JP2002298095A - 非接触型ｉｃカードリーダ／ライタ及び非接触型ｉｃカードリーダ - Google Patents

非接触型ｉｃカードリーダ／ライタ及び非接触型ｉｃカードリーダ

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JP2002298095A
JP2002298095A JP2001103007A JP2001103007A JP2002298095A JP 2002298095 A JP2002298095 A JP 2002298095A JP 2001103007 A JP2001103007 A JP 2001103007A JP 2001103007 A JP2001103007 A JP 2001103007A JP 2002298095 A JP2002298095 A JP 2002298095A
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Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
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NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 取り付ける場所、条件に依存しないで安定し
た読み取りと書き込み特性を満足する非接触型ＩＣカー
ドリーダ／ライタを得る。 【解決手段】 電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信
を行うためのアンテナコイル２の下にフレキシブルシー
ト状の磁性体５を敷く非接触型ＩＣカードリーダ／ライ
タ。 【効果】 取付け場所に金属があってもスペーサでリー
ダ／ライタ間との間隔をとる必要がないため設置時の作
業性や外観が悪くなることがない。また磁性体としてフ
ェライトなどを用いた場合とちがい、落下の際に破損の
おそれがなく、軽量なため壁を補強して取付け強度を確
保する必要もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＤカード、定期
券、プリペイドカード等に使用されるＩＣカードと、非
接触でデータ通信ができる非接触型ＩＣカードリーダ／
ライタ及びリーダに関するものであり、特にアンテナコ
イルの近傍の構成に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、電磁誘導方式により非接触でＩＣ
カードとデータ通信を行うリーダ／ライタは、アンテナ
コイルから磁界を発生させることによりＩＣカードに対
して電力供給とデータ通信を行っているが、リーダ／ラ
イタを金属製の机の上に置いて使用した場合、金属の影
響により発生する磁界が弱まりＩＣカードに対して十分
な電力供給ができなくなり、通信距離が短くなったり、
通信できなくなる等の障害があった。
【０００３】図３は、従来の非接触型ＩＣカードリーダ
／ライタのアンテナコイルの磁束の流れを示す説明図で
ある。図３の場合は、アンテナコイルの周辺に磁性体が
存在しない場合である。
【０００４】図４は、本発明の実施例による非接触型Ｉ
Ｃカードリーダのアンテナコイルについて、下部に金属
があった場合の磁束の流れを示す説明図である。送信用
アンテナコイルから発生する磁束は、リーダ／ライタの
下側に金属４があると、図４のように流れて行き、アン
テナコイル２の前面に戻って来ない。これにより、ＩＣ
カードの電源として供給する磁界が弱くなり、通信距離
が短くなったり、通信ができなくなる等の障害が発生す
る。
【０００５】また、入退室管理システムとしてリーダを
壁に取り付けて使用する場合、壁が金属製のパーテーシ
ョンや壁内部に鉄骨があると金属の影響により前記のよ
うな障害があった。このような金属の影響を無くすため
には、リーダ／ライタと設置する金属面の間に数ｃｍか
ら十ｃｍ程度のスペーサを入れて使用するか、アンテナ
コイルの下にフェライトコア等の磁性体を取り付けて磁
束をアンテナコイルの前面に回り込み易くなるような磁
気回路を設けてリーダ／ライタ裏側の金属の影響を少な
くするような工夫が考えられる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スペーサを使
用する場合は、コストアップや現地でリーダ／ライタ設
置時の作業性や外観が悪くなる等の問題があった。ま
た、フェライトコア等の磁性体を取り付けた場合は、リ
ーダ／ライタに輸送時に振動が加わったり、誤ってリー
ダ／ライタを落下させてしまった場合、割れや欠け等の
破損がし易く、破損した場合、アンテナコイルの特性が
変化し、障害が発生してしまう等の問題があった。
【０００７】更に、入退室管理システム等で壁に取り付
けるリーダを考えると、フェライトを使用するとリーダ
自体の重量が増し、取り付け強度を確保するために壁に
補強が必要になる等の問題があった。
【０００８】従って、本発明の目的は、取り付ける場
所、条件に依存しないで安定した読み取りと書き込み特
性を満足する非接触型ＩＣカードリーダ／ライタ及び非
接触ＩＣカード用リーダを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点
を解決するために、ＩＣカードとデータ通信を行うため
のアンテナコイルの下、又は、リーダ／ライタ及びリー
ダの筐体、又はケースの裏に、フレキシブルシート状の
磁性体を貼り付けることにより、スペーサの挿入やフェ
ライトコア等を使用することによってリーダを設置する
壁に補強をすることなく、磁界がアンテナコイル前面に
回り込み易くなるような磁気回路を構成することが可能
なアンテナコイルの構成方法を提供するものである。
【００１０】ここで、フレキシブル状の磁性体は、セン
ダストやパーマロイ等の軟磁性体粉末を有機結合材で練
り固めたものである。前記軟磁性粉末は、特にその形状
を扁平状に加工しており、その長手方向に異方性を持た
せている。また、有機結合材は、主としてポリマー系の
材料を用いている。
【００１１】即ち、本発明は、フレキシブル状の磁性体
を配してなる非接触型ＩＣカードリーダ／ライタであ
る。
【００１２】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルの下に配された前記非接触型ＩＣカ
ードリーダ／ライタである。
【００１３】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルの下と、アンテナコイル側面とを取
り囲むように配された前記非接触型ＩＣカードリーダ／
ライタである。
【００１４】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルと、制御基板から構成される非接触
型ＩＣカードリーダ／ライタの筐体またはケースの裏に
貼り付けられた前記非接触型ＩＣカードリーダ／ライタ
である。
【００１５】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が軟磁性体粉末を有機結合剤にて練り固めて形成さ
れており、その透磁率は、数十から数百である前記非接
触型ＩＣカードリーダ／ライタである。
【００１６】また、本発明は、フレキシブル状の磁性体
を配してなる非接触型ＩＣカードリーダである。
【００１７】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルの下に配された前記非接触型ＩＣカ
ードリーダである。
【００１８】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルの下と、アンテナコイル側面とを取
り囲むように配された前記非接触型ＩＣカードリーダで
ある。
【００１９】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が電磁誘導方式でＩＣカードとデータ通信を行うた
めのアンテナコイルと、制御基板から構成される非接触
型ＩＣカードリーダの筐体またはケースの裏に貼り付け
られた前記非接触型ＩＣカードリーダである。
【００２０】また、本発明は、前記フレキシブル状の磁
性体が軟磁性体粉末を有機結合剤にて練り固めて形成さ
れており、その透磁率は、数十から数百である前記非接
触型ＩＣカードリーダである。
【００２１】
【実施例】本発明の実施例による非接触型ＩＣカードリ
ーダ／ライタ及び非接触型ＩＣカードリーダについて、
以下に説明する。
【００２２】図１は、本発明の実施例による非接触型Ｉ
Ｃカードリーダ／ライタの説明図である。図１は、アン
テナコイル２の下部にフレキシブルシート状の磁性体５
を使用した非接触型ＩＣカードリーダ／ライタである。
ここで使用するフレキシブルシート状の磁性体５は、セ
ンダストやパーマロイ等の軟磁性体粉末を有機結合材で
練り固めたものを１から３ｍｍ程度の厚みでシート状に
したもので良い。ここで、フレキシブルシート状の磁性
体５のアンテナコイル２、またはリーダ／ライタへのケ
ースの貼り付けは、両面テープ等で行う。アンテナコイ
ル２の下にフレキシブルシート状の磁性体５を両面テー
プで貼り付けてある。
【００２３】図２は、本発明の実施例による非接触型Ｉ
Ｃカードリーダ／ライタについて、フレキシブルシート
状の磁性体をリーダ／ライタの側面に貼り付けた場合の
磁束の流れを示す図である。
【００２４】図２より、送信用アンテナコイル２から発
生される磁界は、フレキシブルシート状の磁性体５によ
ってできた磁気回路にてリーダ／ライタのアンテナコイ
ル２の裏側に、あまりでないようになる。更に、アンテ
ナコイル前面に磁束が回り込み易いような磁気回路を構
成するために、リーダ／ライタのケース１の側面に沿っ
て折り曲げが自由なフレキシブルシート状の磁性体５を
曲げて貼り付けてもよい。
【００２５】以上、述べた通り、フレキシブルシート状
の磁性体５を使用することにより、リーダの設置面が金
属である時、リーダ／ライタと設置する面との間にスペ
ーサを設けたり、フェライトコアを使用することでリー
ダ自体の重量増加から設置する壁の補強をすること無
く、ＩＣカードとの通信に障害が発生することが無い非
接触型ＩＣカードリーダ／ライタ、またはリーダのアン
テナコイルを提供することが可能となる。なお、図１、
図２の例は、非接触型ＩＣカードリーダ／ライタの場合
であったが、非接触型ＩＣカードリーダの場合でも、全
く同じ効果が得られるものである。
【００２６】
【発明の効果】以上、本発明によれば、取り付ける場
所、条件に依存しないで安定した読み取りと書き込み特
性を満足する非接触型ＩＣカードリーダ／ライタ及び非
接触型ＩＣカードリーダを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例による非接触型ＩＣカードリー
ダ／ライタの説明図。
【図２】本発明の実施例による非接触型ＩＣカードリー
ダ／ライタのフレキシブルシート状の磁性体をリーダ／
ライタの側面に貼り付けた場合の磁束の流れを示す図。
【図３】従来の非接触型ＩＣカードリーダ／ライタのア
ンテナコイルの磁束の発生図。
【図４】従来の非接触型ＩＣカードリーダ／ライタのア
ンテナコイルについて、下部に金属があった場合の磁束
の流れを示す説明図。
【符号の説明】
１ リーダ／ライタケース ２ アンテナコイル ３ 磁束 ４ 鉄板（金属の板） ５ フレキシブルシート状の磁性体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フレキシブル状の磁性体を配してなるこ
    とを特徴とする非接触型ＩＣカードリーダ／ライタ。
  2. 【請求項２】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルの下に配されたことを特徴とする請求項１記載の
    非接触型ＩＣカードリーダ／ライタ。
  3. 【請求項３】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルの下と、アンテナコイル側面とを取り囲むように
    配されたことを特徴とする請求項１記載の非接触型ＩＣ
    カードリーダ／ライタ。
  4. 【請求項４】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルと、制御基板から構成される非接触型ＩＣカード
    リーダ／ライタの筐体またはケースの裏に貼り付けられ
    たことを特徴とする請求項１記載の非接触型ＩＣカード
    リーダ／ライタ。
  5. 【請求項５】 前記フレキシブル状の磁性体は、軟磁性
    体粉末を有機結合剤にて練り固めて形成されており、そ
    の透磁率は、数十から数百であることを特徴とする請求
    項１ないし４のいずれかに記載の非接触型ＩＣカードリ
    ーダ／ライタ。
  6. 【請求項６】 フレキシブル状の磁性体を配してなるこ
    とを特徴とする非接触型ＩＣカードリーダ。
  7. 【請求項７】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルの下に配されたことを特徴とする請求項６記載の
    非接触型ＩＣカードリーダ。
  8. 【請求項８】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルの下と、アンテナコイル側面とを取り囲むように
    配されたことを特徴とする請求項６記載の非接触型ＩＣ
    カードリーダ。
  9. 【請求項９】 前記フレキシブル状の磁性体は、電磁誘
    導方式でＩＣカードとデータ通信を行うためのアンテナ
    コイルと、制御基板から構成される非接触型ＩＣカード
    リーダの筐体またはケースの裏に貼り付けられたことを
    特徴とする請求項６記載の非接触型ＩＣカードリーダ。
  10. 【請求項１０】 前記フレキシブル状の磁性体は、軟磁
    性体粉末を有機結合剤にて練り固めて形成されており、
    その透磁率は、数十から数百であることを特徴とする請
    求項６ないし９のいずれかに記載の非接触型ＩＣカード
    リーダ。
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