JP5712941B2 - 車両および車両の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両および車両の制御方法に関し、より特定的には、車両の駆動系システムについての表示制御に関する。
近年、環境に配慮した車両として、蓄電装置(たとえば二次電池やキャパシタなど)を搭載し、蓄電装置に蓄えられた電力から生じる駆動力を用いて走行する車両が注目されている。このような車両には、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などが含まれる。
これらの車両においては、発進時や加速時に蓄電装置から電力を受けて走行のための駆動力を発生するとともに、制動時に回生制動によって発電を行なって蓄電装置に電気エネルギを蓄えるための回転電機(モータジェネレータ)が一般的に備えられる。さらに、車両には、走行状態に応じてモータジェネレータを制御するためのインバータが各モータジェネレータに対応して備えられる。
このようなモータジェネレータおよびインバータは、機器に含まれる要素であるコイルやスイッチング素子を流れる電流によって発熱することが知られている。モータジェネレータおよびインバータを構成する各要素は、所定の温度までの発熱を許容する設計上の耐熱温度を有しており、この耐熱温度を上回る状態となると、要素の故障や劣化の促進を招いてしまうおそれがある。
このような課題に対して、特開2008−005615号公報(特許文献1)は、電動車両において、モータまたはインバータの温度を検出し、これらの温度が予め定められた所定値以上になった場合に、モータの出力を制限する負荷率制限を実行して、モータジェネレータおよびインバータの保護を行なう技術を開示する。
特開2008−005615号公報 特開2009−278833号公報 特開2008−074321号公報 特開2004−023810号公報 特開平11−027806号公報
特開2008−005615号公報(特許文献1)に開示されるような保護制御を行なう場合、負荷率の制限が実行されている状態であることが運転者に通知されていなければ、負荷率制限(出力制限)によってもたらされるモータ出力の低下に対して、運転者が適切に対応できない場合が生じ得る。また、運転者にとっては、安定した運転状態を保つために、いつ出力制限が実行されるか知ることが重要であり、出力が制限される状態に近づいているか否かが通知されることが望まれる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータジェネレータからの駆動力を用いて走行が可能な車両において、モータジェネレータの出力制限についての情報を適切にユーザに通知することである。
本発明による車両は、蓄電装置からの電力を用いて走行が可能である。車両は、車両の駆動力を発生する回転電機と、蓄電装置からの電力を用いて回転電機を駆動する電力変換装置と、回転電機および電力変換装置の少なくとも一方の温度に関連する情報に基づいて、回転電機の出力を制限するための回転電機の負荷率を制御する制御装置と、表示部とを備える。制御装置は、回転電機の出力が制限されていない場合は、回転電機および電力変換装置の少なくとも一方の温度に関する情報を表示部に表示し、回転電機の出力が制限されている場合は、回転電機の負荷率の程度を表示部に表示する。
好ましくは、表示部は、回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する。
好ましくは、制御装置は、回転電機の出力が制限されていない場合は、回転電機および電力変換装置の温度のうち、回転電機の出力を制限するために対応して定められるしきい値に近い機器の温度を表示部に表示する。
好ましくは、表示部は、色の違いによって回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する。
好ましくは、表示部は、表示される領域の長さによって回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する。
好ましくは、車両は、回転電機とは異なる他の回転電機と、他の回転電機を駆動するための、電力変換装置とは異なる他の電力変換装置とをさらに備える。制御装置は、他の回転電機および他の電力変換装置の少なくとも一方の温度に関連する情報に基づいて、他の回転電機の負荷率を制御する。制御装置は、回転電機の出力および他の回転電機の出力のいずれも制限されていない場合は、回転電機、他の回転電機、電力変換装置および他の電力変換装置の少なくとも1つの温度に関する情報を表示部に表示し、回転電機の出力および他の回転電機の出力の少なくとも一方が制限されている場合は、負荷率の程度を表示部に表示する。
好ましくは、制御装置は、回転電機の出力および他の回転電機の出力の少なくとも一方が制限されている場合は、回転電機の負荷率および他の回転電機の負荷率のうち、より小さい方の負荷率の程度を表示部に表示する。
好ましくは、制御装置は、回転電機の出力および他の回転電機の出力のいずれも制限されていない場合は、回転電機、他の回転電機、電力変換装置および他の電力変換装置の温度のうち、回転電機の出力を制限するために対応して定められるしきい値に近い機器の温度を表示部に表示する。
好ましくは、車両は、内燃機関をさらに備える。他の回転電機は、内燃機関の駆動力を用いて発電する発電機である。
本発明による車両の制御方法は、蓄電装置からの電力を用いて走行が可能な車両についての制御方法である。車両は、車両の駆動力を発生する回転電機と、蓄電装置からの電力を用いて回転電機を駆動する電力変換装置と、表示部とを含む。制御方法は、回転電機および電力変換装置の少なくとも一方の温度に関連する情報に基づいて、回転電機の出力を制限するための回転電機の負荷率を制御するステップと、回転電機の出力が制限されているか否かを判定するステップと、回転電機の出力が制限されていない場合は、回転電機および電力変換装置の少なくとも一方の温度に関する情報を表示部に表示するステップと、
回転電機の出力が制限されている場合は、回転電機の負荷率の程度を表示部に表示するステップとを備える。
本発明によれば、モータジェネレータからの駆動力を用いて走行が可能な車両において、モータジェネレータの出力制限についての情報を適切にユーザに通知することができる。
本実施の形態に従う車両の全体ブロック図である。 モータジェネレータMG1の温度と負荷率との関係の一例を示す図である。 モータジェネレータMG2の温度と負荷率との関係の一例を示す図である。 インバータINV1の温度と負荷率との関係の一例を示す図である。 インバータINV2の温度と負荷率との関係の一例を示す図である。 本実施の形態に従う表示部の第1の例を示す図である。 本実施の形態に従う表示部の第2の例を示す図である。 本実施の形態に従う表示部の第3の例を示す図である。 本実施の形態において、ECUで実行される表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に従う車両100の全体ブロック図である。図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay:SMR)115と、駆動装置であるPCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130,135と、動力伝達ギヤ140と、駆動輪150と、内燃機関であるエンジン160と、表示部170と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)300とを備える。また、PCU120は、コンバータ121と、インバータ122,125と、コンデンサC1,C2とを含む。
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。
蓄電装置110は、電力線PL1,NL1を介してPCU120に接続される。そして、蓄電装置110は、車両100の駆動力を発生させるための電力をPCU120に供給する。また、蓄電装置110は、モータジェネレータ130,135で発電された電力を蓄電する。蓄電装置110の出力はたとえば200V程度である。
SMR115は、蓄電装置110の正極端と電力線PL1とに接続されるリレー、および蓄電装置110の負極端と電力線NL1とに接続されるリレーを含む。そして、SMR115は、ECU300からの制御信号SE1に基づいて、蓄電装置110とPCU120との間での電力の供給と遮断とを切換える。
コンバータ121は、ECU300からの制御信号PWCに基づいて、電力線PL1,NL1と電力線PL2,NL1との間で電圧変換を行なう。
インバータ122,125は、電力線PL2,NL1を介して、コンバータ121に並列に接続される。インバータ122,125は、ECU300からの制御信号PWI1,PWI2にそれぞれ基づいて、コンバータ121から供給される直流電力を交流電力に変換し、モータジェネレータ130,135をそれぞれ駆動する。
インバータ122,125には、内部の電力伝達経路に含まれるスイッチング素子の温度を検出するための温度センサ123,126がそれぞれ設けられる。温度センサ123,126は、それぞれが検出した温度TP1,TP2をECU300へ出力する。なお、これらの温度センサは必ずしも必要ではなく、たとえば、インバータに流れる電流の大きさや通電時間などを用いて、演算によってスイッチング素子の温度を算出するようにしてもよい。
コンデンサC1は、電力線PL1,NL1間に設けられ、電力線PL1,NL1間の電圧変動を減少させる。また、コンデンサC2は、電力線PL2,NL1間に設けられ、電力線PL2,NL1間の電圧変動を減少させる。
モータジェネレータ130,135は交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。
モータジェネレータ130,135の出力トルクは、減速機やプラネタリギヤに代表される動力分割機構を含んで構成される動力伝達ギヤ140を介して駆動輪150に伝達される。車両100は、この駆動力を用いて走行する。モータジェネレータ130,135は、車両100の回生制動動作時には、駆動輪150からの回転力を用いて発電することができる。そして、その発電電力は、PCU120によって蓄電装置110の充電電力に変換される。
また、モータジェネレータ130,135は動力伝達ギヤ140を介してエンジン160とも結合される。エンジン160は、制御信号DRVを用いてECU300により制御される。そして、ECU300により、モータジェネレータ130,135およびエンジン160が協調的に動作されて必要な車両駆動力が発生される。
さらに、上述のように、モータジェネレータ130,135はエンジン160の回転または駆動輪150の回転により発電が可能であり、この発電電力を用いて蓄電装置110を充電することができる。実施の形態においては、モータジェネレータ135を専ら駆動輪150を駆動するための電動機として用い、モータジェネレータ130を専らエンジン160により駆動される発電機として用いるものとする。
モータジェネレータ130の出力軸は、動力伝達ギヤ140に含まれるプラネタリギヤ(図示せず)のサンギヤに結合される。モータジェネレータ135の出力軸は減速機を介してラネタリギヤのリングギヤに結合される。また、エンジン160の出力軸はプラネタリギヤのプラネタリキャリアに結合される。
なお、図1においては、モータジェネレータとインバータとの組が2つ設けられる構成が例として示されるが、本発明は、少なくとも1組のモータジェネレータおよびインバータが備えられる車両であれば適用可能であり、モータジェネレータが1つの場合、あるいは2つより多くのモータジェネレータが設けられる構成としてもよい。
また、図1ではエンジン160とモータジェネレータ130,135とを備えるハイブリッド車両を例として説明するが、エンジン160は必須ではなく、エンジン160を有さない電気自動車および燃料電池車などにも本発明は適用可能である。
モータジェネレータ130,135には、内部のコイルの温度を検出するための温度センサ180,185がそれぞれ設けられる。温度センサ180,185は、それぞれが検出した温度TM1,TM2をECU300へ出力する。なお、温度センサ180,185についても必須な構成ではなく、モータジェネレータ130,135への通電電流の積算値等から算出するようにしてもよい。
表示部170は、ユーザに対してさまざまな情報を通知するための装置である。表示部170は、ECU300から制御信号DSPを受信し、その制御信号DSPに従った表示を行なう。
ECU300は、いずれも図1には図示しないがCPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU300は、蓄電装置110に備えられる電圧センサ,電流センサ(いずれも図示せず)からの電圧VBおよび電流IBの検出値に基づいて、蓄電装置110の充電状態SOC(State of Charge)を演算する。
また、ECU300は、温度センサ123,126,180,185からのインバータ122,125の温度TP1,TP2およびモータジェネレータ130,135の温度TM1,TM2をそれぞれ受け、これらの情報に基づいて、以降で説明するようなモータジェネレータの出力制限および表示制御を行なう。
なお、図1においては、ECU300として1つの制御装置を設ける構成としているが、たとえば、PCU120用の制御装置や蓄電装置110用の制御装置などのように、機能ごとまたは制御対象機器ごとに個別の制御装置を設ける構成としてもよい。
上記のようなモータジェネレータからの駆動力を用いて走行が可能な車両においては、駆動力を発生させるために流れる電流によって、インバータおよびモータジェネレータの電流経路(たとえば、スイッチング素子やコイル)の発熱が生じ得る。このスイッチング素子やコイルなどの要素については、一般的に、設計上の耐熱許容温度が定められている。そして、この許容温度を上回る状態で運転がされた場合には、これらの要素の故障の要因となったり、劣化が促進されてしまったりするおそれがある。
これに対して、モータジェネレータおよびインバータの温度に応じてモータジェネレータの出力(負荷率)を制限することによって、このような過度の発熱を防止する手法が取られる場合がある。
図2〜図5は、上記のようなモータジェネレータの出力制限についての、温度と負荷率との関係の例を示したものである。図2〜図5は、それぞれ、図1におけるモータジェネレータ130(MG1)、モータジェネレータ135(MG2)、インバータ122(INV1)、インバータ125(INV2)についてのグラフに対応しており、横軸には各機器の温度が示され、縦軸には対応するモータジェネレータの負荷率が示される。
なお、縦軸に示される負荷率については、100%の場合に定格負荷の出力が可能であり、数値が低下するにつれて出力可能な負荷が制限される。すなわち、負荷率0%の場合には、該当するモータジェネレータからの出力が停止される。
図1および図2を参照して、MG1の温度TM1が、低温側の定格の使用可能温度TM1_minからTM1_100までの間はMG1出力制限は行なわれず、負荷率は100%に設定される。そして、MG1の温度がTM1_100を超えると、温度TM1が上昇するにつれて徐々に出力制限が行なわれ、負荷率が100%から徐々に低減される。
具体的には、MG1の温度TM1がTM1_α2の場合には負荷率がα2(α2<100%)に制限され、温度TM1がTM1_α1の場合には負荷率がα1(α1<α2)に制限される。そして、温度TM1がTM1_0に到達した場合には、負荷率が0%に設定されてMG1からの出力が停止される。
なお、上記の負荷率α1,α2は、以降の図5等で説明する表示制御において使用されるしきい値を表わしており、任意に設定可能である。本実施の形態においては、たとえば、α1は60%、α2は80%のように定められる。
図3〜図5についても同様に、所定の温度に上昇するまでは負荷率は100%に設定され、当該所定の温度を超えると、温度が上昇するにつれて負荷率が低くなるように設定される。
なお、図2〜図5においては、温度が上昇するにつれて負荷率が直線的に低減される態様の例を記載しているが、負荷率の変化は、各機器の耐熱特性に応じて曲線的にまたは段階的に変化するようにしてもよく、さらに負荷率の制限を開始する温度および出力を停止する温度についても機器の特性に応じて適宜設定される。
このような出力制限による機器の保護機能を有する車両において、実際に出力が制限されている場合には、結果として運転者(ユーザ)から要求されるパワーを十分に出力できない状態となり得る。このとき、ユーザが当該保護機能により出力が制限されていることに気付いていないと、ユーザが要求したパワーと実際に出力されるパワーとの関係が通常の状態と異なるために、ユーザが、駆動系のシステムに故障が生じていると誤認識してしまうおそれがある。
また、出力が制限されていない状態から急に出力が制限されてしまうと、トルクショックが生じたり、ユーザが戸惑ってしまい適切な対応ができなかったりする場合もあり得る。そのため、出力が制限されていない状態においても、あとどれくらいで出力制限が開始されるかが通知されることが望まれる。
そこで、本実施の形態においては、モータジェネレータおよびインバータの温度上昇に伴うモータジェネレータの出力制限を適切にユーザに通知するための表示制御を実行する。より具体的には、出力制限が行なわれていない場合(すなわち、負荷率100%)には、出力制限が開始されるまでの温度の余裕度が示されるような表示とし、出力制限が行なわれている場合(すなわち、負荷率<100%)は、現在の出力制限の度合いが示されるような表示とする。
図6は、本実施の形態における表示の一例を示す図である。図6に示されるような表示は、たとえば、運転席のフロントパネルに設けられてもよいし、ナビゲーションシステムのような液晶などの表示画面で表示してもよい。
図6の例においては、略半円弧状のインジケータに対して、その円弧の中心付近を支点として回転する指示針が表示される。インジケータは、たとえば、4つの領域(第1〜第4の領域)に分割される。
なお、図6中に表示されているTij_minなどは、図2〜図5における温度の指標(TM1_mi,TM2_miなど)を包括的に示したものであり、たとえば、i=1,j=1の場合はモータジェネレータ130を示し、i=1,j=2の場合はインバータ122を示し、i=2,j=1の場合はモータジェネレータ135を示し、i=2,j=2の場合はインバータ125を示す。そして、Tij_th1およびTij_th2は、たとえば図2におけるしきい値TM1_α1およびTM1_α2に対応する。
第1の領域は、出力制限がされていない領域(すなわち、負荷率100%の領域)であり、インジケータは第1の色(たとえば、緑色)に表示される。この第1の領域は、たとえば、図2においては、MG1の温度TM1がTM1_minからTM1_100までの状態を示している。このときの指示針は、温度TM1が第1の領域において正規化された位置となるように位置付けられる。
具体的には、現在の温度をT0とした場合の正規化された温度TN_ijは、式(1)のように表わされる。
TN_ij=(T0−Tij_min)/(Tij_100−Tij_min) … (1)
このようにすることによって、異なる特性を有する複数の機器であっても、相対的に温度の余裕度を比較することが可能となる。そして、出力制限がされていない第1の領域において、出力制限が開始されるまでの温度の余裕度を適切に表示することができる。
一方、第2〜第4の領域は、モータジェネレータの出力制限が行なわれている状態を段階的に示す領域である。この領域においては、出力制限の度合いに応じて領域が分割されており、たとえば、第2の領域は負荷率が100%〜80%、第3の領域は負荷率が80%〜60%、第4の領域は負荷率が60%〜0%のように分割される。
インジケータは、第2の領域は第2の色(たとえば、黄色)、第3の領域は第3の色(たとえば、橙色)、第4の領域は第4の色(たとえば、赤色)のように、各領域に応じて異なる色に表示される。なお、インジケータの色は領域ごとに設定することに限られず、インジケータの領域全体にわたってグラデーションのように徐々に色が変化するような態様としてもよい。
モータジェネレータの出力制限がされる第2〜第4の領域においては、指示針は負荷率に応じた位置に位置付けられる。
このようにすることによって、モータジェネレータの出力制限がされている状態においては、ユーザに負荷率の度合いを適切に通知することができる。
なお、このような表示は、図6のような円弧状の表示には限られず、図7に示すように、指示針が直線的に動作する態様とすることもできる。この場合、図7のような水平方向の指示針の動作に限られず、垂直方向や斜め方向の動作としてもよい。
あるいは、図8のように、インジケータの各領域をLEDなどの表示灯によりさらに複数のセグメントに分割し、指示針に代えて表示灯の点灯状態、すなわち表示される領域の長さによって、出力制限が開始されるまでの温度の余裕度および負荷率の程度を表示するようにしてもよい。
また、図には示していないが、図6〜図8の示すようなアナログ的な表示に代えて、および/または、それに加えて、温度や負荷率をデジタル的に数値で示すようにしてもよい。さらに、機器が過熱状態であることを示すランプ等を有する場合には、たとえば、図6において負荷率がTij_th2より低下したことに応答してランプを点灯させ、その後、負荷率がTij_th1まで回復したことに応答してランプを消灯させるようにしてもよい。
なお、図1のような構成の場合には、負荷率に影響を与える機器としては、図2〜図5のようにインバータ122,125およびモータジェネレータ130,135が存在する。そして、各機器の温度状態は車両の運転状態よって変化し得る。そのため、上記のような表示においては、複数の機器の中で機器への影響の大きなものについての情報を優先的に表示することがより好ましい。
具体的には、出力制限が行なわれていない場合には、出力制限が開始される温度に最も接近している機器、すなわち上記の式(1)の正規化された温度が最大である機器の情報を表示することが好ましい。また、出力制限が行なわれている場合には、出力制限が最大である機器、すなわち負荷率が最小に設定されている機器の情報を表示することが好ましい。
図9は、本実施の形態においてECU300で実行される表示制御処理を説明するためのフローチャートである。図9に示すフローチャート中の各ステップについては、ECU300に予め格納されたプログラムがメインルーチンから呼び出されて、所定周期もしくは所定の条件が成立したことに応答して実行されることによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
図1および図9を参照して、ECU300は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、温度センサ123,126,180,185からインバータ122,125およびモータジェネレータ130,135の温度TP1,TP2,TM1,TM2を取得する。
そして、ECU300は、S110にて、取得した温度に基づいて、たとえば図2〜図5のようなマップを用いて、出力制限が行なわれているか否かを判定する。
出力制限が行なわれていない場合(S110にてNO)は、処理がS120に進められ、ECU300は、上述の式(1)を用いて取得した温度TP1,TP2,TM1,TM2を正規化し、S130にて、正規化された温度の最大値を算出する。
その後、S140に処理が進められて、ECU300は、S130で算出された正規化された温度を、出力制限が開始されるまでの温度の余裕度として、たとえば図6〜図8のいずれかに示した例のような態様で表示部170に表示する。
出力制限が行なわれている場合(S110にてYES)は、処理がS125に進められて、ECU300は、取得した温度に基づいて、図2〜図5のようなマップから負荷率を演算する。そして、S135にて、ECU300は、演算された負荷率の最小値を算出する。
その後、S140に処理が進められて、ECU300は、S135で算出された負荷率の最小値を表示部170へ表示する。
以上のような処理に従って制御を行なうことによって、モータジェネレータからの駆動力を用いて走行が可能な車両において、モータジェネレータの出力制限が開始されるまでの温度の余裕度、および出力制限がされている場合の負荷率の程度を表示することができる。これによって、ユーザに対して機器の動作可能状態を適切に通知することが可能となり、ユーザに車両の状態に応じた運転を行なわせることが可能となる。その結果、ユーザが機器の状態に応じてまたは状態を予測して、無理のない運転を行なうことが可能となり、適切な設備保護を行ないつつさらにはエネルギ効率の向上にも寄与することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、110 蓄電装置、115 SMR、120 PCU、121 コンバータ、122,125 インバータ、123,126,180,185 温度センサ、130,135 モータジェネレータ、140 動力伝達ギヤ、150 駆動輪、160 エンジン、170 表示部、300 ECU、C1,C2 コンデンサ、PL1,PL2,NL1 電力線。

Claims (8)

  1. 蓄電装置からの電力を用いて走行が可能な車両であって、
    前記車両の駆動力を発生する回転電機と、
    前記蓄電装置からの電力を用いて前記回転電機を駆動する電力変換装置と、
    前記回転電機および前記電力変換装置の少なくとも一方の温度に関連する情報に基づいて、前記回転電機の出力を制限するための前記回転電機の負荷率を制御する制御装置と、
    表示部とを備え、
    前記制御装置は、前記回転電機の出力が制限されていない場合は、前記回転電機および前記電力変換装置の温度のうち、前記回転電機の出力を制限するために対応して定められるしきい値に近い機器の温度を前記表示部に表示し、前記回転電機の出力が制限されている場合は、前記回転電機の負荷率の程度を前記表示部に表示する、車両。
  2. 前記表示部は、前記回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記表示部は、色の違いによって前記回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する、請求項2に記載の車両。
  4. 前記表示部は、表示される領域の長さによって前記回転電機の負荷率の程度を段階的に表示する、請求項2に記載の車両。
  5. 蓄電装置からの電力を用いて走行が可能な車両であって、
    前記車両の駆動力を発生する第1および第2の回転電機と、
    前記蓄電装置からの電力を用いて前記第1および第2の回転電機をそれぞれ駆動する第1および第2の電力変換装置と、
    前記第1の回転電機および前記第1の電力変換装置の少なくとも1つの温度に関連する情報に基づいて前記第1の回転電機の出力を制限するための負荷率を制御するとともに、前記第2の回転電機および前記第2の電力変換装置の少なくとも1つの温度に関連する情報に基づいて前記第2の回転電機の出力を制限するための負荷率を制御する制御装置と、
    表示部とを備え、
    前記制御装置は、前記第1の回転電機の出力および前記第2の回転電機の出力のいずれも制限されていない場合は、前記第1および第2の回転電機、ならびに前記第1および第2の電力変換装置のうち、対応する回転電機の出力を制限するために定められるしきい値に近い機器の温度を前記表示部に表示し、前記第1および第2の回転電機の出力の少なくとも一方が制限されている場合は、負荷率の程度を前記表示部に表示する、車両。
  6. 前記制御装置は、前記第1および第2の回転電機の出力の少なくとも一方が制限されている場合は、前記第1の回転電機の負荷率および前記第2の回転電機の負荷率のうち、より小さい方の負荷率の程度を前記表示部に表示する、請求項に記載の車両。
  7. 内燃機関をさらに備え、
    前記第2の回転電機は、前記内燃機関の駆動力を用いて発電する発電機である、請求項に記載の車両。
  8. 蓄電装置からの電力を用いて走行が可能な車両の制御方法であって、
    前記車両は、
    前記車両の駆動力を発生する回転電機と、
    前記蓄電装置からの電力を用いて前記回転電機を駆動する電力変換装置と、
    表示部とを含み、
    前記制御方法は、
    前記回転電機および前記電力変換装置の少なくとも一方の温度に関連する情報に基づいて、前記回転電機の出力を制限するための前記回転電機の負荷率を制御するステップと、
    前記回転電機の出力が制限されているか否かを判定するステップと、
    前記回転電機の出力が制限されていない場合は、前記回転電機および前記電力変換装置の温度のうち、前記回転電機の出力を制限するために対応して定められるしきい値に近い機器の温度を前記表示部に表示するステップと、
    前記回転電機の出力が制限されている場合は、前記回転電機の負荷率の程度を前記表示部に表示するステップとを備える、車両の制御方法。
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