JP5717006B2 - スタッド溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗溶接機にて溶接用スタッドを鋼板などの金属板に抵抗溶接する溶接方法に関する。
鋼板などの金属板に溶接される溶接用のスタッドとして一般的に用いられているのはアーク溶接で接合するスタッド(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)と抵抗溶接で接合するプロジェクションスタッド(特許文献4、図12参照)がある。
これらは、プロジェクション溶接用としてJISB1195で制定された溶接ボルトと異なり、鋼板に挿入用の孔を必要としていない。そのため、JIS制定の溶接ボルトの溶接状態に比較して、余分な孔がなく、見映えも良い。
アーク溶接での接合では、薄い鋼板へ溶接する場合は、外観面や変形などの優位性から、コンデンサを用いて瞬間的な放電で溶接するCD方式(Capacitor Discharge)と呼ばれる工法が多く用いられている。しかし、その溶接での結合は充分な強度とは言い難く、高い強度を要する機能には適していない。
一方、抵抗溶接での従来の工法では、溶接スタッドの先端にプロジェクションを必要とし、溶接した鋼板の裏面に圧痕や溶融熱による焼けが生じ、外観面での難点がある。
特開2007−167921号公報 特開2009−108904号公報 特開2007−14967号公報 特開2007−155115号公報 特許第4687930号 特願2012−42873号 特願2012−64715号
本発明は、本願の発明者等が先に特許文献5、特許文献6、特許文献7で提案した抵抗溶接用の溶接トランス、溶接方法、溶接装置を活用し、所定の形状を有する溶接スタッドの溶接方法である。具体的には、高い周波数の1次電流制御や磁気飽和の抑制により、精密で高速な溶接制御ができ、大電流の供給を可能にし、同時に消費電力も大幅に抑制できる溶接トランスとこれらを備えた溶接装置を使用して、所定の形状の溶接スタッドを高品質で効率よく溶接し、更に、消費電力を節減する溶接方法を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
平行部25aと両端のU字状の湾曲部25bにより構成される環状磁心25と、前記環状磁心25の平行部25aに、複数の部分に分けて間隙12aを空けて分割巻きされる1次コイル12と、前記1次コイル12と共に環状磁心25の平行部25aに巻回され、前記1次コイル12に設けられた前記各間隙12aに1個ずつ挟み込むように、複数の正側コイル14と複数の負側コイル16とを交互に配列した2次コイルと、前記複数の正側コイル14は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記複数の負側コイル16は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記接続された複数の正側コイル14と前記複数の負側コイル16とが互いに直列接続されるように、前記正側コイル14と負側コイル16の端子間を電気接続をする導体群を有し、かつ、前記導体群により、前記全ての正側コイル14と負側コイル16とを一方の面上に支持固定する接続基板62を備え、前記複数の正側コイル14の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面上で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第1連結極板44に電気接続され、前記複数の負側コイル16の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第2連結極板46に電気接続され、前記正側コイル14と負側コイル16の他端は、共に、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第3連結極板48に電気接続され、前記第1連結極板44には、正側導体30が連結され、前記第2連結極板46には、負側導体32が連結され、前記正側導体30と負側導体32とは、前記接続基板62の他方の面側において、当該他方の面から垂直に離れる方向に伸びる境界面に配置された絶縁層31を介して重ね合わされた一対の導体板であって、前記正側導体30と第1極板34に挟まれて、前記正側導体30に負極を接触させ前記第1極板34に正極を接触させた整流素子18と、前記負側導体32と第2極板36に挟まれて、前記負側導体32に負極を接触させ前記第2極板36に正極を接触させた整流素子20と、前記第1極板34と前記第2極板36を支持し、両者を電気接続する第3極板38とを備えていることを特徴とする溶接トランスと、
高周波交流を溶接トランスの1次コイルに供給し2次コイルに生起する電流を直流化して電極に供給する方式の溶接装置に適用される抵抗溶接方法であって、
溶接電流供給開始時刻t0からその後の時刻t1までの、電流増加率が最大の部分を立ち上げ制御期間T1と呼び、これに続く時刻t1から時刻t2までの、ピーク電流値C1に近い所定レベルの電流を維持する期間をピークレベル制御期間T2と呼び、その後の時刻t2から電流遮断時刻t3に至るまでの期間を、温度維持制御期間T3と呼ぶとき、
前記立ち上げ制御期間T1は10ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2の和の(T1+T2)時間は15ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2と前記温度維持制御期間T3の和の(T1+T2+T3)時間は、50ミリ秒以下としたことを特徴とする制御方法の溶接制御電源装置と、
これらの装置を使い、フランジ部を有し、その下端面は平らな面を持つ溶接スタッドを前記フランジ部から上電極で給電し、抵抗溶接することを特徴とするスタッド溶接方法。
〈構成2〉
前記溶接スタッドのフランジ部をなくし、更に、上端面および下端面は平らな面を形成し、上電極のチャック部材で前記溶接スタッドを保持し、前記上端面から上電極で給電し、抵抗溶接することを特徴とする請求項1記載のスタッド溶接方法。
〈構成1の効果〉
(1)正側導体30と負側導体32とを絶縁層を介して密着させ、正側コイル14と負側コイル16との間に1次コイル12を挟むように配置したので、2次回路の転流時のインダクタンスを低減して、転流時間を短くし、高い周波数のインバータ制御が可能になる。
(2)複数の正側コイル14と複数の負側コイル16との間に分割巻きされた1次コイル12の各部を挟むように配置したので、トランス全体の熱分布が均一になる。
(3)1次コイルと2次側の正側コイルと負側コイルとを分割巻きして、1次2次コイル間の結合を良くし、2次側の大電流による磁気飽和を防止できる。
(4)1次コイル12と正側コイル14と負側コイル16との関係がどの場所でも均等で互いに密接して配置させることができる。
(5)この結果として高速で大電流の図8に示すような溶接制御に追随できる溶接トランスが、得られ、これらを有する溶接装置を使用することと、ツバ付きスタッド形状により、スタッドの直角度と接合強度とも高品質となる。また、通電時間が極めて短いことと、溶接用スタッドの接合面は突起がなく平らなため、溶接部裏面の焼けや圧痕のない外観が得られ、かつ、消費電力を低減するスタッド溶接方法が得られる。
〈構成2の効果〉
スタッド形状は至って単純な形状とすることができ、構成1と同様にスタッドの接合強度は高品質となる。また、通電時間が極めて短いことと、溶接用スタッドの接合面は突起がなく平らなため、溶接部裏面の焼けや圧痕のない外観が得られ、かつ、消費電力を低減するスタッド溶接方法が得られる。
本発明で採用する溶接装置の電源回路の結線図である。 整流素子18に順方向電流が流れたときの回路動作を示す結線図である。 整流素子20に順方向電流が流れたときの回路動作を示す結線図である。 (a)はトランスの1次側に供給される電流を制御するための制御パルス、(b)は1次電流、(c)は整流後の溶接電流を示す。 本発明に係る溶接トランスの実施例を示す分解斜視図である。 ほぼ組み立てを完了した溶接トランスの斜視図である。 本発明に係る溶接装置のブロック図である。 本発明に係る溶接電流制御方法の説明図である。 本発明に係る溶接用スタッドの三つの事例である。 本発明に係る溶接スタッド図9(a)、(c)に通電する上電極の事例である。 本発明係る溶接スタッド図9(b)に通電する上電極の事例である。 従来のプロジェクション溶接用スタッドの事例である。 従来のプロジェクション溶接用スタッドに通電する上電極の事例である。 本発明に係る溶接方法による溶接スタッドと鋼板の溶接強度の一例である。 本発明に係る溶接方法と従来の溶接方法での溶融部の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図6は、本発明で採用する溶接装置の溶接トランス10である。更に図8は溶接制御方法を示したものである。図7はこれらを有する溶接装置を示すブロック図である。本発明はこれらの装置を使用して実施している。
図1は、本発明で採用する溶接装置の電源回路の結線図である。
溶接トランス10の1次コイル12には、後で図4を用いて説明する1次電流が供給される。整流回路は、単相全波整流式を採用する。この回路自体は良く知られている。2次コイル自体に極性を考慮する必要はないが、便宜上、2次コイルを、正側コイル14と負側コイル16とを直列接続したものと呼ぶことにする。正側コイル14の一端に整流素子18の一端を接続し、負側コイル16の一端に整流素子20の一端を接続し、整流素子18の他端と整流素子20の他端をまとめてプラス電極22に接続する。正側コイルの他端と負側コイルの他端は接続点を介して連結しているが、この接続点をマイナス電極24に接続する。プラス電極22とマイナス電極24が溶接機28に接続されている。
図2は、整流素子18に順方向電流が流れたときの回路動作を示す。図3は整流素子20に順方向電流が流れたときの回路動作を示す。
回路動作上問題になる等価的なインダクタンス成分を図2と3に書き加えた。即ち、正側コイル14と整流素子18を接続する正側導体30と、負側コイル16と整流素子20を接続する負側導体32、及び溶接機28内部の導体のインダクタンスが、溶接装置の性能に影響を及ぼすと考えられる。その詳細は後で説明する。
溶接トランス10や溶接機28に発生する大量の熱の発生を抑制することができれば、溶接装置の省エネルギー化を図ることができる。従来よりも大電流を短時間溶接部に供給するように制御して、溶接時間を短縮すれば、大きな節電効果が期待できる。
一方、溶接される材料や構造等に最適な溶接電流を供給するためには、溶接電流の供給時間をきわめて高精度に制御しなければならない。
このために、溶接電流を供給するトランスの1次側にインバータを接続して、PWM制御により溶接電流の大きさと供給時間とを制御することが行われている。
図4の(a)はトランスの1次側に供給される電流を制御するための制御パルス、(b)は1次電流、(c)は整流後の溶接電流を示す。
図示しないインバータにより制御された幅Wのパルスが、一定時間H内に一定回数、ここでは正方向のパルスと負方向のパルスとで合計10回、1次コイルに供給される。その結果、トランスの1次コイル12(図1)には、図4(b)に示すような電流が流れる。トランスの2次側で全波整流をして、(c)に示すような溶接電流を発生させる。
(a)に示したパルスの幅Wを増減すると溶接電流を調整できる。バルスの供給回数を増減すれば溶接時間を調整できる。このパルスの繰り返し周波数を高くすると、溶接時間をより細かく微調整できる。1次コイルに供給する電力を増やせば、2次コイルからより大きな溶接電流を取り出せる。
従来の溶接装置は、例えば、1万アンペアで200m秒〜700m秒の溶接電流を供給するようにしていたが、溶接電流をその2倍の2万アンペアにしてみる。溶接装置は、溶接部以外の場所で熱エネルギになって消費される電力損失がきわめて大きい。従って、溶接電流を2倍にして、溶接時間を10分の1に短縮すると、消費電力を5分の1にすることができる。これで、従来の1万アンペアでの溶接と同等の溶接品質が可能になる。
一方、溶接電流を供給するためのインバータの制御パルスは、従来、繰り返し周波数が1kHz程度のものを使用していた。しかしながら、大電流を短時間供給するには、もっと分解能の高い制御パルスが必要になる。望ましくは、繰り返し周波数が5kHz〜50kHz程度のパルスを使用することが望ましい。
このように、従来の数倍から数十倍の高い繰り返し周波数のパルスを1次コイルに供給した場合に、従来構造の溶接トランスでは、予定した溶接電流が得られないことがわかった。即ち、このような制御で2次コイルから大電流を出力するためには、トランスの構造に様々な改善が要求される。
図1に示すような2個の整流素子18、20を使用した全波整流型の2次回路は、ブリッジを使用した回路に比べて整流素子数が少なく、小型化できて電力損失も少ないため、溶接装置に適することが知られている。
しかしながら、この回路では、1次コイル12に流れる電流の極性反転によって、2次コイルに誘起される電圧が極性反転したとき、一方の整流素子を通じて供給されていた負荷電流が他方の整流素子側に流れを変える転流が生じる。
溶接電流が大電流になると、回路各部のインダクタンスに蓄積された電流エネルギは非常に大きくなる。この電流エネルギが一方の整流素子から他方の整流素子の側に移る転流時間は、図2や図3に示した2次コイルの各部のインダクタンスが大きいほど長くなる。
図4に示した1次コイルの電流の立ち下がり開始から反対極性の電流の立ち上がり終了までの時間Mの間に2次回路の転流が完了しないと、2次電流の立ち上がりが遅れて、図4の破線に示すように、予定した溶接電流が得られなくなる。
図5、図6に示した溶接トランス10は特許文献6で提案した溶接トランスの事例と同等のものであり、高速で精密な大電流の溶接制御に追随可能なものである。また、図8には溶接電流制御方法の一例を示し、大電流を極く短い時間通電し、通電時間は50m秒以下に抑えることができる。これは従来の通電時間の5分の1程度である。
図7の溶接装置には図5、図6に示した溶接トランス10や、図8に示した制御方法の溶接制御電源装置11、および、溶接条件データベースに蓄積した記憶装置13などを具備している。この装置を用いて、図9に示す本発明に係る各溶接スタッドを抵抗溶接すると図14の強度が得られる。また、溶融部は図15に示すように、従来のプロジェクション溶接とは異なっており、溶融面積が従来品に比べ、大きいので、高い溶接強度が得られる。
本発明での一例目の溶接スタッド4の図9(a)は下端面が平らな面を持ち、フランジ部を有する形状であり、フランジの代替として図9(c)の面取り形状で代用できる。この二つのスタッドを上電極2で鋼板5に溶接する状態を示したのが図10(a)、(b)である。溶接スタッド4の下端面を鋼板5に接合するが、下端面は図12に示す従来のプロジェクション溶接スタッド7のように突起物がなく平らな面で面積も広く、また、図10(a)、(b)に示すように接合部に極めて近い部分を押圧通電するので、溶接後の直角度精度が良い。通常、溶接スタッド4の保持は小さなマグネットを埋め込み、磁力で保持する手段が多く用いられる。
さらに、本発明での二例目の溶接スタッド8の図9(b)は、上下端面共平らな面を持ち、図11(a)に示すようにチャック部材9で溶接スタッド8を保持し、溶接スタッド8の上端面から上電極2で給電する。この形状だと、フランジ部が必要ないので、溶接スタッド8は単純形状となり、製作が簡単で廉価になる。図11(b)は同形状のめねじ溶接スタッドの例である。
図12は従来用いられているプロジェクション溶接スタッド7の図示例であり、図13は上電極2によるプロジェクション溶接スタッド7の保持と給電態様を示した説明図である。ここでも、おねじとめねじの事例を図示している。図13に示すように、図10(b)と同様に、フランジ部の代替である面取り部から給電している。
図14は本発明で図9(a)に示すM4、M5、M6溶接スタッドを、本発明の溶接トランス並びに溶接制御部を有する装置で板厚1.6の鋼板に図10(a)の方式の上電極で、溶接したときの溶接強度を示すグラフである。日本工業規格(JISB1105)の溶接ボルトとCD方式の溶接スタッドの強度も併せて表示した。
本発明での溶接条件はいずれも1万5千アンペア以上の溶接電流で通電時間は15m秒以下である。
図15は各形状の溶接スタッドのナゲットの状態を示す断面図である。
(a)、(b)は本発明で溶接した状態を示し、(a)は図10(a)、(b)は図11(a)の各溶接スタッド、各上電極を用いて溶接した結果を示す。M5溶接スタッドの本発明の溶接方法の事例では溶接電流は1万5千アンペアで通電時間は15m秒としている。
(c)は従来のプロジェクション溶接を示した図13(a)の溶接スタッド7、上電極を用いて溶接した結果のナゲットを示している。この従来の方式での溶接電流は8千アンペアで通電時間は200m秒(10サイクル)としている。(a)、(b)、(c)のナゲットの形態に違いが見られ、本発明は高電流を極めて短い時間の通電方式のため、ナゲットは(a)、(b)が(c)に比べ、厚みは薄いが面積が大きくなっている。
本発明では所定の形状の溶接スタッドを高電流で短時間通電する制御方法であり、それに追随可能な溶接トランスを使用している、その効果として、前述の溶接強度、溶接後の直角度精度の向上とともに、通電時間が極めて短いため、溶接した鋼板の裏面に圧痕や熱による焼けがなく外観面での利点もある。その上、従来の抵抗溶接と比較し、消費電力の低減が可能である。
抵抗溶接する薄い板状の鋼板および溶接スタッドの抵抗溶接作業が効率良くでき、また、溶接品質を向上させ、かつ消費電力の節減に寄与できる。
1 抵抗溶接機
2 上電極
3 下電極
4 溶接用スタッド
5 鋼板
6 溶着面
7 プロジェクション溶接スタッド
8 溶接用スタッド
9 チャック部材
10 溶接トランス
11 溶接制御電源装置
12 1次コイル
13 記憶装置
14 正側コイル
16 負側コイル
18 整流素子
20 整流素子
22 プラス電極
24 マイナス電極
25 磁心
28 溶接機
30 正側導体
31 絶縁層
32 負側導体
34 第1極板
36 第2極板
38 第3極板
44 第1連結極板
46 第2連結極板
48 第3連結極板
58 入力端子
62 接続基体
70 ナゲット

Claims (2)

  1. 平行部25aと両端のU字状の湾曲部25bにより構成される環状磁心25と、前記環状磁心25の平行部25aに、複数の部分に分けて間隙12aを空けて分割巻きされる1次コイル12と、前記1次コイル12と共に環状磁心25の平行部25aに巻回され、前記1次コイル12に設けられた前記各間隙12aに1個ずつ挟み込むように、複数の正側コイル14と複数の負側コイル16とを交互に配列した2次コイルと、前記複数の正側コイル14は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記複数の負側コイル16は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記接続された複数の正側コイル14と前記複数の負側コイル16とが互いに直列接続されるように、前記正側コイル14と負側コイル16の端子間を電気接続をする導体群を有し、かつ、前記導体群により、前記全ての正側コイル14と負側コイル16とを一方の面上に支持固定する接続基板62を備え、前記複数の正側コイル14の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面上で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第1連結極板44に電気接続され、前記複数の負側コイル16の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第2連結極板46に電気接続され、前記正側コイル14と負側コイル16の他端は、共に、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の平行部25aに平行な方向に伸びた第3連結極板48に電気接続され、前記第1連結極板44には、正側導体30が連結され、前記第2連結極板46には、負側導体32が連結され、前記正側導体30と負側導体32とは、前記接続基板62の他方の面側において、当該他方の面から垂直に離れる方向に伸びる境界面に配置された絶縁層31を介して重ね合わされた一対の導体板であって、前記正側導体30と第1極板34に挟まれて、前記正側導体30に負極を接触させ前記第1極板34に正極を接触させた整流素子18と、前記負側導体32と第2極板36に挟まれて、前記負側導体32に負極を接触させ前記第2極板36に正極を接触させた整流素子20と、前記第1極板34と前記第2極板36を支持し、両者を電気接続する第3極板38とを備えていることを特徴とする溶接トランスと、
    高周波交流を溶接トランスの1次コイルに供給し2次コイルに生起する電流を直流化して電極に供給する方式の溶接装置に適用される抵抗溶接方法であって、
    溶接電流供給開始時刻t0からその後の時刻t1までの、電流増加率が最大の部分を立ち上げ制御期間T1と呼び、これに続く時刻t1から時刻t2までの、ピーク電流値C1に近い所定レベルの電流を維持する期間をピークレベル制御期間T2と呼び、その後の時刻t2から電流遮断時刻t3に至るまでの期間を、温度維持制御期間T3と呼ぶとき、
    前記立ち上げ制御期間T1は10ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2の和の(T1+T2)時間は15ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2と前記温度維持制御期間T3の和の(T1+T2+T3)時間は、50ミリ秒以下としたことを特徴とする制御方法の溶接制御電源装置と、
    これらの装置を使い、フランジ部を有し、その下端面は平らな面を持つ溶接スタッドを前記フランジ部から上電極で給電し、抵抗溶接することを特徴とするスタッド溶接方法。
  2. 前記溶接スタッドのフランジ部をなくし、更に、上端面および下端面は平らな面を形成し、上電極のチャック部材で前記溶接スタッドを保持し、前記上端面から上電極で給電し、抵抗溶接することを特徴とする請求項1記載のスタッド溶接方法。
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