JP5718357B2 - バナナを取り扱う方法 - Google Patents

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Description

バナナは、通常、バナナの房をそれが生えている偽茎(pseudostem)から切断することにより収穫される。収穫の後で、房は多くの場合「ハンド(hand)」または同義語で「クラスター(cluster)」と称される、より小さな繋がったグループに分けられる。皮が緑色の間にバナナを収穫し次いで輸送することが一般的である。長距離輸送は、多くの場合、低温で(例えば、14℃で)行われる。バナナはこのような輸送中に非常にゆっくりと熟すると考えられており、その際バナナは通常緑色のままである。
バナナが販売されるであろう場所の近くの場所にバナナが到着したら、バナナを密閉体積内に配置し、それらをエチレンガスに曝露させることも一般的である。典型的なエチレン曝露は100〜1000マイクロメートル/リットル(ppb)の濃度でエチレンを含む雰囲気中において、14〜18℃で24〜48時間である。エチレンへのこの曝露の後で、バナナは通常は、より素早く熟する。正常な熟成プロセス中ではバナナが熟するにつれて、皮は徐々に黄色に変わり;皮はしばらくの間黄色のままであり;次いで、皮には少数のブラックスポットが現われ;そして、徐々にバナナは望ましくなく過熟になる。
バナナを望ましい条件(すなわち、それらが消費者に対して望ましい条件)においてできるだけ長く維持することが望ましい。その条件においてバナナは熟しているが、望ましくない熟成後の特性、例えば、多数のブラックスポットを有する皮、黒色の皮、望ましくなく褐色に変わった果肉、または望ましくなく柔らかくなった果肉の1以上などを発現していない。
R.M.バーゼル(Basel)ら「Long Shelf Life Banana Storage Using MAP Storage Coupled With Postharvest MCP Treatment(収穫後のMCP処理と組み合わせたMAP貯蔵を用いた長い貯蔵寿命のバナナ貯蔵)」(Institute of Food Technologists,2002 Annual Meeting and Food Expo;http://ift.confex.com/ift/2002/techprogram/paper_13343.htmにおいて入手可能)は改変雰囲気パッケージ(MAP)および1−メチルシクロプロペン(MCP)の使用を記載する。バーゼルらのこの方法はバナナの熟成の開始を遅らせ、そして熟成が開始した後はその熟成プロセスを延長させる。
R.M.バーゼル(Basel)ら「Long Shelf Life Banana Storage Using MAP Storage Coupled With Postharvest MCP Treatment(収穫後のMCP処理と組み合わせたMAP貯蔵を用いた長い貯蔵寿命のバナナ貯蔵)」(Institute of Food Technologists,2002 Annual Meeting and Food Expo;http://ift.confex.com/ift/2002/techprogram/paper_13343.htmにおいて入手可能)
小売りおよび/または消費に望ましくなるようにバナナが充分に熟し、かつバナナが従前の方法におけるよりも長時間そのような望ましい状態のままである方法を提供することが望まれる。バナナが長期間食べるのに望ましい状態のままであるようにする、バナナを貯蔵および取り扱う方法を見いだすことが特に望まれる。
本発明の一形態においては、
(a)エチレン、エチレン放出剤、および高いエチレン活性を有する化合物からなる群から選択される1種以上のエチレン活性化合物を含む雰囲気にバナナを曝露させる工程、並びに
(b)前記工程(a)の後で、前記バナナが7段階スケールで色段階2〜6を有している間に、1種以上のシクロプロペン化合物を含む雰囲気に前記バナナを曝露させる工程を含み、
1時間続く期間を少なくとも含む時間にわたって前記バナナが改変雰囲気パッケージ内に保持され、前記期間は前記工程(b)の終わりと前記工程(b)の終わりから72時間との間に始まり、かつ前記パッケージ全体についての二酸化炭素の透過速度(PCT)が1日あたりバナナ1kgあたり2,400〜120,000立方センチメートルであるように前記改変雰囲気パッケージが構成されている、バナナを取り扱う方法が提供される。
本明細書において使用される場合、「バナナ」とはMusa属のあらゆるメンバーをいい、例えば、バナナおよびプランテーンが挙げられる。
本明細書においてある化合物が単位「ppm」を用いたある濃度である雰囲気中に気体として存在しているように記載されている場合には、その濃度はその雰囲気の100万体積部あたりのその化合物の体積部として与えられる。同様に、「ppb」(これはマイクロリットル/リットルと同等である)は雰囲気の10億体積部あたりのその化合物の体積部を示す。
本明細書において使用される場合、「ポリマー膜」は、一方の寸法(厚み)が他の2つの寸法よりもかなり小さく、かつ比較的均一な厚みを有するポリマーからなる物体である。ポリマー膜は典型的には1mm以下の厚みを有する。
本発明は1種以上のシクロプロペン化合物の使用を伴う。本明細書において使用される場合、シクロプロペン化合物は下記式:
Figure 0005718357
(式中、各R、R、RおよびRは独立して、Hおよび式:
Figure 0005718357
の化学基からなる群から選択され;nは0〜12の整数である)
を有する化合物である。各Lは2価の基である。適するL基には、例えば、H、B、C、N、O、P、S、Siまたはこれらの混合から選択される1種以上の原子を含む基が挙げられる。L基内の原子は互いに、単結合、二重結合、三重結合またはこれらの混合によって連結されうる。各L基は線状、分岐、環式、またはこれらの組み合わせであることができる。いずれか1つのR基(すなわち、R、R、RおよびRのいずれか1つ)においては、ヘテロ原子(すなわち、HでもCでもない原子)の総数は0〜6である。
独立して、いずれか1つのR基においては、非水素原子の総数が50以下である。
各Zは1価の基である。各Zは独立に、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラート(chlorate)、ブロマート(bromate)、ヨーダート(iodate)、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオおよび化学基G(Gは3〜14員環系である)からなる群から選択される。
、R、RおよびR基は、独立して、適する基から選択される。R、R、RおよびR基は互いに同じであってよく、または任意の数のそれらは他のものと異なっていてよい。R、R、RおよびRの1以上として使用するのに適する基は、シクロプロペン環に直接結合されていてよく、または介在する基、例えば、ヘテロ原子含有基などを介してシクロプロペン環に結合されていてよい。
本明細書において使用される場合、着目した化学基の1以上の水素原子が置換基によって置き換えられている場合には、着目した化学基は「置換」されていると称される。適する置換基には、例えば、アルキル、アルケニル、アセチルアミノ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシイミノ、カルボキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、トリアルキルシリル、ジアルキルアミノ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
適するR、R、RおよびR基には、例えば、下記の基のいずれかの置換体または非置換体が挙げられる:脂肪族、脂肪族−オキシ、アルキルカルボニル、アルキルホスホナト、アルキルホスファト、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボキシル、アルキルアミノスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアミノ、ヘテロサイクリル(すなわち、少なくとも1つのヘテロ原子を環内に有する芳香族もしくは非芳香族環式基)、アリール、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト、ブロマト、ヨーダト、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、アセトキシ、カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、ペルクロラト、アレニル;ブチルメルカプト、ジエチルホスホナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリル、およびトリメチルシリル。
適するR、R、RおよびR基には、1以上のイオン化可能な置換基を含むものが挙げられる。このようなイオン化可能な基は非イオン化形態または塩形態であることができる。
およびRが一緒になって、二重結合によってシクロプロペン環の第3番炭素原子に結合されている単一の基になっている実施形態も意図される。このような化合物のいくつかは米国特許出願公開第2005/0288189号に記載されている。
好ましい実施形態においては、R、R、RおよびRの1以上が水素である1種以上のシクロプロペンが使用される。より好ましい実施形態においては、R、R、RおよびRのそれぞれが水素またはメチルである。より好ましい実施形態においては、Rが(C−C)アルキルであり、R、RおよびRのそれぞれが水素である。より好ましい実施形態に置いては、Rがメチルであり、R、RおよびRのそれぞれが水素であり、このシクロプロペン化合物は、本明細書において「1−MCP」と称される。
好ましい実施形態においては、1気圧で50℃以下;または25℃以下;または15℃以下の沸点を有するシクロプロペン化合物が使用される。独立に、好ましい実施形態においては、1気圧で−100℃以上;−50℃以上;または25℃以上;または0℃以上の沸点を有するシクロプロペン化合物が使用される。
本明細書において使用される場合、「エチレン活性」化合物はエチレンであるか、またはエチレン放出剤であるか、または高エチレン活性を有する化合物である化合物である。
本明細書において使用される場合、「改変雰囲気パッケージ(MAP)」は、呼吸している農産物が閉鎖区画(enclosure)の内側に収容される場合に、その閉鎖区画の内側の気体雰囲気を通常の雰囲気組成から変える閉鎖区画である。MAPはその中に農産物が収容されて持ち上げられることができかつ運ばれることができるパッケージであるという意味では閉鎖区画である。MAPはMAPの外側の周囲雰囲気との気体の交換を可能にしていてよいし、可能にしていなくてもよい。MAPは何らかの他の気体に対する透過性もしくは非透過性とは独立して、何らかの特定の気体の拡散に対して透過性であってよいし、または透過性でなくてもよい。
本明細書において使用される場合、「モノマー」は重合反応に関与することができる炭素−炭素二重結合を1以上有する化合物である。本明細書において使用される場合、「オレフィンモノマー」は、モノマーの分子が炭素および水素の原子のみを含むモノマーである。本明細書において使用される場合、「極性モノマー」は、モノマーの分子が1以上の極性基を有するモノマーである。極性基には、例えば、ヒドロキシル、チオール、カルボニル、炭素−硫黄二重結合、カルボキシル、スルホン酸、エステル結合、他の極性基およびこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の方法はバナナを1種以上のエチレン活性化合物と接触させることを伴う。適切なエチレン放出剤には、例えば、2−クロロエチルホスホン酸(エテホン)、アブシジン酸、および器官脱離に影響を及ぼすのと同様に働く他の化合物が挙げられる。高エチレン活性を有する適切な化合物には、例えば、プロピレン、塩化ビニル、一酸化炭素、アセチレン、1−ブテンおよび高エチレン活性を有する他の化合物が挙げられる。好ましい実施形態においては、エチレン活性化合物への曝露はエチレンを用いて行われる。
バナナのエチレン活性化合物への曝露を行うのに好ましい温度は13.3℃以上;より好ましくは14℃以上である。エチレン活性化合物への曝露を行うのに好ましい温度は18.3℃以下である。
バナナのエチレン活性化合物への曝露は任意の方法によって行われうる。例えば、バナナは1種以上のエチレン活性化合物の気体形態の分子を含む雰囲気中に存在していてよい。気体状エチレン活性化合物はバナナを取り囲む雰囲気中に任意の方法によって導入されうる。例えば、気体状エチレン活性化合物は、エチレン活性化合物がバナナから離れて拡散する前に、エチレン活性化合物がバナナと接触するようにバナナにごく接近するように雰囲気中に放出されうる。別の例については、バナナは閉鎖区画(すなわち、ある体積の雰囲気を閉じ込めている気密容器)内に存在していてよく、気体状エチレン活性化合物はこの閉鎖区画内に導入されうる。
気体状エチレン活性化合物がバナナと接触しているある実施形態においては、バナナは透過性包囲デバイス内にあり、かつエチレン活性化合物はこの透過性包囲デバイスの外側の雰囲気に導入される。この実施形態においては、透過性包囲デバイスは1以上のバナナを包囲しており、かつ例えば、この透過性包囲デバイスを通してまたは透過性包囲デバイス中の孔を通してまたはこの組み合わせで、何らかのエチレン活性化合物を拡散させることによって、エチレン活性化合物とバナナとの間のなんらかの接触を可能にする。この透過性包囲デバイスは本明細書において定義されるMAPとしての資格を有していてもよいし、または有していなくてもよい。
気体状エチレン活性化合物が閉鎖区画の中に導入される実施形態では、この導入は任意の方法によって行われうる。例えば、エチレン活性化合物は化学反応において造り出されることができ、そしてその閉鎖区画に発散されうる。別の例については、エチレン活性化合物は圧縮ガスタンクのような容器内に保持されることができ、そしてその容器から閉鎖区画の中に放出されうる。
気体状エチレン活性化合物がバナナも収容している閉鎖区画の中に導入される実施形態が好ましい。閉鎖区画の内側の雰囲気中のエチレン活性化合物の好ましい濃度は20ppm以上;より好ましくは50ppm以上;より好ましくは100ppm以上である。閉鎖区画の内側の雰囲気中のエチレン活性化合物の好ましい濃度は1,000ppm以下;または500ppm以下;または300ppm以下である。
エチレン活性化合物を含む雰囲気へのバナナの曝露の好ましい期間は8時間以上;より好ましくは16時間以上;より好ましくは20時間以上である。エチレン活性化合物を含む雰囲気へのバナナの曝露の好ましい期間は48時間以下;より好ましくは36時間以下;より好ましくは24時間以下である。
好ましくは、バナナは熟成サイクルにかけられ、このサイクルにおいてはエチレン活性化合物を含む雰囲気へのバナナの曝露の終了後に、バナナは通常大気中で18℃以下で1日以上貯蔵される。好ましい熟成サイクルにおいては、エチレン活性化合物を含む雰囲気に20〜28時間、13.3℃〜18.3℃でバナナは曝露され;次いで、バナナは同じ温度で20〜28時間、通常大気中で保持され;そして、次いで、バナナは13.3℃〜20℃で1〜6日間通常大気中で貯蔵される。
本発明の方法はバナナを1種以上のシクロプロペン化合物と接触させることを伴う。この接触は任意の方法によって行われうる。例えば、バナナは1種以上のシクロプロペン化合物の分子を気体形態で含む雰囲気中に存在していてよい。気体状シクロプロペン化合物は、任意の方法によってバナナの周りの雰囲気に導入されうる。例えば、気体状シクロプロペン化合物は、シクロプロペンがバナナから離れて拡散する前に、シクロプロペン化合物がバナナと接触するように気体状シクロプロペン化合物がバナナの極近傍の雰囲気中に放出されうる。別の例については、バナナは閉鎖区画(すなわち、ある体積の雰囲気を閉じ込めている気密容器)内に存在していてよく、そして気体状シクロプロペン化合物はこの閉鎖区画内に導入されうる。
気体状シクロプロペン化合物がバナナと接触するある実施形態においては、バナナは透過性包囲デバイス内にあり、かつシクロプロペン化合物はこの透過性包囲デバイスの外側の雰囲気に導入される。この実施形態においては、透過性包囲デバイスは1以上のバナナを包囲しており、かつ例えば、この透過性包囲デバイスを通してまたは透過性包囲デバイス中の孔を通してまたはこの組み合わせで、何らかのシクロプロペン化合物を拡散させることによって、シクロプロペン化合物とバナナとの間のなんらかの接触を可能にする。この透過性包囲デバイスは本明細書において定義されるMAPとしての資格を有していてもよいし、または有していなくてもよい。
気体状シクロプロペン化合物が閉鎖区画の中に導入される実施形態では、この導入は任意の方法によって行われうる。例えば、シクロプロペン化合物は化学反応において造り出されることができ、そしてその閉鎖区画に発散されうる。別の例については、シクロプロペン化合物は圧縮ガスタンクのような容器内に保持されることができ、そしてその容器から閉鎖区画の中に放出されうる。別の例については、シクロプロペン化合物は粉体、またはペレット、または分子封入剤中のシクロプロペン化合物の封入複合体を含む他の固体形態で含まれうる。この複合体は本明細書においては「シクロプロペン封入複合体」と称される。
分子封入剤(molecular encapsulating agent)が使用される実施形態においては、適する分子封入剤には、例えば、有機および無機分子封入剤が挙げられる。好ましいのは有機分子封入剤である。好ましい有機封入剤には、例えば、置換シクロデキストリン、非置換シクロデキストリン、およびクラウンエーテルが挙げられる。適切な無機分子封入剤には、例えば、ゼオライトが挙げられる。適する分子封入剤の混合物も適する。本発明の好ましい実施形態においては、この封入剤は、アルファシクロデキストリン、ベータシクロデキストリン、ガンマシクロデキストリン、またはこれらの混合物である。本発明のある実施形態においては、特に、シクロプロペン化合物が1−メチルシクロプロペンの場合には、好ましい封入剤はアルファシクロデキストリンである。好ましい封入剤は、使用されるシクロデキストリン化合物(単一種または複数種)の構造に応じて変化するであろう。シクロデキストリン、もしくはシクロデキストリンの混合物、シクロデキストリンポリマー、修飾シクロデキストリン、またはその混合物も本発明に従って使用されうる。
分子封入剤の量は、分子封入剤のモル数:シクロプロペン化合物のモル数の比率によって有用に特徴づけられうる。好ましい実施形態においては、分子封入剤のモル数:シクロプロペン化合物のモル数の比率は0.3以上:1、より好ましくは0.9以上:1、より好ましくは0.92以上:1、より好ましくは0.95以上:1である。独立して、好ましい実施形態においては、分子封入剤のモル数:シクロプロペン化合物のモル数の比率は2以下:1、より好ましくは1.5以下:1である。より好ましい実施形態においては、分子封入剤のモル数:シクロプロペン化合物のモル数の比率は0.95:1〜1.5:1である。
ある実施形態においては、シクロプロペン封入複合体を閉鎖区画の中に配置し、次いでシクロプロペン封入複合体を放出剤と接触させることによって、シクロプロペン化合物はバナナを収容する閉鎖区画の中に導入される。放出剤は、それがシクロプロペン封入複合体と接触したときに、雰囲気中へのシクロプロペン化合物の放出を促進する化合物である。ある実施形態においては、水(または液体の重量を基準にして水を50重量%以上含む液体)が効果的な放出剤である。
好ましい実施形態においては、シクロプロペン封入複合体を含む固体材料が、バナナを収容している閉鎖区画の中に配置され、そして水がこの固体材料と接触させられる。水との接触が閉鎖区画の雰囲気中へのシクロプロペンの放出を引き起こす。例えば、固体材料は、場合によっては他の材料の中で、シクロプロペン化合物を含む封入複合体と、泡立ちを生じさせる1種以上の成分とを含む錠剤の形態であることができる。
別の例については、ある実施形態においては、固体材料はバナナを収容している閉鎖区画の中に配置されることができ、そして雰囲気中の水蒸気が放出剤として効果的であり得る。このような実施形態のいくつかにおいては、シクロプロペン封入複合体を含む固体材料は、場合によっては他の材料の中でも、水吸収性化合物、例えば、水吸収性ポリマーまたは潮解性塩なども含む形態であり得る。
1種以上のシクロプロペン化合物を含む液体組成物とバナナが接触させられる実施形態も考えられる。この液体組成物の中では、シクロプロペン化合物は液体媒体中に溶解されうるかまたは分散されうる。液体組成物を伴うある実施形態においては、シクロプロペンは分子封入剤との封入複合体であることができ、そしてこの封入複合体は液体媒体中に溶解されうるかまたは分散されうる。
本発明の好ましい実施形態においては、1種以上のシクロプロペン化合物を気体形態で含む雰囲気がバナナと接触している(または、1以上のバナナを取り囲む透過性包囲デバイスと接触している)。ある実施形態においては、シクロプロペン化合物のゼロより大きい全ての濃度が意図される。好ましくは、シクロプロペン化合物の濃度は0.5ppb以上であり;より好ましくは1ppb以上であり;より好ましくは10ppb以上であり;より好ましくは100ppb以上である。好ましくはシクロプロペン化合物の濃度は100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、より好ましくは10ppm以下、より好ましくは5ppm以下である。
MAPは能動的または受動的であり得る。能動的MAPは、MAPの内側の雰囲気に特定の気体を追加するおよび/またはMAPの内側の雰囲気から特定の気体を除去する何らかの材料または装置に取り付けられているパッケージである。
受動的MAP(または、農産物が発生させた改変雰囲気)は、収穫後にバナナが熟成するという事実を利用する。よって、閉鎖区画内に配置されたバナナは、他のプロセスの中で、酸素を消費しそして二酸化炭素を生じさせる。MAPの固体外表面を通る拡散およびMAPの外表面に存在しうる何らかの孔を通る気体の通過が酸素、二酸化炭素および任意の他の気体(例えば、水蒸気もしくはエチレン、またはこの双方など)の最適な水準を維持するように、MAPは設計されうる。好ましい実施形態においては、受動的MAPが使用される。
能動的MAPを使用する実施形態も意図される。本出願の明細書および特許請求の範囲においては、MAPが能動的かまたは受動的か具体的に示されない場合には、そのMAPが能動的または受動的のいずれでもあり得ることを意図している。例えば、MAPが特定の気体透過特性を有することが本明細書において示される場合には、以下の実施形態の両方が考えられる:その気体透過特性を有する受動的MAP;およびバナナを含む場合に、その気体透過特性を有する受動的MAPにおいて起こるであろうそれ自体内のと同じ雰囲気を維持する能動的MAP。
MAPを特徴付ける有用な方法は、MAP内に保持されるバナナの量に関連する、MAP自体の気体透過速度である。好ましくは、二酸化炭素の透過速度は、1日あたりバナナ1kgあたりの立方センチメートルの単位で、2,400以上;より好ましくは5,000以上;より好ましくは8,000以上である。好ましくは、二酸化炭素の透過速度は、1日あたりバナナ1kgあたりの立方センチメートルの単位で、120,000以下;より好ましくは90,000以下である。好ましくは、酸素の透過速度は、1日あたりバナナ1kgあたりの立方センチメートルの単位で、2,000以上;より好ましくは4,000以上;より好ましくは6,000以上である。好ましくは、酸素の透過速度は、1日あたりバナナ1kgあたりの立方センチメートルの単位で、100,000以下、または70,000以下である。
ポリマー膜の本来的な気体透過特性を特徴付けることが有用である。「本来的な」とは孔または他の代替物の非存在下での膜自体の特性を意味する。その組成を有しかつ30マイクロメートルの厚みである膜の気体透過特性を特徴付けることによってその膜の組成を特徴付けることが有用である。目的の膜が30マイクロメートルとは異なる厚みで製造されかつ試験された場合には、同じ組成を有しかつ30マイクロメートルの厚みを有する膜の気体透過特性を当業者が正確に計算することは容易であろうと考えられる。30マイクロメートルの厚みを有する膜の気体透過速度は、本明細書においては「GT−30」と表示される。
ポリマー膜組成物の有用な本来的特性の1つは本明細書においては「膜ベータ比」と称され、これは酸素気体透過速度についてのGT−30対二酸化炭素についてのGT−30の比率である。好ましいポリマー膜は1:4以上の膜ベータ比を有する。「1:4以上」とは、膜ベータ比が1:X(Xは4以上)であることを意味する。より好ましいMAPは1:4.5〜1:8の膜ベータ比を有する材料から製造される。
好ましい実施形態においては、MAPの外表面の一部分もしくは全部がポリマーである。好ましくは、このポリマーはポリマー膜の形態である。ある適切なポリマー膜は5マイクロメートル以上;または10マイクロメートル以上;または20マイクロメートル以上の厚みを有する。独立してある適切なポリマー膜は200マイクロメートル以下;または100マイクロメートル以下;または50マイクロメートル以下の厚みを有する。
いくつかの適切なポリマー組成物には、例えば、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリジエン、ポリシロキサン、ポリアミド、塩化ビニリデンポリマー、塩化ビニルポリマー、これらのコポリマー、これらのブレンドおよびこれらの積層物が挙げられる。適切なポリオレフィンには、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、これらのコポリマー、これらのブレンドおよびこれらの積層物が挙げられる。適切なポリエチレンには、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒化ポリエチレン、エチレンと極性モノマーとのコポリマー、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、これらのコポリマーおよびこれらのブレンドが挙げられる。適切なポリプロピレンには、例えば、ポリプロピレンおよび配向ポリプロピレンが挙げられる。ある実施形態においては、低密度ポリエチレンが使用される。ある実施形態においては、スチレンおよびブタジエンのコポリマーが使用される。
好ましいポリマー組成物は1種以上のポリオレフィンを含み;より好ましくはポリエチレンであり;より好ましいのはメタロセン触媒化ポリエチレンである。より好ましいポリマー組成物は1種以上のポリオレフィン、並びにオレフィンモノマーと極性モノマーとの1種以上のコポリマーを含む。本明細書においては、「コポリマー」とは、2種以上の異なるモノマーを共重合した生成物を意味する。オレフィンモノマーと極性モノマーとの適切なコポリマーには、例えば、デュポンから入手可能なエルバロイ(Elvaloy(商標))樹脂と称されるポリマーなどが挙げられる。好ましいのはエチレンと1種以上の極性モノマーとのコポリマーである。適切な極性モノマーには、例えば、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸、これらの混合物が挙げられる。好ましい極性モノマーは1以上のエステル結合を含み;より好ましいのは酢酸ビニルである。エチレンと1種以上の極性モノマーとのコポリマーの中では、極性モノマーの好ましい量はコポリマーの重量を基準にして1重量%以上;より好ましくは2重量%以上;より好ましくは3重量%以上である。エチレンと1種以上の極性モノマーとのコポリマーの中では、極性モノマーの好ましい量は、コポリマーの重量を基準にして、18重量%以下;より好ましくは15重量%以下;より好ましくは12重量%以下;より好ましくは9重量%以下;より好ましくは7重量%以下である。
ある実施形態においては、孔を有さないポリマー膜が使用される。このような実施形態のいくつかにおいては、バナナがポリマー膜を含む容器の内側に配置される場合に、周囲雰囲気で保つであろうよりも良好に望ましい状態のバナナを保存する酸素および/または二酸化炭素のレベルが維持されるように、ポリマー膜は選択されまたは設計される。
ポリマー膜を含む容器が本明細書において示される場合、この容器の表面積の一部もしくは全部がポリマー膜からなり、そしてそのポリマー膜を通って拡散しうる分子が、容器の内側と容器の外側との間を両方向に拡散しうるようにその膜が配置されることが意味される。容器の表面積の1つ、2つまたはそれより多い別個の部分がポリマー膜からなり、そしてそのポリマー膜部分が互いに同じ組成であることができまたは互いに異なっていることができるように、このような容器は構成されうる。この容器表面のポリマー膜ではない部分が気体分子の拡散を効果的に遮断しうる(すなわち、通って拡散する気体分子の量が無視できる重要性のものであり得る)ようにこのような容器は構成されうることが考えられる。
好ましいのは、23℃での二酸化炭素についてのGT−30(cm/(m・日)単位)が800以上であり;より好ましくは4,000以上であり;より好ましくは5,000以上であり;より好ましくは10,000以上であり;より好ましくは40,000以上である膜組成物である。好ましいのは、23℃での二酸化炭素についてのGT−30(cm/(m・日)単位)が150,000以下の膜であり;より好ましいのは80,000以下であり;より好ましいのは60,000以下である膜である。好ましいのは、23℃での酸素についてのGT−30(cm/(m・日)単位)が200以上の膜であり;より好ましくは1,000以上であり;より好ましくは3,000以上であり;より好ましくは7,000以上である。好ましいのは、23℃での酸素についてのGT−30(cm/(m・日)単位)が150,000以下の膜であり;より好ましくは80,000以下であり;より好ましくは40,000以下であり;より好ましくは20,000以下であり;より好ましくは15,000以下である。好ましいのは、37.8℃での水蒸気についてのGT−30(g/(m・日)単位)が10以上の膜であり;より好ましくは20以上である。好ましいのは、37.8℃での水蒸気についてのGT−30(g/(m・日)単位)が330以下の膜であり;より好ましくは150以下であり;より好ましくは100以下であり;より好ましくは55以下であり;より好ましくは45以下であり;より好ましくは35以下である。
MAPを特徴付けるのに有用な別の方法は「MAPベータ比」であり、これはMAP自体の酸素の透過速度:MAP自体の二酸化炭素の透過速度の比率として本明細書において定義される。好ましくは、MAPベータ比は1:1.03以上(すなわち、1:Yで、Yが1.03以上である);より好ましくは1:1.05以上である。好ましくは、MAPベータ比は1:5以下、より好ましくは1:3以下である。
好ましい実施形態においては、孔を有するポリマー膜が使用される。好ましいこの実施形態においては、この孔は5マイクロメートル〜500マイクロメートルの平均直径を有する。孔を伴う好ましい実施形態においては、この孔は10マイクロメートル以上;より好ましくは20マイクロメートル以上;より好ましくは50マイクロメートル以上;より好ましくは100マイクロメートル以上の平均直径を有する。独立して、孔を伴う好ましい実施形態においては、この孔は300マイクロメートル以下;より好ましくは200マイクロメートル以下の平均直径を有する。孔が円形でない場合には、本明細書においては、この孔の直径は、この孔の面積をπで割った商の平方根を2倍にしたものと見なされる。
好ましい実施形態においては、MAPは孔の開いたポリマー膜を含む。孔の好ましい数はMAP内に存在するであろうバナナの重量によって部分的には決定される。好ましい実施形態においては、MAP閉鎖区画内のバナナのキログラムあたりの孔の数は10以上;より好ましくは20以上;より好ましくは40以上である。好ましい実施形態においては、MAP閉鎖区画内のバナナのキログラムあたりの孔の数は300以下;より好ましくは150以下である。
MAPが孔の開いたポリマー膜を含む実施形態の中では、孔の好ましい総面積は平方マイクロメートル/バナナのキログラム単位で、50,000以上;より好ましくは100,000以上;より好ましくは150,000以上である。MAPが孔の開いたポリマー膜を含む実施形態の中では、孔の好ましい総面積は平方マイクロメートル/バナナのキログラム単位で、6,000,000以下;より好ましくは3,000,000以下;より好ましくは2,000,000以下である。
好ましい実施形態においては、MAPはポリマー膜を含み、そしてそのポリマー膜からなるMAPの表面積のパーセントは10%〜100%;より好ましくは50%〜100%;より好ましくは75%〜100%;より好ましくは90%〜100%である。表面積の90%〜100%がポリマー膜からなるMAPは本明細書においては「袋」と称される。好ましいのは、ポリマー膜ではないMAPの表面の全ての部分が気体分子の拡散を効果的に遮断し、かつポリマー膜を含むMAPである。MAPがポリマー膜を含み、かつMAPの表面の残部が気体分子の拡散を効果的に遮断する実施形態において、このMAPは受動的MAPと見なされる。
ポリマー膜における孔は任意の方法によって製造されうる。適切な方法には、例えば、レーザー孔開け、ホットニードル、火炎、低エネルギー放電、および高エネルギー放電が挙げられる。1つの好ましい方法はレーザー孔開けである。レーザー孔開けが使用される実施形態の中では、レーザー孔開けに充分に適したポリマー膜を設計もしくは選択することが好ましい。すなわち、丸く所定のサイズを有する孔をレーザーが容易に作るようにポリマー膜が設計されまたは選択される。好ましいレーザーは二酸化炭素レーザーである。異なるポリマー膜組成のために、適切なレーザー光波長が選択されうる。ポリエチレンおよび/またはエチレンと1種以上の極性モノマーとのコポリマーを含むポリマー膜については、10.6マイクロメートルの波長の赤外光を含む赤外光を生じさせる二酸化炭素レーザーを選択するのが好ましい。
本発明の実施に使用されるバナナはMusa(ムサ)属のメンバーでありうる。本発明のある実施形態においては、Musa属の食用果実が使用される。ある実施形態においては、プランテーンもしくはプランテーンではないバナナが使用される。ある実施形態においては、プランテーンではないバナナが使用される。ある実施形態においては、M.acuminata Colla(ムサ アクミナタ コラ)種またはハイブリッドM.Xparadisiaca L.(ムサ パラディシアカ エル)のバナナが使用される。ある実施形態においては、以下の品種のバナナの1種以上のメンバーが使用される:シュクリエル(Sucrier)、レディーフィンガー(Lady Finger)、グロスマイケル(Gros Michel)、キャベンディッシュ(Cavendish)[例えば、ドワーフキャベンディッシュ、ジャイアントキャベンディッシュ、ピサン マサク ヒジャウ(Pisang masak hijau)、ロブスタ(Robusta)もしくはバレリイ(Valery)]、ブルゴエ(Bluggoe)、アイスクリーム(Ice Cream)、メイソア(Mysore)、サレムバーレ(Salembale)、ラサバーレ(Rasabale)、パチャバーレ(Pachabale)、チャンドラバーレ(Chandrabale)、シルク(Silk)、レッド(Red)、フェイ(Fehi)、ゴールデンビューティー(Golden Beauty)またはオリノコ(Orinoco)。ある実施形態においては、1種以上の様々なプランテーン、例えば、フレンチ(French)プランテーン、ホーン(Horn)プランテーン、マリコンゴ(
Maaricongo)、コモンドワーフ(Common Dwarf)、ペリピタ(Pelipita)、サバ(Saba)、ハルトン(Harton)、ドミニコハルトン(Dominico−Harton)またはクラレ(Currare)などが使用される。
本発明の好ましい実施形態においては、バナナは緑色であるときに収穫される。好ましくは、バナナは11〜14週齢で収穫される。
ある実施形態においては、バナナは収穫され、そして直ちにMAP内に配置される。ある実施形態においては、収穫からMAP内への配置の時間は14日以内、より好ましくは7日以内、より好ましくは2日以内である。ある実施形態においては、収穫されたバナナは輸送前にMAP内に入れられ、そして収穫されたバナナは輸送中MAP内に置いておかれる。ある実施形態においては、バナナは消費者への販売が意図されている地点の近くである目的地まで輸送される。本明細書において使用される場合、「消費者への販売が意図されている地点の近く」とは、トラックまたは他の陸上輸送によって3日以内にバナナを消費者への販売の地点まで輸送することができる場所を意味する。
本発明のある実施形態においては、バナナは収穫後でかつ輸送前にMAP内に置かれる。この実施形態のいくつかにおいては、MAPは運搬装置内に入れられうる。この輸送装置はMAPを運ぶのを容易にするための何らかの構造および輸送中にこの運搬装置を積み重ねるための強度についての何らかの構造を提供する。運搬装置はこの運搬装置の内側と外側との間で気体の自由な交換を可能にする。典型的で適切な運搬装置は、例えば、大きな孔(例えば、直径20mm以上の丸い孔)の開いた段ボール箱である。ある実施形態においては、バナナは運搬装置内にあるMAP内で、消費者への販売が意図されている地点の近くの目的地まで輸送される。
本発明のある実施形態においては、バナナはMAP内にある間にシクロプロペンと接触させられる。ある実施形態においては、バナナはMAP内にある間にエチレン活性化合物と接触させられ、次いでバナナがおなじMAP内にある間に、その後バナナはシクロプロペン化合物と接触させられる。
好ましい実施形態においては、バナナは以下のように処理される。バナナはエチレン活性化合物に曝露され、次いでその色評価が7段階スケールで2〜6であるまで熟成させられ;次いで、これらのバナナはシクロプロペン化合物に曝露される。より好ましいのは、バナナが2.5以上の色評価を有しているときに、バナナをシクロプロペン化合物に曝露することである。より好ましいのは、バナナが5.5以下の色評価を有しているときに、より好ましくはバナナが4.5以下の色評価を有しているときに、より好ましくはバナナが3.5以下の色評価を有しているときに、バナナをシクロプロペン化合物に曝露することである。
本発明の好ましい実施形態においては、バナナはシクロプロペン化合物に曝露される。シクロプロペン化合物へのその曝露の後で、バナナはMAP内で本明細書においてTP1と称される時間にわたって保持される。TP1は、本明細書においてTI1と称される期間を少なくとも含む。TI1は1時間の継続時間の連続した期間である。すなわち、バナナは1時間続く連続した期間(TI1)にわたってMAP内に例外なく保持される。期間TI1は、TI1と同じであり得るまたはTI1よりも長くてもよい時間TP1の部分である。TP1がTI1よりも長い場合には、それは少しの量または多くの量だけより長くてよい;TP1はTI1よりも1時間以上、1日以上、または1週間以上長くてよい。時間TP1はTI1の前に始まっていてよく、またはTP1はTI1の終わりの後に続いていてよく、またはその両方でありうる。
バナナがMAP内に期間TI1にわたって保持されることが本明細書において示されている場合には、バナナがすでにTI1の開始時にMAP内にある場合には、そのバナナはTI1の際ずっとMAP内にとどまることを意味する。バナナがTI1の開始時にMAP内にない場合には、バナナはTI1の開始時にMAP内に入れられそしてTI1の際ずっとその中に留められることも意味する。
本発明の好ましい実施形態においては、バナナは期間TI1の際にMAP内に保持される。バナナをシクロプロペン化合物に曝露し終えた後にTI1は始まる。バナナをシクロプロペン化合物に曝露し終えた直後にTI1は始まることができ、またはTI1はバナナをシクロプロペン化合物に曝露し終えた後72時間以内で、その後の任意の時点で始まることができる。
「バナナをシクロプロペン化合物に曝露し終えた」とは、本明細書においては、本明細書に記載されるようにバナナがシクロプロペン化合物に曝された後であって、かつそのバナナの周りの雰囲気(シクロプロペン化合物に曝す際にそのバナナが透過性包囲デバイス内にあった場合には、その透過性包囲デバイスの周りの雰囲気)中のシクロプロペン化合物の濃度が0.5ppb未満まで下がった時点を意味する。
好ましい実施形態においては、バナナをシクロプロペン化合物に曝露し終えた時点とTI1の開始時点との間の間隔は48時間以下;より好ましくは36時間以下;より好ましくは24時間以下;より好ましくは12時間以下;より好ましくは6時間以下;より好ましくは3時間以下;より好ましくは1時間以下である。他に明確に示されない限りは、シクロプロペン化合物にバナナを曝露し終えた後特定の時間数以内にTI1が始まることの提示を伴う本明細書に記載される実施形態は、バナナがシクロプロペン化合物への曝露の際にMAP内にあり、かつ少なくとも期間TI1にわたってMAP内にとどまる実施形態を含む。
好ましい実施形態においては、TP1はTI1の終わりを11時間以上超えて延びる。すなわち、バナナはMAP内にTI1にわたってとどまり、次いでさらに11時間以上MAP内にとどまる。より好ましい実施形態においては、TP1はTI1の終わりを23時間以上;より好ましくは47時間以上;より好ましくは71時間以上超えて延びる。
ある実施形態(本明細書においては「ポスト−CP」実施形態と称される)においては、バナナはシクロプロペン化合物への曝露の際にMAP内にない。別の実施形態(本明細書においては「プレ−CP」実施形態と称される)においては、バナナはシクロプロペン化合物への曝露の際にMAP内にある。ポスト−CP実施形態は本明細書において記載される好ましい実施形態と組み合わせられうることが考えられる。プレ−CP実施形態は本明細書において記載される好ましい実施形態と組み合わせられうることも独立して考えられる。
ポスト−CP実施形態の中では、シクロプロペン化合物への曝露前に、バナナは、例えば、MAPでない容器および/またはMAPである容器をはじめとするあらゆる種類(例えば、袋、箱、閉鎖区画、キャリアまたはこの組み合わせ)の容器内に配置されることができる。好ましいポスト−CP実施形態においては、シクロプロペン化合物に曝露し終えてからバナナをMAP内に配置するまでの時間は12時間以下;より好ましくは8時間以下;より好ましくは4時間以下である。好ましいポスト−CP実施形態においては、シクロプロペン化合物に曝露し終えてからバナナをMAPから取り出すまでの時間は24時間以上;より好ましくは48時間以上;より好ましくは72時間以上である。
好ましいポスト−CP実施形態においては、バナナは色段階4以下でMAP内に配置される。例えば、いくつかのバナナが比較的素早く熟して、シクロプロペン化合物に曝露し終えた後72時間未満で色段階4に到達した場合には、シクロプロペン化合物に曝露し終えた後72時間まで待つことなく、これらのバナナが色段階4に到達したらすぐにこれらのバナナをMAP内に配置することが好ましいであろう。
プレ−CP実施形態の中では、バナナはシクロプロペン化合物への曝露を開始する前のいずれの時点においてMAP内に配置されても良い。シクロプロペン化合物への曝露を開始する前に、バナナはMAP内に配置され、取り出され、次いでMAP内に再び配置されることができる。好ましいプレ−CP実施形態においては、バナナはMAP内に配置され、次いで、少なくともシクロプロペンへの曝露の間ずっとおよびTI1の間ずっとそのMAP内にとどめて置かれる。あるプレ−CP実施形態においては、バナナはエチレンへの曝露前にMAP内に配置され、次いでバナナは少なくともシクロプロペンへの曝露の間ずっとおよびTI1の間ずっとMAP内にとどめておかれる。あるプレ−CP実施形態においては、バナナは収穫の直後、または収穫後2日以内の時点でMAP内に配置され、次いでバナナは少なくともシクロプロペンへの曝露の間ずっとおよびTI1の間ずっとMAP内にとどめておかれる。
バナナがMAP内に配置され、次いでそのバナナを内部に収容するそのMAPがエチレン活性化合物に曝され、そしてシクロプロペン化合物に曝され、次いで10日間16.7℃で貯蔵される場合に、特定の好ましい雰囲気がMAP内に存在しうるように、好ましいMAPが選択さえ、設計されることが考えられる。この好ましい雰囲気においては、二酸化炭素の量はMAPの内側の雰囲気の体積を基準にして7体積%以上;より好ましくは8体積%以上である。その好ましい雰囲気においては、二酸化炭素の量はMAPの内側の雰囲気の体積を基準にして21体積%以下;より好ましくは19体積%以下である。その好ましい雰囲気においては、酸素の量はMAPの内側の雰囲気の体積を基準にして6体積%以上;より好ましくは8体積%以上である。その好ましい雰囲気においては、酸素の量はMAPの内側の雰囲気の体積を基準にして13体積%以下;より好ましくは12.5体積%以下である。
バナナの各クラスターはシュガースポットについて日々評価された。クラスターは以下のスケールを用いて評価された:
0=スポットなし;
1=わずかなスポット;
2=中程度のスポット;
3=重度のスポット。
0〜1の評価のクラスターは消費者に市販するのに望ましい。2〜3の評価のクラスターは消費者が許容できないものである。以下の結果において、所定の処理群における全てのクラスターの平均評価が報告される。
バナナはクラウンカビの発生について検査されうる。クラウンカビは観察され、以下の数値評価を与える:
0(明らかに健康で病気のない果実);
1(肉眼で菌糸が容易に検出できないが、明らかにわずかな病気がクラウン上で目に見える);
2(クラウン上でのいくつかの目に見える菌糸の存在、およびクラウン上での中程度の病気ダメージ);
3(クラウン上での重度の病気ダメージを伴う、クラウン上での明らかに目に見える菌糸)。
バナナはクラウン腐敗について検査されうる。病気ダメージが明らかであるが真菌が目に見えない場合には、ダメージの程度を以下のように評価してクラウン腐敗が報告される:
0(明らかに健康で病気のない果実);
1(クラウン上に明らかにわずかな病気が目に見える);
2(クラウン上に中程度の病気ダメージ);
3(クラウン上に重度の病気ダメージ)。
バナナの皮の色は7段階評価スケールに従って評価される:
段階1(暗緑色);
段階2(全てが明緑色);
段階3(半分緑色で半分黄色);
段階4(緑色よりも黄色);
段階5(先端および首が緑色);
段階6(全て黄色;もしかしたら首が明緑色、先端は緑色ではない);
段階7(黄色で茶色の斑点あり)。
消費者は概して段階5または段階6のバナナを食べるのを好む。
以下の実施例に使用される材料は以下の通りであった:
EVA1=エルバックス(ELVAX(商標))3124樹脂(デュポンカンパニー)、エチレン/酢酸ビニル樹脂、EVAの重量を基準にして9重量%の酢酸ビニル、7g/10分のメルトインデックス(ASTM D1238 190℃/2.16kg)。
m−LLDPE=エクシード(EXCEED(商標))1018樹脂(エクソンモービルカンパニー)、メタロセン線状低密度ポリエチレン、1.0g/10分のメルトインデックス(ASTM D1238 190℃/2.16kg)および0.918g/cmの密度(ASTM D792)。
SlipA=ポリエチレン中の珪藻土(SlipAの重量を基準にして15重量%)。
SlipB=エチレン/酢酸ビニルコポリマー中のステアラミド(SlipBの重量を基準にして10重量%)
Slip−AB=SlipAとSlipBの混合物、SlipA:SlipBの重量比3.0:2.5。
エライト(ELITE(商標))5400G=エンハンストポリエチレン樹脂(メタロセンポリエチレン)、ザダウケミカルカンパニーから入手可能、1.0g/10分のメルトインデックス(ASTM D1238 190℃/2.16kg)、0.916g/cmの密度(ASTM D792)。
CN734=いくつかの異なる供給者から入手可能なアンチブロック含有マスターバッチ、85重量%ポリエチレン中の15重量%珪藻土の目標量。
CN706=いくつかの異なる供給者から入手可能なステアラミド(slip)含有マスターバッチ、90重量%エチレン酢酸ビニルコポリマー中の10重量%の目標量。
エルバックス(ELVAX)3170=デュポンポリマーから入手可能なエチレン酢酸ビニルコポリマー、2.5g/10分のメルトインデックス(ASTM D1238 190℃/2.16kg)および18重量%の酢酸ビニル。
10090=8MILDPEベース樹脂中の5%slipを含む、アンパセット(Ampacet)から入手可能なマスターバッチ。
10063=8MILDPEベース樹脂中の20%珪藻土を含むアンパセットから入手可能なマスターバッチ。
以下の実施例において使用されるMAP袋は膜を製造し、次いでその膜に孔を開け、次いでその有孔膜から袋を作成することにより製造された。この膜は、ブローされて29.5マイクロメートル(1.16mil)の厚さの膜を製造した三層共押出物であった。この層の体積比は:
第1層/第2層/第3層=60/40/30であった。
各層はEVA、m−LLDPEおよび場合によってSlip−ABのブレンドであった。重量比は以下の通りであった:
第1層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/52/2
第2層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/54/0
第3層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/50/4
この膜はレーザーを用いて孔開けされ、105マイクロメートルの平均孔直径を生じさせた。膜は48cm×30cm(18.75インチ×12インチ)の矩形を形成するように折り畳まれ、三辺を密着させて袋を形成した。それぞれの袋は88個の孔を有していた。
ここで、「M」タイプMAP袋および「D」タイプMAP袋と標識される2つのバージョンのMAP袋が使用された。両方のタイプは同じ材料を使用しており、上述のように製造された:違いはこれらが異なるグレードのメタロセンポリエチレンを使用していたこと、およびこれらが異なる施設で製造されたことである。D袋は、M袋における孔の位置とは異なる位置に孔を有していた。以下の実施例においては、MAP袋が言及されて、タイプ(すなわち、MまたはD)が示されない場合には、タイプMのMAP袋が使用された。
D袋の製造の詳細は以下の通りであった。膜はオハイオ州ファインドレイのザダウケミカルカンパニーでの3層強押出インフレーションフィルムラインにおいて製造された。層1はこのフィルムロールの内側であって膜全体の20%を構成しており、コア層(層2)は内側層と外側層との間に位置していて膜全体の60%を構成しており、並びに外側層(層3)は膜構造全体の20%を構成していた。各層は以下の表に示されるような様々な成分のブレンドから構成されていた。この押出機に全体の供給の20%以下でコア層にエッジリクレイム(edge reclaim)が追加された。外側層はコロナ放電によって目標とされた42ダインレベルまで処理された。D袋を製造するのに使用された膜のための膜配合は以下の通りであった:
Figure 0005718357
D袋に使用された膜を製造するためのプロセス条件は以下の通りであった:
Figure 0005718357
D袋製造に使用された膜の特性は以下の通りであった:
Figure 0005718357
注(2):ASTM方法は、米国ペンシルベニア州ウェストコンショッケンの米国材料試験協会によって刊行されている。
この膜はビーム圧縮レーザー処理システムで孔開けされ、生じた孔は、109ミクロンの機械方向平均サイズおよび104ミクロンの横断方向平均サイズを有していた。これらの膜は48cm×30cm(18.75インチ×12インチ)の袋に形作られた。
本明細書において、「D−40」と称される第3のバージョンのMAP袋が使用された。D−40袋を製造するのに使用された膜は以下のように製造された。膜は7層アルパイン(Alpine)インフレーションフィルムラインにおいて製造された。この膜は55.9cm(22インチ)幅で各サイドに17.8cm(7インチ)ガセットのあるガセットチューブである。比率は以下の通りであった:
Figure 0005718357
注(3):膜全体に対する層の重量比(%)
注(4):層の目標厚さ(マイクロメートル)
同じ7つの押出機全てについて、同じ温度プロファイル:ゾーン1=149℃(300F)、ゾーン2=218℃(425F)、ゾーン3=177℃(350℃)およびゾーン4=221℃(430F)が設定され、そしてバリアスクリューが全ての7つの押出機に導入される。目標膜厚さは29.2マイクロメートル(1.15mil)であった。
D−40袋を製造するのに使用された膜は以下の特性を有していた:
Figure 0005718357
この膜はビーム圧縮レーザー処理システムで孔開けされ、生じた孔は、124マイクロメートルの機械方向平均サイズおよび123マイクロメートルの横断方向平均サイズを有していた。
D−40袋を製造するために、ガセットチューブは切断され、密着されて178cm長さの袋を作成した。D−40袋は18kg(40 lb)のバナナを運ぶのに一般的に使用されるサイズである。1つの袋あたりの孔の総数は2,735であった。
実施例1:収穫時にMAP内に入れられ、長距離輸送されたバナナ
バナナはコロンビアで収穫されそして袋に入れられた。3つの種類の袋が使用された:
(1)18kgのバナナを保持するサイズの非−MAPポリマー膜袋(ポリライナー)。各袋は2以上の孔を有しており、それぞれが約20mm以上の直径を有する。
(2)1.4kgのバナナを保持するサイズの、44個の大きな孔(孔直径10mm)を有する非−MAPポリマー膜袋(T袋)。
(3)約1.4kgのバナナを保持するサイズのMAP袋(上述の通り)。
適切な重量のバナナが、収穫後輸送前に、各種類の袋内に入れられた。袋は標準のボール紙製運搬デバイス内に入れられた。次いでバナナはフィラデルフィア、ペンシルベニアに輸送され、そこでそれらは標準の4日間熟成スケジュールを用いてエチレンに曝露された。標準の商業的な方法の輸送およびエチレンへの曝露が使用された。
使用された試験プロトコルは以下の通りであった。312枚のMAP袋に詰め込まれた。各袋は約1.4kg(3 lb)のバナナを保持していた。13枚のこの袋がそれぞれの箱に詰め込まれた。MAP袋内のバナナの合計重量は約432kgであった。約216kgのバナナがポリライナー内に入れられ、これはMAP袋のために使用されたものと同じ箱の中に入れられた。約216kgのバナナがT袋の中に入れられ、これはMAP袋について使用されたのと同じ箱の中に入れられた。各箱の全部の果実の重量は約19.5kg(43 lb)であった。
バナナヘッド(産業命名法ではラシモ(rasimo))は14週齢(米国のマーケットでは典型的)で収穫された。ヘッドは大きな、中くらいの、および小さなハンドに切り出された。このハンドは塩素化水タンク内で洗浄された。洗浄されたハンドはさらにクラスターに分けられた。クラスターはそれぞれが約1.4kg(3 lb)を保持する袋に詰め込まれるか、またはそれぞれが約18kg(40 lb)を保持する袋に詰め込まれた。袋は標準の段ボール箱内に入れられ、それぞれの箱は約18〜20kgを保持していた。それぞれの箱は直径40mmの8つの丸い孔、これに加えてより大きな2つの長円形の運ぶための持ち手としても機能する孔を有していた。
MAPでパッケージされたバナナは以下のように包装された:約1.4kgのクラスターは注意深くマイクロ多孔袋の中に入れられ、そしてその袋はその袋の開いている側をねじり、ねじった端を折り曲げて、そしてねじってかつ折り曲げた袋の端の周りにゴムバンドを取り付けることにより密閉された。
全てのバナナは素早く13.3℃まで冷却され、その温度で輸送中保持された。輸送中、換気は約15%であった。
輸送または熟成中袋は開かれなかった。密封する前のその袋の中のバナナの1つの中に温度プローブを配置することにより、いくつかの袋の中の温度がモニターされた。
強制換気熟成室内でバナナは以下のように熟成させられた。1日目に、バナナは18℃(64°F)に維持され、外来エチレンに曝露された(150ppmで24時間)。さらなる外来エチレンは使用されなかった。1日目の後で、バナナは2日間18℃に維持され、次いで1日間10℃に維持された。与えられた温度は果肉温度であり、室温ではない。湿度は85%〜95%であった。
次いで、バナナはペンシルベニア州スプリングハウスに輸送された。バナナは色段階2.5〜3で到着した。バナナは以下のような処理セットにランダムに分けられた:
Figure 0005718357
MAP袋でかつ非ゼロMCPでの処理群は本発明の実施例である。全ての他の処理群は比較である。
スプリングハウスにバナナが到着した同じ日に、それぞれの処理セットが印を付けられ、処理トレーラー内のテント内に配置され、10℃(58°F)および70%〜80%相対湿度に平衡化された。全てのテントは等しいサイズのものであり、かつ同じように詰め込まれた。処理は12時間であった。2つの「MCP」処理群についてのテントにおいては、処理期間の開始時にスマートタブ(SmartTabs(商標))錠剤がそのテント内に配置され、そして水と混合され、その際にこのテントは密閉された。スマートタブ錠剤の量は、テントの雰囲気内で、示された濃度の1−メチルシクロプロペンを達成するように選択された。
トレーラー内での処理後に、ケースは再びパレットに乗せられて、貯蔵および観察のために周囲条件(約20℃)で建物内に移動させられた。ケースは開けられて、評価および写真を撮るためにバナナは再び並べられた。ケースは貯蔵室の棚の上に配置された。
詰め込み、トレーラー内での処理、およびその後の貯蔵の間中ずっとバナナは同じ袋の中に入ったままであった。
シュガースポットの評価は以下の通りであった。日数「0」はバナナがトレーラーから取り出され貯蔵室に配置された日であった。処理群が2.6以上の評価に到達した後、これらのバナナはもはやほとんどの消費者に許容されないであろうから、シュガースポットの評価は停止された。
Figure 0005718357
注(1):本発明の実施例
上の結果は本発明の方法によって処理されたバナナは長期間にわたって他の処理群よりも低いシュガースポット評価を有することを示す。
シュガースポット評価に加えて、上記バナナのいくつかの追加の観察がなされた。10日後に、本発明に従って処理されたバナナは6以下の色評価を有していたが、他の全てのバナナは7以上の色評価を有していた。14日目には、本発明に従って処理されたバナナは依然として6以下の色評価を有していた。また、14日目に、本発明に従って処理されたバナナは望ましく堅い皮を有していた。さらに、比較のバナナは10日目までに房から全てが脱離していたのとは対照的に、本発明に従って処理されたバナナのいずれも14日目でも主要な房から個々のフィンガー/バナナの脱離を示さなかった。
全体として、我々の観察は1−MCP単独では1〜2日の追加の貯蔵寿命をバナナに提供したことを示唆している。MAP単独では2〜3日の追加の貯蔵寿命をバナナに提供した。しかし、組み合わせた処理は、バナナの目に見える品質が標準の取り扱い方法を超えてさらに10日間にわたって維持されたという点で相乗的であった。
実施例2:収穫時にMAP内にパッケージされたバナナ;輸送を模倣した貯蔵
バナナは13週齢で収穫された。標準の商業的なプラクティスを用いて、果実の束は房(ハンド)に分けられ、次いで洗浄され、塩素化水タンク内で過剰なラテックスが除去された。洗浄されたバナナのハンドはさらにクラスターに分けられ、真菌で処理された。クラスターはプラスチック袋に入れられ、各袋は約1.4kg(3 lb)のバナナを保持していた。このバナナはそれらが評価(以下を参照)のために取り出されるまで、その袋内に入れておかれた。
プラスチック袋はT袋であったか、または改変雰囲気袋(MAP袋)であった。このT袋(ここでは、「PE袋」とも称される)は商業的にバナナのために通常使用される袋の典型であった。この袋は、次いでカートン内に入れられた。各カートンは13個の袋を保持していた。各カートンは、MAP袋のみを保持していたか、またはそうでなければPE袋のみを保持していた。MAP袋の20個のカートンとPE袋の20個のカートンが準備された。
このカートンは冷蔵トラック内に入れられ、そして貯蔵施設まで輸送された。収穫地から貯蔵地までの距離は約100kmであった。冷蔵トラック内の温度は14〜18℃であった。長距離にわたる輸送の影響を模倣するために、このカートンは従来の冷貯蔵室内に14℃で2週間にわたって置いておかれた。貯蔵室においては、各カートンの周りおよびカートン間に空気が循環することができるようにこのカートンは配置された。
貯蔵期間の後で、貯蔵室のサーモスタットは18℃に上げられ、その貯蔵室が18℃で12時間にわたるまでさらなるアクションはなされなかった。バナナは5日間のスケジュールを用いて以下のように熟成された。示された温度は果肉温度であり、バナナにおいて起こりうる呼吸にもかかわらず、必要な場合には、所望の温度に果肉温度がとどまるようにサーモスタットが下げられた。
0日目:17.8℃(64°F)、通常の空気中
1日目:17.8℃(64°F)、エチレン200ppmで24時間
2日目:17.8℃(64°F)、部屋は30分間排気され次いで再密閉された
3日目:17.8℃(58°F)
4日目:14.4℃(58°F)
5日目:14.4℃(58°F)
5日目のおよそ午後4時に、このカートンはいくつかの群に分けられた:1つの未処理対照(UTC)群(6カートン)および6つの処理群。各群は同じ数のPEカートンとMAPカートンとを有していた。6つの処理群は以下の通りであった:
Figure 0005718357
処理番号における「C」を伴う処理は比較例である。
UTCカートンは良好な換気を有していた倉庫内に配置された。残りのカートンは貯蔵室内にとどめられた。4つの気密テントが貯蔵室内に建てられた。各テントは処理群PE−3−C、PE−10−C、MAP−3およびMAP−10の1つについての全てのカートンを保持していた。
5日目のおよそ午後4時に、バナナは色段階2.5〜3.5に到達した。処理群PE−3−C、PE−10−C、MAP−3およびMAP−10は、次いで、上に示された濃度でオーバーナイトで1−MCPに曝露された。
実施例2A:評価プロセス「A」(4日目ポスト−MCP)
実施例2に記載される各群からいくつかのバナナが以下のようにプロセス「A」によって評価された:処理群PE−3−C、PE−10−C、MAP−3およびMAP−10が1−MCPへの曝露を受けた後で、バナナは貯蔵室内のその袋の中に14℃で4日間とどめておかれ;次いで、そのバナナは袋から取り出され、約22℃で7日間貯蔵され;次いで、そのバナナは評価された。結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
コメント:上の表は、MAPを用いかつ非ゼロ1−MCPを用いたサンプルが色についておよびシュガースポットについて最も望ましい結果を有していたことを示す。処理間の主たる違いは、果実を1−MCPに曝露した4日後および5日後に検出された。MAP−0−CはMAP−3およびMAP−10よりも劣った品質を示した。MAP−3およびMAP−10における果実のシュガースポット発現の遅れはMAP−0よりも少なくとも3日間長かった。
追加の観察は以下の通りであった。(「ARB」は袋から取り出した後を意味する):
Figure 0005718357
実施例2B:評価プロセス「B」(3日目ポスト−MCP)
この実施例は、1−MCPへの曝露の後でバナナが、4日のかわりに3日間14℃で貯蔵室内でその袋の中にとどめておかれたことを除いて、実施例2Aと同じであった。MAP−3およびMAP−10群は実施例2Aにおけるように、比較例を超える同じ種類の改良を示した。
実施例2C:評価プロセス「C」(MCP後22℃)
実施例2に記載される各群からのバナナのいくつかが以下のようにプロセス「C」によって評価された:処理群PE−3−C、PE−10−C、MAP−3およびMAP−10が1−MCPへの曝露を受けた後で、バナナはその袋の中にとどめておかれ、約22℃で保持された。バナナは、袋の中に入れられたままで日々検査された。
約22℃で7日後、結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
MAPおよび非ゼロ1−MCPの双方を有していたバナナは、クラウンカビおよびクラウン腐敗の双方において他のバナナよりも良好な結果を有していた。
実施例2X:評価プロセス「X」(延長貯蔵)
実施例2に記載される各群からのいくつかのバナナがプロセス「X」によって以下のように評価された:処理群PE−3−C、PE−10−C、MAP−3およびMAP−10が1−MCPへの曝露を受けた後で、バナナはその袋の中にとどめておかれ、約14℃で保持された。バナナは、袋の中に入れられたままで日々検査された。
バナナを14℃で保持することは、バナナをそのような低温で保持することがシュガースポットの発生を遅らせるかどうかの試験を提供した。1−MCPへの曝露後の14℃での保持時間中に非ゼロ1−MCPを受けたMAPにおけるバナナはシュガースポットの発生の遅れを示したが;全ての他のバナナにおいては、シュガースポットの発生は遅れなかった。
1−MCPでの処理後13日目に、非ゼロ1−MCPを受けたMAP袋内にあるものを除く全てのバナナは(過剰なシュガースポット、過剰に柔らかい果肉、クラウンカビ、クラウン腐敗またはクラウンにおける分離の1以上のせいで)許容できなくなった。
1−MCPでの処理後17日目に、とどまっているバナナ(すなわち、非ゼロ1−MCPを受けたMAP袋内にあるもの)は依然として許容可能であって、それらはMAP袋から取り出されて、室温(約22℃)で貯蔵され、次いでそれらはさらに3日間にわたって許容可能なままであった。
実施例US−1:輸送後にMAPに移されたバナナ
バナナは収穫され、そして標準的な商業的プラクティスを用い、標準の商業的な輸送袋内でペンシルベニア州のエフラタに輸送された。輸送のために、袋はカートン内に入れられ;約18.1kg(40 lb)のバナナが各カートン内にあるように、充分な袋をそれぞれのカートンは保持していた。
ペンシルベニア州のエフラタに到着した後で、バナナが輸送された袋からバナナが取り出され、MAP(上述の通り)またはT袋(上述の通り)であった新たな袋内に入れられた。この新たな袋は約1.3kg(3 lb)をそれぞれ保持していた。この新たな袋はねじられ、確実に閉じられた。袋は、上記実施例2において使用された5日間熟成方法に曝された。熟成後、この袋はペンシルベニア州のスプリングハウスに冷蔵トラックで輸送された。到着時に、バナナの色段階は3.5〜4.5であった。次いで、袋が気密テント内に13.3℃(56°F)で12時間にわたって入れられ;その12時間の期間中に、各テントはゼロ、300ppb、または1000ppbの量で1−MCPが放出された通常の空気雰囲気を有していた。その12時間の期間後に、サンプルは1時間にわたって換気され、次いでその場で13.3℃(56°F)で10時間にわたって保持され、次いで17.8℃(64°F)に維持された評価室に移された。
全ての袋は評価室内に8日間とどめられた。バナナが依然として袋の中にあるか、そうでないかで、バナナは日ごとに目で見て観察された。この袋は3つの群に分けられた:
A.3日間袋の中にとどめておかれ、次いで残りの5日間はその袋から取り出されていた;
B.4日間袋の中にとどめておかれ、次いで残りの4日間はその袋から取り出されていた;
C.8日間袋の中にとどめておかれ、8日目に評価のために取り出された。
結果は以下の通りであった。3つの群(A、B、およびC)全ては色発現について同じ比較の傾向を示した。ゼロ1−MCPを受けたバナナの中では、MAP袋内のバナナは、T袋内のバナナよりも遅い色およびシュガースポットの発現を示した。T袋内にあったバナナの中では、300ppbまたは1000ppbの1−MCPを受けたバナナが、より遅い色およびシュガースポットの発現を示した。1000ppbの1−MCPを受けたバナナは300ppbの1−MCPを受けた同じ種類の袋の中のバナナよりも遅い色およびシュガースポットの発現を示した。
300ppbまたは1000ppbの1−MCPを受けたMAP内のバナナは、T袋内のバナナよりもかなり遅い色およびシュガースポットの発現を示した。300ppbまたは1000ppbの1−MCPを受けたMAP内のバナナは、ゼロ1−MCPを受けたMAP内のバナナよりも、それらがその袋から取り出された後で、より遅い色およびシュガースポットの発現を示した。果実の全体の品質に基づいて、1−MCPなしのT袋と比較して、1−MCPのみのバナナ(すなわち、1−MCPでT袋)において、またはMAPのみのバナナにおいては(MAP、ゼロ1−MCP)は1〜2日だけ貯蔵寿命が延ばされ;本発明の実施例(非ゼロ1−MCPを受けたMAP内のバナナ)は8日間の貯蔵寿命の延長を示した。
実施例US−3:MAPの製造バッチの比較
バナナは収穫され、そして上記実施例US−1に記載されるようにペンシルベニア州のエフラタに輸送された。到着の際に、バナナはポリライナーから取り出され、3種類の袋の中の1つに入れられた:
(1)T袋(上述の通り)
(2)MAP袋タイプM(上述の通り)
(3)MAP袋タイプD(上述の通り)
熟成サイクルの最初の日(0日目)が省略されたことを除いて、袋の中のバナナは上述の熟成サイクルに曝露された。1−MCPに曝露されたバナナはそれらが色段階2〜2.2の時にその曝露を受けた。
これら群の中での傾向は上記実施例US−1において観察されたのと同じであった。
さらに、1−MCPへの曝露後にこれらの袋内に17.8℃で17日間とどめられたバナナの群は、その17日の終了時に評価された。これらのバナナの中で、MAP内にありかつ非ゼロ1−MCPも受けたバナナは、MAPであるが1−MCPを受けていないバナナ、またはT袋内であって非ゼロ1−MCPを受けたバナナのいずれよりも低い色段階数値(望まれるような)を有し、かつ低いシュガースポット数(望まれるような)を有していた。
バナナを17.8℃に保持する手順は、本発明を例示したバナナ(すなわち、MAPおよび非ゼロ1−MCP)においてシュガースポットの発現を遅らせたが、バナナを17.8℃に保持する手順は、比較のバナナのいずれにおいても(すなわち、MAPおよび非ゼロ1−MCPの両方共を有していないバナナ)においてシュガースポットの発現を遅らせなかった。
さらに、17.8℃で14日後、比較のバナナはネックが崩壊したが、本発明を例示したバナナはそうではなかった。
17.8℃で17日後、本発明を例示したバナナはMAPから取り出され、さらに4日間17.8℃で貯蔵された。この4日の終わりに、このバナナは許容可能な色段階およびシュガースポットを示した。
MAPタイプM袋内のバナナとMAPタイプD袋内のバナナとの間の観察される有意な違いはなかった。
実施例US−4:1−MCPへの曝露後のMAP内への配置
バナナは収穫され、そして上記実施例US−1に記載されるようにペンシルベニア州のエフラタに輸送された。熟成プロセスにわたって、バナナが輸送される際の袋(ポリライナー)内にとどめられたことを除いて、このバナナは実施例US−1におけるように熟成された。ポリライナーのいくつかは上記実施例US−1におけるように1−MCP(1000ppb)に曝露されたが、他のものはそうではなかった。1−MCPへの曝露の終了直後に、バナナはポリライナーから取り出され、房に分けられた。いくつかの房はほぼ1.4kg(3 lb)を有しており、上述のようにT袋内に入れられた。他の房は約18kg(40 lb)であって、バナナの層間に袋の層を介在させる標準の積層技術を用いて上述のMAPタイプD−40内に配置された。次いで、実施例US−1におけるようにバナナが貯蔵され評価された。また、バナナは食べられて果肉の堅さ並びに食体験の全体的品質が評価された。8日目に観察された結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
MAPおよび1−MCPの両方を用いたサンプルは全ての評価において他のサンプルよりも優れていた。
実施例US−5:様々なレベルの1−MCP
実施例US−1に記載されるようにバナナは生長し、輸送され、熟成された。全てのバナナは熟成サイクル中ずっとT袋内にあった。色段階3.0〜4.0で、依然としてT袋内にあったバナナは、様々な気密容器内に配置され;各容器内では、特定の濃度の1−MCPが空気中に放出され;バナナは、これら容器内に12時間にわたってとどめられていた。その後、各処理群の半分がMAP袋に移され、そして全てのバナナはUS−1におけるようにポスト−MCP貯蔵室におかれた。7日の終了時に、バナナはシュガースポット(SS)、色段階(CS)および堅さ(F)について評価された。堅さはフルーツテクスチャアナライザ(南アフリカ共和国のガスカンパニー)を用いて、8mm直径のプローブを用いて測定された。平均の結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
それぞれのレベルの1−MCPで、MAPサンプルは同等またはより良好な色段階(すなわち、より低い色段階数値)、より良好なシュガースポット(すなわち、より少ないシュガースポット)、およびより良好な堅さ(すなわち、より高い堅さ)を示した。
実施例US−7a:袋あたりのバナナの様々な数(外観)
バナナは、袋あたりのバナナの数が変えられたことを除いて、実施例US−1におけるように取り扱われかつ試験された。1−MCPの濃度は1,000ppbであった。また、2つの異なる種類のMAP袋:上述のようなタイプMおよびタイプD:が使用された。バナナは1−MCPでの処理後7日目に評価された。平均の結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
MAP袋タイプMおよびMAP袋タイプDは同様に機能し;これらの間の有意な違いは観察されなかった。
実施例US−7b:袋あたりのバナナの様々な数(堅さ)
バナナは、袋あたりのバナナの数が変えられたことを除いて、実施例US−1におけるように取り扱われかつ試験された。MAP袋内のバナナは「袋なし」バナナ(すなわち、輸送後にいかなる袋にも入っておらず、かつ袋の外で熟成、1−MCP曝露および貯蔵プロセスを経たバナナ)と比較された。1−MCPへの曝露を受けず、かつ1−MCPに曝露された前記バナナと同じパターンの時間および温度の貯蔵条件を受けた「MCPなし」バナナも試験された。全てのバナナは1−MCPでの処理後5日目に評価された。堅さは実施例US−5におけるように試験された。平均の結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
1−MCPを受け、かつMAP袋内に貯蔵されたバナナは、比較されうるMCPなしのバナナよりも良好な堅さを有し、かつ袋なしバナナよりも良好な堅さを有していた。
実施例US−7c:袋あたりのバナナの様々な数(気体透過)
バナナは、袋あたりのバナナの数(「#ofB」)が変えられたことを除いて、実施例US−1におけるように取り扱われかつ試験された。MAP袋タイプMについての結果はゼロ1−MCP(MAPのみ)および1,000ppbの1−MCP(MAP/MCP)と比較された。MAPのみのサンプルは比較であり;MAP/MCPサンプルは本発明を例示する。
有孔膜の一部分についての気体透過速度を測定し、次いで袋の全有孔面積に基づいて計算することにより、袋全体についての気体透過速度が認められた。有孔膜についての気体透過速度は、リー(Lee)ら(Lee,D.S.,Yam,K.L.,Piergiovanni,L.「気体および蒸気の透過(Permeation of gas and vapor)」、Food Packaging Science and Technology, CRCPress、ニューヨーク、NY、20008,100〜101ページ)によって記載される準平衡(quasi−isostatic)方法を用いて測定された。
また、シュガースポットが評価された。この実験においては、シュガースポットが発現した17.8℃での保持中の日数(SS日)が示される。T袋内のバナナ(0または1,000ppbの1−MCPのいずれも)は3日目にシュガースポットを発現した。
結果(それぞれは3袋の平均)は以下の表に示される。報告される特徴は以下の通りである:
POT=袋全体のO透過速度(バナナのキログラムあたりのcm/m−日)
PCT=袋全体のCO透過速度(バナナのキログラムあたりのcm/m−日)
P面積=袋全体の孔の総面積(100万平方マイクロメートル/バナナのkg)
Figure 0005718357
MAPのみはT袋と比べて(望まれるように)シュガースポット発現を遅らせ、およびMAP/MCPはシュガースポット発現を(望まれるように)さらに遅らせた。
実施例US−8:孔の位置の変動
孔の位置の変化の影響を試験するために16枚の特別な袋が製造された。それぞれの特別な袋は、MAP袋タイプMについて使用されるのと同じ有孔膜から製造された。各特別な袋はMAPタイプM袋と同じ寸法を有していたが、それぞれの特別な袋は196個の孔を有しており、その半分は感圧接着テープでふさがれた。袋1〜12は、それぞれ、孔の位置の独特のパターンを有していた。袋D1およびD2はMAP袋タイプDの孔パターンを再形成した2つの特別な袋である。袋M1およびM2はMAP袋タイプMの孔パターンを再形成した2つの特別な袋である。MAP袋としてこれら特別な袋を使用して、実施例US−1の手順が行われた。1−MCP(1,000ppbの量の1−MCPが使用された)に曝露した後8日目に、各袋の内側の雰囲気が測定されて、各袋の内側の雰囲気の全重量を基準にした二酸化炭素の重量%および酸素の重量%を決定した。結果は以下の通りであった:
Figure 0005718357
孔の配置のなかでは有意な違いは観察されなかった。
実施例US−9:孔のレーザー孔開け
孔は二酸化炭素レーザーを用いて、10.6マイクロメートルを含む波長で操作して、ポリマー膜に孔開けされた。このレーザーは赤外光のパルスを生じさせた。ポリエチレンのみからなる膜が使用されたときに、いくつかのパルスは完全な孔(すなわち、膜を最後まで貫通した孔)を生じさせ、およびいくつかのパルスはそうではなかった。ポリエチレンのみの膜においては、完全な孔を生じさせることができなかったパルスのパーセンテージは許容できないくらい高かった。様々なMAOを製造するのに使用された膜のための上記組成の膜が試験された場合には、ほぼ全てのパルスが完全な孔を生じさせ;完全な孔を生じさせることができなかったパルスのパーセンテージは許容可能に低かった。

Claims (15)

  1. (a)エチレン、エチレン放出剤、およびエチレン活性を有する化合物からなる群から選択される1種以上のエチレン活性化合物を含む雰囲気にバナナを曝露させる工程、
    (b)前記工程(a)の後で、前記バナナが7段階スケールで色段階2〜6を有している間に、0.5ppb以上の濃度で1種以上のシクロプロペン化合物を含む雰囲気に前記バナナを曝露させる工程、
    (c)前記バナナの周りの雰囲気中の前記シクロプロペン化合物の濃度を0.5ppb未満まで下げる工程、並びに、
    (d)工程(c)の後で、少なくとも1時間続く期間、前記バナナを改変雰囲気パッケージ内に保持することを含み、
    前記工程(d)は、前記工程(c)の終了から72時間以内で始まり、かつ
    前記パッケージ全体についての二酸化炭素の透過速度(PCT)が1日あたり前記バナナ1kgあたり2,400〜120,000立方センチメートルであるように前記改変雰囲気パッケージが構成されている、
    バナナを取り扱う方法。
  2. 前記パッケージ全体についての酸素の透過速度(POT)が1日あたりバナナ1kgあたり2,000〜100,000立方センチメートルであるように前記改変雰囲気パッケージが構成されている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記POT:前記PCTの比率が1:1.05〜1:3である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記改変雰囲気パッケージの表面積の10%〜100%がポリマー膜であり、前記改変雰囲気パッケージの前記ポリマー膜ではない表面積の部分が気体分子の拡散を遮断する請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 30マイクロメートルの厚さで4,000〜150,000cm/m 日の二酸化炭素の本来的気体透過速度および1,000〜60,000cm/m 日の酸素の本来的気体透過速度を前記ポリマー膜が有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ポリマー膜に孔が開けられており、前記孔が5マイクロメートル〜500マイクロメートルの平均直径を有し、前記ポリマー膜中の前記孔の総面積がバナナ1キログラムあたり50,000〜6,000,000平方マイクロメートルである、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記バナナが7段階スケールで2.5〜3.5の色段階を有する間に、前記工程(b)が行われる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記バナナを気密容器内に配置し、0.5ppb〜100ppbのシクロプロペン化合物の濃度を含む雰囲気を前記気密容器内に提供することにより、前記工程(b)が行われる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記工程(b)の前に、前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内に存在し、かつ前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内に配置されたときから、前記工程(c)の後48時間以上まで、前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にとどまっている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にない間に前記工程(b)が行われ、前記バナナは前記工程(c)の後に前記改変雰囲気パッケージ内に配置され、かつ前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内に配置されたときから、前記工程(c)の後48時間以上まで、前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にとどまっている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にない間に前記工程(b)が行われ、工程(c)の終了から12時間以内に前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内に配置され、かつ工程(c)の後24時間以上で前記バナナが前記改変雰囲気パッケージから取り出される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にある間に工程(b)又は工程(a)及び(b)が行われる、請求項1〜7及び9のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記バナナが前記改変雰囲気パッケージ内にない間に前記工程(b)が行われ、工程(d)が工程(c)の終了から12時間以内に始められる、請求項1〜8、10及び11のいずれか1項に記載の方法。
  14. 工程(c)の直後に工程(d)が行われる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 工程(c)の後で、少なくとも12時間続く期間前記バナナが改変雰囲気パッケージ内に保持される請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
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