JP5719404B2 - 電源電圧制御回路及び電源電圧制御方法 - Google Patents

電源電圧制御回路及び電源電圧制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源電圧制御回路及び電源電圧制御方法に関するものである。
近年、各種電子機器に電源電圧を供給するスイッチング方式のDC−DCコンバータには、その整流素子にMOSトランジスタのスイッチ素子を用いることによって整流損失を低減した同期整流方式のDC−DCコンバータが多用されている(例えば、特許文献1,2参照)。このようなDC−DCコンバータでは、メイン側トランジスタと同期側トランジスタを交互にオン・オフ制御することにより、出力電圧を目標電圧に維持する。すなわち、メイン側トランジスタをオンして入力側から出力側にエネルギーを供給し、該メイン側トランジスタをオフしてチョークコイルに蓄積したエネルギーを放出する。このとき、チョークコイルに蓄積されたエネルギーが負荷側に放出されるタイミングに同期して同期側トランジスタをオンする。そして、メイン側トランジスタを駆動するパルス信号のデューティ比を、出力電圧又は出力電流に応じて制御することで、出力電圧を目標電圧に維持する。なお、このようにメイン側トランジスタがオン・オフ動作されるときに、チョークコイルにはノコギリ波状のコイル電流が流れる。そして、負荷には、そのコイル電流の平均値が負荷電流として供給される。
この種のDC−DCコンバータでは、負荷電流のピーク値が高くなる重負荷時にはコイル電流が連続的に変化する電流連続モード(CCM)で動作させ、負荷電流のピーク値が低くなる軽負荷時には、コイル電流の変化が不連続となる電流不連続モード(DCM)で動作させることが一般的である(例えば、特許文献3,4参照)。ところが、このようなDC−DCコンバータを、例えば有機ELディスプレイなどの電子機器に適用すると、上記DCMによってEMIノイズが発生するという問題があった。
このようなDCM時のノイズ対策としては、例えば軽負荷時のDCM時において両トランジスタが共にオフしたときに、チョークコイルに並列に接続したスナバ回路を動作させることで共振を抑えることが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
また、他の対策としては、DC−DCコンバータの動作状態に応じてn個のスイッチをオン・オフすることでチョークコイルのインダクタンス値を可変することにより、DCM時における出力リップルによる出力電圧変動を抑えることが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
また、他の対策としては、軽負荷時のメイン側トランジスタのオフ期間において、コイル電流のボトム値が負となって電流方向が反転し、負荷側から同期側トランジスタに向かって電流が逆流することを許容し、強制的にCCMで動作させることが提案されている(例えば、特許文献7,8参照)。
特開2006−296044号公報。 特開2003−244943号公報。 特開2008−109761号公報。 特開2007−049892号公報。 特開2007−202376号公報。 特開2006−109559号公報。 実用新案2555245号公報。 特開2006−14482号公報。
ところが、上記ノイズ対策では、スナバ回路やチョークコイルのインダクタンス値を可変させるための多数のスイッチなどの外付け部品を増大させることになる。また、これらのノイズ対策では、DC−DCコンバータをDCMで動作させることには変わりがないため、そのDCMによってEMIノイズが発生するという問題の根本的な解決には至ってない。これに対し、コイル電流の逆流を許し強制的にCCMで動作させる方法は、軽負荷時においてもDC−DCコンバータをDCMで動作させないため、上記EMIノイズに対して有効な方法である。しかし、コイル電流の逆流を許すと、チョークコイルに蓄積したエネルギーの損失が発生するため、軽負荷時の変換効率が低下するという新たな問題が発生する。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、コイル電流の逆流を抑制しつつも、全負荷領域において電流連続モードで動作させることのできる電源電圧制御回路及び電源電圧制御方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、メイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補にオン・オフ制御することにより、出力電圧を制御する電源電圧制御回路であって、前記メイン側スイッチング素子のスイッチング周波数を可変する周波数制御回路と、前記出力電圧に比例したフィードバック信号と第1基準電圧との比較結果に基づいて第1検出信号を生成し、前記フィードバック信号と第2基準電圧との比較結果に基づいて第2検出信号を生成する比較回路と、前記第1検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオフするとともに、前記第2検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンする駆動回路とを有し、前記周波数制御回路は、前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流を検出して該第1電流の電流量に応じた制御信号を生成する電流検出回路を備え、前記制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記第2基準電圧の電圧値を上昇させる。
本発明によれば、コイル電流の逆流を抑制しつつも、全負荷領域において電流連続モードで動作させることができるという効果を奏する。
第1実施形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 (a)、(b)は、第1実施形態のDC−DCコンバータの動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 (a)、(b)は、第2実施形態のDC−DCコンバータの動作を示すタイミングチャート。 変形例のDC−DCコンバータを示す回路図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すDC−DCコンバータ1は、同期整流方式の降圧型DC−DCコンバータである。このDC−DCコンバータ1は、1チップの半導体集積回路装置上に形成された制御回路10と、複数個の外付け素子とから構成されている。外付け素子は、メイン側トランジスタQ1と、同期側トランジスタQ2と、チョークコイルL1と、平滑用コンデンサC1とを含み、チョークコイルL1と平滑用コンデンサC1とによって平滑回路が構成されている。
メイン側トランジスタQ1は、PチャネルMOSトランジスタであり、負荷を駆動するためのメインスイッチとして動作する。このメイン側トランジスタQ1のゲートには、制御回路10から第1駆動信号SG1が供給される。メイン側トランジスタQ1のソースには入力電圧Vinが供給され、メイン側トランジスタQ1のドレインは同期側トランジスタQ2のドレインに接続されている。
同期側トランジスタQ2は、NチャネルMOSトランジスタであり、整流用スイッチとして動作する。この同期側トランジスタQ2のゲートには、制御回路10から第2駆動信号SG2が供給され、同期側トランジスタQ2のソースはグランドに接続されている。
メイン側トランジスタQ1のソース、すなわち両トランジスタQ1,Q2の接続点は、チョークコイルL1を介して出力端子Toに接続されている。この出力端子Toは、平滑用コンデンサC1を介してグランドに接続されている。
そして、制御回路10からの第1及び第2駆動信号SG1,SG2に基づいて両トランジスタQ1,Q2がオン・オフ制御されることによって、入力電圧Vinが降圧されて出力電圧Voとして出力端子Toに接続された負荷(図示略)に出力される。この出力電圧Voは、メイン側トランジスタQ1のオン時間とオフ時間の比を変化させることにより予め定めた目標電圧に制御される。
また、上記出力端子Toは制御回路10に接続され、出力電圧Voが制御回路10に帰還される。制御回路10は、帰還された出力電圧Voを抵抗R1,R2により分圧した分圧電圧V1を生成し、その分圧電圧V1に基づいて、メイン側トランジスタQ1に供給する第1駆動信号SG1と、同期側トランジスタQ2に供給する第2駆動信号SG2とを生成する。
この制御回路10は、第1比較回路11と、第2比較回路12と、RS−フリップフロップ回路(RS−FF回路)13と、電流検出回路14と、インバータ回路15,16を備えている。
第1比較回路11は、非反転入力端子に上記分圧電圧V1(フィードバック信号)が入力され、反転入力端子に第1基準電圧Vr1が入力される。なお、第1基準電圧Vr1は、第1基準電源e1にて生成される電圧であり、メイン側トランジスタQ1のオフタイミングを設定するしきい値電圧である。この第1基準電圧Vr1は、出力電圧Voの目標電圧に応じて設定される。
第1比較回路11は、分圧電圧V1と第1基準電圧Vr1とを比較し、その比較結果に応じたレベルの出力信号S1を生成し、その出力信号S1をRS−FF回路13のリセット端子Rに出力する。具体的には、第1比較回路11は、分圧電圧V1が第1基準電圧Vr1よりも低いときに、Lレベルの出力信号S1をRS−FF回路13のリセット端子Rに出力する。また、第1比較回路11は、分圧電圧V1が第1基準電圧Vr1よりも高くなると、リセット信号であるHレベルの出力信号S1をRS−FF回路13のリセット端子Rに出力する。
第2比較回路12は、反転入力端子に上記分圧電圧V1が入力され、非反転入力端子に第2基準電圧Vr2が入力される。第2比較回路12は、分圧電圧V1と第2基準電圧Vr2とを比較し、その比較結果に応じたレベルの出力信号S2を生成し、その出力信号S2をRS−FF回路13のセット端子Sに出力する。具体的には、第2比較回路12は、分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2よりも高いときに、Lレベルの出力信号S2をRS−FF回路13のセット端子Sに出力する。また、第2比較回路12は、分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2よりも低くなると、セット信号であるHレベルの出力信号S2をRS−FF回路13のセット端子Sに出力する。
ここで、上記第2基準電圧Vr2は、第2基準電源e2にて生成される電圧であり、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングを設定するしきい値電圧である。この第2基準電圧Vr2は、出力電圧Voの目標電圧に応じて設定され、上記第1基準電圧Vr1よりも低く設定される。すなわち、これら第1及び第2比較回路11,12によってヒステリシスコンパレータが構成される。
また、第2基準電源e2は、同期側トランジスタQ2に流れる第1電流IL1の電流量に応じて、第2基準電圧Vr2の電圧値を可変する。詳述すると、同期側トランジスタQ2のソースには、電流検出回路14が接続されている。この電流検出回路14は、同期側トランジスタQ2に流れる第1電流IL1を検出し、その検出した電流量に応じた制御信号SC1を生成し、その制御信号SC1を第2基準電源e2に出力する。第2基準電源e2は、その制御信号SC1に応じて、第2基準電圧Vr2の電圧値を可変させる。具体的には、第2基準電源e2は、制御信号SC1に応じて、上記第1電流IL1が負荷側からグランドに向かって逆流する前にメイン側トランジスタQ1をオンさせるように、第1電流IL1がゼロに近づくほど、第2基準電圧Vr2の電圧値を上昇させる。なお、このように第2基準電圧Vr2の電圧値が上昇されると、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングが早くなるため、メイン側トランジスタQ1のスイッチング周波数が高くなる。すなわち、上記第2基準電源e2及び電流検出回路14は、第1電流IL1(負荷)に応じて、メイン側トランジスタQ1のスイッチング周波数を可変する周波数制御回路として機能する。
RS−FF回路13は、セット端子Sに入力されるHレベルの出力信号S2(セット信号:第2検出信号)に応答してセット状態に遷移し、Hレベルの出力信号Qを出力する。また、RS−FF回路13は、リセット端子Rに入力されるHレベルの出力信号S1(リセット信号:第1検出信号)に応答してリセット状態に遷移し、Lレベルの出力信号Qを出力する。
そして、RS−FF回路13の出力信号Qは、インバータ回路15を介して第1駆動信号SG1としてメイン側トランジスタQ1のゲートに供給されるとともに、インバータ回路16を介して第2駆動信号SG2として同期側トランジスタQ2のゲートに供給される。このように、制御回路10は、発振器を利用せずに、出力電圧Voに応じたデューティ比を持つ第1及び第2駆動信号SG1,SG2を生成し、それらの信号によりメイン側トランジスタQ1及び同期側トランジスタQ2をオン・オフ制御する。すなわち、本実施形態のDC−DCコンバータ1は、いわゆる自励方式のDC−DCコンバータである。
つぎに、このように構成されたDC−DCコンバータ1の動作を図2に従って説明する。なお、図2において、横軸及び縦軸は、説明の簡便化のため、適宜拡大、縮小して示している。
まず、電力供給量の多い重負荷時におけるDC−DCコンバータ1の動作について図2(a)にしたがって説明する。
今、制御回路10からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号)が出力され、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされている(時刻t1)。このようにメイン側トランジスタQ1がオンされると、入力電圧VinからチョークコイルL1を介して出力端子Toに至る電流経路が形成され、チョークコイルL1に流れるコイル電流ILが徐々に増加してチョークコイルL1にエネルギーが蓄積される。これにより、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に上昇する(時刻t1〜t2)。
やがて、分圧電圧V1が第1基準電圧Vr1よりも高くなると(時刻t2)、第1比較回路11からHレベルの出力信号S1(リセット信号)がRS−FF回路13のリセット端子Rに出力され、RS−FF回路13がリセットされる。このため、RS−FF回路13からLレベルの出力信号Q(Hレベルの第1駆動信号SG1及びLレベルの第2駆動信号SG2)が出力される。これにより、メイン側トランジスタQ1がオフされ、同期側トランジスタQ2がオンされる。すると、グランドから出力端子Toに至る電流経路が形成され、この電流経路に流れるコイル電流ILが減少してチョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが出力端子Toに向けて放出される。これにより、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に低下する(時刻t2〜t3)。なお、このメイン側トランジスタQ1のオフ期間では(時刻t2〜t3)、コイル電流ILが徐々に減少するものの、重負荷時には負荷電流のピーク値が高いため、コイル電流ILが0(ゼロ)まで減少しない。すなわち、同期側トランジスタQ2を流れる第1電流IL1が負荷側からグランドに向かって逆流しない。したがって、このような重負荷時には、第2基準電圧Vr2の電圧値は電圧値Vr21に固定されている。
そして、分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2(電圧値Vr21)よりも低くなると(時刻t3)、第2比較回路12からHレベルの出力信号S2(セット信号)がRS−FF回路13のセット端子Sに出力され、RS−FF回路13がセットされる。このため、RS−FF回路13からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)が出力される。これにより、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされるため、再び出力電圧Voが徐々に上昇する。このようなメイン側トランジスタQ1及び同期側トランジスタQ2のスイッチング動作によって、出力電圧Voが目標電圧に基づく一定電圧に維持される。
つぎに、電力供給量の少ない軽負荷時におけるDC−DCコンバータ1の動作について図2(b)にしたがって説明する。
今、制御回路10からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)が出力され、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされている(時刻t11)。このようにメイン側トランジスタQ1がオンされると、コイル電流ILが徐々に増加するとともに、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に上昇する(時刻t11〜t12)。やがて、分圧電圧V1が第1基準電圧Vr1よりも高くなると(時刻t12)、メイン側トランジスタQ1がオフされ、同期側トランジスタQ2がオンされる。すると、コイル電流ILが徐々に減少するとともに、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に低下する(時刻t12〜t13)。
ここで、軽負荷時においては負荷電流のピーク値が低いため、コイル電流ILのボトム値が0(ゼロ)よりも小さくなり負となる(破線参照)。このとき、逆流を許容する従来のDC−DCコンバータでは、コイル電流ILが0(ゼロ)となる時刻t13から分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2よりも低くなる時刻t14までの期間、第1電流IL1(コイル電流IL)が負荷側からグランドに向かって逆流する。一方、逆流を許容しない従来のDC−DCコンバータでは、上記時刻t13〜t14の期間、同期側トランジスタQ2がオフ状態に維持され、コイル電流ILが0(ゼロ)に維持されコイル電流ILの変化が不連続となって電流不連続モードで動作することになる。
これに対し、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、コイル電流IL(第1電流IL1)のボトム値が負になるときに、第2基準電圧Vr2の電圧値を上昇させるようにした。具体的には、図2(b)に示すように、第2基準電圧Vr2の電圧値を、重負荷時の電圧値Vr21よりも高い電圧値Vr22に上昇させるようにした。これにより、第1及び第2比較回路11,12からなるヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅が狭くなる。このため、第2基準電圧Vr2が電圧値Vr21に固定されている場合に比べて、分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2よりも低くなるタイミング、すなわち第2比較回路12からHレベルの出力信号S2が出力されるタイミングを早くすることができる。さらに、上記第2基準電圧Vr2の電圧値Vr22は、第1電流IL1が逆流する前にメイン側トランジスタQ1をオンさせるように設定されている。このため、コイル電流ILが0(ゼロ)になり第1電流IL1が逆流しようとするときに(時刻t13)、分圧電圧V1が第2基準電圧Vr2(電圧値Vr22)よりも低くなる。すると、第2比較回路12からHレベルの出力信号S2が出力され、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされる。このように時刻t13においてメイン側トランジスタQ1がオンされると、時刻t13まで徐々に減少していたコイル電流ILが時刻t13から徐々に増加し始める。これにより、第1電流IL1が逆流する前に(コイル電流ILのボトム値が負になる前に)、メイン側トランジスタQ1をオンさせてコイル電流ILを徐々に増加させることができる。したがって、コイル電流IL(第1電流IL1)が逆流することを抑制できるとともに、軽負荷時においてもコイル電流ILが連続的に変化する、いわゆる電流連続モードでDC−DCコンバータ1を動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)コイル電流IL(第1電流IL1)のボトム値が負になるときに、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングを設定する第2基準電圧Vr2の電圧値を上昇させてメイン側トランジスタQ1のスイッチング周波数が高くなるように可変した。また、その第2基準電圧Vr2の電圧値を、第1電流IL1が逆流する前にメイン側トランジスタQ1をオンさせるように設定した。これにより、第1電流IL1が逆流する前にメイン側トランジスタQ1をオンさせてコイル電流ILを徐々に増加させることができる。したがって、コイル電流IL(第1電流IL1)が逆流することを効果的に抑制できるとともに、軽負荷時においてもコイル電流ILが連続的に変化する、いわゆる電流連続モードでDC−DCコンバータ1を動作させることができる。
(2)同期側トランジスタQ2に流れる第1電流IL1に応じて、メイン側トランジスタQ1のスイッチング周波数を可変するようにした。ここで、上記第1電流IL1は、負荷に応じてその電流値が変動する。このため、上記スイッチング周波数を負荷に応じて可変することができる。したがって、どのような負荷状態においても、第1電流が逆流する前にメイン側トランジスタQ1がオンされるようにスイッチング周波数が可変される。この結果、DC−DCコンバータ1を、全負荷領域において電流連続モードで動作させることができる。これによって、電流不連続モードにより発生するおそれのあったEMIノイズの発生を効果的に抑制することができる。
(3)例えば発振器を利用したPWM方式などの他励方式のDC−DCコンバータを、本実施形態のように負荷に応じてスイッチング周波数を可変させると、そのスイッチング周波数の変動に伴って位相補償も変化してしまう。すると、周波数帯域によっては動作が不安定になる場合がある。これに対して、本実施形態のような自励方式のDC−DCコンバータ1では、もともと位相補償が必要ないため、どの周波数帯域であっても安定した動作を実現することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図3及び図4に従って説明する。先の図1及び図2に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図3に示す制御回路20では、出力電圧Voの分圧電圧V1が第1比較回路21の非反転入力端子及び第2比較回路22の反転入力端子に入力される。第1比較回路21は、分圧電圧V1と第1基準電圧Vref1とを比較し、その比較結果に応じたレベルの出力信号S1をD−フリップフロップ回路(D−FF回路)23のクリア端子CLRに出力する。また、第2比較回路22は、分圧電圧V1と第2基準電圧Vref2とを比較し、その比較結果に応じたレベルの出力信号S2をD−FF回路23のプリセット端子PSに出力する。なお、第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2は、出力電圧Voの目標電圧に応じて設定される固定電圧である。また、第1基準電圧Vref1は、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングを設定するしきい値電圧であり、第2基準電圧Vref2は、メイン側トランジスタQ1のオフタイミングを設定するしきい値電圧である。すなわち、第1及び第2比較回路21,22によってヒステリシスコンパレータが構成される。
D−FF回路23のデータ端子Dには、高電位電源電圧VDDが入力され、D−FF回路23のクロック端子CLKには、同期側トランジスタQ2の両端子が接続された第3比較回路24から出力される制御信号SC2が入力される。詳しくは、同期側トランジスタQ2のドレインが第3比較回路24の非反転入力端子に接続され、同期側トランジスタQ2のソースが第3比較回路24の反転入力端子に接続されている。この第3比較回路24は、同期側トランジスタQ2のソースとドレインの電位に基づいて、同期側トランジスタQ2に流れる第1電流IL1を検出し、その検出結果に応じたレベルの制御信号SC2をD−FF回路23のクロック端子CLKに出力する。本実施形態では、第3比較回路24は、グランドから出力端子(負荷)に向かって第1電流IL1が流れるときにLレベルの制御信号SC2を出力し、第1電流IL1(コイル電流IL)が0(ゼロ)になったときにメイン側トランジスタQ1をオンさせるためのHレベルの制御信号SC2を出力する。
D−FF回路23は、データ端子Dに常に高電位電源電圧VDDが供給されているため、クロック端子CLKに入力される制御信号SC2がHレベルに立ち上がると、Hレベルの出力信号Qを出力する。また、分圧電圧V1が第1基準電圧Vref1よりも高くなってHレベルの出力信号S1がクリア端子CLRに入力されると、D−FF回路23は、上記制御信号SC2に関わらずLレベルの出力信号Qを出力する。一方、分圧電圧V1が第2基準電圧Vref2よりも低くなってHレベルの出力信号S2がプリセット端子PSに入力されると、D−FF回路23は、上記制御信号SC2に関わらずHレベルの出力信号Qを出力する。すなわち、D−FF回路23は、Hレベルの制御信号SC2及びHレベルの出力信号S2のいずれか早く入力される信号に応じて、Hレベルの出力信号Qを出力する。
そして、D−FF回路23から出力される出力信号Qは、インバータ回路25を介して第1駆動信号SG1としてメイン側トランジスタQ1のゲートに供給されるとともに、インバータ回路26を介して第2駆動信号SG2として同期側トランジスタQ2のゲートに供給される。このように、制御回路10は、発振器を利用せずに、出力電圧Vo又は第1電流IL1に応じたデューティ比を持つ第1及び第2駆動信号SG1,SG2を生成し、それらの信号によりメイン側トランジスタQ1及び同期側トランジスタQ2をオン・オフ制御する。すなわち、本実施形態のDC−DCコンバータ2は、いわゆる自励方式のDC−DCコンバータである。
つぎに、このように構成されたDC−DCコンバータ2の動作を図4に従って説明する。なお、図4において、横軸及び縦軸は、説明の簡便化のため、適宜拡大、縮小して示している。
まず、電力供給量の多い重負荷時におけるDC−DCコンバータ2の動作について図4(a)にしたがって説明する。
今、制御回路20からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)が出力され、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされている(時刻t21)。このようにメイン側トランジスタQ1がオンされると、コイル電流ILが徐々に増加するとともに、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に上昇する(時刻t21〜t22)。
やがて、分圧電圧V1が第1基準電圧Vref1よりも高くなると(時刻t22)、第1比較回路21からHレベルの出力信号S1(クリア信号)がD−FF回路23のクリア端子CLRに出力され、D−FF回路23がクリアされる。このため、D−FF回路23からLレベルの出力信号Q(Hレベルの第1駆動信号SG1及びLレベルの第2駆動信号SG2)が出力される。これにより、メイン側トランジスタQ1がオフされ、同期側トランジスタQ2がオンされる。すると、コイル電流ILが徐々に減少するとともに、出力電圧Voが徐々に減少する(時刻t22〜t23)。なお、このメイン側トランジスタQ1のオフ期間では(時刻t22〜t23)、コイル電流ILが徐々に減少するものの、重負荷時には負荷電流のピーク値が高いため、コイル電流ILが0(ゼロ)まで減少しない。したがって、第3比較回路24から出力される制御信号SC2は、Lレベルに維持される。このため、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングは、第2比較回路22からの出力信号S2によって決定される。
詳しくは、分圧電圧V1が第2基準電圧Vref2よりも低くなると(時刻t23)、第2比較回路22からHレベルの出力信号S2(プリセット信号)がD−FF回路23に出力される。このため、D−FF回路23からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)が出力される。これにより、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされるため、再び出力電圧Voが徐々に上昇する。このようなメイン側トランジスタQ1と同期側トランジスタQ2とのスイッチング動作により、出力電圧Voが目標電圧に基づく一定電圧に維持される。
つぎに、電力供給量の少ない軽負荷時におけるDC−DCコンバータ2の動作について図4(b)にしたがって説明する。
今、制御回路20からHレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)が出力され、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされている(時刻t31)。このようにメイン側トランジスタQ1がオンされると、コイル電流ILが徐々に増加するとともに、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に上昇する(時刻t31〜t32)。やがて、分圧電圧V1が第1基準電圧Vref1よりも高くなると(時刻t32)、メイン側トランジスタQ1がオフされ、同期側トランジスタQ2がオンされる。すると、コイル電流ILが徐々に減少するとともに、出力電圧Vo(分圧電圧V1)が徐々に低下する(時刻t32〜t33)。
ここで、軽負荷時においては負荷電流のピーク値が低いため、コイル電流ILのボトム値が0(ゼロ)よりも小さくなり負となる(破線参照)。このため、コイル電流ILが0(ゼロ)になると、第1電流IL1が逆流しようとする。このとき、本実施形態のDC−DCコンバータ2では、第1電流IL1(コイル電流IL)が0(ゼロ)になったときに(時刻t33)、第3比較回路24にてメイン側トランジスタQ1をオンさせるためのHレベルの制御信号SC2が生成される。このHレベルの制御信号SC2がクロック端子CLKに入力されると、D−FF回路23は、Hレベルの出力信号Q(Lレベルの第1駆動信号SG1及びHレベルの第2駆動信号SG2)を出力する。すなわち、D−FF回路23は、第2比較回路12からの出力信号S2に関わらず、第1電流IL1がゼロになったときに、Hレベルの出力信号Qを出力する。これにより、メイン側トランジスタQ1がオンされ、同期側トランジスタQ2がオフされる。このように時刻t33においてメイン側トランジスタQ1がオンされると、時刻t33まで徐々に減少していたコイル電流ILがその時刻t33から徐々に増加し始める。これにより、第1電流IL1が逆流する前に(コイル電流ILのボトム値が負になる前に)、メイン側トランジスタQ1をオンさせてコイル電流ILを徐々に増加させることができる。したがって、コイル電流IL(第1電流IL1)が逆流することを抑制できるとともに、軽負荷時においてもコイル電流ILが連続的に変化する、いわゆる電流連続モードでDC−DCコンバータ1を動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記各実施形態では、ヒステリシスコンパレータを用いた自励方式のDC−DCコンバータに具体化したが、1ショットフリップフロップ回路を用いた自励方式のDC−DCコンバータに具体化してもよい。例えば第1実施形態の第1及び第2比較回路11,12からなるヒステリシスコンパレータを1ショットフリップフロップ回路に変更した変形例を図5に示す。
図5に示したDC−DCコンバータ3の制御回路30内の比較回路31は、出力電圧Voを抵抗R1,R2で分圧した分圧電圧V1と基準電圧Vrとを比較する。この比較回路31は、分圧電圧V1が基準電圧Vrよりも高いときはLレベルの出力信号S3を生成し、分圧電圧V1が基準電圧Vrよりも低いときはHレベルの出力信号S3を生成する。
比較回路31の出力信号S3は、1ショットフリップフロップ回路32のセット端子に入力される。1ショットフリップフロップ回路32は、セット端子にHレベルの出力信号S3が入力されると、セット状態になり、出力端子からHレベルの出力信号を一定時間出力し、メイン側トランジスタQ1を一定時間オンする。そして、一定時間が経過すると、1ショットフリップフロップ回路32は、リセット状態に戻り、出力端子からLレベルの出力信号を出力し、メイン側トランジスタQ1をオフする。
ここで、上記基準電圧Vrは、メイン側トランジスタQ1のオンタイミングを設定するための電圧である。そして、この基準電圧Vrは、電流検出回路14の制御信号SC1に応じて、上記第1電流IL1が逆流する前にメイン側トランジスタQ1をオンさせるように、第1電流IL1がゼロに近づくほど電圧値が上昇されるように可変される。これによって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
・上記各実施形態では、電流検出回路14又は第3比較回路24によって、同期側トランジスタQ2に流れる第1電流IL1を監視し、その第1電流IL1に応じてスイッチング周波数を可変するようにした。これに限らず、例えばチョークコイルL1に流れるコイル電流ILを監視し、そのコイル電流ILに応じてスイッチング周波数を可変するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、降圧型のDC−DCコンバータに具体化したが、昇圧型のDC−DCコンバータに具体化してもよい。
・上記各実施形態では、電圧制御モードのDC−DCコンバータに具体化したが、電流制御モードのDC−DCコンバータに具体化してもよい。
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)
出力電圧又は出力電流に応じてメイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御することにより、前記出力電圧を制御する電源電圧制御回路であって、
前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流又はチョークコイルに流れるコイル電流に応じて、負荷側から前記同期側スイッチング素子に向かって前記第1電流が逆流する前に前記メイン側スイッチング素子をオンさせるように、前記メイン側スイッチング素子のスイッチング周波数を可変する周波数制御回路と、
を備えることを特徴とする電源電圧制御回路。
(付記2)
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と基準電圧とを比較し、その比較結果に応じた検出信号を生成する比較回路と、
前記検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子と前記同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御する駆動回路とを有し、
前記比較回路は、前記メイン側スイッチング素子のオフタイミングを設定する第1基準電圧とメイン側スイッチング素子のオンタイミングを設定する第2基準電圧とを有するヒステリシスコンパレータであり、前記フィードバック信号が前記第1基準電圧を横切る場合を検出して第1検出信号を生成し、前記フィードバック信号が前記第2基準電圧を横切る場合を検出して第2検出信号を生成し、
前記駆動回路は、前記第1検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をターンオフさせるとともに、前記第2検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンさせ、
前記周波数制御回路は、前記第1電流を検出してその電流量に応じた制御信号を生成する電流検出回路を備え、前記制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記第2基準電圧の電圧値を上昇させることを特徴とする付記1に記載の電源電圧制御回路。(付記3)
前記周波数制御回路は、
前記同期側スイッチング素子の両端子における電位差により前記第1電流を検出し、該第1電流がゼロになったことを検出して前記メイン側スイッチング素子をオンさせるための制御信号を生成する電流検出回路を備え、
当該電源電圧制御回路は、前記検出信号又は前記制御信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子と前記同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御する駆動回路を有することを特徴とする付記1に記載の電源電圧制御回路。
(付記4)
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と基準電圧とを比較し、その比較結果に応じた検出信号を生成する比較回路と、
前記検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子と前記同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御する駆動回路とを有し、
前記比較回路は、前記メイン側スイッチング素子のオフタイミングを設定する第1基準電圧とメイン側スイッチング素子のオンタイミングを設定する第2基準電圧とを有するヒステリシスコンパレータであり、前記フィードバック信号が前記第1基準電圧を横切る場合を検出して第1検出信号を生成し、前記フィードバック信号が前記第2基準電圧を横切る場合を検出して第2検出信号を生成し、
前記駆動回路は、前記第1検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をターンオフさせるとともに、前記第2検出信号及び前記制御信号のいずれか早く入力された信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンさせることを特徴とする付記3に記載の電源電圧制御回路。
(付記5)
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と基準電圧とを比較し、その比較結果に応じた検出信号を生成する比較回路を有し、
前記比較回路は、前記フィードバック信号が前記基準電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成し、
前記駆動回路は、前記検出信号及び前記制御信号のいずれか早く入力された信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンさせるための1ショットパルス信号を生成する1ショットパルス生成回路を備えることを特徴とする付記3に記載の電源電圧制御回路。(付記6)
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と基準電圧とを比較し、その比較結果に応じた検出信号を生成する比較回路と、
前記検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子と前記同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御する駆動回路とを有し、
前記比較回路は、前記フィードバック信号が前記基準電圧を横切る場合を検出して前記検出信号を生成し、
前記駆動回路は、前記検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンさせるための1ショットパルス信号を生成する1ショットパルス生成回路を備え、
前記周波数制御回路は、前記第1電流を検出してその電流量に応じた制御信号を生成する電流検出回路を備え、前記制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記基準電圧の電圧値を上昇させることを特徴とする付記1に記載の電源電圧制御回路。
(付記7)
出力電圧又は出力電流に応じてメイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補的にオン・オフ制御することにより、前記出力電圧を制御する電源電圧制御方法であって、
前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流又はチョークコイルに流れるコイル電流に応じて、負荷側から前記同期側スイッチング素子に向かって前記第1電流が逆流する前に前記メイン側スイッチング素子をオンさせるように、前記メイン側スイッチング素子のスイッチング周波数を可変することを特徴とする電源電圧制御方法。
(付記8)
付記1〜6のいずれか1つに記載の電源電圧制御回路を備えたDC−DCコンバータ。
1,2,3 DC−DCコンバータ
10,20,30 制御回路(電源電圧制御回路)
11,12 比較回路(ヒステリシスコンパレータ)
13 RS−フリップフロップ回路(駆動回路)
14 電流検出回路(周波数制御回路)
15,16 インバータ回路(駆動回路)
21,22 比較回路(ヒステリシスコンパレータ)
23 D−フリップフロップ回路(駆動回路)
24 第3比較回路(周波数制御回路)
25,26 インバータ回路(駆動回路)
31 比較回路
32 1ショットフリップフロップ回路(1ショットパルス生成回路)
Q1 メイン側トランジスタ(メイン側スイッチング素子)
Q2 同期側トランジスタ(同期側スイッチング素子)
L1 チョークコイル
e2 第2基準電源(周波数制御回路)

Claims (3)

  1. インダクタに接続される、メイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補にオン・オフ制御することにより、出力電圧を制御する電源電圧制御回路であって、
    前記メイン側スイッチング素子のスイッチング周波数を可変する周波数制御回路と、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と第1基準電圧との比較結果に基づいて第1検出信号を生成し、前記フィードバック信号と第2基準電圧との比較結果に基づいて第2検出信号を生成する比較回路と、
    前記第1検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオフするとともに、前記第2検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンする駆動回路とを有し、
    前記周波数制御回路は、前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流を検出して該第1電流の電流量に応じた制御信号を生成する電流検出回路を備え、前記制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記第2基準電圧の電圧値を上昇させることを特徴とする電源電圧制御回路。
  2. インダクタに接続される、メイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補にオン・オフ制御することにより、出力電圧を制御する電源電圧制御回路であって、
    前記メイン側スイッチング素子のスイッチング周波数を可変する周波数制御回路と、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と基準電圧との比較結果に基づいて検出信号を生成する比較回路と、
    前記検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンさせ、所定期間経過後オフさせる1ショットパルス信号を生成する1ショットパルス生成回路を備える駆動回路とを有し、
    前記周波数制御回路は、前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流を検出して該第1電流の電流量に応じた制御信号を生成する電流検出回路を備え、前記制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記基準電圧の電圧値を上昇させることを特徴とする電源電圧制御回路。
  3. インダクタに接続される、メイン側スイッチング素子と同期側スイッチング素子とを相補にオン・オフ制御することにより、出力電圧を制御する電源電圧制御方法であって、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と前記メイン側スイッチング素子のオフタイミングを設定する第1基準電圧との比較結果に基づいて第1検出信号を生成し、前記フィードバック信号とメイン側スイッチング素子のオンタイミングを設定する第2基準電圧との比較結果に基づいて第2検出信号を生成し、
    前記第1検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオフするとともに、前記第2検出信号に応じて、前記メイン側スイッチング素子をオンし、
    前記同期側スイッチング素子に流れる第1電流を検出して該第1電流の電流量に応じた制御信号を生成し、該制御信号に応じて、前記第1電流がゼロに近づくほど、前記第2基準電圧の電圧値を上昇させることを特徴とする電源電圧制御方法。
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