JP5719315B2 - メーキャップ化粧料及びそのメーキャップ化粧料とトップコート剤とを含むメーキャップキット - Google Patents

メーキャップ化粧料及びそのメーキャップ化粧料とトップコート剤とを含むメーキャップキット Download PDF

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Description

本発明はメーキャップ化粧料、並びに当該メーキャップ化粧料とトップコート剤とを含むメーキャップキットに関する。より詳しくは、耐移り性に優れ、化粧崩れし難く、しかも使用性の良好なメーキャップ化粧料、当該メーキャップ化粧料を塗布した上に特に好適に適用され、透明なつやを与え、カップ等への色移りを有効に防止し、使用性、安定性に優れ、なおかつにじみのないトップコート剤、前記メーキャップ化粧料とトップコート剤とを含むメーキャップキット、並びに、当該メーキャップキットを用いた化粧方法に関する。
従来のメーキャップ化粧料は、例えば、口紅を唇に塗布した後、該口紅がカップなどに転写されてしまう二次付着性が問題となっていた。また、ファンデーションの場合にも、塗布した化粧料が衣服などに付着してしまう二次付着の問題があり、これは発汗や皮脂などにより化粧料がよれてしまうという現象も含めて化粧崩れと呼ばれている。
そこで、二次付着を起こしにくい、即ち耐移り性に優れ、化粧崩れしにくいメーキャップ化粧料として、揮発性及び/又は非揮発性のシリコーン油及び炭化水素油を様々に組み合わせて配合した製品が提案されている。
例えば、特許文献1には、特定構造の有機シリコーン樹脂、揮発性シリコーン油及び粉末を含有するメーキャップ化粧料が開示されており、化粧崩れ防止効果に優れ、のびが良く、さっぱりした使用感が得られるとしている。しかしながら、シリコーン系樹脂によって形成される皮膜は硬く、突っ張り感やごわつきを感じ、乾燥感を生じる場合があった。
また、特許文献2には、炭化水素系樹脂と、少なくとも揮発性液状炭化水素油と液状シリコーン油とを含む液状油分と、油ゲル化剤及び/または固形状油分とを含有するソフトタイプの油性化粧料が開示されており、使用感に優れ、肌荒れが少なく、化粧持ちにも優れるとされている。しかしながら、必須成分として配合される液状シリコーン油が炭化水素系樹脂の皮膜形成を妨げることがあり、十分な色移り防止効果が得られない。
一方、特許文献3には、150,000〜2,200,000の相対モル質量を有するポリイソブチレンから選択されるプロ接着性物質(感圧接着剤)を含む組み合わせ可能な組成物、並びに445〜10,000の相対モル質量を有するポリイソブチレンから選択される拡散性化合物を含むメイクアップ又はケアキットが記載され、良好な維持力を有し耐移り性にも優れるとされている。しかしながら、分子量が100,000以上のポリイソブチレンを配合した化粧料では、皮膜形成後に糸引きを生じてしまい、この現象は分子量100,000以下のポリイソブチレンを併用しても改善されず、仕上がりのつやが低下し、更には不快感を生じるという問題がある。
さらに、特許文献4には、100,000〜4,000,000のモル質量を有するポリイソプレン、有機変性スメクタント、炭化水素系油分を含む化粧料が記載され、ポリイソプレンの皮膜形成性により耐移り性に優れるとされている。しかしながら、ポリイソプレンは原料臭が強く使用時に不快感を生じるため、製品化するには強い賦香が必要とされるという問題があった。
かくして、二次付着を起こしにくいことに加え、使用感にも優れたメーキャップ化粧料が依然として必要とされている。
また、メーキャップ化粧料の二次付着を抑制し、メーキャップ化粧料の持続性を向上し、さらには唇につやを付加して化粧効果を高める手段として、トップコート剤(リップコート、口紅オーバーコート等とも呼ばれる)をメーキャップ化粧料の上に重ねて塗布する方法も知られている。
このようなトップコート剤として商品化されている化粧料は、その形態によって「乳化タイプ」と「油性タイプ」とに分類できる。乳化タイプとは、例えば特許文献5に記載されているような、パーフルオロポリエーテルやジメチルポリシロキサン等の撥水性、撥油性の油分及び特定の粉体を含む水中油型の乳化化粧料であり、油性タイプとは、前記の撥水性、撥油性の油分を主成分とし、各種粉体等を配合したメーキャップ化粧料である(特許文献6及び7)。
しかしながら、乳化タイプのトップコート剤は、口紅等の化粧効果の持続性、色移りの抑制、及び使用性の向上という点では満足できるものの、つやを付加する効果は十分でなく、透明感に劣る場合があるという問題があった。
一方、油性タイプのトップコート剤としては、例えば、特許文献6には、低粘度(25℃で10〜300cs)のジメチルポリシロキサンと無水ケイ酸、そして任意に揮発性シリコーンを配合した油性リップコートが開示され、特許文献7には、フッ素変性シリコーンと特定の粉末を配合した口紅オーバーコートが開示されており、何れも、従来のパーフルオロポリエーテルを用いた場合の問題点を解決し、色移り防止効果に優れた口紅オーバーコートが得られたとしている。また、特許文献8及び特許文献9には、低粘度(1,000cs以下)のシリコーン油とヒュームドシリカ又は無水ケイ酸とポリメチルシルセスキオキサン粒子とを配合した油性リップコートが記載され、色移り防止効果に優れるとされている。
しかしながら、特許文献5、6及び8に記載されたようなジメチルポリシロキサンを主成分とするトップコート剤は唇上で拡がってにじみやすく、口紅に汎用されている油分と相溶して経時的ににじみを生じるという問題があった。また、特許文献5及び7に記載されたフッ素変性シリコーンはつやが劣り、カップなどへの色移りを抑制する効果とつやを両立させるものではなかった。また、前記特許文献5〜9に記載されているトップコート剤は、いずれも従来から汎用されている油分を含有する口紅等の上に塗布することを意図したものであり、下地となる口紅等の配合成分によってはにじみを生じてしまう場合があった。
特開昭61−65809号公報 特開2002−154916号公報 特許第3947102号公報 欧州特許出願第1454621号明細書 特開平7−316016号公報 特開平8−26936号公報 特開平8−295614号公報 特表平10−508867号公報 特開2010−24163号公報
本発明は、従来のシリコーン系樹脂皮膜のようなつっぱり感やごわつき感がなく、ポリイソプレンのような匂いの問題もなく、使用感に優れ、なおかつ色移り防止効果が良好な新規のメーキャップ化粧料を提供することを目的とする。
また同時に、当該メーキャップ化粧料に使用されている油分と相溶せずに当該メーキャップ化粧料の上に好適に適用することができ、そのため当該メーキャップ化粧料と組み合わせてメーキャップキットとして使用することに適しており、しかも、十分なつやを付与し、色移りが少なく、なおかつにじみにくいトップコート剤を提供することも目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、柔軟で密着力のある炭化水素系樹脂であるポリイソブチレンと揮発性炭化水素油とを組み合わせて配合するとともに、ポリイソブチレンとして所定範囲の分子量を有するものを用いることにより、耐移り性に優れ、匂いもなく、なおかつ糸引きも生じないメーキャップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
また、本発明者は、このようなメーキャップ化粧料と組み合わせて使用するトップコート剤として、1,000csより高粘度のメチルフェニルポリシロキサンを主成分とするものを用いることにより、前記メーキャップ化粧料に使用されている油分と相溶することがなく、色移りやにじみを抑制するとともに、十分なつやを与えることができることも見出した。
すなわち本発明は、以下を要旨とする。
(1)30,000〜100,000の相対質量を有するポリイソブチレンと、揮発性炭化水素油とを含有する油性メーキャップ化粧料。
(2)相対質量100,000を越えるポリイソブチレンを含まない、(1)のメーキャップ化粧料。
(3)有機変性粘土鉱物及び/又はデキストリン脂肪酸エステルを更に含有する、(1)または(2)のメーキャップ化粧料。
(4)固形油分及び/又は粉末を更に含有する、(1)から(3)のいずれかのメーキャップ化粧料。
(5)口紅、アイシャドー又はファンデーションである、(1)から(4)のいずれかのメーキャップ化粧料。
(6)(1)から(5)のいずれかのメーキャップ化粧料と、25℃における粘度が1,000〜7,000csであるメチルフェニルポリシロキサンを含有するトップコート剤とを含むメーキャップキット。
(7)メチルフェニルポリシロキサンの配合量が、トップコート剤の全重量に対して50.0〜100質量%である、(6)のメーキャップキット。
(8)メチルフェニルポリシロキサンが、1.40〜1.60の屈折率(25℃)を持つ、(6)又は(7)のメーキャップキット。
(9)(6)から(8)のいずれかのメーキャップキットを用い、前記メーキャップ化粧料を塗布した後、その上に前記トップコート剤を塗布することからなる化粧方法。
本発明のメーキャップ化粧料は、皮膜形成成分として炭化水素系樹脂であるポリイソブチレンを用いることにより、柔軟で、しっとりした感触の皮膜形成が可能である。また、ポリイソブチレンと揮発性炭化水素油とを組み合わせて用いることにより、柔軟でありながら、密着力の高い皮膜形成が可能となり、色移り防止効果に優れている。さらに、30,000〜100,000という特定範囲の相対質量(分子量)を持つポリイソブチレンを用いることで糸引きを生じることなく、ポリイソプレンのような原料臭もなく、良好な使用感が得られる。
また本発明のトップコート剤は、特にポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂を配合した化粧料の上に塗布した場合、良好なつやが長時間維持され、色移りが抑制され、にじみや垂れ落ち、べたつきがないといった使用感にも優れている。従って、上記のメーキャップ化粧料と組み合わせてメーキャップキットとして用いることに適している。
[1.メーキャップ化粧料]
本発明のメーキャップ化粧料は、30,000〜100,000の相対質量(Mv)を有するポリイソブチレンと揮発性炭化水素油とを必須成分として含有する。ここで、本明細書における相対質量(分子量)はポリマーの粘度平均分子量を意味する。
<1−1.ポリイソブチレン>
本発明で使用されるポリイソブチレンは、前記範囲の相対質量(分子量)を有しているものであればよく、市販品を使用することもできる。
市販品としては、例えば、BASF社製のOppanol B10SFN(分子量40,000)、Oppanol B11SFN(分子量49,000)、Oppanol B12SFN(分子量55,000)、Oppanol B13SFN(分子量65,000)、OppanolB14SFN(分子量73,000)、新日本石油社製のハイモール4H(分子量40,000)、ハイモール5H(分子量50,000)、ハイモール5.5H(分子量53,000)、ハイモール6H(分子量60,000)等を挙げることができる。
本発明のメーキャップ化粧料におけるポリイソブチレンの配合量は、メーキャップ化粧料の全重量に対して0.1〜30質量%、好ましくは1〜25質量%である。配合量が0.1質量%未満では十分な耐移り性が得られず、上限を越えて配合すると、べたつきを生じる傾向がある。さらに好ましい範囲は製品形態によって異なり、例えば口紅とする場合は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%であり、ファンデーションとする場合には、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは2〜5質量%である。
本発明のメーキャップ化粧料は、前記所定範囲の相対質量を持つポリイソブチレンを必須成分としているが、本発明の効果を阻害しない限り、当該所定範囲外の相対質量を持つポリイソブチレンを含むことを排除するものではない。しかし、相対質量100,000を越えるポリイソブチレンを含む場合には、30,000〜100,000の相対質量(Mv)を有するポリイソブチレンを含めたポリイソブチレンの全体量に対して、50質量%未満、好ましくは30質量%未満、さらに好ましくは10質量%未満の範囲にとどめることが好ましい。相対質量100,000を越えるポリイソブチレンを配合すると、乾き際に糸引き現象を生じ得るからである。本発明のメーキャップ化粧料は、相対質量100,000を越えるポリイソブチレンを実質的に含まないことが最も好ましい。
<1−2.揮発性炭化水素油>
本発明のメーキャップ化粧料で用いられる揮発性炭化水素油としては、例えば、8〜16の炭素原子を有する揮発性油及びそれらの混合物を挙げることができる。特に、これらの揮発性炭化水素油は、分枝状のC8−C16アルカン類、分枝状のC8−C16エステル類及びそれらの混合物から選択するのが好ましい。
具体的には、イソドデカン、イソデカン、ヘプタン、イソヘキサデカン等が挙げられ、特に好ましいのはイソドデカンである。
本発明で使用する揮発性炭化水素油は市販品でもよく、具体例としては、丸善石油化学社製のマルカゾールR(イソドデカン)、エクソン社製のアイソパー(イソパラフィン)、PRESSPERS社製のパーメチル、出光石油化学社製のIPソルベント等を挙げることができる。
本発明のメーキャップ化粧料における揮発性炭化水素油の配合量は、メーキャップ化粧料の全重量に対して3〜90質量%、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは10〜80質量%である。配合量が3質量%未満であると、化粧料ののびが悪くなり、90質量%を越えて配合しても特性の更なる向上は得られない。特に、ファンデーションとする場合には、15〜50質量%とするのが更に好ましく、20〜50質量%とするのが最も好ましい。
<1−3.メーキャップ化粧料における添加成分>
本発明のメーキャップ化粧料は、有機変性粘土鉱物及び/又はデキストリン脂肪酸エステルを更に含有するのが好ましい。有機変性粘土鉱物及び/又はデキストリン脂肪酸エステルを配合することにより、使用感を損ねずに増粘することができる。
有機変性粘土鉱物としては、従来から化粧品として使用されているものであってよく、特に限定されるものではないが、代表例として、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライト、ジメチルジアルキル(14〜18)アンモニウムベントナイト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト等を挙げることができる。本発明で使用する有機変性粘土鉱物は市販品でもよく、例えば、エレメンティススペシャリティーズ社製のベントン38VCG等が好ましく用いられる。
本発明のメーキャップ化粧料における有機変性粘土鉱物の配合量は、メーキャップ化粧料の全重量に対して0.1〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。配合量が0.1質量%未満であると所望の効果が得られず、20質量%を越えて配合すると粉っぽくなり、つやがなくなる傾向がある。
本発明で使用されるデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンと高級脂肪酸のエステルで、高級脂肪酸が炭素数C12〜C22のものから選択されるのが好ましい。高級脂肪酸としては、炭素数C12〜C22の脂肪酸を含んでいれば、炭素数C6〜10の脂肪酸を一部に含んでいてもよい。かかるデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えばパルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンが挙げられ、市販品としては、商品名レオパール(Rheopearl)KL、レオパールKL2、レオパールTT、レオパールTT2、レオパールMKL2、レオパールISK2等(いずれも千葉製粉社製)などが挙げられる。
デキストリン脂肪酸エステルの配合量はメーキャップ化粧料の全重量に対して0.1〜30質量%、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%の範囲とする。配合量が0.1質量%未満であると所望の効果が得られず、30質量%を越えて配合するとべたつきを生じる傾向がある。
本発明のメーキャップ化粧料は、固形油分及び/又は粉末を更に含有するのが好ましい。固形油分及び/又は粉末を配合することにより、化粧料のべたつきを抑制して使用感を更に向上させることができる。
本発明のメーキャップ化粧料で使用される固形油分は、従来から化粧料等に使用されているものでよく、例えば、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、キャンデリラロウ等を挙げることができる。
固形油分の配合量はメーキャップ化粧料の全重量に対して0.1〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%の範囲とする。配合量が0.1質量%未満であると所望の効果が得られず、50質量%を越えて配合するとつやが減る傾向がある。
本発明のメーキャップ化粧料で使用される粉末は、従来から化粧料等に使用されているものでよく、例えば、マイカ、セリサイト、シリカ等を挙げることができる。
粉末の配合量はメーキャップ化粧料の全重量に対して1〜50質量%、好ましくは1〜40質量%、より好ましくは1〜30質量%の範囲とする。配合量が1質量%未満であると所望の効果が得られず、50質量%を越えて配合すると粉っぽくなり、つやがなくなる傾向がある。
また、本発明においては、上記以外に、通常のメーキャップ化粧料に用いられる各種成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で配合してもよい。
例えば、本発明のメーキャップ化粧料を口紅として使用する場合は、上記成分以外に色材が通常配合される。色材は口紅に通常用いられる色材であれば良く、粉末状でもレーキ状(油を練り込んだ状態)でもよい。
また、本発明のメーキャップ化粧料は、シリコーン系樹脂を含まないのが好ましい。シリコーン系樹脂を含有すると形成される皮膜が硬くなり、つっぱり感やごわつきを生じる傾向がある。
本発明のメーキャップ化粧料は、特に口紅、アイシャドー、ファンデーションなどの形態で提供することができる。いずれの形態とした場合にも、従来の油性メーキャップ化粧料に比較して優れた耐移り性を発揮し、化粧崩れしにくく、なおかつ使用感にも優れたものとなる。
[2.トップコート剤]
本発明のトップコート剤は、25℃における粘度が1,000cs〜7,000csであるメチルフェニルポリシロキサンを含有する。
なお本発明のトップコート剤は、組成物全体の粘度として、3,000cs〜8,000cs程度の粘度を有することが、使用性の点から好ましい。
<2−1.メチルフェニルポリシロキサン>
本発明のトップコート剤に配合されるメチルフェニルポリシロキサンは、25℃における粘度が1,000cs〜7,000cs、好ましくは1,000cs〜6,000cs、より好ましくは1,000cs〜5,000csの無色透明な液状油分である。
粘度が1,000csより低いと、にじみや垂れ落ちを生じ易く、つやの持続性に劣るものとなる。また、粘度が7,000csより高いと、トップコート剤の塗布時の粘性により下地メーキャップ化粧料を掻き取ってしまい色移りを生じる場合がある。
特に、透明感あるつやを保持し、カップなどへの色移りを良好に防止するために、1.40〜1.60、より好ましくは1.45〜1.55程度の屈折率(25℃)を持つメチルフェニルポリシロキサンを用いるのが好ましい。
本発明で使用されるメチルフェニルポリシロキサンは、メチル基及びフェニル基を含有するポリシロキサンであって、上記の粘度の条件を(好ましくは屈折率の条件も)満たすものであれば特に限定されないが、具体的には下記一般式(I)で表される化合物の1種又は2種以上の混合物を含む。
上記式中、RないしRはメチル基であり、aは1〜900の範囲の整数であり、b+c+dは1〜900の範囲の整数である。
上記式(I)で表されるようなメチルフェニルポリシロキサンは、様々な分子量あるいは粘度を持つものが市販されており、それらを単独又は2種以上を混合して使用することもできる。市販品の例として、信越化学工業社製のKF50−54HV(粘度約5,000cs)等が挙げられる。なお、2種以上を混合して使用する場合は、混合物の粘度が上記所定の範囲にあればよい。
本発明のトップコート剤におけるメチルフェニルポリシロキサンの配合量は、トップコート剤の全重量に対して50〜100質量%、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%、さらに好ましくは約95質量%である。配合量が50質量%より少ないと、つや及び色移り防止の点で好ましくない。
本発明のトップコート剤で使用されるメチルフェニルポリシロキサンは、従来のトップコート剤に一般に用いられていたジメチルポリシロキサン等に比較して皮膚上で拡散し難いという特性を有している。従って、口紅の上に重ねて塗布しても自然に拡がってにじみを生ずることがなく、リップコートとして使用するのに特に適している。さらに、従来の低粘度シリコーン油を用いたトップコート剤では、垂れ落ちを防止するためにシリカ等の粉末成分を所定量配合する必要があったが、本発明で使用するメチルフェニルポリシロキサンは1,000cs以上の高粘度であるため、他の成分を含有していなくても垂れ落ち等がない。
一方、例えば、前記の特許文献9には、本発明のような高粘度のメチルフェニルポリシロキサンの使用を否定する記載がある(段落0009)。これに対し、本発明のトップコート剤は、特許文献9の知見に反して高粘度のメチルフェニルポリシロキサンを配合することにより、上記の特定のメーキャップ化粧料、すなわちポリイソブチレンと揮発性炭化水素油とを含むメーキャップ化粧料とともに使用するのに特に適したものとなっている。本発明のように高粘度のメチルフェニルポリシロキサンをトップコート剤に配合することにより、特に皮膜性の高い化粧料の上に塗布した場合に優れた色移り防止効果を発揮するのは当業者にも予測できないことである。
<2−2.トップコート剤における添加成分>
本発明のトップコート剤は、メチルフェニルポリシロキサン以外の油分あるいは粉末成分等を含有してもよく、このような油分としては、化粧品等に通常使用される炭化水素油及びシリコーン油を含むが、その配合量は本発明の効果を損なわない範囲とされる。なお、本発明のトップコート剤は、にじみや垂れ落ちを防ぎ、つやを維持するという観点から、低粘度のジメチルポリシロキサンを含有しないことが好ましい。
粉末成分としては、例えば無水ケイ酸やパール剤等の無機粉末、有機樹脂粉末などが挙げられる。その他、通常の油性化粧品に用いられる成分、例えば炭化水素、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤、保湿剤なども、本発明の効果を損なわない程度に適宜配合することができる。
[3.メーキャップキットおよびそれを用いた化粧方法]
上記本発明のメーキャップ化粧料と、本発明のトップコート剤とを組み合わせて使用することにより、メーキャップ化粧料を単独で使用した場合と比べて、つや、耐色移り性、使用性を更に向上させることができ、なおかつ経時的なつやの持続性も格段に向上させることができる。
よって、本発明は、前記メーキャップ化粧料と前記トップコート剤とを含むメーキャップキットをも提供する。本発明のメーキャップキットは、どのような形態で提供してもよいが、例えば、少なくとも2つの区画を具備する容器の一方の区画に本発明のメーキャップ化粧料を収容し、他方の区画に前記トップコート剤を収容した形態で提供することができる。
また、本発明は、前記メーキャップキットを用いた化粧方法も提供する。本発明による化粧方法は、まず前記メーキャップ化粧料を塗布し、次いで前記トップコート剤を塗布することからなる。メーキャップ化粧料及びトップコート剤の塗布は、例えば、ヘラ、チップ、筆状部材や指などを用いてもよく、特に限定されるものではないが、高粘度を持つ本発明のトップコート剤は、下地の口紅等を剥離させずに塗布する点で、スパチュラタイプのヘラを用いるのが適している。
本発明のメーキャップキットを用いて化粧を施すことにより、特に良好なつやが長時間にわたって維持され、なおかつカップ等への色移りを著しく抑制することができる。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限り質量%で示す。
以下においては、先ず、メーキャップ化粧料に関する実施例および比較例を示し(実施例1〜3および比較例1〜11)、次いで、このようなメーキャップ化粧料と組み合わせてメーキャップキットとして使用されるトップコート剤に関する実施例および比較例を示す(実施例4〜5および比較例12〜14)。
(メーキャップ化粧料:実施例1及び比較例1〜5)
下記の表1に示す処方で液状口紅を調製し、それらの特性を下記の評価方法、評価基準に従って評価した。それらの結果を表1に併せて示す。
(評価方法)
各サンプルをパネリスト(10名)が使用し、べたつき、ごわつき、つや、仕上がりの均一性、匂い、耐移り性、経時変化、クレンジングによる落としやすさを5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記評価基準で判定した。なお、耐移り性は陶器のコーヒーカップに唇を直接つけて評価してもらった。
(スコア)
5:非常に優れている
4:優れている
3:普通
2:劣る
1:非常に劣る
(評価基準)
◎:評価値(平均値)4.0以上5.0点以下
○:評価値(平均値)3.0以上4.0点未満
△:評価値(平均値)2.0以上3.0点未満
×:評価値(平均値)1.0以上2.0点未満
表1から明らかなように、シリコーン系樹脂を配合した比較例1〜4では、特にごわつき感があって仕上がりが不均一であり、つやも劣るものとなった。さらに、経時的にポロポロと剥離する感触があり、オイルクレンジングによって落とすのが難しい傾向がみられた。また、ポリイソプレンを配合した比較例5では、特に不快な匂いがあり、ごわつき、つや、仕上がりの均一性、及びオイルクレンジングでの落としやすさも十分ではなかった。それに対して相対質量55,000のポリイソブチレンを揮発性炭化水素油(イソドデカン)とともに配合した実施例1は、評価した全ての項目で良好な結果が得られた。
(メーキャップ化粧料:実施例2及び比較例6〜10)
下記の表2に示す処方で液状口紅を調製し、それらの特性を前記した評価方法、評価基準に従って評価した。それらの結果を表2に併せて示す。
表2の結果から、相対質量30,000未満のポリイソブチレンのみを配合した比較例6は、べたつきを生じ、耐移り性及び色の持続性が不十分であることがわかる。一方、相対質量100,000を超えるポリイソブチレンを配合した比較例7〜9では、乾き際に糸引き現象を生じ、オイルクレンジングで落とすのが困難であった。また、相対質量55,000のポリイソブチレンを含んでいても、揮発性炭化水素油を含まない比較例10は、べたつきがあり、耐移り性及び色の持続性に極めて劣るものとなった。
(メーキャップ化粧料:実施例3及び比較例11)
下記の表3に示す処方で液状ファンデーションを調製し、各サンプルについて以下の方法に従って、白布による摩擦処理前後の色変化を測定した。
(測定方法)
(1)人工皮革に一定量のサンプルを塗布し、乾燥させる。
(2)塗布ロボットにJIS規格白布を装着し、サンプルを塗布した人工皮革を一定の力で擦る。
(3)分光測色計(CM−2600d/コニカミノルタ)にて色差を測定する。
シリコーン系樹脂とシリコーン油とを配合した比較例11は、白布での摩擦による色変化が大きく、耐移り性も十分ではなかったが、ポリイソブチレンとイソドデカンの組み合わせを配合した実施例3は、色変化が小さく、耐移り性にも優れていた。
(トップコート剤:実施例4〜5及び比較例12〜14)
上記実施例2と同一の組成を有する下記表4のメーキャップ化粧料(口紅)を調製した。
パネリスト(10名)に上記の口紅を塗布してもらい、その上に下記表5に示す組成のトップコート剤のサンプルを塗布し、以下の方法及び基準に従って評価してもらった。その結果を表5に併せて示す。
(評価方法)
塗布直後のつや、耐色移り、にじみ、垂れ落ち、べたつき及びつやの持続を5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記評価基準で判定した。尚、耐色移りは陶器のコーヒーカップに唇を直接つけて評価してもらった。
(スコア)
5:非常に優れている
4:優れている
3:普通
2:劣る
1:非常に劣る
(評価基準)
◎:評価値(平均値)4.0以上5.0点以下
○:評価値(平均値)3.0以上4.0点未満
△:評価値(平均値)2.0以上3.0点未満
×:評価値(平均値)1.0以上2.0点未満
表5に示した結果から明らかなように、1,000csより高い粘度を持つメチルフェニルポリシロキサンを配合した実施例4及び5は、カップへの色移りもなく、つや及びその持続性も良好で、にじみ、垂れ落ち又はべたつきといった使用感にも優れている。それに対して、高粘度のジメチルポリシロキサンを配合した比較例12は特に使用性及びつやの持続性がおとり、低粘度のメチルフェニルポリシロキサンを配合した比較例13は垂れ落ちが生じ、つやの持続性も悪かった。炭化水素系油分を配合した比較例14では色移りが生じ、べたつきも感じられた。
かくして、実施例4および5のトップコート剤は、炭化水素系樹脂(ポリイソブチレン)を配合した上記メーキャップ化粧料に対して好適に適用できることがわかる。
以下に、本発明のメーキャップ化粧料の処方例(処方例1〜5)およびトップコート剤の処方例(処方例6)を挙げる。本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではなく、請求の範囲によって特定されるものであることは言うまでもない。
処方例1:液状口紅
配合成分 配合量(質量%)
(1)イソドデカン 60
(2)ポリイソブチレン(Mv1000) 3
(3)ポリイソブチレン(Mv55000) 7
(4)パルミチン酸デキストリン 3
(5)マイクロクリスタリンワックス 3
(6)リンゴ酸ジイソステアリル 2
(7)ジステアルジモニウムヘクトライト 2
(8)炭酸プロピレン 適量
(9)ジプロピレングリコール 適量
(10)酸化チタン 2
(11)赤色202 1.5
(12)黄酸化鉄 0.3
(13)黒酸化鉄 0.1
(14)マイカ 15
製造方法:(1)〜(6)を混合加熱溶解し、(1)の一部、及び(7)、(8)を混合分散したものを添加し、更に(9)〜(14)を均一に混合分散して本品を得た。
処方例2:液状口紅
配合成分 配合量(質量%)
(1)イソドデカン 55
(2)ポリイソブチレン(Mv65000) 5
(3)パルミチン酸デキストリン 10
(4)マイクロクリスタリンワックス 20
(5)リンゴ酸ジイソステアリル 3
(6)酸化チタン 1
(7)赤色202 1.5
(8)黄酸化鉄 0.3
(9)黒酸化鉄 0.2
(10)マイカ 4
製造方法:(1)〜(5)を混合加熱溶解し、更に(6)〜(10)を均一に混合分散して本品を得た。
処方例3:コンシーラー
配合成分 配合量(質量%)
(1)セレシン 15
(2)マイクロクリスタリンワックス 1
(3)ポリイソブチレン(Mv55000) 15
(4)イソヘキサデカン 18
(5)イソドデカン 10
(6)ミネラルオイル 10
(7)酸化チタン 10
(8)酸化鉄赤 1
(9)ポリメチルシルセスキオキサン 10
(10)ポリメタクリル酸メチル 10
製造方法:(1)〜(6)を混合加熱溶解し、(7)〜(10)を加え均一に混合分散して本品を得た。
処方例4:マスカラ
配合成分 配合量(質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 5
(2)ミネラルオイル 5
(3)軽質イソパラフィン 40
(4)ポリイソブチレン(Mv55000) 20
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト 10
(6)イソステアリン酸 3
(7)酸化鉄 6
(8)エチルアルコール 適量
(9)ブチレングリコール 適量
製造方法:(1)〜(5)を混合加熱溶解し、(6)(7)を加え均一に混合分散した後、(8)(9)を添加し均一に混合分散して本品を得た。
処方例5:油性アイシャドー
配合成分 配合量(質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 10
(2)ショ糖脂肪酸エステル 5
(3)セレシン 5
(4)トリエチルヘキサノイン 2
(5)ポリイソブチレン(Mv1000) 5
(6)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2
(7)イソドデカン 30
(8)ポリイソブチレン(Mv55000) 5
(9)タルク 10
(10)合成マイカ 5
(11)ナイロンパウダー 5
(12)ベンガラ被覆雲母チタン 10
(13)雲母チタン 5
(14)黒酸化鉄 1
製造方法:(1)〜(8)を混合加熱溶解し、(9)〜(14)を加え均一に混合分散して本品を得た。
処方例6:油性リップコート
配合成分 配合量(質量%)
(1)メチルフェニルポリシロキサン3,000cs 95.99
(2)無水ケイ酸 3
(3)疎水化処理パール剤 1
(4)色材 0.01
製造方法:
無水ケイ酸をメチルフェニルポリシロキサンに室温で湿潤したあと、パール剤、色材を加え攪拌分散して調整した。

Claims (9)

  1. 30,000〜100,000の相対質量を有するポリイソブチレンと、揮発性炭化水素油とを含有する油性メーキャップ化粧料の上に適用されるトップコート剤であって、
    25℃における粘度が1,000cs〜7,000csであるメチルフェニルポリシロキサンを含有するトップコート剤
  2. 前記トップコート剤におけるメチルフェニルポリシロキサンの配合量が、トップコート剤の全重量に対して50.0〜100質量%である、請求項1に記載のトップコート剤。
  3. メチルフェニルポリシロキサンが、1.40〜1.60の屈折率(25℃)を持つ、請求項1又は2に記載のトップコート剤
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のトップコート剤と、
    30,000〜100,000の相対質量を有するポリイソブチレンと、揮発性炭化水素油とを含有する油性メーキャップ化粧料とを含むメーキャップキット。
  5. 前記メーキャップ化粧料が、相対質量が100,000を越えるポリイソブチレンを含まない、請求項4に記載のメーキャップキット
  6. 前記メーキャップ化粧料が、有機変性粘土鉱物及び/又はデキストリン脂肪酸エステルを更に含有する、請求項4又は5に記載のメーキャップキット
  7. 前記メーキャップ化粧料が、固形油分及び/又は粉末を更に含有する、請求項4から6のいずれか一項に記載のメーキャップキット
  8. 前記メーキャップ化粧料が、口紅、アイシャドー又はファンデーションである、請求項4から7のいずれか一項に記載のメーキャップキット
  9. 請求項4から8のいずれか一項に記載のメーキャップキットを用い、前記メーキャップ化粧料を塗布した後に、請求項1から3のいずれか一項に記載のトップコート剤を塗布することからなる化粧方法。
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