JP6331198B2 - 溶接装置 - Google Patents
溶接装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6331198B2 JP6331198B2 JP2015156900A JP2015156900A JP6331198B2 JP 6331198 B2 JP6331198 B2 JP 6331198B2 JP 2015156900 A JP2015156900 A JP 2015156900A JP 2015156900 A JP2015156900 A JP 2015156900A JP 6331198 B2 JP6331198 B2 JP 6331198B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- electrode
- coil
- conductor
- negative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000003466 welding Methods 0.000 title claims description 156
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 55
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 6
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 claims description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 24
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 24
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000007373 indentation Methods 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 2
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 2
- 230000003796 beauty Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Description
スポット溶接は、一般的には上下の電極で鋼板などの被溶接物を挟持し電流が印加され溶接される(特許文献1、特許文献2、特許文献3、参照)。
しかし、近年上下の電極とせず、一方向から二つの電極を押付けて溶接するいわゆる片側溶接の発明が多く見られるが、技術的にはかなり難しい面がある(特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7参照)。
上記とは別に、本願発明者等は特許文献8、特許文献9を提案し、スポット溶接の従来技術に対しての改善を試みて来た。
本発明では、先に提案した特許文献8、特許文献9を活用することと、更に、新たに提案した片側電極を用い、被溶接物(鋼板)にプロジェクションや逃がし孔を付加することなどで、保護シート付の鋼板や、片面塗装した鋼板にも、一方向から容易にスポット溶接できることを課題とする。更に、極めて短い通電時間により材料の美麗さを損なわず、かつ、消費電力を節減する溶接方法を課題とするものである。
〈片側スポット溶接方法〉
平行部25aと両端のU字状の湾曲部25bにより構成される環状磁心25と、前記環状磁心25の前記平行部25aに、複数の部分に分けて間隙12aを空けて分割巻きされる1次コイル12と、前記1次コイル12と共に前記環状磁心25の前記平行部25aに巻回され、前記1次コイル12に設けられた前記各間隙12aに1個ずつ挟み込むように、複数の正側コイル14と複数の負側コイル16とを交互に配列した2次コイルと、前記複数の正側コイル14は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記複数の負側コイル16は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記接続された前記複数の正側コイル14と前記複数の負側コイル16とが互いに直列接続されるように、前記正側コイル14と前記負側コイル16の端子間を電気接続する導体群を有し、かつ、前記導体群により、前記全ての正側コイル14と負側コイル16とを一方の面上に支持固定する接続基板62を備え、前記複数の正側コイル14の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面上で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第1連結極板44に電気接続され、前記複数の負側コイル16の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第2連結極板46に電気接続され、前記正側コイル14と前記負側コイル16の他端は、共に、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第3連結極板48に電気接続され、前記第1連結極板44には、正側導体30が連結され、前記第2連結極板46には、負側導体32が連結され、前記正側導体30と前記負側導体32とは、前記接続基板62の他方の面側において、当該他方の面から垂直に離れる方向に伸びる境界面に配置された絶縁層31を介して重ね合わされた一対の導体板であって、前記正側導体30と第1極板34に挟まれて、前記正側導体30に負極を接触させ前記第1極板34に正極を接触させた整流素子18と、前記負側導体32と第2極板36に挟まれて、前記負側導体32に負極を接触させ前記第2極板36に正極を接触させた整流素子20と、前記第1極板34と前記第2極板36を支持し、両者を電気接続する第3極板38と、を備えた溶接トランスと、
高周波交流を前記溶接トランスの1次コイル12に供給し2次コイルに生起する電流を直流化して溶接ガン75に装着される片側電極80に供給する電流の制御を行うものであって、溶接電流供給開始時刻t0からその後の時刻t1までの、電流増加率が最大の部分を立ち上げ制御期間T1と呼び、これに続く時刻t1から時刻t2までの、ピーク電流値C1に近い所定レベルの電流を維持する期間をピークレベル制御期間T2と呼び、その後の時刻t2から電流遮断時刻t3に至るまでの期間を、温度維持制御期間T3と呼ぶとき、前記立ち上げ制御期間T1は10ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2の和の(T1+T2)時間は15ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2と前記温度維持制御期間T3の和の(T1+T2+T3)時間は、50ミリ秒以下とする溶接制御電源装置と、
を備えた溶接装置に用いられる片側スポット溶接方法において、
前記溶接ガン75を、先端部分と基端部分の双方が同一方向に直角に曲がったコ字状形状のガン本体76と、前記ガン本体76の両端部分が直角に曲がった側の面と反対側の面の長手方向に沿って摺動可能であり、先端部分が前記ガン本体76の先端部分と同一方向に直角に曲がり、先端が前記ガン本体76の先端に達する長さを有するL字状形状の摺動導電体77とで構成し、
前記溶接ガン75に装着する片側電極80を、前記ガン本体76と導通し、先端に絶縁リング83が設けられた円柱状形状の内側電極82と、前記摺動導電体77と一体化し、軸方向に前記内側電極82を内挿可能な両端が開口した筒状形状の外側電極81と、前記内側電極82の先端に装備される絶縁リング83とで構成し、
溶接する2つの被溶接物5a、5bのうち、一方の被溶接物5aには、前記内側電極82が通過可能な大きさの逃がし孔を形成するとともに、他方の被溶接物5bと合わさる側の面の前記逃がし孔7の周囲に複数個のプロジェクション6を形成し、
前記片側電極80の前記内側電極82を前記被溶接物5aに設けた前記逃がし孔7に挿入して前記逃がし孔7の内側で前記被溶接物5bを押圧し、同時に前記片側電極80の前記外側電極81の先端で前記被溶接物5aの前記逃がし孔7の周囲を押圧し、この状態で前記内側電極82と前記外側電極81の間に給電して前記2つの被溶接物5a、5bを溶接する。
平行部25aと両端のU字状の湾曲部25bにより構成される環状磁心25と、前記環状磁心25の前記平行部25aに、複数の部分に分けて間隙12aを空けて分割巻きされる1次コイル12と、前記1次コイル12と共に前記環状磁心25の前記平行部25aに巻回され、前記1次コイル12に設けられた前記各間隙12aに1個ずつ挟み込むように、複数の正側コイル14と複数の負側コイル16とを交互に配列した2次コイルと、前記複数の正側コイル14は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記複数の負側コイル16は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記接続された前記複数の正側コイル14と前記複数の負側コイル16とが互いに直列接続されるように、前記正側コイル14と前記負側コイル16の端子間を電気接続する導体群を有し、かつ、前記導体群により、前記全ての正側コイル14と負側コイル16とを一方の面上に支持固定する接続基板62を備え、前記複数の正側コイル14の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面上で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第1連結極板44に電気接続され、前記複数の負側コイル16の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第2連結極板46に電気接続され、前記正側コイル14と前記負側コイル16の他端は、共に、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第3連結極板48に電気接続され、前記第1連結極板44には、正側導体30が連結され、前記第2連結極板46には、負側導体32が連結され、前記正側導体30と前記負側導体32とは、前記接続基板62の他方の面側において、当該他方の面から垂直に離れる方向に伸びる境界面に配置された絶縁層31を介して重ね合わされた一対の導体板であって、前記正側導体30と第1極板34に挟まれて、前記正側導体30に負極を接触させ前記第1極板34に正極を接触させた整流素子18と、前記負側導体32と第2極板36に挟まれて、前記負側導体32に負極を接触させ前記第2極板36に正極を接触させた整流素子20と、前記第1極板34と前記第2極板36を支持し、両者を電気接続する第3極板38と、を備えた溶接トランスと、
高周波交流を前記溶接トランスの1次コイル12に供給し2次コイルに生起する電流を直流化して溶接ガン75に装着される片側電極80に供給する電流の制御を行うものであって、溶接電流供給開始時刻t0からその後の時刻t1までの、電流増加率が最大の部分を立ち上げ制御期間T1と呼び、これに続く時刻t1から時刻t2までの、ピーク電流値C1に近い所定レベルの電流を維持する期間をピークレベル制御期間T2と呼び、その後の時刻t2から電流遮断時刻t3に至るまでの期間を、温度維持制御期間T3と呼ぶとき、前記立ち上げ制御期間T1は10ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2の和の(T1+T2)時間は15ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2と前記温度維持制御期間T3の和の(T1+T2+T3)時間は、50ミリ秒以下とする溶接制御電源装置と、
を備えた溶接装置において、
先端部分と基端部分の双方が同一方向に直角に曲がったコ字状形状のガン本体76と、前記ガン本体76の両端部分が直角に曲がった側の面と反対側の面側で前記ガン本体76と併設され、先端部分が前記ガン本体76の先端部分と同一方向に直角に曲がり、先端が前記ガン本体76の先端に達する長さを有するL字状形状の摺動導電体77と、前記摺動導電体77が前記ガン本体76の長さ方向に沿って摺動できるように前記摺動導電体77と前記ガン本体76を連結する直動ガイド78とで構成される溶接ガン75と、
前記溶接ガン75に装着され、前記ガン本体76と導通し、円柱状形状の内側電極82と、前記摺動導電体77と一体化し、軸方向に前記内側電極82を内挿可能な両端が開口した筒状形状の外側電極81と、前記内側電極82の先端に装備される絶縁リング83とで構成される片側電極80と、
を更に備え、
内側電極82が通過可能な大きさの逃がし孔が形成されるとともに、一方の面の前記逃がし孔の周囲に複数個のプロジェクションが形成された被溶接物5a及び被溶接物5aのプロジェクションが形成された側の面に合わされる被溶接物5bに対し、前記内側電極82を前記被溶接物5aに設けた逃がし孔7に挿入して前記逃がし孔7の内側で前記被溶接物5bを押圧し、同時に前記外側電極81の先端で前記被溶接物5aの前記逃がし孔7の周囲を押圧し、この状態で前記内側電極82と前記外側電極81の間に給電して前記2つの被溶接物5a、5bを溶接する。
(2)複数の正側コイル14と複数の負側コイル16との間に分割巻きされた1次コイル12の各部を挟むように配置したので、トランス全体の熱分布が均一になる。
(3)1次コイルと2次側の正側コイルと負側コイルとを分割巻きしたので、1次2次コイル間の結合が良くなり、2次側の大電流による磁気飽和を防止できる。
(4)1次コイル12と正側コイル14と負側コイル16との関係がどの場所でも均等で互いに密接して配置させることができる。
(5)この結果として高速で大電流の図8に示すような溶接制御に追随できる溶接トランスが、得られ、これらを有する溶接装置を使用することと、また、通電時間が極めて短いため、溶接部裏面の焼けや圧痕のない外観が得られ、かつ、消費電力を低減するスタッド溶接方法が得られる。
(6)溶接ガンと片側電極の効果
被溶接物である溶接スタッド8を、溶接ガン75の先端に装着した片側電極80の内側電極82に把持して、もう一方の被溶接物である鋼板5を押圧し、さらに外側電極81で被溶接物(鋼板)5を押圧する。この状態で、内側電極82に溶接電流を供給する。このとき溶接スタッド8のフランジ部92と被溶接物(鋼板)5を経由して、外側電極81に電流が流れる。これにより、プロジェクション9が溶融し、被溶接物どうしが接合して、一方向からの操作によるスタッド溶接が完了する。
(7)外側電極81を支持する摺動導電体77と内側電極82を支持するガン本体76を直動ガイド78で摺動可能に連結しているので、外側電極81が内側電極82を案内することがないことから、内側電極82と外側電極81との間での摩擦の発生を無くすことができる。これにより、長期に亘って使用しても、常に安定した溶接品質を得ることができる。
溶接トランス10の1次コイル12には、後で図4を用いて説明する1次電流が供給される。整流回路は、単相全波整流式を採用する。この回路自体は良く知られている。2次コイル自体に極性を考慮する必要はないが、便宜上、溶接トランス10の2次コイルを、正側コイル14と負側コイル16とを直列接続したものと呼ぶことにする。正側コイル14の一端に整流素子18の一端(アノード)を接続し、負側コイル16の一端に整流素子20の一端(アノード)を接続し、整流素子18の他端(カソード)と整流素子20の他端(カソード)をまとめてプラス電極22に接続する。正側コイル14の他端と負側コイル16の他端は接続点を介して連結しているが、この接続点をマイナス電極24に接続する。プラス電極22とマイナス電極24に溶接機28が接続される。
回路動作上問題になる等価的なインダクタンス成分を図2と図3に書き加えた。即ち、正側コイル14と整流素子18を接続する正側導体30と、負側コイル16と整流素子20を接続する負側導体32、及び溶接機28内部の導体のインダクタンスが、溶接装置の性能に影響を及ぼすと考えられる。
一方、溶接される材料や構造等に最適な溶接電流を供給するためには、溶接電流の供給時間をきわめて高精度に制御しなければならない。
このために、溶接電流を供給する溶接トランス10の1次側にインバータ(図示略)を接続して、PWM制御により溶接電流の大きさと供給時間とを制御することが行われている。
図示しないインバータにより制御された幅Wのパルスが、一定時間H内に一定回数、ここでは正方向のパルスと負方向のパルスとで合計10回、溶接トランス10の1次コイル12に供給される。その結果、溶接トランス10の1次コイル12(図1参照)には、図4(b)に示すような電流が流れる。溶接トランス10の2次側で全波整流することで、図4の(c)に示すような溶接電流が発生する。
この例では上の鋼板5aの下の面に3個所のプロジェクション6を同一円周上に配置している。
プロジェクション形状は製品の用途により、溶接裏面の外観品質を保つためには、小さなプロジェクションとし、溶接強度を優先するときは大きなプロジェクションとし、選択して用いる。
また、上の鋼板(被溶接物)5aには、下の鋼板(被溶接物)5bに給電するための電極の逃がし孔7を設けている。
図10の溶接ガン75はコ字状形状をした溶接ガンの事例で、ガン本体76が一方の電極の導電体を形成し、他方の電極には、ガン本体76の外側にL字状形状の摺動導電体77を配置する。
すなわち、ガン本体76は、先端部分と基端部分の双方が同一方向に直角に曲がったコ字状形状を成している。摺動導電体77は、ガン本体76の両端部分が直角に曲がった側の面と反対側の面側でガン本体76と併設され、先端部分が前記ガン本体76の先端部分と同一方向に直角に曲がり、先端がガン本体76の先端に達する長さを有するL字状形状を成している。ガン本体76と摺動導電体77は、摺動導電体77がガン本体76の長さ方向に沿って摺動できるように直動ガイド78で連結されている。溶接ガン75の先端には片側電極80が装着される。
図11は溶接ガン75が降下して被溶接物5bに接触した時点の状態である。内側電極82が外側電極81より突出しているが、これは被溶接物5aの逃がし孔7に先に挿入するためである。ここでの事例では、図10に示す摺動導電体77の上部のエアシリンダ79で摺動導電体77と共に外側電極81を持ち上げる操作をしている。
更に溶接ガン75が降下し、中央部の逃がし孔7部で内側電極82が先に被溶接物5bを押圧、同時に持ち上げエアシリンダが解除され、外側電極81が被溶接物5aを押圧する。
図12は被溶接物5a、5bが押圧された状態を示す。内側電極82は溶接ガン75の上部に配置したエアシリンダ(図示せず)により加圧する。外側電極81は弾性材のばね88の撓みにより加圧する。
ここでは、溶接電流として大電流が極めて短い時間の印加であるため、プロジェクション6のみ溶融し、瞬間的に加熱された被溶接物(鋼板)5bの表面に溶着する。
図13に溶接時の電流の流れEを矢印で示している。ここでは、被溶接物5aのプロジェクション6の真上を外側電極81で押圧給電し、内側電極82へと通電している。
また、通電時間は最大50ミリ秒と非常に短いため、溶接した鋼板の裏面は熱による焼けや圧痕、歪が少ない美麗な面が確保できる。
しかし、本発明は上述のように大電流を短時間通電する制御方法を活用し、それに追随可能な溶接トランス10を使用し、こういった条件の中、先に示した片側電極80や被溶接物に配置したプロジェクション6や逃がし孔7を適用することで一方向から、保護シート付の鋼板や、片面塗装した鋼板に容易に溶接できる。また、通電時間が極めて短いため、溶接した鋼板の裏面に圧痕や熱による焼け、歪が少なく外観面での利点もある。その上、従来のスポット溶接と比較し、消費電力の低減が可能である。
5a 被溶接物(鋼板)
5b 被溶接物(鋼板)
6 プロジェクション
7 逃がし孔
10 溶接トランス
11 溶接制御電源装置
12 1次コイル
13 記憶装置
14 正側コイル
16 負側コイル
18 整流素子
20 整流素子
22 プラス電極
24 マイナス電極
25 磁心
28 溶接機
30 正側導体
31 絶縁層
32 負側導体
34 第1極板
36 第2極板
38 第3極板
44 第1連結極板
46 第2連結極板
48 第3連結極板
58 入力端子
62 接続基体
75 溶接ガン
76 ガン本体
77 摺動導電体
78 直動ガイド
79 エアシリンダ
80 片側電極
81 外側電極
82 内側電極
83 絶縁リング
88 ばね
91 載置台
E 溶接電流の流れ
Claims (1)
- 平行部25aと両端のU字状の湾曲部25bにより構成される環状磁心25と、前記環状磁心25の前記平行部25aに、複数の部分に分けて間隙12aを空けて分割巻きされる1次コイル12と、前記1次コイル12と共に前記環状磁心25の前記平行部25aに巻回され、前記1次コイル12に設けられた前記各間隙12aに1個ずつ挟み込むように、複数の正側コイル14と複数の負側コイル16とを交互に配列した2次コイルと、前記複数の正側コイル14は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記複数の負側コイル16は全て並列接続されるかもしくは全部または一部が直列接続され、前記接続された前記複数の正側コイル14と前記複数の負側コイル16とが互いに直列接続されるように、前記正側コイル14と前記負側コイル16の端子間を電気接続する導体群を有し、かつ、前記導体群により、前記全ての正側コイル14と負側コイル16とを一方の面上に支持固定する接続基板62を備え、前記複数の正側コイル14の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面上で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第1連結極板44に電気接続され、前記複数の負側コイル16の一方の端子は、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第2連結極板46に電気接続され、前記正側コイル14と前記負側コイル16の他端は、共に、前記接続基板62の他方の面側で、前記環状磁心25の前記平行部25aに平行な方向に伸びた第3連結極板48に電気接続され、前記第1連結極板44には、正側導体30が連結され、前記第2連結極板46には、負側導体32が連結され、前記正側導体30と前記負側導体32とは、前記接続基板62の他方の面側において、当該他方の面から垂直に離れる方向に伸びる境界面に配置された絶縁層31を介して重ね合わされた一対の導体板であって、前記正側導体30と第1極板34に挟まれて、前記正側導体30に負極を接触させ前記第1極板34に正極を接触させた整流素子18と、前記負側導体32と第2極板36に挟まれて、前記負側導体32に負極を接触させ前記第2極板36に正極を接触させた整流素子20と、前記第1極板34と前記第2極板36を支持し、両者を電気接続する第3極板38と、を備えた溶接トランスと、
高周波交流を前記溶接トランスの1次コイル12に供給し2次コイルに生起する電流を直流化して溶接ガン75に装着される片側電極80に供給する電流の制御を行うものであって、溶接電流供給開始時刻t0からその後の時刻t1までの、電流増加率が最大の部分を立ち上げ制御期間T1と呼び、これに続く時刻t1から時刻t2までの、ピーク電流値C1に近い所定レベルの電流を維持する期間をピークレベル制御期間T2と呼び、その後の時刻t2から電流遮断時刻t3に至るまでの期間を、温度維持制御期間T3と呼ぶとき、前記立ち上げ制御期間T1は10ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2の和の(T1+T2)時間は15ミリ秒以下とし、前記立ち上げ制御期間T1と前記ピークレベル制御期間T2と前記温度維持制御期間T3の和の(T1+T2+T3)時間は、50ミリ秒以下とする溶接制御電源装置と、
を備えた溶接装置において、
先端部分と基端部分の双方が同一方向に直角に曲がったコ字状形状のガン本体76と、前記ガン本体76の両端部分が直角に曲がった側の面と反対側の面側で前記ガン本体76と併設され、先端部分が前記ガン本体76の先端部分と同一方向に直角に曲がり、先端が前記ガン本体76の先端に達する長さを有するL字状形状の摺動導電体77と、前記摺動導電体77が前記ガン本体76の長さ方向に沿って摺動できるように前記摺動導電体77と前記ガン本体76を連結する直動ガイド78とで構成される溶接ガン75と、
前記溶接ガン75に装着され、前記ガン本体76と導通し、円柱状形状の内側電極82と、前記摺動導電体77と一体化し、軸方向に前記内側電極82を内挿可能な両端が開口した筒状形状の外側電極81と、前記内側電極82の先端に装備される絶縁リング83とで構成される片側電極80と、
を更に備え、
内側電極82が通過可能な大きさの逃がし孔が形成されるとともに、一方の面の前記逃がし孔の周囲に複数個のプロジェクションが形成された被溶接物5a及び被溶接物5aのプロジェクションが形成された側の面に合わされる被溶接物5bに対し、前記内側電極82を前記被溶接物5aに設けた逃がし孔7に挿入して前記逃がし孔7の内側で前記被溶接物5bを押圧し、同時に前記外側電極81の先端で前記被溶接物5aの前記逃がし孔7の周囲を押圧し、この状態で前記内側電極82と前記外側電極81の間に給電して前記2つの被溶接物5a、5bを溶接する溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015156900A JP6331198B2 (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | 溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015156900A JP6331198B2 (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | 溶接装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017035707A JP2017035707A (ja) | 2017-02-16 |
JP2017035707A5 JP2017035707A5 (ja) | 2017-09-07 |
JP6331198B2 true JP6331198B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=58047783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015156900A Active JP6331198B2 (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | 溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6331198B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102361298B1 (ko) * | 2021-09-06 | 2022-02-15 | (주)풍원정공 | 전기저항용접장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232730B2 (ja) * | 1973-10-04 | 1977-08-23 | ||
JPH0638986B2 (ja) * | 1985-11-15 | 1994-05-25 | 日産自動車株式会社 | ナツト溶接機におけるナツト欠品検知方法 |
JP5892390B2 (ja) * | 2013-08-22 | 2016-03-23 | 株式会社向洋技研 | スタッド溶接方法および抵抗溶接機 |
-
2015
- 2015-08-07 JP JP2015156900A patent/JP6331198B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017035707A (ja) | 2017-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5105788B2 (ja) | マイクロスポット抵抗溶接装置およびその溶接方法 | |
KR20140030644A (ko) | 보조가열전극이 부착된 스폿용접기 및 이를 이용한 스폿용접방법 | |
JP5892390B2 (ja) | スタッド溶接方法および抵抗溶接機 | |
JP5717006B2 (ja) | スタッド溶接方法 | |
CN105517747B (zh) | 单面点焊装置 | |
JP6331198B2 (ja) | 溶接装置 | |
US6423950B2 (en) | Reflow soldering apparatus | |
KR102005690B1 (ko) | 접합 부재의 제조 방법 및 접합 부재 제조 장치 | |
JP2017035707A5 (ja) | ||
US6410885B1 (en) | MIG brazing power source | |
JP3648092B2 (ja) | コンデンサ式抵抗溶接方法及び装置 | |
JP2014087803A5 (ja) | ||
JP6421947B2 (ja) | 溶接装置及び溶接方法 | |
JP2010149143A (ja) | 抵抗溶接制御方法 | |
JP2017035706A5 (ja) | ||
JP2017035706A (ja) | スタッド溶接方法および抵抗溶接機 | |
WO2018192038A1 (zh) | 一种直接接触式交流梯形波铝电阻焊工艺方法 | |
CN110948098B (zh) | 间接点焊装置及焊接方法 | |
JP2013166162A (ja) | 溶接チップ及び抵抗溶接装置 | |
JP2017196656A5 (ja) | ||
JP6497629B2 (ja) | スポット溶接用電極 | |
JP2010110814A (ja) | 平板状コイル両面の金属薄板を同時に溶接する電磁溶接法 | |
JP6447846B2 (ja) | 給電装置 | |
CN108115252A (zh) | 自动焊接机器人装置 | |
JP4342689B2 (ja) | 多電極パルスアーク溶接制御方法及び溶接装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170712 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170712 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20170712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170719 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20170824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6331198 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |