢度低下を防止させることが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
本発明の実施形態に係る複写機の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る複写機の本体部分の要部構成を示した拡大図である。 本発明の実施形態におけるP/TMセンサの構成を示した拡大図である。 本発明の実施形態に係る複写機の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る複写機の本体部分の腰部構成を示した拡大図である。 本発明の実施形態において中間転写ベルトを停止した状態でP/TMセンサを移動した場合のVsgの測定結果を示した図である。 本発明の実施形態において中間転写ベルトを停止した状態でP/TMセンサを移動した場合のVsgの測定結果を示した図である。 本発明の実施形態における中間転写ベルトの構成を示した図である。 本発明の実施形態に係る複写機の本体部分の要部構成を示した拡大図である。
符号の説明
10 中間転写ベルト
18 画像形成ユニット
20 感光体ドラム
100 複写機本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
310 P/TMセンサ
310a 赤外光LED
310b 正反射受光素子
310c 拡散反射受光素子
400 原稿自動搬送装置(ADF)

Claims (3)

  1. 静電潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、潜像を現像してトナー像を形成する画像形成手段と、前記潜像担持体上のトナー像を少なくとも弾性層と画像形成面に薄層を有する中間転写体に転写する1次転写手段と、前記中間転写体に転写されたトナー像を転写材に転写する2次転写手段と、前記中間転写体上に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、を備える画像形成装置であって、
    前記中間転写体上に形成されたトナーパターンを検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に応じて画像形成条件を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記検出手段は、前記中間転写体の移動方向に直交する方向に移動手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段は、前記移動手段により前記中間転写体の移動方向に直交する方向に移動して前記中間転写体表面を検出し、該検出結果に応じて検出位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 最上流の前記潜像担持体の直前に位置し、前記中間転写体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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