JP5712506B2 - 近接型アンテナ及び無線通信機器 - Google Patents

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Description

本発明は、近接型アンテナ及び無線通信機器に関し、特に非接触型ICカード用の近接型アンテナ及び非接触型ICカードを搭載する無線通信機器に関する。
MIFARE(登録商標)やFelica(登録商標)など、非接触型ICカードと呼ばれるタイプの通信機器の利用が拡大している。非接触型ICカードは、リーダ/ライタと呼ばれる外部通信機器との間で近距離通信を行う機能を有しており、具体的には、近接型アンテナ(カップリングコイル)とメモリ付きのICチップとから構成される。非接触型ICカードは、近接型アンテナを介する磁気結合により、外部通信機器との間でメモリ内のデータを送受信する。従来は独立してひとつの通信機器を構成するカードタイプのものが主流であったが、近年は携帯電話など別の用途を有する機器に併合搭載されるケースも増えている。
併合搭載されるケースでは、非接触型ICカードを構成する部品とそうでない部品とが隣接して配置されることになる。非接触型ICカードの近傍に導電体が配置されることもあり、そのような場合、導電体に発生する渦電流によって磁界が弱められ、非接触型ICカードと外部通信機器の間のカップリング特性が低下してしまうことがある。一例を挙げると、携帯電話の筐体には金属が使われる場合があり、そのような携帯電話に非接触型ICカード機能を搭載すると、筐体に発生する渦電流によって磁界が弱められ、カップリング特性が低下する。
特許文献1は、リーダ/ライタの近傍ではあるが上記と同様に導電体が存在する場合に、この導電体によるカップリング特性の低下を抑制する技術を開示している。この技術では、リーダ/ライタの導電体側の表面に磁性体を貼り付けている。これにより導電体に到達する磁界が減少し、したがってカップリング特性の低下が抑制される。
特開2002−298095号公報
しかしながら、磁性体によるカップリング特性低下の抑制効果はあまり芳しいものではなく、より効果的にカップリング特性低下を抑制できる技術が求められている。また、特に非接触型ICカードは、リーダ/ライタとは異なり小型化が求められるので、磁性体のような付加部材を用いることはあまり好ましくない。
このような課題に対して、本発明の発明者はこれまでに、非接触型ICカードの近傍に配置された導電体の端部にスリットを設けることで、該導電体によるカップリング特性の低下を抑制する技術を開発している。この技術によれば、磁界によって生ずる渦電流がスリットを迂回して流れ、この迂回電流は近接型アンテナと外部通信機器との間に生ずる磁界を強める方向の磁界を発生するため、導電体によるカップリング特性の低下が抑制される。
この技術では、スリットを迂回する電流によって生ずる磁界を効率よく近接型アンテナに取り込むため、近接型アンテナを構成するアンテナパターンは、平面的に見てスリットを跨ぐように配置することが好ましい。しかしながら、近年の携帯電話では、このような構成を実現することが困難になっている。すなわち、非接触ICカードとして携帯電話を利用する多くの人は背面の上端側をリーダ/ライタに当てようとする傾向にあることから、上述したスリットは筐体背面の上端側に設けることが望ましい。一方で、近年の多くの携帯電話は、筐体背面の上端側にカメラレンズを有しているため、同じ位置にスリットを設けるためには、カメラレンズをスリット内に配置せざるを得ない場合がある。一般に、近接型アンテナを構成するアンテナパターンの幅はカメラレンズに比べて小さいため、この場合、スリットの幅はアンテナパターンの幅よりも広くなる。したがって、スリットを跨ぐようにアンテナパターンを配置することが難しくなる。
したがって、本発明の目的の一つは、スリットの幅がアンテナパターンの幅より広くなってしまう場合にも、スリットを迂回する電流によって生ずる磁界を効率よくアンテナパターンに取り込める近接型アンテナ及び無線通信機器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による近接型アンテナは、外部通信機器と磁気結合による無線通信を行うアンテナパターンと、前記アンテナパターンと絶縁した状態で該アンテナパターンの近傍に設置された導電板とを備え、前記導電板は、端部に設けられた相対的に幅の広い第1のスリットと、該第1のスリットに設けられた相対的に幅の狭い第2のスリットとを有し、前記第2のスリットの幅は前記アンテナパターンの幅より狭く、前記アンテナパターンは、平面的に見て前記第2のスリットを跨ぐように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、迂回電流は第1及び第2のスリットの両方を迂回して流れる。また、第2のスリットの幅がアンテナパターンの幅より狭いことから、平面的に見て第2のスリットを跨ぐようにアンテナパターンを配置できる。したがって、第1のスリットの幅がアンテナパターンの幅より広くなってしまう場合にも、第1のスリット(及び第2のスリット)を迂回する電流によって生ずる磁界を、効率よくアンテナパターンに取り込むことが可能になる。
また、上記近接型アンテナにおいて、前記導電板は、前記アンテナパターンと前記外部通信機器の間に配置され、前記アンテナパターンを挟んで前記導電板の反対側に配置された磁性部材をさらに有することとしてもよいし、前記導電板は、前記アンテナパターンを挟んで前記外部通信機器の反対側に配置され、前記導電板を挟んで前記アンテナパターンの反対側に配置された磁性部材をさらに有することとしてもよい。こうすれば、磁性部材を用いない場合に比べ、カップリング特性が改善される。
また、上記各近接型アンテナにおいて、前記第2のスリットのうち平面的に見て前記アンテナパターンと重複する部分の面積が、前記アンテナパターンの外形面積の10%以上80%以下であることとしてもよい。こうすれば、良好なカップリング特性が得られる。
また、上記各近接型アンテナにおいて、前記導電板の端辺のうち少なくとも前記第1のスリットが設けられる部分は、前記外部通信機器から離れる方向に曲がっていることとしてもよい。これによれば、近接型アンテナが外部通信機器に対して傾いている場合にも、良好なカップリング特性を得ることが可能になる。
また、上記各近接型アンテナにおいて、前記導電板は、常磁性又は反磁性で、かつ導電率が10以上である材料により構成されることとしてもよい。これによれば、良好なカップリング特性を得ることが可能になる。
また、上記各近接型アンテナにおいて、前記近接型アンテナは、無線通信機器に搭載される非接触型ICカードの一部を構成し、前記導電板は、前記無線通信機器の筐体であることとしてもよい。これによれば、無線通信機器の筐体が導電体であることによるカップリング特性の低下を抑制できる。
また、上記各近接型アンテナにおいて、前記近接型アンテナは、無線通信機器に搭載される非接触型ICカードの一部を構成し、前記無線通信機器は、通信用回路及びグランド層を含む回路基板を有し、前記導電板は、前記グランド層であることとしてもよい。これによれば、無線通信機器の回路基板にグランド層が含まれることによるカップリング特性の低下を抑制できる。
また、本発明による無線通信機器は、上記各近接型アンテナのいずれかを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1のスリットの幅がアンテナパターンの幅より広くなってしまう場合にも、第1のスリット(及び第2のスリット)を迂回する電流によって生ずる磁界を、効率よくアンテナパターンに取り込むことが可能になる。
本発明の第1の実施の形態による近距離通信システムのシステム構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナ部の平面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態による携帯電話の斜視図である。(b)は、(a)のA−A'線断面図である。 図3(a)を第2のスリット付近で拡大した拡大図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態による近接型アンテナを構成するスパイラルコイルと、本発明の第1の実施の形態による導電板とを示す図である。(b)は、第1及び第2のスリットを有しない導電板を用いた場合の例を示す図である。 (a)(b)は、本発明の第1の実施の形態による近接型アンテナ及び導電板付近の磁界をシミュレーションした結果を示す図である。 (a)〜(h)は、本発明の第1の実施の形態による第2のスリットの幅の最適値を示すためのシミュレーションに用いた導電板及びアンテナパターンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態による第2のスリットの幅の最適値を示すためのシミュレーションの結果を示す図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態による近距離通信システムで用いる携帯電話の斜視図である。(b)は、(a)のD−D'線断面図である。 カップリング特性の指向性の拡大効果を示すためのシミュレーションで用いる角度について説明するための説明図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態による近距離通信システムのシステム構成を模式的に示す図である。(b)は、本発明の第3の実施の形態の変形例による近距離通信システムのシステム構成を模式的に示す図である。 (a)(b)ともに、本発明の第3の実施の形態の変形例による近距離通信システムのシステム構成を模式的に示す図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態で示した携帯電話の変形例を示す斜視図である。(b)は、(a)のE−E'線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による近距離通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、近距離通信システム1は、近接型アンテナ11、ICチップ12、及び本体部15を有する携帯電話10a(無線通信装置)と、近接型アンテナ21及びCPU22を有するリーダ/ライタ20(外部通信装置)とから構成される。携帯電話10aに搭載される近接型アンテナ11及びICチップ12は、非接触型ICカードの構成要素である。
近距離通信システム1は、例えばMIFARE(登録商標)やFelica(登録商標)などであり、リーダ/ライタ20を使ってICチップ12内のメモリ(不図示)に記憶されるデータの読み書きを行うシステムである。
非接触型ICカードとしての携帯電話10aとリーダ/ライタ20の間の通信は、磁気結合による近距離通信によって実現される。具体的に説明すると、リーダ/ライタ20は近接型アンテナ21に常時電流を流しており、この電流によって近接型アンテナ21の周囲に磁界が発生している。近接型アンテナ11がこの磁界の中に入ると、磁気結合によって近接型アンテナ11に起電力が発生し、この起電力を電源としてICチップ12が起動される。読み出し時には、ICチップ12は、内部のメモリ(不図示)に記憶しているデータに応じた電流を生成し、近接型アンテナ11に流す。これにより磁界が変化し、近接型アンテナ21に流れる電流も変化する。CPU22は、この電流の変化から、ICチップ12内に記憶されているデータを読み取る。書き込み時には、CPU22は、書き込みデータに基づいて近接型アンテナ21に流す電流を変化させる。これにより磁界が変化し、近接型アンテナ11に流れる電流も変化する。ICチップ12は、この電流の変化から書き込みデータを検出し、内部のメモリに書き込む。
携帯電話10aは、移動通信システムを構成する移動局装置としても機能する。移動局装置としての機能は、主として本体部15によって実現される。本体部15は、図示しない基地局との間で通信を行う機能や、音声入出力機能、画像入出力機能などを有する。
図1に示すように、近接型アンテナ11は、アンテナ部13と導電板14aとを含んで構成される。
図2は、アンテナ部13の平面図である。同図に示すように、アンテナ部13は、基板30と、基板30の表面に形成されたアンテナパターン31とから構成される。図2には、アンテナパターン31として3ターンの矩形平面スパイラルコイルを用いる例を図示しているが、アンテナパターン31の構成はこれに限られるものではない。アンテナパターン31の両端部31a,31bは、図1に示したICチップ12と接続される(不図示)。
アンテナパターン31に関し、本発明では外形面積SOUTER、内径面積SINNERという用語を用いる場合がある。外形面積SOUTERは、アンテナパターン31の外周によって囲まれた領域の面積、内形面積SINNERは、アンテナパターン31の内周によって囲まれた領域の面積をそれぞれ意味する。例えば図2の例では、外周の横方向長さと縦方向長さがそれぞれLOX及びLOYであり、したがって外形面積SOUTER=LOX×LOYとなる。また、内周の横方向長さと縦方向長さがそれぞれLIX及びLIYであり、したがって内形面積SINNER=LIX×LIYとなる。
図1に戻る。導電板14aは、携帯電話10aの筐体14の一部によって構成される導電性の板であり、アンテナ部13と並行に設置される。導電板14aとアンテナ部13とは互いに絶縁されている。リーダ/ライタ20は、導電板14aに対向して配置される。
なお、図1では、アンテナ部13が筐体14の内部にあり、したがって導電板14aがアンテナ部13と近接型アンテナ21の間に配置されるように描いているが、アンテナ部13を筐体14の外部に配置し、アンテナ部13が導電板14aと近接型アンテナ21の間にあるように構成しても構わない。また、ここでは導電板14aが筐体14の一部であるとしているが、携帯電話10aのマザーボード(後述)に形成されるグランド層(不図示)を導電板14aとして使用してもよいし、携帯電話10aの携帯電話としての構成要素を利用するのではなく、非接触型ICカードとしての機能専用に導電板を設け、導電板14aとして用いることとしてもよい。
図3(a)は、携帯電話10aの斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)のA−A'線断面図である。また、図4は、図3(a)を、後述する第2のスリットSL2付近で拡大した拡大図である。なお、図3(a)は断面図ではないが、分かりやすくするために導電板14aに図3(b)の断面図と同様のハッチングを施している。これは、後掲の各図でも同様である。
図3(a)(b)に示すように、携帯電話10aの筐体14は略直方体であり、その6表面のうちの1つにはLCD50及びキーパッド51が設けられている。携帯電話10aの内部には、アンテナ部13及びICチップ12(図3では図示していない。)の他、多層基板52、電池53、カメラ54が設けられる。多層基板52は携帯電話10aのマザーボードを構成しており、その表面及び内部には、通信用回路及びグランド層を含む各種の電子回路が形成される。カメラ54のレンズは筐体14の背面に露出している。アンテナ部13及びICチップ12以外の各部は、図1に示した本体部15に相当する。
筐体14は導電性の金属によって構成されており、導電板14aは筐体14の背面(6表面のうちLCD50及びキーパッド51が設けられる面の反対面)を利用して形成される。導電板14aは、端部に設けられた第1のスリットSL1と、第1のスリットSL1の底辺(最内側辺)に設けられた第2のスリットSL2とを有している。
以下では、第1のスリットSL1の長さ,幅をそれぞれLSL1,WSL1と表し(図3(a))、第2のスリットSL2の長さ,幅をそれぞれLSL2,WSL2と表す(図4)。また、第2のスリットSL2のうち平面的に見てアンテナパターン31と重複する部分の長さをLOLと表す(図4)。また、第1のスリットSL1の延伸方向の導電板14aの長さをLCP、第1のスリットSL1の延伸方向と直交する方向の導電板14aの長さをLCOと表す(図3(a))。
図3に示すように、第1のスリットSL1内にはカメラ54のレンズが配置される。したがって、第1のスリットSL1の幅WSL1は、カメラレンズの幅(直径)より大きく設定される。一方、第2のスリットSL2の幅WSL2は、アンテナパターン31のサイズとの関係を考慮して最適化される。この点については、後ほど詳しく説明する。
なお、第1及び第2のスリットSL1,SL2の内部(カメラレンズ部分を除く)は、図3(a)(b)に示したように何もない空間としてもよいし、絶縁樹脂などの非導電性物質で埋めてもよい。非導電性物質で埋めれば、その分筐体14の強度を確保できる。
図3(a)(b)及び図4にはアンテナ部13の設置位置も示している。特に図4に示すように、アンテナ部13は、アンテナパターン31が平面的に見て第2のスリットSL2を跨ぐように配置される。
以上の構成によれば、第1のスリットSL1の幅がアンテナパターン31の幅より広くなってしまっているが、そうであるにも関わらず、第1のスリットSL1(及び第2のスリットSL2)を迂回する電流によって生ずる磁界を、効率よくアンテナパターン31に取り込むことが可能になる。その結果、導電体である導電板14aがあっても、非接触型ICカードとしての携帯電話10aとリーダ/ライタ20との間のカップリング特性は低下せず、むしろ導電板14aがない場合に比べてカップリング特性が向上する。以下、具体的に説明する。
図5(a)は、近接型アンテナ21を構成するスパイラルコイルと、導電板14aとを示す図である。同図に示す矢印付きの線は、導電板14aに流れる渦電流を示している。この線によって示されるように、近接型アンテナ21に近づくと、導電板14aに渦電流V1が流れる。渦電流V1は導電板14aの縁部に沿って流れる電流であり、第1及び第2のスリットSL1,SL2がある部分では、これらを迂回して流れる迂回電流V2となる。なお、V1,V2は電流値ではなく、電流を識別するための識別符号である。
図5(b)は、比較例として、第1及び第2のスリットSL1,SL2を有しない導電板14aを用いた場合の例を示している。この比較例では、当然ながら渦電流V1が第1及び第2のスリットSL1,SL2がある部分を迂回して流れることはなく、迂回電流V2は流れない。
渦電流V1は近接型アンテナ21から生ずる磁界によって生成されるものであるため、原則として、この磁界を弱める磁界を発生する方向に流れる。図5(b)に示した比較例では、導電板14a上のすべての位置において、渦電流V1の流れる方向はこの方向である。これに対し、図5(a)に示した実施例では、迂回電流V2の流れる方向が、これとは反対の方向、すなわち近接型アンテナ21から生ずる磁界を強める方向の磁界を発生する方向となっている。したがって、第2のスリットSL2を跨ぐようにアンテナパターン31を配置した場合、第2のスリットSL2の周囲に流れる迂回電流V2によってアンテナパターン31に取り込まれる磁界がむしろ増加し、導電板14aにスリットを設けない場合は勿論、導電板14aがない場合に比べてもカップリング特性が向上することになる。
図6(a)(b)は、近接型アンテナ21及び導電板14a付近の磁界をシミュレーションした結果を示す図である。図6(a)は図5(a)のB−B'線断面の磁界を示しており、図6(a)は図5(b)のC−C'断面の磁界を示している。
図6(a)(b)では、色が薄い部分ほど磁界が強いことを示している。両図から理解されるように、第2のスリットSL2の周囲には、第1及び第2のスリットSL1,SL2を設けない場合には存在しない強力な磁界が発生している。これは前述した迂回電流V2によって生ずるもので、第2のスリットSL2を跨ぐようにアンテナパターン31を配置することでカップリング特性が向上するのは、この磁界が発生するためである。
次に、非接触型ICカードとしての携帯電話10とリーダ/ライタ20との間で発生するカップリング効率のシミュレーション結果を示す。表1は、このシミュレーションで用いた3つのパターン(a)〜(b)の導電板14aについて、各パラメータの具体的な値を示したものである。同表において、各パラメータの下に示す記号(mmなど)は、各パラメータの単位を示している。この点は、後掲する各表でも同様である。3パターンのうちパターン(a)は、要するに導電板14aを用いない場合の例である。また、パターン(b)は、導電板14aから第1及び第2のスリットを取り去った例である。
Figure 0005712506
なお、このシミュレーション及び後掲の各シミュレーションにおいて、特に断らない限り、近接型アンテナ21のサイズは110mm角とし、近接型アンテナ21とアンテナ部13間の距離は30mmとし、導電板14aの厚さは35μmとした。また、導電板14aの配置は、近接型アンテナ21の中央点とアンテナパターン31の内周の中央点とが平面的に見て一致するように決定した。
表2は、表1に示したパターンごとに、シミュレーションの結果を示したものである。この結果から理解されるように、第1及び第2のスリットSL1,SL2を有するパターン(c)では、他のパターンに比べてカップリング効率が大幅に大きくなっている。したがって、非接触型ICカードとしての携帯電話10aとリーダ/ライタ20との間のカップリング特性が向上していると言える。
Figure 0005712506
以上説明したように、導電板14aに第2のスリットSL2を設け、第2のスリットSL2を跨ぐようにアンテナパターン31を配置することで、非接触型ICカードとしての携帯電話10aとリーダ/ライタ20との間のカップリング特性が向上するが、その向上度合いは、第2のスリットSL2の幅WSL2や導電板14aの材料などによって影響される。そこで以下では、これらの最適値について、シミュレーション結果を参照しながら説明する。
図7(a)〜(h)は、第2のスリットSL2の幅WSL2の最適値を示すためのシミュレーションに用いた導電板14a及びアンテナパターン31を示す図である。ただし、導電板14aについては第2のスリットSL2付近のみを示し、アンテナパターン31については外周と内周のみを模式的に表している。同図に示すように、このシミュレーションでは、変化パラメータとして第2のスリットSL2の幅WSL2を用い、幅WSL2の変化に対するカップリング効率の変化傾向を確認した。
表3に、WSL2及びその他のパラメータの具体的な値を示す。表中の(a)〜(h)は図7(a)〜(h)に対応している。
Figure 0005712506
図8(a)(b)は、シミュレーションの結果を示す図である。図8(a)(b)とも、横軸をパラメータS1/S2とし、縦軸をカップリング効率(dB)とした。パラメータS1,S2については、図8(a)では、パラメータS1を第2のスリットSL2のうち平面的に見てアンテナパターン31と重複する部分の面積(=WSL2×LOL。図4のハッチング部分の面積)とし、パラメータS2をアンテナパターン31の外形面積SOUTER(=LOX×LOY)とした。また、図8(b)では、パラメータS1を第2のスリットSL2の幅WSL2とし、パラメータS2をアンテナパターン31の外周の横方向長さLOXとした。
図8(a)(b)に示すように、カップリング効率の最大値は約−17dBである。カップリング効率の値は、この最大値より2dB小さい−19dB以上であることが好ましい。この観点でまず図8(a)を見ると、S1/S2が概ね0.3以上0.7以下である場合に、カップリング効率の値が−19dBを上回っている。したがって、第2のスリットSL2のうち平面的に見てアンテナパターン31と重複する部分の面積WSL2×LOLは、アンテナパターン31の外形面積SOUTERの30%以上70%以下とすることが好ましいと言える。
次に、図8(b)を見ると、S1/S2が概ね0.4以上1.0以下である場合に、カップリング効率の値が−19dBを上回っている。したがって、第2のスリットSL2の幅WSL2は、アンテナパターン31の外周の横方向長さLOXの40%以上100%以下とすることが好ましいと言える。
別の見方をすれば、第2のスリットSL2及びアンテナパターン31のサイズ、並びにこれらの配置は、第2のスリットSL2の底辺及び両サイドの3辺がアンテナパターン31によって覆われるように決定することが好ましいとも言える。図7では、(a)〜(g)がこの場合に相当する。図7(h)では、第2のスリットSL2の底辺のみがアンテナパターン31によって覆われており、両サイドの2辺は覆われていない。こうすることで、迂回電流V2から発生する磁界が効率よくアンテナパターン31に取り込まれるようになり、カップリング効率が小さくなると考えられる。
次に、表4は、導電板14aの好ましい材料を示すためのシミュレーションにおいてシミュレートした導電板14aの材料、その導電率C14a、及びその他のパラメータの具体的な値を示している。スペースの都合上表2中に示していないが、LOX,LOY,LIX,LIYはそれぞれ6mm,6mm,2.6mm,2.6mmとした。このシミュレーションでは、様々な材料によって構成された導電板14aを用い、各材料の導電率の違いに対するカップリング効率の変化傾向を確認した。
Figure 0005712506
シミュレーションの結果(不図示)によれば、材料がFeである1点(導電率C14a=1.030×10S/m)を除き、カップリング効率は、導電率C14aが高いほど大きくなり、導電率が1×10S/m以上である場合に安定することが示される。一方、材料がFeである場合のカップリング効率は、ほぼ同じ導電率の他の材料を用いる場合に比べて大幅に低下することが理解される。これは、Feが強磁性体である(他の材料は常磁性体又は反磁性体)ことによるものであると考えられる。したがって、導電板14aとしては、常磁性又は反磁性で、かつ導電率C14aが1×10S/m以上である材料を用いることが好ましいと言える。
以上、説明したように、非接触型ICカードとしての携帯電話10aとリーダ/ライタ20との間のカップリング特性は、第2のスリットSL2の幅WSL2とアンテナパターン31のサイズとの関係や、導電板14aの材料によって影響される。上述したようにしてこれらの具体的な値を選択すれば、最適なカップリング特性を得ることが可能になる。
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態による近距離通信システムで用いる携帯電話10bの斜視図である。また、図9(b)は、図9(a)のD−D'線断面図である。本実施の形態による近距離通信システムは、携帯電話10aに代えて携帯電話10bを用いる点で第1の実施の形態による近距離通信システム1と異なっており、その他の点は第1の実施の形態と同一である。携帯電話10bは、導電板14aに代えて導電板14bを有する点で、第1の実施の形態による携帯電話10aと異なっている。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に、本実施の形態による携帯電話10bの構成等について詳しく説明する。なお、以下の説明及び図面において、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付している。
図9(a)(b)に示すように、導電板14bは、背面に加え、背面から幅W分だけ筐体14の各側面にも広がっている。言い換えれば、導電板14bの端辺は、リーダ/ライタ20(図1)から離れる方向に、曲げ幅Wの分だけ曲がっている。第1のスリットSL1も側面に延伸して導電板14bの端部まで設けられており、したがってリーダ/ライタ20から離れる方向に曲がっている。
このように端辺を曲げた導電板14bを用いることで、カップリング特性の指向性を広くすることが可能になる。以下、シミュレーション結果を参照しながら詳しく説明する。
図10は、シミュレーションで用いる角度θについて説明するための説明図である。同図に示す携帯電話10bの断面図は、図9(b)に示した断面図を傾けたものである。実際の使用シーンでは、図10に示すように、携帯電話10bとリーダ/ライタ20の近接型アンテナ21とは、必ずしも平行とはならず、角度θ(≠0°)の傾きをもって配置されることになる。このシミュレーションでは、この角度θを変化パラメータとして用い、角度θの変化に対するカップリング効率の変化傾向を確認した。
本シミュレーションの目的は、端辺を曲げた導電板14bを用いることの効果を示す点にある。そこで、曲げ幅W=0mm,3mmのそれぞれについて、シミュレーションを行った。W=0mmの導電板14bは、要するに第1の実施の形態で示した導電板14aである。また、比較のために、導電板14bが存在しない場合(導電板14bに相当する部分を含む携帯電話10bの筐体14が、非導電性の材料によって構成されている場合)についても、併せてシミュレーションを行った。
表5は、本シミュレーションにおける各パラメータの具体的な値を示している。スペースの都合上表5中に示していないが、LOX,LOY,LIX,LIYはそれぞれ6mm,6mm,2.6mm,2.6mmとした。このシミュレーションでは、導電板14bが存在しない場合のアンテナ部13の携帯電話10b内での配置は、導電板14bが存在する場合と同じ位置とした。また、近接型アンテナ21に対する携帯電話10bの配置を、近接型アンテナ21の中央点とアンテナパターン31の内周の中央点とが平面的に見て一致し、さらにこれらの最小距離D(図10を参照)が一定値となるように決定した。
Figure 0005712506
シミュレーションの結果(不図示)によれば、曲げ幅Wが3mmである場合には、特に角度θが60°以上である場合に、他の場合に比べて角度θの増大に対する低下の度合いが小さくなることが示される。このことは、端辺を曲げた導電板14bを用いることにより、カップリング特性の指向性が広くなっていることを示している。
以上説明したように、本実施の形態による近距離通信システムによれば、端辺を曲げた導電板14bを有する携帯電話10bを用いていることから、カップリング特性の指向性を広くすることが可能になっている。
図11(a)は、本発明の第3の実施の形態による近距離通信システムのシステム構成を模式的に示す図である。本実施の形態による近距離通信システムは、磁性シート40を用いる点で第1の実施の形態による近距離通信システム1と異なっており、その他の点は第1の実施の形態と同一である。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に、詳しく説明する。なお、以下の説明及び図面において、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付している。
図11(a)に示すように、本実施の形態では、アンテナパターン31を挟んで導電板14aの反対側に、磁性シート40が配置される。磁性シート40は、酸化鉄、酸化クロム、コバルト、フェライトなどの磁性体をシート状に形成してなる磁性部材であり、アンテナパターン31の表面に絶縁性の糊(不図示)を介して貼付される。磁性シート40は、アンテナパターン31とほぼ同等かやや大きく、導電板14aよりも小さい。
図11(a)に示す構成によれば、導電体14aから生ずる磁場のうちアンテナパターン31方向に生ずるものが、アンテナパターン31通過後に、磁性シート40によってアンテナパターン31方向に閉じ込められる。これにより、カップリング効率が改善される。
表6は、磁性シート40の効果を示すためのシミュレーションに用いた近距離通信システム1の各パラメータを示している。磁性シート40は、アンテナ部の基板30と同じ大きさの7mm×7mmの大きさとした。表7は、磁性シート40を用いる場合と用いない場合のそれぞれについて、磁性シート40以外の構成を同一にしてカップリング効率(dB)をシミュレートした結果の一例を示している。表7から明らかなように、磁性シート40を用いることによってカップリング効率(dB)は改善している。
Figure 0005712506
Figure 0005712506
なお、第1の実施の形態で説明したように、アンテナパターン31は携帯電話10aの筐体14の外部、すなわち導電板14aのリーダ/ライタ20側に配置してもよい。図11(b)は、この場合の磁性シート40の配置例を示している。同図に示すように、この場合の磁性シート40は、導電板14aを挟んでアンテナパターン31の反対側に配置される。この場合、磁性シート40は、導電板14aの表面に絶縁性の糊(不図示)を介して貼付される。
図11(b)に示す構成によれば、導電体14aから生ずる磁場のうちアンテナパターン31とは逆方向に生ずるものが、磁性シート40によってアンテナパターン31方向に閉じ込められる。これにより、カップリング効率が改善される。
表8は、図11(b)の例において、磁性シート40を用いる場合と用いない場合のそれぞれについて、磁性シート40以外の構成を同一にしてカップリング効率(dB)をシミュレートした結果の一例を示している。このシミュレーションに用いた各パラメータは、表6に示したものと同様である。表8から明らかなように、図11(b)の例でも、磁性シート40を用いることによってカップリング効率(dB)は改善している。
Figure 0005712506
以上説明したように、本実施の形態による近距離通信システムによれば、磁性シート40を用いていることから、磁性シート40を用いない場合に比べ、カップリング効率(dB)を改善することが可能になっている。
なお、上記実施の形態では、リーダ/ライタ20から最も遠い位置に磁性シート40を配置したが、リーダ/ライタ20から最も近い位置に磁性シート40を配置してもよい。図12(a)(b)は、このような配置の具体例を示している。図12(a)はアンテナパターン31が導電板14aのリーダ/ライタ20側に配置される場合の例であり、これによれば、図15(a)の構成と同様、導電体14aから生ずる磁場のうちアンテナパターン31方向に生ずるものが、アンテナパターン31通過後に、磁性シート40によってアンテナパターン31方向に閉じ込められる。したがって、カップリング効率が改善される。また、図12(b)は導電板14aがアンテナパターン31がリーダ/ライタ20側に配置される場合の例であり、これによれば、図15(b)の構成と同様、導電体14aから生ずる磁場のうちアンテナパターン31とは逆方向に生ずるものが、磁性シート40によってアンテナパターン31方向に閉じ込められる。したがって、カップリング効率が改善される。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、図13(a)は、本発明の第1の実施の形態で示した携帯電話10aの変形例を示す斜視図である。図13(b)は、図13(a)のE−E'線断面図である。この変形例では、筐体14はプラスチックなどの絶縁体であり、導電板14aは筐体14の背面に嵌めこまれた金属板によって構成される。このようにしても、導電板14aを構成することが可能である。その他、導電板14aは、導電箔や導電板を貼り付けたり、印刷することによって作製してもよい。
また、上記各実施の形態ではスリットの例として一定幅の直線状のもののみを挙げたが、スリットSLは必ずしも一定幅の直線状でなければならないわけではない。例えば曲線状でもよいし、場所によって異なる幅を有する形状(台形状、楔状、エンタシス状など)としてもよい。
また、上記各実施の形態では第2のスリットが第1のスリットの底辺に設けられる例を挙げたが、第2のスリットは第1のスリットに設けられていればよい。つまり、例えば第1のスリットの横側の辺に第2のスリットを設けてもよい。
また、上記各実施の形態では導電板14aとアンテナ部13とが互いに絶縁されているとしたが、導電板14aがグランド層によって構成される場合には、接地端を介して導電板14aとアンテナ部13とが電気的に接続されていてもよい。
また、上記各実施の形態では携帯電話に非接触ICカードを搭載する例を挙げて説明したが、本発明は携帯電話のみに適用されるものではなく、無線通信機器を含む通信機器一般に広く適用可能である。
1 近距離通信システム
10a,10b 携帯電話
11 近接型アンテナ
12 ICチップ
13 アンテナ部
14 筐体
14a,14b 導電板
15 本体部
20 リーダ/ライタ
21 近接型アンテナ
30 基板
31 アンテナパターン
31a,31b 両端部
40 磁性シート
51 キーパッド
52 多層基板
53 電池
54 カメラ
SL1 第1のスリット
SL2 第2のスリット

Claims (8)

  1. 外部通信機器と磁気結合による無線通信を行うアンテナパターンと、
    前記アンテナパターンと絶縁した状態で該アンテナパターンの近傍に設置され、かつ前記アンテナパターンと前記外部通信機器の間に配置された導電板と、
    前記アンテナパターンを挟んで前記導電板の反対側に配置された磁性部材とを備え、
    前記導電板は、端部に設けられた相対的に幅の広い第1のスリットと、該第1のスリットに設けられた相対的に幅の狭い第2のスリットとを有し、
    前記第2のスリットの幅は前記アンテナパターンの幅より狭く、
    前記アンテナパターンは、平面的に見て前記第2のスリットを跨ぐように配置され
    前記導電板のうち少なくとも前記第2のスリットの底辺に接する部分と、前記アンテナパターンの内周によって囲まれた領域とが平面的に見て重なることを特徴とする近接型アンテナ。
  2. 前記第2のスリットのうち平面的に見て前記アンテナパターンと重複する部分の面積が、前記アンテナパターンの外形面積の30%以上70%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の近接型アンテナ。
  3. 前記導電板の端辺のうち少なくとも前記第1のスリットが設けられる部分は、前記外部通信機器から離れる方向に曲がっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の近接型アンテナ。
  4. 前記導電板は、常磁性又は反磁性で、かつ導電率が1×10S/m以上である材料により構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の近接型アンテナ。
  5. 前記近接型アンテナは、無線通信機器に搭載される非接触型ICカードの一部を構成し、
    前記導電板は、前記無線通信機器の筐体である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の近接型アンテナ。
  6. 前記近接型アンテナは、無線通信機器に搭載される非接触型ICカードの一部を構成し、
    前記無線通信機器は、通信用回路及びグランド層を含む回路基板を有し、
    前記導電板は、前記グランド層である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の近接型アンテナ。
  7. 外部通信機器と磁気結合による無線通信を行うアンテナパターンと、
    前記アンテナパターンと絶縁した状態で該アンテナパターンの近傍に設置され、かつ前記アンテナパターンを挟んで前記外部通信機器の反対側に配置された導電板と、
    前記導電板を挟んで前記アンテナパターンの反対側に配置された磁性部材とを備え、
    前記導電板は、端部に設けられた相対的に幅の広い第1のスリットと、該第1のスリットに設けられた相対的に幅の狭い第2のスリットとを有し、
    前記第2のスリットの幅は前記アンテナパターンの幅より狭く、
    前記アンテナパターンは、平面的に見て前記第2のスリットを跨ぐように配置され
    前記導電板のうち少なくとも前記第2のスリットの底辺に接する部分と、前記アンテナパターンの内周によって囲まれた領域とが平面的に見て重なることを特徴とする近接型アンテナ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の近接型アンテナを備えることを特徴とする無線通信機器。
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