JP5717267B1 - 電動式玩具 - Google Patents
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Abstract
Description
−充電に必要な機構−
図1(a)に示されるように、電動式自動車玩具1は、この例にあっては、全長数10mm程度の小型のプラスチック製車体を有し、その底部には、車体に内蔵される電気二重層キャパシタの両端に導通する受電端レセプタクル117(図4の符号117a,117b参照)が設けられている。この受電端レセプタクル117(図4の符号117a,117b参照)は、後述するように、充電に際しては、充電器2A又は2Bの給電端プラグ203(203a,203b)又は215(215a,215b)と結合される。
図3に示されるように、左右の前輪101,102のうち、左の前輪101は、軸108を中心に回動する支持部材105に車軸を介して回転自在に支持されており、同様に、右の前輪102は、軸109を中心として回動する支持部材106に車軸を介して回転自在に支持されている。左右の支持部材105と106は、リンクロッド107を介して連結されている。さらに、左の支持部材105には永久磁石である操舵磁石110が固定され、これと対向する位置には電磁石を構成する操舵コイル(励磁コイル)112が配置されており、同様に、右の支持部材106には永久磁石である操舵磁石111が固定され、これと対向する位置には電磁石を構成する操舵コイル(励磁コイル)113が配置されている。そのため、左側の操舵コイル112へ通電を行うことで、操舵磁石110を吸引して左側への操舵操作を行うことができ、逆に、右側の操舵コイル113へ通電を行うことで、操舵磁石111を吸引して右側への操舵操作を行うことができる。したがって、左右の支持部材105、106と左右の操舵磁石110、111とリンクロッド107とが操舵機構を構成し、左右の操舵コイル112,113が操舵駆動源を構成する。なお、いずれの操舵コイルにも通電されていないとき、この操舵機構はスプリング等の図示しない付勢部材により左右の中立位置に復帰されている。
図3に示されるように、左右の後輪103,104は、後輪車軸114を介して一体的に回転自在に支持されている。そして、回転電動機115から得られる回転動力は、当該回転電動機の出力軸に固定された小径歯車と、中間軸と一体に回転する中径歯車と、当該中間軸と一体的に回転する小径歯車と、後輪車軸に固定された大径歯車とを順次に噛合させてなる歯車列116を介して、右後輪に伝達される。そのため、4個の歯車からなる歯車列116が後輪回転機構を構成し、回転電動機115が後輪電動機を構成する。
−電気二重層キャパシタ−
図6に示されるように、電気式自動車玩具1を構成する回路の初段には、本発明の要部であるところの電気二重層キャパシタ118が設けられている。図示の電気二重層キャパシタ118は、比較的に小容量(例えば、1乃至5F程度)を有する単一のキャパシタ素子にて構成されている。この電気二重層キャパシタ118の正側端子(+)は、一対の受電端レセプタクルの一方117aに導通する正側ラインに接続されるとともに、負側端子(−)は、一対の受電端レセプタクルの他方117bに導通する負側ラインに接続されている。したがって、前述した充電器の給電端プラグ(203a,203b又は215a,215b)を受電端レセプタクル117a,117bに挿抜結合することにより、電気二重層キャパシタ118への充電が可能とされている。
この例では、昇圧型DC/DCコンバータ20は、コア入りコイルである直列コイル122と、DC/DCコンバータIC123と、ショットキーダイオード124と、電解キャパシタである入力側の並列キャパシタ125と、電解キャパシタである出力側の並列キャパシタ126とを含んで構成されている。
図6に示されるように、電気二重層キャパシタ118から負荷回路(赤外線受信IC128,CPU129,トランジスタブリッジ回路130等々)に至る給電路には、それらの負荷回路への給電をオンオフするための給電スイッチ120が設けられている。図示の給電スイッチ120は、共通端子120cに導通する可動片120dを、第1の端子120aと第2の端子120bとに択一的に接続可能な所謂単極双倒(SPDT)型接点を備え、適宜な可動機構からなる操作子120eを介してオンオフ操作可能とされている。そして、可動片120dが第2の端子120bと接続している状態が、この給電スイッチ120のオン状態に相当し、この状態では、電源となる電気二重層キャパシタ118と、DC/DCコンバータ20と、負荷回路(回転電動機115、CPU129、赤外線受信IC128を含む)が一連に接続されて、DC/DCコンバータ20から負荷回路へと給電が行われる。逆に、可動片120dが第1の端子120aと接続している状態が、この給電スイッチ120のオフ状態に相当する。このオフ状態にあっては、可動片120dが第1の端子120aと接続することにより、短絡線121を介して、DC/DCコンバータ20の出力側の正側ラインと負側ラインとは短絡される。その結果、給電スイッチ120がオフされた時点で、出力側の並列キャパシタ126等の容量成分に電荷が残存していたとしても、それらの容量成分に残存する電荷は、短絡線121を介して瞬時に放電されるため、CPU129に印加される電源電圧を瞬時にゼロリセットすることができる。そのため、その後、給電スイッチ120をオフ状態からオン状態に切り換えた場合には、CPU129へ印加される電源電圧は、確実にゼロボルトから瞬時に立ち上がることとなり、CPU129に組み込まれたパワーオンリセット機能を正常に作動させることにより、任意のプログラムを確実に起動させることができる。
図8に示されるように、赤外線受信IC128の内部には、変調赤外線(コマンド)信号を受信して電気信号に変換するためのフォトダイオード128aと、フォトダイオード128aから得られる電気信号を適宜のレベルに増幅する入力部128bと、入力部128bから得られる電気信号を一定レベルに増幅するとともに、これから目的とする周波数の信号を抽出する可変利得増幅部及び濾波部128cと、基準クロック信号を生成する発振部128eと、発振部128eから得られるクロック信号に同期して、前記可変利得増幅部及び濾波部128eや復調部128dの動作を制御する制御部128fとを含んで構成されている。そして、復調部128から得られる復調電気(コマンド)信号は、後述するCPU129へと供給される。
中央処理ユニットとして機能するCPU129はマイクロプロセッサで構成されたものであり、図6に示される例にあっては、1個の入力ポートINと、5個の出力ポートOUT0〜OUT4を有している。入力ポートINは、赤外線受信IC128から出力される復調電気(コマンド)信号を取り込むためのものである。出力ポートOUT0〜OUT2は、左右の操舵コイル112,113を選択的に駆動するためのものである。OUT3とOUT4は、トランジスタブリッジ回路130を構成する4個のトランジスタ130a〜130dを適宜にオンオフ設定することにより、後輪電動機115に流れる電流の方向を切り換えるためのものである。
−電動自動車玩具の操縦関係プログラム−
図11に示されるように、電源投入(Power on)によりパワーオンリセット機能が働いて、プログラムの実行が開始されると、まず、イニシャライズ処理(ステップ101)を実行して、演算に必要な各種のフラグやレジスタのリセットをしたのち、続いて、コマンド受信チェック処理(ステップ102)を実行することにより、入力ポートIN(図6参照)を介して取り込んだ変調電気(コマンド)信号に基づいて、なんらかのコマンドを受信したか否かをチェックする。ここで、受信コマンドありと判定されたときには(ステップ103YES)、当該コマンドを解読したのち(ステップ104)、その解読結果に応じたコマンド実行処理(ステップ105)を実行する。
本発明によれば、電気二重層キャパシタ118の出力側に、昇圧型のDC/DCコンバータ20を設けたことにより、負荷回路へ給電される電源電圧の保持時間の長期化を成し遂げはしたが、それでも、こうして得られた電源電圧は、電気二重層キャパシタ118の充電電圧がDC/DCコンバータ20の最低作動電圧(Vth0)を下回ると、急激に低下することが認められる(図16,17参照)。そのため、この例では、図11に示されるように、電源電圧を常時に監視して(ステップ106)、電圧急減がまもなく(Δt後に)起こると想定される電源電圧規定値(Vth2)以下となったならば(ステップ107YES)、実行中のプロクラムを強制終了することにより、マイクロプロセッサが不安定な状態に陥ることを未然に回避することとした(ステップ108)。このような構成を採用したことにより、突然に、電源電圧(VDD)が急減して、マイクロプロセッサ129の動作が不安定になることに起因する誤動作を未然に回避することができる。
本発明にあっては、電気二重層キャパシタ118の出力側に昇圧型のDC/DCコンバータ20を介在させることにより、電気二重層キャパシタ118の出力電圧を昇圧かつ安定化するものであるが、負荷となる制御回路に与える安定化電圧の値は、必ずしも、運転中に常に一定値である必要はないものと思われる。それならば、この安定化電圧の値をユーザの側でいつでも変更できるものとすれば、より使い勝手のよい電源回路を構成することができるはずであり、またこれを利用することで、電気二重層キャパシタ118の充電電荷をより長持ちさせることもできる筈である。そのため、この例にあっては、任意の時点で赤外線リモコンから省エネモード設定操作を行うことにより、その時点で、DC/DCコンバータ20の出力電圧を変更可能とした。
本実施形態においては、図16のグラフに示されるように、昇圧型のDC/DCコンバータ20は、制御回路(例えば、赤外線受信IC128やCPU129,129A)の作動に必要な電源電圧(動作保証電圧)Vth1(例えば、2.5V程度)よりも低い動作可能な最低電圧(動作保証電圧)Vth0(約0.7V)と、制御回路の作動に必要な電源電圧Vth1(例えば、2.5V)よりも高い一定の出力電圧(出力保持電圧)Vth4(例えば、3.3V)を有する。
静電容量 t1 t2
1.0 F 3秒 24秒
1.5 F 4秒 31秒
2.0 F 8秒 46秒
3.3 F 12秒 62秒
−電池式充電器−
図1(a)に示されるように、電池式充電器2Aは、厚さの比較的に薄い横長直方体状の筐体201を有する。この筐体201には、充電用電源を構成する2本の単三アルカリ電池と充電回路(図4参照)を搭載する回路基板が収容される。筐体201の上面には、自動車玩具1を載置するための支持台部202と、支持台部202に載置された自動車玩具1の底部にある受電端レセプタクル117(図4の符号117a,117b参照)に結合されるべき給電端プラグ203(図4の符号203a,203b参照)とを有する。筐体201の側面には、現在充電中であることを表示するためのLED表示ランプ207が設けられている。
図2(a)に示されるように、手回し発電式充電器2Bは、左手で把持可能な幾分縦長の筐体212を有する。この筐体212の右側面には、筐体212の内部に収容された交流発電機216(図5参照)を動作させるための右手操作用の手回しハンドル213が設けられている。一方、筐体212の上面には、自動車玩具1を載置するための支持台部214と、支持台部214に載置された自動車玩具1の底部にある受電端レセプタクル117(図4の符号117a,117b参照)に結合されるべき給電端プラグ215(図5の符号215a,215b参照)とを有する。
−電池式充電器−
図4に示されるように、電池式充電器の回路は、2個の単三アルカリ乾電池を直列接続してなる3V直流電源205を有する。給電端プラグ203a,203bと受電端レセクタプル117a,117bとを結合すると、抵抗(1Ω)211を介して、電気二重層キャパシタ118に対する充電が開始される。当初、電気二重層キャパシタ118が空の状態であれば、端子間電圧はほぼゼロとなることから、抵抗(200Ω)210及び抵抗(200Ω)208を介して、トランジスタ(型式2SA950)206にベース電流が流れ、トランジスタ206がオンして、充電状態にあることを表示するためのLED表示ランプ(vf=1.9V)207が点灯する。充電が進んで、キャパシタ118の端子間電圧が3.0V近くまで上昇し、トランジスタ206のベース・エミッタ間電圧がPN接合順方向電圧を下回ると、トランジスタ206がオフして、LEDランプ207は消灯する。プラグ203a,203bとレセプタクル117a,117bとの接触不良があるときには、抵抗(1.2kΩ)209の作用でLED表示ランプ207は点灯しない。したがって、ユーザはLEDランプ207の点灯状態を観察するだけで、充電完了有無を容易に知ることができる。
図5に示されるように、手回し発電式充電器の回路は、手回しハンドル213の回転で発電作用を行う交流発電機216と、この交流発電機216の出力交流電圧を整流するダイオードブリッジ式の全波整流回路217a〜217dと、その全波整流回路の出力電圧を平滑化する電解キャパシタ218と、この電解キャパシタ218で平滑化された直流電圧を安定化する安定化回路(電圧安定化IC219と出力電圧検出用の分圧抵抗220,221等を備えている。そして、給電端プラグ215a,215bと受電端レセクタプル117a,117bとを結合したのち、手回しハンドル213を回転操作すると、電圧安定化回路の作用により、発電電圧の如何に拘わらず、給電端プラグ215a,215bにはほぼ安定的に3Vが現れるから、過充電を生ずることなく、電気二重層キャパシタ118に対する適切な充電を行うことができる。
−自動車玩具の充電−
自動車玩具1に内蔵された電気二重層キャパシタ118を充電するには、先ず、操作子120eを適宜に操作して、給電スイッチ(図6参照)120をオフしたのち、充電器側のプラグと玩具側のレセプタクル117a,117bとの結合を介して、充電器(電池式充電器2A又は手回し発電式充電器2B)に玩具1をしっかりと固定させる。
電動式自動車玩具1を運転するに際しては、まず、それに先立ち、操作子120eの操作により、給電スイッチ120をオフ状態からオン状態に切り替えて、DC/DCコンバータの出力電圧を、動力源である後輪回転モータ115のトランジスタブリッジ回路130、制御回路であるCPU129、及び赤外線受信IC128へと給電する。
赤外線リモコン3において省エネモードボタン36(図15参照)が操作されると(図15参照)、自動車玩具1の側では、図13のフローチャートに示されるように、省エネモードフラグFがセットされる。すると、図14のフローチャートに示されるように、DC/DCコンバータ20の入力電圧が、予め規定された電圧Vth3以下に低下するのを待って、DC/DCコンバータ20の出力保持電圧の値はVHからVLへと切り替えられる。すると、図17のグラフに示されるように、DC/DCコンバータ20の出力電圧の値は、当初の出力保持電圧であるVH(約3.3V)からそれよりも低い所定の出力保持電圧VLへと切り替わり、これにより負荷に対する給電電圧の低下により、負荷の消費電力が低減されて、キャパシタ118の電圧が長持ちすることにより、走行継続時間は時刻t2から時刻t2'へと延長される。
本発明によれば、DC/DCコンバータ20を設けたことにより、負荷回路に給電される電源電圧を長期に保持させることで、電動玩具の動作継続時間を延長できたが、その反面、こうして延長された電源電圧は、電気二重層キャパシタ118の電荷が消滅する直前に急減することが判明した。これは、すなわち、任意のプログラムの実行中のマイクロプロセッサにおいて、その電源電圧が急減すると、動作が不安定となり、予期せぬ誤動作の原因となるからである。そこで、本実施形態では、図11のフローチャートに示されるように、電源電圧がそのように急減する寸前(Δt前)の電圧である電圧Vth2(図16のグラフ参照)になったならば、直ちに、実行中のプログラムを安全に強制終了することにより、その後の電源電圧急減によるマイクロプロセッサの予期せぬ誤動作を未然に回避するように仕組まれている。
本発明によれば、DC/DCコンバータ20を設けたことにより、負荷回路に給電される電源電圧を長期に保持させることで、電動式玩具1の動作継続時間を延長できたが、その反面、この種のチョッパ方式の昇圧型DC/DCコンバータ20には内蔵キャパシタの影響などで、出力側の容量成分が高いことが判明した。そのため、DC/DCコンバータ20の出力側電源ラインは、給電スイッチ120がオフされたのちにあっても、充電電圧が残留するおそれがある。これは、負荷回路を構成する制御回路にマイクロプロセッサが含まれている場合に、大きな問題となる。すなわち、マイクロプロセッサにあっては、電源投入と共に、内蔵するパワーオンリセット機能(パワーオンクリア処理とも言う)を作動させることにより、予定されているプログラムを正常に起動させることができるのであるが、電源投入時に電源ラインの電圧がゼロボルトから立ち上がらないと、パワーオンリセット機能がうまく作動しないことがあるのである。そこで、本実施形態では、図6に示されるように、給電スイッチ120がオフされるときには、短絡線121を介して、DC/DCコンバータ20の出力側において、正負の電源ラインが短絡されるようにして、充電電荷を放電して、確実な電源ラインのゼロリセットを可能としたものである。
以上の説明では、本発明を制御回路を有する負荷回路に適用したが、例えば、円形レール上を継続的に走行する電車玩具等のように、単に電源と駆動源とをスイッチを介して接続したに過ぎない、実質的に制御回路を有しない電動式移動体玩具にも本発明は適用できることは勿論である。また、制御回路を有する自動車玩具についても、遠隔操作されるものに限らず、自ら障害物を発見してこれを回避しつつ走行すると言った自走式の自動車玩具にも本発明は適用することができる。さらに、本発明は、自動車、電車、航空機と言った移動体玩具のみならず、固定式の揺動人形玩具等のように、非移動体である電動式玩具にも広く適用可能である。
2A 電池式充電器
2B 手回し発電式充電器
3 赤外線リモコン
4 遊技者
20 昇圧型のDC/DCコンバータ
101 左前輪
102 右前輪
103 左後輪
104 右後輪
105 左前輪の支持部材
106 右前輪の支持部材
107 左右連結ロッド
108 左前輪の旋回軸
109 右前輪の旋回軸
110 左折用の操舵磁石
111 右折用の操舵磁石
112 左折用の操舵コイル
113 右折用の操舵コイル
114 後輪車軸
115 走行用の電動機
116 ギア列
117,117a,117b 受電端レセクタプル
118 電気二重層キャパシタ
119a,119b 電気二重層キャパシタの充電電圧端子
120 電源スイッチ
120a,120b,120c 電源スイッチの端子
120d 電源スイッチの可動片
120e 電源スイッチの操作子
121 短絡線
122 鉄心入りコイル
123 昇圧型DC/DCコンバータIC
123A 昇圧型DC/DCコンバータIC
123a トランジスタチョッパ
123b,123c,123b' 抵抗
123d 基準電圧
123e 偏差増幅器
123f PWM回路
123g,123g' アナログスイッチ(AS)
123h インバータ
124 ショットキーダイオード
125 電解キャパシタ
126 キャパシタ
127 電解キャパシタ
128 赤外線受信IC
128a 赤外線受光ダイオード
128b 入力部
128c 可変利得増幅部及び濾波部
128d 復調部
128e 発振部
128f 制御部
129 制御用のCPU
130 トランジスタブリッジ回路
130a,130b,130c,130d ブリッジ回路を構成するトランジスタ
131 電圧検出線
201 筐体
202 支持台部
203,203a,203b 給電端プラグ
204a,204b 電源電圧端子
205 直流電源(電池)
206 トランジスタ
207 LED表示ランプ
208〜211 抵抗
212 筐体
213 手回しハンドル
214 支持台部
215a,215b 給電端プラグ
216 交流発電機
217a,217b,217c,217d 全波整流回路を構成するダイオード
218 電解キャパシタ
219 電圧安定化IC
220,221 抵抗
222 キャパシタ
ΔL 隙間
Vth0 DC/DCコンバータの作動限界入力電圧(動作保証電圧)
Vth1 負荷となる制御回路の作動限界電圧(動作保証電圧)
Vth2 DC/DCコンバータの出力電圧が急降下する寸前電圧
Vth3 電気二重層キャパシタの充電電圧が低下したことを判定するための閾値電圧
Claims (18)
- 主電源となる電気二重層キャパシタと、
玩具としての機能を実現するための可動機構と、
前記可動機構を動作させるための電気式動力源と、
前記電気二重層キャパシタから受け取った電圧を昇圧して、少なくとも、前記電気式動力源の電源として給電するためのチョッパ方式による昇圧型のDC/DCコンバータとを包含する、電動式玩具。 - 前記電気式動力源の動作を制御するための制御回路をさらに有し、
前記チョッパ方式による昇圧型のDC/DCコンバータは、前記電気二重層キャパシタから受け取った電圧を昇圧して、前記制御回路の電源としても給電するものであり、
前記昇圧型のDC/DCコンバータは、さらに
定電圧出力機能を有し、かつ
前記制御回路の作動に必要な電源電圧よりも低い動作可能な最低入力電圧と、
前記制御回路の作動に必要な電源電圧よりも高い一定出力電圧と、を有する、請求項1に記載の電動式玩具。 - 前記制御回路への給電をオンオフするための電源スイッチと、
前記電源スイッチがオフのとき、前記DC/DCコンバータの出力側において電源ライン間を短絡させて、前記制御回路への印加電圧をゼロリセットするための短絡線とをさらに有する、請求項2に記載の電動式玩具。 - 前記制御回路は、CPUとして機能するマイクロプロセッサを含み、かつ
前記マイクロプロセッサには、前記DC/DCコンバータの出力電圧が、ゼロボルトへ向けて急降下する直前の値として予め設定された所定電圧にまで降下したことを検出して、プログラムの実行を強制的に終了させる機能が組み込まれている、請求項2又は3に記載の電動式玩具。 - 前記制御回路は、CPUとして機能するマイクロプロセッサを含み、かつ
前記マイクロプロセッサには、前記電気二重層キャパシタの充電電圧を検出し、その検出値に応じて、前記DC/DCコンバータの出力電圧設定値を変更する機能が組み込まれている、請求項2又は3に記載の電動式玩具。 - 前記可動機構が、
自動車玩具としての機能を実現するための前輪操舵機構及び後輪回転機構であり、
前記電気式動力源が、
前記前輪操舵機構を動作させるための操舵駆動源および前記後輪回転機構を動作させるための後輪電動機であり、
前記制御回路が、
与えられた制御コマンドに応じて、前記操舵駆動源及び前記後輪電動機を制御する機能を有するものである、請求項2に記載の電動式玩具。 - 前記制御回路が、
CPUとして機能するマイクロプロセッサを含み、かつ
前記マイクロプロセッサには、
与えられた制御コマンドを解読及び実行することにより、少なくとも、前記操舵駆動源及び前記後輪電動機を制御する機能と、
パワーオンリセット機能とが、少なくとも、組み込まれており、さらに
前記制御回路への給電をオンオフするための電源スイッチと、
前記電源スイッチがオフのとき、前記DC/DCコンバータの二次側の電源ライン間を短絡させて、前記制御回路への印加電圧をゼロリセットするための短絡線とをさらに有する、請求項6に記載の電動式玩具。 - 前記マイクロプロセッサには、
前記DC/DCコンバータの出力電圧が、ゼロボルトへと急降下する直前の値として予め設定された所定電圧にまで降下したことを検出して、プログラムの実行を強制的に終了させる機能が、さらに、組み込まれている、請求項7に記載の電動式玩具。 - 前記マイクロプロセッサには、
前記電気二重層キャパシタの充電電圧を検出し、その検出値に応じて、前記DC/DCコンバータの出力電圧設定値を変更する機能が、さらに、組み込まれている、請求項7に記載の電動式玩具。 - 前記マイクロプロセッサには、
前記後輪電動機に対して電圧パルス列を印加することにより、前記後輪電動機に流れる電流を設定する機能と、
前記与えられた制御コマンドが省エネコマンドのとき、前記パルス列のパルス幅、パルス周波数、および/または、デューティ比を変更することにより、前記後輪電動機に流れる電流を減少させる機能とが、さらに、組み込まれている、請求項7に記載の電動式玩具。 - 前記制御回路には、所定の変調方式により無線送信された制御コマンドを受信復調して前記マイクロプロセッサに与える受信復調ICを、さらに、含み、
前記マイクロプロセッサは、所定のリモートコントローラから無線送信された制御コマンドを前記受信復調ICを介して受け取って解読及び実行する、請求項7〜10のいずれか1つに記載の電動式玩具。 - 前記電動式玩具に対して着脱が可能であって、前記電動式玩具に内蔵された前記電気二重層キャパシタに対して充電が可能な充電器を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の電動式玩具。
- 前記充電器は、
前記電動式玩具側の一対の受電端と接続されるべき一対の給電端と、
1又は2以上の電池で構成され、充電目標電圧とほぼ等しく設定された出力電圧を有する充電用電源部と、
前記充電用電源部から前記給電端へ至る経路に介在され、前記電気二重層キャパシタへ流れ込む充電電流を制限するための抵抗と、
前記一対の給電端子と前記一対の受電端子とが電気的に導通し、かつ前記一対の給電端子間の電圧が前記充電目標電圧にまで上昇する期間に限り点灯する表示ランプとを有する、請求項12に記載の電動式玩具。 - 前記充電器は、
前記電動式玩具側の一対の受電端と接続されるべき一対の給電端と、
手動発電機から構成され、かつ直流電圧を出力する充電用電源部と、
前記充電用電源部から得られる電圧を平滑及び充電目標電圧に安定化する平滑安定化回路とを有する、請求項12に記載の電動式玩具。 - 前記電動式玩具に対して着脱が可能であって、前記電動式玩具に内蔵された前記電気二重層キャパシタに対して充電が可能な充電器を有する、請求項6〜11のいずれか1つに記載の電動式玩具。
- 前記充電器は、
前記電動式玩具を構成する自動車玩具側の一対の受電端と接続されるべき一対の給電端と、
1又は2以上の電池で構成され、充電目標電圧とほぼ等しく設定された出力電圧を有する充電用電源部と、
前記充電用電源部から給電端へ至る経路に介在され、前記電気二重層キャパシタへ流れ込む充電電流を制限するための抵抗と、
前記一対の給電端子と前記一対の受電端子とが導通し、かつ前記一対の給電端子間の電圧が前記充電目標電圧まで上昇する期間に限り点灯する表示ランプとを有し、かつ
前記一対の給電端は、
手持ち型の充電器筐体の外表面に設けられ、かつ前記自動車玩具の車体底部に設けられた一対の受電端プラグ又は受電端レセクタプルと、前記自動車玩具の後輪を浮かせた状態で、挿抜結合されるべき給電端レセクタプル又は給電端プラグとして構成されている、請求項15に記載の電動式玩具。 - 前記充電器は、
前記電動式玩具側の一対の受電端と接続されるべき一対の給電端と、
手動発電機から構成され、かつ直流電圧を出力する充電用電源部と、
前記充電用電源部から得られる電圧を平滑及び充電目標電圧に安定化する平滑安定化回路とを有し、かつ
前記一対の給電端は、
手持ち型の充電器筐体の外表面に設けられ、かつ前記自動車玩具の車体底部に設けられた一対の受電端プラグ又は受電端レセクタプルと、前記自動車玩具の後輪を浮かせた状態で、挿抜結合されるべき給電端レセクタプル又は給電端プラグとして構成されている、請求項16に記載の電動式玩具。 - 主電源となる電気二重層キャパシタと、
玩具としての機能を実現するための可動機構と、
前記可動機構を動作させるための電気式動力源と、
前記電気式動力源の動作を制御するための制御回路と、
前記電気二重層キャパシタから受け取った電圧を昇圧して、少なくとも、前記制御回路の電源として給電するための昇圧型のDC/DCコンバータとを包含する電動式玩具において、
前記制御回路に含まれるマイクロプロセッサを、前記DC/DCコンバータの出力電圧が、ゼロボルトへと急降下する直前の値として予め設定された所定電圧にまで降下したことを検出して、プログラムの実行を強制的に終了させるように機能させるためのコンピュータプログラム。
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